JP2777202B2 - 画像処理装置 - Google Patents

画像処理装置

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JP2777202B2
JP2777202B2 JP1176081A JP17608189A JP2777202B2 JP 2777202 B2 JP2777202 B2 JP 2777202B2 JP 1176081 A JP1176081 A JP 1176081A JP 17608189 A JP17608189 A JP 17608189A JP 2777202 B2 JP2777202 B2 JP 2777202B2
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Description

【発明の詳細な説明】 [発明の目的] (産業上の利用分野) この発明は拡大縮小時における画像の空間周波数のレ
スポンスの低下を補正する画像処理装置に関するもので
ある。
(従来の技術) 従来、画像入力装置で画像を読取り、拡大縮小処理し
てそのハードコピー等を出力する装置では、読取りレン
ズのレスポンス及びセンサの開口サイズ等に起因して高
域成分のレスポンスが低下し、出力画像がぼけることが
あった。また、このような画像入力装置でのレスポンス
の低下だけでなく、拡大縮小処理のアルゴリズムに起因
して出力画像がぼけることも多かった。特に拡大率を大
きくすると、どのような拡大縮小処理のアルゴリズムを
使用してもぼけを抑制することは離しく、文字画像等の
エッジがぼやけ、大変見苦しくなるという欠点があっ
た。そこで、拡大縮小処理と画像の高域成分を強調する
高域強調処理とを組み合わせることにより、高域成分の
レスポンスの低下を抑え、拡大縮小処理に伴うぼけの発
生を防止することが知られている(特開昭62−257276
号)。
しかしながら、画像によっては高域強調を行うと逆に
見苦しくなることもある。例えば、網点画像では拡大さ
れると網点構造が見え易くなり、更に高域強調を行う
と、網点構造ばかりが目につき本来の画像の識別が困難
になってしまう。また、網点画像で縮小を行うと、モア
レノイズが生じることがあった。
また、拡大処理を行った後に高域強調処理を行っても
効果が少ないという欠点があり、逆に高域強調処理を行
って縮小処理を行うと、モアレノイズが発生するだけで
無く、ざらつきの多い画像となる等の欠点もあった。
(発明が解決しようとする課題) このように、拡大縮小処理による高域空間周波数の低
下を補正して一律に高域成分を強調させる従来の画像処
理装置では、画像の種類によっては、却って見苦しい周
期構造やモアレノイズを強調してしまったり、大きな効
果が得られない等の欠点があった。
本発明は、拡大縮小処理に伴うぼけの発生及び周期構
造やモアレノイズ等の強調を効果的に防止し、画質を大
幅に向上させることが可能な画像処理装置を提供するこ
とを目的とする。
[発明の目的] (課題を解決するための手段) この発明は、画像信号から画像の属性、例えば文字/
線画像であるか、網点画像であるか、又は孤立点ノイズ
であるかといった属性を識別し、その識別結果を像域信
号として出力する像域識別手段と、前記画像を拡大縮小
処理する拡大縮小処理手段と、像域信号に基づいて画像
の空間周波数レスポンスを制御するフィルタリング処理
手段とを備えたことを特徴としている。
また、本発明は上記像域信号に基づいて画像信号のナ
イキスト空間周波数の1/2の近傍空間周波数のレスポン
スを制御する手段と、この手段で空間周波数のレスポン
スを制御された画像信号に対して拡大縮小処理する手段
とを備えたことを特徴とする。
更に本発明は、画像信号1ライン分を入力する毎に処
理する装置において、画像信号に対し、像域識別信号に
基づき2次元空間フィルタリング処理を施し、空間周波
数レスボンスを制御する2次元空間フィルタリング手段
と、この手段での処理結果に基づいて画像の属性を識別
し、その識別結果を前記像域信号として出力する像域識
別手段と、前記2次元フィルタリング手段の処理結果に
対して1次元の拡大縮小処理を施す拡大縮小処理手段
と、この手段で拡大縮小処理された画像信号に対して前
記像域信号に基づいて1次元の空間フィルタリング処理
を施し、空間周波数レスポンスを制御する1次元空間フ
ィルタリング手段とを備えたことを特徴とする。
(作用) この発明によれば、画像を読み取った信号から像域識
別手段が画像の属性、例えば文字/線画像、網点画像又
は孤立点ノイズであるかを識別し、像域信号を出力す
る。この像域信号が、例えば文字/線画像を示していた
ならば、画像の高域成分が強調される。このとき、強調
の度合いは変倍率によっても制御されることが望まし
い。例えば拡大時では強調の度合が大きくされる。ま
た、識別信号が網点画像又は孤立点を示していたなら、
逆にローパス処理を行う。
これにより、文字/線画像では拡大率が大きくなって
も、ぼけることなく鮮明な画像が得られ、網点画像又は
孤立点ノイズでは縮小時であってもモアレノイズ等が発
生せず、また拡大時であっても網点画像などの見苦しい
周期構造が強調されることなく、高画質な画像が得られ
る。
また、ナイキスト空間周波数の1/2の近傍空間周波数
を高域強調処理し、その後に拡大縮小処理を行うことに
より、拡大時での高域強調処理の効果が高められ、縮小
時でのモアレノイズやざらつきノイズを効果的に除去す
ることが可能となる。
更には、2次元空間フィルタリング処理の後に1次元
の拡大縮小処理を行うと、その後の空間周波数レスポン
スの補正も1次元のフィルタリング処理だけで足りるこ
とになる。このため、1ライン毎のリアルタイム処理を
容易に行うことが可能になる。
(実施例) 以下、図面を参照して本発明の実施例に係る画像処理
装置について説明する。
第1図は本実施例の画像処理装置の構成を示すブロッ
ク図である。
第1図において、読取り装置101は読取りレンズ及び
ラインセンサ等から構成され、原稿から画像情報を1ラ
インずつ読取るもので、例えば特願昭59−19266号及び
特願昭61−135238号等に示されたカラー読取り装置又は
白黒のみの読取り装置からなる。この読取り装置101で
読取られた画像情報は2次元空間フィルタ回路102に与
えられている。
2次元空間フィルタ回路102は、読取り装置101におけ
る読取りレンズ及びセンサ開口形状等により生じた高域
のレスポンス低下を補正するため、高域成分を強調す
る。また、2次元空間フィルタ回路102は、画像によっ
ては逆に高域抑制、即ちローパス処理を行う。
像域識別回路103は2次元空間フィルタ回路102により
得られる画像の高域成分を入力し、これに基づいて画像
の属性、即ち文字/線画像であるか、網点画像であるか
又は孤立点ノイズであるか等の属性を識別する。そし
て、その識別結果は像域信号として2次元空間フィルタ
回路102及び1次元空間フィルタ回路105に出力されてい
る。これにより、2次元空間フィルタ回路102及び1次
元空間フィルタ回路105は、エッジを強調すべきか、エ
ッジをぼかすべきかの情報を受け取る。
拡大縮小処理回路104は、2次元空間フィルタ回路102
で2次元フィルタリング処理された画像信号に対し、設
定された倍率で1次元の拡大縮小処理を施す。
1次元空間フィルタ回路105は拡大縮小処理された画
像信号に対して1次元フィルタリング処理を施し、上記
画像信号からモアレノイズを除去する機能を有する。即
ち、次段の出力装置106がディザ法又は網点変調を行っ
て中間調を表現するものである場合には、出力画像が周
期構造を有しており、この周期構造と画像データとの間
でモアレノイズが発生することがある。そこで、1次元
空間フィルタ回路102は像域識別回路103から受け取った
像域信号に基づいて、画像信号がモアレノイズの生じ易
い画像であるかどうかを識別し、フィルタリング特性を
制御して拡大縮小処理された画像信号からモアレノイズ
の可能性のある周期構造を除く。
また、CPU107及びコントロールパネル108は、変倍率
の設定や、この設定に基づく読取り装置101と出力装置1
06の送りスピードを制御等を行うために設けられてい
る。
次にこのように構成された画像処理装置の動作につい
て説明する。
本実施例では読取り装置101で画像信号が1ライン読
取られる毎に以後の処理が行われる。先ず、読取り装置
101で1ラインずつ読取られた画像信号は、シェーディ
ング補正されて出力される。この実施例では、レンズ等
の光学系によるレスポンス特性の劣化や、拡大縮小処理
によるレスポンス特性の劣化を補正するために高域強調
を行っている。従って、センサ等の感度ムラに起因する
シェーディングノイズ(高域成分のノイズが多く含まれ
ている)があると、これが強調され大変見苦しくなる。
そのため、このようなノイズを事前に除いておく。
シェーディング補正された画像信号は2次元空間フィ
ルタ回路102に入力される。この実施例では、拡大縮小
処理をラインセンス方向(以下、主走査方向と呼ぶ)で
は拡大縮小処理回路104での信号処理(補間処理)によ
って行い、ラインセンサの画像に対する送り方向(出力
装置106の紙送り方向;以下、副走査方向と呼ぶ)では
機械的な送り速度を制御して副走査方向のサンプリング
データ数を変更することによって行う。このため、主走
査方向では、拡大時の補間処理によって画像がぼけ、ま
た副走査方向では、読み取りセンサの開口サイズが一定
であるため、サンプリング数を増やしても高域レスポン
スは上がらず、やはりぼけが発生する。このため、2次
元空間フィルタ回路102によって、主・副両走査方向の
フィルタリング特性を制御するようにしている。
2次元空間フィルタ回路102は、例えば第2図に示す
ように、2×2のローパスフィルタ201、3×3のロー
パスフィルタ202、ラプラシアン演算部203及び高域強調
部205により構成されている。
先ず、入力端子200から2×2のローパスフィルタ201
に入力された画像信号は、ディレーライン206で1ライ
ン遅延された画像信号と加算器207において加算され
る。次に、加算器207の出力は1画素遅延回路208で1画
素分遅延された画像信号と加算器209において加算され
る。この加算結果は、図示しない手段によって1/4に平
均化される。これにより、画像信号に対する2×2のロ
ーパス処理が実行される。
次に3×3のローパスフィルタ202では1ライン及び
1画素おきの加算を行う。即ち、入力された画像信号
は、ディレーライン210,211でライン方向に2ライン遅
延された画像信号と加算器212において加算される。次
に加算器212の出力は、1画素遅延回路213,214で2画素
分遅延された画像信号と加算器215において加算され
る。この加算結果も上記と同様1/4に平均化される。こ
れにより2×2のローパスフィルタ201と3×3のロー
パスフィルタ202とのコンボリューション演算がなされ
る。
第3図(a)に2×2のローパスフィルタ201のカー
ネルを、第3図(b),(c),(d)に2×2のロー
パスフィルタ201のカーネル、3×3のローパスフィル
タ202のカーネル及びこれらのコンボリューション演算
の結果のカーネルをそれぞれ示す。
2×2のローパスフィルタ201の出力とコンボリュー
ション演算出力とは、ラプラシアン演算部203の加算器2
16で減算され、更にオーバーフロー処理部217で処理さ
れる。これにより、ラプラシアンが求められる。
求められたラプラシアン信号218は、像域識別回路103
に送られる。また、ラプラシアン信号218と2×2のロ
ーパスフィルタ201の出力信号とは像域識別回路103の識
別信号と同期を合わせるために、それぞれディレーライ
ン部204に送られる。ディレーライン部204は、これら信
号をディレーライン219,220でそれぞれ1ラインずつ遅
延させる。
この遅延出力は高域強調部205で空間周波数をコント
ロールされる。即ち、コンボリューション演算出力は、
ROMテーブル221において、識別信号と拡大率とで決まる
係数(K)を乗算される。係数倍されたコンボリューシ
ョン演算出力は、2×2のローパスフィルタ201の出力
と加算器222において加算される。そして、この演算結
果は、オーバーフロー処理部223でオーバーフロー処理
された後、2次空間フィルタ出力として出力端子224か
ら出力される。
ここで、u=2πf/fs(fsはサンプリング周波数)と
すると、上記2次元空間フィルタ出力の空間周波数特性
H(u,k)は次式のようになる。
この式において、kを変化させたときの空間周波数特
性H(u,k)を図示すると第4図のようになる。この図
からも明らかなように、ナイキスト周波数fs/2ではレス
ポンスが0で、ナイキスト周波数の1/2の近傍では係数
(K)の値により、レスポンスを高めたり、下げたりす
ることが可能となる。
例えば、識別信号で文字らしさの尤度が強ければkを
大きくし(k=2)、網点画像ではkを小さく(k=
0)する。また、出力装置にディザ法等の周期構造を使
用するものでは、kを更に小さく(k=−1)すること
も有効である。例えば、4×4の多値ディザ法を用いた
場合には、k=−1とすることで、出力装置で生じる周
期成分(fs/4)でレスポンスを0にし、これによりモア
レノイズ等を除去することが可能となる。このように、
レスポンス特性を決定する係数kはテーブルP225により
設定される。テーブルP225は像域識別信号226とCPU107
からの拡大率を示す信号227とに基づいてパラメータk
を出力する。このテーブルP225の詳細については後に述
べる。
さて、このような2次元空間フィルタ回路102の空間
周波数特性H(u,k)は第4図に示すような特性となる
ため、次のような利点がある。即ち縮小時では第4図で
再サンプリング周波数fs1が下がることとなるが、数倍
率が100%乃至50%では再サンプリング周波数fs1での成
分はあまり強調されていないため、ざらつき感のない画
質が得られる。また、高域強調を行ってから拡大処理を
行っているため、入力のサンプリング周波数fsを16lP/m
mに設定すると、効果的に文字の尖鋭感を増す4lp/mmの
近傍を強調することが可能なる。逆に、拡大処理を行っ
てから高域強調を行うと、4lp/mm近傍よりもかなり高い
空間周波数成分(ノイズ成分が多い)を強調することに
なり、尖鋭感を増すことができなくなる。
次に、像域識別回路103での動作について説明する。
この回路は基本的には、特開昭60−204177号に記載され
ているように画像のラプラシアン信号の2値化したパタ
ーンの組み合わせから像域の属性の識別を行うもので、
例えば第5図に示すような構成となっている。即ち第2
図のラプラシアン演算部203から出力されたラプラシア
ン信号218は、入力端子500を介して入力され、コンパレ
ータ501で所定閾値と比較され2値化される。2値化さ
れた信号は1ビットのディレーライン502,503,504と4
×4のマトリクス状に配列された1ビット1画素の16個
のラッチ505とにより、4×4のラプラシアン信号の2
値化パターンとして切り出される。これら切り出された
16ビットの信号は判定テーブル506に入力されている。
判定テーブル506は、予め文字画像及び網点画像の性質
を統計的に調べることにより作成されたものである。即
ち、画像が文字/線画像であれば連続するドットの集ま
りとなるようなパターンの組み合わせとなる。また、画
像が網点画像であるならば、ドットが分散するようなパ
ターンの組み合わせとなる。従って、文字画像らしい16
ビットのパターンには7を、また網点画像らしいパター
ンには0を割振り、0〜7の間は文字画像又は網点画像
に近い度合いに応じて値を割り振る。なお、この値の割
振りかたは文字画像や網点画像の統計的性質を反映させ
ると効率の良い識別が可能となる。例えば、先ずトレー
ニング画像として各サイズの文字や線画像からなる画像
と各種線数の異なる網点画像とを用意する。夫々の画像
(文字画像と網点画像)について、4×4のラプラシア
ン信号の2値化パターンを求め、各パターン毎に発生頻
度のヒストグラムを求める。次に、4×4のラプラシア
ン信号の2値化パターン毎に文字画像と網点画像での発
生頻度の比率を求める。この比率の大小により文字らし
さ又は網点画像らしさの尺度を設定し、判定テーブル50
6に記憶する。このようにして判定テーブル506に判別の
尺度、即ち判別信号の基となるテーブルが作成される。
判定テーブル506は、4×4のラプラシアン信号の2値
化パターンが入力されると、予め統計的性質を基に作成
されたテーブルの内容に従って、文字等で発生しやすい
パターンなら大きな数値(7)を、また網点画像で発生
し易いパターンなら小さな数値(0)を判定結果として
出力する。この判定結果は出力端子507より出力され、
第2図の端子226に供給される。
この識別信号とコントロールパネルから指示された拡
大率とにより、レスポンス特性を変化させる係数kの一
例を次表に示す。
上記のように、拡大率が大きく、識別信号が高い文字
らしさを示しているときには高域成分を十分に強調する
(例えば倍率400%時等)、また縮小時にはモアレノイ
ズが生じやすいため、網点らしさがある程度あれば高域
成分のレスポンスを下げて、モアレノイズの発生を抑制
する(例えば倍率50%時等)。また、たとえ拡大率が大
きくても、網点画像であれば高域成分のレスポンスを下
げて網点構造を目立たなくすることが可能となる[倍率
400%時で識別信号=0(網点らしさ大)のとき]。ま
た、逆に文字らしい画像であれば拡大率にあまりよらず
高域成分を強く強調し読みやすい画像に変換する[識別
信号=7(文字らしさ大)のとき]。
このように、拡大率と文字識別部での判別結果とに応
じて高域強調の係数を可変することにより、縮小しても
モアレノイズの発生がなく、また拡大しても文字がぼけ
ることなく見易い画質が得られる。なお、この実施例で
は拡大率と像域識別結果の双方を参照して高域強調の係
数を制御しているが、像域識別結果のみを参照して高域
強調の係数を制御するようにしても、ある程度の効果を
得ることは可能である(特開昭60−204177号や特開昭61
−25372号に関連する技術が述べられている。)。
像域識別結果及び変倍率に基づいて2次元空間フィル
タリング処理された画像信号は、次に拡大縮小処理回路
104に供給される。
拡大縮小処理回路104は、例えば第6図に示すよう
に、ラインメモリ601、アドレス制御部602、拡大演算部
・縮小演算部603及び係数演算部604により構成されてい
る。先ず画像信号はラインメモリ601に格納され、ここ
で拡大演算部・縮小演算部603での画像数の変換に伴う
時間遅れがマッチングされ、更に補間処理に必要な参照
画素が取り出される。ラインメモリ601の読み出しアド
レスは、アドレス制御部602から与えられる。ラインメ
モリ601から出力される画像信号は拡大演算部・縮小演
算部603に入力され拡大・縮小処理される。この実施例
では、拡大処理は線形補間処理、縮小処理は投影法を用
いた処理という異なるアルゴリズムによって行うように
している。また、係数演算部604には、コントロールパ
ネル103から指定された拡大率に応じてCPU107からの変
倍率信号605から供給されると共に、アドレス制御部602
からのアドレス信号が供給されている。係数演算部602
は、これら信号に基づいて拡大・縮小処理に必要な補間
係数を生成し、拡大演算部・縮小演算部603に供給す
る。
このような処理によって1次元方向の拡大縮小処理が
実行される。なお、副走査方向の拡大縮小処理は先に述
べたように、読取り装置101と出力装置106の送り時間の
差を制御することにより行われる。
次に、上記のように1次元の拡大縮小処理がなされた
信号は、1次元空間フィルタ回路105に入力される。即
ち、先に説明したように、網点画像のような周期構造を
有する画像が入力された場合、2次元空間フィルタ回路
102でローパス処理し、モアレノイズが発生する虞れの
ある周期成分を除く処理を行うが、拡大縮小処理回路10
4で拡大縮小処理がなされると、出力装置106に入力され
る空間周波数が倍率分だけ変化するので、モアレノイズ
が発生してしまうことがある。特に、縮小処理では入力
の空間周波数が高い方に変化するため2次元空間フィル
タ回路102でローパス処理しても、モアレノイズが発生
する虞れのある空間周波数に変化することがある。そこ
で、1次元空間フィルタ回路105は、このモアレノイズ
が発生する空間周波数を除くように機能する。モアレノ
イズは、出力装置106で用いている周期構造に近い空間
周波数を出力する場合、発生しやすくなる。例えば4×
4画素の多値ディザ法を用いた場合、第6図に示すよう
に、拡大縮小処理回路104で拡大縮小処理された信号
は、1画素遅延のディレー606,607,608で遅延され、そ
れぞれ加算器609に入力されてその移動平均をとられ
る。この移動平均の値は、セレクタ610の一方の入力端
に入力される。セレクタ610は像域識別信号611により、
網点画像が入力されたと判別されたときのみ移動平均処
理信号を選択する。これによりモアレノイズの発生する
虞れがある空間周波数のみが選択的に除去される。
このように、拡大・縮小処理を1次元で行うと、副走
査方向の空間周波数はなんら変化しないので、後の処理
も1次元空間フィルタリング処理で足り、これによりモ
アレノイズを除去することが可能となる。なお、副走査
方向の空間周波数におけるモアレノイズ発生可能性のあ
る空間周波数は、先の2次元空間フィルタ回路102で既
に除去されている。
続いて上記のように処理された信号はγ回路612に入
力される。このγ回路612は入力画像が極めて文字らし
い場合に文字画像の尖鋭さを増すために設けられてい
る。即ち、文字らしい場合には、2次元空間フィルタ回
路102で高域強調を行うが、特に拡大率を大きくした場
合には尖鋭さの強調が不足しがちになることがある。し
かし、無闇に高域強調を強くしすぎるとノイズ成分が強
調され却って見苦しくなることもある。このような場合
には、高域強調を行った後にγ特性を急峻にして2値化
画像に近くした方が高画質となる。そこで、像域識別信
号611が極めて文字らしいことを表している場合には、
γ回路612のγ特性を急峻にする。
なお、この実施例では像域識別信号611を直接セレク
タ610及びγ回路612の切り替え信号に用いているが、第
2図のテーブルP225の出力を上記切り替え信号に用いて
も良い。この場合には、拡大率に応じても適性な切り替
え信号が得られる。また、第2図のテーブルP225とは独
立に新たに像域識別信号611と拡大率のテーブルを設
け、拡大率に応じても適性な切り替え信号が得えられる
ようにしても良い。
また、上記実施例では4×4画素を用いた多値ディザ
法を用いた出力装置に適した処理について説明したが、
3×3画素の多値ディザ法を用いた出力装置でも有効で
ある。このときは2次元空間フィルタのカーネルを変更
し、1/3のサンプリング周波数で0レスポンスを得るこ
とが可能な2次元空間フィルタの特性にした方が好まし
い。また、1次元空間フィルタも3画素の移動平均によ
るローパス処理により1/3のサンプリング周波数で0レ
スポンスとなるようにしたほうが良い。
なお、上記実施例では周期構造を持った出力装置につ
いて説明したが、必ずしもこのような出力装置でなくて
も有効である。即ち、1画点で中間調を表示することが
可能な出力装置であっても、縮小処理ではモアレノイズ
が生じやすくなる。また、網点画像を拡大すると、網点
構造も拡大され、この拡大された網点構造は目のレスポ
ンス特性からよく見えることとなり、大変見苦しくな
る。一方、文字は拡大されても尖鋭感があった方が良
い。従って、このような場合であっても、拡大率と画像
の属性(文字画像や網点画像点の性質)により、空間周
波数特性やγ特性を可変にすることは有効である。
また、本処理はカラー画像にも適用可能である。この
場合には読取り装置にカラー画像読取り装置を使用し、
読取り装置内でインク量信号に変換する色変換処理を行
った後、出力すれば良い。他は先の実施例と同様に行う
ことができる。要するにカラー読取り装置内では、R,G,
Bの3系統が同時に信号処理されるが色変換処理後では
一色のインク量信号とし、カラー出力装置のインク色数
だけ、処理を繰り返せば、全く先の実施例と同様に行う
ことができる。また、インクジェットプリンタのよう
に、同時カラー出力が可能な出力装置の場合には、1画
素順次にカラー信号を切り替えて処理を行えば、色数分
の複数の処理回路は必要なく、1色分の回路で良い。但
し、フィルタ回路等に使用している遅延回路は色チャン
ネル分必要となる。
[発明の効果] 以上説明したように、この発明によれば、画像信号か
ら画像の属性、例えば文字/線画像であるか、網点画像
又は孤立点ノイズであるかを識別する手段により、像域
識別信号を得、この像域識別信号により、例えば、文字
/線画像であったならば高域成分を強調し、また、網点
画像又は孤立点ノイズであったなら、逆にローパス処理
を行うようにしている。このため、文字/線画像では拡
大率が大きくなっても、ぼけることなく鮮明に出力する
ことが可能となる。また、網点画像では縮小時であって
もモアレノイズ等が発生せず、拡大時であっても網点画
像等の見苦しい周期構造や孤立点ノイズが強調されるこ
となく、高画質な画像が得られる。
また、ナイキスト空間周波数の1/2の近傍空間周波数
を高域強調処理し、その後に拡大縮小処理を行うことに
より、拡大時での文字や線画像の尖鋭感を高める効果が
あり、縮小時でのモアレノイズやざらつきノイズを効果
的に除去することが可能である。
更に2次元空間フィルタリング処理ののちに、1次元
の拡大縮小処理を行うと、その後の空間周波数レスポン
スの補正は1次元のフィルタリング処理で足りるので、
1ライン毎のリアルタイム処理が可能になる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施例に係る画像処理装置を示すブ
ロック図、第2図は同装置における2次元空間フィルタ
回路の詳細ブロック図、第3図は同2次元空間フィルタ
回路の動作を説明するための図、第4図は同2次元空間
フィルタ回路のレスポンス特性を示す特性図、第5図は
第1図の装置における像域識別回路の詳細ブロック図、
第6図は同装置における拡大縮小回路及び1次元空間フ
ィルタ回路の詳細ブロック図である。 101……読取装置、102……2次元空間フィルタ回路、10
3……像域識別回路、104……拡大縮小処理回路、105…
…1次元空間フィルタ回路、106……出力装置、107……
CPU、108……コントロールパネル。

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】画像信号から画像の属性を識別しその識別
    結果を像域信号として出力する像域識別手段と、 前記画像を拡大縮小処理する拡大縮小処理手段と、 前記像域信号と拡大縮小処理する変倍率とに基づいて前
    記画像の空間周波数レスポンスを制御するフィルタリン
    グ処理手段とを具備したことを特徴とする画像処理装
    置。
  2. 【請求項2】前記像域識別手段は、画像のラプラシアン
    パターンにより画像の属性を識別するものであることを
    特徴とする請求項1記載の画像処理装置。
  3. 【請求項3】前記像域識別手段から得られた像域信号に
    基づいて前記フィルタリング処理された画像のガンマ特
    性を制御する手段を更に備えたことを特徴とする請求項
    1記載の画像処理装置。
  4. 【請求項4】画像信号から画像の属性を識別しその識別
    結果を像域信号として出力する像域識別手段と、 前記像域信号に基づいて前記画像信号のナイキスト空間
    周波数の1/2の近傍空間周波数のレスポンスを制御する
    手段と、 この手段で空間周波数のレスポンスを制御された画像信
    号に対して拡大縮小処理する手段とを具備したことを特
    徴とする画像処理装置。
  5. 【請求項5】画像信号に対し像域信号に基づいて2次元
    空間フィルタリング処理を施し上記画像信号の空間周波
    数レスポンスを制御する2次元空間フィルタリング手段
    と、 この2次元空間フィルタリング手段の処理結果に基づい
    て画像の属性を識別しその識別結果を前記像域信号とし
    て出力する像域識別手段と、 前記2次元空間フィルタリング手段で処理された画像信
    号に対して1次元の拡大縮小処理を施す拡大縮小処理手
    段と、 この拡大縮小処理手段で処理された画像信号に対して前
    記像域信号に基づいて1次元空間フィルタリング処理を
    施しその空間周波数レスポンスを制御する1次元空間フ
    ィルタリング手段とを具備し、 画像信号1ライン毎にこれらの処理を行うことを特徴と
    する画像処理装置。
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