JPH11177836A - 画像処理装置 - Google Patents

画像処理装置

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JPH11177836A
JPH11177836A JP9352388A JP35238897A JPH11177836A JP H11177836 A JPH11177836 A JP H11177836A JP 9352388 A JP9352388 A JP 9352388A JP 35238897 A JP35238897 A JP 35238897A JP H11177836 A JPH11177836 A JP H11177836A
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JP
Japan
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frequency characteristic
spatial frequency
correction coefficient
correcting
color component
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JP9352388A
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Akihiro Matsutani
章弘 松谷
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Original Assignee
Canon Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 画像入力時にセンサ間にMTF特性のずれが
あり、しかも、その特性のずれが空間的な位置により異
なった場合においても、各センサ間でMTF特性の揃っ
た信号を生成し、後段の処理において画像劣化を防止で
きる画像処理装置を提供する。 【解決手段】 各色成分毎の空間的な位置における入力
系の空間周波数特性を記憶している空間周波数特性記憶
部の記憶数値を基に、空間周波数特性を補正する係数を
求める。また、この補正係数を、入力信号の空間的な位
置に応じて変更する。そして、変更された係数を基に、
各色成分毎に入力系の空間周波特性を補正する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、1色もしくは複数
色の信号を認識でき、その信号を基に画像処理を行なう
画像処理装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、カラー画像処理装置、特にカ
ラー複写機においては、入力されるRGBの3つのセン
サの空間周波数特性がある程度揃ったものを、その後段
の画像処理回路に入力し、この画像処理回路によりフィ
ルタリング等の信号処理を行ない、コピー画像を生成し
ていた。
【0003】すなわち、このようなカラー複写機におい
て高精細なカラー画像処理を行なうためには、入力系の
色毎のMTF(Modulation Transfer Function)特性が
揃っていることが望ましい。しかし、スキャナ等に代表
される画像入力装置においては、近年の高解像度化によ
り、画像入力系の精度は一層、厳しくなってきている。
【0004】特に、高解像度レンズの量産においては、
その精度(色成分毎の解像度)とコストとのトレードオ
フになり、それぞれのカラー信号のMTF特性が揃った
ものを開発するには、ある程度のコストは避けられな
い。成熟化した市場において、安価で、しかも高精細な
画像を複写する装置においては、このような問題は、今
後益々、クローズアップされる。
【0005】このような背景の中、この問題を改善する
ことを目的とする従来技術として、各色信号別に空間周
波数補正を行なうものがあった。この方法は、各色信号
に対して単純にフィルタリング(コンボリューション演
算)しているだけなので、回路的にも簡単に作成でき
る。この手法(以後、フィルタリング)では、各色信号
の空間的な位置に関係なく、入力された信号の空間周波
数成分を変化されるものであった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ここで、3つのカラー
センサのMTF特性が揃っていない状態で画像信号が入
力された場合の不具合を、例を交えて簡単に説明する。
ここでは、空間周波数成分の高い、黒の細線を例にとっ
て説明する。
【0007】カラー複写機を例にとった場合、RGBの
信号は、それぞれ独立に3ラインのCCDセンサにより
A/D変換されて画像信号が読み込まれる。この時の入
力系(レンズとCCDユニットを経由)の主走査方向の
MTF特性が、例えば図13〜図15のようなものであ
ったと仮定する。図13〜図15において、縦軸はパワ
ー(%)を、横軸は空間周波数(line pair/
mm)をそれぞれ表す。
【0008】図13は、原稿台端の部分(以下、場所E
DGという)、図14は、原稿台中央部と端部との中間
部分(以下、場所MIDという)、図15は、中央部分
(以下、場所CNTという)におけるMTF特性であ
る。なお、ここで説明している中央、端とは、図16に
示すように、主走査方向を基準としたものである。それ
ぞれの領域が示す通り、主走査方向において、空間的な
場所により、RGB間のMTFには大きなばらつきがあ
ることがわかる。
【0009】図17〜図19は、例えば図13〜図15
に示す入力特性で画像、ここでは黒の細線を読み込んだ
場合のRGB信号の値を示す説明図である。
【0010】すなわち、図17〜図19は、順にED
G、MID、CNTにおける黒の細線RGB信号の値を
プロットしたものである。図の縦軸は信号レベルを、横
軸は主走査方向に画素位置をそれぞれ示す。
【0011】それぞれの領域において、RGBのMTF
特性が大きく異なっているため、図17〜図19が示す
ように、細線の黒、白領域におけるグレーバランスは、
大きくくずれ、一定の色をもつ。これにさらに、画像処
理としてエッジ強調などの高周波強調フィルタをかける
と、そのグレーバランスのくずれは、さらに広がる。結
果として黒の細線は、色づいて出力され、品位の落ちた
画像を生成してしまう。
【0012】そこで、上述した単純フィルタリングでM
TFの特性を揃えようとした場合、特定のMTFを全体
的に上げると、画像領域によってMTFの差を広げるこ
とになり、また、MTF全体を下げようとすると、色を
もつ成分は無彩色の方へ作用するが、せっかく高解像に
入力された信号を劣化させるものとなり、高品位な画像
再現に適さない。
【0013】本発明はかかる問題点に鑑みなされたもの
であり、画像入力時にセンサ間にMTF特性のずれがあ
り、しかも、その特性のずれが空間的な位置により異な
った場合においても、入力されたディジタル信号を信号
処理することにより、センサ間でMTF特性の揃った信
号を生成し、後段の処理において劣化画像を生成しにく
い画像処理装置を提供することを目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】本発明は、画素毎に一色
もしくは複数色の色成分信号を読み取る画像処理装置で
あって、画素毎に画像データを入力する入力手段と、各
色成分毎の空間的な位置における入力系の空間周波数特
性を記憶している空間周波数特性記憶手段と、前記空間
周波数特性記憶手段に格納された数値を基に、空間周波
数特性を補正する係数を求める補正係数算出手段と、前
記補正係数算出手段により算出された補正係数を、入力
信号の空間的な位置に応じて変更する補正係数変更手段
と、各色成分毎に、前記補正係数変更手段により変更さ
れた係数を基に、入力系の空間周波特性を補正する空間
周波特性補正手段とを備えたことを特徴とする。
【0015】また本発明は、画素毎に一色もしくは複数
色の色成分信号を読み取る装置における画像処理方法で
あって、画素毎に画像データを入力する入力ステップ
と、各色成分毎の空間的な位置における入力系の空間周
波数特性を記憶している空間周波数特性記憶手段の記憶
数値を基に、空間周波数特性を補正する係数を求める補
正係数算出ステップと、前記補正係数算出ステップによ
り算出された補正係数を、入力信号の空間的な位置に応
じて変更する補正係数変更ステップと、各色成分毎に、
前記補正係数変更ステップにより変更された係数を基
に、入力系の空間周波特性を補正する空間周波特性補正
ステップとを備えたことを特徴とする。
【0016】また本発明は、画素毎に一色もしくは複数
色の色成分信号を読み取る装置における画像処理を制御
するプログラムを格納したコンピュータ読取可能な記憶
媒体において、前記プログラムは、画素毎に画像データ
を入力する入力ステップと、各色成分毎の空間的な位置
における入力系の空間周波数特性を記憶している空間周
波数特性記憶手段の記憶数値を基に、空間周波数特性を
補正する係数を求める補正係数算出ステップと、前記補
正係数算出ステップにより算出された補正係数を、入力
信号の空間的な位置に応じて変更する補正係数変更ステ
ップと、各色成分毎に、前記補正係数変更ステップによ
り変更された係数を基に、入力系の空間周波特性を補正
する空間周波特性補正ステップとを含むことを特徴とす
る。
【0017】以上のような本発明により、今後益々競合
する高精細画像処理装置において、比較的安価に色毎の
空間周波数特性が揃った入力画像を取り扱うことがで
き、その結果、高精細画像処理に大きく貢献できる。
【0018】
【発明の実施の形態および実施例】図1は、本発明を適
用した画像処理装置におけるMTF補正回路の構成例を
示すブロック図であり、図2は、図1に示す画像処理装
置の構造を示す断面図である。
【0019】図2において、イメージスキャナ部201
は、原稿を読み取り、ディジタル信号処理を行なう部分
である。このイメージスキャナ部201において、鏡面
圧板200は、原稿台ガラス(プラテン)203上に置
かれた原稿204を押圧するものである。
【0020】原稿台ガラス203上の原稿204は、ラ
ンプ205で照射され、ミラー206、207、208
に導かれ、レンズ209により3ラインセンサ(CC
D)210上に像を結び、R、G、B成分として、後段
のディジタル処理部へ送られる。
【0021】なお、ランプ205およびミラー206は
速度Vで、ミラー207および208は、1/2Vでラ
インセンサの電気的走査に対して垂直方向に機械的にモ
ータ205によって駆動され、原稿全面を副走査する。
【0022】図3は、3ラインCCD210の外観を示
す斜視図である。ここで、301は赤成分(R)のライ
ンセンサであり、赤成分光のみを透過するフィルタでラ
インセンサの複数の受光素子の表面が覆われている。同
様に302は緑成分(G)のラインセンサ、303は青
成分(B)のラインセンサであり、それぞれ緑成分、青
成分の光のみを透過するフィルタで複数の受光素子表面
が覆われている。
【0023】各ラインセンサ301、302、303
は、8x8の受光素子アレイで構成され、それぞれ64
μmのピッチで隣接して平行に配置されている。
【0024】図4は、主走査読み取りの同期信号HSY
NCおよび画像データの転送クロック信号CLKを示す
タイミング図である。また、図5は、画像処理装置全体
の構成を示すブロック図である。
【0025】図5において、アドレスカウンタ101
は、CCD(R)301、CCD(G)302、CCD
(B)303に対して読み取りアドレスを与えるもので
ある。CCD301、302、303で読み取られた画
像は電気信号に変換され、それぞれ増幅器102、10
3、104により増幅され、サンプルホールド回路10
5、106、107およびA/D変換機108、10
9、110を経てディジタル信号として取り出される。
【0026】遅延素子111および112は、ファース
トイン・ファーストアウトメモリ素子(FIFOメモ
リ)で構成され、各読み取り倍率に応じて3ラインCC
Dのライン間の遅れを調整するためのものである。
【0027】ROMテーブル150は、倍率に応じて各
ユニットに設定するデータや光学系のMTF特性が記憶
されている。
【0028】また、CPU113は装置全体を制御する
ものであり、I/Oポート119を介して操作部122
より入力された倍率等の情報により、モータドライバ1
20に所望のデータをセットする。このモータドライバ
120は、セットされたデータに従い、所望の倍率に応
じてモータ250に駆動信号を送り、所望の速度で読み
取り走査する。
【0029】具体的には、例えば等倍で読み取る場合に
おいては、GとBにおいて8ライン分離れた場所を読み
取っている。さらに、1主走査すなわちHSYNC信号
の間隔1単位として時間をtで示すと、t=0のときの
Gの読み取り位置と、t=8のときのBの読み取り位置
とが一致する。従って、遅延素子112には8ライン分
の遅延がCPU113により予めセットされている。
【0030】同様に、等倍の場合には、遅延素子111
には16ライン分の遅延がセットされ、これによりR、
G、B3信号の空間的なずれが合わせられる。
【0031】しかし、例えば70%に縮小して読み取ろ
うとする場合には、光学系の副走査素速度Vが、100
%(等倍)のときの7/10倍として走査されるため、
t=0においてGを読み取った位置をBは読み取ること
ができない。すなわち、Bにおいてt=5における読み
取り位置とt=6における読み取り位置の間の位置が、
Gにおいてt=0で読み取った位置となる。このとき、
1ライン未満の位相ずれがどうしても生じてしまう結果
となる。
【0032】そこで、1ライン未満の位相ずれを補正す
るために、図5に示すように補間回路114および11
5を設ける。これらの補間回路114および115は、
同一の回路で構成されており、図6は、その構成を示す
ブロック図である。
【0033】すなわち、補間回路114および115
は、1ラインの遅延を実現するためのファースト・イン
・ファースト・アウトメモリ(FIFOメモリ)100
1、レジスタ1002および1003、乗算器1004
および1005、加算器1006により構成される。こ
こで、CPU113より予め算出された補間率βおよび
(1−β)がレジスタ1002および1003に書き込
まれ、その結果として、入力信号Xtに対して1ライン
分遅れた信号Xt−1を保持することにより、出力信号
Ytには、Yt=βXt+(1−β)Xt−1なる出力
が得られる。
【0034】ここで、0≦β≦1なる関係があり、βの
値を所定の値に設定することにより、1ライン未満の任
意の遅延をもった信号を作り出すことができる。すなわ
ち、β=0のときYt=Xt−1となり、β=1のとき
Yt=Xtとなり、0<β1の間で、XtとXt−1を
任意に補間することができる。よって理想的には、黒の
細線画像エッジ部分では、RGBのレベルが揃った値を
もつはずであるが、レンズの特性によりMTFのずれに
起因する色ずれが発生する。
【0035】そこで、これらのMTF差による色ずれを
補正するために、図5に示すように、補間回路114、
115およびA/D変換回路110の後段に、MTF補
正回路116を設ける。
【0036】そして、このMTF補正回路116は、図
1に示すような構成を有するものである。図1におい
て、R1、G1、B1は補正前の3原色信号であり、図
5に示すR1、G1、B1と対応するものである。ま
た、Rout、Gout、Boutは補正後の3原色信
号であり、図5に示すRout、Gout、Boutと
対応するものである。
【0037】次に、本例におけるMTF補正について説
明する。画像入力時に光学系でRGBのMTFの特性が
異なった場合は、先の図E〜図Gで示した通り、エッジ
部分で色をもつ。しかも、このRGB各色におけるMT
F特性のずれは、空間的な位置により異なることから、
高品位な画像を入力画像として扱う場合には、空間的な
位置毎に各色のMTFを補正する必要がある。以下、M
TF補正全体の流れを、信号の流れを示す図7のブロッ
ク図と、動作の流れを示す図8のフローチャートに基づ
いて説明する。
【0038】本例では、まず光学系の位置によるMTF
の違いを予め画像処理装置に記憶させておく(s100
1)。すなわち、上述のように領域を3つ(EDG、M
ID、CNT)に分けてROM150内に特性を記憶さ
せる領域を設けることにする。
【0039】なお、この場合に、記憶させるべき空間周
波数の利得データは、なるべく細かいサンプリングデー
タの方がよいが、例えば図9に示すように数点における
周波数の利得を記憶させるだけでもよい。サンプリング
点は精度とのトレードオフになる。
【0040】続いて、CPU113によりROM150
内の空間周波数特性記憶部151に記憶されている図9
に示すデータを読み出し、各領域において、空間周波数
6(line pair/mm)で利得が一番高い成分
(基準成分)を求める(s1002)。
【0041】続いて、s1002で求めた成分をもと
に、例えば最小二乗法等のアルゴリズムを用いて、各領
域毎の補正係数を算出する。このとき、MTFを補正す
るために必要な領域(本例では、主走査3画素を用いて
補正計算を実行する)を、アルゴリズム適用時に先見情
報として与える必要がある(s1003)。
【0042】s1003で求めた補正係数は、補正係数
変更手段500内の各領域別に計算された補正係数とし
て格納する(s1004)。なお、本例では、領域1:
EDG、領域2:MID、領域3:CNTでそれぞれ補
正する係数を求めているが、図10に示す補正係数変更
手段500の構成例のように、領域1〜領域Nのレジス
タ610〜613を設けることにより、補正係数をN領
域まで分割して求めてもよい。図11は、主走査位置と
分割領域の関係を示す説明図である。
【0043】また、本例で示すように、MIDとEDG
の領域については、主走査方向に対称の特性をもつこと
を仮定して、この関係を処理に用いてもよい。
【0044】補正係数を求めた各領域では、図12に示
すように、遅延される画素に応じた補正係数(図12で
はRの遅延信号Vr1、Vr2、Vr3を補正する係数
を示す)が格納される。また、このとき、それぞれの領
域の切り替えは、図10に示す主走査カウンタ520に
よりセレクタ620を用いて係数を切り替える。
【0045】以上のようにして、補正係数がセットされ
た後、画像を入力する動作に入り、MTF補正回路11
6に信号が入力され、フィルタリング処理が実行される
(s1005)。
【0046】続いて、図1に基づき、MTF補正回路1
16の動作について説明する。なお、ここではR信号に
ついてのみ説明するが、G信号、B信号についても同様
に処理できる。
【0047】まず、MTF補正回路116に位相のあっ
た信号Rinが入力される。続いて、遅延回路507、
508により主走査二画素分の遅延が行なわれ、それぞ
れ遅延された信号Vr1、Vr2、Vr3が出力され
る。出力された各信号Vr1、Vr2、Vr3は、補正
係数変更手段500内に領域毎に図12に示すようにし
て記憶されている各係数と、乗算器504、505、5
06において乗算され、その結果が加算器515に入力
され、加算結果がRoutとしてMTF補正データとな
る。
【0048】なお、本例では、主走査3画素分のMTF
補正であったことから、完全にエッジ部分のデータが一
致するものではないが、その精度は補正計算を行なう領
域を広げることにより、より良くなることが知られてい
る。
【0049】また、以上の例において、空間的な位置に
より空間周波数の伝達特性が異なる場合においても、図
10のs1003に示す処理を施すことにより、空間的
な位置によるMTF補正後の差異を吸収することができ
る。
【0050】次に、本発明の第2の例について説明す
る。なお、上述した第1の例と同様な構成については説
明を省略し、異なる構成について説明する。
【0051】この例では、上述した第1の例で設けた補
正係数の算出手段を省略するものである。
【0052】具体的には、上述した図7、図8に示した
処理を、予めワークステーション等のコンピュータで処
理しておき、その結果、算出された補正係数のみを図1
0の領域1、2、3、……Nに記憶させておけばよい。
【0053】なお、その他のMTF補正に関する処理動
作は上述した例と同様であるものとする。
【0054】なお、この例では、一次元の補正を例にと
って説明したが、副走査方向のMTF特性を考慮にいれ
た補正も同様な考え方で行なうことができる。
【0055】また、本発明は、上述のような複写機に限
らず、FAX、スキャナ単体から構成されるシステムに
適用することもできる。
【0056】例えば、スキャナから読み込まれた画像を
コンピュータに転送し、コンピュータ内で本実施例によ
る処理を施し、プリンタに出力する系も含まれることは
言うまでもない。
【0057】また、上述のような処理は、そのプログラ
ムをフロッピディスクやハードディスク、あるいは光デ
ィスクや光磁気ディスク、さらにはICカード等といっ
たコンピュータ読取可能な外部記憶媒体に格納してお
き、この外部記憶媒体のプログラムを専用の読取装置で
装置内に取り込むことにより、CPU113で実行する
ようにしてもよい。
【0058】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
今後高精細画像入力装置を開発する上で、レンズ等の光
学系に起因する空間的な位置におけるMTF特性のずれ
を安価に補正することが可能であるため、高品位な画像
処理に大きく貢献できる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用した画像処理装置におけるMTF
補正回路の構成例を示すブロック図である。
【図2】図1に示す画像処理装置の構造を示す断面図で
ある。
【図3】図1に示す画像処理装置の3ラインCCDの外
観を示す斜視図である。
【図4】図1に示す画像処理装置における主走査読み取
りの同期信号HSYNCおよび画像データの転送クロッ
ク信号CLKを示すタイミング図である。
【図5】図1に示す画像処理装置全体の構成を示すブロ
ック図である。
【図6】図1に示す画像処理装置の補間回路の構成を示
すブロック図である。
【図7】図1に示す画像処理装置のMTF補正時の信号
の流れを示すブロック図である。
【図8】図1に示す画像処理装置のMTF補正時の動作
の流れを示す図8のフローチャートである。
【図9】図1に示す画像処理装置における空間周波数の
利得データのサンプリング例を示す説明図である。
【図10】図1に示す画像処理装置における補正係数変
更手段の構成例を示すブロック図である。
【図11】図1に示す画像処理装置における主走査位置
と分割領域の関係を示す説明図である。
【図12】図1に示す画像処理装置における遅延画素に
応じた補正係数の記憶例を示す説明図である。
【図13】画像処理装置における空間的な位置の差異に
基づくMTF特性を示す説明図である。
【図14】画像処理装置における空間的な位置の差異に
基づくMTF特性を示す説明図である。
【図15】画像処理装置における空間的な位置の差異に
基づくMTF特性を示す説明図である。
【図16】図13〜図15に示すMTF特性と原稿台の
空間的な位置との対応を示す説明図である。
【図17】図13に示すMTF特性における領域毎の黒
の再選の信号レベルを示す説明図である。
【図18】図14に示すMTF特性における領域毎の黒
の再選の信号レベルを示す説明図である。
【図19】図15に示すMTF特性における領域毎の黒
の再選の信号レベルを示す説明図である。
【符号の説明】
113…CPU、 114、115…補間回路、 116…MTF補正回路、 150…ROMテーブル、 151…空間周波数特性記憶部、 500…補正係数変更手段、 504、505、506……乗算器、 507〜512…遅延回路、 515…加算器。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 画素毎に一色もしくは複数色の色成分信
    号を読み取る画像処理装置であって、 画素毎に画像データを入力する入力手段と、 各色成分毎の空間的な位置における入力系の空間周波数
    特性を記憶している空間周波数特性記憶手段と、 前記空間周波数特性記憶手段に格納された数値を基に、
    空間周波数特性を補正する係数を求める補正係数算出手
    段と、 前記補正係数算出手段により算出された補正係数を、入
    力信号の空間的な位置に応じて変更する補正係数変更手
    段と、 各色成分毎に、前記補正係数変更手段により変更された
    係数を基に、入力系の空間周波特性を補正する空間周波
    特性補正手段と、 を備えたことを特徴とする画像処理装置。
  2. 【請求項2】 画素毎に一色もしくは複数色の色成分信
    号を読み取る装置における画像処理方法であって、 画素毎に画像データを入力する入力ステップと、 各色成分毎の空間的な位置における入力系の空間周波数
    特性を記憶している空間周波数特性記憶手段の記憶数値
    を基に、空間周波数特性を補正する係数を求める補正係
    数算出ステップと、 前記補正係数算出ステップにより算出された補正係数
    を、入力信号の空間的な位置に応じて変更する補正係数
    変更ステップと、 各色成分毎に、前記補正係数変更ステップにより変更さ
    れた係数を基に、入力系の空間周波特性を補正する空間
    周波特性補正ステップと、 を備えたことを特徴とする画像処理方法。
  3. 【請求項3】 画素毎に一色もしくは複数色の色成分信
    号を読み取る装置における画像処理を制御するプログラ
    ムを格納したコンピュータ読取可能な記憶媒体におい
    て、 前記プログラムは、 画素毎に画像データを入力する入力ステップと、 各色成分毎の空間的な位置における入力系の空間周波数
    特性を記憶している空間周波数特性記憶手段の記憶数値
    を基に、空間周波数特性を補正する係数を求める補正係
    数算出ステップと、 前記補正係数算出ステップにより算出された補正係数
    を、入力信号の空間的な位置に応じて変更する補正係数
    変更ステップと、 各色成分毎に、前記補正係数変更ステップにより変更さ
    れた係数を基に、入力系の空間周波特性を補正する空間
    周波特性補正ステップと、 を含むことを特徴とするコンピュータ読取可能な記憶媒
    体。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2007150541A (ja) * 2005-11-25 2007-06-14 Brother Ind Ltd 画像読取装置およびその製造方法
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