JP4941390B2 - 画像処理装置および画像処理方法 - Google Patents

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Description

本発明は、所定のスキャン対象画像を走査して得られた、各画素がR,G,Bの色成分毎の階調値で示される画像データの色ずれを補正する画像処理装置および画像処理方法に関する。
従来、絵や文字などのスキャン対象画像を走査して画像データを作成するための画像入力装置としてスキャナが知られている。スキャナは、R(赤)、G(緑)、B(青)の3つのCCD(Charge Coupled Device)イメージセンサを備えており、色毎の読み取り画像を合成することでカラー画像を生成している。
こうしたスキャナにおいては、作成した画像データにおいて色ずれが発生することが知られている。ここでいう「色ずれ」とは、キャリッジを走査方向に機械的に走査する際の機械的振動等に起因して、R、G、Bの各CCDで読み取った各色の画像の位置がずれる現象のことである。
上記色ずれの問題を解決するものとして、下記の特許文献1が提案されている。特許文献1では、万線チャートのスキャン画像から色ずれ量を計算し、この色ずれ量をすれ量テーブルに記録しておく。そして、ずれ量テーブルを参照して注目画素に対する色ずれ量を取得し、この色ずれ量に基づいて注目画素の各色を補正する。
特開平10−42157号公報
しかしながら、前記従来の技術では、画像の色ずれを高精度に補正することができないという問題があった。画像の色ずれの発生特性を検証した結果、再現性が低いことがわかり、上記万能チャートを用いても、その時々に発生した色ずれ量を正確に算出することができないためである。
本発明は、上述した従来の課題を解決するためになされたものであり、画像の色ずれの補正精度を高めることを目的とする。
上記課題の少なくとも一部を解決するために、本発明は、以下の形態または適用例として実現することが可能である。
[適用例1] 所定のスキャン対象画像を走査して得られた、各画素がR,G,Bの色成分毎の階調値で示される画像データの色ずれを補正する画像処理装置であって、
前記カラー画像を構成する複数の画素の内から注目画素を選択する注目画素選択部と、
前記画像データの走査方向もしくは前記走査方向に垂直な方向を所定の方向と定めて、前記注目画素に対して前記所定の方向の両側に隣接する各画素を第1および第2の参照画素として選択する参照画素選択部と、
前記注目画素についてのR成分のG成分に対する色ずれ幅を、次式(1)に基づいて算出する色ずれ幅算出部と、
前記注目画素についてのR成分の階調値を、前記色ずれ幅算出部により算出された色ずれ幅に基づいて補正する注目画素補正部と
を備える画像処理装置。
Figure 0004941390
ただし、
Dは、前記注目画素についてのR成分のG成分に対する色ずれ幅であり、
r(n)は、前記注目画素のR成分の階調値であり、
g(n)は、前記注目画素のG成分の階調値であり、
r(n−1)は、前記第1の参照画素のR成分の階調値であり、
r(n+1)は、前記第2の参照画素のR成分の階調値であり、
g(n−1)は、前記第1の参照画素のG成分の階調値であり、
g(n+1)は、前記第2の参照画素のG成分の階調値である。
この画像処理装置では、補正の対象となる注目画素についてのR成分のG成分に対する色ずれ幅を、注目画素と第1および第2の参照画素の階調値を用いて式(1)に基づいて算出する。そして、その算出された色ずれ幅に基づいて、注目画素についてのR成分の階調値を補正する。これにより、色ずれ幅だけR成分の階調値をずらす補正を行うことにより、注目画素のR成分をG成分に一致させることができる。色ずれは、様々なデータを検証した結果再現性に低いことが判ったが、この適用例1の画像処理装置では、どの程度の色ずれが発生しているかを画像データから判断し、適応的に補正を行う構成であることから、画像の色ずれの補正精度を高めることができる。
[適用例2] 所定のスキャン対象画像を走査して得られた、各画素がR,G,Bの色成分毎の階調値で示される画像データの色ずれを補正する画像処理装置であって、
前記カラー画像を構成する複数の画素の内から注目画素を選択する注目画素選択部と、
前記画像データの走査方向もしくは前記走査方向に垂直な方向を所定の方向と定めて、前記注目画素に対して前記所定の方向の両側に隣接する各画素を第1および第2の参照画素として選択する参照画素選択部と、
前記注目画素についてのR成分のG成分に対する色ずれ幅を、次式(2)に基づいて算出する色ずれ幅算出部と、
前記注目画素についてのR成分の階調値を、前記色ずれ幅算出部により算出された色ずれ幅に基づいて補正する注目画素補正部と
を備える画像処理装置。
Figure 0004941390
ただし、
Dは、前記注目画素についてのR成分のG成分に対する色ずれ幅であり、
r(n)は、前記注目画素のR成分の階調値であり、
g(n)は、前記注目画素のG成分の階調値であり、
r(n−1)は、前記第1の参照画素のR成分の階調値であり、
r(n+1)は、前記第2の参照画素のR成分の階調値である。
[適用例3] 所定のスキャン対象画像を走査して得られた、各画素がR,G,Bの色成分毎の階調値で示される画像データの色ずれを補正する画像処理装置であって、
前記カラー画像を構成する複数の画素の内から注目画素を選択する注目画素選択部と、
前記画像データの走査方向もしくは前記走査方向に垂直な方向を所定の方向と定めて、前記注目画素に対して前記所定の方向の両側に隣接する各画素を第1および第2の参照画素として選択する参照画素選択部と、
前記注目画素についてのR成分のG成分に対する色ずれ幅を、次式(3)に基づいて算出する色ずれ幅算出部と、
前記注目画素についてのR成分の階調値を、前記色ずれ幅算出部により算出された色ずれ幅に基づいて補正する注目画素補正部と
を備える画像処理装置。
Figure 0004941390
ただし、
Dは、前記注目画素についてのR成分のG成分に対する色ずれ幅であり、
r(n)は、前記注目画素のR成分の階調値であり、
g(n)は、前記注目画素のG成分の階調値であり、
g(n−1)は、前記第1の参照画素のG成分の階調値であり、
g(n+1)は、前記第2の参照画素のG成分の階調値である。
適用例2および適用例3の画像処理装置では、適用例1の画像処理装置と同様に、注目画素のR成分をG成分に一致させる補正を高精度に行うことができる。
[適用例4] 所定のスキャン対象画像を走査して得られた、各画素がR,G,Bの色成分毎の階調値で示される画像データの色ずれを補正する画像処理装置であって、
前記カラー画像を構成する複数の画素の内から注目画素を選択する注目画素選択部と、
前記画像データの走査方向もしくは前記走査方向に垂直な方向を所定の方向と定めて、前記注目画素に対して前記所定の方向の両側に隣接する各画素を第1および第2の参照画素として選択する参照画素選択部と、
前記注目画素についてのB成分のG成分に対する色ずれ幅を、次式(4)に基づいて算出する色ずれ幅算出部と、
前記注目画素についてのB成分の階調値を、前記色ずれ幅算出部により算出された色ずれ幅に基づいて補正する注目画素補正部と
を備える画像処理装置。
Figure 0004941390
ただし、
Dは、前記注目画素についてのB成分のG成分に対する色ずれ幅であり、
b(n)は、前記注目画素のB成分の階調値であり、
g(n)は、前記注目画素のG成分の階調値であり、
b(n−1)は、前記第1の参照画素のB成分の階調値であり、
b(n+1)は、前記第2の参照画素のB成分の階調値であり、
g(n−1)は、前記第1の参照画素のG成分の階調値であり、
g(n+1)は、前記第2の参照画素のG成分の階調値である。
適用例4の画像処理装置では、注目画素のB成分をG成分に一致させる補正を高精度に行うことができる。
[適用例5] 所定のスキャン対象画像を走査して得られた、各画素がR,G,Bの色成分毎の階調値で示される画像データの色ずれを補正する画像処理装置であって、
前記カラー画像を構成する複数の画素の内から注目画素を選択する注目画素選択部と、
前記画像データの走査方向もしくは前記走査方向に垂直な方向を所定の方向と定めて、前記注目画素に対して前記所定の方向の両側に隣接する各画素を第1および第2の参照画素として選択する参照画素選択部と、
前記注目画素についてのB成分のG成分に対する色ずれ幅を、次式(5)に基づいて算出する色ずれ幅算出部と、
前記注目画素についてのB成分の階調値を、前記色ずれ幅算出部により算出された色ずれ幅に基づいて補正する注目画素補正部と
を備える画像処理装置。
Figure 0004941390
ただし、
Dは、前記注目画素についてのB成分のG成分に対する色ずれ幅であり、
b(n)は、前記注目画素のB成分の階調値であり、
g(n)は、前記注目画素のG成分の階調値であり、
b(n−1)は、前記第1の参照画素のB成分の階調値であり、
b(n+1)は、前記第2の参照画素のB成分の階調値である。
[適用例6] 所定のスキャン対象画像を走査して得られた、各画素がR,G,Bの色成分毎の階調値で示される画像データの色ずれを補正する画像処理装置であって、
前記カラー画像を構成する複数の画素の内から注目画素を選択する注目画素選択部と、
前記画像データの走査方向もしくは前記走査方向に垂直な方向を所定の方向と定めて、前記注目画素に対して前記所定の方向の両側に隣接する各画素を第1および第2の参照画素として選択する参照画素選択部と、
前記注目画素についてのB成分のG成分に対する色ずれ幅を、次式(6)に基づいて算出する色ずれ幅算出部と、
前記注目画素についてのB成分の階調値を、前記色ずれ幅算出部により算出された色ずれ幅に基づいて補正する注目画素補正部と
を備える画像処理装置。
Figure 0004941390
ただし、
Dは、前記注目画素についてのB成分のG成分に対する色ずれ幅であり、
b(n)は、前記注目画素のB成分の階調値であり、
g(n)は、前記注目画素のG成分の階調値であり、
g(n−1)は、前記第1の参照画素のG成分の階調値であり、
g(n+1)は、前記第2の参照画素のG成分の階調値である。
適用例5および適用例6の画像処理装置では、適用例3の画像処理装置と同様に、注目画素のB成分をG成分に一致させる補正を高精度に行うことができる。
なお、本発明は、種々の態様で実現することが可能であり、例えば、画像処理方法および画像処理システム、スキャナ装置、前記画像処理装置の機能を実現するためのコンピュータプログラム、そのコンピュータプログラムを記録した記録媒体、そのコンピュータプログラムを含み搬送波内に具現化されたデータ信号、等の形態で実現することができる。
また、例えば、他の態様として次の画像処理装置として実現することも可能である。所定のスキャン対象画像を走査して得られた、各画素がR,G,Bの色成分毎の階調値で示される画像データの色ずれを補正する画像処理装置であって、前記カラー画像を構成する複数の画素の内から注目画素を選択する注目画素選択部と、前記注目画素に対して前記画像データの走査方向のマイナス側およびプラス側に隣接する各画素を第1および第2の参照画素として選択する参照画素選択部と、前記注目画素についてのR成分のG成分に対する色ずれ幅を、前記注目画素のR成分、G成分の各階調値、前記第1の参照画素のR成分、G成分の各階調値、および第2の参照画素のR成分、G成分の各階調値に基づいて算出する色ずれ幅算出部と、前記注目画素についてのR成分の階調値を、前記色ずれ幅算出部により算出された色ずれ幅に基づいて補正する注目画素補正部とを備える画像処理装置。
さらに、次の画像処理装置として実現することも可能である。所定のスキャン対象画像を走査して得られた、各画素がR,G,Bの色成分毎の階調値で示される画像データの色ずれを補正する画像処理装置であって、前記カラー画像を構成する複数の画素の内から注目画素を選択する注目画素選択部と、前記注目画素に対して前記画像データの走査方向のマイナス側およびプラス側に隣接する各画素を第1および第2の参照画素として選択する参照画素選択部と、前記注目画素についてのB成分のG成分に対する色ずれ幅を、前記注目画素のB成分、G成分の各階調値、前記第1の参照画素のB成分、G成分の各階調値、および第2の参照画素のB成分、G成分の各階調値に基づいて算出する色ずれ幅算出部と、前記注目画素についてのB成分の階調値を、前記色ずれ幅算出部により算出された色ずれ幅に基づいて補正する注目画素補正部とを備える画像処理装置。
さらにまた、適用例1の構成と適用例4の構成とを併せ持つ画像処理装置、適用例2の構成と適用例5の構成とを併せ持つ画像処理装置、適用例3の構成と適用例6の構成とを併せ持つ画像処理装置、等として実現することも可能である。
次に、本発明の実施の形態を実施例に基づいて以下に説明する。
A.実施例の全体構成:
図1は、本発明の実施例におけるコピー印刷装置の構成を概略的に示す説明図である。本実施例におけるコピー印刷装置1000は、スキャナ部100と、画像処理部200と、プリンタ部300とを備えている。具体的には、コピー印刷装置1000は、複写機、プリンタ、スキャナの機能を併せ持つ複合機によって構成されている。
スキャナ部100は、所定のスキャン対象画像(以下、「原稿」と呼ぶ)を走査して画像データを作成する画像入力装置である。スキャナ部100は、原稿を露光するランプとミラーとを備えるキャリッジを原稿面に平行に移動することにより得られた反射光をCCDラインセンサにより読み取ることにより、原稿のカラー画像を取得する周知のものである。スキャナ部100によれば、画像データは、各画素をR,G,Bの色成分毎の階調値で示すRGBデータとして出力される。
図2は、スキャナ部100における原稿Gに対する走査の方向を示す説明図である。図示するように、CCDラインセンサにより読み取る一の走査ラインSLが、原稿の横方向と一致している。この走査ラインSLは、上述したようにキャリッジを移動することにより、原稿Gの縦方向に移動する。すなわち、原稿Gの縦方向を走査方向(主走査方向)として原稿画像の読み取りを行う。
図1に示すように、画像処理部200は、プログラムを実行することにより種々の処理や制御を行うCPU210と、プログラムやデータ・情報を格納するメモリ220と、スキャナ部100から画像データを受け取る入力インタフェース(I/F)部230と、プリンタ部300に画像データを送る出力インタフェース(I/F)部240とを備えている。メモリ220は、画像データを格納するための画像バッファ10を有している。画像処理部200は、さらに、ボタンスイッチなどの入力部(図示せず)、ディスプレイなどの表示部(図示せず)を備えていてもよい。
画像処理部200には、画像処理用プログラム20やプリンタドライバ30などのプログラムがインストールされている。画像処理用プログラム20やプリンタドライバ30は、CPU210により実行される。なお、画像処理用プログラム20およびプリンタドライバ30は、CD−ROMなどの各種記憶媒体(コンピュータ読み取り可能な記録媒体等)に記憶されて配布されたり、またはインターネットなど各種通信手段を通じて配信されたりしており、外部からの取り込みが可能となっている。
画像処理用プログラム20は、スキャナ部100から送られてきた画像データの色ずれを補正する機能を実現するためのプログラムである。画像処理用プログラム20は、スキャナ部100から送られてきた画像データをメモリ220内の画像バッファ10に一旦格納し、この画像バッファ10内の画像データを書き換えることで上記補正を行い、上記補正が終了すると、補正後の画像データを印刷の対象としてプリンタドライバ30に出力する。
なお、画像処理用プログラム20は、階調値補正部21と色ずれ補正部22とを備える。階調値補正部21は、スキャナ部100の特性に合わせて画像データのカラーバランスを整える処理を行う。色ずれ補正部22は、画像データの色ずれを補正する処理を行う。色ずれ補正部22は、詳細には、注目画素選択部22Aと、参照画素選択部22Bと、色ずれ幅算出部22Cと、注目画素補正部22Dとを備えている。各部22A〜22Dの詳しい構成については後述する。
プリンタドライバ30は、画像処理用プログラム20から出力された画像データに基づき印刷データを生成する機能を実現するためのプログラムである。プリンタドライバ30は、上記生成された印刷データをプリンタ部300に出力する。ここで、印刷データは、プリンタ部300が解釈できる形式のデータである。
なお、プリンタドライバは、画像処理用プログラム20から出力された画像データを印刷データに変換するために、解像度変換部31と、領域分離部32と、エンハンス部33と、色変換部34と、ハーフトーン処理部35と、を備えている。
解像度変換部31は、印刷対象としての画像データの解像度をプリンタ部300の印刷解像度に一致するように変換する解像度変換処理を行う。領域分離部32は、画像データが有する各画素の属性(文字か網点かなど)を判定する。エンハンス部33は、領域分離部32の判定結果に対応して強調処理を行う。
色変換部34は、RGB値で表された画像データの色変換を行う。本実施例で用いられるプリンタ部300は、シアン(C)、マゼンダ(M)、イエロー(Y)、ブラック(K)の各色のインクを用いて印刷を行うプリンタである。そのため、色変換部34は、RGB値で表された画素値をCMYK値に変換する。
ハーフトーン処理部35は、色変換部34による色変換後の画素値に基づきハーフトーン処理を行い、色変換後の画像データをプリンタで印刷できる形式のデータ(印刷データ)に変換する。ハーフトーン処理部35によるハーフトーン処理後の印刷データは、出力インタフェース部240を介して、プリンタ部300に送られる。
プリンタ部300は、画像処理部200から印刷データを受信すると、印刷処理を実行する。プリンタ部300は、本実施例では、印刷媒体にインクドットを形成して画像を印刷するインクジェットプリンタにより構成される。
B.色ずれ補正処理:
図3は、画像データの色ずれ補正処理の流れを示すフローチャートである。画像データの色ずれ補正処理は、色ずれ補正部22(図1)によるものであり、色ずれ補正部22を実現するCPU210により実行される。
図3に示すように、処理が開始されると、CPU210は、階調値補正部21によるカラーバランス調整後の画像データを読み込む(ステップS102)。次いで、CPU210は、画像データで表される画像における左上の画素を最初の注目画素として設定する(ステップS104)。
本実施例では、画像データを構成する複数の画素の内から注目画素として1つ画素を選択し、この注目画素を順に全画素に渡って移動しつつ、注目画素に対して後述するステップS106〜S120の処理を施すことにより、画像データの全体に対して色ずれ補正処理を実行している。ステップS104では、注目画素の最初の位置を設定している。
図4は、注目画素が移動する軌跡を示す説明図である。図示するように、画像データDTを構成する複数の画素の内の一つが注目画素Pとして選択される。図中の注目画素Pの位置がステップS104で設定された位置であり、その後、図中の実線矢印に示すように、注目画素Pが移動する。すなわち、注目画素Pは、左端から右端へ横方向に走査し、次いで縦方向に1段下げて、左端から右端へ横方向に走査し、続いて、縦方向に1段下げるということを繰り返すことで、画像データDTを構成する全ての画素に順次移動される。図中のEは、最終画素であり、注目画素Pは最終画素Eの位置まで移動する。
図3に戻って、ステップS104の実行後、CPU210は、画像データDTを構成する複数の画素の中から、注目画素に対して上方向に隣接する画素を第1の参照画素として選択し、注目画素の下方向に隣接する画素を第2の参照画素として選択する(ステップS106)。
図5は、注目画素Pと第1の参照画素S1と第2の参照画素S2との位置関係を示す説明図である。図示するように、第1の参照画素S1は注目画素Pの1つ上の画素であり、第2の参照画素S2は注目画素Pの1つ下の画素である。なお、ここでいう上下の方向は、画像データの縦方向、すなわち画像データの走査方向と一致する方向である。ここで、「画像データの走査方向」とは、原稿から画像データを得る際に、イメージセンサを走査した方向を意味する。すなわち、図2の例示においては、CCDラインセンサを移動した方向である走査方向SDが「画像データの走査方向」に相当する。換言すれば、第1の参照画素S1は画像データDTの走査方向のマイナス側に隣接する画素であり、第2の参照画素S2は画像データDTの走査方向のプラス側に隣接する画素である。
上記画像データの走査方向は、本実施例では、スキャナ部100からの通知を受けて判断するようにしている。なお、スキャナ部100において、画像データ作成時に、画像データのフォーマットの中に上記「画像データの走査方向」を示す情報を格納する構成とし、その格納された情報に基づいて、画像データの走査方向を判断する構成としてもよい。
図3に戻り、ステップS106の実行後、CPU210は、画像データDTから注目画素PについてのR,G,Bの各階調値[r(n),g(n),b(n)]を取得する(ステップS108)。ここで、nは0以上の正数であり、注目画素Pの画像データ上の位置を示す値である。続いて、CPU210は、ステップS106で選択した第1の参照画素S1についてR,G,Bの各階調値[r(n−1),g(n−1),b(n−1)]を取得し(ステップS110)、ステップS106で選択した第2の参照画素S2についてR,G,Bの各階調値[r(n+1),g(n+1),b(n+1)]を取得する(ステップS112)。
その後、CPU210は、ステップS108ないしS112で取得した下記の階調値を用いて下記の式(9)に基づく演算処理を行うことにより、注目画素PについてのR成分のG成分に対する色ずれ幅DRを求める(ステップS114)。
[r(n−1),g(n−1),b(n−1)]:第1の参照画素S1の階調値
[r(n),g(n),b(n)]:注目画素Pの階調値
[r(n+1),g(n+1),b(n+1)]:第2の参照画素S2の階調値
Figure 0004941390
ただし、式(9)において分母が所定の閾値Tよりも小さくなるときは、色ずれ幅DR=0とする。
続いて、CPU210は、ステップS108ないしS112で取得した上記の階調値を用いて下記の式(10)に基づく演算処理を行うことにより、注目画素PについてのB成分のG成分に対する色ずれ幅DBを求める(ステップS116)。
Figure 0004941390
ただし、式(10)において分母が所定の閾値Tよりも小さくなるときは、色ずれ幅DB=0とする。
図6は、印刷された黒色の直線をスキャナ部100により走査(以下、「スキャン」とも呼ぶ)して得られた画像データを示す説明図である。図示ではカラーでないことから明瞭でないが、直線の下側は赤っぽくなり、直線の上側は青っぽくなっており、このように色ずれが現れている。図中に1点鎖線で示した範囲内のR成分、G成分、B成分の階調値をグラフにすると図7のようになる。グラフの左側が画像の下側に、グラフの右側が画像の上側に対応する。グラフに示すように、G成分を中心にして、R成分が右(画像では上)、B成分が左(画像では下)にずれている。R成分が右にずれるということは、例えば走査方向の位置=10の点を見てみると判るが、B成分の階調値が強くなるということなので、結果として図6に示すように、直線の上側は青っぽくなる。逆に、B成分が左にずれるということは、例えば走査方向の位置=7の点を見てみると判るが、R成分の階調値が強くなるということなので、結果として図6に示すように、直線の下側は赤っぽくなる。
式(9)は、前記R成分のG成分に対する上側の色ずれ幅をDRとして算出するものである。式(10)は、前記B成分のG成分に対する下側の色ずれ幅をDBとして算出するものである。式(9)および式(10)がどのような原理により導かれたかについては後述する。
図3に戻って、CPU210は、ステップS116の実行後、ステップS114で求めた色ずれ幅DRに基づいて、注目画素PについてのR成分の階調値r(n)を補正する処理を行う(ステップS118)。この補正は、R成分のG成分に対する色ずれ幅DRが0となるようにR成分の階調値を補正するもの、すなわち、R成分の階調値をG成分の階調値と一致するように移動するものである。なお、R成分の移動の具体的な方法については後述する。
次いで、CPU210は、ステップS116で求めた色ずれ幅DBに基づいて、注目画素PについてのB成分の階調値b(n)を補正する処理を行う(ステップS120)。この補正は、B成分のG成分に対する色ずれ幅DBが0となるようにB成分の階調値を補正するもの、すなわち、B成分の階調値をG成分の階調値と一致するように移動するものである。なお、R成分と同様、B成分の移動の具体的な方法については後述する。
ステップS118およびS120の処理の結果、注目画素PについてのR,G,Bの各色成分が一致する。その後、CPU210は、注目画素Pが最終画素E(図4参照)の位置まで達したか否かを判定する(ステップS122)。ここで、達していないと判定された場合には、注目画素Pを図4で説明した移動方向に1画素だけ移動し(ステップS124)、ステップS106に処理を戻す。こうして、ステップS106ないしS122の処理を、画像データDTを構成する全ての画素に対して順次実行することにより、画像データDTを構成する全ての画素についてのR,G,Bの各色成分を一致させる。ステップS124で、注目画素Pが最終画素Eに達したと判定された場合には、「リターン」に抜けて、色ずれ補正処理を終了する。
C.色ずれ幅の算出:
前述した式(9)および式(10)がどのような原理により導かれたかについて、次に説明する。R成分(B成分)のG成分に対する色ずれ幅を定量化する。まず、記号を導入し、色ずれ幅を定式化することとする。
{r(n)},{g(n)},{b(n)}:色ずれ幅を求める列におけるR成分、G成分、B成分の階調値を表す離散信号
C(x),gC(x),bC(x):色ずれ幅を求める列におけるR成分、G成分、B成分の階調値を表す連続信号
ここで、rC(x),gC(x),bC(x)は、{r(n)},{g(n)},{b(n)}を適当な連続曲線でつないだ信号である。つまり{r(n)},{g(n)},{b(n)}はrC(x),gC(x),bC(x)を、サンプリング周期X=1で離散化した信号とみなすことができ、次式(11)が成り立つ。
Figure 0004941390
なお、G成分に対して画像データの上方向にずれているとき、色ずれ幅は正となり、下方向にずれているとき、色ずれ幅は負となるとすると、R成分の色ずれ幅DR>0、B成分の色ずれ幅DB<0となる。図5のようにスキャンされた黒線の画像を考えると、連続信号rC(x),gC(x),bC(x)は類似の形状をしているが、色ずれの影響で位置が少しずれていると考えられる。したがって、次式(12)の関係が成り立つ。また、式(12)を変形すると、次式(13)の関係が成り立つ。
Figure 0004941390
式(12)および式(13)より、次式(14)の関係が成り立つ。ここで、R成分の色ずれ幅DR(あるいはB成分の色ずれ幅DB)を単にDと表す。
Figure 0004941390
式(14)のそれぞれをTaylor展開すると、次式(15),(16)が得られる。
Figure 0004941390
x=nとすると、次式(17)、(18)が得られる。
Figure 0004941390
ここで、微分は中央差分による近似を用いて置き換えることで、次式(19)、(20)の関係が成り立つ。
Figure 0004941390
結局、次式(21)、(22)の関係が成り立つ。
Figure 0004941390
式(22)から式(21)を引いて、Dについて整理すると、次式(23)の関係が成り立つ。
Figure 0004941390
こうして求められた式(23)が、ステップS114の演算で用いた式(9)に対応する。なお、ステップS114では、前述したように、式(9)において、分母であるr(n+1)−r(n−1)+g(n+1)−g(n+1)の値が所定の閾値Tよりも小さくなるときは、色ずれ幅DR=0とする。分母が小さくなると、算出される色ずれ幅は不安定になり、正確な値が求まらないことが多いためで、r(n+1)−r(n−1)+g(n+1)−g(n+1)が小さい場合というのは、ほとんど上下の画素の階調差が小さい場合で、色ずれが発生する部位ではない。このため、色ずれ幅を0としても問題ない。ステップS116の演算で用いた式(10)についても、同様にして求められる。
D.色成分の移動:
ステップS118およびS120で実行される色成分の移動の具体的な方法について、次に説明する。まず、R成分の離散信号r(n)を補正する方法について述べる。この補正の処理は、離散信号r(n)と、R成分のG成分に対する色ずれ幅DR(以下、単に「D」と表す)とから、rshift(n)=rC(n+D)を満たすrshift(n)を求めることにある。ただし、rC(x)は、rC(n)=r(n)を満たす連続信号である。ここで注意すべきことは、連続信号rC(n)について、x=n(nは正数)以外の値をとることができないということである。したがって、rC(n)=r(n)を補間することによって、rC(n+D)の近似値を求め、その値を離散信号rshift(n)の値とする。
補間の方法としては、本実施例では、線形補間を採用した。線形補間によるrC(n+D)の近似値は次式(24)で求められ、これをrshift(n)とする。
Figure 0004941390
図8は、線形補間についての補間関数の一例を示すグラフである。図示する補間関数は、次式(25)により表される。
Figure 0004941390
式(24)に基づいてrshift(n)を求めることで、R成分の離散信号r(n)を色ずれ幅Dだけ移動した値を求めることができる。なお、上記色ずれ補正処理におけるステップS104,S124の処理が注目画素選択部22Aに基づくものであり、ステップS106の処理が参照画素選択部22Bに基づくものであり、ステップS108〜S116の処理が色ずれ幅算出部22Cに基づくものであり、ステップS118,S120が注目画素補正部22Dに基づくものである。
E.実施例の効果:
以上説明したコピー印刷システムでは、補正の対象となる注目画素についてのR成分およびB成分のG成分に対する色ずれ幅DR,DBを、注目画素と第1および第2の参照画素の階調値を用いて、式(9)、式(10)に基づいて算出する。そして、その算出された色ずれ幅DR,DBに基づいて、注目画素についてのR成分、B成分の各階調値を補正する。これにより、求めた色ずれ幅だけR成分およびB成分の各階調値をずらす補正を行うことにより、注目画素のR成分およびB成分をG成分に一致させることができる。この構成によれば、どの程度の色ずれが発生しているかを画像データから判断し、適応的に補正を行う構成であることから、画像の色ずれの補正精度を高めることができる。
また、本実施例では、ステップS118およびS120によるR成分およびB成分の移動を線形補間を用いて行うことで、色成分の移動に要する処理速度を高めることができる。なお、線形補間に換えて、キュービックコンボリューションの補間方法を採用してもよい。線形補間は、高周波成分がなまるが処理速度は速いという特徴を持つのに対して、キュービックコンボリューションは、処理速度が遅いが高周波成分はなまらないという特徴を持つ。画質と速度のトレードオフの関係にあることから、画質と速度のいずれを望むかによって、線形補間とキュービックコンボリューションとのいずれの補間法を採用するかを決めればよい。なお、これら2つの補間法に限る必要もなく、他の補間法を採用する構成としてもよい。
F.変形例:
なお、この発明は上記の実施例や実施形態に限られるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々の態様において実施することが可能であり、例えば次のような変形も可能である。
F1.変形例1:
前記実施例では、注目画素を画像データの全範囲に移動することで、全範囲を補正の対象としたが、これに換えて画像データの一部だけに注目画素を移動することで、一部を補正の対象としてもよい。一例として、色ずれは文字や直線に対して発生することから、補正幅を計算する前にエッジ判定して、エッジでないと判定された画素については補正を行わない(補正しない)構成としてもよい。
F2.変形例2:
前記実施例では、式(9)および式(10)において、分母が所定の閾値Tよりも小さくなるときは、色ずれ幅を値0としていたが、必ずしもこの分母が小さいときに色ずれ幅を値0とする処理を行う必要はない。すなわち、色ずれ幅算出部においては、式(9)および式(10)に基づく演算処理だけを行う構成としてもよい。
F3.変形例3:
また、前記実施例では、R成分およびB成分のそれぞれについて、色ずれ幅を求めて色成分の補正を行っていたが、R成分およびB成分のいずれか一方だけについて、色ずれ幅を求めて色成分の補正を行う構成としてもよい。
F4.変形例4:
前述した式(23)(すなわち式(9))は、式(22)から式(21)を引いて、Dについて整理を行なうことで得られたものである。これに対して、式(21)からだけでも、Dを求めることができる。すなわち、式(21)においてDについて整理を行うと、請求項2の欄に記載した式(2)を得ることができる。色ずれ幅算出部において式(2)に基づく演算を行う構成とすればよい。この構成により、前記実施例と同様に、R成分のG成分に対する色ずれ幅を算出することができる。色ずれ幅の精度の点については前記実施例と比べると低いものとなる。なお、式(22)においてDについて整理を行うと、請求項3における式(3)を得ることができる。色ずれ幅算出部において式(3)に基づく演算を行う構成とすればよい。この構成により、同様に、R成分のG成分に対する色ずれ幅を算出することができる。
F5.変形例5:
また、上記変形例3と同様な考え方で、R成分のG成分に対する色ずれ幅を算出する際にも、請求項5の欄に記載した式(5)に基づく演算を行う構成としてもよいし、また、請求項6の欄に記載した式(6)に基づく演算を行う構成としてもよい。
F6.変形例6:
上記実施例では、画像処理装置としてのコピー印刷装置が複合機として構成されているが、これに換えて、スキャナ、画像処理装置としてのパーソナルコンピュータ、プリンタとから構成される画像処理システムにも適用可能である。また、本発明の画像処理装置は、スキャナあるいはスキャナ部の外側に設ける必要はなく、スキャナあるいはスキャナ部に設ける構成としてもよい。すなわち、本発明は、スキャナ単体(スキャナ装置)として構成してもよい。
また、上記実施例において、ハードウェアによって実現されていた構成の一部をソフトウェアに置き換えるようにしてもよく、逆に、ソフトウェアによって実現されていた構成の一部をハードウェアに置き換えるようにしてもよい。
F7.変形例7:
上記実施例では、CCDラインセンサの走査方向が原稿の上下方向となる構成としたが、これに換えて、CCD等のイメージセンサを原稿の左右方向としても本発明を適用可能である。
F8.変形例8:
上記実施例では、画像データの走査方向の両側、すなわち走査方向のマイナス側およびプラス側に発生する色ずれを補正していたが、色ずれは走査方向に垂直な方向にも発生し得ることから、上記垂直な方向の両側に発生する色ずれを補正する構成としてもよい。この場合には、注目画素に対して左方向に隣接する画素を第1の参照画素として選択し、注目画素の右方向に隣接する画素を第2の参照画素として選択すればよい。なお、一の画像データに対して、走査方向、および走査方向に垂直な方向のいずれに対しても個別に本発明を適用する構成としてもよい。
本発明の実施例におけるコピー印刷装置の構成を概略的に示す説明図である。 スキャナ部における原稿に対する走査の方向を示す説明図である。 画像データの色ずれ補正処理の流れを示すフローチャートである。 注目画素が移動する軌跡を示す説明図である。 注目画素と第1の参照画素と第2の参照画素との位置関係を示す説明図である。 印刷された黒色の直線をスキャナ部により走査して得られた画像データを示す説明図である。 R成分、G成分、B成分の階調値を示すグラフである。 線形補間についての補間関数の一例を示すグラフである。
符号の説明
10…画像バッファ
20…画像処理用プログラム
21…階調値補正部
22…色ずれ補正部
22A…注目画素選択部
22B…参照画素選択部
22C…色ずれ幅算出部
22D…注目画素補正部
30…プリンタドライバ
31…解像度変換部
32…領域分離部
33…エンハンス部
34…色変換部
35…ハーフトーン処理部
100…スキャナ部
200…画像処理部
210…CPU
220…メモリ
230…入力インタフェース部
240…出力インタフェース部
300…プリンタ部
1000…コピー印刷装置
P…注目画素
S1…第1の参照画素
S2…第2の参照画素
DT…画像データ

Claims (8)

  1. 所定のスキャン対象画像を走査して得られた、各画素がR,G,Bの色成分毎の階調値で示される画像データの色ずれを補正する画像処理装置であって、
    前記カラー画像を構成する複数の画素の内から注目画素を選択する注目画素選択部と、
    前記画像データの走査方向もしくは前記走査方向に垂直な方向を所定の方向と定めて、前記注目画素に対して前記所定の方向の両側に隣接する各画素を第1および第2の参照画素として選択する参照画素選択部と、
    前記注目画素についてのR成分のG成分に対する色ずれ幅を、次式(1)に基づいて算出する色ずれ幅算出部と、
    前記注目画素についてのR成分の階調値を、前記色ずれ幅算出部により算出された色ずれ幅に基づいて補正する注目画素補正部と
    を備える画像処理装置。
    Figure 0004941390
    ただし、
    Dは、前記注目画素についてのR成分のG成分に対する色ずれ幅であり、
    r(n)は、前記注目画素のR成分の階調値であり、
    g(n)は、前記注目画素のG成分の階調値であり、
    r(n−1)は、前記第1の参照画素のR成分の階調値であり、
    r(n+1)は、前記第2の参照画素のR成分の階調値であり、
    g(n−1)は、前記第1の参照画素のG成分の階調値であり、
    g(n+1)は、前記第2の参照画素のG成分の階調値である。
  2. 所定のスキャン対象画像を走査して得られた、各画素がR,G,Bの色成分毎の階調値で示される画像データの色ずれを補正する画像処理装置であって、
    前記カラー画像を構成する複数の画素の内から注目画素を選択する注目画素選択部と、
    前記画像データの走査方向もしくは前記走査方向に垂直な方向を所定の方向と定めて、前記注目画素に対して前記所定の方向の両側に隣接する各画素を第1および第2の参照画素として選択する参照画素選択部と、
    前記注目画素についてのR成分のG成分に対する色ずれ幅を、次式(2)に基づいて算出する色ずれ幅算出部と、
    前記注目画素についてのR成分の階調値を、前記色ずれ幅算出部により算出された色ずれ幅に基づいて補正する注目画素補正部と
    を備える画像処理装置。
    Figure 0004941390
    ただし、
    Dは、前記注目画素についてのR成分のG成分に対する色ずれ幅であり、
    r(n)は、前記注目画素のR成分の階調値であり、
    g(n)は、前記注目画素のG成分の階調値であり、
    r(n−1)は、前記第1の参照画素のR成分の階調値であり、
    r(n+1)は、前記第2の参照画素のR成分の階調値である。
  3. 所定のスキャン対象画像を走査して得られた、各画素がR,G,Bの色成分毎の階調値で示される画像データの色ずれを補正する画像処理装置であって、
    前記カラー画像を構成する複数の画素の内から注目画素を選択する注目画素選択部と、
    前記画像データの走査方向もしくは前記走査方向に垂直な方向を所定の方向と定めて、前記注目画素に対して前記所定の方向の両側に隣接する各画素を第1および第2の参照画素として選択する参照画素選択部と、
    前記注目画素についてのR成分のG成分に対する色ずれ幅を、次式(3)に基づいて算出する色ずれ幅算出部と、
    前記注目画素についてのR成分の階調値を、前記色ずれ幅算出部により算出された色ずれ幅に基づいて補正する注目画素補正部と
    を備える画像処理装置。
    Figure 0004941390
    ただし、
    Dは、前記注目画素についてのR成分のG成分に対する色ずれ幅であり、
    r(n)は、前記注目画素のR成分の階調値であり、
    g(n)は、前記注目画素のG成分の階調値であり、
    g(n−1)は、前記第1の参照画素のG成分の階調値であり、
    g(n+1)は、前記第2の参照画素のG成分の階調値である。
  4. 所定のスキャン対象画像を走査して得られた、各画素がR,G,Bの色成分毎の階調値で示される画像データの色ずれを補正する画像処理装置であって、
    前記カラー画像を構成する複数の画素の内から注目画素を選択する注目画素選択部と、
    前記画像データの走査方向もしくは前記走査方向に垂直な方向を所定の方向と定めて、前記注目画素に対して前記所定の方向の両側に隣接する各画素を第1および第2の参照画素として選択する参照画素選択部と、
    前記注目画素についてのB成分のG成分に対する色ずれ幅を、次式(4)に基づいて算出する色ずれ幅算出部と、
    前記注目画素についてのB成分の階調値を、前記色ずれ幅算出部により算出された色ずれ幅に基づいて補正する注目画素補正部と
    を備える画像処理装置。
    Figure 0004941390
    ただし、
    Dは、前記注目画素についてのB成分のG成分に対する色ずれ幅であり、
    b(n)は、前記注目画素のB成分の階調値であり、
    g(n)は、前記注目画素のG成分の階調値であり、
    b(n−1)は、前記第1の参照画素のB成分の階調値であり、
    b(n+1)は、前記第2の参照画素のB成分の階調値であり、
    g(n−1)は、前記第1の参照画素のG成分の階調値であり、
    g(n+1)は、前記第2の参照画素のG成分の階調値である。
  5. 所定のスキャン対象画像を走査して得られた、各画素がR,G,Bの色成分毎の階調値で示される画像データの色ずれを補正する画像処理装置であって、
    前記カラー画像を構成する複数の画素の内から注目画素を選択する注目画素選択部と、
    前記画像データの走査方向もしくは前記走査方向に垂直な方向を所定の方向と定めて、前記注目画素に対して前記所定の方向の両側に隣接する各画素を第1および第2の参照画素として選択する参照画素選択部と、
    前記注目画素についてのB成分のG成分に対する色ずれ幅を、次式(5)に基づいて算出する色ずれ幅算出部と、
    前記注目画素についてのB成分の階調値を、前記色ずれ幅算出部により算出された色ずれ幅に基づいて補正する注目画素補正部と
    を備える画像処理装置。
    Figure 0004941390
    ただし、
    Dは、前記注目画素についてのB成分のG成分に対する色ずれ幅であり、
    b(n)は、前記注目画素のB成分の階調値であり、
    g(n)は、前記注目画素のG成分の階調値であり、
    b(n−1)は、前記第1の参照画素のB成分の階調値であり、
    b(n+1)は、前記第2の参照画素のB成分の階調値である。
  6. 所定のスキャン対象画像を走査して得られた、各画素がR,G,Bの色成分毎の階調値で示される画像データの色ずれを補正する画像処理装置であって、
    前記カラー画像を構成する複数の画素の内から注目画素を選択する注目画素選択部と、
    前記画像データの走査方向もしくは前記走査方向に垂直な方向を所定の方向と定めて、前記注目画素に対して前記所定の方向の両側に隣接する各画素を第1および第2の参照画素として選択する参照画素選択部と、
    前記注目画素についてのB成分のG成分に対する色ずれ幅を、次式(6)に基づいて算出する色ずれ幅算出部と、
    前記注目画素についてのB成分の階調値を、前記色ずれ幅算出部により算出された色ずれ幅に基づいて補正する注目画素補正部と
    を備える画像処理装置。
    Figure 0004941390
    ただし、
    Dは、前記注目画素についてのB成分のG成分に対する色ずれ幅であり、
    b(n)は、前記注目画素のB成分の階調値であり、
    g(n)は、前記注目画素のG成分の階調値であり、
    g(n−1)は、前記第1の参照画素のG成分の階調値であり、
    g(n+1)は、前記第2の参照画素のG成分の階調値である。
  7. 所定のスキャン対象画像を走査して得られた、各画素がR,G,Bの色成分毎の階調値で示される画像データの色ずれを補正する画像処理方法であって、
    前記カラー画像を構成する複数の画素の内から注目画素を選択し、
    前記画像データの走査方向もしくは前記走査方向に垂直な方向を所定の方向と定めて、前記注目画素に対して前記所定の方向の両側に隣接する各画素を第1および第2の参照画素として選択し、
    前記注目画素についてのR成分のG成分に対する色ずれ幅を、次式(7)に基づいて算出し、
    前記注目画素についてのR成分の階調値を、前記算出された色ずれ幅に基づいて補正する、画像処理方法。
    Figure 0004941390
    ただし、
    Dは、前記注目画素についてのR成分のG成分に対する色ずれ幅であり、
    r(n)は、前記注目画素のR成分の階調値であり、
    g(n)は、前記注目画素のG成分の階調値であり、
    r(n−1)は、前記第1の参照画素のR成分の階調値であり、
    r(n+1)は、前記第2の参照画素のR成分の階調値であり、
    g(n−1)は、前記第1の参照画素のG成分の階調値であり、
    g(n+1)は、前記第2の参照画素のG成分の階調値である。
  8. 所定のスキャン対象画像を走査して得られた、各画素がR,G,Bの色成分毎の階調値で示される画像データの色ずれを補正する画像処理方法であって、
    前記カラー画像を構成する複数の画素の内から注目画素を選択し、
    前記画像データの走査方向もしくは前記走査方向に垂直な方向を所定の方向と定めて、前記注目画素に対して前記所定の方向の両側に隣接する各画素を第1および第2の参照画素として選択し、
    前記注目画素についてのB成分のG成分に対する色ずれ幅を、次式(8)に基づいて算出し、
    前記注目画素についてのB成分の階調値を、前記算出された色ずれ幅に基づいて補正する、画像処理方法。
    Figure 0004941390
    ただし、
    Dは、前記注目画素についてのB成分のG成分に対する色ずれ幅であり、
    b(n)は、前記注目画素のB成分の階調値であり、
    g(n)は、前記注目画素のG成分の階調値であり、
    b(n−1)は、前記第1の参照画素のB成分の階調値であり、
    b(n+1)は、前記第2の参照画素のB成分の階調値であり、
    g(n−1)は、前記第1の参照画素のG成分の階調値であり、
    g(n+1)は、前記第2の参照画素のG成分の階調値である。
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