JPH0541793A - デジタル画像処理装置 - Google Patents

デジタル画像処理装置

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JPH0541793A
JPH0541793A JP3196623A JP19662391A JPH0541793A JP H0541793 A JPH0541793 A JP H0541793A JP 3196623 A JP3196623 A JP 3196623A JP 19662391 A JP19662391 A JP 19662391A JP H0541793 A JPH0541793 A JP H0541793A
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JP
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image
data
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gradation
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JP3196623A
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English (en)
Inventor
Yukio Sakano
野 幸 男 坂
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Ricoh Co Ltd
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Ricoh Co Ltd
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Publication date
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    • GPHYSICS
    • G06COMPUTING; CALCULATING OR COUNTING
    • G06TIMAGE DATA PROCESSING OR GENERATION, IN GENERAL
    • G06T3/00Geometric image transformations in the plane of the image
    • G06T3/40Scaling of whole images or parts thereof, e.g. expanding or contracting
    • G06T3/4007Scaling of whole images or parts thereof, e.g. expanding or contracting based on interpolation, e.g. bilinear interpolation

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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 比較的簡単なハードウェア構成で、リアルタ
イムに、再生画像を劣化させることなく、モアレの発生
を防ぐ。 【構成】 所定のサンプリング周波数でA/D変換13
された原稿画像対応の階調画像データのそれぞれの画素
間の任意の位置に、階調画像データを基に補間により新
たに補間画像データを形成する補間手段;補間によって
得られた補間画像データと階調画像データとにより所定
サンプリング周波数より高い周波数の第1の画像データ
を形成し、第1の画像データを所定サンプリング周波数
の第2の画像データに変換するモアレ補正部22を備え
この第2の画像データを処理して画像を形成する画像形
成手段;を備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はデジタル画像処理装置に
関し、特に網点原稿画像を処理する際に発生するサンプ
リングモアレを軽減して画質の向上を図るデジタル画像
処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、デジタル複写機において、網点原
稿に対する再生画像にモアレ(あるいはモアレ縞)と呼
ばれる独特な濃度ムラが発生し、画像品質を劣化させる
性質があることが良く知られている。このモアレの発生
は、原稿の網点周期と画像読取時に画素に分解するとき
のサンプリング周期とが相互干渉して画像データに影響
を及ぼすことに起因している。そこで、画像データを局
所的に平滑することにより、モアレを低減することが良
く知られている。しかしこの平滑化により、画像の特に
エッジ部のシャープさも失なわれるという欠点がある。
例えば原稿中の網点部に対しては平滑化によりモアレの
少ない画像が得られるが、文字等の線画部に対しては平
滑化によりボケたり、コントラストの低い画像になる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】このため、MTF補正
(エッジ強調)により画像の特にエッジ等高周波成分を
強調することが考えられるが、網点画像原稿に対しては
MTF補正の結果としてモアレも強調されるという欠点
がある。また、読取り及び書込みの画像密度を上げれば
モアレの少ない、かつシャープな画像が得られるが、画
素密度を上げることは装置の構成が複雑となり、かつ処
理速度の観点で技術的な困難も増える。
【0004】本発明は、1)デジタル複写機等に用いた
場合、再生画像の画像品質を向上させること、2)網点
原稿に対する再生画像において、網点原稿と読取サンプ
リングピッチとの干渉に起因するモアレの発生を軽減す
ること、3)網点画像及び非網点画像の原稿に対して、
画像のシャープさを劣化させることなく、モアレの発生
を軽減すること、4)リアルタイム処理が容易に行なえ
ること、5)ハードウェアの構成が比較的簡単で、安い
コストが装置を実現することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】第1の発明のデジタル画
像処理装置は、所定のサンプリング周波数でA/D変換
された原稿画像対応の階調画像データ(D)のそれぞれの
画素間の任意の位置に、階調画像データ(D)を基に補間
により新たに補間画像データ(D′)を形成する補間手段
(200);補間によって得られた補間画像データ(D′)と階
調画像データ(D)とにより所定サンプリング周波数より
高い周波数の第1の画像データ(D+D′)を形成し、第1
の画像データ(D+D′)を所定サンプリング周波数の第2
の画像データ(D″=(D+D′)/2)に変換する画像データ形
成手段(250);および、第2の画像データが表わす画像
を形成する画像形成手段(3);を備える。なお、カッコ
内の記号は後述する実施例の対応要素である。
【0006】また、第2の発明のデジタル画像処理装置
は、所定のサンプリング周波数でA/D変換された原稿
画像対応の階調画像データ(D)のそれぞれの画素間の任
意の位置に、階調画像データ(D)を基に補間により新た
に補間画像データ(D′)を形成する補間手段(200);補間
によって得られた補間画像データ(D′)と階調画像デー
タ(D)と選択的に切換えて画像データ(D″)として出力す
る画像データ切換手段(250,255,256,257);および、画
像データ切換手段(200)が出力する画像データが表わす
画像を形成する画像形成手段(3);を備える。
【0007】さらに、第3の発明のデジタル画像処理装
置は、原稿画像の画素区分の階調画像データの、原稿画
像上で所定の方向に連続した5画素の階調データをそれ
ぞれDn-2,Dn-1,Dn,Dn+1,Dn+2とするとき、 D″n=−a・Dn-2+b・Dn-1+c・Dn+d・Dn+1−e・Dn+2 ただし、a,b,c,d,eはそれぞれ正の正数 n=0,1,2,3,・・・ により画像データD″nを形成する画像データ形成手
段;および、画像データD″nが表わす画像を形成する
画像形成手段(3);を備える。
【0008】
【作用】第1の発明によれば、補間手段(200)が、所定
のサンプリング周波数でA/D変換された原稿画像対応
の階調画像データ(D)のそれぞれの画素間の任意の位置
に、該階調画像データ(D)を基に補間により新たに補間
画像データ(D′)を形成し、画像データ形成手段(200)
が、補間によって得られた補間画像データと階調画像デ
ータとにより所定サンプリング周波数より高い周波数の
第1の画像データ(D+D′)を形成する。従って、例えば
400dpiで読取られた階調画像データであれば、補
間によりさらに400dpiと同等の補間画像データが
形成され、実質上800dpiの第1の画像データが形
成される。これは、2倍のサンプリング周波数で原稿画
像を読取ったことに相当し、網点原稿に対するモアレも
ほとんど無くなる。また、画像データ形成手段(250)
が、第1の画像データ(D+D′)を所定サンプリング周波
数の第2の画像データ(D″=(D+D′)/2)に変換する。従
って、モアレの発生の少ない第1の画像データを用いて
画像データを形成するので、第2の画像データもモアレ
の発生が少なく、かつ読取り時の画像データと同じデー
タ数の画像データが形成される。この画像データにより
画像形成手段(3)が画像を形成するので、形成される画
像もモアレの少ない画像となる。
【0009】第2の発明によれば、画像データ切換手段
(250,255,256,257)が、補間によって得られた補間画像
データ(D′)と階調画像データ(D)と選択的に切換えて画
像データ(D″)として出力するので、この切替えにより
画像データ(D″)上に発生するモアレの形態も変わり、
この画像データを用いた再生画像でのモアレの発生が軽
減される。
【0010】また、本発明の好ましい実施例では、補間
手段(200)は、補間画像データを形成する位置が所定サ
ンプリング周波数と同一の周波数で位相をずらした位置
である。従って、それぞれの画素間で補間データを求め
る際に同一の演算により求めることができ、装置構成が
比較的に簡単になる。
【0011】さらに本発明の好ましい実施例では、補間
手段(200)は、画素間の複数の任意の位置に補間画像デ
ータ(D′A,D′B,D′C)を形成し、さらに、各画素間の複
数の補間画像データ(D′A,D′B,D′C)の一つを選択して
補間データ(D′)とする選択手段(257)を備える。従っ
て、補間データを形成する位置を容易に選択できるの
で、原稿画像に対してモアレの発生が少ない位置を選択
することにより、その時々の状況に応じてモアレをより
軽減することができる。
【0012】さらに第3の発明によれば、係数a,b,
c,d,e調整することによりを第1の発明の第2の画
像データに対する画像データ、または第2の発明の画像
データ切換手段の出力画像データが、1回の演算で得ら
れるので、補間画像データを基に他の処理を行なう第1
および第2の発明に比較して、比較的に簡単な構成で高
速に画像データを形成し、モアレの少ない画像を再生す
ることができる。本発明の他の目的および特徴は図面を
参照した以下の実施例の説明により明らかになろう。
【0013】
【実施例】(実施例1)図1は本発明のデジタル画像処
理装置を載置したデジタル複写機の外観を示す。このデ
ジタル複写機は、原稿台(コンタクトガラス)上にセッ
トされた原稿を露光走査して画像を読取り、読取った画
像に対して所定の処理を施こし転写紙に画像形成する一
般的なデジタル複写機に、モアレを軽減するための画像
処理機能を備えたものである。なお、原稿台にセットさ
れた原稿はCCDラインセンサにより400DPIの画
素に分解されて読み取られる。主走査はCCDラインセ
ンサにより電気的に行なわれ、また副走査はCCDライ
ンセンサと原稿との相対的な位置移動により行なわれ
る。また、図中5は操作部を示す。
【0014】図2は、図1に示すデジタル複写機の構成
概略のブロック図を示す。原稿台上に被読取り面を下側
にしてセットされた原稿は、原稿読取手段1において露
光走査され、この露光光は、原稿読取手段1のCCDラ
インセンサ11に入力される。すなわち、原稿画像は画
素に分解されて読み取られる。さらに、CCDラインセ
ンサ11から出力されたアナログ画像信号は増幅器21
で増幅され、A/D変換器22でデジタル画像データ
(6ビット、64階調)に変換(量子化)される。
【0015】デジタルデータに変換された画像データは
画像処理部2に入力され、まず、シェーディング補正部
21に於いて、画像の白を階調0にまた黒を階調63に
変換する白黒変換、およびシェーディング補正が行なわ
れる。その後、モアレ補正回路22において、モアレが
軽減された画像データに補正される。このモアレ補正回
路22での処理が本発明に係る処理であり、詳細は後述
する。
【0016】モアレ補正された画像データはフィルタ回
路23において、MTF補正や平滑化等の空間フィルタ
リング処理が施こされ、さらにγ補正回路24において
反射率−濃度変換や、画像処理部2の後段に接続された
画像記録部3でのγ特性を補正するγ補正処理が行なわ
れる。また画像処理回路25ではコピーモードに応じて
線画像に適した階調処理や写真画像に適した階調処理処
理が行なわれ、さらに画像記録部3の特性に応じた画像
データに再量子化される。
【0017】画像記録部3は、画像処理部2より出力さ
れた画像データに基づいて再生画像を記録する。なお、
画像記録部3は電子真写方式によるレーザビームプリン
タであり、400DPIの密度で画像再生する。
【0018】以上の動作は操作部5からの入力指示に対
応して制御部4により制御される。なお、図2に示す各
回路において、モアレ補正回路22以外は一般的なデジ
タル複写機等に使用されている回路と同様のものであ
り、すでに公知の技術であるので詳細は省略する。
【0019】図6はある一様の濃さの網点原稿を読取っ
た時の画像データの例を示す図である。各区画が画素を
表わし、区間内の数値はその画素の階調を表わす。xが
主走査方向、yが副走査方向である。なお、以後の説明
においてこの画像データはDと表わす。局所的に観た場
合はモアレの存在やその多少を認識することは困難であ
るが、画素に分解する際のサンプリング周波数と原稿の
網点周波数との干渉により画像データDにモアレが発生
し、このモアレを補正することなく画像再生すると、再
生画像上にモアレが観測される。読取りの走査が、主走
査方向はCCDラインセンサによる電気的な走査、副走
査方向は機械的な走査という走査方法の違いにより、特
に読取りでのMTF劣化が比較的少ない主走査方向での
モアレが目立つ傾向がある。
【0020】図3にモアレ補正回路22の構成概略を示
す。このモアレ補正回路22は、補間演算部200とデ
ータ補正部250とにより構成されている。補間演算部
200では画像データDのサンプリングと周期は同一で
あるが位相の異なる仮想サンプリング点における画像デ
ータD′を画像データDから補間演算により求める。D
及びD′のサンプリング周期をTとすると、D′はDに
対しT/2だけ位相が遅れている。
【0021】図7は補間演算部200における補間演算
の動作を説明するための図で、サンプリング点にする画
像データの画素階調を示すグラフの一例である。今、任
意の画像データDnに対する仮想サンプリング点D′n
求める場合、D′nの仮想サンプリング点の前後各2画
素の実サンプリング画像データDn-1,Dn,Dn+1,D
n+2の値と、仮想サンプリング点からこれらの距離r
3,r1,r2,r4とからD′nの値を算出する。こ
の補間演算ではいわゆる3次関数補間法によものであ
り、より具体的には、
【0022】
【数1】
【0023】なる関数によりD′nを求めている。係数
−1/8,5/8,5/8,−1/8は仮想サンプリン
グ点からの距離rの3次関数により決めてある。
【0024】上式による補間を走査方向に順次行なうこ
とによって仮想サンプリング点に対する画像データD′
が各画素に対応して得られ、結局D及びD′は図7に示
すようになる。D及びD′はそれぞれ400DPIの分
解能であり、いずれの場合も例えば網点原稿に対しては
モアレが発生するが、DとD′を合成して考えると80
0DPIの分解能であり、サンプリング周波数がD及び
D′の2倍で読取ったことに相当し、網点原稿に対する
モアレもほとんど無くなる。例えば、D′n-1,Dn
D′n,Dn+1,D′n+1,・・・・の順に画像データを
形成し、この画像データに基づいて400DPIで画像
を再生すると主走査方向に画像サイズは2倍に拡大され
るが、再生画像にモアレはほとんど発生しない。
【0025】しかし、400DPIの再生画像で画像サ
イズも原稿と同一にするためには、周期Tの画像データ
が必要である。データ補正部部200ではD及びD′か
ら、モアレの軽減された周期Tの画像データD″を形成
する。このとき、
【0026】
【数2】
【0027】によりD″を求める。このようにして得ら
れた周期Tの画像データD″ではDに比較してモアレの
発生が軽減されるという効果がある。また、Dを単純に
平滑化してモアレを抑制する方法に比較して、MTFの
劣化も少ない。
【0028】図4に補間演算部200の構成概略を示
す。201,202,203はそれぞれ6ビットのラッ
チ、204は加算演算器である。信号Dは補間前の画像
データ、信号D′は補間後の画像データ、また信号CK
は主走査方向の画素クロックである。信号D及び各ラッ
チの出力信号は図に示すように、Dn-1,Dn,Dn+1
n+2に対応する加算演算器204によりにより、前記
の(1)式の演算を行なう。
【0029】図5にデータ補正部250の構成概略を示
す。251は6ビットのラッチであり、252,253
はそれぞれ加算器である。ラッチ251により信号D′
はD′n-1とD′nとに分離され、加算器252により
(D′n-1+D′n)/2が得られる。さらに加算器25
3により、前記の(2)式の演算が行なわれ、補正され
た画像データD″が得られる。
【0030】以上が、本発明のモアレを軽減する実施例
であるが、以下に、モアレ補正回路22の異なる構成を
示す例について説明する。
【0031】(実施例2)本発明は実施例1と比較し
て、データ補正部200での演算が異なる。前記の
(1)式および(2)とからD′を消去してD″をDの
関数として表現できる。すなわち、
【0032】
【数3】
【0033】この計算結果は図3,図4,および図5に
示す補間データとデータ補正を必ずしも分離したブロッ
クとして処理する必要がなく、またD′を計算する必関
が無く、Dn-2〜Dn+2の連続する5画素分の画像データ
を得るラッチ手段(図示は省略)と、これらの値を演算
する加算器とにより、直接DからD″が得られることを
示している。
【0034】図8は図7に代わる、他の仮想サンプリン
グ点に対応する補間データD′を示すもので、DとD′
と位相がT/4だけ異なっている。この場合のD′は、
【0035】
【数4】
【0036】により求めている。(1)式と同じく3次
関数補間法により各係数が得られている。図8に示すよ
うなサンプリングを実現するためのロジックは単に、図
4に示すデータ補正部200において、単に加算演算器
204の内部演算を(3)式に合わせれば良い。
【0037】(実施例3)本実施例は、実施例1と比較
して、データ補正部250の構成が異なる。図9は、図
5に示すデータ補正部250と別の構成を示すものであ
る。254はフリップフロップ、255はセレクタであ
り、CK2=0のときD″=Dがセレクトされ、CK2
=1のときD″=D′がセレクトされる。このようにD
とD′とを選択的に切り替えてD″とすることにより、
信号D″上に発生するモアレの形態も変わり、特に再生
画像でのモアレの発生が軽減される。
【0038】(実施例4)本実施例は、実施例1および
実施例2と比較して、データ補正部250の構成が異な
る。図10は、図5および図9に示すデータ補正部25
0と別の構成を示すものである。256はセレクタ、信
号Sはランダムな2値信号である。ランダムな2値信号
の発生方法は、種々考えられるが、この例では画像信号
DのLSBを信号Sとして使用している。画像読取部1
での画像データのノイズ成分や、AD変換回路13での
量子化誤差などにより、量子化後の画像データのLSB
はランダムノイズに近い性質を示すことを利用したもの
である。このようにD″=DまたはD″=D′をランダ
ムに選択することにより、再生画像でのモアレの発生を
軽減することができる。
【0039】(実施例5)本実施例は実施例1と比較し
て仮想サンプリング点の取り方が異なる。図11は、図
7および図8に示した仮想サンプリングと更に別の、仮
想サンプリングの点の取り方を示す図である。図におい
て、位相がそれぞれT/4,T/2,3T/4だけ異な
る仮想サンプリング点に対して画像デー々D′A
D′B,D′Cを補間演算により求めたものである。この
うち、D′Bは前記の(1)式により求められ、D′A
前記の(3)式により求められる。またD′Cは、
【0040】
【数5】
【0041】により求められる。
【0042】図12は、D′A,D′B,D′Cを得るた
めの補間演算部200の構成である。201,202,
203はラッチであり、204,205,206は加算
演算器である。
【0043】また図13は、図11および図12示す補
間演算部に対応するデータ補正部250の構成を示す。
257はセレクタを示し、このセレクタの入力信号S1
およびS2と出力Yとの関係は、表1に示すようになっ
ている。
【0044】
【表1】
【0045】すなわち信号S1およびS2により、D″
をD,D′A,D′B,D′Cの中から選択的に切り替え
る。信号S1には信号DのLSBを、また信号S2には
信号DのLSBの次のビットを使用し、ランダムにD″
を切り替えている。この例の場合も再生画像でのモアレ
の発生を軽減することができる。
【0046】(実施例6)本実施例は実施例1と比較し
てデータ補正部250の構成が異なる。図14に、図5
に示すデータ補正部250の更に別の例を示す。261
および262は差の絶対値演算器、263はコンパレー
タ、264はセレクタ、265はラッチである。セレク
タ34において、S=0ならD″=Dが、またS=1な
らD″=D′がセレクトされる。今、D″=D″nのと
に、ラッチ35の出力はD″n-1すなわち1画素前の
D″である。このD″n-1とDとの差の絶対値|Dn
D″n-1|が261で求められる。また同様に|D′n
D″n-1|が262で求められる。|Dn−D″n-1|と
|D′n−D″n-1|とはコンパレータ263で比較さ
れ、|Dn−D″n-1|≧|D′n−D″n-1|ならS=
0、従ってD″n=Dn又、|Dn−D″n-1|<|D′n
−D″n-1|ならS=1、従ってD″n=D′nになる。
すなわち、Dn又はD′nの内、1画素前のD″すなわち
D″n-1からの変化分の大きい方が、D″nになる。この
ようにD″が選択的に切り替わることにより、画像デー
タD″でのモアレの発生の形態が変わり、このため時に
再生画像でのモアレ発生が軽減される。しかもMFTの
劣化が少ないというメリットがある。
【0047】以上、本発明の実施例について説明した
が、入力データDから、Dのサンプリング周波数よりも
実質的に高いサンプリング周波数の画像データから再び
Dと同一のサンプリング周波数の画像データを求めるこ
とにより、最終的に再生画像でのモアレを軽減すること
を特徴としている。なお、本発明は実施例に限らず、種
々の変形が可能である。例えば、仮想サンプリングの周
期や位相は種々変形が可能である。補間演算の方法も
(1)式〜(4)式に限らず種々の変形が可能である。
またモアレ補正回路22のロジックも実施例に限らず種
々の変形が可能である。
【0048】
【発明の効果】以上のように第1の発明によれば、補間
手段(200)が、所定のサンプリング周波数でA/D変換
された原稿画像対応の階調画像データ(D)のそれぞれの
画素間の任意の位置に、該階調画像データ(D)を基に補
間により新たに補間画像データ(D′)を形成し、画像デ
ータ形成手段(200)が、補間によって得られた補間画像
データと階調画像データとにより所定サンプリング周波
数より高い周波数の第1の画像データ(D+D′)を形成す
る。従って、例えば400dpiで読取られた階調画像
データであれば、補間によりさらに400dpiと同等
の補間画像データが形成され、実質上800dpiの第
1の画像データが形成される。これは、2倍のサンプリ
ング周波数で原稿画像を読取ったことに相当し、網点原
稿に対するモアレもほとんど無くなる。また、画像デー
タ形成手段(250)が、第1の画像データ(D+D′)を所定サ
ンプリング周波数の第2の画像データ(D″=(D+D′)/2)
に変換する。従って、モアレの発生の少ない第1の画像
データを用いて画像データを形成するので、第2の画像
データもモアレの発生が少なく、かつ読取り時の画像デ
ータと同じデータ数の画像データが形成される。この画
像データにより画像形成手段(3)が画像を形成するの
で、形成される画像もモアレの少ない画像となる。
【0049】第2の発明によれば、画像データ切換手段
(250,255,256,257)が、補間によって得られた補間画像
データ(D′)と階調画像データ(D)と選択的に切換えて画
像データ(D″)として出力するので、この切替えにより
画像データ(D″)上に発生するモアレの形態も変わり、
この画像データを用いた再生画像でのモアレの発生が軽
減される。
【0050】また、補間手段(200)において、補間画像
データを形成する位置が所定サンプリング周波数と同一
の周波数で位相をずらした位置とすることにより、それ
ぞれの画素間で補間データを求める際に同一の演算によ
り求めることができ、装置構成が比較的に簡単になる。
【0051】さらに補間手段(200)において、画素間の
複数の任意の位置に補間画像データ(D′A,D′B,D′C)を
形成し、さらに、各画素間の複数の補間画像データ(D′
A,D′B,D′C)の一つを選択して補間データ(D′)とする
選択手段(257)を備えることにより、補間データを形成
する位置を容易に選択できるので、原稿画像に対してモ
アレの発生が少ない位置を選択することにより、その時
々の状況に応じてモアレをより軽減することができる。
【0052】さらに第3の発明によれば、係数a,b,
c,d,e調整することによりを第1の発明の第2の画
像データに対する画像データ、または第2の発明の画像
データ切換手段の出力画像データが、1回の演算で得ら
れるので、補間画像データを基に他の処理を行なう第1
および第2の発明に比較して、比較的に簡単な構成で高
速に画像データを形成し、モアレの少ない画像を再生す
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明のデジタル画像処理装を載置したデジ
タル複写機の外観を示す斜視図である。
【図2】 図1に示すデジタル複写機の構成概略のブロ
ック図である。
【図3】 図2に示すモアレ補正回路22の構成概略を
示すブロック図である。
【図4】 図3に示す補間演算部200の構成概略を示
すブロック図である。
【図5】 図3に示すデータ補正部250の構成概略を
示すブロック図である。
【図6】 一様な濃さの網点原稿を読取った時の画像デ
ータの例を示すブロック図である。
【図7】 補間演算部200における補間演算の動作を
説明するためのサンプリング点に対する画像データの階
調を示すグラフである。
【図8】 図7に代わる、他の仮想サンプリング点に対
応する補間データD′を示すグラフである。
【図9】 図5に示すデータ補正部250と別の構成を
示すブロック図である。
【図10】 図5および図9に示すデータ補正部250
と別の構成を示すブロック図である。
【図11】 図7および図8に代わる、他の仮想サンプ
リング点に対応する補間データD′を示すグラフであ
る。
【図12】 図11に示すD′A,D′B,D′Cを得る
ための補間演算部200の構成を示すブロック図であ
る。
【図13】 図11および図12示す補間演算部に対応
するデータ補正部250の構成を示すブロック図であ
る。。
【図14】 図5に示すデータ補正部250の更に別の
構成を示すブロック図である。
【符号の説明】
1:画像読取部 2:画像処理部 3:画像記録部(画像記録手段) 4:制御部 5:操作部 22:モアレ補正回路 200:補間演算部(補間手段) 250:データ補正部(画像データ形成手段) 255,256,257:セレクタ (200,255,256,257:画像データ切換手
段) (257:選択手段)

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】所定のサンプリング周波数でA/D変換さ
    れた原稿画像対応の階調画像データのそれぞれの画素間
    の任意の位置に、階調画像データを基に補間により新た
    に補間画像データを形成する補間手段;補間によって得
    られた補間画像データと階調画像データとにより所定サ
    ンプリング周波数より高い周波数の第1の画像データを
    形成し、第1の画像データを所定サンプリング周波数の
    第2の画像データに変換する画像データ形成手段;およ
    び、 第2の画像データが表わす画像を形成する画像形成手
    段;を備えるデジタル画像処理装置。
  2. 【請求項2】所定のサンプリング周波数でA/D変換さ
    れた原稿画像対応の階調画像データのそれぞれの画素間
    の任意の位置に、階調画像データを基に補間により新た
    に補間画像データを形成する補間手段;補間によって得
    られた補間画像データと階調画像データと選択的に切換
    えて画像データとして出力する画像データ切換手段;お
    よび、 画像データ切換手段が出力する画像データが表わす画像
    を形成する画像形成手段;を備えるデジタル画像処理装
    置。
  3. 【請求項3】補間手段は、補間画像データを形成する位
    置が所定サンプリング周波数と同一の周波数で位相をず
    らした位置であることを特徴とする、前記請求項1また
    は請求項2記載のデジタル画像処理装置。
  4. 【請求項4】補間手段(200)は、画素間の複数の任意の
    位置に補間画像データを形成し、さらに、各画素間の複
    数の補間画像データの一つを選択して補間データとする
    選択手段(257)を備えることを特徴とする、前記請求項
    1,請求項2,または請求項3記載のデジタル画像処理
    装置。
  5. 【請求項5】原稿画像の画素区分の階調画像データの、
    原稿画像上で所定の方向に連続した5画素の階調データ
    をそれぞれDn-2,Dn-1,Dn,Dn+1,Dn+2とすると
    き、 D″n=−a・Dn-2+b・Dn-1+c・Dn+d・Dn+1−e・Dn+2 ただし、a,b,c,d,eはそれぞれ正の正数 n=0,1,2,3,・・・ により画像データD″nを形成する画像データ形成手
    段;および、 画像データD″nが表わす画像を形成する画像形成手
    段;を備えるデジタル画像形成装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7327495B2 (en) 2001-05-24 2008-02-05 Ricoh Company, Ltd. Image processing method and apparatus and image forming apparatus for reducing moiré fringes in output image
US9781306B2 (en) 2015-02-17 2017-10-03 Kabushiki Kaisha Toshiba Image processing device, article processing apparatus, and image processing method

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