JP3611742B2 - 画像処理装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、スキャナ、ディジタル複写機、あるいはファクシミリ等に供され、原稿を走査して読み取られた画像信号の解像度に応じて、該画像信号を最適に処理する画像処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、原稿送り装置や原稿を走査する装置の速度を変化させることで副走査方向の読み取り線密度(以下、解像度と称する)を可変とし、記憶容量の大きさに応じて副走査方向の解像度を選択して原稿画像の読み取りを行い、このような原稿画像の読み取り動作により得られる画像信号に対して画像処理を施す画像処理装置が知られている。
【0003】
例えば、特開平5−114996号公報には、間引き処理もしくは光学系の走査速度の変換のどちらかを、画像信号の転送に使用される一時記憶手段の容量に応じて自動的に選択可能として画像の読み取りを行い、副走査方向の解像度を変化させる画像処理装置が開示されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来の構成では、副走査方向の解像度を低くした場合、記憶容量を小さく抑えることはできるものの、画像の劣化、特に小さい文字や細いライン等が消えて無くなるというような、線画の画像品位の著しい低下の発生が問題となっている。
【0005】
本発明は上記の問題点に鑑みてなされたもので、高速化および省容量化を実現しつつ、副走査方向の解像度を低くした場合でも、線画等の画像における品位の低下を抑制することができる画像処理装置を提供することを課題とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記の課題を解決するために、本発明の画像処理装置は、画像の読み取り速度を変化させることにより副走査方向の解像度が変換されて読み取られた画像信号が入力される画像処理装置において、変換された副走査方向の解像度に応じて、上記画像信号を各領域に分割する領域分割手段と、変換された副走査方向の解像度、および上記領域分割手段により分割された各領域に応じて、上記画像信号に対する画像処理を行う解像度領域別画像処理手段とを備えていることを特徴としている。
【0007】
上記の構成によれば、入力される画像信号の副走査方向の解像度は変換されているので、該画像信号の副走査方向の解像度と主走査方向の解像度とは異なっている。すなわち、入力される画像領域の大きさが、主走査方向と副走査方向とで異なっていることとなる。これに対し、上記領域分割手段を用いることにより、変換された副走査方向の解像度、つまり入力される画像に対する副走査方向の領域の大きさに応じて上記画像信号を各領域に分割することができるので、副走査方向の解像度の変更によらず、画像信号の領域分割を高い精度で行うことが可能となる。
【0008】
さらに、上記解像度領域別画像処理手段は、副走査方向の解像度と、上記のように高い精度で求められた画像信号の各領域とに応じて、上記画像信号に最適な画像処理を施すことができる。
【0009】
また、例えば、高速化のために画像の読み取り速度を速くすると、副走査方向の解像度は低くなる、すなわち入力される画像の領域の大きさが副走査方向で小さくなるので、該画像信号を記憶手段等で記憶する際に必要とされる容量は小さくてすむ。
【0010】
これにより、高速および小容量であって、かつ、画像信号に対する副走査方向の解像度の変換による画像品位の低下を抑制した画像処理装置を実現することができる。
【0011】
尚、副走査方向の解像度とは、副走査方向の読み取り線密度のことである。
【0012】
さらに、本発明の画像処理装置は、上記の課題を解決するために、上記領域分割手段が、上記画像信号の各画素の特性を表す特徴量を算出し、かつ該特徴量のうち副走査方向の解像度に依存する解像度依存特徴量に対して、副走査方向の解像度に応じた補正を行い、上記特徴量および補正された上記解像度依存特徴量を用いて上記画像信号を各領域に分割する構成とすることができる。
【0013】
上記の構成によれば、上記領域分割手段により、算出される特徴量のうち副走査方向の解像度に依存する解像度依存特徴量に対して、副走査方向の解像度の高さ、つまり読み取られる画像に対する副走査方向の領域の大きさに応じて補正が行われ、補正された解像度依存特徴量を含む上記特徴量に基づいて、上記画像信号が各領域に分割される。このように、読み取られた画像信号に対する副走査方向の解像度の高さを考慮した上で、簡単な補正により画像信号の領域分割処理を行うことができる。
【0014】
これにより、複雑な構成を必要としない簡単な補正で、副走査方向の解像度の変化に応じた画像信号の領域分割を高い精度で行うことができ、結果的には、副走査方向の解像度の変換による画像品位の低下を抑制した画像処理装置を実現することができる。
【0015】
さらに、本発明の画像処理装置は、上記の課題を解決するために、上記解像度領域別画像処理手段が、変換された副走査方向の解像度および上記領域分割手段により分割された各領域に応じてフィルタ係数を選択し、該選択されたフィルタ係数を用いて画像信号の各画素に対するフィルタ処理を行うフィルタ処理手段である構成とすることができる。
【0016】
上記の構成によれば、上記解像度領域別画像処理手段は各画素に対してフィルタ処理を行うフィルタ処理手段であり、かつ、副走査方向の解像度の大きさと上記領域分割手段により高い精度で求められた各領域とに対して、最適な効果をもたらすフィルタ係数を選択することができる。例えば、副走査方向の解像度の低下に応じて文字や線画等が劣化する文字領域に対しては、先鋭度が高くなるようなフィルタ係数が選択されて、副走査方向の解像度の低下に応じてモアレがきつくなるような網点領域に対しては、平滑度を上げてモアレを抑制するようなフィルタ係数が選択される。従って、副走査方向の解像度と各領域とに対して、最適なフィルタ処理を施すことが可能となる。
【0017】
これにより、各領域に対して良質な画像を得ることができ、さらに副走査方向の解像度が変化したとしても、画質の劣化を抑制することができる。
【0018】
尚、上記したモアレとは、画像の周波数と解像度との関係で起こる干渉のことである。
【0019】
さらに、本発明の画像処理装置は、上記の課題を解決するために、画像処理が施された画像信号を記憶する記憶手段と、該記憶手段に記憶される前の画像信号に対して、副走査方向の解像度を主走査方向の解像度と同等になるように変換する副走査解像度変換手段とをさらに備えた構成とすることができる。
【0020】
上記の構成によれば、画像信号が画像処理装置から外部装置に出力される段階において、主走査方向の解像度と副走査方向の解像度とを揃えることができる。もし、画像信号が外部装置等に転送される際に、主走査方向の解像度と副走査方向の解像度とが同等になっていなければ、外部装置として、例えばパソコンのモニタ等で画像を表示した時に、画面に表示される画像の大きさが主走査方向と副走査方向とで異なってしまう等の問題が生じ、画像として非常に扱い難いものとなる。これに対して、上記副走査解像度変換手段を設けることにより、上述したような問題を解決することができる。
【0021】
さらに、上記副走査解像度変換手段は、画像信号が上記記憶手段に記憶される前に、主走査方向の解像度と同等になるように副走査方向の解像度を変換するので、例えば、主走査方向の解像度と揃えるために副走査方向の解像度を大きくする場合、必要とされる記憶手段の容量は大きくなるものの、得られる画像は画質の劣化が抑えられた良好のものとなる。
【0022】
これにより、外部装置にて扱いやすい画像に変換することが可能で、かつ、該外部装置に転送される画像信号は、画質の劣化が抑制された画像品質の良いものとなる。
【0023】
また、本発明の画像処理装置は、上記の課題を解決するために、画像処理が施された画像信号を記憶する記憶手段と、該記憶手段に記憶された画像信号を外部装置に転送する際に、副走査方向の解像度を主走査方向の解像度と同等になるように変換する副走査解像度変換手段とをさらに備えた構成とすることもできる。
【0024】
上記の構成によれば、画像信号が画像処理装置から外部装置に出力される段階において、主走査方向の解像度と副走査方向の解像度とを揃えることができる。もし、画像信号が外部装置に転送される際に、主走査方向の解像度と副走査方向の解像度とが同等になっていなければ、外部装置として、例えばパソコンのモニタ等で画像を表示した時に、画面に表示される画像の大きさが主走査方向と副走査方向とで異なってしまう等の問題が生じ、画像として非常に扱い難いものとなる。これに対して、上記副走査解像度変換手段を設けることにより、上述したような問題を解決することができる。
【0025】
さらに、上記副走査解像度変換手段は、上記記憶手段に記憶された画像信号を外部装置に転送する際に、主走査方向の解像度と同等になるように副走査方向の解像度を変換するので、例えば、主走査方向の解像度と揃えるために副走査方向の解像度を大きくする場合、得られる画像には多少の画質の劣化が見られるものの、上記記憶装置の容量は小さく抑えることが可能である。
【0026】
これにより、外部装置にて扱いやすい画像に変換することが可能で、かつ、さらなる省容量化によりコストの上昇が抑制された画像処理装置を実現することができる。
【0027】
また、本発明の画像処理装置は、上記の課題を解決するために、画像処理が施された画像信号を記憶する記憶手段と、上記記憶手段に記憶される前の画像信号に対して、副走査方向の解像度を主走査方向の解像度と同等になるように変換する記憶前副走査解像度変換手段と、上記記憶手段に記憶された画像信号を外部装置に転送する際に、副走査方向の解像度を主走査方向の解像度と同等になるように変換する記憶後副走査解像度変換手段とをさらに備え、画像処理の目的に応じて、上記記憶前副走査解像度変換手段または上記記憶後副走査解像度変換手段の何れか一方が選択される構成とすることもできる。
【0028】
上記の構成によれば、外部装置に転送する画像信号の解像度を主走査方向と副走査方向とで揃える処理を、記憶手段に記憶される前に記憶前副走査解像度変換手段にて行うか、または記憶手段に記憶された後の外部装置への転送過程で記憶後副走査解像度変換手段にて行うかを、画像処理の目的に応じて選択することができる。例えば、主走査方向の解像度と揃えるために副走査方向の解像度を大きくする場合、記憶手段に記憶する前に副走査方向の解像度を変換すれば、必要とされる記憶装置の容量は大きくなるものの、得られる画像は画質の劣化が抑えられたものとなる。一方、記憶手段に記憶した後に副走査方向の解像度を変換すれば、得られる画像には多少の画質の劣化が見られるものの、記憶装置の容量を小さくすることができる。
【0029】
これにより、得られる画像の品質低下を抑制する、もしくは記憶装置の容量を小さくする等の目的に応じて、任意に処理方法を選択することができる。
【0030】
【発明の実施の形態】
〔実施の形態1〕
本発明の第1の実施の形態について図1ないし図11に基づいて説明すれば、以下のとおりである。
【0031】
図1は、本実施の形態に係る画像処理装置1の構成を示すブロック図であり、図2は、上記画像処理装置1に入力される画像信号を読み取る自動原稿送り装置2およびスキャナ3である。
【0032】
上記自動原稿送り装置2によって搬送された原稿の画像は、上記スキャナ3により画像信号として読み取られる。該スキャナ3は、原稿を載置する原稿台4と、原稿の画像表面を露光するランプユニット5と、原稿からの反射光像を所定の方向に向かって偏光する第1ミラー6と、該第1ミラー6により偏光された上記反射光像をさらに所定の方向に偏光する第2ミラー7および第3ミラー8と、該第3ミラー8により偏光された上記反射光像を、後述するCCD(Charge Coupled Device )10上の所定位置に結像させる光学レンズ9と、結像された反射光像を順次光電変換して画像信号として出力するCCD10とを備えている。
【0033】
本実施の形態に係る画像処理装置1は、以上のような自動原稿送り装置2とスキャナ3とを用いて読み取られた画像信号に対して、画像処理を行うものである。
【0034】
上記自動原稿送り装置2およびスキャナ3の速度は可変である。上記画像処理装置1の処理速度が一定の状態の下で、上記自動原稿送り装置2およびスキャナ3の速度を変化させることにより、読み取られる画像信号の副走査方向の線密度(以下、解像度と称す)を変換することができる。本実施の形態においては、スキャナ3により読み取られる画像信号の通常の読み取り解像度(以下、基本解像度と称す)が600Dpi(ドット/インチ)となるようなCCDが、上記CCD10として採用されている。従って、主走査方向の解像度は基本解像度の600Dpiであり、一方、副走査方向の解像度は、自動原稿送り装置2およびスキャナ3の速度が120mm/secの時に基本解像度600Dpiとなるように設定されている。
【0035】
以下に、上記画像処理装置1により、上記自動原稿送り装置2およびスキャナ3の速度を120mm/secから240mm/secに変化させて読み取られた画像信号に対して行われる画像処理について、詳細に説明する。上記自動原稿送り装置2およびスキャナ3の速度をこのように設定することで、副走査方向の解像度は基本解像度600Dpiの半分である300Dpiとなる。
【0036】
上記CCD10から出力された画像信号(主走査方向の解像度600Dpi、副走査方向の解像度300Dpi)は、まず上記画像処理装置1のA/D変換部11に入力される。上記CCD10から出力される画像信号はアナログ信号であるので、該アナログ信号は、まず始めに上記A/D変換部11にてディジタル信号に変換される。該ディジタル信号は256階調、つまり8ビットである。
【0037】
上記のようにディジタル信号に変換された画像信号は、次に濃度変換部12に送出される。該濃度変換部12は、CCD10の階調性を濃度変換テーブルを用いて変換する、つまり、入力された画像信号に対して濃度変換を行った後、該画像信号を領域分割部(領域分割手段)13に送出する。
【0038】
上記領域分割部13は、画像を文字領域、写真領域、または網点領域の3種類の領域に分割するために用いられており、基本解像度である600Dpiを基準として、各パラメータ(特徴量)が設計されている。本実施の形態においては、第1および第2の特徴量の2つが、パラメータとして上記領域分割部13から算出される。
【0039】
上記領域分割部13は、画像信号の各画素について、図3に示す注目画素Pとその近傍の24個の画素(図3中の斜線を付した画素)とからなる5×5のブロック(マスク)内の最大濃度Dmax と最小濃度Dmin とを求め、次いで該最大濃度Dmax と該最小濃度Dmin との差(=Dmax −Dmin )を、第1の特徴量である最大濃度差として算出する。
【0040】
また、上記領域分割部13は、画像信号の各画素について、上記5×5のブロック(マスク)内における主走査方向、および副走査方向の濃度差分値総和をそれぞれ求め、各走査方向の濃度差分値総和のうち小さい方の値を、上記注目画素Pの第2の特徴量である繁雑度(解像度依存特徴量)として算出する。各走査方向における濃度差分値総和の算出方法について詳細に説明すれば、主走査方向の濃度差分値総和とは、まず図4に示す矢印Eの方向に連続する2つの画素間の濃度の差分値が求められ、上記5×5のブロック(マスク)内の前記差分値が全て加算された濃度差分値の総和のことである。また、副走査方向の濃度差分値総和とは、主走査方向の濃度差分値総和とほぼ同じであるが、ただし、濃度の差分値を求める2つの画素の連続する方向が図5に示す矢印Sの方向である。
【0041】
上記領域分割部13は、上述した第1の特徴量である最大濃度差と、第2の特徴量である繁雑度とを軸とする2次元平面上において、上記第1および第2の特徴量に対して予め設定された境界線により文字領域、写真領域、または網点領域の分類が行われている、領域分離ルックアップテーブルを参照することにより、注目画素Pが上記した何れの領域に属しているのかを識別する。図6に示すように、該領域分離ルックアップテーブルには、予め各特徴量と各領域との関係性を考慮して、各領域に分割するための境界線が設定されている。各特徴量と各領域との関係性とは、例えば、最大濃度差が大きいということは、連続階調をもつ写真領域や網点領域である可能性が低く、文字領域である可能性が高いことを示しているということや、繁雑度が大きいということは、写真領域である可能性が低く、網点領域である可能性が高いことを示しているということである。
【0042】
ここで、主走査方向および副走査方向の解像度がともに同じ600Dpiである場合、5×5のブロック(マスク)にて検出される画像に対して、主走査方向および副走査方向の大きさは同一となる。しかし、副走査方向の解像度が300Dpi、すなわち主走査方向の解像度の半分である場合、5×5のブロック(マスク)で検出される画像に対して、副走査方向の大きさは主走査方向の大きさに対して2倍となる。ただし、副走査方向の解像度は低く設定されているので、その分、副走査方向に検出される画像は粗くなっている。
【0043】
上述したように、本実施の形態における領域分割部13が算出する各画素のパラメータは、最大濃度差と繁雑度であるが、このうち最大濃度差は、主走査方向および副走査方向の解像度に依存しない。一方、繁雑度は、主走査方向、副走査方向それぞれについて、隣接する画素の濃度差分値の総和を検出することにより求められるので、5×5のブロック(マスク)にて検出される画像の検出範囲の大きさに依存することとなる。そこで、本実施の形態における領域分割部13は、副走査方向の濃度差分値総和に対して補正値を与え、解像度が基本解像度600Dpiである場合の濃度差分値総和と同等となるように補正を行う。これにより、副走査方向の解像度が基本解像度の半分である300Dpiであっても、基本解像度である場合と同じ濃度差分値総和を求めることができるので、副走査方向の解像度が低い場合でも、通常の解像度を有する場合と略同じ精度の領域分割結果を得ることが可能となる。
【0044】
具体的には、本実施の形態においては、主走査方向と比較して、画像に対する副走査方向の検出範囲が大きく解像度が低い。まず、画像に対する副走査方向の検出範囲が大きいということは、検出範囲が通常の場合(解像度が基本解像度である場合)と比較して、濃度差分値総和の値は大きくなる。また、解像度が低いということも、特定の周波数(特に高周波)の画像に対する濃度差分値総和の値は大きくなると予想される。そこで、副走査方向の濃度差分値総和に1以下の係数を乗算することにより、両走査方向の解像度を共に基本解像度とした場合と同等の濃度差分値総和を算出して、解像度の違いに依存せずに常に両走査方向の解像度が基本解像度である場合と同等の繁雑度を求めることができる。ここでは、予め原稿における各領域(文字領域、写真領域、網点領域)での実験と、網点領域における周波数各種での実験との結果から、副走査方向の濃度差分値総和に乗算する係数は0.6〜0.8程度が適当であることが判明した。
【0045】
以上のように決定された補正値を、算出された副走査方向の濃度差分値総和に乗算して、副走査方向のみを補正し、一方、主走査方向はそのままの濃度差分値総和を算出する。そして、両走査方向の濃度差分値総和を比較して、小さい方の値を繁雑度とする。
【0046】
上記のように求められた繁雑度と上述した最大濃度差との結果により、文字領域、写真領域、網点領域が分類されるので、副走査方向が基本解像度(600Dpi)、基本解像度の半分の解像度(300Dpi)の2つの解像度のうちの何れかをとる場合であっても、解像度の違いに関係なく、ほぼ同一精度の領域分割結果を得ることが可能となる。
【0047】
さらに、入力デバイス(自動原稿送り装置2およびスキャナ3)の特性により、副走査方向の解像度が基本解像度の半分である際に、前記したような補正値で補正しきれない場合は、第2の領域分割部として、領域分割手段をもう1種類設けることで、領域分割精度の低下を抑制することができる。
【0048】
尚、上記領域分割処理部13においては、第2の特徴量である繁雑度を補正することによって、副走査方向の解像度の変化によらない領域分割精度を実現したが、副走査方向の解像度に応じて領域分離ルックアップテーブルを補正したり、あるいは、予め副走査方向の解像度の変化に対する複数の領域分離ルックアップテーブルを持つような構成としても、同様の作用効果を得ることができる。また、副走査方向に関するパラメータ自身を、解像度に応じて変更する構成としても、同様の作用効果を得ることができる。
【0049】
フィルタ処理部14は、上記領域分割部13から得られた領域分割結果がフィードバックされたフィルタ係数を用いることにより、各領域に最適なフィルタをかけて画像処理を行う。フィルタ処理とは、画像信号の注目画素および近傍画素の濃度値からなるブロック(マトリクス)と、加重係数のマトリクスであるフィルタ係数との畳み込み演算の結果を、上記注目画素の濃度値とする処理のことである。
【0050】
図7(a)ないし(c)には、両走査方向の解像度がともに600Dpiである場合の各領域に対するフィルタ処理に用いられる最適なフィルタ係数が示されており、図8(a)ないし(c)には、副走査方向の解像度のみを300Dpiと変更した場合に画像の劣化を最小限にするための最適なフィルタ係数が示されている。図7および図8に示されている各フィルタ係数は、図3に示した注目画素Pおよび近傍画素とからなる5×5ブロックと畳み込み演算されるフィルタ係数である。図7および図8において、(a)は写真領域用、(b)は文字領域用、(c)は網点領域用のフィルタ係数である。
【0051】
まず、図7(a)および図8(a)を比較すると、使用されるフィルタ係数は同一であることがわかる。これは、写真領域では解像度の変化に対して大きな画像変化が生じないためである。
【0052】
次に、図7(b)および図8(b)を比較すると、副走査方向の解像度が300Dpiの時の方が、先鋭度の高いフィルタ係数となっている。これは、解像度の低下に応じて生じる線画、文字等の劣化を抑制するためである。
【0053】
次に、図7(c)および図8(c)を比較すると、副走査方向の解像度が300Dpiの時の方が、平滑化度が高いフィルタ係数となっている。これは、副走査方向の解像度が低くなり、モアレと呼ばれる画像周波数と解像度との関係で起こる干渉がきつくなるため、図8(c)に示されるようなフィルタ係数を用いて平滑化度を上げて、このモアレを抑制することを目的としているからである。
【0054】
以上のように、フィルタ処理を行う際に、副走査方向の解像度および各種領域に応じて最適なフィルタ係数を選択することにより、常に品質の高い画像を得ることができる。従って、本実施の形態のように、副走査方向の解像度が基本解像度よりも低い場合であっても、画像の劣化を抑制することができる。
【0055】
上記フィルタ処理部14でフィルタ処理された画像信号は、次に変倍及び解像度変換部15に入力される。画像処理装置1に入力される画像信号において、主走査方向の解像度が副走査方向の解像度と異なる場合、パソコンのモニタ等の外部装置19に該画像信号を送出するにあたり、何らかの方法で主走査方向の解像度と副走査方向の解像度とを揃えておかなければ、外部装置19において画像が非常に扱いにくくなるという問題が生じる。例えば、副走査方向の解像度が主走査方向の解像度の半分である画像信号をパソコンのモニタで表示した場合、画面に表示される画像の大きさは、主走査方向に対して副走査方向が倍となってしまう。
【0056】
そこで、以上のような問題を解決するために、上記変倍及び解像度変換部15により、外部装置19に送出される画像信号の解像度を両走査方向で揃える処理を行う。上記変倍及び解像度変換部15により、画像信号における両走査方向の解像度を同一にするアルゴリズムとして、最近隣法およびn次補間法の2つについて以下に説明する。どちらのアルゴリズムも、画素を補間または間引きして処理を行うことに関しては同じである。
【0057】
まず、上記最近隣法から説明する。最近隣法では、まず変換後の解像度により補間または間引きされる画素の位置を算出する。算出された画素の位置に対して、最も近い元(処理前)の画素の濃度を検出し、この画素の濃度を補間画素の濃度とする。図9に示すように、補間画素をRとし、該補間画素Rの近傍で互いに隣接する元の画素の画像信号をP1、P2とする。本実施の形態においては、副走査方向の解像度を主走査方向の解像度に揃える処理を行うことを目的としているので、副走査方向の画像信号に対してのみ補間処理を施すこととする。
【0058】
補間画素Rから元の画素の画像信号P1までの距離をRP1、補間画素Rから元の画素の画像信号P2までの距離をRP2とした場合、補間画素Rの濃度は次のように決定される。RP1>RP2の場合は、画像信号P2の濃度が補間画素Rの濃度と決定され、RP1>RP2でない場合は、画像信号P1の濃度が補間画素Rの濃度と決定される。すなわち、補間画素Rは元の画素の画像信号P1,P2のどちらに近いかにより、その濃度が決定される。
【0059】
一方、n次補間法は、上述した最近隣法と同様に、まず補間される画素の位置が算出される。上述したような理由により、補間処理は副走査方向の画像信号に対してのみ施すこととする。次に、図9に示すように、補間画素Rと該補間画素Rの近傍で互いに隣接する元の画素の画像信号P1、P2とのそれぞれの距離RP1,RP2がそれぞれ算出される。補間画素Rの濃度は次のような式を用いて算出される。
【0060】
補間画素Rの濃度値=(P1×RP2+P2×RP1)/(RP1+RP2)上記した計算式は、n次補間法の中でも1次補間法と呼ばれているものであり、さらに2次や3次補間法など、次数を上げて算出する方法を用いることも可能である。
【0061】
以上のようにして、変倍及び解像度変換部15にて両走査方向の解像度が揃えられた画像信号は、以降、出力濃度変換部16および誤差拡散処理部17を経由して記憶装置18に入力される。このように、記憶装置18に入力される段階において、画像信号の両走査方向の解像度が揃えられていることから、画像の劣化の度合いを低く抑えることができる。
【0062】
以上のように、本実施の形態に係る画像処理装置は、読み取られた画像信号において、主走査方向の解像度と異なる副走査方向の解像度に応じて、画像信号の領域分割に用いられる特徴量である繁雑度に対する補正を行い、さらに、フィルタ処理部14にて用いられるフィルタ係数に関しても、副走査方向の解像度を考慮して、副走査方向の解像度および画像信号の各領域に応じた値を選択して処理を行う。従って、たとえ、画像の読み取り速度を上げるために、副走査方向の解像度が主走査方向の解像度に対して低く設定されている場合であっても、低い副走査方向の解像度に最適な画像処理を行うことができる。これにより、副走査方向の画像の読み取り速度を速くして副走査方向の解像度を低くして、高速化および省容量化を実現しつつ、画像の品質の低下を抑制することが可能となる。
【0063】
〔実施の形態2〕
本発明の第2の実施の形態について図10ないし図12に基づいて説明すれば、以下のとおりである。尚、説明の便宜上、前記した実施の形態1で説明した構成と同様の構成については同一の参照番号を付記し、その説明を省略する。
【0064】
本実施の形態に係る画像処理装置21は、フィルタ処理部14から出力されて外部装置19に転送されるまでの画像信号に対する処理の方法が異なる以外は、前記した実施の形態1に係る画像処理装置1と同様の構成を有している。
【0065】
上記画像処理装置1のように、フィルタ処理部14から出力された画像信号に対して、変倍及び解像度変換部15で副走査方向の解像度変換処理を行ってから、記憶装置18に記憶する構成の場合では、本実施の形態のように低い状態の副走査方向の解像度を高く変換する、つまり、元の画像に対して画素を補間してから記憶装置18に記憶することになる。従って、元の画像を記憶するために必要な容量よりも大きい容量の記憶装置が必要となる。
【0066】
以上のような問題に対して、本実施の形態に係る画像処理装置21は、図10に示すように、フィルタ処理部14から出力された画像信号を、上記変倍及び解像度変換部15を経由させることなく、出力濃度変換部16および誤差拡散処理部17を経由させて、記憶装置18に送出する。このような処理を行う場合、記憶装置18に画像信号を記憶させる段階では、まだ該画像信号の副走査方向の解像度は低い状態のまま、すなわち元の画像に対して補間が行われていない状態であるので、記憶装置18は大きい容量を必要としない。つまり、この処理方法では、記憶装置18に必要な容量は、読み取られた画像の副走査方向の解像度が低いほど、小さく抑えることができる。
【0067】
しかし、上述したように、外部装置19に送出される画像信号の主走査方向の解像度と副走査方向の解像度とが異なっていると扱いにくくなる。そこで、記憶装置18で記憶された画像信号は次に解像度変換部22に送出され、該解像度変換部22で両走査方向の解像度が揃えられる。
【0068】
以上のように、画像信号が記憶装置18に入力される後の段階で解像度変換処理を行うことにより、記憶装置18の容量を抑えながら取り扱いやすい画像信号に変換することが可能となる。以下に、本実施の形態に係る画像処理装置21の構成による画像処理方法について、図11および図12に基づき具体的に説明する。
【0069】
図11は、記憶装置18に記憶された、副走査方向の解像度が変換されていない画像信号の模式図である。ここでは、主走査方向の解像度が600Dpi、副走査方向の解像度が300Dpiの画像信号が記憶されていることとする。
【0070】
このように記憶されている画像信号は、解像度変換部22において主走査方向に順次走査されて、外部装置19へと転送される。副走査方向の解像度が主走査方向の解像度と同じである場合は、主走査方向への転送終了後、次に転送される画素の位置は、副走査方向に移動し、かつ主走査方向の先頭へと移動する。しかし、本実施の形態においては、主走査方向の解像度に対して副走査方向の解像度は半分であるため、次に転送される画素の位置は、副走査方向へは移動せずに、主走査方向の先頭位置へのみ移動する。すなわち、上記解像度変換部22による画像信号の外部装置19への転送は、あたかも2ライン目の画像信号を転送するように見せかけて、実際は先程転送した画像信号をもう一度転送していることになる。同じラインの画像信号の転送が完了すると、次に副走査方向へ1ライン移動し、かつ主走査方向の先頭へと移動した位置の画素が転送される。以上のような操作を繰り返すことにより、図12に示されているような画像信号が外部装置19に転送されたことになる。以上のような方法で解像度変換を行う解像度変換部22は、副走査方向の解像度を整数倍に変換する際に、同じラインの走査の繰り返しの回数が前記整数と同一であるので、簡素な構成であるといえる。
【0071】
以上のような構成を用いることにより、記憶装置18の容量を小さくすることが可能となるので、コスト削減を実現することができ、さらに、外部装置19に画像信号を転送した場合の取り扱いが用意となるので、画像処理の難易度を低くすることができる。
【0072】
尚、記憶装置18に記憶された後の段階で解像度変換を行う本実施の形態に係る画像処理装置21に、前記した実施の形態1に係る画像処理装置1の、画像信号を記憶装置18に送出する前の段階で解像度変換を行う構成を組み合わせて、画像処理の目的に応じて両構成を切り換えることも可能である。
【0073】
上述したように、記憶装置18の前に解像度変換を行う構成では、誤算拡散処理部17による処理前には副走査方向の解像度が高く変換されているので、画像品位の低下を抑制することができる。しかし、記憶装置18の容量は、副走査方向の解像度を高くした分だけ必要となる。一方、記憶装置18の後に解像度変換を行う構成では、画像は多少劣化するが、画像信号を外部装置19に転送した場合の取り扱いが容易になり、しかも記憶装置18の容量を小さく抑えることが可能となる。
【0074】
従って、以上のように、両構成を切り替え可能とすることにより、画質の劣化を抑制したい場合には記憶装置18の前に解像度変換処理を行う構成を用い、記憶装置18の容量を抑えたい場合には記憶装置18の後に解像度変換処理を行う構成を用いるようにと、目的に応じた設定の変更が可能となる。
【0075】
尚、記憶装置18の後に解像度変換を行う方法では、補間(走査の繰り返し)が必要なライン(転送すべき画素)の近傍画素の状態を検出して、その結果に基づいて転送すべき画素を決定するようにすることも可能である。
【0076】
【発明の効果】
以上のように、本発明の画像処理装置は、変換された副走査方向の解像度に応じて、画像信号を各領域に分割する領域分割手段と、変換された副走査方向の解像度、および上記領域分割手段により分割された各領域に応じて、上記画像信号に対する画像処理を行う解像度領域別画像処理手段とを備えている構成である。
【0077】
それゆえ、変換された副走査方向の解像度、つまり入力される画像に対する副走査方向の領域の大きさに応じて上記画像信号を各領域に分割することができるので、副走査方向の解像度の変更によらず、画像信号の領域分割を高い精度で行うことが可能となり、さらに、副走査方向の解像度と、上記のように高い精度で求められた画像信号の各領域とに応じて、上記画像信号に最適な画像処理を施すことができる。これにより、高速および省容量であって、かつ、画像信号に対する副走査方向の解像度の変換による画像品位の低下を抑制した画像処理装置を実現することができるという効果を奏する。
【0078】
さらに、本発明の画像処理装置は、上記領域分割手段が、上記画像信号の各画素の特性を表す特徴量を算出し、かつ該特徴量のうち副走査方向の解像度に依存する解像度依存特徴量に対して、副走査方向の解像度に応じた補正を行い、上記特徴量および補正された上記解像度依存特徴量を用いて上記画像信号を各領域に分割する構成とすることができる。
【0079】
それゆえ、副走査方向の解像度の高さ、つまり読み取られる画像に対する副走査方向の領域の大きさに応じて補正を行い、補正された解像度依存特徴量を含む上記特徴量に基づいて上記画像信号を各領域に分割することができる。これにより、複雑な構成を必要としない簡単な補正で、副走査方向の解像度の変化に応じた画像信号の領域分割を高い精度で行うことができ、結果的には、副走査方向の解像度の変換による画像品位の低下を抑制した画像処理装置を実現することができるという効果を奏する。
【0080】
さらに、本発明の画像処理装置は、上記解像度領域別画像処理手段が、変換された副走査方向の解像度および上記領域分割手段により分割された各領域に応じてフィルタ係数を選択し、該選択されたフィルタ係数を用いて画像信号の各画素に対するフィルタ処理を行うフィルタ処理手段である構成とすることができる。
【0081】
それゆえ、副走査方向の解像度の大きさと上記領域分割手段により高い精度で求められた各領域とに対して、最適な効果をもたらすフィルタ係数を選択することができる。これにより、各領域に対して良質な画像を得ることができ、さらに副走査方向の解像度が変化したとしても、画質の劣化を抑制することができるという効果を奏する。
【0082】
さらに、本発明の画像処理装置は、画像処理が施された画像信号を記憶する記憶手段と、該記憶手段に記憶される前の画像信号に対して、副走査方向の解像度を主走査方向の解像度と同等になるように変換する副走査解像度変換手段とをさらに備えた構成とすることができる。
【0083】
それゆえ、画像信号が記憶手段に記憶される前に主走査方向の解像度と同等になるように副走査方向の解像度を変換するので、画像信号が外部装置等に転送される際に、主走査方向の解像度と副走査方向の解像度とを揃えることができる。これにより、外部装置にて扱いやすい画像に変換することが可能で、かつ、該外部装置に転送される画像信号は、画質の劣化が抑制された画像品質の良いものとなるという効果を奏する。
【0084】
また、本発明の画像処理装置は、画像処理が施された画像信号を記憶する記憶手段と、該記憶手段に記憶された画像信号を外部装置に転送する際に、副走査方向の解像度を主走査方向の解像度と同等になるように変換する副走査解像度変換手段とをさらに備えている構成とすることもできる。
【0085】
それゆえ、画像信号が記憶手段に記憶された後に、主走査方向の解像度と同等になるように副走査方向の解像度を変換するので、記憶装置の容量を抑えることができるとともに、画像信号が外部装置等に転送される際に、主走査方向の解像度と副走査方向の解像度とを揃えることができる。これにより、外部装置にて扱いやすい画像に変換することが可能で、かつ、さらなる省容量化によりコストの上昇が抑制された画像処理装置を実現することができる。
【0086】
また、本発明の画像処理装置は、画像処理が施された画像信号を記憶する記憶手段と、上記記憶手段に記憶される前の画像信号に対して、副走査方向の解像度を主走査方向の解像度と同等になるように変換する記憶前副走査解像度変換手段と、上記記憶手段に記憶された画像信号を外部装置に転送する際に、副走査方向の解像度を主走査方向の解像度と同等になるように変換する記憶後副走査解像度変換手段とをさらに備え、画像処理の目的に応じて、上記記憶前副走査解像度変換手段または上記記憶後副走査解像度変換手段の何れか一方が選択される構成とすることもできる。
【0087】
それゆえ、画像処理の目的に応じて、外部装置に転送する画像信号の解像度を主走査方向と副走査方向とで揃える処理を、記憶手段に記憶される前に行うか、または記憶手段に記憶された後の外部装置への転送過程で行うかを選択することができる。これにより、得られる画像の品質低下を抑制する、もしくは記憶装置の容量を小さくする等の目的に応じて、任意に処理方法を選択することができるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係る画像処理装置の構成を示すブロック図である。
【図2】上記画像処理装置に入力される画像信号の読み取りを行う、自動原稿送り装置およびスキャナの構成を示す断面図である。
【図3】上記画像処理装置の領域分割部において、画像信号の注目画素と該注目画素の近傍画素とからなる5×5のブロックを示す説明図である。
【図4】上記領域分割部におけるE方向の繁雑度の算出方法を説明するための説明図である。
【図5】上記領域分割部におけるS方向の繁雑度の算出方法を説明するための説明図である。
【図6】上記領域分割部が各画素を各領域に分割する際に用いられる領域分離ルックアップテーブルを示す説明図である。
【図7】主走査方向の解像度と副走査方向の解像度とが同じである場合において、フィルタ処理部において用いられるフィルタ係数を示す説明図であり、(a)は写真領域に対して用いられるフィルタ係数、(b)は文字領域に対して用いられるフィルタ係数、(c)は網点領域に対して用いられるフィルタ係数を示す。
【図8】副走査方向の解像度が主走査方向の解像度の半分である場合において、フィルタ処理部において用いられるフィルタ係数を示す説明図であり、(a)は写真領域に対して用いられるフィルタ係数、(b)は文字領域に対して用いられるフィルタ係数、(c)は網点領域に対して用いられるフィルタ係数を示す。
【図9】変倍及び解像度変換部において用いられるアルゴリズムを説明するための説明図である。
【図10】本発明の第2の実施の形態に係る画像処理装置の構成を示すブロック図である。
【図11】上記画像処理装置の記憶装置に記憶されている画像信号を示す説明図である。
【図12】図11に示す画像信号が外部装置に転送される際の画像信号を示す説明図である。
【符号の説明】
1 画像処理装置
13 領域分割部(領域分割手段)
14 フィルタ処理部(解像度領域別画像処理手段、フィルタ処理手段)
15 変倍及び解像度変換手段(副走査解像度変換手段、記憶前副走査解像度変換手段)
18 記憶装置(記憶手段)
21 画像処理装置
22 解像度変換手段(副走査解像度変換手段、記憶後副走査解像度変換手段)

Claims (5)

  1. 画像の読み取り速度を変化させることにより副走査方向の解像度を変動させた状態で読み取られた入力画像信号を処理する画像処理装置において、
    入力画像信号を文字領域、写真領域、または網点領域の各領域に分割する領域分割手段と、
    この領域分割手段により分割された各領域に対し、領域の種類および副走査方向の解像度に応じて画像処理を行う解像度領域別画像処理手段とを備え、
    上記領域分割手段は、入力画像信号における各画素の特性を表す特徴量である最大濃度差および繁雑度を算出し、これらに基づいて入力画像信号を各領域に分割するようになっており、
    さらに、上記領域分割手段は、
    入力画像信号における主走査方向および副走査方向の濃度差分値総和をそれぞれ求め、
    副走査方向の濃度差分値総和を副走査方向の解像度に応じて補正し、
    主走査方向の濃度差分値総和と副走査方向の補正後の濃度差分値総和とのうち小さい方の値を、上記の繁雑度として算出することを特徴とする画像処理装置。
  2. 上記解像度領域別画像処理手段は、
    副走査方向の解像度および領域の種類に応じてフィルタ係数を選択し、
    選択したフィルタ係数を用いて、分割された各領域に対するフィルタ処理を行う、フィルタ処理手段であることを特徴とする請求項1または2に記載の画像処理装置。
  3. 上記解像度領域別画像処理手段による画像処理の施された画像信号を、副走査方向の解像度を主走査方向の解像度と同等になるように変換する第1副走査解像度変換手段と、
    第1副走査解像度変換手段によって変換された画像信号を記憶する第1記憶手段とを有する第1変換部を備えていることを特徴とする請求項1または2に記載の画像処理装置。
  4. 上記解像度領域別画像処理手段による画像処理の施された画像信号を記憶する第2記憶手段と、
    第2記憶手段に記憶された画像信号を、副走査方向の解像度を主走査方向の解像度と同等になるように変換して外部装置に転送する第2副走査解像度変換手段とを有する第2変換部を備えていることを特徴とする請求項1または2に記載の画像処理装置。
  5. 上記解像度領域別画像処理手段による画像処理の施された画像信号を記憶する第2記憶手段と、
    第2記憶手段に記憶された画像信号を、副走査方向の解像度を主走査方向の解像度と同等になるように変換して外部装置に転送する第2副走査解像度変換手段とを有する第2変換部を備えており、
    第1変換部あるいは第2変換部のいずれか一方が選択されて用いられることを特徴とする請求項3に記載の画像処理装置。
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