JP2807262B2 - 離散化多値信号の離散化密度変換方法 - Google Patents

離散化多値信号の離散化密度変換方法

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JP2807262B2 JP1130701A JP13070189A JP2807262B2 JP 2807262 B2 JP2807262 B2 JP 2807262B2 JP 1130701 A JP1130701 A JP 1130701A JP 13070189 A JP13070189 A JP 13070189A JP 2807262 B2 JP2807262 B2 JP 2807262B2
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Description

【発明の詳細な説明】 [発明の目的] (産業上の利用分野) この発明は、例えばディジタル画像信号のような離散
化多値信号について時間軸や空間軸の拡大などを目的と
して離散化密度を変換する方法に関する。
(従来の技術) 近年、画像・音声などの信号の処理に、ディジタル信
号処理が広く用いられてきている。ディジタル信号処理
は、アナログ信号処理に比較して多様で融通性の高い処
理が可能であり、また処理上でノイズが加わらないなど
の優れた特長がある。
ところで、ディジタル信号処理において信号の時間軸
や空間軸の拡大・縮小を行うためには、離散化多値信号
の離散化密度の変換を行わなければならない。例えばデ
ィジタル画像処理系を例にとると、スキャナなどの画像
入力系と、プリンタ、ディスプレイなどの画像出力系は
それぞれ機器固有の離散化密度をもち、これを自由に変
えるのは難しい。このため、画像の拡大・縮小を行うに
は、ディジタル画像信号の離散化密度を変換する必要が
ある。すなわち、拡大時には離散化密度を大きくし、縮
小時は離散化密度を小さくするのである。
離散化密度の拡大・縮小の方法として、間引き/水増
し法・補間法などが知られている。間引き/水増し法
は、第12図(a)に示すように、原信号の一部を間引く
ことによって縮小を行い、また第12図(b)に示すよう
に水増しにより拡大を行うものである。この方法は回路
構成は単純になるが、信号の精度が低下する。また、原
画像が盲点印刷などのように高い周波数成分のピークを
もつ場合、原画像にない低い周波数成分のピーク、いわ
ゆるモアレノイズが発生することがあり、画質が著しく
劣化する。さらに、高倍率で拡大すると、ブロック歪み
と呼ばれるモザイク状のパターンが生じる。
補間法は第13図に示すように、原サンプリング密度に
応じた格子点上で定義された原信号より新サンプリング
密度に対応した格子点での信号を1次関数やsinc関数な
どによる補間を行って求めるものである。1次関数によ
る補間(線形補間)では隣接画素間で係数の乗算および
加算を行うため、回路規模は間引き/水増し法に比べ若
干増えるが、信号の精度は高くなる。この方法では、モ
アレノイズは軽減されるが、完全に除去することができ
ない。
sinc関数による補間(sinc補間)は、原信号の離散化
密度と変換信号の離散化密度のうち小さいほうに対応し
たナイキスト周波数のsinc関数で補間を行うものであ
る。この方法では折返しがなくなるため、モアレノイズ
は発生しない。しかし、sinc関数は裾の長い関数なの
で、sinc補間では補間演算の項数が多くなり、演算数が
大きく増える。このためパイプライン処理などの実時間
処理の場合、回路規模が増大するという欠点がある。
一方、比較的小さな回路規模で実現でき、しかもモア
レノイズが発生しない変倍法には、投影法がある。この
方法は変換画像を原画像上に投影し、変換画素が投影さ
れた全原画素の濃度(又は輝度)を、投影された面積で
重み付けをして加えることによって変換画素の濃度を求
める。この方法では、拡大率が大きくなると変換画素が
投影される面積が小さくなり、実質的に間引きと同じ状
態になり、ブロック歪みが目立つようになる。
(発明が解決しようとする課題) 上述したように従来の技術では、画像の拡大・縮小な
どを行うための離散化密度の変換に間引き/水増し法や
線形補間法を用いると、モアレノイズが発生し、画質が
劣化しやすい。
また、sinc関数による補間法ではモアレノイズによる
画質の劣化はないが、補間の項数が多いため演算数が増
大し、実時間処理に適さないという問題がある。
さらに、投影法による変倍処理は、モアレノイズの発
生がなく、演算数もそれほど多くないが、高倍率での拡
大時にブロック歪みが生じるという問題がある。
本発明は、モアノイズやブロック歪みの発生を抑え、
かつ演算数の少ない簡易な処理により離散化多値信号の
密度変換を行う方法を提供することを目的とする。
[発明の構成] (課題を解決するための手段) この発明は、離散化多値信号の離散化密度を変換する
方法において、離散化密度の変換法として少なくとも投
影法と線形補間法を用意しておき、離散化密度変換比が
所定値kに満たないとき投影法を用い、離散化密度変換
比がk以上のとき線形補間を用いることを特徴とする。
離散化密度変換比は一般的に、R=n/m(m、nは自然
数)である。
また、投影法と線形補間との切換えは、好ましくは共
通の補間演算部に供給する補間係数の切換えによって行
うことによって行われる。
(作用) この発明では離散化密度変換比Rの値に応じて、モア
レノイズやブロック歪みの抑制に関して最適な変換法が
選択的に設定される。すなわち、Rの値が一定値kより
小さい場合は投影法に、k以上の場合は線形補間に設定
される。このようにすると、縮小時には投影法で離散化
密度の変換が行われることにより、モアレノイズの発生
が抑制され、また高倍率の拡大時には、線形補間で離散
化密度の変換が行われることによってブロック歪みの発
生が抑制される。
(実施例) 以下、この発明の実施例を説明する。
第1図はこの発明の離散化多値信号の離散化密度変換
方法を適用した画像変倍装置の機能的構成を示すブロッ
ク図であり、補間演算部1、投影法用パラメータ生成部
2、線形補間用パラメータ生成部3、変倍法選択部4及
び切換部5により構成されている。
変倍法選択部4は与えられた変倍率(離散化密度変換
比)に従って切換部5を制御する。これにより、投影法
用パラメータ生成部2及び線形補間用パラメータ生成部
3のいずれか一方からのパラメータ(補間係数)が切換
部5で切換えられて、補間演算部1に与えられる。補間
演算部1は入力された原画像に対して、切換部5より供
給された補間係数を用いて補間演算を施し、変倍画像を
出力する。すなわち、例えば離散化密度変換比Rがkに
満たない場合は投影法、Rがk以上の場合は線形補間に
よって補間演算を行う。
第2図は、この発明の離散化密度変換方法を用いた画
像入力装置の構成を示す。本装置は、大きく分けて画像
読取り部11と信号処理部12からなる。信号処理部12に、
この発明による離散化多値信号の密度変換方法が適用さ
れる。
画像読取り部11の構成を第3図に示す。光源21によっ
て照明された原稿22上の画像の線状領域が屈折率分布型
円筒レンズアレイを用いた密着光学系23によりラインセ
ンサ24の受光面上に結像され、電気信号に変換される。
ラインセンサ24はたとえばCCDにより構成され、主走査
によって1ラインの画像信号を順次出力する。この画像
信号は増幅器25で増幅された後、A/D変換回路26でディ
ジタル画像信号27に変換される。このような構成で、光
源21、光学系23、ラインセンサ24を一体にして主走査方
向に垂直に移動させる副走査を行ないながら、1ライン
毎の読出しを繰返すことにより、原稿23の全面の画像情
報を得ることができる。
こうして画像読取り部11で得られたディジタル画像信
号27に対し、画像処理部12で補正・変換などのディジタ
ル処理が施される。信号処理部12においては、まず規格
化回路13により画像信号の規格化を行なう。この規格化
回路13はシェーディング補正回路とも呼ばれ、ラインセ
ンサ24の各受光素子の感度むら・暗電流のばらつき、照
明光源の主走査方向の照度むら等に起因する画像読取り
部11の主走査方向のゲインやオフセットのばらつきを補
正するものであり、その具体的構成は例えば特願昭59−
192663号等に記載されている。この規格化回路13によ
り、画像信号は原稿が白の場合“1"、黒の場合“0"とな
るように規格化される。また、ラインセンサ24にカラー
センサを用いてカラー画像を読取る装置では、規格化回
路13で白バランスの補正も自動的に行われる。
次に、こうして規格化回路13で規格化されたディジタ
ル画像信号に対して、拡大/縮小回路14により主走査方
向の拡大・縮小処理、すなわち離散化密度の変換処理が
施される。この拡大/縮小回路14は、第1図で画像変倍
装置として機能的に表わされたものであり、具体的な構
成については、第6図により後述する。
拡大・縮小処理は任意の離散化密度の画像信号を出力
する場合などに必要な処理である。拡大・縮小処理の方
法としては、画像読取り部における結像光学系の結像倍
率を変える方法もあるが、結像光学系がスペースをと
る、拡大・縮小のための移動機構がいるなどの欠点があ
る。本装置ではキャリッジの走査速度を変えることによ
り副走査方向の拡大・縮小を行ない、この拡大/縮小回
路14で主走査方向の拡大・縮小を行なっている。
この拡大/縮小回路14では、式(1)に示す投影法ま
たは式(2)に示す線形補間に従って、主走査方向の拡
大/縮小を行う。
Yj=(1−a)Xk+aXk+1 …(2) (但し、k=int(Qj),m=int(Qj+1),a=(frac
(Qj),b=frac(Qj+1),R=Px/Py,Qj=j/R+c、int
( )は( )内の数値の整数部分、frac( )は
( )内の数値の小数部分、cは定数) ここで、Xi,Yjはそれぞれ拡大/縮小回路14に入力さ
れた画像信号(以下、原信号という)及び拡大・縮小変
換された信号(以下、変換信号という)の値(輝度レベ
ル)、Px,Pyはそれぞれ拡大・縮小前後の離散化間隔で
ある。
式(1)で表わされる処理、すなわち投影法について
第4図を用いて更に詳しく説明する。第4図において、
原信号Xiの離散化間隔Pxを1とすると、i番目の画素の
信号はセンサの左端0を原点として、i〜i+1の位置
の明るさの情報を表わすと考えられる。この原信号を例
えば1/1.4に縮小する、換言すれば離散化間隔を1.4倍に
する場合を考える。すなわち、変換信号Yiの離散化間隔
Pyを1.4Pxとする。ここで、変換信号のj番目の画素は
原信号の1.4j〜1.4(j+1)の位置の情報を表わすも
のと考えると、変換信号のj番目の画素の表わす範囲で
の原信号の値Xi(又は値の和)を、変換信号のそのj番
目の画素での値Yjとすれば良い。
縮小の倍率が整数の逆数ならば、変換信号の各画素の
境界は常に原信号の画素の境界に一致するが、この発明
では縮小の倍類が整数の逆数でない場合も含まれている
ため、原信号の画素の境界は変換信号の画素の境界に必
ずしも一致しない。このような場合、原信号のその画素
の値Xiを分割比に応じて比例配分して加算した後、縮小
倍率Px/Pyを乗ずることで、その画素の変換信号の値Yj
が求まる。
例えば第4図において変換信号の1画素目の値Y1は、
原信号の1.4画素目から2.8画素目の間の信号を表わす。
すなわち、変換信号の1画素目は原信号の1画素目の0.
6個分のと、2画素目の0.8個分の情報を表わす。従っ
て、原信号の1画素目の値X1の0.6倍と、2画素目の値X
2の0.8倍を加算し、それを1.4で割った値を変換信号の
1画素目の値Y1とすればよい。
この演算を一般化すると、変換信号j画素目の値Yj
原信号のj/R〜(j+1)/R画素目の値の情報を表わす
ということになる。ここで、j/Rの整数部分および小数
部分をm,bとすれば、変換信号のj画素目の値Yjとなり、式(1)において定数c=0とした場合に等し
くなる。
ここで、定数cは原信号の原点に対する、変換信号の
原点のずれ量である。原信号、変換信号のそれぞれの端
をどの位置と考えるかより、適当に選べばよい。
次に式(2)で表わされる処理、すなわち線形補間に
ついて第5図を用いて更に詳しく説明する。原信号Xi
離散化間隔Pxを1とすると、i番目(i≧0)の画素の
信号は、センサの左端の素子の中心点を原点として、i
の位置の明るさの情報を表わすと考えられる。この原信
号を1/0.7に拡大する、換言すれば、離散化間隔を0.7倍
にする場合を考える。すなわち、変換信号Yiの離散化間
隔Pyを0.7Pxとする。ここで変換信号のj番目(j≧
0)の画素は原信号の0.7jの位置の情報を表すものと考
えると、位置が0.7j以下で0.7jに一番近い原信号の値Xi
と、その右隣の信号の値Xi+1の値をそれぞれ(i+1−
0.7j)と(0.7j−i)で重み付けをして加えたものを、
変換信号のそのj番目の画素での値Yjとすればよい。
例えば第5図において変換信号の0画素目の値Y0は、
原信号の0画素目の値となる。変換画素の1画素目の値
Y1は、原信号の0画素目の値X0の0.3倍と、1画素目の
値X1の0.7倍を加えたものとなる。
この演算を一般化すると、変換信号のj画素目の値Yj
は Yj=(1−a)Xi+aXi+1 …(4) となり、前記(2)式で定数c=0と置いた場合と等し
い。
上述した投影法および線形補間の2つの変換法を適当
な倍率で切換えて用いると、後述する理由により、網点
画像のように高い周波数成分のピークを持つ画像信号を
拡大・縮小してもモアレノイズは発生しない。また、高
倍率の拡大を行ってもブロック歪みは発生しない。
第6図に第2図における拡大/縮小回路14の具体的な
構成例を示す。本回路は入力部に2つのラインバッファ
104,106を持ち、一方のラインバッファに転送クロックC
K1で原信号Xが書き込まれ、同時に他方のラインバッフ
ァからリードクロックCK2で原信号Xが読み出され、ラ
ッチ109〜111に転送される。リードクロックCK2は、転
送クロックより2倍以上速い内部クロックCK3(図示せ
ず)に同期した信号である。
セレクタ101,108はラインバッファ104,106のリード/
ライトの切換えを行い、セレクタ102,103はラインバッ
ファ104,106へのアドレスデータを発生するアドレスジ
ェネレータ105,107の入力クロックの切換を行う。
ラッチ109〜111から出力された原信号X1〜X3は、乗算
器112〜114に入力され、コントローラ117から出力され
た補間係数P1〜P3が乗じられた後、加算器115で加算さ
れる。そして、最後に加算器115の出力結果に乗算器116
で規格化係数が乗じられることにより、変換信号Yが得
られる。規格化係数は、投影法の場合はRで、線形補間
の場合は1である。
ここで、コントローラ117は(1)式または(2)式
によって補間係数P1〜P3及びリードクロックCK2を出力
する。各補間係数P1〜P3の値は、投影法においてはP3
b、P2=1又は(1−a)、P1=(1−a)又は0であ
り、線形補間においてはP3=a、P2=(1−a)、P1
0である。リードクロックCK2は、一回の補間演算につ
き原画素の参照位置の増加分(画素数)だけ出力され
る。
本回路では、1/2以下の縮小(投影法)は出来ない
が、それ以下の倍率の縮小については、ラッチと乗算器
の数および加算器のビット数を増やし、転送クロックCK
1の一周期あたりの内部クロックCK3の周期数を増やすこ
とにより可能となる。以上の構成により、原信号Xが転
送されるタイミングで、離散化密度を変換した信号Yを
出力することが可能となる。
次に、本発明の離散化密度変換方法により、モアレノ
イズ及びブロック歪みが生じにくくなる理由について更
に詳しく説明する。一般に、連続信号をある離散化間隔
Pで離散化すると、原信号上のf/2以上の周波数成分がf
/2以下にシフトする、いわゆる折返しが生じる。fは離
散化周波数で、離散化間隔Pの逆数である。従って、連
続信号を離散化する場合には、離散化する前に原連続信
号のf/2以上の周波数成分をローパスフィルタで除いて
おくことにより、折返しを防ぐことが一般に行われてい
る。
しかし、折返しで多く問題となるのは、原連続信号に
変調用キャリヤなどの高い周波数成分のピークがある場
合に、それが低周波数域にシフトして信号の質を劣化さ
せる、いわゆるモアレ現象である。例えば画像の場合
は、視覚的に感知しにくい印刷の網点が折返しによって
視感度の高の低周波数域にシフトすることにより、画像
上に本来存在しないモアレ縞が観測され、著しく画質を
劣化させる。従って、モアレを起こす周波数のピークの
みを除いておけば、大抵の場合、画質の劣化は小さくな
る。
ところで、離散化密度の変換処理は原離散化多値信号
の連続化、適当なフィルタ処理、及び再離散化の組合わ
せとみなせる。例えば線形補間は、原離散化多値信号Xi
(離散化間隔Px)を第8図(a)に示すように離散化の
格子点でのみ値をもつ連続信号とみなし、これに第7図
(a)に示すインパルス応答をもつ線形補間関数h
(t)を畳込んで第8図(b)に示す信号Z(t)を生
成し、これを第8図(c)の信号Yiに示すように新たな
離散化間隔Pyで離散化する操作と考えることができる。
一方、投影法では原離散化多値信号Xiを同様に連続信
号とみなし、これに第7図(b)に示すインパルス応答
を持つ関数h′(t)を畳み込んで第9図(a)に示す
信号Z′(t)を生成し、更に平滑化幅が離散化間隔Py
に等しい第7図(c)に示すインパルス応答を持つ関数
h″(t)を畳み込むことにより平滑化処理を施して、
第9図(b)に示す信号Z″(t)を生成し、これを第
9図(c)に示すように離散化間隔Pyで離散化した信号
Yjを計算する操作と考えることができる。
この一連の処理を次式(4)に示す。
Z(t)=h(t)*X(t) Z′(t)=h′(t)*X(t) Z″(t)=h″(t)*Z′(t) …(4) (但し*は畳み込み演算を表わす。) 第10図(a)(b)に、線形補間および投影法の周波
数応答をそれぞれ示す。同図に示すように、線形補間は
h(t)のフーリエ変換H(f)であり、また投影法は
h′(t)*h″(t)のフーリエ変換H′(f)・
H″(f)である。ただし、fx,fyはそれぞれ原信号お
よび変換信号の離散化間隔Px,Pyの逆数である。前者で
は周波数fxでのみ零点を持つのに対し、後者では周波数
fx,fyで零点を持つ。
今、原離散化多値信号がfy+Δf(Δfは0に近い周
波数)の周波数にピークを持つと仮定する。これは原連
続信号がその周波数成分を持っている場合以外に、原信
号の低周波成分(fx−fy−Δf)が離散化により畳み込
まれて、低い周波数fy+Δfにシフトした場合にも起こ
り得る。これらの周波数成分は再離散化により畳み込ま
れて低い周波数にシフトし、モアレノイズが発生する。
線形補間では補間処理によりfx+Δfの周波数成分はい
くらか低減するが、周波数fyでの応答が零ではないた
め、完全になくすことができない。
これに対し、投影法では補間処理の周波数応答がfy
0となるため、この極く近傍にあるモアレノイズを生ず
るfy+Δfの周波数成分は再離散化の前にほとんど除去
され、モアレノイズは生じない。
ところで、投影法では平滑化幅が離散化間隔Pyに等し
い平滑化処理を行う。このため、変倍率が大きくなると
平滑化幅が小さくなり、実質的に間引きに近い状態にな
る。このときブロック歪みが発生し、画質が劣化する。
これが従来から指摘されている投影法の欠点である。
本実施例では高倍率の拡大を行う際には、離散化密度
の変換方法を投影法から線形補間に切換えることによ
り、投影法ブロック歪みの発生を避けている。
線形補間では、原離散化多値信号に線形補間関数を畳
込むと、第13図に示したような関数が得られる。この関
数を第12図(b)の間引き法(投影法による高倍率の拡
大もほぼ同じ)と比較すると、明らかにブロック歪みが
生じにくいことがわかる。
また、線形補間の周波数応答は第11図に示すように、
間引き法と異なり周波数が高くなるに従い急速に減衰す
る。このことは変倍率によらない。このため、再離散化
周波数fy′が原信号の離散化間隔Pxの逆数fxに対し大き
くなるに従い、周波数fy′での応答は2乗のスケールで
小さくなり、周波数0(直流)近傍での応答に比べ無視
し得るほど小さくなる。従って、周波数fy′+Δfに周
波数のピークがあっても、その周波数での応答が非常に
小さいため、離散化により周波数Δfに折返される成分
のレベルも非常に小さく、直流成分の比にはならない。
これにより、高倍率の拡大を線形補間で行っても、モア
レノイズは極めて発生しにくい。
以上の理由により、本実施例のように投影法と線形補
間を切換えて用いれば、モアレノイズもブロック歪みも
発生しにくい拡大・縮小処理が可能となる。
また、本実施例によれば第1図及び第6図に示したよ
うに、変倍法の切換えをハードウェアの切換えではな
く、共通の補間演算部に供給する補間係数の切換えによ
って行っている。従って、、投影法および線形補間法毎
に別々の補間演算部を設けた場合に比較して、構成を簡
単にすることができる。
なお、以上の実施例では全て一次元の離散化密度の変
換のみを行ったが、本発明は必ずしもこれに限るもので
はない。例えばxy軸上で定義されている画像信号に対
し、まずx軸方向に拡大・縮小を行い、その後y軸方向
に拡大縮小を行うことにより、2次元の拡大・縮小を行
うことができる。この場合、キャリッジの移動速度を変
えることによる変倍操作は行わなくて良い。
また、以上の実施例では離散化密度変換処理を信号処
理回路で行っているが、同様の変換式にしたがって処理
を行うならば、CPUを用いてソフト的に行っても同じ効
果が得られることは言うまでもない。
また、以上の実施例では1つのハードウェアで投影法
と線形補間の演算を行っているが、それぞれの補間演算
部を別々のハードウェアで構成しても、機能的にはなん
ら支障はない。
さらに、以上の実施例では複数の異なる変倍法(離散
化密度の変換法)として、投影法と線形補間法を例示し
たが、これに限られるものでなく、離散化密度変換比R
が小さい領域でモアレノイズが生じにくい変換法と、ス
プライン補間や他のラグランジェ補間などのRが大きい
領域でブロック歪みが生じにくい変換法の組合わせであ
ればよい。
その他、この発明は要旨を逸脱しない範囲で種々変形
して実施することができる。
[発明の効果] この発明によれば、信号の実時間処理に適した構成
で、縮小から拡大までモアレノイズもブロック歪みも生
じない離散化密度の変換が可能となる。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの発明の一実施例に係る離散化多値信号の密
度変換方法を適用した画像変倍装置の概略構成を示す
図、 第2図はこの発明が適用される画像入力装置の構成を示
すブロック図、 第3図は第2図における画像読取り部の構成を示す図、 第4図は同実施例で使用される変換法の一つである投影
法の演算法を説明するための図、 第5図は同実施例で使用される変換法の他の一つである
線形補間の演算法を説明するための図、 第6図は第2図における拡大/縮小回路の具体的な構成
を示すブロック図、 第7図は線形補間及び投影法のインパルス応答を示す
図、 第8図は線形補間の処理過程を示す図、 第9図は投影法の処理過程を示す図、 第10図は線形補間及び投影法の周波数応答を示す図、 第11図は線形補間及び間引き法の周波数応答を比較して
示す図、 第12図は間引き/水増し法を説明するための図、 第13図は線形補間法を説明するための図である。 1……補間演算部 2……投影法用パラメータ生成部 3……線形補間用パラメータ生成部 4……変倍率選択部 5……切換部
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平1−117568(JP,A) 特公 平2−24073(JP,B2) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) G06T 3/40

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】離散化多値信号の離散化密度を変換する方
    法において、 離散化密度の変換法として少なくとも投影法と線形補間
    法を用意しておき、 離散化密度変換比が所定値kに満たないとき投影法を用
    い、離散化密度変換比がk以上のとき線形補間を用いる
    ことを特徴とする離散化多値信号の離散化密度変換方
    法。
  2. 【請求項2】前記投影法と線形補間との切換えを共通の
    補間演算部に供給する補間係数の切換えによって行うこ
    とを特徴とする請求項1記載の離散化多値信号の離散化
    密度変換方法。
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