JPH09200504A - 画像処理方法 - Google Patents

画像処理方法

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JPH09200504A
JPH09200504A JP8005983A JP598396A JPH09200504A JP H09200504 A JPH09200504 A JP H09200504A JP 8005983 A JP8005983 A JP 8005983A JP 598396 A JP598396 A JP 598396A JP H09200504 A JPH09200504 A JP H09200504A
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Tomoteru Tanaka
友輝 田中
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    • G06COMPUTING; CALCULATING OR COUNTING
    • G06TIMAGE DATA PROCESSING OR GENERATION, IN GENERAL
    • G06T3/00Geometric image transformation in the plane of the image
    • G06T3/40Scaling the whole image or part thereof
    • G06T3/4007Interpolation-based scaling, e.g. bilinear interpolation
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04NPICTORIAL COMMUNICATION, e.g. TELEVISION
    • H04N1/00Scanning, transmission or reproduction of documents or the like, e.g. facsimile transmission; Details thereof
    • H04N1/387Composing, repositioning or otherwise geometrically modifying originals
    • H04N1/393Enlarging or reducing
    • H04N1/3935Enlarging or reducing with modification of image resolution, i.e. determining the values of picture elements at new relative positions

Abstract

(57)【要約】 【課題】 スキャナにて読み取った画像に、文字、写真
又は網点が混在する場合においても、文字、写真又は網
点に応じた変倍処理をして画質の劣化を防止する。 【解決手段】 画像を読取り、この読み取った画像を複
数画素からなるブロックに分割した後、各画素毎の補間
を行うことにより画像を変倍処理する。上記画像におけ
る各画素の文字度、写真度及び網点度を領域分離部3に
て検出し、この検出結果に基づいて変倍処理部4にて各
画素毎の補間画素データを演算して画像の変倍処理を行
う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、デジタル複写機等
の画像入出力装置に使用され、画像を読取り、この読み
取った画像を複数画素からなるブロックに分割した後、
各画素毎の補間を行うことにより画像を変倍処理する画
像処理方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来は、デジタル複写機にて入力画像の
変倍処理つまり拡大又は縮小を行う場合には、最近隣挿
入法か又は1次〜3次補間法かのいずれかの方法が各ペ
ージに対して選択されるのみであった。
【0003】ここで、最近隣挿入法とは、画像を複数画
素からなるブロックに分割し、各画素を拡大等するに際
して、最近隣に存在する画素つまり注目画素のデータを
そのまま使用する方法をいう。この最近隣挿入法による
拡大方法は、エッジが明瞭になる点で文字に対して好ま
しいという特徴を有している。
【0004】また、1次〜3次補間法とは、最近隣画素
と他の近隣画素との1次式〜3次式の算術平均を用い
て、該分割ブロックにおける各画素の拡大等を行う方法
をいう。この1次〜3次補間法による拡大方法は、各画
素間に挿入される新たな画素データが、両隣に存在する
画素データの平均値をとるため、写真等の画像のように
濃度が徐々に変化する場合に対する拡大処理として好ま
しい。
【0005】ところで、画像には、文字、写真又は網点
等の画像データが同一ページに存在する場合があり、そ
の場合に、最近隣挿入法か又は1次〜3次補間法かのい
ずれかの方法にて変倍処理すると、文字又は写真等のい
ずれかにおいて画質が劣ってしまう。
【0006】そこで、同一ページに文字、写真及び網点
等が混在する場合に、データ種別に応じて変倍処理を変
更し得る印刷方法が、特開平6−286221号公報に
開示されている。
【0007】この印刷方法では、外部機器であるホスト
から、文字コード等の文字情報、フォーム情報等の入力
データが印刷装置のバッファメモリに入力される。印刷
装置は、この入力データの情報にしたがって、対応する
文字パターンやフォームパターンを作成し印刷する。
【0008】そして、印刷に際して、拡大・縮小処理を
行う場合に、その文字パターン等において特別な拡大・
縮小処理方法が印刷装置に登録されているときには、そ
の拡大・縮小処理を使って変倍処理する。したがって、
一応、各データ種別に応じて変倍処理することができる
ようになっている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の画像処理方法が適用されているのは、印刷装置であ
り、また、この印刷装置の変倍処理は、画像データが、
文字であること、ベクトル図形であること又はビットイ
メージであることが外部のホストからの情報によって予
め判別できるようになっている。したがって、上記のよ
うな画像処理方法では、複写機等の画像入出力装置にお
いて、原稿画像をスキャナにて読み取り、その読み取っ
た原稿画像に文字、写真又は網点が同一ページに存在す
る場合に、そのデータ種別に対応して変倍処理すること
はできないという問題点を有している。
【0010】本発明は、上記従来の問題点に鑑みなされ
たものであって、その目的は、スキャナにて読み取った
画像に、文字、写真又は網点が混在する場合において
も、文字、写真又は網点に応じた変倍処理をして画質の
劣化を防止し得る画像処理方法を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】請求項1に係る発明の画
像処理方法は、上記課題を解決するために、画像を読取
り、この読み取った画像を複数画素からなるブロックに
分割した後、各画素毎の補間を行うことにより画像を例
えば拡大又は縮小等の変倍処理する画像処理方法におい
て、上記画像における各画素の文字度、写真度及び網点
度を領域分離手段にて検出し、この検出結果に基づいて
演算手段にて各画素毎の補間画素データを演算して画像
の変倍処理を行うことを特徴としている。
【0012】すなわち、拡大する変倍処理に際して、従
来の最近隣挿入法又は1次〜3次補間法のいずれかを選
択する方法では、原稿画像に文字及び写真等が混在して
いる場合に、最近隣挿入法が選択されたときには、写真
に擬似輪郭が発生することがあり、1次〜3次補間法が
選択されたときには文字のエッジがぼやけるという問題
点があった。
【0013】しかし、上記の方法によれば、画像におけ
る各画素の文字度、写真度及び網点度を領域分離手段に
て検出し、この検出結果に基づいて演算手段にて各画素
毎の補間画素データを演算して画像の変倍処理を行う。
【0014】したがって、文字度が高い部分において
は、最近隣挿入法又は最近隣挿入法に近い演算にて拡大
し、拡大文字のエッジがぼやけることを防止する一方、
写真度等が高い部分においては、1次〜3次補間法によ
る演算にて拡大し、拡大写真に擬似輪郭が発生すること
を防止することができる。
【0015】この結果、スキャナにて読み取った画像
に、文字、写真又は網点が混在する場合においても、文
字、写真又は網点に応じた変倍処理をして画質の劣化を
防止することができる。
【0016】請求項2に係る発明の画像処理方法は、上
記課題を解決するために、請求項1記載の画像処理方法
において、上記領域分離手段により検出される文字度、
写真度及び網点度を表す領域分離データは0からN−1
(Nは2以上の整数)までの値X(値Xが小さい程文字
度が高く、大きい程写真度及び網点度が高い)を取り得
るものとし、濃度を決定したい補間画素である画素Pに
対する上記領域分離データをXp とし、さらに、画素P
に対する最も近い画素Aの濃度をDa 、画素Pに対する
2番目に近い画素Bの濃度をDb 、画素Pと画素Aとの
間の距離をPA、及び画素Pと画素Bとの間の距離をP
Bとすると、上記演算手段は、画素Pの濃度Dp を、次
式、 Dp =(1−K)×Da +K×Db ・・・・・・・・・・・・・(1) (ただし、K=(Xp /(N−1))×(PA/(PA
+PB)))により演算することを特徴としている。
【0017】すなわち、実際の画像には、文字部分及び
写真や網点の部分が混在していることが多く、このよう
な画像の各画素に対してパターンマッチング等の変倍手
法を用いると繊細な変倍を行うためにはメモリを多く必
要とし、また処理時間も増加するという不都合がある。
【0018】しかし、上記の方法によれば、演算手段が
(1)式により演算する。そして、(1)式において
は、例えば、領域分離データXp が完全な文字であるこ
とを示す0となっている場合には、K=0となり、Dp
=Da となる。すなわち、これは最近隣挿入法による変
倍処理であることを示している。
【0019】一方、例えば、領域分離データXp が完全
な写真であることを示すN−1となっている場合には、 Dp =(PB・Da +PA・Db )/(PA+PB) となり、Dp は、画素Pに対する最も近い画素Aの濃度
をDa と画素Pに対する2番目に近い画素Bの濃度をD
b との完全な重み付き1次算術平均値となる。
【0020】したがって、変倍処理に際して、画像に文
字、写真又は網点が混在していても、領域分離手段によ
り検出される文字度、写真度及び網点度を表す領域分離
データに基づく(1)式の簡単な積和演算によって、文
字度が高い部分においては、より最近隣挿入法に近い変
倍処理法を用い、写真度が高い部分においては、より1
次補間法に近い変倍処理法を用いることによって、変倍
処理後のデータをより最適な濃度にすることができる。
すなわち、優れたソフトウェアによって各画素に対して
文字、写真又は網点に適応した濃度選択を行うことがで
きるので、簡単なハードウェア構成にて高速に濃度を決
定して、画質の劣化を防止することができる。
【0021】請求項3に係る発明の画像処理方法は、上
記課題を解決するために、請求項2記載の画像処理方法
において、上記画像に対する各画素には、隣接する各画
素に対する濃度の傾きを示す画素濃度傾きデータSが付
与される一方、上記画素Pに対する領域分離データXp
=0となる場合において、画素Pに対する最も近い画素
Aの濃度Da が中間調濃度であって上記画素Pの画素濃
度傾きデータSp が正のときには、その画素Pの濃度D
p として上記中間調濃度に変倍率を乗算した値を与えか
つ画素Aの濃度Da を0とする一方、上記画素Aの濃度
a が中間調濃度であって上記画素Pの画素濃度傾きデ
ータSp が負のときには、その画素Aの濃度Da として
上記中間調濃度に変倍率を乗算した値を与えかつ画素P
の濃度Dp を0とすることを特徴としている。
【0022】すなわち、読み取った画像が文字データで
あり、かつ読み取った位置の画素がその文字のエッジに
当たるような場合には、その画素が中間調濃度になるこ
とが多い。そして、これを請求項2記載の画像処理方法
にて変倍処理を行うと、中間調濃度が連続することにな
り、エッジがぼやけることになる。
【0023】しかし、上記の方法によれば、文字データ
のエッジに対して、画素Pに対する最も近い画素Aの濃
度Da が中間調濃度であって上記画素Pの画素濃度傾き
データSp が正のときには、その画素Pの濃度Dp とし
て上記中間調濃度に変倍率を乗算した値を与えかつ画素
Aの濃度Da を0とする一方、上記画素Aの濃度Da
中間調濃度であって上記画素Pの画素濃度傾きデータS
p が負のときには、その画素Aの濃度Da として上記中
間調濃度に変倍率を乗算した値を与えかつ画素Pの濃度
p を0とする。
【0024】したがって、レーザ出力するための、画素
のパルス幅を変倍率にあわせて操作することによって、
文字データのエッジ部分をさらに強調し、エッジ部分が
ぼやけるのを防止することができる。
【0025】請求項4に係る発明の画像処理方法は、上
記課題を解決するために、請求項3記載の画像処理方法
において、各画素に対するレーザ出力に際して、上記中
間調濃度に変倍率を乗算した値を与えた画素における画
素濃度傾きデータに基づいて、その画素におけるレーザ
出力を濃度の高い画素側に寄せて行うことを特徴として
いる。
【0026】すなわち、読み取った画像が文字データで
あり、かつ読み取った位置の画素がその画像のエッジに
当たるような場合において、上記画素が中間調濃度であ
ったときには、例えば、8ビット/画素の処理を行いそ
の画素が中間調濃度であったときには、濃度128つま
り80H(Hは16進表示であることを示す)となる。
したがって、レーザ出力に際して、1画素におけるパル
ス幅を操作することによって中間調画像を出力するよう
な画像出力装置においては、80Hの画像データは、1
画素の1/2のドットを画素内の中央位置に生成するこ
とになる。そして、このような1/2ドットを画素内の
中央位置に生成した画素に対して拡大処理を行った場合
には、隣の画素との間に1/2ドットの白画素が現れ、
これを1画素毎に繰り返すということになり、いわゆる
ゴースト輪郭が生じるという不都合がある。
【0027】しかし、上記の方法によれば、各画素に対
するレーザ出力に際して、上記中間調濃度に変倍率を乗
算した値を与えた画素における画素濃度傾きデータに基
づいて、その画素におけるレーザ出力を濃度の高い画素
側に寄せて行う。
【0028】したがって、文字データのエッジを前記請
求項3記載の画像処理方法にて変倍処理するに際して、
文字データのエッジにおいて、1画素の左又は右にゴー
スト輪郭が生じるということを防止することができる。
【0029】請求項5に係る発明の画像処理方法は、上
記課題を解決するために、画像を読取り、この読み取っ
た画像を複数画素からなるブロックに分割した後、各画
素毎の補間を行うことにより画像を変倍処理する画像処
理方法において、上記画像における各画素の文字度、写
真度及び網点度を領域分離手段にて検出し、この検出結
果に基づいて演算手段にて各画素毎の補間画素データを
演算して画像の変倍処理を行う一方、上記各画素毎の補
間画素データにおける演算に際して、領域分離手段にて
検出した領域分離データについてもこの領域分離手段の
検出結果に基づいて変倍処理し、上記変倍処理後の画像
データと共に出力することを特徴としている。
【0030】すなわち、例えば、変倍処理した画像デー
タの出力に際して、例えばファクシミリやパーソナルコ
ンピュータ等の非同期の他の画像入出力装置に出力した
い場合がある。この場合には、領域分離データも変倍処
理しておかないと、画素数が一致しないため、領域分離
データの使用が不可能となる不都合がある。
【0031】しかし、上記の方法では、領域分離手段に
て検出した領域分離データについてもこの領域分離手段
の検出結果に基づいて変倍処理し、上記変倍処理後の画
像データと共に出力する。
【0032】したがって、変倍処理された領域分離デー
タにも文字度、写真度及び網点度が付与されるので、こ
れを一緒にすることにより、変倍処理した画像を例えば
ファクシミリやパーソナルコンピュータ等の他の画像入
出力装置に出力することが可能となる。
【0033】請求項6に係る発明の画像処理方法は、上
記課題を解決するために、請求項5記載の画像処理方法
において、上記の変倍処理後の画像データ及び変倍処理
後の領域分離データにおける同時出力に際して、出力デ
ータにおける複数画素の各ラインの先頭及び終端並びに
画像データの終了を示す指示データを同時に出力するこ
とを特徴としている。
【0034】すなわち、変倍処理後の画像データを他の
非同期の例えばファクシミリやパーソナルコンピュータ
等の他の画像入出力装置に出力する場合において、変倍
処理後の領域分離データにラインの先頭及び終端並びに
画像データの終了を示すデータが無いときには、1ライ
ンの画素数及び総ライン数を他の非同期の画像入出力装
置に通知しなければならず、また、この通知を行った場
合においても常にラインカウンタを備えていなければな
らないという不都合が生じる。
【0035】しかし、上記の方法によれば、出力データ
における複数画素の各ラインの先頭及び終端並びに画像
データの終了を示す指示データを同時に出力するので、
別途に1ラインの画素数及び総ライン数を他の非同期の
画像入出力装置に通知することが無くなり、また、ライ
ンカウンタの装備を回避することができる。
【0036】
【発明の実施の形態】
〔実施の形態1〕本発明の実施の一形態について図1な
いし図17に基づいて説明すれば、以下の通りである。
【0037】本実施の形態におけるディジタル複写機
は、図1に示すように、画像入力部1、シェーディング
補正/自動露光部2、領域分離手段としての領域分離部
3、演算手段としての変倍処理部4、γ補正部5、出力
制御部6、及び画像出力部7を備えている。
【0038】上記画像入力部1は、図示しないスキャナ
から原稿画像を読み取り、ディジタルの入力画像データ
1aに変換する部分である。シェーディング補正/自動
露光部2は、入力画像データ1aに対して、シェーディ
ング補正及び自動露光の処理を行う。
【0039】領域分離部3は、シェーディング補正及び
自動露光処理後の画像データ2aにおける各画素につい
て、その画素の周辺画素における濃度等を参考にするこ
とによって、その画素の文字度、写真度及び網点度を検
出し、画像データ3a及び領域分離データ3bを出力す
る部分である。
【0040】上記文字度、写真度及び網点度を表す領域
分離データ3bは0からN−1(Nは2以上の整数)ま
での値Xを取ることができ、値Xが小さい程文字度が高
く、値Xが大きい程写真度及び網点度が高いことを示す
ものである。なお、本実施の形態においては、例えばN
=8を採用している。したがって、写真度及び網点度が
最も大きい場合には、X=7となる。
【0041】ここで、各画素の文字度、写真度及び網点
度における検出するための技術について説明する。この
文字度等の検出は、公知技術にて行うことができるが、
本実施の形態では、公知技術に若干の改良を加えたもの
を採用している。
【0042】公知技術としては、上記の文字度等を検出
するために、例えば、画像を複数画素からなるブロック
に分割し、パターンマッチングを用いるか又は文字画像
や網点画像の性質を表した特徴パラメータを用いること
によって、各ブロック毎に画像識別を行うものがある。
【0043】パターンマッチングを用いた画像識別方法
では、数多くのパターンを用意する必要があり、メモリ
量が膨大になったり、汎用性に乏しいといった問題点が
あるため、今日では、特徴パラメータを用いた画像識別
方法が採用されることが多くなっている。
【0044】特徴パラメータを用いた画像識別方法とし
ては、特開昭61−194968号公報に開示されてい
る網点写真領域識別方法のように、空間的に連続する2
つの画素の信号レベルの変化を、その2つの画素が主走
査方向に連続する場合と、副走査方向に連続する場合と
を別個に計測し、各ブロックにおけるそれぞれの計測量
の総和を、それぞれ予め決められた値と比較し、その比
較結果により画像を識別する方法がある。
【0045】また、特徴パラメータを用いたその他の方
法としては、特開昭62−147860号公報に開示さ
れている中間調ファクシミリ信号処理方式のように、ブ
ロック内の最大信号レベルと最小信号レベルとの差を求
め、その差の値を予め定められている設定値と比較し、
前記レベル差が前記設定値よりも小さい場合は、写真部
分を含むところの信号レベル変化の穏やかな部分である
ことを示す判定信号を出力する一方、前記レベル差が前
記設定値よりも大きい場合は、文字や写真部分の輪郭ま
たは網点写真部分を含むところの信号レベル変化の激し
い部分であることを示す判定信号を出力し、さらに、ブ
ロック内の予め定められたアクセス順序に従って、空間
的に連続する各2つの画素の信号レベル間の変化回数を
予め定められた値と比較し、この比較の結果、前記変化
の回数が前記予め定められた値よりも大きい場合は、そ
のブロックは網点部分であることを示す判定信号を出力
する一方、前記変化の回数が前記予め定められた値より
も小さい場合は、そのブロックが網点部分でないことを
示す判定信号を出力し、前記の各判定信号に応答して、
ブロック内の画素に対する信号処理を行う方法がある。
【0046】画質を向上させるための画像処理として
は、従来から空間フィルタリング処理が用いられてい
る。フィルタリング処理を用いて画質向上を図るものと
しては、例えば、特公平5−147860号公報に開示
されている中間調ファクシミリ信号処理方式のように、
画像信号を平滑化する空間フィルタおよび画像信号を強
調する空間フィルタを予め用意しておき、画像信号のエ
ッジ部を検出するエッジ検出手段の検出出力により、前
記画像信号を平滑化した信号と前記画像信号を強調した
信号を混合もしくは選択して出力する方法や、特開昭6
3−246076号公報に開示されているフィルタ処理
装置のように、網点成分を除去する空間フィルタを予め
用意しておき、画像信号のエッジ部を抽出するエッジ抽
出手段によってエッジ部が抽出されないときは、網点成
分を除去するフィルタリング処理を行った信号を出力す
る一方、エッジ部が抽出されたときは、フィルタリング
処理を行う前の信号を出力する方法が挙げられる。
【0047】しかしながら、上記従来の画像識別方法に
おいては、画像識別の誤判定を起こすことがあるという
問題点を有している。
【0048】画像識別の誤判定の原因としては、特徴パ
ラメータの不適合、即ち、特徴パラメータが各領域の性
質を十分に表していないといったことも考えられるが、
それだけではなく、特徴パラメータによって得られた特
徴量に対する画像識別のための分類方法、および分類の
ための閾値の選定が適切でないといったことも、画像識
別の誤判定を招来する大きな要因となっている。
【0049】また、特徴パラメータによって得られた特
徴量により各ブロックを完全に分類識別し、この識別結
果に応じて、ブロック内の各注目画素に対して、予め用
意された空間フィルタでフィルタリング処理を行う従来
の方式では、誤識別時に画質に及ぼす影響が大きくなる
と共に、注目画素の持つ特徴量が限られたフィルタ特性
にしか反映されないため、各注目画素に応じた最適なフ
ィルタリング処理を行うといった細かな処理が行えない
といったことが問題点として挙げられる。
【0050】そこで、本実施の形態においては、本願出
願人が特願平6−264232号にて提案しているよう
に、原稿を走査して得られた画像信号に対して、各画素
が文字領域、写真領域又は網点領域のいずれの領域に存
在するかを識別する識別処理を施し、この識別処理の結
果に応じて各画素毎に空間フィルタリング処理を行うに
際して、まず、上記画像信号のある1つの画素データを
注目画素として、該注目画素とその近傍の複数画素とか
らなる局所ブロックの画像データをブロックメモリに格
納する。次いで、上記ブロックメモリに格納された局所
ブロックの画像データから、文字領域、写真領域、網点
領域の各領域の特性を表す複数の特徴パラメータの各特
徴量を求める。上記複数の特徴パラメータを軸とした多
次元空間上で非線形な特性を含む境界線をひいて文字領
域、写真領域、網点領域の各領域を選定し、上記複数の
特徴パラメータの各特徴量を入力すればそれに応じた領
域識別情報を出力するように予め学習されている神経回
路網から構成される識別手段により、多次元的な識別処
理がなされる。すなわち、各々の特徴パラメータに対し
て個別に閾値設定をするのではなく、多次元空間上にお
いて特徴量を分類する非線形な特性を含む境界線を基に
識別処理がなされる。
【0051】上記のように、1つの特徴パラメータだけ
では十分な識別精度を得ることが困難であっても、複数
の特徴パラメータを用いることによって識別精度が高め
られ、さらに、複数の特徴パラメータの各特徴量を入力
とする神経回路網を用いて多次元的な識別処理を行うの
で、非常に高精度の画像識別が可能である。
【0052】また、上記識別手段が出力する領域識別情
報は、ブロック内の注目画素が存在する領域の文字領域
らしさ、写真領域らしさ、および網点領域らしさをそれ
ぞれ数値にして表したデータであり、上記の各領域らし
さを数値にして表したデータに基づいてフィルタ係数が
処理画素毎に決定され、空間フィルタリング処理が行わ
れるようになっている。そして、上述したように、本実
施の形態では、上記データつまり領域分離データ3bは
0からN−1(Nは2以上の整数)までの値Xを取るこ
とができるようになっている。
【0053】なお、空間フィルタリング処理は、上記識
別信号に基づいて、予めフィルタ係数が定められた各種
フィルタが選択されて行われる。このようにして、各画
素の文字度、写真度及び網点度における検出が行われ
る。
【0054】次に、上記の変倍処理部4は、入力された
画像データ3a及び領域分離データ3bに対して変倍処
理、つまり拡大又は縮小を施し、さらに、周辺画素を参
考にすることによって現在の画素の濃度の傾きを判断
し、変倍処理後の画像データである変倍後画像データ4
a、変倍処理後の領域分離データである変倍後領域分離
データ4b、及び特殊データ4cを出力する。
【0055】上記変倍処理に際し、画像データ3aに関
しては後述する演算式に示されるものを用い、領域分離
データ3bに関しては最近隣挿入法を用いる。また、上
記特殊データ4cは、領域分離データ3bのラインの先
頭及び終端並びに画像データの終了を示す指示データ
と、処理中の画素に対する濃度の傾きを示すデータ(以
下、「画素濃度傾きデータ」と称する)とからなってい
る。さらに、この画素濃度傾きデータは、領域分離デー
タ3bが文字度の高いことを示すデータであったとき以
外は、傾き「無し」を示すように出力される。
【0056】なお、変倍処理に関して、ディジタル複写
機の副走査方向は光学系の速度で調整され、主走査方向
のみ変倍処理部4による変倍処理がなされる。
【0057】γ補正部5は、入力された変倍後画像デー
タ4aに対してγ補正処理を行う。出力制御部6は、い
わゆるパルス幅変調器とも呼ばれ、画像出力の制御を行
う部分である。画像出力部7は、入力された出力画像デ
ータ6aの信号に基づいてレーザ出力する部分である。
【0058】ここで、本実施の形態のディジタル複写機
では、入力画像データ1a、画像データ2a・3a、変
倍後画像データ4a、及び変倍γ補正後の画像データで
ある変倍γ補正後画像データ5aは、1画素当り8ビッ
ト256値の値を取る。また、出力画像データ6aは1
画素当り256パルスの信号の集合体であり、出力制御
部6は、入力された変倍γ補正後画像データ5aの値に
基づいて、1画素を256分割されたパルスのうちいく
つONするかのデータを作成し、出力することによって
濃度を表現する。
【0059】また、領域分離データ3b及び変倍後領域
分離データ4bは、1画素当り3ビット8値の値を取
る。さらに、特殊データ4cは、1画素当り、領域分離
データのラインの先頭及び終端並びに画像データの終了
を示す指示データ2ビットと、処理中の画素に対する画
素濃度傾きデータ3ビットとの計5ビットからなる。ま
た、この特殊データ4cは、変倍後領域分離データ4b
と合成されて、1画素当り8ビットの値を取る。
【0060】上記構成を有するディジタル複写機におけ
る変倍処理についての画像処理方法を説明する。
【0061】図2に示すように、画素Pにおける変倍処
理後の画素位置Pにおける濃度つまり出力画素濃度Dp
を決定するために、濃度Da 及び領域分離データXa
持ち、画素Pに対する最も近い画素(以下、「最近隣画
素」と称する)Aと、濃度Db 及び領域分離データXb
を持ち、画素Pに対する2番目に近い画素(以下、「第
2近隣画素」と称する)Bと、画素Pとこれら画素A及
び画素Bの画素間の距離PA、PBを用いて簡単な積和
演算を行う。
【0062】上記積和演算は変倍処理部4にて行われ
る。変倍処理部4には、図3に示すように、上記の最近
隣画素Aにおける領域分離データXa 及び濃度Da 、並
びに第2近隣画素Bにおける領域分離データXb 及び濃
度Db が入力される。上記入力に対する出力は、変倍後
領域分離データ4bとしての出力画素領域分離データX
p 及び出力画素濃度Dp 、出力制御部6において用いる
出力画素の位置を示すデータつまり画素濃度傾きデータ
p 、並びにラインの先頭及び終端並びに画像データの
終了を表す指示データのための制御用ビットである。
【0063】変倍処理部4では、出力画素領域分離デー
タXp の算出に際して、最近隣挿入法を用いてXp =X
a とされる。すなわち、最近隣挿入法というのは、出力
画素Pを決定するために、最近隣に存在する画素のデー
タをそのまま使用する方法である。
【0064】一方、出力画素濃度Dp は、以下の式を用
いて算出される。
【0065】 Dp =(1−K)×Da +K×Db ・・・・・・・・・・・・・・(1) (ただし、K=(Xp /7)×(PA/(PA+PB)))・・・(2) なお、上記(2)式に示す値7は、一般式で示すとN−
1となるが、本実施の形態では、領域分離データの分離
数Nを8としているため、N−1=8−1=7として算
出されたものである。
【0066】ここで、出力画素領域分離データXp が最
も文字度が高いことを表す値であったとき、つまり、X
p =0の場合には、(1)式は、 Dp =Da となり、最近隣挿入法を示す式となる。また、出力画素
領域分離データXp が最も写真度が高いことを表す値で
あったとき、つまり、Xp =7の場合には、(1)式
は、 Dp =(PB・Da +PA・Db )/(PA+PB) となり、1次補間法を示す式となる。
【0067】すなわち、1次補間法とは、出力画素Dの
決定に際して、画素Aと画素Bとの重み付き1次算術平
均を用いる方法をいう。
【0068】次に、1画素内における出力画素位置を示
すデータつまり画素濃度傾きデータSp は、Xp =0で
あったとき、すなわち領域分離処理において文字である
と判断したときに、Da <Dp <Db であれば、画素を
左寄せに出力することを示すデータ、つまり、Sp =0
1B(Bは2進表示であることを示す)となり、Da
p >Db であれば、画素を右寄せに出力することを示
すデータ、つまり、Sp =10Bとなり、上記以外であ
れば、画素を中央寄せに出力することを示すデータ、つ
まり、Sp =00Bとなる。
【0069】また、Xp ≠0であったとき、すなわち、
領域分離処理において文字でないと判断したときには、
画素を中央寄せに出力することを示すデータ、すなわち
p=00Bとなる。
【0070】そして、この出力画素Pがラインの先頭若
しくは終端又はページの終了であったときには、そのこ
とを示す指示データを付加して特殊データ4cとして出
力する。
【0071】これらの各出力画素Pの各データ、すなわ
ち、変倍後画像データ4a、変倍後領域分離データ4
b、及び特殊データ4cは、図1に示すように、変倍後
画像データ4aについてγ補正が行われた後、いずれも
出力制御部6に入力される。
【0072】ここで、出力制御部6の動作について詳細
に説明する。出力制御部6では、図4に示すように、パ
ルス幅変調器16にてパルス幅変調が行われる。
【0073】パルス幅変調器16の入力は、上述の変倍
γ補正後画像データ5a及び変倍後領域分離データ4b
からなる1画素当り8ビットの画像データと、特殊デー
タ4cに含まれる1画素当り3ビットの画素濃度傾きデ
ータである。
【0074】これら画像データ及び画素濃度傾きデータ
は同期して並列に入力される。パルス幅変調器16の出
力は、1画素当り256分割のシリアルビデオデータで
ある。パルス幅変調器16は、1画素当り8ビットつま
り256値の入力画像データに対して、1/256のO
N信号を何パルス続けるかによって画像出力部7のレー
ザを制御し、1画素の濃度を制御する。
【0075】また、パルス幅変調器16は、上記の濃度
傾きデータを参照して、連続するON信号を1画素のど
の位置に発生させるかを決定する。すなわち、1画素当
り3ビットの画素濃度傾きデータが、左寄せを示す01
Bであったときには、連続するON信号をその画素の最
初から発生させ、画素濃度傾きデータが、右寄せを示す
10Bであったときには、連続するON信号をその画素
の後端になるように発生させ、中央寄せを示す00Bで
あったときには、連続するON信号をその画素の中央に
なるように発生させる。
【0076】具体的には、図5(a)に示すように、入
力画像データが80Hつまり128/256の濃度を持
ち、特殊データの入力画素濃度傾きデータが10Bつま
り左寄せを示す場合には、画素の先頭から1/2(12
8/256)画素分がONとなり、残り1/2画素分が
OFFとなる。また、図5(b)に示すように、入力画
像データが80Hつまり128/256の濃度を持ち、
特殊データの入力画素濃度傾きデータが01Bつまり右
寄せを示す場合には、画素の先頭から1/2(128/
256)画素分がOFFとなり、残り1/2画素分がO
Nとなる。さらに、図5(c)に示すように、入力画像
データが80Hつまり128/256の濃度を持ち、特
殊データの入力画素濃度傾きデータが00Bつまり中央
寄せを示す場合には、画素の先頭から1/4(128/
256)画素分がOFFとなり、続く1/2画素分がO
Nとなり、残り1/4画素分がOFFとなる。このよう
に、パルス幅変調器16は、レーザへの出力を調整する
ことによって、1画素内のONデータ位置を変化させ
る。
【0077】次に、濃淡変化のある画像、つまり濃度階
調性を有する画像に対する変倍処理について、上記の式
(1)に基づいてどのように処理されるかについて詳述
する。
【0078】例えば、図6に示す濃度階調性を有する原
画像を例にとる。縦軸には、原画像の濃度をとる。この
濃度は、0が白画像、255が黒画像である。また横軸
には、その濃度を示す位置をとる。
【0079】上記の図6に示す濃度階調性を有する原画
像を前記画像入力部1にて原画像を読み取ると、図7に
示すように、その原画像は各画素毎に区分される。同図
において縦軸は濃度値であり、その濃度値は、8ビット
つまり0〜255の整数値である。横軸は、図6におけ
る位置を読取り画素単位に区切ったものであり、このグ
ラフに現れる各長方形は、1つの読取り画素単位での読
取り画素濃度値を表す。
【0080】次に、この図7に示される読取り画素を最
近隣挿入法を用いて2倍に拡大すると、図8に示すよう
に表される。同図において縦軸は8ビットつまり0〜2
55の整数値で表される濃度値である。また、横軸は書
込画素単位における位置を表す。さらに、このグラフに
現れる各長方形は、1つの書込画素単位での書込画素濃
度値を表す。
【0081】この場合の変倍処理は最近隣挿入法である
ので、図7に示す読取り画素単位の各長方形に同一形状
の長方形をそれぞれ横並びにしたデータ、すなわち2画
素ずつ1対となって同じ濃度を示すデータとなる。この
方法を用いると、文字等の2値画像に対しては比較的エ
ッジのはっきりした画像が得られるが、写真画像のよう
に濃度が連続的に変化するような画像に対しては、濃度
の変化を精細に再現することができず、いわゆる疑似輪
郭を発生させてしまう。ここで、疑似輪郭とは、濃淡画
像の濃度変化の連続性が失われた時に生じる、本来画像
にない輪郭のことをいう(財団法人東京大学出版会発行
の「画像解析ハンドブック」初版第481頁参照:高木
幹夫、下田陽久監修)。
【0082】そこで、写真画像のように濃度が連続的に
変化するような画像に対しては、1次補間法を用いて変
倍処理するのが好ましい。
【0083】すなわち、前記図7に示す原画像読み取り
データを1次補間法を用いて2倍に拡大すると、図9に
示すようになる。
【0084】1次補間法では、連続する読取り画像デー
タの間に、その読取り画像データの中間の値を持つ画素
を補間する。この方法を用いると、写真画像等のように
濃度が連続的に変化するような画像に対しては、原画像
の濃度変化を比較的精細忠実に再現することができる
が、逆に、文字のような2値画像に対しては輪郭がぼや
けたような画像を発生させてしまう。
【0085】したがって、文字と写真等とが混在する場
合に、一律に最近隣挿入法又は1次補間法のいずれかの
方法を選択すると問題となる。
【0086】これを図を用いて具体的に説明する。
【0087】まず、文字と写真とが混在するような画像
を読み取ったときの読取り濃度データは、例えば、図1
0のように示される。同図の左半分は文字領域を例示す
るものであり、特徴として濃度変化が急激であることが
挙げられる。それに対して同図の右半分は写真領域を例
示するものであり、特徴として濃度が比較的緩やかに連
続的に変化することが挙げられる。
【0088】上記の読取り画素を最近隣挿入法にて2倍
に拡大すると、図11に示すようになる。
【0089】この場合、最近隣挿入法であるので、左半
分つまり文字領域は比較的エッジが強調されはっきりし
た画像となる。しかし、右半分つまり写真領域は階調表
現性が悪くなり、疑似輪郭が発生しやすくなっている。
【0090】一方、図10に示す読取り画素を1次補間
法にて2倍に拡大すると、図12に示すようになる。
【0091】この場合、1次補間法であるので、左半分
つまり文字領域はエッジがぼやけたような画像となる。
しかし右半分つまり写真領域は階調表現性が良くなり、
疑似輪郭が発生し難くなっている。
【0092】このように、一律に最近隣挿入法又は1次
補間法のいずれかの方法を選択することは好ましくな
い。
【0093】そこで、本実施の形態においては、文字と
写真とが混在する場合においては、文字には最近隣挿入
法を、また、写真には1次補間法を適用するようになっ
ている。
【0094】この方法での変倍処理を以下に説明する。
すなわち、本実施の形態では、領域分離部3がその画素
の文字度、写真度及び網点度を検出し、領域分離データ
3bとして出力する。そして、この領域分離データ3b
に基づいて、前記式(1)による演算が行われる。そし
て、出力画素領域分離データXp が最も文字度が高いこ
とを表す値であったとき、つまり、Xp=0の場合に
は、(1)式は、 Dp =Da となり、最近隣挿入法が適用され、また、出力画素領域
分離データXp が最も写真度が高いことを表す値であっ
たとき、つまり、Xp =7の場合には、(1)式は、 Dp =(PB・Da +PA・Db )/(PA+PB) となり、1次補間法が適用される。
【0095】上記の演算によって得た出力画像を図13
に示す。すなわち、図13は、図10に示される読取り
画素を2倍に拡大したとき、この拡大時の変倍手法とし
て、領域分離データ3bを使用し、文字部と判断された
ときには最近隣挿入法を用い、写真部と判断されたとき
には1次補間法を用いた場合の出力を表すグラフであ
る。
【0096】この場合、領域分離部3において文字部と
判断された部分つまり左部分は、変倍手法として最近隣
挿入法を採用することにより、エッジが強調されはっき
りした画像となる。また、領域分離部3において、写真
部と判断された部分つまり右半分は、変倍手法として1
次補間法を採用することにより、階調表現性が良くな
り、疑似輪郭が発生し難くなっている。
【0097】このように、変倍処理時に領域分離データ
3bを参照して、文字度が高い部分においては、より最
近隣挿入法に近い変倍処理法を用い、写真度が高い部分
においては、より1次補間法に近い変倍処理法を用いる
ことによって、変倍処理後のデータをより最適な濃度に
することができる。
【0098】以上のように、本実施の形態の画像処理方
法は、画像を読取り、この読み取った画像を複数画素か
らなるブロックに分割した後、各画素毎の補間を行うこ
とにより画像を例えば拡大又は縮小等の変倍処理する画
像処理方法において、上記画像における各画素の文字
度、写真度及び網点度を領域分離部3にて検出し、この
検出結果に基づいて変倍処理部4にて各画素毎の補間画
素データを演算して画像の変倍処理を行う。
【0099】すなわち、拡大する変倍処理に際して、従
来の最近隣挿入法又は1次〜3次補間法のいずれかを選
択する方法では、原稿画像に文字及び写真等が混在して
いる場合に、最近隣挿入法が選択されたときには、写真
に擬似輪郭が発生することがあり、1次〜3次補間法が
選択されたときには文字のエッジがぼやけるという問題
点があった。
【0100】しかし、上記の方法によれば、画像におけ
る各画素の文字度、写真度及び網点度を領域分離部3に
て検出し、この検出結果に基づいて変倍処理部4にて各
画素毎の補間画素データを演算して画像の変倍処理を行
う。
【0101】したがって、文字度が高い部分において
は、最近隣挿入法又は最近隣挿入法に近い演算にて拡大
し、拡大文字のエッジがぼやけることを防止する一方、
写真度等が高い部分においては、1次〜3次補間法によ
る演算にて拡大し、拡大写真に擬似輪郭が発生すること
を防止することができる。
【0102】この結果、スキャナにて読み取った画像
に、文字、写真又は網点が混在する場合においても、文
字、写真又は網点に応じた変倍処理をして画質の劣化を
防止することができる。
【0103】また、本実施の形態の画像処理方法は、領
域分離部3により検出される文字度、写真度及び網点度
を表す領域分離データは0からN−1(Nは2以上の整
数)までの値X(値Xが小さい程文字度が高く、大きい
程写真度及び網点度が高い)を取り得るものとし、濃度
を決定したい補間画素である画素Pに対する上記領域分
離データをXp とし、さらに、画素Pに対する最も近い
画素Aの濃度をDa 、画素Pに対する2番目に近い画素
Bの濃度をDb 、画素Pと画素Aとの間の距離をPA、
及び画素Pと画素Bとの間の距離をPBとすると、上記
変倍処理部4は、画素Pの濃度Dp を、次式、 Dp =(1−K)×Da +K×Db ・・・・・・・・・・・・・(1) (ただし、K=(Xp /(N−1))×(PA/(PA
+PB)))により演算する。
【0104】すなわち、実際の画像には、文字部分及び
写真や網点の部分が混在していることが多く、このよう
な画像の各画素に対してパターンマッチング等の変倍手
法を用いると繊細な変倍を行うためにはメモリを多く必
要とし、また処理時間も増加するという不都合がある。
【0105】しかし、上記の方法によれば、変倍処理部
4が(1)式により演算する。そして、(1)式におい
ては、例えば、領域分離データXp が完全な文字である
ことを示す0となっている場合には、K=0となり、D
p =Da となる。すなわち、これは最近隣挿入法による
変倍処理であることを示している。
【0106】一方、例えば、領域分離データXp が完全
な写真であることを示すN−1となっている場合には、 Dp =(PB・Da +PA・Db )/(PA+PB) となり、Dp は、画素Pに対する最も近い画素Aの濃度
をDa と画素Pに対する2番目に近い画素Bの濃度をD
b との完全な重み付き1次算術平均値となる。
【0107】そして、文字及び写真の中間の場合には、
(1)式にてその重み応じて濃度を算出することができ
る。
【0108】したがって、変倍処理に際して、画像に文
字、写真又は網点が混在していても、領域分離手段によ
り検出される文字度、写真度及び網点度を表す領域分離
データに基づく(1)式の簡単な積和演算によって、文
字度が高い部分においては、より最近隣挿入法に近い変
倍処理法を用い、写真度が高い部分においては、より1
次補間法に近い変倍処理法を用いることによって、変倍
処理後のデータをより最適な濃度にすることができる。
すなわち、優れたソフトウェアによって各画素に対して
文字、写真又は網点に適応した濃度選択を行うことがで
きるので、簡単なハードウェア構成にて高速に濃度を決
定して、画質の劣化を防止することができる。
【0109】なお、本実施の形態においては、濃度の決
定に際して1次補間法を採用しているが、必ずしもこれ
に限らず、例えば、2次式又は3次式の補間法を使用す
ることも可能である。
【0110】また、上記の変倍処理は、いずれも拡大処
理をする場合についての説明であるが、本実施の形態の
画像処理方法においては、必ずしもこれに限らず、例え
ば、縮小処理をする場合についても適用可能である。
【0111】例えば、文字と写真とが混在する画像を読
み取ったときの読み取り画像データが、図14に示すよ
うなグラフであったとする。同図において、左半分は濃
度変化が急激となっている文字領域を示すものであり、
右半分は濃度が比較的穏やかに連続的に変化する写真領
域である。
【0112】この読み取り画像データを1/2倍に縮小
するに際して、最近隣挿入法を用いると、図15に示す
ように、左半分つまり文字領域は、比較的エッジが強調
され、はっきりとした画像となる反面、右半分つまり写
真領域では階調表現性が悪くなり、疑似輪郭が発生し易
くなっている。
【0113】また、上記図14に示す読み取り画像デー
タを、一次補間法を用いて1/2倍に縮小すると、図1
6に示すように、右半分つまり写真領域では階調表現性
がよくなり、疑似輪郭が発生し難くなる反面、左半分つ
まり文字領域は、エッジの強調がぼやけたものなる。
【0114】そこで、本実施の形態では、これを領域分
離データにて、文字部と判断された場合には最近隣挿入
法を用い、写真部と判断されたときには一次補間法を用
いる。これによって得られたグラフは、図17に示すも
のとなる。同図において、文字部と判断された領域つま
り左半分は、エッジが強調され、はっきりとした画像と
なると共に、写真部と判断された領域つまり右半分は、
階調表現性が良くなり、疑似輪郭が発生し難くなってい
る。
【0115】このように、縮小時に領域分離データを参
照して、文字部が高い部分においてはより最近隣挿入法
を用い、写真部が高い部分においてはより一次補間法を
用いることにより、縮小処理後のデータをより最適な濃
度にすることが可能となっている。
【0116】〔実施の形態2〕本発明の他の実施の形態
について図5、図10、図18及び図19に基づいて説
明すれば、以下の通りである。なお、説明の便宜上、前
記の実施の形態1の図面に示した部材と同一の機能を有
する部材については、同一の符号を付し、その説明を省
略する。
【0117】前記実施の形態における画像処理方法にお
いて、文字度が高い場合には、最近隣挿入法を採用して
変倍していた。しかし、文字のエッジのような部分に対
してもこの最近隣挿入法を採用すると、エッジの強調が
不十分なものとなる。
【0118】そこで、本実施の形態における画像処理方
法においては、文字のエッジのような部分に対しては、
最近隣挿入法を用いずに濃度データを拡大率だけ乗算す
る(以下、「拡大率倍する」と称する)方法を採用して
いる。
【0119】このようにして変倍処理した出力画像を図
18に示す。すなわち、前記図10に示される読取り画
素を2倍に拡大するに際して、領域分離データを参照し
たときに、文字部と判断されたときには最近隣挿入法を
用いる。また、写真部と判断された部分については1次
補間法にて変倍処理する。したがって、出力画像は、前
記図13に示すようになる。
【0120】しかし、本実施の形態においては、その文
字部と判断された画素における画素濃度が中間調を示す
値を取るとき、すなわち文字のエッジのような部分に対
しては、最近隣挿入法を用いずに濃度データを拡大率倍
し、かつパルス幅を操作して修正を加える。
【0121】なお、上記の画素濃度が中間調を示す値を
取るか否かは、画素濃度が0から255までの間の値で
あるか否かで判断することができる。
【0122】具体的には、図18に示すように、文字部
分のエッジa・a’及びエッジb・b’の部分におい
て、パルス幅の操作が行われる。まず、エッジa・a’
部分におけるエッジa’側、及びエッジb・b’部分に
おけるエッジb側の画素に最近隣挿入法で得られた画素
濃度に変倍率を乗算した濃度値が与えられ、エッジa・
a’部分におけるエッジa側、及びエッジb・b’部分
におけるエッジb’側の画素には、濃度0が与えられ
る。このパルス幅操作により、単純に最近隣挿入法を用
いるよりも、エッジがさらに強調され、はっきりした画
像にすることができる。
【0123】これによって、領域分離部3にて文字部と
判断された部分、すなわち同図の左部分(「文字部と判
定」と記載した部分)は、原則として最近隣挿入法を採
用と共に、文字のエッジ部分はパルス幅を操作すること
により、前記図13よりもさらにエッジが強調されては
っきりした画像となる。
【0124】また、領域分離部3にて写真部と判断され
た部分、すなわち同図の右半分(「写真部と判定」と記
載した部分)は、1次補間法を採用することにより、階
調表現性が良くなり、疑似輪郭が発生し難くなる。
【0125】ところで、上記出力画像の出力に際して、
パルス幅変調器16は、上記の変倍γ補正後画像データ
5a及び画素濃度傾きデータを有する特殊データ4cに
基づいて各画素毎に出力する。ここで、実施の形態1で
述べたように、1画素当り2ビットの特殊データ4c
が、中央寄せを示す00Bであったときには、連続する
ON信号をその画素の中央になるように発生させる。
【0126】具体的には、前記図5(c)に示すよう
に、入力画像データが80Hつまり128/256の濃
度を持ち、入力画素濃度傾きデータが00Bつまり中央
寄せを示す場合には、画素の先頭から1/4(128/
256)画素分がOFFとなり、続く1/2画素分がO
Nとなり、残り1/4画素分がOFFとなる。このよう
に、前記パルス幅変調器16は、レーザへの出力を調整
することによって、1画素内のONデータ位置を変化さ
せる。
【0127】したがって、上記文字のエッジ処理後の画
像データは、例えば、図19(a)のように表される。
同図(a)における小矩形8…は1出力画素を表し、そ
の中に記述された数値は、その画素の濃度値(256階
調)を表す。そして、この画像データに基づいて画像出
力すると、図19(b)に示すようになる。すなわち、
入力画素濃度傾きデータが中央寄せを示す00Hに固定
されるときには、いわゆるゴースト輪郭と称されている
ように、エッジ部において、OFF信号の隙間ができて
しまう。
【0128】そこで、本実施の形態においては、同図
(b)のようになる場合には、出力制御部6は、ゴース
ト輪郭を回避するために、その画素におけるパルス幅変
調による1画素内のON信号位置変更の操作を行う。
【0129】すなわち、図19(b)における一番左の
列の上から2〜4段目の画素においては、同図(a)に
示すように、一番左の列が80Hであり、左から二番目
の列がFFHであることから、濃度の傾きが左が薄く右
が濃くなっていることが把握される。また、図19
(b)における一番右の列の上から2〜4段目の画素に
おいては、同図(a)に示すように、一番右の列が80
Hであり、右から二番目の列がFFHであることから、
濃度の傾きが右が濃く左が薄くなっていることが把握さ
れる。
【0130】そこで、この情報に基づいて、濃度の傾き
が左が薄く右が濃くなっているときには画素出力を右寄
せにするデータ(10B)に変更し、濃度の傾きが右が
濃く左が薄くなっているときには画素出力を左寄せにす
るデータ(01B)に変更する。
【0131】これによって、出力制御部6は、パルス幅
変調による、1画素内のON信号位置変更の操作を行
い、その結果、図19(c)に示すように、変倍処理し
たときの文字のエッジ部において、OFF信号の隙間が
できず、ゴースト輪郭を防ぐことができる。
【0132】このように、本実施の形態の画像処理方法
は、画像に対する各画素には、隣接する各画素に対する
画素濃度傾きデータSが付与される一方、上記画素Pに
対する領域分離データXp =0となる場合において、画
素Pに対する最も近い画素Aの濃度Da が中間調濃度で
あって上記画素Pの画素濃度傾きデータSp が正のとき
には、その画素Pの濃度Dp として上記中間調濃度に変
倍率を乗算した値を与えかつ画素Aの濃度Da を0とす
る一方、上記画素Aの濃度Da が中間調濃度であって上
記画素Pの画素濃度傾きデータSp が負のときには、そ
の画素Aの濃度Da として上記中間調濃度に変倍率を乗
算した値を与えかつ画素Pの濃度Dp を0とする。
【0133】すなわち、読み取った画像が文字データで
あり、かつ読み取った位置の画素がその文字のエッジに
当たるような場合には、その画素が中間調濃度になるこ
とが多い。そして、これを(1)式により、画像処理方
法にて変倍処理を行うと、中間調濃度が連続することに
なり、エッジがぼやけることになる。
【0134】しかし、上記の方法によれば、文字データ
のエッジに対して、画素Pに対する最も近い画素Aの濃
度Da が中間調濃度であって上記画素Pの画素濃度傾き
データSp が正のときには、その画素Pの濃度Dp とし
て上記中間調濃度に変倍率を乗算した値を与えかつ画素
Aの濃度Da を0とする一方、上記画素Aの濃度Da
中間調濃度であって上記画素Pの画素濃度傾きデータS
p が負のときには、その画素Aの濃度Da として上記中
間調濃度に変倍率を乗算した値を与えかつ画素Pの濃度
p を0とする。
【0135】したがって、レーザ出力するための、画素
のパルス幅を変倍率にあわせて操作することによって、
単純に最近隣挿入法を用いるよりも、文字のエッジの濃
度がさらに強調され、はっきりした画像を得ることがで
きる。
【0136】また、本実施の形態の画像処理方法は、各
画素に対するレーザ出力に際して、上記中間調濃度に変
倍率を乗算した値を与えた画素における画素濃度傾きデ
ータに基づいて、その画素におけるレーザ出力を濃度の
高い画素側に寄せて行う。
【0137】すなわち、読み取った画像が文字データで
あり、かつ読み取った位置の画素がその画像のエッジに
当たるような場合において、上記画素が中間調濃度であ
ったときには、例えば、8ビット/画素の処理を行いそ
の画素が中間調濃度であったときには、濃度128つま
り80Hとなる。したがって、レーザ出力に際して、1
画素におけるパルス幅を操作することによって中間調画
像を出力するような画像出力装置においては、80Hの
画像データは、1画素の1/2のドットを画素内の中央
位置に生成することになる。そして、このような1/2
ドットを画素内の中央位置に生成した画素に対して拡大
処理を行った場合には、隣の画素との間に1/2ドット
の白画素が現れ、これを1画素毎に繰り返すということ
になり、いわゆるゴースト輪郭が生じるという不都合が
ある。
【0138】しかし、上記の方法によれば、各画素に対
するレーザ出力に際して、上記中間調濃度に変倍率を乗
算した値を与えた画素における画素濃度傾きデータに基
づいて、その画素におけるレーザ出力を濃度の高い画素
側に寄せて行う。
【0139】したがって、文字データのエッジを前記請
求項3記載の画像処理方法にて変倍処理するに際して、
文字データのエッジにおいて、1画素の左又は右にゴー
スト輪郭が生じるということを防止することができる。
【0140】〔実施の形態3〕本発明のさらに他の実施
の形態について図12ないし図22に基づいて説明すれ
ば、以下の通りである。なお、説明の便宜上、前記の実
施の形態1及び実施の形態2の図面に示した部材と同一
の機能を有する部材については、同一の符号を付し、そ
の説明を省略する。
【0141】本実施の形態のディジタル複写機は、図2
0に示すように、前記図1に示す構成のものに対して、
変倍処理部4と出力制御部6との間に第2画像処理部1
5を有する構成となっており、この第2画像処理部15
から、例えばファクシミリ装置やパーソナルコンピュー
タ等の非同期装置10に変倍処理した画像を送信するこ
とができるようになっている。
【0142】すなわち、このディジタル複写機では、実
施の形態1で述べたように、上記画像入力部1は、図示
しないスキャナから原稿画像を読み取り、ディジタルの
入力画像データ1aに変換する。次いで、シェーディン
グ補正/自動露光部2は、入力画像データ1aに対し
て、シェーディング補正及び自動露光の処理を行う。
【0143】また、領域分離部3は、シェーディング補
正及び自動露光処理後の画像データ2aにおける各画素
について、その画素の周辺画素における濃度等を参考に
することによって、その画素の文字度、写真度及び網点
度を検出し、画像データ3a及び領域分離データ3bを
出力する。
【0144】上記の変倍処理部4は、入力された画像デ
ータ3a及び領域分離データ3bに対して変倍処理を施
し、さらに、周辺画素を参考にすることによって現在の
画素の濃度の傾きを判断し、変倍後画像データ4a、変
倍後領域分離データ4b、及び特殊データ4cを出力す
る。
【0145】上記変倍処理に際し、画像データ3aに関
しては前述の式(1)の演算式に示されるものを用い、
領域分離データ3bに関しては最近隣挿入法を用いる。
また、上記特殊データ4cは、領域分離データ3bのラ
インの先頭及び終端並びに画像データの終了を示す指示
データと、処理中の画素に対する画素濃度傾きデータS
とからなっている。さらに、この画素濃度傾きデータS
は、領域分離データ3bが文字度の高いことを示すデー
タであったとき以外は、傾き「無し」を示すように出力
される。
【0146】これらの出力は、第2画像処理部15に入
力される。そして、後述する方法にて、別途に設けられ
たファクシミリやパーソナルコンピュータ等の非同期装
置10に送信される。
【0147】逆に他のディジタル複写機にて変倍処理さ
れた画像が、ファクシミリ等の非同期装置10を介して
第2画像処理部15に受信入力される。
【0148】第2画像処理部15に入力された変倍後画
像データ4a、変倍後領域分離データ4b及び特殊デー
タ4c、又は受信入力された変倍処理画像は、変倍γ補
正後画像データ15a、変倍後領域分離データ15b、
及び特殊データ15cとして出力され、出力制御部6に
て画像出力の制御が行われ、画像出力部7にて、入力さ
れた出力画像データ6aの信号に基づいてレーザ出力さ
れる。
【0149】ここで、上記変倍処理部4から第2画像処
理部15へのデータの入出力について説明する。
【0150】図21に示すように、変倍処理部4には、
ラインメモリに格納された画像データ3a及びラインメ
モリに格納された領域分離データ3bが入力される。
【0151】また、変倍処理部4の出力データは、ライ
ンメモリに格納された特殊データ4c、ラインメモリに
格納された変倍後画像データ4a、及びラインメモリに
格納された変倍後領域分離データ4bである。
【0152】上記の変倍後画像データ4a及び変倍後領
域分離データ4bの出力に際して、データの開始、各ラ
インの終端、及び画像データの終了を示す指示データが
特殊データ4cに付加されている。なお、これらデータ
の開始、各ラインの終端、及び画像データの終了を示す
情報は、入力画像データを画像入力部1から入力すると
きに一緒に与えられる。
【0153】具体的には、図22(a)に示すように、
変倍後画像データ4a及び変倍後領域分離データ4bに
おけるデータの開始を示すために、同図(a)おいて○
印に示されるように、出力特殊データ上にデータの開始
を示す指示データとしての開始指示データ20が出力さ
れる。また、図22(b)に示すように、変倍後画像デ
ータ4a及び変倍後領域分離データ4bにおけるライン
の終端を示すために、同図(b)おいて○印に示される
ように、出力特殊データ上にラインの終端を示す指示デ
ータとしての終端指示データ21が出力される。さら
に、図22(c)に示すように、変倍後画像データ4a
及び変倍後領域分離データ4bにおける全画像データの
終了を示すために、同図(c)おいて○印に示されるよ
うに、出力特殊データ上に全画像データの終了を示す指
示データとしての画像データ終了指示データ22が出力
される。
【0154】このように、特殊データ4cに、ラインの
先頭及び終端並びに画像データの終了を示す指示データ
20・21・22を付与し、変倍後画像データ4aと変
倍後領域分離データ4bとを統合して出力することによ
って、第2画像処理部15においても、ラインカウンタ
等を必要とせず、簡単なハードウエア構成で出力データ
を生成し、非同期装置10に送信することができる。
【0155】以上のように、本実施の形態の画像処理方
法は、画像を読取り、この読み取った画像を複数画素か
らなるブロックに分割した後、各画素毎の補間を行うこ
とにより画像を変倍処理する画像処理方法において、上
記画像における各画素の文字度、写真度及び網点度を領
域分離部3にて検出し、この検出結果に基づいて変倍処
理部4にて各画素毎の補間画素データとしての変倍後画
像データ4aを演算して画像の変倍処理を行う一方、上
記各画素毎の変倍後画像データ4aにおける演算に際し
て、領域分離部3にて検出した領域分離データ3bにつ
いてもこの領域分離部3の検出結果に基づいて変倍処理
し、変倍後領域分離データ4bとして、上記変倍後画像
データ4aと共に出力する。
【0156】すなわち、例えば、変倍後画像データ4a
の出力に際して、例えばファクシミリやパーソナルコン
ピュータ等の非同期装置10に出力したい場合がある。
この場合には、領域分離データ3bも変倍処理しておか
ないと、画素数が一致しないため、領域分離データ3b
の使用が不可能となる不都合がある。
【0157】しかし、上記の方法では、領域分離部3に
て検出した領域分離データ3bについてもこの領域分離
部3の検出結果に基づいて変倍処理し、変倍後領域分離
データ4bとして、上記変倍後画像データ4aと共に出
力する。
【0158】したがって、変倍後領域分離データ4bに
も文字度、写真度及び網点度が付与されるので、これを
一緒にすることにより、変倍処理した画像を非同期装置
10に出力することが可能となる。
【0159】また、本実施の形態の画像処理方法は、変
倍後画像データ4a及び変倍後領域分離データ4bにお
ける同時出力に際して、出力データにおける複数画素の
各ラインの先頭及び終端並びに画像データの終了を示す
指示データ20・21・22を同時に出力する。
【0160】すなわち、変倍後画像データ4aを他のフ
ァクシミリやパーソナルコンピュータ等の非同期装置1
0に出力する場合において、変倍後領域分離データ4b
にラインの先頭及び終端並びに画像データの終了を示す
指示データが無いときには、1ラインの画素数及び総ラ
イン数を他の非同期装置10に通知しなければならず、
また、この通知を行った場合においても常にラインカウ
ンタを備えていなければならないという不都合が生じ
る。
【0161】しかし、上記の方法によれば、出力データ
における複数画素の各ラインの先頭及び終端並びに画像
データの終了を示す指示データ20・21・22を同時
に出力するので、別途に1ラインの画素数及び総ライン
数を他の非同期装置10に通知することが無くなり、ま
た、ラインカウンタの装備を回避することができる。
【0162】なお、本実施の形態においては、領域分離
データ3bの変倍処理に関しては最近隣挿入法を用いて
いるが、必ずしもこれに限らず、画像データと同様に、
領域分離データ3bに基づき、変倍処理することが可能
である。
【0163】
【発明の効果】請求項1に係る発明の画像処理方法は、
以上のように、上記画像における各画素の文字度、写真
度及び網点度を領域分離手段にて検出し、この検出結果
に基づいて演算手段にて各画素毎の補間画素データを演
算して画像の変倍処理を行う方法である。
【0164】それゆえ、文字度が高い部分においては、
最近隣挿入法又は最近隣挿入法に近い演算にて拡大し、
拡大文字のエッジがぼやけることを防止する一方、写真
度等が高い部分においては、1次〜3次補間法による演
算にて拡大し、拡大写真に擬似輪郭が発生することを防
止することができる。
【0165】この結果、スキャナにて読み取った画像
に、文字、写真又は網点が混在する場合においても、文
字、写真又は網点に応じた変倍処理をして画質の劣化を
防止することができるという効果を奏する。
【0166】請求項2に係る発明の画像処理方法は、以
上のように、請求項1記載の画像処理方法において、上
記領域分離手段により検出される文字度、写真度及び網
点度を表す領域分離データは0からN−1(Nは2以上
の整数)までの値X(値Xが小さい程文字度が高く、大
きい程写真度及び網点度が高い)を取り得るものとし、
濃度を決定したい補間画素である画素Pに対する上記領
域分離データをXp とし、さらに、画素Pに対する最も
近い画素Aの濃度をDa 、画素Pに対する2番目に近い
画素Bの濃度をDb 、画素Pと画素Aとの間の距離をP
A、及び画素Pと画素Bとの間の距離をPBとすると、
上記演算手段は、画素Pの濃度Dp を、次式、 Dp =(1−K)×Da +K×Db ・・・・・・・・・・・・・(1) (ただし、K=(Xp /(N−1))×(PA/(PA
+PB)))により演算する方法である。
【0167】それゆえ、変倍処理に際して、画像に文
字、写真又は網点が混在していても、領域分離手段によ
り検出される文字度、写真度及び網点度を表す領域分離
データに基づく(1)式の簡単な積和演算によって、文
字度が高い部分においては、より最近隣挿入法に近い変
倍処理法を用い、写真度が高い部分においては、より1
次補間法に近い変倍処理法を用いることによって、変倍
処理後のデータをより最適な濃度にすることができる。
すなわち、優れたソフトウェアによって各画素に対して
文字、写真又は網点に適応した濃度選択を行うことがで
きるので、簡単なハードウェア構成にて高速に濃度を決
定して、画質の劣化を防止することができるという効果
を奏する。
【0168】請求項3に係る発明の画像処理方法は、以
上のように、請求項2記載の画像処理方法において、上
記画像に対する各画素には、隣接する各画素に対する濃
度の傾きを示す画素濃度傾きデータSが付与される一
方、上記画素Pに対する領域分離データXp =0となる
場合において、画素Pに対する最も近い画素Aの濃度D
a が中間調濃度であって上記画素Pの画素濃度傾きデー
タSp が正のときには、その画素Pの濃度Dp として上
記中間調濃度に変倍率を乗算した値を与えかつ画素Aの
濃度Da を0とする一方、上記画素Aの濃度Da が中間
調濃度であって上記画素Pの画素濃度傾きデータSp
負のときには、その画素Aの濃度Da として上記中間調
濃度に変倍率を乗算した値を与えかつ画素Pの濃度Dp
を0とする方法である。
【0169】それゆえ、レーザ出力するための、画素の
パルス幅を変倍率にあわせて操作することによって、文
字データのエッジ部分をさらに強調し、エッジ部分がぼ
やけるのを防止することができる。
【0170】請求項4に係る発明の画像処理方法は、以
上のように、請求項3記載の画像処理方法において、各
画素に対するレーザ出力に際して、上記中間調濃度に変
倍率を乗算した値を与えた画素における画素濃度傾きデ
ータに基づいて、その画素におけるレーザ出力を濃度の
高い画素側に寄せて行う方法である。
【0171】それゆえ、各画素に対するレーザ出力に際
して、上記中間調濃度に変倍率を乗算した値を与えた画
素における画素濃度傾きデータに基づいて、その画素に
おけるレーザ出力を濃度の高い画素側に寄せて行う。
【0172】したがって、文字データのエッジを前記請
求項3記載の画像処理方法にて変倍処理するに際して、
文字データのエッジにおいて、1画素の左又は右にゴー
スト輪郭が生じるということを防止することができると
いう効果を奏する。
【0173】請求項5に係る発明の画像処理方法は、以
上のように、画像を読取り、この読み取った画像を複数
画素からなるブロックに分割した後、各画素毎の補間を
行うことにより画像を変倍処理する画像処理方法におい
て、上記画像における各画素の文字度、写真度及び網点
度を領域分離手段にて検出し、この検出結果に基づいて
演算手段にて各画素毎の補間画素データを演算して画像
の変倍処理を行う一方、上記各画素毎の補間画素データ
における演算に際して、領域分離手段にて検出した領域
分離データについてもこの領域分離手段の検出結果に基
づいて変倍処理し、上記変倍処理後の画像データと共に
出力する方法である。
【0174】それゆえ、変倍処理された領域分離データ
にも文字度、写真度及び網点度が付与されるので、これ
を一緒にすることにより、変倍処理した画像を例えばフ
ァクシミリやパーソナルコンピュータ等の他の画像入出
力装置に出力することが可能となるという効果を奏す
る。
【0175】請求項6に係る発明の画像処理方法は、以
上のように、請求項5記載の画像処理方法において、上
記の変倍処理後の画像データ及び変倍処理後の領域分離
データにおける同時出力に際して、出力データにおける
複数画素の各ラインの先頭及び終端並びに画像データの
終了を示す指示データを同時に出力する方法である。
【0176】それゆえ、出力する画像データにおける複
数画素の各ラインの先頭及び終端並びに画像データの終
了を示す指示データを同時に出力するので、別途に1ラ
インの画素数及び総ライン数を他の非同期の画像入出力
装置に通知することが無くなり、また、ラインカウンタ
の装備を回避することができるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の一形態における画像処理方法が
適用されるディジタル複写機の構造を示すブロック図で
ある。
【図2】上記画像処理方法の機能説明図である。
【図3】上記ディジタル複写機における変倍処理部の演
算処理を示す説明図である。
【図4】上記ディジタル複写機における出力制御部及び
画像出力部を示すブロック図である。
【図5】各画素におけるパルス幅変調器の出力例を示す
説明図であり、(a)は中間調データを左寄せにて出力
する場合、(b)は中間調データを右寄せにて出力する
場合、(c)は中間調データを中央寄せにて出力する場
合を示すものである。
【図6】階調性を持つ原画像を示すグラフである。
【図7】図6に示される原画像を読み取ったときの、読
取り画素の濃度を示すグラフである。
【図8】図7に示される読取り画素を2倍に拡大するに
際して、最近隣挿入法を用いた場合の出力を表すグラフ
である。
【図9】図7に示される読取り画素を2倍に拡大するに
際して、1次補間法を用いた場合の出力を表すグラフで
ある。
【図10】文字及び写真が混在する画像を、読み取った
ときの読取り濃度データを示すグラフである。
【図11】図10に示される読取り画素を2倍に拡大す
るに際して、最近隣挿入法を用いた場合の出力を表すグ
ラフである。
【図12】図10に示される読取り画素を2倍に拡大す
るに際して、1次補間法を用いた場合の出力を表すグラ
フである。
【図13】図10に示される読取り画素を2倍に拡大す
るに際して、文字部と判定した部分については最近隣挿
入法を用い、写真部と判定した部分については1次補間
法を用いた場合の出力を表すグラフである。
【図14】文字及び写真が混在する画像を、読み取った
ときの読取り濃度データを示すグラフである。
【図15】図14に示される読取り画素を1/2倍に縮
小するに際して、最近隣挿入法を用いた場合の出力を表
すグラフである。
【図16】図14に示される読取り画素を1/2倍に縮
小するに際して、1次補間法を用いた場合の出力を表す
グラフである。
【図17】図14に示される読取り画素を1/2倍に縮
小するに際して、文字部と判定した部分については最近
隣挿入法を用い、写真部と判定した部分については1次
補間法を用いた場合の出力を表すグラフである。
【図18】図13において、文字部と判定した部分につ
いてエッジ処理を施した場合の出力を表すグラフであ
る。
【図19】パルス幅変調器による画素内のON信号位置
操作の効果を示す説明図であり、(a)は画素の濃度値
(256階調)を表すものであり、(b)は画素濃度傾
きデータが中央寄せに固定されたときの出力を表すもの
であり、(c)は濃度の傾きを示すデータに基づきパル
ス幅を濃度の高い側に寄せて出力したものである。
【図20】本発明における他の実施の形態の画像処理方
法が適用されるディジタル複写機の構造を示すブロック
図である。
【図21】上記ディジタル複写機における変倍処理部の
構造を示すブロック図である。
【図22】変倍後画像データ及び変倍後領域分離データ
における同時出力に際して、指示データを同時に出力す
る状態を示す説明図であり、(a)は各ラインの先頭を
示す指示データを挿入したもの、(b)は各ラインの終
端を示す指示データを挿入したもの、(c)は画像デー
タの終了を示す指示データを挿入したものである。
【符号の説明】
1 画像入力部 3 領域分離部(領域分離手段) 4 変倍処理部(演算手段) 6 出力制御部 7 画像出力部 10 非同期装置 20 開始指示データ(指示データ) 21 終端指示データ(指示データ) 22 画像データ終了指示データ(指示データ)

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】画像を読取り、この読み取った画像を複数
    画素からなるブロックに分割した後、各画素毎の補間を
    行うことにより画像を変倍処理する画像処理方法におい
    て、 上記画像における各画素の文字度、写真度及び網点度を
    領域分離手段にて検出し、この検出結果に基づいて演算
    手段にて各画素毎の補間画素データを演算して画像の変
    倍処理を行うことを特徴とする画像処理方法。
  2. 【請求項2】上記領域分離手段により検出される文字
    度、写真度及び網点度を表す領域分離データは0からN
    −1(Nは2以上の整数)までの値X(値Xが小さい程
    文字度が高く、大きい程写真度及び網点度が高い)を取
    り得るものとし、濃度を決定したい補間画素である画素
    Pに対する上記領域分離データをXp とし、さらに、画
    素Pに対する最も近い画素Aの濃度をDa 、画素Pに対
    する2番目に近い画素Bの濃度をDb 、画素Pと画素A
    との間の距離をPA、及び画素Pと画素Bとの間の距離
    をPBとすると、上記演算手段は、画素Pの濃度D
    p を、次式、 Dp =(1−K)×Da +K×Db ・・・・・・・・・・・・・(1) (ただし、K=(Xp /(N−1))×(PA/(PA
    +PB)))により演算することを特徴とする請求項1
    記載の画像処理方法。
  3. 【請求項3】上記画像に対する各画素には、隣接する各
    画素に対する濃度の傾きを示す画素濃度傾きデータSが
    付与される一方、上記画素Pに対する領域分離データX
    p =0となる場合において、画素Pに対する最も近い画
    素Aの濃度Da が中間調濃度であって上記画素Pの画素
    濃度傾きデータSp が正のときには、その画素Pの濃度
    p として上記中間調濃度に変倍率を乗算した値を与え
    かつ画素Aの濃度Daを0とする一方、上記画素Aの濃
    度Da が中間調濃度であって上記画素Pの画素濃度傾き
    データSp が負のときには、その画素Aの濃度Da とし
    て上記中間調濃度に変倍率を乗算した値を与えかつ画素
    Pの濃度Dp を0とすることを特徴とする請求項2記載
    の画像処理方法。
  4. 【請求項4】各画素に対するレーザ出力に際して、上記
    中間調濃度に変倍率を乗算した値を与えた画素における
    画素濃度傾きデータに基づいて、その画素におけるレー
    ザ出力を濃度の高い画素側に寄せて行うことを特徴とす
    る請求項3記載の画像処理方法。
  5. 【請求項5】画像を読取り、この読み取った画像を複数
    画素からなるブロックに分割した後、各画素毎の補間を
    行うことにより画像を変倍処理する画像処理方法におい
    て、 上記画像における各画素の文字度、写真度及び網点度を
    領域分離手段にて検出し、この検出結果に基づいて演算
    手段にて各画素毎の補間画素データを演算して画像の変
    倍処理を行う一方、 上記各画素毎の補間画素データにおける演算に際して、
    領域分離手段にて検出した領域分離データについてもこ
    の領域分離手段の検出結果に基づいて変倍処理し、上記
    変倍処理後の画像データと共に出力することを特徴とす
    る画像処理方法。
  6. 【請求項6】上記の変倍処理後の画像データ及び変倍処
    理後の領域分離データにおける同時出力に際して、出力
    データにおける複数画素の各ラインの先頭及び終端並び
    に画像データの終了を示す指示データを同時に出力する
    ことを特徴とする請求項5記載の画像処理方法。
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