JP2001251517A - 画像処理装置、画像処理方法、及び画像処理システム - Google Patents

画像処理装置、画像処理方法、及び画像処理システム

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JP2001251517A JP2000264421A JP2000264421A JP2001251517A JP 2001251517 A JP2001251517 A JP 2001251517A JP 2000264421 A JP2000264421 A JP 2000264421A JP 2000264421 A JP2000264421 A JP 2000264421A JP 2001251517 A JP2001251517 A JP 2001251517A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】簡単な構成でかつ確実に白地上の文字・線画の
鮮鋭性を向上させ、絵柄では印刷網点原稿のモアレの発
生を抑制しつつ写真などの連続調画像のエッジもくっき
りと再現する。 【解決手段】画像入力部からの画像信号が入力すると、
エッジ量検出部は局所的な画像の濃度勾配に応じたエッ
ジ量を検出し、白地度検出部は原稿各領域の白地らしさ
を示す白地度を検出する。エッジ量変換部では、エッジ
量検出部により検出されたエッジ量をフィルタ処理部の
フィルタ倍率に変換する。この際、白地度検出部が検出
する白地度に応じて、エッジ量変換部におけるフィルタ
倍率への変換が異なる変換となるように動作する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、画像データをエッ
ジ強調などのフィルタ処理を行う画像処理装置に関し、
特に原稿画像を読み取るスキャナ等の画像データ入力装
置から出力された画像データを処理して画像の性質に適
したデータ加工を施し、プリンタ等に出力するデジタル
複写機、プリンタ、ファクシミリ、イメージスキャナな
どに好適な画像処理装置に関する。
【0002】また、本発明は、画像データの濃度変換を
行う画像処理装置に関する。
【0003】
【従来の技術】<従来例1>この種の従来例として、特
開平5−307603号公報では、文字画像や線画像の
エッジにおける濃度の急峻さを保持しながら網点画像に
対して十分な平滑化処理を施すと共に、網点画像や写真
画像中の文字に対しても画像のエッジを良好に強調する
ために、入力画像データと、入力画像データにエッジ強
調フィルタ処理を施したデータと、同じく入力画像デー
タに平滑化フィルタを施したデータのうち、少なくとも
2つの画像データをエッジ量に基づき混合する方法が提
案されている。
【0004】また、同公報には、白地上の文字画像をよ
り良好に再現するために、入力画像データと、エッジ強
調フィルタ出力と、平滑化フィルタ出力と、エッジ量に
より前記フィルタ結果を混合した出力のいずれを出力す
るかを、入力画像データの白地領域を検出して白地領域
か否かにより選択する方法が提案されている。 <従来例2>一般に、絵柄部の階調性を重視したγ変換
特性が設定された画像処理装置では、文字部の再現性が
不十分である。例えば細線のトギレが発生したり、薄い
文字などの再現性が著しく低下したりする。そこで、こ
の問題を解決する従来例として、文字部および絵柄部の
特徴量を抽出し、抽出結果に基づいてそれぞれの領域で
異なる画像処理を行い、画像品質を向上させる提案がさ
れている。例えば特開平8−204953号公報には、
白地領域判定手段と複数の濃度変換手段とを有し、白地
領域判定手段の判定結果に基づいて、濃度変換手段を選
択的に切り換える方法が提案されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】<課題1>しかしなが
ら、上記従来例1では、あらかじめエッジ強調、平滑化
などの各種フィルタ処理を行ない、白地領域の有無によ
りそれぞれのフィルタ結果または入力画像のいずれかを
選択的に出力するので、処理の規模が増大するという問
題点がある。また、白地領域の有無により各フィルタ結
果を選択する構成では、白地検出結果に誤検出があった
場合の画像劣化が目立ちやすいという欠点がある(第1
の問題点)。 <課題2>上記従来例2において説明した特開平8−2
04953号公報における白地領域判定方法は、特開平
6−133159号公報に開示されているものであり、
判定される領域は、必ずしも白地と画像領域の境界部分
を検出することができず、このため白地あるいは背景上
の境界部分における文字の再現性が悪いという問題点が
ある。また、白地に隣接する画像境界部の大きさ(膨張
される画素数)は、入力画像データの解像度によって最
適な値が存在し、境界部が小さい場合は適応的な濃度変
換の効果が薄れ、白地上の文字の再現性が低下する。ま
た逆に境界部が大きい場合は、絵柄部分の輪郭部に縁取
りが発生し、画質の劣化を引き起こす。
【0006】また、上記従来例2においては、このよう
な画像境界部の大きさについては述べられていない。ま
た、白地領域判定手段に入力される画像データについて
も特定されていない。また、上記の従来例2の他、エッ
ジ検出、網点検出などの画像の特徴量を用いて、文字部
と絵柄部分を像域分離し、各領域に対してそれぞれ最適
化されたγ補正を行う等の出願がなされている。しかし
ながら、エッジ検出等を用いた像域分離は規模が大きく
コストがかかるばかりか、連続調画像(写真)における
濃度勾配が急峻な部分や、低線数の網点原稿や、あるい
はエッジ検出用のフィルタの周波数特性に合致するよう
な周波数成分をもつ網点原稿に対しては、絵柄部である
にも関わらず大きなエッジ量が検出され、誤った分離を
引き起こすという問題点がある(第2の問題点)。
【0007】またある領域が白地であるか白地でないか
の2値的な判断に基づいて処理を行うと、どの程度白地
に近いのかという中間的な情報は無視されることにな
る。このような処理は安定性にかける面があり、例えば
本来は非白地領域として判断されて欲しい領域で、1つ
でも白地領域と判断された画素があるとすると、局所的
な画像特性の変化が目立つために画質が劣化する。また
画像特性を白地領域から非白地領域にかけて2値的に変
化させたのでは、再生画像が滑らかな画質にならないと
いう欠点がある。
【0008】この点を鑑みて、本発明では、白地か非白
地かの2値的な判断に基づいて二者択一的に画像特性を
変化させるのではなく、連続的或いは多段階に画像特性
を変化させることが可能な画像処理装置を提供すること
を目的とする。
【0009】また本発明は、白地か非白地かの2値的な
判断に基づいて二者択一的に画像特性を変化させる場合
であっても、白地領域並びに白地と非白地との境界領域
を対象として処理を行うことで、適切な画像特性変換が
可能な画像処理装置を提供することを目的とする。
【0010】また本発明は上記第1の問題点に鑑み、簡
単な構成でかつ確実に白地上の文字・線画の鮮鋭性を向
上させることができるとともに、絵柄では印刷網点原稿
のモアレの発生を抑制しつつ写真などの連続調画像のエ
ッジもくっきりと再現することができる画像処理装置を
提供することを目的とする。
【0011】また本発明は上記第2の問題点に鑑み、小
規模な構成で白地あるいは背景上の文字、線画の再現性
を向上させることができる画像処理装置を提供すること
を目的とする。特に、白地領域を検出する場合に、エッ
ジ検出など文字の内側のエッジ部分をも検出するのでは
なく、文字輪郭部のみを積極的に抽出することを行う。
【0012】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明によ
れば、画像処理装置は、入力画像を可変の周波数特性で
フィルタ処理するフィルタ処理手段と、該入力画像にお
けるエッジの大きさをエッジ量として検出するエッジ量
検出手段と、該入力画像の各領域における白地らしさを
白地度として検出する白地度検出手段を含み、該エッジ
量と該白地度に応じて該周波数特性を制御することを特
徴とする。
【0013】上記発明において、具体的には、エッジ量
が大きいほど、また白地度が大きいほど、より高周波成
分を強調するようにフィルタの周波数特性を変化させ
る。これによって、簡単な構成でかつ確実に白地上の文
字・線画の鮮鋭性を向上させることができる。またフィ
ルタ処理手段は、入力画像の全ての領域で同じ周波数特
性を有する第1のフィルタと、エッジ量及び白地度の大
きさに応じて出力強度が制御される高域強調特性を有す
る第2のフィルタを含み、第1のフィルタは、印刷網点
再生時に生じるモアレを低減しつつ文字・線画の鮮鋭性
を保つようなフィルタ特性とする。これによって、絵柄
では印刷網点原稿のモアレの発生を抑制しつつ写真など
の連続調画像のエッジもくっきりと再現することができ
る画像処理装置を提供することが出来る。
【0014】請求項2の発明では、請求項1記載の画像
処理装置において、前記白地度検出手段は、白地及び白
地に隣接する周辺の領域を白地として判断し、それ以外
の領域を非白地として判断する白地検出手段であること
を特徴とする。
【0015】請求項3の発明では、請求項1記載の画像
処理装置において、前記エッジ量検出手段で検出された
前記エッジ量を、前記白地度検出手段により検出された
前記白地度に応じて異なるエッジ量に変換し、変換され
たエッジ量に基づいて前記周波数特性を変化させるエッ
ジ量変換手段を更に含むことを特徴とする。
【0016】請求項4の発明では、請求項3記載の画像
処理装置において、前記エッジ量変換手段は、エッジが
存在する領域の前記周波数特性を、前期白地度が大きい
ほど、より高域を強調する特性となるように制御するこ
とを特徴とする。
【0017】請求項5の発明では、請求項3記載の画像
処理装置において、前記フィルタ処理手段は、エッジが
存在しない場合に施されるフィルタ特性を基本として、
前記エッジ量変換手段により変換されたエッジ量の大き
さに応じてエッジが存在する位置での高域強調特性を強
くすることを特徴とする。
【0018】請求項6の発明では、請求項5記載の画像
処理装置において、前記フィルタ処理手段は、前記入力
画像の全ての領域で同じ周波数特性を有する第1のフィ
ルタと、前記エッジ量変換手段により変換された前記エ
ッジ量の大きさに応じて出力強度が制御される高域強調
特性を有する第2のフィルタを含むことを特徴とする。
【0019】請求項7の発明では、請求項6記載の画像
処理装置において、前記第1のフィルタは、印刷網点原
稿におけるモアレの発生を押さえつつ、画像中のエッジ
を強調する特性を有することを特徴とする。
【0020】請求項8の発明では、請求項6記載の画像
処理装置において、前記第1のフィルタは、バンド強調
特性を有するフィルタであることを特徴とする。
【0021】請求項9の発明では、画像処理方法は、入
力画像におけるエッジの大きさをエッジ量として検出
し、該入力画像の各領域における白地らしさを白地度と
して検出し、該エッジ量と該白地度に応じて周波数特性
を変化させて該入力画像をフィルタ処理する各段階を含
むことを特徴とする。
【0022】請求項10の発明では、請求項9記載の画
像処理方法において、前記白地度を検出する段階は、白
地及び白地に隣接する周辺の領域を白地として判断し、
それ以外の領域を非白地として判断することを特徴とす
る。
【0023】請求項11の発明では、画像処理装置は、
入力多値画像の各領域における白地らしさを白地度とし
て検出する白地度検出手段と、該白地度に応じて変化す
る濃度変換特性で該入力多値画像の濃度を変換する濃度
変換手段を含むことを特徴とする。
【0024】上記発明では、白地らしさに応じて異なる
濃度変換特性で画像濃度を変換するので、小規模な構成
で白地或いは背景上の文字/線画部の再現性を向上させ
ることができる。
【0025】請求項12の発明では、請求項11記載の
画像処理装置において、前記濃度変換手段は、前記入力
多値画像の濃度をそれぞれ異なる濃度変換特性で変換す
る複数の濃度変換手段と、前記白地度に応じて該複数の
濃度変換手段の1つを選択する選択手段を含むことを特
徴とする。
【0026】請求項13の発明では、請求項11記載の
画像処理装置において、前記白地度検出手段は、白地及
び白地に隣接する周辺の領域を白地として判断し、それ
以外の領域を非白地として判断する領域検出手段である
ことを特徴とする。
【0027】請求項14の発明では、請求項13記載の
画像処理装置において、前記領域検出手段は、入力多値
画像データを所定の閾値で2値化する2値化手段と、該
2値化手段により2値化されたデータに基づいて注目画
素を含むマトリクス領域内に存在する白画素の密度によ
り該マトリクス領域が白地候補領域か否かを検出する白
地候補領域検出手段と、該白地候補領域検出手段により
検出された白地候補領域を膨張して前記白地および白地
に隣接する周辺の領域として検出する膨張手段を含むこ
とを特徴とする。
【0028】請求項15の発明では、請求項14記載の
画像処理装置において、入力多値画像データの画像解像
度(dpi)と前記膨張手段により膨張される画素数の関係
は、150<(入力解像度(dpi)/膨張画素数)<40
0であることを特徴とする。
【0029】請求項16の発明では、に請求項13記載
の画像処理装置おいて、前記領域検出手段によって検出
された領域に適用される濃度変換特性は、少なくとも中
濃度レベル以上の入力多値画像データを、それ以外の領
域に適用される濃度変換特性より高い値に変換する特性
であることを特徴とする。
【0030】請求項17の発明では、請求項13記載の
画像処理装置において、前記領域検出手段によって検出
された領域に適用される濃度変換手段の濃度特性は、所
定の濃度レベル以上の入力多値画像データを、それ以外
の領域に適用される濃度特性より一定値だけ高い値に変
換する特性であることを特徴とする。
【0031】請求項18の発明では、請求項13記載の
画像処理装置において、前記領域検出手段によって検出
された領域に適用される濃度変換手段の濃度特性は、所
定の濃度レベル以上の入力多値画像データを最高濃度に
変換する特性であることを特徴とする。
【0032】請求項19の発明では、請求項13記載の
画像処理装置において、前記領域検出手段により検出さ
れた領域に適用される濃度変換手段の濃度特性は、ユー
ザが調節可能であることを特徴とする。
【0033】請求項20の発明では、請求項11記載の
画像処理装置において、前記白地度検出手段に入力する
画像信号はフィルタ処理後の画像信号であり、前記フィ
ルタ処理で適用される周波数特性は、孤立点を平滑化す
る周波数特性であることを特徴とする。
【0034】請求項21の発明では、請求項11記載の
画像処理装置において、前記白地度検出手段に入力する
画像信号は変倍処理後の画像信号であることを特徴とす
る。
【0035】請求項22の発明では、請求項13記載の
画像処理装置において、前記領域検出手段により検出さ
れた検出領域をm×n画素のブロック毎に分割し、ブロ
ック内の検出領域の密度に応じてそのブロックが前記白
地および白地に隣接する周辺領域であるか否かを決定す
ることを特徴とする。
【0036】請求項23の発明では、請求項19記載の
画像処理装置において、前記ブロックは、m=nである
ことを特徴とする。
【0037】請求項24の発明では、画像処理装置は、
入力多値画像データの濃度をそれぞれ異なる濃度変換特
性で変換する複数の濃度変換手段と、入力多値画像デー
タの白地に隣接する画像境界部を検出する領域検出手段
と、前記領域検出手段の検出結果に基づいて前記複数の
濃度変換手段の1つを選択する選択手段を含むことを特
徴とする。
【0038】請求項25の発明では、請求項24記載の
画像処理装置において、前記領域検出手段は、入力多値
画像データを所定の閾値で2値化する2値化手段と、該
2値化手段により2値化されたデータに基づいて注目画
素を含むマトリクス領域内に存在する白画素の密度によ
り該マトリクス領域が白地候補領域か否かを検出する白
地候補領域検出手段と、該白地候補領域検出手段により
検出された白地候補領域を膨張する膨張手段と、該膨張
手段により膨張された領域と該2値化手段により2値化
されたデータを論理積して該白地に隣接する画像境界部
として検出する論理積手段を含むことを特徴とする。
【0039】請求項26の発明では、請求項24記載の
画像処理装置において、白地に隣接する画像境界領域に
適用される濃度変換特性は、少なくとも中濃度レベル以
上の入力多値画像データを、前記画像境界領域以外の領
域に適用される濃度変換特性より高い値に変換する特性
であることを特徴とする。
【0040】請求項27の発明では、画像処理方法は、
入力多値画像の各領域における白地らしさを白地度とし
て検出し、該白地度に応じて変化する濃度変換特性で該
入力多値画像の濃度を変換する各段階を含むことを特徴
とする。
【0041】請求項28の発明では、請求項27記載の
画像処理装置において、前記濃度を変換する段階は、前
記入力多値画像の濃度をそれぞれ異なる濃度変換特性で
変換し、該異なる濃度変換特性で変換した出力のうちの
1つを前記白地度に応じて選択する各段階を含むことを
特徴とする。
【0042】請求項29の発明では、請求項27記載の
画像処理装置において、前記白地度を検出する段階は、
白地及び白地に隣接する周辺の領域を白地として判断
し、それ以外の領域を非白地として判断することを特徴
とする。
【0043】請求項30の発明では、画像処理システム
は、画像を入力する手段と、上記入力された画像におけ
るエッジの大きさをエッジ量として検出する手段と、該
入力画像の各領域における白地らしさを白地度として検
出する手段と、該エッジ量と該白地度に応じて周波数特
性を変化させて該入力画像をフィルタ処理する手段と、
該フィルタ処理された画像を出力する手段を含むことを
特徴とする。
【0044】請求項31の発明では、請求項30記載の
画像処理システムにおいて、前記白地度を検出する手段
は、白地及び白地に隣接する周辺の領域を白地として判
断し、それ以外の領域を非白地として判断することを特
徴とする。
【0045】請求項32の発明では、画像処理システム
は、多値画像を入力する手段と、該入力多値画像の各領
域における白地らしさを白地度として検出する手段と、
該白地度に応じて変化する濃度変換特性で該入力多値画
像の濃度を変換する手段と、該濃度変換された多値画像
を出力する手段を含むことを特徴とする。
【0046】請求項33の発明では、請求項32記載の
画像処理システムにおいて、前記濃度を変換する手段
は、前記入力多値画像の濃度をそれぞれ異なる濃度変換
特性で変換する手段と、該異なる濃度変換特性で変換し
た出力のうちの1つを前記白地度に応じて選択する手段
を含むことを特徴とする。
【0047】請求項34の発明では、請求項33記載の
画像処理システムにおいて、前記白地度を検出する手段
は、白地及び白地に隣接する周辺の領域を白地として判
断し、それ以外の領域を非白地として判断することを特
徴とする。
【0048】
【発明の実施の形態】<第1の実施形態>以下、図面を
参照して本発明の実施の形態を説明する。図1は本発明
に係る画像処理装置の一実施形態を示すブロック図、図
2は図1のフィルタ処理部を詳しく示すブロック図、図
3、図4はそれぞれ図2の第1、第2のフィルタの係数
を示す説明図、図5は図1のエッジ量検出部を詳しく示
すブロック図、図6〜図9はそれぞれ図5の第1〜第4
の検出フィルタの係数を示す説明図、図10は図1の白
地検出部を詳しく示すブロック図、図11は図1のエッ
ジ量変換部を詳しく示すブロック図、図12、図13は
それぞれ図11の第1、第2のエッジ量変換部の処理を
示す説明図である。
【0049】図1において、画像入力部101は原稿を
読み取ってデジタル化した画像信号を画像処理部102
内のフィルタ処理部110と、エッジ量検出部114と
白地検出部115に出力する。画像処理装置102では
画像入力部101から出力された入力画像信号が入力す
ると、フィルタ処理部110においてエッジ量変換部1
16からのエッジ量(フィルタ倍率C)に応じて画像の
周波数特性を変換してフィルタ処理し、処理結果を変倍
処理部111に出力する。変倍処理部111では指示さ
れた変倍率に従って画像信号を電気的に拡大あるいは縮
小してこれをγ変換部112に出力する。
【0050】γ変換部112は原稿と画像出力部103
からの出力画像との間の階調特性を所望の階調特性にな
るように変換してこれを中間調処理部113に出力す
る。中間調処理部113では画像出力部103の画像再
現能力に合わせてディザ処理や誤差拡散処理などの中間
調処理を行ってこれを画像出力部103に出力し、画像
出力部103では紙などへの画像出力を行う。
【0051】画像処理部102ではまた、画像入力部1
01からの画像信号が入力すると、エッジ量検出部11
4は局所的な画像の濃度勾配に応じたエッジ量Eを検出
し、白地検出部115は原稿の白地及びその周辺領域を
検出する。そして、エッジ量変換部116では、エッジ
量検出部114により検出されたエッジ量Eをフィルタ
処理部110が効果的に使用することができるようにフ
ィルタ倍率Cに変換し、このとき、エッジ量変換部11
6のエッジ量変換は、後述するように白地検出部115
の白地検出結果に応じて、白地及びその周辺領域とそれ
以外の領域とで異なる変換となるように動作する。
【0052】次に図2を参照してフィルタ処理部110
について説明する。画像入力部101からの入力画像信
号は第1のフィルタ201と第2のフィルタ202に入
力し、フィルタ201、202では入力画像信号に対し
てそれぞれ異なった2次元空間フィルタ処理を行う。第
1のフィルタ201の一例を図3に示す。図3はバンド
強調特性を持った5×5画素のフィルタ係数を示し、印
刷網点再生時に生じるモアレを低減しつつ文字・線画の
鮮鋭性を保つようなフィルタ特性を有する。第2のフィ
ルタ202の一例を図4に示す。図4は1+3+1=5
画素の2次微分フィルタであり、画像濃度勾配に変化の
あるエッジ部のみで出力値を有する。
【0053】図2に示すように、フィルタ処理部110
では第2のフィルタ202の出力値に対して、エッジ量
変換部116によりエッジ量Eから変換されたフィルタ
倍率Cを乗算器203により乗算し、さらにこの乗算結
果と第1のフィルタ201の出力値を加算器204によ
り加算してこの加算結果を次段の変倍処理部111に出
力する。
【0054】次にエッジ量検出部114について図5〜
図9を参照して説明する。図5に示すようにエッジ量検
出部114では入力画像信号を第1〜第4の検出フィル
タ301〜304によりそれぞれエッジ量E1〜E4を
検出し、検出フィルタ301〜304により検出された
エッジ量E1〜E4の最大値Eを最大値選択部305に
より選択してエッジ量変換部116に出力する。本実施
例では、各検出フィルタ301〜304は縦、横、斜め
2方向の5×5画素の1次微分フィルタにより構成され
ており、それぞれのフィルタ係数を図6〜図9に示す。
図6は横方向の1次微分フィルタ、図7は縦方向の1次
微分フィルタ、図8、図9はお互いに直交する斜め45
度方向の1次微分フィルタである。
【0055】図6〜図9に示す係数の各検出フィルタ3
01〜304は、局所的(ここでは5×5画素内)な画
像の濃度勾配に応じた値を演算し、その絶対値をそれぞ
れの方向のエッジ量E1〜E4として出力する。最大値
選択部305は検出フィルタ301〜304により検出
された縦、横、斜め方向のエッジ量E1〜E4の最大値
Eを選択して出力する。なお、ここでは5×5画素内で
の縦、横、斜めの1次微分フィルタによりエッジ量を検
出しているが、求めたいエッジの構造によりフィルタサ
イズを変えたり、1次微分の方向を変えたり、また、2
次微分特性を持たせたりすることができることは言うま
でもない。
【0056】次に図10を参照して白地検出部115に
ついて説明する。まず、2値化部801では画像入力部
101からの入力画像信号を画素単位でしきい値と比較
することにより2値化し、このとき入力画像信号がしき
い値以下であるときは白画素(2値化データ=1)、し
きい値より大きいときは黒画素(2値化データ=0)と
する。次いでこの2値化データを第1の白地領域検出部
802及び第2の白地領域検出部803に入力して、あ
る領域内が全て白画素のときその領域を白地画素領域と
し、それ以外を非白地領域とする。本実施例では、第1
の白地領域検出部802は5×3画素の横長の白地領域
を検出し、第2の白地領域検出部803は3×5画素の
縦長の白地領域を検出する。
【0057】次に第1、第2の白地領域検出部802、
803によりそれぞれ検出された5×3画素、3×5画
素の白地画素領域を第1、第2の白地領域膨張部80
4、805により膨張する。これは白地領域検出部80
2、803では白地領域として検出できない白地に隣接
する文字・線画領域にまで白地領域を膨張するためであ
る。本実施例では第1の白地領域膨張部804では、白
地領域検出部802により白地領域として検出された5
×3画素(黒太枠で示す)周辺方向に2画素づつ膨張し
て9×7画素の領域を膨張した白地領域とする。また同
様に、第2の白地領域膨張部805では7×9画素領域
を膨張した白地領域とする。最後に白地領域膨張部80
4、805により白地領域として膨張された結果を画素
毎にORして(図示806)、この結果を白地検出部1
15の白地検出結果としてエッジ量変換部116に出力
する。
【0058】次に図11〜図13を参照してエッジ量変
換部116について説明する。まず、エッジ量検出部1
14により求められたエッジ量Eを第1、第2のエッジ
量変換部901、902によりそれぞれフィルタ倍率C
1、C2に変換する。図12は第1のエッジ量変換部9
01の変換例を示し、横軸は入力エッジ量E、縦軸はフ
ィルタ倍率C1である。ここで、エッジ量EがEminよ
り小さいときはフィルタ倍率C1を「0」にし、Emax
以上は倍率Cmaxに固定し、EminからEmaxまではフィル
タ倍率C1を「0」からCmaxまでリニアに増加するよ
うに設定している。
【0059】また同様に、図13は第2のエッジ量変換
部902の変換例を示し、図12に比べて、同じ入力エ
ッジ量Eから変換されるフィルタ倍率C2が低くなるよ
うに設定している。また、Emin<Emin2であり、Cmax
>Cmax2となるように設定されている。また、第1、第
2のエッジ量変換部901、902ともに、エッジ量E
からフィルタ倍率C1、C2への変換特性は、フィルタ
処理の度合いを見ながら設定することは言うまでもな
い。また、この変換処理はテーブル参照方式によって行
ってもよいし、変換式によって行っても良い。
【0060】次にセレクタ903は白地検出部115の
白地検出結果により、白地領域画素の場合は第1のエッ
ジ量変換部901の出力C1を選択し、白地領域画素以
外の場合は第2のエッジ量変換部902の出力C2を選
択してフィルタ処理部110に出力する。これは、同じ
エッジ量Eで有れば、白地領域でのエッジに対する鮮鋭
性を、白地領域以外のエッジに対する鮮鋭性よりも大き
くするように、フィルタ処理部110が動作するように
するためである。
【0061】また、図14に示すように第2のエッジ量
変換部902の代わりに、入力エッジ量Eに関係なくフ
ィルタ倍率C2が「0」(図示1401)となるように
セレクタ903に入力し、白地検出部115の白地検出
結果が白地領域画素以外の場合に選択するようにしても
良い。他の具体的な構成、動作は図11と同じであるの
で説明を省略する。 <第2の実施形態>次に図15以下を参照して第2の実
施形態について説明する。なお、第1の実施形態と同じ
構成部材には同じ参照符号を付す。図15は全体を示す
ブロック図であり、画像入力部101は原稿を読みとっ
てデジタル化した画像信号を画像処理部102内のフィ
ルタ処理部110aと領域検出部115に出力する。画
像処理部102では画像入力部101から画像信号が入
力すると、フィルタ処理手段110aにおいて画像の周
波数特性を変換し、次いで変倍処理部111では指示さ
れた変倍率に従って画像信号を電気的に拡大あるいは縮
小する。
【0062】続くγ変換部112aでは、原稿と画像出
力部103の出力画像との間の階調特性が所望の階調特
性になるように変換し、また、このとき後述するよう
に、白地に隣接する領域か否かでγ変換特性を切り換え
る。中間調処理部113では画像出力部103の画像再
現能力に合わせてディザ処理や誤差拡散処理などの中間
調処理を行ってこれを画像出力部103に出力し、画像
出力部103では紙などへの画像出力を行う。
【0063】画像処理部102aではまた、画像入力手
段101からの画像信号が入力すると、領域検出部11
5は白地に隣接する画像境界領域を検出する。続く領域
信号変倍処理部117は、変倍処理部111の変倍率に
従って、領域検出部115によって出力された領域信号
を電気的に拡大あるいは縮小する。γ変換部112aで
は、この検出された領域検出結果に従って、白地に隣接
する画像境界領域とそれ以外の領域とで異なる濃度変換
を行う。
【0064】領域検出部115は図16に示すように、
第1の実施形態において図10に示した白地検出部11
5と同じ構成である。繰り返して説明すると、まず、2
値化部801では画像入力部101からの入力画像信号
を画素単位でしきい値と比較することにより2値化し、
このとき入力画像信号がしきい値以下であるときは白画
素(2値化データ=1)、しきい値より大きいときは黒
画素(2値化データ=0)とする。次いでこの2値化デ
ータを第1の白地領域検出部802及び第2の白地領域
検出部803に入力して、ある領域内が全て白画素のと
きその領域を白地画素領域とし、それ以外を非白地領域
とする。本実施例では、第1の白地領域検出部802は
5×3画素の横長の白地領域を検出し、第2の白地領域
検出部803は3×5画素の縦長の白地領域を検出す
る。
【0065】次に第1、第2の白地領域検出部802、
803によりそれぞれ検出された5×3画素、3×5画
素の白地画素領域を第1、第2の白地領域膨張部80
4、805により膨張する。これは白地領域検出部80
2、803では白地領域として検出できない白地に隣接
する文字・線画領域にまで白地領域を膨張するためであ
る。本実施例では第1の白地領域膨張部804では、白
地領域検出部802により白地領域として検出された5
×3画素(黒太枠で示す)周辺方向に2画素づつ膨張し
て9×7画素の領域を膨張した白地領域とする。また同
様に、第2の白地領域膨張部805では7×9画素領域
を膨張した白地領域とする。最後に白地領域膨張部80
4、805により白地領域として膨張された結果を画素
毎にORして(図示806)、この結果を領域検出部1
15の検出結果として領域信号変倍処理部117に出力
する。
【0066】図17は、これを画像イメージで表現した
ものである(但し、図16の白地領域膨張部804によ
る9×7画素の出力イメージである。)。*印は注目画
素であり、この周囲5×3の領域に対して白画素検出を
行い、図17に示す例ではこれら全てが白画素であるの
で、周囲2画素づつ膨張して9×7画素の検出領域を得
る。図17のように、検出された領域は、所定の閾値で
2値化された画像部に対し、2画素だけ入り込んだ形で
検出が行われている。なお、本発明では白地領域検出部
802、803が全ての画素が白画素の時、その領域を
白地画素領域とする例を示したが、密度によって判定す
るようにしてもよく、例えば5×3領域の15画素中、
14画素以上が白画素の時、白地画素領域とするなどし
てもよい。
【0067】図18は変形例の領域検出部115aを示
している。この領域検出部115aでは図16に示す構
成に対してインバータ807とANDゲート808が追
加され、図16に示す構成による検出結果に対して、2
値化後の画像データと論理積を取るようように構成され
ている。このように構成することにより、図16の検出
結果から白地領域を除いた画像境界部のみの検出が可能
となる。
【0068】次に図19を参照してγ変換部112aに
ついて説明する。γ変換部112aは2つの異なる濃度
変換特性A、Bを有するγ変換部1901、1902
と、領域検出部115の検出信号に基づいて白地領域な
どではγ変換部1901の出力を選択し、白地領域など
以外の領域ではγ変換部1902の出力を応じて選択す
るセレクタ1903を有する。ここで、γ変換部190
1、1902はそれぞれ、例えば図20に示すような濃
度変換特性A、Bを有し、特性Aよりも特性Bの方が所
定の入力濃度レベル(40以上)で大きな値を出力する
ように構成されている。
【0069】このように2種類のγ変換特性A、Bを用
意し、領域検出部115の検出結果に応じて、画像境界
部あるいは画像境界部と白地部の両領域に対してはγ変
換部1902を選択して示す濃度変換特性Bでγ変換
し、また、非白地部に対しては、γ変換部1901を選
択して濃度変換特性Aでγ変換する。このように領域に
応じて濃度特性を選択的に切り換えることにより、白地
上の文字の再現性、判読性をさせつつ、網点画像あるい
は連続調画像のような絵柄部分では良好な階調性を満足
することができる。
【0070】ここで、画像境界部あるいは画像境界部と
白地部の両領域に対して適用される濃度変換特性Bは、
少なくとも中濃度部以上でそれ以外の領域に適用される
濃度変換特性よりも高い値を出力するよう構成されてお
り、このため白地上の文字の再現性、判読性を向上させ
ることができる。中濃度以下の濃度レベルに対しては、
文字の再現性にはあまり影響しないので、両濃度変換特
性A、Bを同一にしても良いしあるいは、白地部の濃度
特性Bを低く設定しても良い。なお、低く設定した場合
には、白地上の地肌汚れを軽減できるという効果もあ
る。また、本発明では画像の背景領域を白地と表現して
いるが、背景レベルが濃度=0の場合に限定した発明で
はなく、背景領域の濃度に応じて2値化部801の閾値
を適切な値に設定することにより、同等の効果が得られ
ることはいうまでもない。すなわち、白地を背景と読み
替えて、本発明は背景にも適用することができる。
【0071】また、図16における白地領域膨張部80
4、805における膨張画素数には、入力解像度に対す
る最適値が存在する。例えば膨張画素数が小さい場合、
白地に隣接する画像境界部に対し検出領域の入り込みが
小さくなり、後段のγ変換部112aによる効果が薄れ
る結果となる。逆に、膨張画素数が大きい場合、白地に
隣接する画像境界部に対し検出領域の入り込みが大きく
なりすぎて、白地に隣接した中濃度絵柄部分などにおい
ては、縁取り現象が発生したりして見づらい画像とな
る。600dpiの解像度で読み込まれた画像に対しては
2画素膨張が最適値であり、また300dpiで読み込ま
れた画像に対しては1画素膨張が最適値である(図21
参照)。これを式で表すと、以下のようになる。
【0072】 150<(入力解像度(dpi)/膨張画素数)<400 このように、適正な領域膨張を行うことで最適な画像品
質が得られる。
【0073】次に図22を参照して濃度変換特性A、B
の変形例について説明する。曲線Bは、白地および白地
に隣接する画像境界部に適用される濃度変換特性であ
り、曲線Aは、それ以外の領域に適用される濃度変換特
性である。曲線Bは曲線Aに対して、所定の濃度レベル
(=90)以上で、一定値だけ高濃度を出力するよう設
定されている。このように構成することにより、白地お
よび白地に隣接する画像境界部の画像に対しても階調性
を満足した状態を保つことができるので、白地上の文字
の再現性、判読性を向上しながらも階調のある文字を再
現することができる。また、図22に示す特性A、Bを
実現する構成としては、図23に示すように、ベースと
なる濃度変換特性Aから演算部1905によって、異な
る濃度変換特性Bを作成するようにしても良い。
【0074】また、図24に示す特性のように、濃度レ
ベルのシフトをなめらかに行うようにすれば、急激な濃
度変化部が緩和され、良好な画像再生が行われる。図2
4では、入力濃度レベル=40〜120の領域に対し、
スムーズな濃度変換特性となるように構成している。
【0075】図25はさらに他の特性を示している。図
25において、白地および白地に隣接する画像境界部に
適用される濃度特性Bは、所定濃度レベル(=190)
以上では最高濃度(画像データ=8bitの場合、25
5)を出力するように構成している。このように構成す
ることによって、白地領域中の文字の判読性をさらに向
上させることができる。
【0076】次に図26以下を参照して第2の実施形態
の変形例について説明する。ここで、図15は、スキャ
ナ読取後の画像信号、あるいは図示しないがスキャナγ
後の画像信号など、周波数特性を変換するような処理が
行われていない画像信号に対して、領域検出を行う例を
示した。これに対し、図26はフィルタ処理部110a
により処理された画像信号に対して領域検出を行う画像
処理部102bを示している。フィルタ処理部110a
は例えば孤立点を平滑化するような周波数特性を有する
フィルタである。
【0077】この場合、例えば図28に示すような、3
×3の平滑化フィルタでも良いが、文字品質を確保する
ためには、図27に示すような高周波成分を平滑化する
ようなバンド強調型のフィルタが望ましい。この変形例
によれば、孤立点があった場合、これを平滑化するよう
なフィルタリングが行われているので、領域検出部11
5における2値化の際にノイズや地肌部の微小なゴミな
どによる孤立点が非白地領域として検出されることが無
くなり、このため白地検出の検出精度が向上し、ひいて
は高画質化が実現できる。
【0078】また、別の変形例として図29に示す画像
処理部102cのように、領域検出前にフィルタ処理部
110aとは異なる領域検出用フィルタ処理部118を
設け、この領域検出用フィルタ処理部118の出力に基
づいて「領域検出」を行うようにしてもよい。このよう
に構成すれば、画像信号再生のためのフィルタと、領域
検出のためのフィルタを独立して設定することができる
ので、フィルタ係数の自由度が大きくなる。画像信号再
生のためにフィルタ110aを図30に示すようなMT
Fフィルタとし、領域検出のためのフィルタ118を図
28に示す平滑化フィルタとすることにより、より高精
細な画像再生が行える。また、本発明では説明しない
が、孤立点を平滑化するようなフィルタを用いる代わり
に、孤立点除去などの画像処理を行った後、領域検出を
行っても同様の効果が得られる。
【0079】図31は更に他の画像処理部102dを示
し、領域検出部115は変倍処理後の信号出力に基づい
て「領域検出」を行うように構成されている。このよう
にすることにより、領域検出結果に対する変倍処理(図
15の領域信号変倍処理部117)が不要となり、安価
に装置を構成することが出来る。
【0080】図32はγ変換部112aの他の例とし
て、白地上の文字の再生に関してユーザが容易に調整で
きるγ変換特性を示している。図示しないが、例えば、
操作パネルには白地上文字濃度をボタン1(薄い)〜ボ
タン5(濃い)の五段階設定でユーザが任意に設定でき
る文字濃度設定ボタンが用意されている。これに対応し
て、非白地部における濃度変換特性を選択するよう構成
されている。例えば、ボタン5(濃い)が選択されたと
きは、図32における特性「5」の濃度変換が行われ、
ボタン1(薄い)が選択されたときは図32における特
性「1」の濃度変換が行われる。
【0081】図33は領域検出部の他の構成を示してい
る。図33に示すように、領域検出部115の検出結果
をブロック化部701により所定のブロックサイズに分
割し、さらに領域画素計数部702によりブロック内の
白地領域画素の密度を計測する。さらに判定部703で
は、所定の数以上の白地領域画素が計数されたときに
は、注目ブロックを白地領域とする。このように構成す
ることによって、白地領域に対するデータ量を縮小する
ことができ、省メモリー化が行える。また、ブロック形
状を正方形とすることによって、画像の90°回転など
に容易に対応することができる。 <第3の実施形態>上記第1及び第2の実施例において
は、白地検出にあたって、白地領域であるか非白地領域
であるかを2値的に検出して、フィルタ処理/γ変換に
関する処理特性/変換特性を二者択一的に制御してい
た。即ち、ある領域が白地であるか白地でないかの2値
的な判断であり、どの程度白地に近いのかという中間的
な情報は無視されることになる。このような処理は安定
性にかける面があり、例えば本来は非白地領域として判
断されて欲しい領域で、1つでも白地領域と判断された
注目画素があるとすると、その注目画素を中心として白
地領域が膨張されて、ある程度の面積を有した白地領域
が形成されてしまう。
【0082】この点を鑑みて、以下に説明する第3の実
施例では、ある領域がどの程度白地らしいかを評価する
白地度を検出して、この白地度に基づいてフィルタ処理
の処理特性を制御する。ここで検出される白地度は、0
か1かの2値ではなく、最小値から最大値まで(例えば
0から1まで)の間で分布する複数の値のうちの1つを
とるものである。これに応じて、フィルタ制御に関して
は、二者択一的な特性選択ではなく、多段階の特性選択
が出来るようになる。
【0083】図34は、本発明の第3の実施例による画
像処理装置を示すブロック図である。図34において、
図1と同一の構成要素は同一の番号で参照され、その説
明は省略される。
【0084】図34に示される第3の実施例による画像
処理装置は、図1の画像処理装置の画像処理部102の
替わりに、画像処理部102Aが設けられている。画像
処理部102Aにおいては、図1の白地検出部115の
替わりに白地度検出部115Aが設けられ、また図1の
エッジ量変換部116の替わりにエッジ量変換部116
Aが設けられる。この白地度検出部115Aは、入力画
像の各領域に関して白地らしさを示す白地度を検出し
て、検出結果をエッジ量変換部116Aに供給する。エ
ッジ量変換部116Aは、白地度検出結果に応じて動作
し、注目画素の白地度に応じてエッジ量の大きさを制御
する。
【0085】図35は、フィルタ処理部110の構成及
びその周辺を示す構成図である。図35において、図2
と同一の構成要素は同一の番号で参照され、その説明は
省略される。
【0086】図35に示されるように、フィルタ処理部
110の構成は、図2の第1の実施例と第3の実施例と
で変りはない。
【0087】図2に示される第1の実施例においては、
エッジ量が連続量であることを反映して、エッジ量変換
部116の出力は連続量(厳密には多段階の離散量)で
ある。このエッジ量変換部116の出力をフィルタ20
2の出力に重み係数として積算して、積算結果をフィル
タ201の出力に加算している。但し、第1の実施例の
場合には、白地検出部115の出力はあくまで0か1か
の2値であり、図11に示されるフィルタ倍率C1或い
はC2の選択は、二者択一的である。従って、エッジ量
検出部114の出力が同一であれば、図2のエッジ量変
換部116の出力は、白地か非白地かの判断に応じて二
者択一的にしか変化しない。
【0088】図35に示される第3の実施例において
は、白地度検出部115Aの出力自体が連続量(厳密に
は多段階の離散量)である。これに対応して、エッジ量
変換部116Aの出力は、仮にエッジ量検出部114の
出力が同一であっても、白地度検出結果を反映して多段
階に変化する。従って、フィルタ処理部110のフィル
タ特性を、白地度に応じて多段階に制御することが可能
になる。
【0089】図36は、白地度検出部115Aの構成を
示す構成図である。
【0090】図36の白地度検出部115Aは、2値化
部801、第1の白地領域検出部802、第2の白地領
域検出部803、第1の白地度検出部1804、第2の
白地度検出部1805、及び加算部1806を含む。図
36において、図10と同一の構成要素は同一の番号で
参照され、その説明は省略される。
【0091】入力画像に対して、2値化部801により
2値化処理を行い、第1の白地領域検出部802及び第
2の白地領域検出部803によって各々水平方向及び垂
直方向に関して白地を検出する点は、第1の実施例と同
様である。即ち、第1の白地領域検出部802及び第2
の白地領域検出部803に2値画像を入力して、ある領
域内が全て白のときにあらかじめ定めた注目画素Xを白
地領域画素とし、領域内に1つでも黒画素が存在すると
きは注目画素Xを非白地領域画素とする。 ここで本実
施例では、第1の白地領域検出部802は注目画素Xを
中心画素にとる5×3画素の横長の領域として白地領域
画素を検出し、第2の白地領域検出部803は注目画素
Xを中心画素とする3×5画素の縦長の領域として白地
領域画素を検出する。
【0092】第3の実施例においては、白地領域が検出
された画像をもとにして、第1の白地度検出部1804
及び第2の白地度検出部1805が白地度を検出する。
【0093】即ち、第1の白地度検出部1804では、
第1の白地領域検出部802で検出した白地領域画素数
を白地度検出手段での注目画素Xとなる新たな注目画素
を含む領域で計数する。また同様に、第2の白地度検出
部1805は、第2の白地領域検出部803で検出した
白地領域画素数を白地度検出手段での注目画素(X)とな
る新たな注目画素を含む領域で計数する。本実施例で
は、第1の白地度検出部1804及び第2の白地度検出
部1805ともに5x5画素ブロックとし、それぞれ注
目画素は中心画素Xとする。
【0094】その後、加算部1806では、第1の白地
度検出部1804及び第2の白地度検出部1805によ
り計数された白地領域画素数を加算した後に、総画素数
(本実施例では、25画素+25画素の50画素)で正規
化した値を、白地度検出部115Aの結果として出力す
る。
【0095】図37は、エッジ量変換部116Aの構成
を示す構成図である。
【0096】図37のエッジ量変換部116Aは、第1
のエッジ量変換部901、第2のエッジ量変換部90
2、及び合成手段903Aを含む。図37において、図
11と同一の構成要素は同一の番号で参照され、その説
明は省略される。
【0097】エッジ量変換部116Aは、エッジ量検出
部114で求められたエッジ量を、白地度検出部115
Aで求められた白地度に基づいて変換して出力する機能
を有する。エッジ量検出部114から供給されたエッジ
量は、白地領域に適した変換特性を有する第1のエッジ
量変換部901と、非白地領域に適した変換特性を有す
る第2のエッジ量変換部902に供給され、それぞれの
変換特性に従ってフィルタ倍率に変換される。第1のエ
ッジ量変換部901及び第2のエッジ量変換部902
は、第1の実施例で用いたものと同一であり、それぞれ
図12及び図13に示す変換特性を有する。
【0098】合成手段903Aは、第1のエッジ量変換
部901及び第2のエッジ量変換部902から受け取る
フィルタ倍率を、白地度に応じた重み付けで合成して出
力する。
【0099】図38は、合成手段903Aにおける合成
処理の重み付け特性を示す図である。
【0100】図38において、重み係数W1は第1のエ
ッジ量変換部901に対する重み係数を示し、重み係数
W2は第2のエッジ量変換部902に対する重み係数を
示す。即ち、合成手段903Aは、第1のエッジ量変換
部901の出力フィルタ倍率に重み係数W1を積算し、
第2のエッジ量変換部902の出力フィルタ倍率に重み
係数W2を積算し、両方の積算結果を加算することで出
力を求める。
【0101】これによって、白地度が小さい領域では第
2のエッジ量変換部902の出力を優先し、白地度が大
きい領域では第1のエッジ量変換部901の出力を優先
し、中間領域では白地度に応じて徐々に両者の混合比を
変化させる。
【0102】以上のようにすることで、白地と非白地と
の境界領域において連続的にフィルタ特性を制御するこ
とが可能になり、境界において滑らかな画像再現を実現
することが出来る。白地検出を2値的に行う第1の実施
例では、処理が簡単でありハードウェアの小規模化やコ
ストダウンが実現できるが、白地と非白地との境界領域
においてフィルタ特性が2値的に切り替わるので、線画
のがたつき(ジャギー)が発生する場合がある。これに
対して、第3の実施例では、白地と非白地との境界領域に
おいて、線画のがたつき(ジャギー)等を抑えることが
出来る。
【0103】図39は、本発明の第3の実施例による画
像処理装置の変形例を示すブロック図である。
【0104】図39において、図34と同一の構成要素
は同一の番号で参照され、その説明は省略される。
【0105】図34に示される第3の実施例の変形例に
よる画像処理装置は、図34の画像処理装置の画像処理
部102Aの替わりに、画像処理部102Bが設けられ
ている。画像処理部102Bにおいては、図34のエッ
ジ量変換部116Aの替わりにエッジ量変換部116B
が設けられる。またフィルタ処理部110の替わりに、
フィルタ処理部110Aが設けられる。更に、白地度検
出部115Aの出力は、新たに設けられた白地度変換部
120に供給される。白地度変換部120は、入力され
た白地度を変換して、変換白地度を出力する。エッジ量
変換部116Bが出力するフィルタ倍率と、白地度変換
部120が出力する変換白地度とが、フィルタ処理部1
10Aに供給される。
【0106】図40は、フィルタ処理部110Aの構成
及びその周辺を示す構成図である。図40において、図
35と同一の構成要素は同一の番号で参照され、その説
明は省略される。
【0107】図40に示されるように、フィルタ処理部
110Aは、フィルタ処理部110と比較して積算器2
05が新たに設けられた構成となっている。
【0108】エッジ量変換部116Bの出力をフィルタ
202の出力に重み係数として積算して、その積算結果
を更に白地度変換部120の出力である変換白地度で積
算して、その積算結果をフィルタ201の出力に加算し
ている。
【0109】ここでエッジ量変換部116Bは、エッジ
量検出部114の出力であるエッジ量をフィルタ倍数に
変換する単純な変換テーブルであり、例えば、図12に
示す変換特性を有する。また白地度変換部120は、白
地度検出部115Aの出力である白地度を変換白地度に
変換する変換テーブルである。
【0110】図41は、白地度変換部120の変換特性
を示す図である。
【0111】図41において、横軸が入力する白地度で
あり縦軸が出力する変換白地度である。ここでは、入力
した白地度がWminまでは出力する変換白地度を0と
し、入力した白地度がWmax以上は出力する変換白地
度を1とし、WminからWmaxの間では、変換白地
度が0から1にリニアに増加するように変換される。こ
こで図41において入力白地度は、0から1の間に正規
化された値であるが、正規化していない総画素数(本実
施例では50画素)の値をそのまま図41の横軸として
もよい。
【0112】図40で説明したように、エッジ量変換部
116Bの出力をフィルタ202の出力に積算して、更
に白地度変換部120の出力である変換白地度で積算し
て、その積算結果をフィルタ201の出力に加算してい
る。白地度の大きな部分では白地度変換部120の出力
である変換白地度は略1であり、フィルタ202の出力
とエッジ量変換部116Bの出力とを掛け合わせた信号
が、そのままフィルタ201の出力に加算される。従っ
てこの場合には、強いエッジの強調を行うことが出来
る。また白地度の小さな部分では、白地度変換部120
の出力である変換白地度は略0であり、フィルタ202
の出力とエッジ量変換部116Bの出力とを掛け合わせ
た信号は殆ど抑圧されて、フィルタ201の出力が支配
的となる。従って、非白地部では、過度な強調を行わな
いように制御できる。
【0113】また、白地と非白地との境界領域において
連続的にフィルタ特性を制御することで、境界において
滑らかな画像再現を実現することが出来る。
【0114】なお図41では、白地度がWmin以下で
は出力を0にするような変換特性を示したが、図42に
示すようにWmin以下の出力を0にしない変換特性と
することで、非白地部においてもフィルタ202による
エッジ強調を若干かけることが出来る。この場合、網点
部や連続調画像部などのエッジの大きい部分に対しても
エッジ協調をかけることが出来るので、網点上の文字な
どの再現性を向上することが可能になる。 <第4の実施形態>以下に説明する第4の実施例では、
ある領域がどの程度白地らしいかを評価する白地度を検
出して、この白地度に基づいてγ変換の変換特性を制御
する。ここで検出される白地度は、最小値から最大値ま
で(例えば0から1まで)の間で段階的に変化するもの
であり、γ変換制御に関して、二者択一的な特性選択で
はなく、多段階の特性選択が出来るようになる。
【0115】図43は、本発明の第4の実施例による画
像処理装置を示すブロック図である。図43において、
図15と同一の構成要素は同一の番号で参照され、その
説明は省略される。
【0116】図43に示される第4の実施例による画像
処理装置は、図15の画像処理装置の画像処理部102
aの替わりに、画像処理部102Cが設けられている。
画像処理部102Cにおいては、図15の白地検出部1
15の替わりに白地度検出部115Aが設けられ、また
図15のγ変換部112の替わりにγ変換部112Aが
設けられる。この白地度検出部115Aは、図36に示
された構成であり、入力画像の各領域に関して白地らし
さを示す白地度を検出して、検出結果を変倍処理を介し
てγ変換部112Aに供給する。γ変換部112Aは、
白地度検出結果に応じて動作し、注目画素の白地度に応
じてγ変換係数の大きさを制御する。
【0117】図44は、γ変換部112Aの構成を示す
図である。
【0118】図44のγ変換部112Aは、第1のγ変
換部1901、第2のγ変換部1902、及び合成手段
1903Aを含む。図44において、図19と同一の構
成要素は同一の番号で参照され、その説明は省略され
る。
【0119】γ変換部112Aは、供給された画像濃度
レベルを、白地度に基づいてγ変換して出力する機能を
有する。供給された画像濃度レベルは、非白地領域に適
した変換特性を有する第1のγ変換部1901と、白地
領域に適した変換特性を有する第2のγ変換部1902
とに供給され、それぞれの変換特性に従ってγ変換され
る。第1のγ変換部1901及び第2のγ変換部190
2は、第2の実施例で用いたものと同一であり、それぞ
れ図20に示すA及びBの変換特性を有する。
【0120】合成手段1903Aは、第1のγ変換部1
901及び第2のγ変換部1902から受け取る画像濃
度レベルを、白地度に応じた重み付けで合成して出力す
る。
【0121】図45は、合成手段1903Aにおける合
成処理の重み付け特性を示す図である。
【0122】図45において、重み係数W1は第1のγ
変換部1901に対する重み係数を示し、重み係数W2
は第2のγ変換部1902に対する重み係数を示す。即
ち、合成手段1903Aは、第1のγ変換部1901の
出力に重み係数W1を積算し、第2のγ変換部1902
の出力に重み係数W2を積算し、両方の積算結果を加算
することで出力を求める。
【0123】これによって、白地度が大きい領域では第
2のγ変換部1902の出力を優先し、白地度が小さい
領域では第1のγ変換部1901の出力を優先し、中間
領域では白地度に応じて徐々に両者の混合比を変化させ
る。
【0124】以上のようにすることで、白地と非白地と
の境界領域において連続的にγ変換の変換量を制御する
ことが可能になり、境界において滑らかな画像再現を実
現することが出来る。
【0125】図46は、γ変換部112Aの変形例の構
成を示す図である。
【0126】図46のγ変換部112Aは、第1のγ変
換部1901、第2のγ変換部1902、第3のγ変換
部1908、及びセレクタ1903Bを含む。図46に
おいて、図19と同一の構成要素は同一の番号で参照さ
れ、その説明は省略される。
【0127】γ変換部112Aは、供給された画像濃度
レベルを、白地度に基づいてγ変換して出力する機能を
有する。供給された画像濃度レベルは、非白地領域に適
した変換特性を有する第1のγ変換部1901と、白地
領域に適した変換特性を有する第2のγ変換部1902
と、中間領域に適した変換特性を有する第3のγ変換部
1908とに供給され、それぞれの変換特性に従ってγ
変換される。第1のγ変換部1901、第2のγ変換部
1902、及び第3のγ変換部1908は、それぞれ図
47に示すA、B、及びCの変換特性を有する。
【0128】セレクタ1903Bは、第1のγ変換部1
901、第2のγ変換部1902、及び第3のγ変換部
1908から受け取る画像濃度レベルのうちの1つを、
白地度に応じて選択する。
【0129】図48は、セレクタ1903Bによる白地
度に応じたγ変換特性の選択を示す図である。
【0130】図48に示されるように、セレクタ190
3Bは、白地度の小さな領域では変換特性Aを有する第
1のγ変換部1901の出力を選択し、白地度の中間的
な領域では変換特性Cを有する第3のγ変換部1908
の出力を選択し、白地度の大きな領域では変換特性Bを
有する第2のγ変換部1902の出力を選択する。この
ように制御することで、セレクタにより変換特性を選択
する制御方式ではあっても、白地度に応じた多段階の変
換特性の制御が可能になる。従って、前述の第4の実施
例と同様の効果を得ることが出来る。
【0131】なお上記第3及び第4の実施例は、白地か
非白地かの2値判断を白地度という連続的(多段階的)
判断にしたという意味で、それぞれ第1及び第2の実施
例の上位概念的な構成にあたる。従って、第1及び第2
の実施例に関連して説明した第1及び第2の実施例の構
成の変形例、第1及び第2の実施例の特徴、第1及び第
2の実施例の効果等は、基本的に第3及び第4の実施例
に含まれるものであり、本発明はそのような構成も含む
ものである。
【0132】
【発明の効果】本発明による画像処理装置は、入力画像
を可変の周波数特性でフィルタ処理するフィルタ処理手
段と、該入力画像におけるエッジの大きさをエッジ量と
して検出するエッジ量検出手段と、該入力画像の各領域
における白地らしさを白地度として検出する白地度検出
手段を含み、該エッジ量と該白地度に応じて該周波数特
性を制御することを特徴とする。ここで、エッジ量が大
きいほど、また白地度が大きいほど、より高周波成分を
強調するようにフィルタの周波数特性を変化させる。こ
れによって、簡単な構成でかつ確実に白地上の文字・線
画の鮮鋭性を向上させることができる。
【0133】また連続的に変化する白地度を用いること
で、白地と非白地との境界領域において連続的にフィル
タ特性を制御することが可能となり、境界において滑ら
かな画像再現を実現することが出来る。また白地か非白
地かの2値的な判断に基づいて処理する場合であって
も、白地領域並びに白地と非白地との境界領域を対象と
して処理を行うことで、適切な画像特性変換が可能とな
る。
【0134】またフィルタ処理手段は、入力画像の全て
の領域で同じ周波数特性を有する第1のフィルタと、エ
ッジ量及び白地度の大きさに応じて出力強度が制御され
る高域強調特性を有する第2のフィルタとを含む構成と
し、第1のフィルタは、印刷網点再生時に生じるモアレ
を低減しつつ文字・線画の鮮鋭性を保つようなフィルタ
特性とする。これによって、絵柄では印刷網点原稿のモ
アレの発生を抑制しつつ、写真などの連続調画像のエッ
ジも明瞭に再現することができる画像処理装置を提供す
ることが出来る。
【0135】また本発明による画像処理装置は、入力多
値画像の各領域における白地らしさを白地度として検出
する白地度検出手段と、該白地度に応じて変化する濃度
変換特性で該入力多値画像の濃度を変換する濃度変換手
段を含むことを特徴とする。白地らしさに応じて、異な
る濃度変換特性で画像濃度を変換するので、白地上の文
字部/線画部の認識性を向上させることができる。
【0136】また連続的に変化する白地度を用いること
で、白地と非白地との境界領域において連続的に濃度変
換特性を制御することが可能となり、境界において滑ら
かな画像再現を実現することが出来る。また白地か非白
地かの2値的な判断に基づいて処理する場合であって
も、白地領域並びに白地と非白地との境界領域を対象と
して処理を行うことで、適切な画像特性変換が可能とな
る。
【0137】また白地/非白地に関して領域を検出する
領域検出手段に入力される画像信号をフィルタ処理後の
画像信号とすれば、フィルタ処理によって孤立点が平滑
化されるので、領域検出の精度を向上させることができ
る。
【0138】また領域検出手段に入力される画像信号を
変倍処理後の画像信号とすれば、領域検出結果に対する
変倍手段が必要なく、安価な構成で同等の機能を実現す
ることができる。
【0139】また領域検出手段により検出された検出領
域をm×n画素の複数のブロックに分割して領域検出を
すれば、検出された領域データ量を1/(m×n)に削減
することができると共に、このブロックを正方形とすれ
ば、画像回転などの編集に容易に対応することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る画像処理装置の一実施形態を示す
ブロック図である。
【図2】図1のフィルタ処理部を詳しく示すブロック図
である。
【図3】図2の第1のフィルタの係数を示す説明図であ
る。
【図4】図2の第2のフィルタの係数を示す説明図であ
る。
【図5】図1のエッジ量検出部を詳しく示すブロック図
である。
【図6】図5の第1の検出フィルタの係数を示す説明図
である。
【図7】図5の第2の検出フィルタの係数を示す説明図
である。
【図8】図5の第3の検出フィルタの係数を示す説明図
である。
【図9】図5の第4の検出フィルタの係数を示す説明図
である。
【図10】図1の白地検出部を詳しく示すブロック図で
ある。
【図11】図1のエッジ量変換部を詳しく示すブロック
図である。
【図12】図11の第1のエッジ量変換部の処理を示す
説明図である。
【図13】図11の第2のエッジ量変換部の処理を示す
説明図である。
【図14】図11のエッジ量変換部の変形例を示すブロ
ック図である。
【図15】第2の実施形態の画像処理装置を示すブロッ
ク図である。
【図16】図15の領域検出部を詳しく示すブロック図
である。
【図17】図16の領域検出部の処理を示す説明図であ
る。
【図18】図16の領域検出部の変形例を示すブロック
図である。
【図19】図15のγ変換部を詳しく示すブロック図で
ある。
【図20】図19のγ変換部の変換特性の一例を示す説
明図である。
【図21】入力解像度と膨張画素数の関係を示す説明図
である。
【図22】図19のγ変換部の変換特性の他の例を示す
説明図である。
【図23】図19のγ変換部の変形例を示すブロック図
である。
【図24】図19のγ変換部の変換特性のさらに他の例
を示す説明図である。
【図25】図19のγ変換部の変換特性のさらに他の例
を示す説明図である。
【図26】図15の画像処理部の変形例を示すブロック
図である。
【図27】図26のフィルタ処理部の処理を示すブロッ
ク図である。
【図28】平滑フィルタの処理を示すブロック図であ
る。
【図29】図15の画像処理部の他の変形例を示すブロ
ック図である。
【図30】図29の領域検出用フィルタ処理部の処理を
示すブロック図である。
【図31】図15の画像処理部のさらに他の変形例を示
すブロック図である。
【図32】図19のγ変換部の変換特性のさらに他の例
を示す説明図である。
【図33】領域検出部のさらに他の変形例を示すブロッ
ク図である。
【図34】本発明の第3の実施例による画像処理装置を
示すブロック図である。
【図35】図34のフィルタ処理部の構成及びその周辺
を示す構成図である。
【図36】図34の白地度検出部の構成を示す構成図で
ある。
【図37】図34のエッジ量変換部の構成を示す構成図
である。
【図38】図37の合成手段における合成処理の重み付
け特性を示す図である。
【図39】本発明の第3の実施例による画像処理装置の
変形例を示すブロック図である。
【図40】図39のフィルタ処理部の構成及びその周辺
を示す構成図である。
【図41】図39の白地度変換部の変換特性を示す図で
ある。
【図42】図39の白地度変換部の別の変換特性を示す
図である。
【図43】本発明の第4の実施例による画像処理装置を
示すブロック図である。
【図44】図43のγ変換部の構成を示す図である。
【図45】図44の合成手段における合成処理の重み付
け特性を示す図である。
【図46】図43のγ変換部の変形例の構成を示す図で
ある。
【図47】図46の各γ変換部の変換特性を示す図であ
る。
【図48】図46のセレクタによる白地度に応じたγ変
換特性の選択を示す図である。
【符号の説明】
110フィルタ処理部 112aγ変換部 114エッジ量検出部 115白地検出部(領域検出部) 116エッジ量変換部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 5B057 AA11 CA08 CA12 CA16 CB08 CB12 CB16 CC02 CE03 CE06 CE11 DC16 5C077 LL03 LL19 PP02 PP03 PP04 PP15 PP20 PP25 PP44 PP47 PP68 PQ08 RR02 SS05

Claims (34)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】入力画像を可変の周波数特性でフィルタ処
    理するフィルタ処理手段と、 該入力画像におけるエッジの大きさをエッジ量として検
    出するエッジ量検出手段と、 該入力画像の各領域における白地らしさを白地度として
    検出する白地度検出手段を含み、該エッジ量と該白地度
    に応じて該周波数特性を制御することを特徴とする画像
    処理装置。
  2. 【請求項2】前記白地度検出手段は、白地及び白地に隣
    接する周辺の領域を白地として判断し、それ以外の領域
    を非白地として判断する白地検出手段であることを特徴
    とする請求項1記載の画像処理装置。
  3. 【請求項3】前記エッジ量検出手段で検出された前記エ
    ッジ量を、前記白地度検出手段により検出された前記白
    地度に応じて異なるエッジ量に変換し、変換されたエッ
    ジ量に基づいて前記周波数特性を変化させるエッジ量変
    換手段を更に含むことを特徴とする請求項1記載の画像
    処理装置。
  4. 【請求項4】前記エッジ量変換手段は、エッジが存在す
    る領域の前記周波数特性を、前期白地度が大きいほど、
    より高域を強調する特性となるように制御することを特
    徴とする請求項3記載の画像処理装置。
  5. 【請求項5】前記フィルタ処理手段は、エッジが存在し
    ない場合に施されるフィルタ特性を基本として、前記エ
    ッジ量変換手段により変換されたエッジ量の大きさに応
    じてエッジが存在する位置での高域強調特性を強くする
    ことを特徴とする請求項3記載の画像処理装置。
  6. 【請求項6】前記フィルタ処理手段は、 前記入力画像の全ての領域で同じ周波数特性を有する第
    1のフィルタと、前記エッジ量変換手段により変換され
    た前記エッジ量の大きさに応じて出力強度が制御される
    高域強調特性を有する第2のフィルタを含むことを特徴
    とする請求項5記載の画像処理装置。
  7. 【請求項7】前記第1のフィルタは、印刷網点原稿にお
    けるモアレの発生を押さえつつ、画像中のエッジを強調
    する特性を有することを特徴とする請求項6記載の画像
    処理装置。
  8. 【請求項8】前記第1のフィルタは、バンド強調特性を
    有するフィルタであることを特徴とする請求項6記載の
    画像処理装置。
  9. 【請求項9】入力画像におけるエッジの大きさをエッジ
    量として検出し、 該入力画像の各領域における白地らしさを白地度として
    検出し、 該エッジ量と該白地度に応じて周波数特性を変化させて
    該入力画像をフィルタ処理する各段階を含むことを特徴
    とする画像処理方法。
  10. 【請求項10】前記白地度を検出する段階は、白地及び
    白地に隣接する周辺の領域を白地として判断し、それ以
    外の領域を非白地として判断することを特徴とする請求
    項9記載の画像処理方法。
  11. 【請求項11】入力多値画像の各領域における白地らし
    さを白地度として検出する白地度検出手段と、 該白地度に応じて変化する濃度変換特性で該入力多値画
    像の濃度を変換する濃度変換手段を含むことを特徴とす
    る画像処理装置。
  12. 【請求項12】前記濃度変換手段は、 前記入力多値画像の濃度をそれぞれ異なる濃度変換特性
    で変換する複数の濃度変換手段と、 前記白地度に応じて該複数の濃度変換手段の1つを選択
    する選択手段を含むことを特徴とする請求項11記載の
    画像処理装置。
  13. 【請求項13】前記白地度検出手段は、白地及び白地に
    隣接する周辺の領域を白地として判断し、それ以外の領
    域を非白地として判断する領域検出手段であることを特
    徴とする請求項11記載の画像処理装置。
  14. 【請求項14】前記領域検出手段は、 入力多値画像データを所定の閾値で2値化する2値化手
    段と、 該2値化手段により2値化されたデータに基づいて注目
    画素を含むマトリクス領域内に存在する白画素の密度に
    より該マトリクス領域が白地候補領域か否かを検出する
    白地候補領域検出手段と、 該白地候補領域検出手段により検出された白地候補領域
    を膨張して前記白地および白地に隣接する周辺の領域と
    して検出する膨張手段を含むことを特徴とする請求項1
    3記載の画像処理装置。
  15. 【請求項15】入力多値画像データの画像解像度(dpi)
    と前記膨張手段により膨張される画素数の関係は、 150<(入力解像度(dpi)/膨張画素数)<400 であることを特徴とする請求項14記載の画像処理装
    置。
  16. 【請求項16】前記領域検出手段によって検出された領
    域に適用される濃度変換特性は、少なくとも中濃度レベ
    ル以上の入力多値画像データを、それ以外の領域に適用
    される濃度変換特性より高い値に変換する特性であるこ
    とを特徴とする請求項13記載の画像処理装置。
  17. 【請求項17】前記領域検出手段によって検出された領
    域に適用される濃度変換手段の濃度特性は、所定の濃度
    レベル以上の入力多値画像データを、それ以外の領域に
    適用される濃度特性より一定値だけ高い値に変換する特
    性であることを特徴とする請求項13記載の画像処理装
    置。
  18. 【請求項18】前記領域検出手段によって検出された領
    域に適用される濃度変換手段の濃度特性は、所定の濃度
    レベル以上の入力多値画像データを最高濃度に変換する
    特性であることを特徴とする請求項13記載の画像処理
    装置。
  19. 【請求項19】前記領域検出手段により検出された領域
    に適用される濃度変換手段の濃度特性は、ユーザが調節
    可能であることを特徴とする請求項13記載の画像処理
    装置。
  20. 【請求項20】前記白地度検出手段に入力する画像信号
    はフィルタ処理後の画像信号であり、前記フィルタ処理
    で適用される周波数特性は、孤立点を平滑化する周波数
    特性であることを特徴とする請求項11記載の画像処理
    装置。
  21. 【請求項21】前記白地度検出手段に入力する画像信号
    は変倍処理後の画像信号であることを特徴とする請求項
    11記載の画像処理装置。
  22. 【請求項22】前記領域検出手段により検出された検出
    領域をm×n画素のブロック毎に分割し、ブロック内の
    検出領域の密度に応じてそのブロックが前記白地および
    白地に隣接する周辺領域であるか否かを決定することを
    特徴とする請求項13記載の画像処理装置。
  23. 【請求項23】前記ブロックは、m=nであることを特
    徴とする請求項19記載の画像処理装置。
  24. 【請求項24】入力多値画像データの濃度をそれぞれ異
    なる濃度変換特性で変換する複数の濃度変換手段と、 入力多値画像データの白地に隣接する画像境界部を検出
    する領域検出手段と、 前記領域検出手段の検出結果に基づいて前記複数の濃度
    変換手段の1つを選択する選択手段と、を含むことを特
    徴とする画像処理装置。
  25. 【請求項25】前記領域検出手段は、 入力多値画像データを所定の閾値で2値化する2値化手
    段と、 該2値化手段により2値化されたデータに基づいて注目
    画素を含むマトリクス領域内に存在する白画素の密度に
    より該マトリクス領域が白地候補領域か否かを検出する
    白地候補領域検出手段と、 該白地候補領域検出手段により検出された白地候補領域
    を膨張する膨張手段と、 該膨張手段により膨張された領域と該2値化手段により
    2値化されたデータを論理積して該白地に隣接する画像
    境界部として検出する論理積手段を含むことを特徴とす
    る請求項24記載の画像処理装置。
  26. 【請求項26】白地に隣接する画像境界領域に適用され
    る濃度変換特性は、少なくとも中濃度レベル以上の入力
    多値画像データを、前記画像境界領域以外の領域に適用
    される濃度変換特性より高い値に変換する特性であるこ
    とを特徴とする請求項24記載の画像処理装置。
  27. 【請求項27】入力多値画像の各領域における白地らし
    さを白地度として検出し、 該白地度に応じて変化する濃度変換特性で該入力多値画
    像の濃度を変換する各段階を含むことを特徴とする画像
    処理方法。
  28. 【請求項28】前記濃度を変換する段階は、 前記入力多値画像の濃度をそれぞれ異なる濃度変換特性
    で変換し、 該異なる濃度変換特性で変換した出力のうちの1つを前
    記白地度に応じて選択する各段階を含むことを特徴とす
    る請求項27記載の画像処理方法。
  29. 【請求項29】前記白地度を検出する段階は、白地及び
    白地に隣接する周辺の領域を白地として判断し、それ以
    外の領域を非白地として判断することを特徴とする請求
    項27記載の画像処理方法。
  30. 【請求項30】画像を入力する手段と、 上記入力された画像におけるエッジの大きさをエッジ量
    として検出する手段と、 該入力画像の各領域における白地らしさを白地度として
    検出する手段と、該エッジ量と該白地度に応じて周波数
    特性を変化させて該入力画像をフィルタ処理する手段
    と、 該フィルタ処理された画像を出力する手段を含むことを
    特徴とする画像処理システム。
  31. 【請求項31】前記白地度を検出する手段は、白地及び
    白地に隣接する周辺の領域を白地として判断し、それ以
    外の領域を非白地として判断することを特徴とする請求
    項30記載の画像処理システム。
  32. 【請求項32】多値画像を入力する手段と、 該入力多値画像の各領域における白地らしさを白地度と
    して検出する手段と、該白地度に応じて変化する濃度変
    換特性で該入力多値画像の濃度を変換する手段と、 該濃度変換された多値画像を出力する手段を含むことを
    特徴とする画像処理システム。
  33. 【請求項33】前記濃度を変換する手段は、 前記入力多値画像の濃度をそれぞれ異なる濃度変換特性
    で変換する手段と、 該異なる濃度変換特性で変換した出力のうちの1つを前
    記白地度に応じて選択する手段を含むことを特徴とする
    請求項32記載の画像処理システム。
  34. 【請求項34】前記白地度を検出する手段は、白地及び
    白地に隣接する周辺の領域を白地として判断し、それ以
    外の領域を非白地として判断することを特徴とする請求
    項33記載の画像処理システム。
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