JPH09232200A - 半導体製造装置及びその制御方法 - Google Patents

半導体製造装置及びその制御方法

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JPH09232200A
JPH09232200A JP3404796A JP3404796A JPH09232200A JP H09232200 A JPH09232200 A JP H09232200A JP 3404796 A JP3404796 A JP 3404796A JP 3404796 A JP3404796 A JP 3404796A JP H09232200 A JPH09232200 A JP H09232200A
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千佳子 釣谷
Fumie Kotake
文絵 小竹
Masatoshi Kiyoku
正敏 曲
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 コマンドを発行する画面と装置状況を表示す
る画面とが別個であるため不便であるという課題を解決
し、モジュール単位で装置状況とコマンドを同一画面上
に表示し、装置状況を見ながらコマンドを入力すること
ができ、保守作業の能率を向上させることができる半導
体製造装置及びその制御方法を提供する。 【解決手段】 モジュール単位の装置状況とコマンドを
グラフィック表示するデータを備えたモニタ画面テーブ
ル15と、モジュール単位の数値入力コマンドの入力画
面を表示するデータを備えた数値画面テーブル16と、
モニタ画面テーブル15と数値画面テーブル16との組
み合わせを規定する画面選択テーブル17とを設け、保
守モードにおいて、中央制御部1が、画面選択テーブル
17を参照してモニタ画面テーブル15と数値画面テー
ブル16を特定してデータを読み込み、装置状況とコマ
ンドをモジュール単位で表示する保守コマンド画面を表
示する半導体製造装置及びその制御方法である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、CVD装置等の半
導体製造装置に係り、特に保守作業の能率と、安全性を
向上させることができる半導体製造装置に関する。
【0002】
【従来の技術】CVD装置等の半導体製造装置には、多
くのアクチュエータ(部品)が用いられており、それら
のアクチュエータに対して制御装置から指示を送出して
駆動することにより、装置全体の動作を制御している。
【0003】具体的には、半導体製造装置は、オペレー
タが入力した指示を受けて、装置全体の制御を行うパー
ソナルコンピュータ等から成る中央制御部と、中央制御
部からの指示を受けて、個々のアクチュエータを制御す
る複数の制御用コントローラと、制御されるアクチュエ
ータ群とから構成されている。また、中央制御部には、
データを入力する入力部と、データの表示を行う表示部
とが接続されている。
【0004】そして、上記構成の半導体製造装置におい
ては、入力部から入力された指示に従って、中央制御部
が制御用コントローラに指示を送出し、各制御用コント
ローラが実際にアクチュエータに指示を出して制御を行
うようになっている。また、逆に、各制御用コントロー
ラは、アクチュエータの動作状態を監視して、動作状態
のデータを中央制御部に送出し、中央制御部では、各制
御用コントローラからのデータをまとめ、装置全体の動
作状態をモニタ画面として表示するようになっている。
【0005】従来の半導体製造装置では、装置立ち上げ
時や装置トラブル時等、保守作業を行う際に、個々のア
クチュエータを動作させるために、一部のアクチュエー
タについては中央制御部が保守点検用のセミオートコマ
ンド(手動コマンド)を発行して、それに従ってアクチ
ュエータを動作させる方法があった。
【0006】また、セミオートコマンドでは制御できな
いアクチュエータの場合には、中央制御部を介さずに、
オペレータが直接各アクチュエータの制御用コントロー
ラを操作して、アクチュエータを動作させるようになっ
ていた。
【0007】ここで、従来の半導体製造装置におけるセ
ミオートコマンドの発行画面について図9を用いて説明
する。図9は、従来の半導体製造装置におけるセミオー
トコマンドの発行画面の説明図である。図9に示すよう
に、従来の半導体製造装置のセミオートコマンド発行画
面は、アクチュエータを動作させるコマンド(アクチュ
エータコマンド)の一覧表のようになっており、オペレ
ータは、これらのコマンドの中から、適当なコマンドを
選択して、発行するようになっていた。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の半導体製造装置及びその制御方法では、中央制御部
からセミオートコマンドを発行する場合、表示部にはセ
ミオートコマンドの発行画面しか表示されず、装置状況
を監視するモニタ画面は表示できないため不便であり、
装置状況を知るために、オペレータは、セミオートコマ
ンド発行画面とモニタ画面とを頻繁に切り替えて表示さ
せなければならず、操作が煩雑で作業能率が低下すると
いう問題点があった。
【0009】また、従来の半導体製造装置及びその制御
方法では、セミオートコマンド発行画面において、アク
チュエータコマンドがチャンバ別に分類されていなかっ
たので、オペレータは、発行するコマンドを選択しにく
く、不便であるという問題点があった。
【0010】更に、半導体製造装置は装置自体が巨大
(約10m×10m)であり、従来の半導体製造装置及
びその制御方法では、メンテナンス中か通常動作中かの
区別が明確でなかったために、作業者が装置内でメンテ
ナンス作業を行っている際に、別の作業者が装置の運用
を開始すると、事故が発生する危険性があるという問題
点があった。
【0011】本発明は上記実情に鑑みて為されたもの
で、保守点検作業の際に、アクチュエータコマンドと装
置状況とをチャンバ単位の表示画面に同時に表示し、装
置状況を見ながらコマンドを入力できるようにして、作
業の能率を向上させ、更に、メンテナンス時と通常運転
時とで入力マウスの切替を行って、メンテナンス作業時
の安全性を向上させることができる半導体製造装置及び
その制御方法を提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記従来例の問題点を解
決するための請求項1記載の発明は、データを記憶する
記憶部と、データを表示する表示部と、入力部としての
マウスと、動作部としての複数のアクチュエータと、ア
クチュエータに対する指示をコマンドとして送出し、ア
クチュエータの動作状況をモニタデータとして受信し、
前記モニタデータを編集して前記表示部に送出する制御
部とを備えた半導体製造装置において、チャンバを中心
としたモジュールに対応して、前記モジュールの概略図
を表示するデータと、前記モジュールに対応するアクチ
ュエータのモニタデータと、前記モジュール内のアクチ
ュエータを制御するコマンドのデータと、画面上の入力
位置と入力コマンドとを対応させるデータとを備えたテ
ーブルを設け、前記制御部が、動作モードが「保守」に
設定された場合に、前記テーブルから、前記モジュール
の概略図を表示するデータと、前記モニタデータと、前
記コマンドのデータとを読み取って、前記モジュールに
対応した装置状況とコマンドとを同一画面に表示する表
示データを作成して前記表示部に送出し、前記マウスか
らの入力があった場合に、前記テーブルを参照して、入
力位置に基づいて入力コマンドを特定し、前記入力コマ
ンドをアクチュエータに送出する制御部であることを特
徴としており、モジュールに対応した装置状況とコマン
ドとを同一画面上に見易く表示して、画面上でコマンド
の入力を行うことができ、オペレータは、コマンドを容
易に選択して、装置状況を見ながらコマンドを入力する
ことができ、保守作業の能率を向上させることができ
る。
【0013】上記従来例の問題点を解決するための請求
項2記載の発明は、請求項1記載の半導体製造装置の制
御方法において、制御部が、動作モードが「保守」に設
定された場合に、モジュールに対応したテーブルから、
モジュールの概略図を表示するデータと、モニタデータ
と、コマンドのデータとを読み取って、前記モジュール
に対応した装置状況とコマンドとを同一画面に表示する
表示データを作成して表示部に送出し、マウスからの入
力があった場合に、前記テーブルを参照して、入力位置
に基づいて入力コマンドを特定し、入力コマンドをアク
チュエータに送出することを特徴としており、モジュー
ルに対応した装置状況とコマンドとを同一画面上に見易
く表示して、画面上でコマンドの入力を行うことがで
き、オペレータは、コマンドを容易に選択して、装置状
況を見ながらコマンドを入力することができ、保守作業
の能率を向上させることができる。
【0014】上記従来例の問題点を解決するための請求
項3記載の発明は、請求項1記載の半導体製造装置にお
いて、操作モードを「通常運転」又は「保守」に切り替
える切替スイッチと、通常運転時に用いる第1のマウス
と、保守時に用いる第2のマウスとを設け、制御部が、
前記切替スイッチでの設定が「保守」である場合に、操
作モードを「保守」に設定して、第2のマウスからの入
力を受け付け、前記切替スイッチでの設定が「通常運
転」である場合に、操作モードを「通常運転」に設定し
て、第1のマウスからの入力を受け付ける制御部である
ことを特徴としており、切替スイッチを「保守」に設定
しておけば、保守作業中に別の作業者が通常運転を行う
のを防ぐことができ、保守作業時の安全性を向上させる
ことができる。
【0015】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態について図面
を参照しながら説明する。本発明の実施の形態に係る半
導体製造装置(本装置)は、特に、装置の保守点検の際
の動作が従来とは異なるものであり、装置状況をグラフ
ィック表示するモニタ画面と、アクチュエータコマンド
(コマンド)を表示する数値画面とを同一画面上に重ね
て保守コマンド画面として表示し、しかも画面上で簡単
にコマンドを入力できるようにして、メンテナンスの作
業能率を向上させ、更に、メンテナンスと通常運転との
入力マウスの切替を行う切替スイッチを設けて、メンテ
ナンス中は通常運転ができないようにして、メンテナン
ス中の事故を防ぐようにしているものである。
【0016】本発明の実施の形態に係る半導体製造装置
(本装置)の構成を図1を使って説明する。図1は、本
発明の実施の形態に係る半導体製造装置(本装置)の構
成ブロック図である。図1に示すように、本発明の実施
の形態に係る半導体製造装置は、基本的に、従来の半導
体製造装置とほぼ同様であり、パソコン等から成る中央
制御部1と、信号を分配するシーケンサ2と、ヒータ、
バルブ、ピン等のアクチュエータ(部品)群4と、アク
チュエータ群4を制御する複数の制御用コントローラ3
a〜3nと、中央制御部1に接続され、データを表示す
る表示部5と、入力手段としてのマウス6及びキーボー
ド7と、データを記憶する記憶部(固定ディスク)8
と、補助記憶手段としてのフロッピディスク(フロッ
ピ)9とから構成されている。
【0017】また、本装置の特徴として、中央制御部1
には、操作モードを自動(通常運転)又は保守に切り替
える切替スイッチ11が設けられている。また、表示部
5としては、通常運転時に用いる中央制御用表示部5a
と、保守作業時(メンテナンス時)に用いるメンテナン
ス用表示部5bとを備え、マウス6としては、中央制御
用マウス6aと、メンテナンス用マウス6bとを備えて
いる。
【0018】上記構成部分の内、シーケンサ2と、制御
用コントローラ3と、アクチュエータ4とは従来と同様
の部分であり、動作も従来と同様となっている。すなわ
ち、中央制御部1から指示が送出されると、シーケンサ
2が指示信号を制御用コントローラ3に分配し、制御用
コントローラ3が指示信号に従って各アクチュエータ4
を制御するようになっている。
【0019】また、装置の動作状態(装置状況)の監視
も従来と同様であり、各制御用コントローラ3は、アク
チュエータ4の動作状態を監視して、装置状況のデータ
をシーケンサ2を介して中央制御部1に送出し、中央制
御部1では、各制御用コントローラ3からのデータを記
憶部8に記憶しておき、編集して、半導体製造装置の装
置状況を表示部に表示するようになっている。
【0020】各部の構成について説明する前に、本発明
の形態に係る半導体製造装置(本装置)の特徴である保
守コマンド画面の表示例とコマンド入力方法について図
2を用いて説明する。図2は、本装置の保守コマンド画
面の表示例を示す説明図である。本装置では、切替スイ
ッチ11で操作モードを「保守」に切り替え、更に中央
制御部1の動作モードを「保守」に切り替えると、メン
テナンス用表示部5bに、図2に示すような保守コマン
ド画面を表示する。保守コマンド画面は、モニタ画面
と、数値画面とを重ねて表示したものであり、オペレー
タが、装置状況を見ながら、コマンドを入力することが
できるものである。
【0021】保守コマンド画面の内、モニタ画面は、反
応室であるチャンバと、それに付随するアクチュエータ
4の接続状態を模式的に示したものであり、更に、アク
チュエータ4の動作状態を色別表示等により表示するも
のである。モニタ画面は、ガス系、搬送系等の系統別に
分類され、モジュール単位のモニタ画面となっている。
図2のモニタ画面は、チャンバR1に関するガス系の画
面であり、画面右上の大きい四角形がチャンバR1を示
し、ガスの流量を制御するマスフローコントローラ(M
FC)や、バルブ等のアクチュエータ4の接続関係を模
式的に示している。そして、チャンバやバルブ等の動作
状態を、動作状態に対応する表示パターンや表示色によ
って表示するようになっている。
【0022】また、本装置の特徴として、図2に示すよ
うに、各アクチュエータ4のイメージの脇に、コマンド
入力部53を設け、更にコマンドの内容を指定する条件
選択部54を設けている。そして、コマンド入力部53
をマウス6bでクリックすることにより、制御するアク
チュエータ4を指定し、更に、条件選択部54で条件を
設定することにより、中央制御部1から、指定したアク
チュエータ4に対して指示を送出するようにしている。
例えば、任意のバルブの横にあるコマンド入力部53を
クリックすることにより、当該バルブの「開」又は
「閉」のコマンドを指定して送出することができるよう
になっている。そして、コマンドに対してアクチュエー
タ4が動作した結果も、装置状況として、モニタ画面に
表示されるものである。
【0023】また、数値画面は、モニタ画面上に重ねて
表示されるウインドウ画面であり、数値画面の左側に
は、各コマンドに対する設定値が表示され、右側には実
際に装置の動作状況をモニタした結果を表示するように
なっている。
【0024】数値画面にもコマンド入力部53が設けら
れ、コマンド入力部53をマウス6bでクリックして、
コマンドを指定して、処理条件選択部54から設定値を
入力することにより、中央制御部1から、アクチュエー
タ4に指示を送出するようになっている。尚、数値画面
におけるコマンドは、温度やRF電力等、数値を設定す
るコマンドである。
【0025】このように、本装置の保守コマンド画面で
は、半導体製造装置のモジュール毎に、装置状況とコマ
ンドとを1画面上で表示させることができ、オペレータ
は装置状況を見ながら各アクチュエータ4に対してコマ
ンドを送出することができ、保守作業の能率を向上させ
ることができるものである。
【0026】次に、本実施例の特徴部分の構成及び動作
について具体的に説明する。固定ディスクから成る記憶
部8は、中央制御部1における制御プログラムや、本装
置の特徴である保守コマンド画面を表示するためのデー
タを備えているものである。制御プログラムとしては、
通常運転を行うプログラム(中央制御プログラム)と、
保守のプログラム(保守プログラム)とを備えている。
保守プログラムは本装置の特徴部分であり、通常運転の
中央制御プログラムは従来と同様となっている。
【0027】記憶部8において記憶している保守コマン
ド画面のデータについて図3を用いて説明する。図3
は、本装置で表示する保守コマンド画面の一覧表を示す
説明図である。図3に示すように、本装置の記憶部8で
は、5つの成膜室(チャンバ)のガス系統と、搬送室、
基板予備室等の各モジュール毎に、8種類の保守コマン
ド画面のデータが備えられている。これらの保守コマン
ド画面は、保守プログラムの中で表示され、画面切替指
示を入力することにより、循環的に表示が切り替えられ
るようになっている。
【0028】これらの保守コマンド画面を表示するため
のデータについて具体的に説明する。本装置の記憶部8
には、モニタ画面テーブル15と、数値画面テーブル1
6とが設けられており、更に、保守コマンド画面毎に重
ねて表示する画面を選択する画面選択テーブル17と、
装置状況を表示するための装置状況表示データとが設け
られている。
【0029】まず、モニタ画面テーブル15について図
4を用いて説明する。図4は、モニタ画面テーブル15
の模式説明図である。モニタ画面テーブル15は、画面
表示するに必要なデータと、モニタ画面から入力できる
コマンドのデータとを備えているものである。図4に示
すように、モニタ画面テーブル15は、モニタ画面毎
に、モジュール単位(チャンバ単位)の概略図を表示す
るための概略図データと、実際に装置状況をモニタした
結果であるモニタデータと、マウスでクリックされた入
力座標と入力コマンドとを対応させる入力位置データと
を備えている。そして、モニタ画面テーブル15は、図
3に示した保守コマンド画面に対応して8種類備えられ
ている。
【0030】モジュール単位の概略図は、上述したよう
に、系統別のアクチュエータ4の接続状態を模式的に表
したものである。また、モニタ画面テーブル15のコマ
ンドは、対応するモジュールに関するアクチュエータコ
マンドだけを記憶している。これにより、アクチュエー
タコマンドをモジュール毎に整理し、コマンドの選択及
び入力を簡単にしている。モニタデータは、シーケンサ
2から装置状況のデータを受信した際に、中央制御部1
が書き込んでおくものである。
【0031】そして、モニタ画面上で入力が行われた場
合には、中央制御部1が、モニタ画面テーブル15を参
照して、入力コマンドを読み取り、シーケンサ2に送出
するようになっている。
【0032】また、装置状況表示データは、装置状況を
表すためのデータであり、概略図データと合成してモニ
タ画面を表示するものである。装置状況表示データの例
について図5を用いて簡単に説明する。図5は、装置状
況表示データの内、チャンバの状況を表すデータを示す
説明図である。図5の例では、チャンバ内の状態に対応
して各種の表示パターンを設定しており、中央制御部1
が、チャンバの状況をモニタしたモニタデータに基づい
て、図5の表示パターンの中から、適切なパターンを選
択し、図2に示したモニタ画面内のチャンバのイメージ
を、選択したパターンで表示するものである。例えば、
チャンバ内が大気圧であれば、チャンバのイメージの内
部表示色を水色として表示する。
【0033】また、他のアクチュエータの状態(バルブ
の「開」「閉」等)についても同様に、装置状況表示デ
ータが設定されており、モニタ画面の概略図データと合
成して表示するようになっている。
【0034】次に、数値画面テーブル16について図6
を用いて説明する。図6は、数値画面テーブル16の例
を示す模式説明図である。図6に示すように、数値画面
テーブル16は、コマンド名等を表示するための表示フ
ォーマットと、コマンドに対応するモニタデータと、入
力位置と入力コマンドとを対応させる入力位置データと
を備えているものである。例えば、ガス系の画面の場
合、RF電力やガス流量等、数値を設定するコマンドの
データが記憶されている。複数種類の数値画面がある場
合には、各数値画面について同様のテーブルが備えられ
ている。
【0035】数値画面における装置状況は、中央制御部
1が受信した装置状況のモニタデータを数値画面テーブ
ル16に記憶しておき、そのまま数字で表して、数値画
面テーブル16で指定されたフォーマットに従って表示
するようになっている。
【0036】次に、画面選択テーブル17について図7
を用いて説明する。図7は、画面選択テーブル17の模
式説明図である。図7に示すように、画面選択テーブル
17は、保守コマンド画面毎に、重ねて表示するモニタ
画面と数値画面とを対応させて記憶しているものであ
る。図4〜図7に示したように、保守コマンド画面に関
するデータは、階層的なデータ構造となっており、オペ
レータが保守コマンド画面を選択すると、対応するモニ
タ画面と数値画面とを重ねて表示することができるもの
である。
【0037】そして、これにより、制御対象のモジュー
ルの装置状況と、そのモジュールに関するコマンドとを
同一画面上で表示し、また、画面上でコマンドを入力で
きるようにして、保守点検時の作業能率を向上させるこ
とができるものである。
【0038】次に、中央制御部1について説明する。本
装置の中央制御部1は、電源投入時に記憶部8から制御
プログラムを読み込んでワークエリア(図示せず)に格
納しておき、切替スイッチ11で指定された操作モード
と、キーボード7やマウス6によって指定される中央制
御部1の動作モードに従って、通常運転の中央制御プロ
グラム又は保守プログラムを起動して、制御を行うもの
である。つまり、通常は、中央制御プログラムで制御を
行うが、切替スイッチ11が、操作モード「保守」に切
り替えられ、更に、中央制御部1の動作モードが「保
守」に設定されると、中央制御部1は、保守プログラム
に制御を移行する。
【0039】動作モードの設定は、オペレータが、図2
の表示画面の下部に表示されているメニューコマンド
で、「ジョブ」「保守」と入力することにより行われ、
これにより、中央制御部1は、動作モードを保守モード
として保守プログラムに移行する。
【0040】動作モードが「保守」に切り替わると、入
力マウスは、中央制御用マウス6aからメンテナンス用
マウス6bに切り替えられ、中央制御部1は、メンテナ
ンス用マウス6bからの入力信号を受け付けるようにな
る。また、表示部5は、中央制御用表示部5aからメン
テナンス用表示部5bに切り替えられる。ここで、マウ
ス6a及び6bは、どちらか一方のみの入力を受け付け
る排他的な制御となっており、同時に用いることはでき
ない。これにより、メンテナンス中に別の作業者が、通
常運転を行うことを防ぎ、安全性を向上させることがで
きるものである。
【0041】そして、操作モードと動作モードとが「保
守」に切り替えられると、中央制御部1は、画面選択テ
ーブル17を参照して、選択された保守コマンド画面に
対応するモニタ画面のデータと数値画面のデータとを読
み込んで、保守コマンド画面の表示データを作成し、表
示部5に表示するものである。モニタ画面の装置状況に
ついては、図5に示したように、装置状況表示データに
従って、絵や表示色で表示する。
【0042】また、保守コマンド画面においてコマンド
が入力されると、中央制御部1は、モニタ画面テーブル
15又は数値画面テーブル16を参照して入力されたコ
マンドを読み取って、シーケンサ2に送出するものであ
る。そして、シーケンサ2から制御用コントローラ3へ
コマンドが伝達され、アクチュエータ4の制御が行われ
る。
【0043】次に、中央制御部1の保守モードにおける
動作について図8を用いて具体的に説明する。図8は、
本装置の中央制御部1の保守モードにおける動作を示す
フローチャート図である。図8に示すように、中央制御
部1は、切替スイッチ11が「保守」に設定され(10
0)、中央制御部1の動作モードが「保守」に設定され
る(102)と、制御を保守プログラムに移行して、画
面選択テーブル17の先頭に記載されている保守コマン
ド画面を表示する(104)。
【0044】具体的には、オペレータが、切替スイッチ
11を「保守」に切り替え、メニューコマンドで、「ジ
ョブ」「保守」と入力することにより、中央制御部1
は、動作モードを保守モードとして保守プログラムに移
行し、画面選択テーブル17から先頭の保守コマンド画
面に対応するモニタ画面と数値画面を読み取り、モニタ
画面テーブル15及び数値画面テーブル16から、それ
ぞれ対応する画面のデータを読み取って表示するもので
ある。
【0045】そして、中央制御部1は、入力があったか
どうかを判断し(106)、入力がなかった場合には処
理104に戻って同じ保守コマンド画面を表示する。ま
た、入力があった場合で、画面切替指示が入力された場
合には、中央制御部1は、処理104に移行して、画面
選択テーブル17から次の保守コマンド画面を読み取っ
て、モニタ画面テーブル15及び数値画面テーブル16
を参照して、次の保守コマンド画面を表示する。
【0046】また、処理108でアクチュエータコマン
ドの入力があった場合には、中央制御部1は、モニタ画
面テーブル15又は数値画面テーブル16を参照して、
入力コマンドを読み取り(110)、シーケンサ2を介
して制御用コントローラ3にコマンドを送出する(11
2)。
【0047】また、処理108で新たに装置状況のモニ
タデータを受信した場合、中央制御部1は、モニタ画面
テーブル15又は数値画面テーブル16のモニタデータ
を更新し(116)、装置状況表示データを参照して、
装置状況を表示する(118)。
【0048】そして、動作モードの指定が入力されたか
どうかを判断し(120)、動作モードが入力されなか
った場合には、処理104に戻って保守コマンド画面を
表示する。また、処理120で、動作モードの指定が入
力された場合には、中央制御部1は、指定された動作モ
ードに制御を移行する。このようにして、保守モードに
おける中央制御部1の処理が行われるものである。
【0049】本発明の実施の形態に係る半導体製造装置
及びその制御方法では、記憶部8に、モジュール単位
(チャンバ単位)の装置状況とコマンドをグラフィック
表示するデータを備えたモニタ画面テーブル15と、モ
ジュール単位の数値入力コマンドの入力画面を表示する
データを備えた数値画面テーブル16と、モニタ画面テ
ーブル15と数値画面テーブル16との組み合わせを規
定する画面選択テーブル17とを設け、保守モードにお
いて、中央制御部1が、画面選択テーブル17を参照し
てモニタ画面テーブル15と数値画面テーブル16を特
定してデータを読み込み、装置状況とコマンドをモジュ
ール単位で表示する保守コマンド画面を表示するように
しているので、オペレータは装置状況を見ながらコマン
ドを入力することができ、また、コマンド選択も容易に
なり、保守作業の作業効率を向上させることができる効
果がある。
【0050】また、操作モードを「自動」と「保守」の
何れかに設定する切替スイッチ11を備え、入力用のマ
ウスとして、中央制御用マウス6aと、メンテナンス用
マウス6bとを備えており、中央制御部1が、切替スイ
ッチ11からの信号と、指定された動作モードに従って
入力マウスを中央制御用マウス6a又はメンテナンス用
マウス6bの何れかに特定するようになっており、保守
モードにおいては、メンテナンス用マウス6bのみを用
いるため、メンテナンス中に別のオペレータが誤って通
常運転を行うのを防ぐことができ、メンテナンス作業時
の安全性を向上させることができる効果がある。
【0051】
【発明の効果】請求項1記載の発明によれば、チャンバ
を中心としたモジュールに対応して、テーブルにモジュ
ールの概略図を表示するデータと、モジュールに対応す
るアクチュエータのモニタデータと、モジュール内のア
クチュエータを制御するコマンドのデータと、画面上の
入力位置と入力コマンドとを対応させるデータとを備
え、制御部が、動作モードが「保守」に設定された場合
に、テーブルから、モジュールの概略図を表示するデー
タ、モニタデータ、コマンドのデータを読み取って、モ
ジュールに対応した装置状況とコマンドとを同一画面に
表示する表示データを作成して表示部に送出し、マウス
からの入力があった場合に、テーブルを参照して、入力
位置に基づいて入力コマンドを特定し、入力コマンドを
アクチュエータに送出する半導体製造装置としているの
で、モジュールに対応した装置状況とコマンドとを同一
画面上に見易く表示して、画面上でコマンドの入力を行
うことができ、オペレータは、コマンドを容易に選択し
て、装置状況を見ながらコマンドを入力することがで
き、保守作業の能率を向上させることができる効果があ
る。
【0052】請求項2記載の発明によれば、制御部が、
動作モードが「保守」に設定された場合に、モジュール
に対応したテーブルから、モジュールの概略図を表示す
るデータと、モニタデータと、コマンドのデータとを読
み取って、モジュールに対応した装置状況とコマンドと
を同一画面に表示する表示データを作成して表示部に送
出し、マウスからの入力があった場合に、テーブルを参
照して、入力位置に基づいて入力コマンドを特定し、入
力コマンドをアクチュエータに送出する請求項1記載の
半導体製造装置の制御方法としているので、モジュール
に対応した装置状況とコマンドとを同一画面上に見易く
表示して、画面上でコマンドの入力を行うことができ、
オペレータは、コマンドを容易に選択して、装置状況を
見ながらコマンドを入力することができ、保守作業の能
率を向上させることができる効果がある。
【0053】請求項3記載の発明によれば、制御部が、
切替スイッチでの設定が「保守」である場合に操作モー
ドを「保守」に設定して、保守時に用いる第2のマウス
からの入力を受け付け、切替スイッチでの設定が「通常
運転」である場合に操作モードを「通常運転」に設定し
て、通常運転時に用いる第1のマウスからの入力を受け
付ける請求項1記載の半導体製造装置としているので、
切替スイッチを「保守」に設定しておけば、保守作業中
に別の作業者が通常運転を行うのを防ぐことができ、保
守作業時の安全性を向上させることができる効果があ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係る半導体製造装置の構
成ブロック図である。
【図2】本装置の保守コマンド画面の表示例を示す説明
図である。
【図3】本装置で表示する保守コマンド画面の一覧表を
示す説明図である。
【図4】モニタ画面テーブル15の模式説明図である。
【図5】装置状況表示データの内、チャンバの状況を表
すデータを示す説明図である。
【図6】数値画面テーブル16の例を示す模式説明図で
ある。
【図7】画面選択テーブル17の模式説明図である。
【図8】中央制御部1の保守モードにおける動作を示す
フローチャート図である。
【図9】従来の半導体製造装置におけるセミオートコマ
ンドの発行画面の説明図である。
【符号の説明】
1…中央制御部、 2…シーケンサ、 3…制御用コン
トローラ、 4…アクチュエータ、 5…表示部、 6
…マウス、 7…キーボード、 8…記憶部、9…フロ
ッピディスク、 11…切替スイッチ、 15…モニタ
画面テーブル、 16…数値画面テーブル、 17…画
面選択テーブル、 53…コマンド入力部、 54…条
件選択部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 曲 正敏 東京都中野区東中野三丁目14番20号 国際 電気株式会社内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 データを記憶する記憶部と、データを表
    示する表示部と、入力部としてのマウスと、動作部とし
    ての複数のアクチュエータと、アクチュエータに対する
    指示をコマンドとして送出し、アクチュエータの動作状
    況をモニタデータとして受信し、前記モニタデータを編
    集して前記表示部に送出する制御部とを備えた半導体製
    造装置において、チャンバを中心としたモジュールに対
    応して、前記モジュールの概略図を表示するデータと、
    前記モジュールに対応するアクチュエータのモニタデー
    タと、前記モジュール内のアクチュエータを制御するコ
    マンドのデータと、画面上の入力位置と入力コマンドと
    を対応させるデータとを備えたテーブルを設け、前記制
    御部が、動作モードが「保守」に設定された場合に、前
    記テーブルから、前記モジュールの概略図を表示するデ
    ータと、前記モニタデータと、前記コマンドのデータと
    を読み取って、前記モジュールに対応した装置状況とコ
    マンドとを同一画面に表示する表示データを作成して前
    記表示部に送出し、前記マウスからの入力があった場合
    に、前記テーブルを参照して、入力位置に基づいて入力
    コマンドを特定し、前記入力コマンドをアクチュエータ
    に送出する制御部であることを特徴とする半導体製造装
    置。
  2. 【請求項2】 制御部が、動作モードが「保守」に設定
    された場合に、モジュールに対応したテーブルから、モ
    ジュールの概略図を表示するデータと、モニタデータ
    と、コマンドのデータとを読み取って、前記モジュール
    に対応した装置状況とコマンドとを同一画面に表示する
    表示データを作成して表示部に送出し、マウスからの入
    力があった場合に、前記テーブルを参照して、入力位置
    に基づいて入力コマンドを特定し、入力コマンドをアク
    チュエータに送出することを特徴とする請求項1記載の
    半導体製造装置の制御方法。
  3. 【請求項3】 操作モードを「通常運転」又は「保守」
    に切り替える切替スイッチと、通常運転時に用いる第1
    のマウスと、保守時に用いる第2のマウスとを設け、制
    御部が、前記切替スイッチでの設定が「保守」である場
    合に、操作モードを「保守」に設定して、第2のマウス
    からの入力を受け付け、前記切替スイッチでの設定が
    「通常運転」である場合に、操作モードを「通常運転」
    に設定して、第1のマウスからの入力を受け付ける制御
    部であることを特徴とする請求項1記載の半導体製造装
    置。
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