JPH02308378A - 離散化多値信号の離散化密度変換方法 - Google Patents

離散化多値信号の離散化密度変換方法

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JPH02308378A
JPH02308378A JP1130701A JP13070189A JPH02308378A JP H02308378 A JPH02308378 A JP H02308378A JP 1130701 A JP1130701 A JP 1130701A JP 13070189 A JP13070189 A JP 13070189A JP H02308378 A JPH02308378 A JP H02308378A
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [発明の目的] (産業上の利用分野) この発明は、例えばディジタル画像信号のような離散化
多値信号について時間軸や空間軸の拡大などを目的とし
て離散化密度を変換する方法に関する。
(従来の技術) 近年、画像・音声などの信号の処理に、ディジタル信号
処理が広く用いられてきている。ディジタル信号処理は
、アナログ信号処理に比較して多様で融通性の高い処理
が可能であり、また処理上でノイズが加わらないなどの
優れた特長がある。
ところで、ディジタル信号処理において信号の時間軸や
空間軸の拡大・縮小を行うためには、離散化多値信号の
離散化密度の変換を行わなければならない。例えばディ
ジタル画像処理系を例にとると、スキャナなどの画像入
力系と、プリンタ、ディスプレイなどの画像出力系はそ
れぞれ機器固有の離散化密度をもち、これを自由に変え
るのは難しい。このため、画像の拡大・縮小を行うには
、ディジタル画像信号の離散化密度を変換する必要があ
る。すなわち、拡大時には離散化密度を大きくし、縮小
時は離散化密度を小さくするのである。
離散化画像の拡大・縮小の方法として、間引き/水増し
法豐補間法などが知られている。間引き/水増し法は、
第12図(a)に示すように、原信号の一部を間引くこ
とによって縮小を行い、また第12図(b)に示すよう
に水増しにより拡大を行うものである。この方法は回路
構成は単純になるが、信号の精度が低下する。また、原
画像が網点印刷などのように高い周波数成分のピークを
もつ場合、原画像にない低い周波数成分のピーク、いわ
ゆるモアレノイズが発生することがあり、画質が著しく
劣化する。さらに、高倍率で拡大すると、ブロック歪み
と呼ばれるモザイク状のパターンが生じる。
補間法は第13図に示すように、原サンプリング密度に
応じた格子点上で定義された原信号より新サンプリング
密度に対応した格子点での信号を1次関数や5ine関
数などによる補間を行って求めるものである。1次関数
による補間(線形補間)では隣接画素間で係数の乗算お
よび加算を行うため、回路規模は間引き/水増し法に比
べ若干増えるが、信号のM度は高くなる。
この方法では、モアレノイズは軽減されるが、完全に除
去することができない。
5ine関数による補間(sine補間)は、原信号゛
の離散化密度と変換信号の離散化密度のうち小さいほう
に対応したナイキスト周波数の5ine関数で補間を行
うものである。この方法では折返しがなくなるため、モ
アレノイズは発生しない。
しかし、5ine関数は裾の長い関数なので、5ine
補間では補間演算の項数が多くなり、演算数が大きく増
える。このためバイブライン処理などの実時間処理の場
合、回路規模が増大するという欠点がある。
一方、比較的小さな回路規模で実現でき、しかもモアレ
ノイズが発生しない変倍法には、投影法がある。この方
法は変換画像を原画像上に投影し、変換画素が投影され
た全原画素の濃度(又は輝度)を、投影された面積で重
み付けをして加えることによって変換画素の濃度を求め
る。この方法では、拡大率が大きくなると変換画素が投
影される面積が小さくなり、実質的に間引きと同じ状態
になり、ブロック歪みが目立つようになる。
(発明が解決しようとする課題) 上述したように従来の技術では、画像の拡大・縮小など
を行うための離散化密度の変換に間引き/水増し法や線
形補間法を用いると、モアレイズが発生し、画質が劣化
しやすい。
また、5ine関数による補間法ではモアレノイズによ
る画質の劣化はないが、捕間の項数が多いため演算数が
増大し、実時間処理に適さないという問題がある。
さらに、投影法による変倍処理は、モアレノイズの発生
がなく、演算数もそれほど多くないが、高倍率での拡大
時にブロック歪みが生じるという問題がある。
本発明は、モアノイズやブロック歪みの発生を抑え、か
つ演算数の少ない簡易な処理により離散化多値信号の密
度変換を行う方法を提供することを目的とする。
[発明の構成] (課題を解決するための手段) この発明は、離散化多値信号の離散化密度を変換するに
際し、離散化密度変換比に応じて複数の異なる変換法を
切換えて用いることを骨子としている。
複数の変換法としては、具体的には例えば投影法と線形
補間法を用いることができる。その場合、離散化密度変
換比が所定値に以上のとき線形補間を用い、k未満のと
き投影法を用いるようにする。離散化密度変換比は一般
的に、R−n/m(m、nは自然数)である。
また、複数の変換法の切換えは、好ましくは共通の補間
演算部に供給する補間係数の切換えによって行われる。
(作用) この発明では離散化密度変換比Rの値に応じて、モアレ
ノイズやブロック歪みの抑制に関して最適な変換法が選
択的に設定される。例えばRの値が一定値により小さい
場合は投影法に、k以上の場合は線形補間に設定すると
、縮小時には投影法で離散化密度の変換が行われること
により、モアレノイズの発生が抑制され、また高倍率の
拡大時には、線形補間で離散化密度の変換が行われるこ
とによってブロック歪みの発生が抑制される。
(実施例) 以下、この発明の詳細な説明する。
第1図はこの発明の離散化多値信号の離散化密度変換方
法を適用した画像変倍装置の機能的構成を示すブロック
図であり、補間演算部1、投影法用パラメータ生成部2
、線形補間用パラメータ生成部3、変倍性選択部4及び
切換部5により構成されている。
変倍性選択部4は与えられた変倍率(離散化密度変換比
)に従って切換部5を制御する。これにより、投影法用
パラメータ生成部2及び線形補間用パラメータ生成部3
のいずれか一方からのパラメータ(補間係数)が切換部
5で切換えられて、補間演算部1に与えられる。補間演
算部1は入力された原画像に対し・て、切換部5より供
給された補間係数を用いて一補開演算を施し、変倍画像
を出力する。すなわち、例えば離散化密度変換比Rがk
に満たない場合は投影法、Rかに以上の場合は線形補間
によって補間演算を行う。
第2図は、この発明の離散化密度変換方法を用いた画像
人力装置の構成を示す。本装置は、大きく分けて画像読
取り部11と信号処理部12からなる。信号処理部12
に、この発明による離散化多値信号の密度変換方法が適
用される。
画像読取り部11の構成を第3図に示す。光源21によ
って照明された原稿22上の画像の線状領域が屈折率分
布型円筒レンズアレイを用いた密着光学系23によりラ
インセンサ24の受光面上に結像され、電気信号に変換
される。
ラインセンサ24はたとえばCCDにより構成され、主
走査によって1ラインの画像信号を順次出力する。この
画像信号は増幅器25で増幅された後、A/D変換回路
26でディジタル画像信号27に変換される。このよう
な構成で、光源21、光学系23、ラインセンサ24を
一体にして主走査方向に垂直に移動させる副走査を行な
いながら1.1ライン毎の読出しを繰返すことにより、
原稿23の全面の画像情報を得ることができる。
こうして画像読取り部11で得られたディジタル画像信
号27に対し、画像処理部12で補正・変換などのディ
ジタル処理が施される。信号処理部12においては、ま
ず規格化回路13により画像信号の規格化を行なう。こ
の規格化回路13はシェーディング補正回路とも呼ばれ
、ラインセンサ24の各受光素子の感度むら・暗電流の
ばらつき、照明光源の主走査方向の照度むら等に起因す
る画像読取り部11c5主走査方向のゲインやオフセッ
トのばらつきを補正するものであり、その具体的構成は
例えば特願昭59−192663号等に記載されている
。この規格化回路13により、画像信号は原稿が白の場
合“1“、黒の場合“0”となるように規格化される。
また、ラインセンサ24にカラーセンサを用いてカラー
画像を読取る装置では、規格化回路13で白バランスの
補正も自動的に行われる。
次に、こうして規格化回路13で規格化されたディジタ
ル画像信号に対して、拡大/縮小回路14により主走査
方向の拡大・縮小処理、すなわち離散化密度の変換処理
が施される。この拡大/縮小回路14は、第1図で画像
変倍装置として機能的に表わされたものであり、具体的
な構成については、第6図により後述する。
拡大・縮小処理は任意の離散化密度の画像信号を出力す
る場合などに必要な処理である。拡大・縮小処理の方法
としては、画像読取り部における結像光学系の結像倍率
を変える方法もあるが、結像光学系がスペースをとる、
拡大・縮小のための移動機構がいるなどの欠点がある。
本装置ではキャリッジの走査速度を変えることにより副
走査方向の拡大・縮小を行ない、この拡大/縮小回路1
4で主走査方向の拡大・縮小を行なっている。
この拡大/縮小回路14では、式(1)に示す投影法ま
たは式(2)に示す線形補間に従って、主走査方向の拡
大/縮小を行う。
Y + −1(1−a) X * +Σx l十b x
−1・・11)Y、−(1−a)Xh 十a X*+r
       −(2)(但し、k −1nt(Q r
 )、m −1nt(Q 1+1 )。
a −f’rac(Q I)、b −f’rac(Q 
r+r )。
R=Pm /Py + Qr =j/R+c、1nt(
)は()内の数値の整数部分、f’rac()は()内
の数値の小数部分、Cは定数) ここで、X、、Y、はそれぞれ拡大/縮小回路14に入
力された画像信号(以下、原信号という)及び拡大・縮
小変換された信号(以下、変換信号という)の値(輝度
レベル)、P、。
P、はそれぞれ拡大・縮小前後の離散化間隔である。
式(1)で表わされる処理、すなわち投影法について第
4図を用いて更に詳しく説明する。第4図において、原
信号Xlの離散化間隔Pヨを1とすると、i番目の画素
の信号はセンサの左端0を原点として、iwi+1の位
置の明るさの情報を表わすと考えられる。この原信号を
例えば171.4に縮小する、換言すれば離散化間隔を
1.4倍にする場合を考える。すなわち、変換信号Y、
の離散化間隔P、を1.4P xとする。
ここで、変換信号のj番目の画素は原信号の1.4j 
−1,4(j+1)の位置の情報を表わすものと考・え
ると、変換信号のj番目の画素の表わす範囲での原信号
の値X、(又は値の和)を、変換信号のそのj番目の画
素での値Y、とすれば良い。
縮小の倍率が整数の逆数ならば、変換信号の各画素の境
界は常に原信号の画素の境界に一致するが、この発明で
は縮小の倍率が整数の逆数でない場合も含まれているた
め、原信号の画素の境界は変換信号の画素の境界に必ず
しも一致しない。このような場合、原信号のその画素の
値X1を分割比に応じて比例配分して加算した後、縮小
倍率P、/P、を乗することで、その画素の変換信号の
値Y、が求まる。
例えば第4図において変換信号の1画素目の値Y、は、
原信号の1.4画素目から2,8画素目の間の信号を表
わす。すなわち、変換信号の1画素目は原信号の1画素
目の0.6個分と、2画素目の0.8個分の情報を表わ
す。従って、原信号の1画素目の値X1の0,6倍と、
2画素目の値X2の0.8倍を加算し、それを1.4で
割った値を変換信号の1画素目の値Y1とすればよい。
この演算を一般化すると、変換信号1画素目の値Y1は
原信号のj/R〜(j+1)/R画素目の値の情報を表
わすということになる。ここで、j / Hの整数部分
および小数部分をm。
bとすれば、変換信号の1画素目の値Y、はY + =
 R((+−a)X、+Σ +b X、 )   −(
3)となり、式(1)において定数c−0とした場合に
等しくなる。
ここで、定数Cは原信号の原点に対する、変換信号の原
点のずれ量である。原信号、変換信号のそれぞれの端を
どの位置と考えるかより、適当に選べばよい。
次に式(2)で表わされる処理、すなわち線形捕間につ
いて第5図を用いて更に詳しく説明する。原信号Xiの
離散化間隔P1を1とすると、i番目(i≧0)の画素
の信号は、センサの左端の素子の中心点を原点として、
iの位置の明るさの情報を表わすと考えられる。この原
信号を110.7に拡大する、換言すれば、離散化間隔
を0.7倍にする場合を考える。すなわち、変換信号Y
[の離散化間隔P、を0.IP、とする。
ここで変換信号のj番目(j≧0)の画素は原信号の0
.7jの位置の情報を表すものと考えると、位置が0.
7j以下で0.7jに一番近い原信号の値X1と、その
右隣の信号の値X ++lの値をそれぞれ(++ 1−
 0.7j)と(0,7j −i)で重み付けをして加
えたものを、変換信号のそのj番目の画素での値Y、と
すればよい。
例えば第5図において変換信号のO画素目の値Y。は、
原信号のO画素目の値となる。変換画素の1画素口の値
Y1は、原信号の0画素目の値X。の0,3倍と、1画
素目の値X1の0.7倍を加えたものとなる。
この演算を一般化すると、変換信号のj画素目の値Yノ
は Y ) = (1−a)X ++ a X +−+  
   ・=(4)となり、前記(2)式で定数c−0と
置いた場合と等しい。
上述した投影法および線形補間の2つの変換法を適当な
倍率で切換えて用いると、後述する理由により、網点画
像のように高い周波数成分のピークを持つ画像信号を拡
大・縮小してもモアレノイズは発生しない。また、高倍
率の拡大を行ってもブロック歪みは発生しない。
第6図に第2図における拡大/縮小回路14の具体的な
構成例を示す。本回路は入力部に2つのラインバッファ
104,106を持ち、一方のラインバッファに転送り
ロックCK rで原信号Xが書き込まれ、同時に他方の
ラインバッファからリードクロックCK2で原信号Xが
読み出され、ラッチ109〜111に転送される。
リードクロックCK2は、転送りロックより2倍以上速
い内部クロックCK3 (図示せず)に同期した信号で
ある。
セレクタ101,108はラインバッファ104.10
6のリード/ライトの切換えを行い、セレクタ102,
103はラインバッファ104.106へのアドレスデ
ータを発生するアドレスジェネレータ105,107の
人力クロックの切換を行う。
ラッチ109〜111から出力された原信号X1〜X3
は、乗算器112〜114に入力され、コントローラ1
17から出力された補間係数P、〜P3が乗じられた後
、加算器115で加算される。そして、最後に加算器1
15の出力結果に乗算器116で規格化係数が乗じられ
ることにより、変換信号Yが得られる。規格化係数は、
投影法の場合はRで、線形補間の場合は1である。
ここで、コントローラ117は(1)式または(2)式
によって補間係数P1〜P3及びリードクロックCK2
を出力する。各補間係数PI〜P3の値は、投影法にお
いてはp3−bSp2−1又は(1a)、P+ −(1
a)又は0であり、線形補間においてはP3++ma%
P 2−(1a)、P+−0である。リードクロックC
K2は、−回の補間演算につき原画素の参照位置の増加
分(画素数)だけ出力される。
本回路では、1/2以下の縮小(投影法)は出来ないが
、それ以下の倍率の縮小については、ラッチと乗算器の
数および加算器のビット数を増やし、転送りロックCK
1の一周期あたりの内部クロックCK、の周期数を増や
すことにより可能となる。以上の構成により、原信号X
が転送されるタイミングで、離散化密度を変換した信号
Yを出力することが可能となる。
次に、本発明の離散化密度変換方法により、モアレノイ
ズ及びブロック歪みが生じにくくなる理由について更に
詳しく説明する。一般に、連続信号をある離散化間隔P
で離散化すると、原信号上のf/2以上の周波数成分が
f/2以下にシフトする、いわゆる折返しが生じる。f
は離散化周波数で、離散化間隔Pの逆数である。
従って、連続信号を離散化する場合には、離散化する前
に原連続信号のf/2以上の周波数成分をローパスフィ
ルタで除いておくことにより、折返しを防ぐことが一般
に行われている。
しかし、折返しで多く問題となるのは、原連続tg号に
変調用キャリヤなどの高い周波数成分のピークがある場
合に、それか低周波数域にシフトして信号の質を劣化さ
せる、いわゆるモアレ現象である。例えば画像の場合は
、視覚的に感知しにくい印刷の網点が折返しによって視
感度の高の低周波数域にシフトすることにより、画像上
に本来存在しないモアレ縞が観測され、著しく画質を劣
化させる。従って、モアレを起こす周波数のピークのみ
を除いておけば、大抵の場合、画質の劣化は小さくなる
ところで、離散化密度の変換処理は原離散化多値信号の
連続化、適当なフィルタ処理、及び再離散化の組合7わ
せとみなせる。例えば線形補間は、原離散化多値信号X
、(#l散化間隔P、)を第8図(a)に示すように離
散化の格子点でのみ値をもつ連続信号とみなし、これに
第7図(a)に示すインパルス応答をもつ線形補間関数
h・4(t)を畳込んで第8図(b)に示す信号Z (
t)を生成し、これを第8図(C)の信号Y、に示すよ
うに新たな離散化間隔P、で離散化する操作と考えるこ
とができる。
一方、投影法では原離散化多値信号X1を同様に連続信
号とみなし、これに第7図(b)に示すインパルス応答
を持つ関数h’(t)を畳み込んで第9図(a)に示す
信号z’(t)を生成し、更に平滑化幅が離散化間隔P
yに等しい第7図(C)に示すインパルス応答を持つ関
数h″(1)を畳み込むことにより平滑化処理を施して
、第9図(b)に示す信号2″(1)を生成し、これを
第9図(c)に示すように離散化間隔P、で離散化した
信号Y、を計算する操作と考えることができる。
この一連の処理を次式(4)に示す。
Z(t)−1ム(t)*X(t) Z’ (t) −h’ (t) *X(t)Z’(t)
−h″(t) * Z’ (t)    ・・・(4)
(但し*は畳み込み演算を表わす。) 第10図(a) (b)に、線形補間および投影法の周
波数応答をそれぞれ示す。同図に示すように、線形補間
はh (L)のフーリエ変換H(r’)で゛あり、また
投影法はh’ (t)*h″(L)のフーリエ変換H’
 (l’)  −H’ (1’) テある。タタし、f
mlf、はそれぞれ原信号および変換信号の離散化間隔
P、、P、の逆数である。前者では周波数f、でのみ零
点を持つのに対し、後者では周波数f、、f、で零点を
持つ。
今、原離散化多値信号がf、+Δf(Δfは0に近い周
波数)の周波数にピークを持つと仮定する。これは原連
続信号がその周波数成分を持っている場合以外に、原信
号の低周波成分(fニーf、−Δf)が離散化により畳
み込まれて、低い周波数f、+Δfにシフトした場合に
も起こり得る。これらの周波数成分は再離散化により畳
み込まれて低い周波数にシフトし、モアレノイズが発生
する。線形補間では補間処理1こよりf1+Δfの周波
数成分はいくらか低減するが、周波数f、での応答が零
ではないため、完全になくすことはできない。
これに対し、投影法では補間処理の周波数応答がf、で
0となるため、この極く近傍にあるモアレノイズを生ず
るf、十Δfの周波数成分は再離散化の前にほとんど除
去され、モアレノイズは生じない。
ところで、投影法では平滑化幅がM故化間隔P、に等し
い平滑化処理を行う。このため、変倍率が大きくなると
平滑化幅が小さくなり、実質的に間引きに近い状態にな
る。このときブロック歪みが発生し、画質が劣化する。
これが従来から指摘されている投影法の欠点である。
本実施例では高倍率の拡大を行う際には、離散化密度の
変換方法を投影法から線形捕間に切換えることにより、
投影法ブロック歪みの発生を避けている。
線形補間では、原離散化多値信号に線形補間関数を畳込
むと、第13図に示したような関数が得られる。この関
数を第12図(b)の間引き法(投影法による高倍率の
拡大もほぼ同じ)と比較すると、明らかにブロック歪み
が生じにくいことがわかる。
また、線形補間の周波数応答は第11図に示すように、
間引き法゛と異なり周波数が高くなるに従い急速に減衰
する。このことは変倍率によらない。このため、再離散
化周波数f、′が原信号の離散化間隔P8の逆数f3に
対し大きくなるに従い、周波数f %での応答は2乗の
スケールで小さくなり、周波数0(直流)近傍での応答
に比べ無視し得るほど小さくなる。従って、周波数f、
/ +Δfに周波数のピーク力(あっても、その周波数
での応答が非常1こ小さくまため、離散化により周波数
Δfに折返される成分のレベルも非常に小さく、直流成
分の比1こ(よならない。これにより、高倍率の拡大を
線形補間で行っても、モアレノイズは極めて発生しIこ
くい。
以上の理由により、本実施例のよう1こ投影法と線形補
間を切換えて用いれば、モアレノイズもブロック歪みも
発生しにくい拡大・縮小処理か可能となる。
また、本実施例によれば第1図及び第6図1こ示したよ
うに、変倍法の切換えを/1−ドウエアの切換えではな
く、共通の補間演算部(こ供liする補間係数の切換え
によって行って〜)る。従って1、投影法および線形補
間法毎に別々の補間演算部を設けた場合に比較して、構
成を簡単(こすることができる。
なお、以上の実施例では全て一次元の離散化密度の変換
のみを行ったが、本発明は必ずしもこれに限るものでは
ない。例えばxy軸上で定義されている画像信号に対し
、まずX軸方向に拡大・縮小を行い、その後X軸方向に
拡大縮小を行うことにより、2次元の拡大・縮小を行う
ことができる。この場合、キャリッジの移動速度を変え
ることによる変倍操作は行わなくて良い。
また、以上の実施例では離散化密度変換処理を信号処理
回路で行っているが、同様の変換式にしたがって処理を
行うならば、CPUを用いてソフト的に行っても同じ効
果が得られることは言うまでもない。
また、以上の実施例では1つのハードウェアで投影法と
線形補間の演算を行っているが、それぞれの補間演算部
を別々のハードウェアで構成しても、機能的にはなんら
支障はない。
さらに、以上の実施例では複数の異なる変倍法(離散化
密度の変換法)として、投影法と線形補間法を例示した
が、これに限られるものでなく、離散化密度変換比Rが
小さい領域でモアレノイズが生じにくい変換法と、スプ
ライン補間や他のラグランジェ補間などのRが大きい領
域でブロック歪みが生じにくい変換法の組合わせであれ
ばよい。
その他、この発明は要旨を逸脱しない範囲で種々変形し
て実施することができる。
[発明の効果] この発明によれば、信号の実時間処理に適した構成で、
縮小から拡大までモアレノイズもブロック歪みも生じな
い離散化密度の変換が可能となる。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの発明の一実施例に係る離散化多値信号の密
度変換方法を適用した画像変倍装置の概略構成を示す図
、 第2図はこの発明が適用される画像人力装置の構成を示
すブロック図、 第3図は第2図における画像読取り部の構成を示す図、 第4図は同実施例で使用される変換法の一つである投影
法の演算法を説明するための図、第5図は同実施例で使
用される変換法の他の一つである線形補間の演算法を説
明するための図、 第6図は第2図における拡大/縮小回路の具体的な構成
を示すブロック図、 第7図は線形補間及び投影法のインパルス応答を示す図
、 第8図は線形補間の処理過程を示す図、第9図は投影法
の処理過程を示す図、 第10図は線形補間及び投影法の周波数応答を示す図、 第11図は線形補間及び間引き法の周波数応答を比較し
て示す図、 第12図は間引き/水増し法を説明するための図、 第13図は線形補間法を説明するための図である。 1・・・補間演算部 2・・・投影法用パラメータ生成部 3・・・線形補間用パラメータ生成部 4・・・変倍率選択部 5・・・切換部 出願人代理人 弁理士 鈴江武彦 第1図 第2図 第9図 (a) (b)

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)離散化多値信号の離散化密度を変換するに際し、 離散化密度変換比に応じて複数の異なる変換法を切換え
    て用いることを特徴とする離散化多値信号の離散化密度
    変換方法。
  2. (2)前記複数の変換法は少なくとも投影法と線形補間
    法であり、前記密度変換比が所定値kに満たないとき投
    影法を用い、k以上のとき線形補間を用いることを特徴
    とする請求項1記載の離散化多値信号の離散化密度変換
    方法。
  3. (3)前記複数の変換法の切換えを、共通の補間演算部
    に供給する補間係数の切換えによって行うことを特徴と
    する請求項1または2記載の離散化多値信号の離散化密
    度変換方法。
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