JP3112377B2 - 画像読取装置 - Google Patents

画像読取装置

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JP3112377B2
JP3112377B2 JP06032447A JP3244794A JP3112377B2 JP 3112377 B2 JP3112377 B2 JP 3112377B2 JP 06032447 A JP06032447 A JP 06032447A JP 3244794 A JP3244794 A JP 3244794A JP 3112377 B2 JP3112377 B2 JP 3112377B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、平面走査型の製版用
カラ―スキャナーなどに用いられる画像読取装置に関す
るもので、特に、複数のラインセンサで原画の画像を読
み取る際に、各ラインセンサの読取位置のずれを補償し
た画像読取り装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
【0003】
【(a)第1従来技術】図29は、従来の平面走査型の
製版用カラースキャナーの第1の例を示した構成図であ
る。図示のように、副走査方向に移動する原画台5上の
原画1を光源6で照明し、原画1からの反射光をミラー
7とレンズ2を用いて光センサユニット11上に導く。
この光センサユニット11は、B、G、Rの3色を読み
取る3本のラインセンサ14B、14G、14Rを副走
査方向に対応する方向に等間隔Dで平行に配置したもの
である。
【0004】この装置では、3本のラインセンサ14
B、14G、14Rのそれぞれで読取っている原画1上
での実際の読取位置(以下、読取線と呼ぶ。)が異なっ
ているので、このままでは出力される画像に色ずれが生
じる。そこで、各ラインセンサ14B、14G、14R
のそれぞれから出力される色信号をAD変換装置15で
デジタル化した後、先に読み取る2色のラインセンサ
(図29では、ラインセンサ14R、14G)からの色
信号を適当なライン数のメモリ16に記憶して遅延さ
せ、出力される各色信号の原画上での仮想的な読取位置
(以下検出線と呼ぶ。)を一致させる。
【0005】ところが、原画1上での読取線の間隔Aが
これら読取線を走査したときの走査線ピッチの整数倍と
なっていない場合もあり、この場合にはメモリ16によ
る遅延だけで最終的に出力される各色信号の検出線の位
置を一致させることができず、小数点以下の端数に対応
する微細な色ずれが生じてしまう。そこで、最終段とそ
の前段との一対のメモリ16に保存された色信号を、走
査線ピッチ単位で間隔Aを表した場合の端数に対応する
補間係数で補間する補間回路17で処理することによっ
て、最終的に出力される各色信号の検出線の位置を一致
させて色ずれを防止している。
【0006】色信号の読取線の位置ずれの補償について
より詳細に説明する。ラインセンサ14R、14Gから
の各色信号の読取線の位置ずれを補償するための遅延ラ
イン数x(原画1上の間隔Aに相当)は、次の「数1」
で求められる。
【0007】
【数1】
【0008】この遅延ライン数xを〔y+n/m〕ライ
ン(y、m、nは整数、0≦y、0≦n<m)とする
と、補間回路17からの出力信号Sは、次の「数2」で
与えられる。
【0009】
【数2】
【0010】
【(b)第2従来技術】図30は、平面走査型の製版用
カラースキャナーの他の例を示した構成図である。図示
のように、副走査方向Yに移動する原画台5上の原画を
光源6で照明し、原画1からの反射光をハーフミラー1
8とフィルタ19によって分光し、レンズ20とライン
センサ21との3つの組に導いている。この装置では、
各ラインセンサ21の原画1上の読取位置が一致するよ
うにレンズ20、ラインセンサ21等の配置が決められ
るので、図29のスキャナーのような各色信号の読取線
の位置ずれは原理的に発生しない。
【0011】しかし、現実には、ハーフミラー18、ラ
インセンサ21等の取り付け位置のずれや、レンズ20
の収差、ラインセンサ21の湾曲などによって、微少な
読取線の位置ずれが生じ、出力画像に色ずれが生じる。
これを本質的に防止するには、非常に高い機械的・光学
的精度が要求されコスト高になるので、その代わりに読
み取った後の画像信号を演算処理することによって補正
することが行われる。ここでは、各ラインセンサ21の
出力をAD変換装置22でデジタル化した後、1ライン
以上のラインメモリに記憶し、図29のスキャナーと同
様に補間回路17によって各色信号の読取線の位置ずれ
を補正している。ただし、この位置ずれは、たとえば各
ラインセンサ21が完全に平行になっていないなどの理
由でも生ずるものであるから、主走査方向Xの位置によ
って変化する。このため、対応する補正量は、主走査位
置カウンタ23a及び補正量メモリ23bを用い、主走
査方向Xの位置によって可変なものとする。この際、ラ
インセンサ21の副走査方向Yに関する前後の相対的配
置関係も一定でないので、ラインセンサ21の前後関係
が変化しない区間毎に最も後に読み取られるラインセン
サ21を補正の基準としている。このような補正量の分
布は、あらかじめ測定されており、主走査方向Y及び副
走査方向Xの各座標に対応するテーブルとして補正量メ
モリ23bに保存されている。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】
【0013】
【(a)図29の装置の問題点】しかし、図29のよう
な装置については、以下に詳細に説明するように、ノイ
ズ成分を十分に除去できないという不具合や、色毎に画
質に差が生じその差が読取位置ずれの補正量の変動に応
じて変動してしまうという不具合がある。
【0014】一般に、画像の読み取りに際して補間処
理を行うと、再生画像の鮮鋭度が劣化するとともに再生
画像からノイズ成分が減少する。一方、CCD等を用い
たラインセンサでは、短波長の光に対する感度が低く、
長波長側に比べてダイナミックレンジが狭くなり、短波
長側でノイズ量が多くなりがちである。したがって、こ
のノイズを緩和するために、補間処理は短波長側のライ
ンセンサ、ここではラインセンサ14Bの信号に行うの
が望ましい。
【0015】ところが、図29の装置では、ラインセン
サ14Bの読取線の位置を基準とし、それに対する他の
ラインセンサの読取線の相対的な位置ずれを、他のライ
ンセンサの遅延と補間処理によって補償しているので、
基準となるラインセンサ14Bの信号は何の処理も施さ
れずに出力され、ノイズ除去の効果が得られない。
【0016】このような不都合を防止するため、図29
の装置で、ラインセンサ14B、14G、14Rの位置
関係を変えて、ラインセンサ14Bの出力が補間回路で
処理を受けるようにしたとしても、各読取線相互の間隔
や走査線ピッチの設定によっては補間処理が行われない
場合も生じる。すなわち、ラインセンサ14Rが基準ラ
インセンサとなるように配置したとしても、ラインセン
サ14R、14B相互についての遅延ライン数xがちょ
うど整数になっている場合もあり、この場合にはライン
センサ14Bについての色信号の補間は実行されないこ
とになる。
【0017】また、各読取線相互の間隔や走査線ピッチ
は、例えばレンズ2の倍率や副走査速度を変えて画像の
読取倍率や解像度を可変としたタイプの装置では、読取
線相互の位置ずれの補正量に対応する補間係数の変動に
応じて出力画像の粒状性が不安定になりやすいという不
具合が生じる。
【0018】一般に、画像の読み取り後の再生画像上
のノイズ成分の差は、再生画像の粒状性だけでなく再生
画像の色再現にも影響を与えることがあるので、できる
限り均一になるのが望ましい。
【0019】ところが、図29の装置では、既に述べた
ように、基準となるラインセンサからの信号は何の処理
も施されずに出力されるのに対し、他のラインセンサか
らの信号は補間処理を受けることとなり、最終的に出力
される信号の空間周波数特性に差異が生じ、色毎の再生
画像の画質相互に差が生じる。
【0020】また、補間された信号同士でも、読取線相
互の間隔や走査線ピッチに応じて補間係数が異なるた
め、得られる信号の空間周波数特性に差異が生じ、色毎
の再生画像の画質を同じものとすることができない。
【0021】さらに、読取線相互の間隔や走査線ピッチ
は、レンズ2の倍率、副走査速度などによっても変化す
るが、これらを可変することによって読取倍率を変える
タイプの装置では、読取線相互の位置ずれの補正量に対
応する補間係数の変動に応じて出力画像の粒状性や色再
現が不安定になりやすいという不具合が生じる。
【0022】図31は、補間係数の変化に伴って空間周
波数特性が変化することを説明するための図である。横
軸yは、副走査方向の位置に対応し、縦軸は、色信号の
強度を示す。図示のように、原信号、補間係数(0.1
5, 0.85)、補間係数(0.5, 0.5)の順に、な
まった空間周波数特性となる。
【0023】
【(b)図30の装置の問題点】 図30の装置でも、図29の装置の場合と同様に、色
毎の再生画像の画質に差が生じるという不具合がある。
また、レンズ2をズームレンズとする場合や、副走査速
度を可変することによって読取倍率を変えるタイプとし
た場合などに、読取倍率に応じてノイズ成分が変動して
しまい、読取倍率に応じて色毎の画質が変化する不具合
がある。
【0024】しかも、図30の装置では、各ラインセ
ンサ間だけでなく、主走査方向の読取位置のずれ量の分
布に応じて副走査方向の読取線の位置ずれの補正量が変
化するので、ノイズ成分の大小が色毎に異なる帯状のム
ラとなって表れるという不具合もある。
【0025】
【(c)発明の目的】そこで、本発明は、再生画像の画
質に差が生じにくい画像読取装置を提供することを目的
とする。
【0026】また、本発明は、画像の読取倍率等が変動
した場合にも再生画像の色毎の画質に変化が生じにくい
画像読取装置を提供することを目的とする。
【0027】さらに、本発明は、ラインセンサの微少な
位置ずれがある場合にも、色毎に異なる帯状のムラが生
じない画像読取装置を提供することを目的とする。
【0028】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、主走
査方向に延びた複数のラインセンサを並列的に配置し、
複数のラインセンサと原画とを副走査方向に沿って相対
的に移動させつつ、複数のラインセンサによって原画の
画像をそれぞれ走査線順次に読み取る画像読取装置であ
って、複数のラインセンサのすべてについて、それらの
出力信号を副走査方向についてそれぞれ補間する複数の
補間回路と、複数のラインセンサ相互間の配置距離と、
原画上における複数のラインセンサの読取位置の副走査
方向における配列間隔との比率に関するパラメータを設
定するパラメータ設定手段と、を備え、前記複数の補間
回路のうち、前記複数のラインセンサのそれぞれにおけ
る補間の基準としてあらかじめ特定されている基準ライ
ンセンサについての補間回路には、前記パラメータの値
にかかわらず、ほぼ一定の基準補間係数が与えられると
ともに、前記複数の補間回路のうち、残余のラインセン
サに対応する補間回路には、前記基準補間係数と前記パ
ラメータとに基づいて決定される補間係数が設定される
ことを特徴とする。
【0029】
【0030】
【0031】
【作用】請求項1の発明では、基準ラインセンサについ
ての補間回路にほぼ一定の基準補間係数が与えられるの
で、前述のパラメータが変化した場合にも、基準ライン
センサからの出力信号を副走査方向に関してほぼ一定の
補間係数で補間してその出力信号のノイズ特性を常に一
定に保つことができるとともに、残余のラインセンサに
対応する補間回路に基準補間係数と前述のパラメータに
基づいて決定される補間係数が設定されるので、基準ラ
インセンサと残余のラインセンサとの読取位置を補償し
て再生画像の色ずれの発生を防止できる。すなわち、基
準ラインセンサが他のラインセンサに比較してノイズを
発生しやすいものである場合や、基準ラインセンサから
の特定分光成分の再生画像がノイズを敏感に反映するも
のである場合に、前述のパラメータ(複数のラインセン
サ相互の配置距離や原稿上における複数のラインセンサ
の読取位置の副走査方向における配列間隔)を変えて画
像の読取倍率等を変更したときにも、基準ラインセンサ
についての補間回路でのほぼ一定の基準補間係数による
補間処理によって基準ラインセンサからの補間後の信号
のノイズ抑圧特性を一定に保ち得るので、再生画像の全
体としての画質が読取倍率等の変化の影響をほとんど受
けなくなる。
【0032】
【0033】
【0034】
【0035】
【実施例】
【0036】
【(a)第1実施例】 <第1実施例の装置構成>図1は、この発明の第1実
施例の画像読取装置の全体的構成を示す図である。図示
のように、原画台5上のカラー原画1は、モータ8、ド
ライバ9等の移動機構によって、副走査方向Yの反対方
向(−Y)に所定の速度Vで送られる。このため、光セ
ンサユニット11は、原画1に対して一定速度Vで副走
査方向Yに相対的に移動することとなる。光源6で照明
された原画1からの反射光は、ミラー7とレンズ2を介
して光センサユニット11上に導かれる。
【0037】この光センサユニット11は、図2に示す
ように、それぞれがCCD受光セル12の1次元的配列
を含む3個のラインセンサ14R,14G,14Bを有
している。これらのラインセンサ14R,14G,14
Bは、互いに平行に三列に配列された状態で、単一の基
板SB上に一体的に形成されている。また、各セル列の
表面には、それぞれレッド(R)の色フィルタ13R、
グリーン(G)の色フィルタ13G、ブルー(B)の色
フィルタ13Bが固着されている。周知のように、ライ
ンセンサ14R,14G,14Bは、その長手方向の画
素ごとの画像読取りによって主走査を実現する。このた
め、このラインセンサ14R,14G,14Bの長手方
向は、原画1の画像読取りにおける主走査方向Xに対応
し、このラインセンサ14R,14G,14Bを並列に
並べた方向は、副走査方向Yに対応する。なお、後に明
らかにするが、ラインセンサ14Bは、補間処理におけ
る基準となるラインセンサであるので、基準ラインセン
サとも呼ぶこととする。
【0038】図1に戻って説明を続けると、光センサユ
ニット11で光電変換されたR,G,Bの各色毎の検出
信号は、AD変換ユニット15で並列にAD変換され、
デジタル色信号QR、QG、QBとして出力される。これ
らのデジタル色信号QR、QG、QBは、それぞれ位置補
償用の遅延補間回路127R、127G、及び位置補償
の基準となる固定補間回路127Bに入力され、ここで
遅延及び補間の処理が施される。これらの回路127
R、127G、127Bからそれぞれ出力される出力色
信号SR,SG,SBのうち、出力色信号SBに付いては一
定の補間係数で固定的な補間処理がなされ、他の出力色
信号SR,SGに付いてはラインセンサ14Bに対する他
のラインセンサ14R,14G相互の原画1上の読取位
置のずれを補償して色ずれをなくしている。
【0039】遅延補間回路127R、127G、及び固
定補間回路127Bの詳細な説明の前に、これらの回路
127R、127G、127Bの動作に付いて予め簡単
に説明しておく。原画1上のひとつの位置に着目したと
き、その位置を最後に読み取ることになる基準のライン
センサ14Bからのデジタル色信号QBは、1ライン分
のメモリとこのメモリの前後のデジタル色信号QBを一
定の係数で加算する補間回路とを備える基準の固定補間
回路127Bによって、所定の補間係数(例えば、0.
5:0.5)で補間されて、補間係数に対応する量だけ
遅延する。このような、基準となる固定補間回路127
Bを経た出力色信号SBは、一定の補間係数で補間され
ているので、レンズ2の倍率や副走査方向Yの走査線密
度(解像度)の設定変更によって読取倍率を変えた場合
にも、常に一定のノイズ抑圧特性を有する。したがっ
て、再生画像の全体としての画質が読取倍率等の変化の
影響をほとんど受けなくなる。
【0040】また、他のラインセンサ14R、14Gか
らのデジタル色信号QR、QGは、複数ライン分のメモリ
とその中の所定メモリの前後一対のデジタル色信号
R、QGをそれぞれ所定の係数で加算する補間回路とを
含む遅延補間回路127R、127Gによって、ライン
単位で遅延され、所定の補間係数で補間される。このよ
うな、遅延補間回路127R、127Gを経た出力色信
号SR,SGは、ラインセンサ14Bに対する他のライン
センサ14R,14Gの原画1上の読取位置のずれを、
メモリによってライン単位で補償し、補間回路によって
ライン単位の端数で補償して得られる画像の色ずれをな
くしている。
【0041】図3は、図1中のラインセンサ14R,1
4G,14B、遅延補間回路127R、127G、及び
固定補間回路127B等を含む動作回路の内部ブロック
図である。
【0042】図1の装置で原画1の読取りを行なう場合
において、まず、オペレ―タは所望の読取解像度r(レ
ンズ2の倍率Mを変更する場合には、その倍率Mを含
む)を、操作パネル50から演算制御装置40に入力す
る。これらのパラメータは、ラインセンサ14B、14
G,14Rの読取り位置の副走査方向における配列間隔
との比率に関するパラメータである。この演算制御装置
40はマイクロコンピュ―タなどによって構成されてい
る。そして読取解像度rの値が入力されると、あらかじ
め測定(または決定)されて設定されている値、例えば
原画1上のラインセンサ14R、14G,14B相互の
相互間隔A、ラインセンサ14Bの補間係数に対応する
基準値γなどの値を用いつつ、以下に詳細に述べる関係
式に基づいて、遅延ライン数の小数部α,βおよび整数
部i,jの値を演算して求める。
【0043】演算制御装置40で求められた小数部α,
β、基準値γは、遅延補間回路127G、127R、固
定補間回路127Bにそれぞれ転送され、整数部i,j
の値は、遅延補間回路127G、127Rにそれぞれ転
送される。
【0044】一方、クロック発生器30から出力される
クロックCKに応答して、CCDドライブ回路24R,
24G,24Bがラインセンサ14R,14G,14B
をそれぞれ起動する。すなわち、クロックCKに含まれ
る繰返パルスが与えられるごとに、ラインセンサ14
R,14G,14B内の1回の電荷蓄積が終了し、これ
らの中にそれぞれ蓄積されていた一走査線分の電荷がア
ンプ25R,25G,25Bへとそれぞれ転送されると
ともに、新たな走査線についての電荷蓄積が開始され
る。
【0045】ラインセンサ14R,14G,14Bのそ
れぞれのアンプ25R,25G,25Bから出力される
アナログ色信号は、AD変換回路26R、26G、26
Bでそれぞれデジタル色信号QR、QG、QBに変換され
る。これらのデジタル色信号QR、QG、QBのうち、デ
ジタル色信号QRは、小数部β及び整数部jが入力され
る遅延補間回路127Rで処理されて出力色信号SR
変換される。また、デジタル色信号QGは、小数部α及
び整数部iが入力される遅延補間回路127Gで処理さ
れて出力色信号SGに変換される。さらに、デジタル色
信号QBは、基準値γが入力される遅延補間回路127
Bで処理されて出力色信号SBに変換される。
【0046】図4は、遅延補間回路127G、127R
の回路構成を示したブロック図である。ただし、カッコ
内は回路127Rについての参照符号である。この遅延
補間回路127G(127R)は、ラインセンサ14
G,14B(14R,14B)相互の原画1上の読取位
置のずれを補償して色ずれをなくすためのもので、AD
変換回路26G(26R)からのデジタル色信号Q
G(QR)が入力される複数のラインメモリ127aと、
これらのラインメモリ127aの転送線に接続されるセ
レクタ127bと、このセレクタ127bからの一対の
遅延信号QGa、QGb(QRa、QRb)が入力される補間回
路127cとを備える。ラインメモリ127aのそれぞ
れは、主走査方向Xの画素数に相当する容量を持ってお
り、画素数個のデジタル色信号QG(QR)を、ライン単
位で記憶・転送する。セレクタ127bは、整数部i
(j)の入力に応じて、ライン単位で遅延する画素数個
のデジタル色信号QG(QR)から隣接するラインの画素
数組の遅延信号QGa、QGb(QRa、QRb)を選択する。
補間回路127cは、小数部α(β)の入力に応じて、
画素数組の遅延信号QGa、QGb(QRa、QRb)を補間し
てライン単位の端数で遅延させた画素数個の出力色信号
G(SR)として出力する。
【0047】図5は、固定補間回路127Bの回路構成
を示したブロック図である。この固定補間回路127B
は、図3のAD変換回路26Bからのデジタル色信号Q
Bのノイズ抑圧特性を一定に保つためのもので、このデ
ジタル色信号QBが入力される2個のメモリ127a
と、これらのメモリ127aの転送線からの遅延信号Q
Ba、QBbが入力される補間回路127cとを備える。2
個のメモリ127aは、既に説明したように、主走査方
向Xの画素数個のデジタル色信号QBをライン単位で記
憶・転送する。補間回路127cは、基準値γの入力に
応じて画素数組の遅延信号QBa、QBbを補間し、画素数
個の出力色信号SBとして出力する。
【0048】<第1実施例の装置の動作>図6は、図
1の原画1の一部分を拡大して模式化した図であり、そ
の中に表示された記号等は、次のような量として定義さ
れる。
【0049】A(=D/M)…原画1上におけるライン
センサ14R,14G,14Bの原画1上の実際の読取
ラインWR ,WG ,WB の相互間隔(隣接ラインセンサ
間の読取の位置ずれ量)。
【0050】D…ラインセンサ14R,14G,14B
の配列間隔(図2参照)。
【0051】M…レンズ2による光学的拡大倍率。
【0052】d(1/r)…走査線ピッチ。
【0053】r…副走査解像度。
【0054】V…副走査速度(d/T=1/r・T)。
【0055】T…ラインセンサ14R,14G,14B
をライン単位で読み出す周期。
【0056】Ly(y=0、1、2、3、…)…ライン
センサ14Bを走査線順次に読み出して所定の補間係数
で補間したときの原画1上の仮想的な読取位置に対応す
る基準ライン。
【0057】L0 …基準ラインLnのうち読取ラインWB
の−Y方向に近接する基準ライン。
【0058】x(=A/d)…遅延ライン数(読取ライ
ンWBを基準とする他の読取ラインWG、WRの相対的位
置ずれを走査線ピッチの単位で表したもの)。
【0059】γ…基準値(読取ラインWBの基準ライン
0に対する相対的な位置ずれを走査線ピッチ単位で表
した値である。) α(=FRAC(A/d+γ))…読取ラインWGの基
準ラインL0に対する相対的な位置ずれを走査線ピッチ
単位で表した小数部。
【0060】β(=FRAC(2A/d+γ))…読取
ラインWRの基準ラインL0に対する相対的な位置ずれを
走査線ピッチ単位で表した小数部。
【0061】i(=INT(A/d+γ))…読取ライ
ンWGの基準ラインL0に対する相対的な位置ずれを走査
線ピッチ単位で表した整数部。
【0062】j(=INT(2A/d+γ))…読取ラ
インWGの基準ラインL0に対する相対的な位置ずれを走
査線ピッチ単位で表した整数部。
【0063】以上のうち、読取解像度rは、原画1から
の画像読取り前に外部から指定するが、D,V,T,γ
などは、あらかじめ設定されている。また、,dや,
i,j,α,βなどは、それぞれや,D,,d,
V,T,γの値を用いて図3の演算制御装置40内で計
算する。
【0064】ここで特に注意しておきたいことは、小数
部α,β,γのうちγについては任意に指定できる値
(独立パラメータ)であり、α、βはγなどの値が定ま
れば一義的に定まる値(従属パラメータ)であるという
ことである。すなわち、上記のようにγは読取りライン
Bと基準ラインL0との相対的位置ずれであるが、基準
ラインL0はこのγの値を用いて補間した後の信号の仮
想的読取り位置であるから、上記定義を別の形で表現す
れば、「γの値を指定したとき、読取りラインWBから
γ・dだけ離れた位置が基準ラインL0として定義され
る」ということになる。
【0065】後述する説明においてγの好ましい値を特
定しているが、そのような好ましい値を指定できるの
も、γが独立パラメータであることによる。この実施例
ではγとして0以外の値(小数)が指定されるが、この
第1実施例の装置においてγ=0とすると図29の従来
装置に相当するものとなる。それは、このγは図1にお
ける固定補間回路127Bでの補間係数であるため、γ
=0ならば実質的にブルーの成分については補間を行わ
ないことになり、図29の装置と同じ結果を与えるため
である。換言すれば、この第1実施例はγとして0以外
の値を採用し、それに応じたブルーの成分の補間を行う
ために固定補間回路127Bを設けていることに特徴が
ある。
【0066】このような諸量のもとで、光センサユニッ
ト11による原画1の読取りを行なった場合を考える。
【0067】図7は、遅延補間回路127R、127
G、及び固定補間回路127Rの処理のタイミングチャ
ートである。クロックCKは、ラインセンサ14B,1
4G,14Rを起動するためのもので、その繰返パルス
が与えられるごとに、それまでの電荷蓄積が終了し、蓄
積電荷が転送され、次の電荷蓄積が開始される。デジタ
ル色信号QR(y)、QG(y)、QB(y)、(ただ
し、y=1,2,3…)は、クロックCKに応じてライ
ンセンサ14R,14G,14Bからライン単位で3色
同時にクロックCKと順次に読み出された検出信号をA
D変換したものである。したがって、クロックCKの周
期Tの範囲内のデジタル色信号QR(y)、QG(y)、
B(y)中には、ラインセンサ14R,14G,14
Bの主走査方向Xの画素数個の信号が含まれている。セ
レクタ127bからの遅延信号QRa、QRbは、デジタル
色信号QR(1)からそれぞれ5T(=j・T+T)、
6T(=j・T+2T)遅れて出力され始める。また、
セレクタ127bからの遅延信号QGa、QGbは、デジタ
ル色信号QG(1)からそれぞれ3T(=i・T+
T)、4T(=i・T+2T)遅れて出力され始める。
さらに、2個のメモリ127aからの遅延信号QBa、Q
Bbは、デジタル色信号QB(1)からそれぞれT、2T
遅れて出力され始める。補間回路127cから最終的に
位置ずれを補償して出力される出力色信号SR、SG、S
Bは、最後に読み出されるQRbのQR(1)と同期して出
力され始める。
【0068】図8は、遅延補間回路127R、127
G、及び固定補間回路127Bでの補間処理等を視覚的
に説明するためのグラフである。図8(a)は、遅延補
間回路127Rでの信号処理を示し、図8(b)は、遅
延補間回路127Gでの信号処理を示し、図8(c)
は、固定補間回路127Bでの信号処理を示す。横軸は
副走査方向Yの原画1上の位置を表し、縦軸は、色信号
の強度値を表す。図8(a)に示すように、隣接するデ
ジタル色信号QRを(1−β):βの比で内分した点に
出力色信号SRが位置し、隣接するデジタル色信号QG
(1−α):αの比で内分した点に出力色信号SGが位
置し、隣接するデジタル色信号QBを(1−γ):γの
比で内分した点に出力色信号SBが位置する。この結
果、出力色信号SR、SG、SBの副走査方向Yの位置
(仮想的な読取位置)は全ての色の間で一致する。
【0069】好ましくは、γ=0.5もしくはこれに近
い値として、隣接するデジタル色信号QBのちょうど中
点から出力色信号SBを求めることによって、出力色信
号S中のノイズ抑圧特性を常に一定に保つことができ
るのみならず、そのノイズを最も効果的に緩和、低減す
ることができる。
【0070】以上説明したように、第1実施例の画像読
取装置によれば、遅延補間回路127G、127Rが、
ラインセンサ14Bに対する他のラインセンサ14G,
14Rの原画1上の読取位置のずれのうち整数部分はメ
モリによってライン単位で補償するとともに、補間回路
によってライン単位の端数で補償しているので、最終的
に出力される出力色信号S,SGが位置ずれを含ま
ず、再生画像の色ずれがなくなる。さらに、固定補間回
路127Bが、ラインセンサ14Bからのデジタル色信
号QBについて常に一定の補間係数で補間しているの
で、レンズ2の倍率や副走査方向Yの走査線密度(解像
度)の設定変更によって読取倍率を変えた場合にも、最
も短波長の色成分であるブルーについての出力色信号S
Bは常に一定のノイズ抑圧特性を有し、再生画像の全体
としての画質が読取倍率等の変化の影響をほとんど受け
なくなる。
【0071】<第1実施例の装置の変形>なお、上記
第1実施例では、原画1上の同一点をラインセンサ14
B、14G、14Rの順に読み出す場合について説明し
たが、この順番は固定的なものではない。例えば、光セ
ンサユニット11の色フィルタ13B、13G、13R
の順序を取り替え、光ラインセンサ14Rを最初に読み
出すようにすることもできる。この場合、固定補間回路
127Bを、図4と同様の回路に変更して、多数のメモ
リ127a、セレクタ127b及び補間回路127cか
ら構成するとともに、遅補間回路127Rを、図5と同
様の回路に変更して、一対のモリ127a及び補間回路
127cから構成する。この場合、上記の基準ラインL
n(図6参照)からのずれに対応して定まる補間係数
(小数部α、β、基準値γ)に変更はないが、整数部i
の代わりに、読取ラインWGの読取ラインWRに対する相
対的な位置ずれを走査線ピッチの単位で表した整数部i
Rを遅延補間回路127Gに入力し、整数部jの代わり
に、読取ラインWBの読取ラインWRに対する相対的な位
置ずれを走査線ピッチの単位で表した整数部jRを固定
補間回路127Bに入力する。
【0072】また、上記第1実施例では、ラインセンサ
14Bを基準となるものとして取り扱ったが、本願発明
はこれに限定されるものではない。例えば、R、G、B
と異なる分光特性を持つ色信号の色ずれ処理のために
は、他のラインセンサに比較してノイズを発生しやすい
ラインセンサ、または再生画像がノイズを敏感に反映す
るラインセンサを基準とする。
【0073】
【0074】
【(b)第2実施例】 <第2実施例の装置構成>図9は、この発明の第2実
施例の画像読取装置の全体的構成を示す図である。第2
実施例は、原画台5、光センサユニット11、AD変換
ユニット15等の部分で第1実施例と共通するので、こ
れらの部分については同一符号を付して説明を省略す
る。第2実施例では、AD変換ユニット15からのデジ
タル色信号QR、QG、QBが、それぞれ遅延補間回路2
27R、227G、及び固定補間回路227Bで処理さ
れる。これらの回路227R、227G、227Bのう
ち、ラインセンサ14B、14G、14Rの位置ずれ
(色ずれ)補償用の遅延補間回路227R、227Gで
の処理は、図1に示す遅延補間回路127R、127G
とは本質的に異なる。すなわち、これらの回路227
R、227Gでの処理も、第1実施例の場合と同様に、
出力色信号SR,SGについて、ラインセンサ14Bに対
する他のラインセンサ14R、14G相互の原画1上の
読取位置のずれを補償して色ずれをなくしているが、第
1実施例の場合と異なり、単なる補間でなく副走査方向
Yに隣接する3以上のデジタル色信号(例えば、Q
G(y)、QG(y+1)、QG(y+2))を加重平均
することによって、出力色信号SR,SG、SBのノイズ
特性をより均質なものとしている。
【0075】これらの回路227R、227G、227
Bの動作についてもう少し具体的に説明しておく。
【0076】最後に読み取られて基準となるラインセン
サ14Bからのデジタル色信号QBは、例えば1ライン
分のメモリとこのメモリの前後一対のデジタル色信号Q
Bを一定の係数で加算する補間回路とを備える基準の固
定補間回路127Bによって、一定の加重係数(例え
ば、0.5:0.5)で補間されて、補間係数に対応す
る量だけ遅延する。このような、基準となる固定補間回
路127Bを経た出力色信号SBは、常に一定の補間係
数で補間されているので、レンズ2の倍率や副走査方向
Yの走査線密度(解像度)の設定変更によって読取倍率
を変えた場合にも、常に一定のノイズ特性を有する。し
たがって、再生画像の全体としての画質が読取倍率等の
変化の影響をほとんど受けなくなる。
【0077】また、他のラインセンサ14R、14Gか
らのデジタル色信号QR、QGは、多段に接続された複数
ライン分のメモリとそれによって得られるライン分のデ
ジタル色信号QR、QGをそれぞれ所定の加重係数で加算
(加重平均)する補間回路とを含む遅延補間回路227
R、227Gによって、ライン単位で遅延された後、所
定の加重係数に対応する量だけ遅延・補間される。この
ような、遅延補間回路227R、227Gを経た出力色
信号SR,SGは、ラインセンサ14Bの補間後の仮想的
読取位置に対する他のラインセンサ14R,14Gの原
画1上の読取位置のずれを、メモリによってライン単位
で補償し、補間回路によってライン単位の端数で補償し
て得られる再生画像の色ずれをなくし、かつ各色毎のノ
イズ抑圧特性を一致させている。
【0078】図10は、図9中の図中のラインセンサ1
4R,14G,14B、遅延補間回路227R、227
G、及び固定補間回路227B等を含む動作回路の内部
ブロック図である。第2実施例の動作回路は、CCDド
ライブ回路24R,24G,24B、クロック発生回路
30、演算制御装置40等の部分で図3に示す第1実施
例の動作回路と共通するので、これらの部分については
同一符号を付して説明を省略する。
【0079】図9の装置で原画1の読取りを行なう場合
において、まず、オペレ―タは所望の読取解像度r等の
パラメータを、操作パネル50から演算制御装置40に
入力する。そして読取解像度r等の値が入力されると、
あらかじめ測定等されている値、例えば原画1上のライ
ンセンサ14R、14G,14B相互の間隔A、ライン
センサ14Bの補間係数に対応する基準値γ’などの値
を用いつつ、以下に詳細に述べる関係式に基づいて、遅
延ライン数の小数部α’,β’および整数部i’,j’
の値を演算して求める。さらに、基準値γ’および小数
部α’,β’などの値を用いつつ、以下に述べる関係式
に基づいて、加重係数Ag(α’)、Ar(β’)、A
b(γ’)の値を求める。
【0080】演算制御装置40で求められた加重係数A
g(α’)、Ar(β’)、Ab(γ’)は、遅延補間
回路227G、227R、固定補間回路227Bにそれ
ぞれ転送され、整数部i’,j’の値は、遅延補間回路
227G、227Rにそれぞれ転送される。
【0081】遅延補間回路227R、227G、及び固
定補間回路227Bには、それぞれAD変換回路26
R、26G、26Bから出力されるデジタル色信号
R、QG、QBが入力される。遅延補間回路227Rで
は、小数部β’に対応する加重係数Arと整数部j’と
の入力に応じて、デジタル色信号QRが遅延・補間(遅
延・加重平均)されて出力色信号SRに変換される。ま
た、遅延補間回路227Gでは、小数部α’に対応する
加重係数Agと整数部i’との入力に応じて、デジタル
色信号QGが遅延・補間(遅延・加重平均)されて出力
色信号SGに変換される。さらに、固定補間回路227
Bでは、基準値γ’に対応する加重係数Abの入力に応
じて、デジタル色信号QBが遅延・補間(遅延・加重平
均)されて出力色信号SBに変換される。
【0082】図11は、遅延補間回路227G、227
Rの回路構成を示したブロック図である。この遅延補間
回路227G(227R)は、ラインセンサ14G,1
4B(14R,14B)相互の原画1上の読取位置のず
れを補償して色ずれをなくしかつ色毎のノイズ抑圧特性
を一致させるためのもので、AD変換回路26G(26
R)からのデジタル色信号QG(QR)が入力される複数
のラインメモリ227aと、これらのラインメモリ22
7aの転送線に接続されるセレクタ227bと、このセ
レクタ227bからの3個の遅延信号QGa、QGb、QGc
(QRa、QRb、QRc)が入力される補間回路227cと
を備える。ラインメモリ227aは、主走査方向Xの画
素数に相当する容量を持っており、画素数個のデジタル
色信号QG(QR)を、ライン単位で記憶・転送する。セ
レクタ227bは、整数部i’(j’)の入力に応じ
て、ライン単位で遅延する画素数個のデジタル色信号Q
G(QR)から隣接するラインの画素数組の遅延信号
Ga、QGb、QGc(QRa、QRb、QRc)を選択する。補
間回路227cは、加重係数Ag(Ar)の入力に応じ
て、画素数組の遅延信号QGa、QGb、QGc(QRa
Rb、QRc)を加重平均(補間)してライン単位の端数
で遅延させた画素数個の出力色信号SG(SR)として出
力する。
【0083】図12は、固定補間回路227Bの回路構
成を示したブロック図である。この固定補間回路227
Bは、AD変換回路26Bからのデジタル色信号QB
ノイズ抑圧特性を一定に保つためのもので、このデジタ
ル色信号QBが入力される2個のメモリ227aと、こ
れらのメモリ227aの転送線からの遅延信号QBa、Q
Bbが入力される補間回路227cとを備える。2個のメ
モリ227aは、既に説明したように、主走査方向Xの
画素数個のデジタル色信号QBをライン単位で記憶・転
送する。補間回路227dは、加重係数Abの入力に応
じて画素数組の遅延信号QBa、QBbを加重平均(補間)
し、画素数個の出力色信号SBとして出力する。
【0084】図13〜図15は、図11および図12に
示す補間回路227c,227dの内部構成を示した図
である。
【0085】図13は、図11の補間回路227c(遅
延補間回路227Gに対応するものに限る。)の内部回
路または内部処理を示した図で、その3個の乗算部80
a、80b、80cでは、加重係数Ag(Ag2、Ag
1、Ag0)の入力に応じて、セレクタ227bからの
3組の遅延信号QGa、QGb、QGcにAg2、Ag1、A
g0の乗算処理を施す。加算部90では、乗算部80
a、80b、80cで乗算処理された3組の遅延信号を
画素ごとに加算処理し、出力色信号SGとして出力す
る。この出力色信号SGは、デジタル色信号QGの副走査
方向Yに隣接する3個を加重平均したものであるが、ラ
インセンサ14Bの補間後の仮想的読取位置に対するラ
インセンサ14Gの原画1上の読取位置のずれを補償し
たものとなっている。
【0086】図14は、図11の補間回路227c(遅
延補間回路227Rに対応するものに限る。)の内部回
路または内部処理を示した図で、その3個の乗算部18
0a、180b、180cでは、加重係数Ar(Ar
2、Ar1、Ar0)の入力に応じて、セレクタ227
bからの遅延信号QRa、QRb、QRcにAr2、Ar1、
Ar0の乗算処理を施す。加算部90では、乗算部18
0a、180b、180cで乗算処理された3組の遅延
信号を画素ごとに加算処理して出力色信号SRとして出
力する。この出力色信号SRは、デジタル色信号QRの副
走査方向Yに隣接する3個を加重平均したものである
が、ラインセンサ14Bの補間後の仮想的読取位置に対
するラインセンサ14Rの原画1上の読取位置のずれを
補償したものとなっている。
【0087】図15は、図12の補間回路227dの内
部回路または内部処理を示した図で、その2個の乗算部
280a、280bでは、加重係数Ab(Ab1、Ab
0)の入力に応じて、メモリ227aからの遅延信号Q
Ba、QBbにAb1、Ab0の乗算処理を施す。加算部9
0では、乗算部280a、280bで乗算処理された2
組の遅延信号を画素ごとに加算処理して出力色信号SB
として出力する。この出力色信号SBは、デジタル色信
号QBの副走査方向Yに隣接する2個を加重平均したも
のであるが、これらの隣接デジタル色信号QBを補間し
たものともなっている。
【0088】<第2実施例の装置の動作>図16は、
図9の原画1の一部分を拡大して模式化した図であり、
その中に表示された記号は、次のような量として定義さ
れる。なお、第1実施例の装置の画像読取を示す図6と
共通する部分については説明を省略する。
【0089】Ly(y=0、1、2、3、…)…ライン
センサ14Bを走査線順次に読み出して所定の加重係数
で補間したときの原画1上の仮想的な読取位置に対応す
る基準ライン。
【0090】L0 …基準ラインLyのうち読取ラインWB
の−Y方向に近接する基準ライン。
【0091】γ’…基準値(読取ラインWBの基準ライ
ンL0に対する相対的な位置ずれを走査線ピッチ単位で
表した値である。)
【0092】
【数3】
【0093】…読取ラインWGの基準ラインL0に対する
相対的な位置ずれを走査線ピッチ単位で表した小数部α
(=FRAC(A/d+γ’))を−0.5〜0.5の
範囲で表したもので、α’・dは、読取ラインWGから
最も近い基準ラインまでの間隔に対応する。
【0094】
【数4】
【0095】…読取ラインWRの基準ラインL0に対する
相対的な位置ずれを走査線ピッチ単位で表した小数部β
(=FRAC(2A/d+γ’))を−0.5〜0.5
の範囲で表したもので、β’・dは、読取ラインWG
ら最も近い基準ラインまでの間隔に対応する。
【0096】
【数5】
【0097】…読取ラインWGから最も近い基準ライン
yの基準ラインL0に対する相対的な位置ずれを走査線
ピッチ単位で表したものである。
【0098】
【数6】
【0099】…読取ラインWRから最も近い基準ライン
y の基準ラインL0に対する相対的な位置ずれを走査線
ピッチ単位で表したものである。
【0100】このような諸量のもとで、光センサユニッ
ト11による原画1の読取りを行なった場合を考える。
【0101】図17は、固定補間回路227B、及び遅
延補間回路227G、227Rの処理のタイミングチャ
ートである。クロックCKの繰返パルスが与えられるご
とに、各ラインセンサ14B、14G、14Rの電荷蓄
積が終了し、その蓄積電荷が転送され、次の電荷蓄積が
開始される。デジタル色信号QG、QR、QBは、クロッ
クCKに応じてラインセンサ14B、14G、14Rか
らライン単位で同時に読み出された検出信号をAD変換
したものである。セレクタ227bからの遅延信号
Ga、QGb、QGcは、デジタル色信号QB(1)からそ
れぞれ3T(i’・T)、4T(i’・T+T)、5T
(i’・T+2T)遅れて出力され始める。また、セレ
クタ227bからの遅延信号QRa、QRb、QRcは、デジ
タル色信号QR(1)からそれぞれ5T(j’・T)、
6T(j’・T+T)、7T(j’・T+2T)遅れて
出力され始める。さらに、2個のメモリ227aからの
遅延信号QBa、QBbは、デジタル色信号QB(1)から
それぞれT、2T遅れて出力され始める。補間回路22
7dから最終的に位置ずれを補償して出力される出力色
信号SR、SG、SBは、最後に読み出されるQRcのQ
R(1)と同期して出力され始める。
【0102】図18は、固定補間回路227B、及び遅
延補間回路227G、227Rでの加重平均処理等を視
覚的に説明するためのグラフである。図18(a)は、
遅延補間回路227Gでの信号処理を示し、図18
(b)は、固定補間回路227Bでの信号処理を示す。
遅延補間回路227Rでの信号処理については図18
(a)から類推可能であるため、説明を省略する。横軸
は副走査方向Yの原画上の位置を表し、縦軸は、色信号
の強度値を表す。
【0103】図18(a)に示すように、隣接する3つ
のデジタル色信号QGのうち両端を(1−2α’):
(1+2α’)の比で内分した点に信号Uが位置し、こ
の信号Uと隣接する3つのデジタル色信号QGのうち中
央との中間に出力色信号SGが位置する。また、図18
(b)に示すように、隣接するデジタル色信号QG
(1−γ’):γ’の比で内分した点に出力色信号SG
が位置する。この結果、出力色信号SR、SG、SBの副
走査方向Yの位置(仮想的な読取位置)は全ての色の間
で一致し、再生画像上の色ずれがなくなる。
【0104】好ましくは、γ=0.5またはそれに近い
値として、隣接するデジタル色信号QBのちょうど中点
から出力色信号SBを求めることによって、解像度r及
び倍率Mの設定変更に関わらずブルーについての出力色
信号SB中のノイズ抑圧特性を常に一定に保ち、かつそ
のノイズを最も効果的に緩和、低減することができる。
しかも、出力色信号SR,SGは、加重平均処理によって
ノイズ抑圧特性を一致させてあるので、再生画像の各色
毎のノイズ抑圧特性が一致し、再生画像の色むら等がな
くなる。
【0105】以下、図13〜図15と図18とで示した
加重平均処理について、より詳細に説明する。図示の加
重平均処理を数式で表現した場合、
【0106】
【数7】
【0107】
【数8】
【0108】
【数9】
【0109】となる。ここで、
【0110】
【数10】
【0111】
【数11】
【0112】
【数12】
【0113】となっている。
【0114】以上の加重平均処理は、空間フィルタの概
念で把握することもできる。図19は、空間フィルタの
窓関数を表した図面である。図19(a)は、γ’=
0.5のときのブルー(B)の窓関数を表した図であ
る。この窓関数は、2画素の大きさを持つ短形で表され
る。図19(b)は、同じくグリーン(G)の窓関数を
表した図である。この窓関数は、ブルー(B)の窓関数
を副走査方向にYシフトしただけで、形状は変化してい
ない。このような空間フィルタを用いることで各色毎の
空間周波数特性を一致させて各色毎のノイズ抑圧特性を
一致あるいは近似させることができる。
【0115】ここで、ブルーについての空間フィルタの
窓関数の中心位置はγ’(図18(b))で定まるが、
このγ’を常にゼロでない一定値としておくことによっ
て、ブルーについて必ず2ライン分のそれぞれの成分が
合成されるようにしてある。これに対して、グリーンお
よびレッドについての空間フィルタの窓関数の中心位置
はそれぞれα’およびβ’によって変化するが、これら
については図19(b)からわかるように中心位置がど
こにあっても常に複数ライン分の色信号が合成される。
したがって、このような構成を採用することにより、
B,G,Rのすべての色成分につき、必ず複数ライン分
の信号の合成がなされ、それによってすべての色成分に
ついてのノイズ抑圧がなされる。
【0116】さらに、合成されるラインの数がブルーに
ついては2ライン分、グリーンおよびレッドについては
2または3ライン分となるため、空間フィルタとしての
特性は、B,G,Rすべてについてほぼ同じ特性となる
のである。
【0117】図18からわかるように、整数部i’につ
いての補償(遅延)を完了した後の状態で考えると、グ
リーン成分の補間後の位置SGは、ブルーについての補
間後の位置SBと一致している(レッドについても同
様)。この条件を図19の空間フィルタで表現すれば、
各整数部i’、j’についての補償(遅延)を完了した
後の状態で考えると、B,G,Rのすべてについてのそ
れぞれの空間フィルタの重心を一致させているというこ
とになる。この条件は後述する他の実施例でも同じであ
り、既述した第1実施例でも同じことが言える。
【0118】<第2実施例の装置の変形>上記第2実
施例では、原画1上の同一点をラインセンサ14B、1
4G、14Rの順に読み出す場合について説明したが、
この順番は固定的なものではない。例えば、光センサユ
ニット11の色フィルタ13B、13G、13Rの順序
を取り替え、ラインセンサ14Rを最初に読み出すよう
にすることもできる。この場合、固定補間回路227B
を、図11と同様の回路に変更して、多数のメモリ22
7a、セレクタ227b及び補間回路227c(ただ
し、この場合の補間回路227cは、図15と同様の構
成とする。)から構成し、遅補間回路227Rを、図1
2と同様の回路に変更して、2個のモリ227a及び補
間回路227c(ただし、この場合の補間回路227c
は、図14と同様の構成とする。)から構成する。この
ような構成とした場合、上記の基準ラインLn(図16
参照)からのずれに対応して定まる加重係数(Ag0、
Ag1、Ag2、Ar0、Ar1、Ar2、Ab0、A
b1)の定義に変更はないが、整数部i’、j’は、読
取ラインWRが最も近接する基準ラインLnを基準とした
ものとなる。
【0119】また、上記第2実施例では、ラインセンサ
14Bを基準となるもとして取り扱ったが、本願発明は
これに限定されるものではない。例えば、R、G、Bと
異なる分光特性を持つ色信号の色ずれ処理のためには、
他のラインセンサに比較してノイズを発生しやすいライ
ンセンサ、または再生画像がノイズを敏感に反映するラ
インセンサを基準とする。
【0120】さらに、上記第2実施例では、加重係数
(Ag0、Ag1、Ag2、Ar0、Ar1、Ar2、
Ab0、Ab1)を固定的なものとして規定したが、原
画1の種類、拡大率等の条件に応じて適宜変更すること
ができる。
【0121】さらに、上記第2実施例では、副走査方向
Yに隣接する3個のデジタル色信号QR(y)、QR(y
+1)、QR(y+2)、QG(y)、QG(y+1)、
G(y+2)から出力色信号SR,SGを算出している
が、4個以上のデジタル色信号QR、QGから出力色信号
R,SGを算出することもできる。
【0122】さらに、上記第2実施例では、デジタル色
信号QBについては、隣接する一対から出力色信号SB
算出しているが、隣接する3個以上のデジタル色信号Q
Bから出力色信号SBを算出することもできる。図20〜
図25は、その一例を示した図である。なお、以下の説
明では、第2実施例の装置と異なる部分についてのみ説
明する。
【0123】図20は、図12の固定補間回路227B
の変形に対応する回路構成を示したブロック図である。
この固定補間回路227Bは、AD変換回路26Bから
のデジタル色信号QBのノイズ特性を一定に保つための
もので、このデジタル色信号QBが入力される3個のメ
モリ227aと、これらのメモリ227aの転送線から
の遅延信号QBa、QBb、QBcが入力される補間回路22
7eとを備える。3個のメモリ227aは、既に説明し
たように、主走査方向Xの画素数個のデジタル色信号Q
Bをライン単位で記憶・転送する。補間回路227e
は、加重係数Abの入力に応じて画素数組の遅延信号Q
Ba、QBb、QBcを加重平均(補間)し、画素数個の出力
色信号SBとして出力する。
【0124】図21は、補間回路227e中の内部回路
または内部処理を示した図で、その3個の乗算部380
a、380b、380cでは、加重係数Ab(Ab2、
Ab1、Ab0)の入力に応じて、メモリ227aから
の画素数個を一組とする3組の遅延信号QBa、QBb、Q
BcにAb2、Ab1、Ab0の乗算処理を施す。加算部
90では、乗算部380a、380b、380cで乗算
処理された3組の遅延信号を画素ごとに加算処理し、画
素数個を一組とする3組の出力色信号SBとして出力す
る。この出力色信号SBは、デジタル色信号QBの副走査
方向Yに隣接する3個を加重平均したものである。
【0125】図22は、原画の一部分を拡大して模式化
した図であり、その中に表示された記号は、次のような
量として定義される。ただし、第2実施例の装置の画像
読取を示す図16と共通する部分については説明を省略
する。なお、読取ラインWBの基準ラインまでの間隔に
対応する基準値γ”の取り方が異なっているので、他の
α”、β”等に付いても定義し直すこととした。
【0126】Ly(y=0、1、2、3、…)…ライン
センサ14Bを走査線順次に読み出して所定の加重係数
で補間したときの原画1上の仮想的な読取位置に対応す
る基準ライン。
【0127】L0 …基準ラインLyのうち読取ラインWB
に最も近接する基準ライン。
【0128】 γ”…γ’(γ’≦0.5) =γ’−1(γ’>0.5)…基準値(読取ラインWB
の基準ラインL0に対する相対的な位置ずれを走査線ピ
ッチ単位で表した値)。
【0129】α”=α’…読取ラインWGの基準ライン
0に対する相対的な位置ずれを走査線ピッチ単位で表
した小数部を−0.5〜0.5の範囲で表したもの。
【0130】β”=β’…読取ラインWRの基準ライン
0に対する相対的な位置ずれを走査線ピッチ単位で表
した小数部を−0.5〜0.5の範囲で表したもの。
【0131】i”=i’…読取ラインWGから最も近い
基準ラインLyの基準ラインL0に対する相対的な位置ず
れを走査線ピッチ単位で表したものである。
【0132】j”=j’…読取ラインWRから最も近い
基準ラインLyの基準ラインL0に対する相対的な位置ず
れを走査線ピッチ単位で表したものである。
【0133】このような諸量のもとで、光センサユニッ
ト11による原画1の読取りを行なった場合を考える。
【0134】図23は、図22のような場合の、遅延補
間回路227R、227G、及び固定補間回路227B
の処理のタイミングチャートである。クロックCKの繰
返パルスが与えられるごとに、各ラインセンサ14G、
14R、14Bの電荷蓄積が終了し、その蓄積電荷が転
送され、次の電荷蓄積が開始される。デジタル色信号Q
G、QR、QBは、クロックCKに応じてラインセンサ1
4G、14R、14Bからライン単位で同時に読み出さ
れた検出信号をAD変換したものである。セレクタ22
7bからの遅延信号QGa、QGb、QGcは、デジタル色信
号QB(1)からそれぞれ3T(i’・T+T)、4T
(i’・T+2T)、5T(i’・T+3T)遅れて出
力され始める。また、セレクタ227bからの遅延信号
Ra、QRb、QRcは、デジタル色信号QR(1)からそ
れぞれ6T(j’・T+T)、7T(j’・T+2
T)、8T(j’・T+3T)遅れて出力され始める。
さらに、3個のメモリ227aからの遅延信号QBa、Q
Bb、QBcは、デジタル色信号QB(1)からそれぞれ
T、2T、3T遅れて出力され始める。補間回路227
eから最終的に位置ずれを補償して出力される出力色信
号SR、SG、SBは、最後に読み出されるQRcのQ
R(1)と同期して出力され始める。
【0135】図24は、固定補間回路227B、及び遅
延補間回路227G、227Rでの加重平均処理等を視
覚的に説明するためのグラフである。図24(a)は、
遅延補間回路227Gでの信号処理を示し、図24
(b)は、固定補間回路227Bでの信号処理を示す。
遅延補間回路227Rでの信号処理については図24
(a)から類推できるため、説明を省略する。横軸は副
走査方向Yの原画上の位置を表し、縦軸は、色信号の強
度値を表す。
【0136】図24(a)に示すように、隣接する3つ
のデジタル色信号QGのうち両端を(1−2α”):
(1+2α”)の比で内分した点に信号Uが位置し、こ
の信号Uと隣接する3つのデジタル色信号QGのうち中
央との中間に出力色信号SGが位置する。また、図24
(b)に示すように、隣接する3つのデジタル色信号Q
のうち両端を(1−2γ”):(1+2γ”)の比で
内分した点に信号Uが位置し、この信号Uと隣接する3
つのデジタル色信号Qのうち中央との中間に出力色信
号SBが位置する。この結果、出力色信号SR、SG、SB
の副走査方向Yの位置(仮想的な読取位置)は全ての色
の間で一致し、再生画像上の色ずれがなくなる。さら
に、デジタル色信号QR、QG、QBのそれぞれが副走査
方向Yに連続する3値を加重平均処理したものであるか
ら、解像度r及び倍率Mの設定変更に関わらず、出力色
信号SR、SG、SBの内部及び相互間のノイズ抑圧特性
を常に一定に保つことができる。よって、再生画像のノ
イズを最も効果的に緩和、低減することができるととも
に、再生画像の色むら等をなくすことができる。
【0137】以下、図22〜図24で示した加重平均処
理について、より詳細に説明する。図示の加重平均処理
を数式で表現した場合、
【0138】
【数13】
【0139】
【数14】
【0140】
【数15】
【0141】となる。ここで、
【0142】
【数16】
【0143】
【数17】
【0144】
【数18】
【0145】となっている。
【0146】以上の加重平均処理において、基準値γ”
=0とした場合、出力色信号SR、SG、SBの副走査方
向Yの位置(仮想的な読取位置)は、全てデジタル色信
号QBの位置(実際の読取位置)に一致する。図25
は、この場合の加重平均処理を視覚的に説明するための
グラフである。図25(a)は、遅延補間回路227G
での信号処理を示し、図25(b)は、固定補間回路2
27Bでの信号処理を示す。なおこの場合、Ab0=
0.25、Ab1=0.5、Ab2=0.25となって
いる。
【0147】
【(c)第3実施例】 <第3実施例の装置構成及び動作>図26は、この発
明の第3実施例の画像読取装置の全体的構成を示す図で
ある。図示のように、原画台5上の原画1は、副走査方
向Yの反対方向(−Y)に所定の速度Vで送られる。こ
のため、検出側の3個の光センサユニット21は、原画
1に対して一定速度Vで副走査方向Yに相対的に移動す
ることとなる。光源6で照明された原画1からの反射光
は、一対のハーフミラー18と3個のフィルタ19によ
って分光され、3組のレンズ20によって光センサユニ
ット21に導かれる。
【0148】周知のように、それぞれの光センサユニッ
ト21を構成するラインセンサは、その長手方向の画素
ごとの画像読取りによって主走査を実現する。このた
め、この光センサユニット21を構成するラインセンサ
の長手方向は、原画1の画像読取りにおける主走査方向
Xに相当する。すなわち、それぞれの光センサユニット
21を構成するラインセンサの原画1上の読取ライン
は、主走査方向Yに延びるほぼ平行または一致するもの
となっている。
【0149】各光センサユニット21で光電変換された
B,G,Rの各色毎の検出信号は、AD変換ユニット2
5でそれぞれ個別にAD変換され、デジタル色信号
B、QG、QRとして出力される。これらのデジタル色
信号QB、QG、QRは、それぞれ画像処理回路である変
動補間回路327B、327G、327Rに入力され、
ここで補間(加重平均)の処理が施される。これらの回
路327B、327G、327Rからそれぞれ出力され
る出力色信号SB,SG,SRは、各光センサユニット2
1を構成するラインセンサの原画1上の読取位置のずれ
を補償して色ずれをなくしたものとなっている。ただ
し、この読取位置のずれは、主走査方向Xの位置によっ
て変化するので、対応する補償量は、主走査方向の位置
によって可変なものとする。
【0150】図27は、図26中の図中の光センサユニ
ット21を構成するラインセンサ、遅延補間回路327
R、327G、327B等を含む動作回路の内部ブロッ
ク図である。
【0151】図26の原画1の読取りを行なう場合にお
いて、まず、オペレ―タは所望の読取解像度r等のパラ
メータを、図27の操作パネル50から演算制御装置4
0に入力する。この演算制御装置40はマイクロコンピ
ュ―タなどによって構成されている。一方、主走査位置
カウンタ23aは、CCDドライブ24R、24G、2
4Bに与えられるクロックCKごとの繰返パルスをカウ
ントすることで、ラインセンサ14B、14G、14R
からのデジタル色信号QB、QG、QRの主走査方向の読
取位置を検出する。また、補正量メモリ23bは、主走
査位置カウンタ23aで検出された、デジタル色信号Q
B、QG、QRの主走査方向Xの読取位置と予め記憶して
いる情報とに基づいて、各ラインセンサ14B、14
G、14Rの所定の基準ラインに対する副走査方向Yの
読取位置のずれを補正量DB”(X)、DG”(X)、D
R”(X)として、演算制御装置40に入力する。演算
制御装置40は、読取解像度r、補正量DB”(X)、
G”(X)、DR”(X)の値の入力されると、以下に
詳細に述べる関係式に基づいて、加重係数Ab、Ag、
Arの値を演算して求める。加重係数Ab、Ag、Ar
は、図22〜図24の加重係数同様に、
【0152】
【数19】
【0153】
【数20】
【0154】
【数21】
【0155】となっている。ここで、γ”、α”、β”
は、図22の場合と同様に定義されるが、念のため具体
的に説明しておく。
【0156】γ”(=DB”(X)・r/M)…読取ラ
インWBの基準ラインL0に対する相対的な位置ずれを走
査線ピッチ単位で−0.5〜0.5の範囲で表した値。
【0157】α”(=DG”(X)・r/M)…読取ラ
インWGの基準ラインL0に対する相対的な位置ずれを走
査線ピッチ単位で−0.5〜0.5の範囲で表した値。
【0158】β”(=DR”(X)・r/M)…読取ラ
インWRの基準ラインL0に対する相対的な位置ずれを走
査線ピッチ単位で−0.5〜0.5の範囲で表した値。
【0159】なお、この場合、読取ラインWB、WG、W
Rの基準ラインL0に対する相対的な位置ずれは、走査線
ピッチ未満とする。既述した各実施例同様にγ”は一定
の値に固定されるが、この第3実施例は図22〜図24
の加重平均処理と同様の処理を行うため、γ”は0であ
ってもよい。
【0160】演算制御装置40で求められた加重係数A
b、Ag、Arは、画像処理回路である変動補間回路3
27B、327G、327Rにそれぞれ転送される。
【0161】この装置はまた、主走査位置カウンタ23
aおよび補正量メモリ23bを備えている。その時点に
おける主走査の位置は主走査タイミング信号(図示せ
ず)によって規定されるが、このタイミング信号に応じ
て主走査位置カウンタ23aがその主走査座標Xのカウ
ントを行う。補正量メモリ23bには、主走査座標Xの
それぞれの値に対応して、あらかじめ測定されているラ
インセンサ14R,14G,14B相互間の読取り位置
ずれ量がテーブル形式で格納されている。そして、その
時点の主走査座標xに応じた読取り位置ずれ量の変動量
すなわち補正量がこの補正量メモリ23bから読出さ
れ、演算制御装置40へ転送される。
【0162】演算制御装置40は、この補正量に応じて
小数部α”,β”,γ”値を補正する。したがって、こ
の第3の実施例ではα”,β”,γ”のそれぞれは単一
の値ではなく、主走査座標Xに応じて変動する値であ
る。この意味において補間回路327B,327G,3
27Rは「変動」補間回路と呼ばれる。
【0163】この場合において、γ”の補正前の値をγ
0(たとえばγ0=0)とすれば、このγ0はあらかじめ
指定する一定値であるが、補正後のγ”は主走査座標X
に応じて変動することになる。
【0164】ラインセンサ14B,14G,14Rのそ
れぞれのアンプ25B,25G,25Rから出力される
アナログ色信号は、AD変換回路26B、26G、26
Rでそれぞれデジタル色信号QB、QG、QRに変換され
る。これらのデジタル色信号QB、QG、QRのうち、デ
ジタル色信号QBは、加重係数Abが入力される変動補
間回路327Bで処理されて出力色信号SBに変換され
る。また、デジタル色信号QGは、加重係数Agが入力
される変動補間回路327Gで処理されて出力色信号S
Gに変換される。さらに、デジタル色信号QRは、加重係
数Arが入力される変動補間回路327Rで処理されて
出力色信号SRに変換される。
【0165】図28は、図27の変動補間回路327
B、327G、327Rの回路構成を示したブロック図
である。この変動補間回路327B(327G、327
R)は、AD変換回路26B、26G、26Rからのデ
ジタル色信号QB、QG、QRのノイズ抑圧特性を一定に
保ち、かつ相互の読取位置のすれを補償するためのもの
で、このデジタル色信号QB(QG、QR)が入力される
3個のメモリ327aと、これらのメモリ327aの転
送線からの遅延信号QBa(QGa、QRa)、QBb(QGb
Rb)、QBc(QGc、QRc)が入力される補間回路32
7eとを備える。3個のメモリ327aは、主走査方向
Xの画素数個のデジタル色信号QB(QG、QR)をライ
ン単位で記憶・転送する。補間回路327eは、加重係
数Ab(Ag、Ar)の入力に応じて画素数組の遅延信
号QBa(QGa、QRa)、QBb(QGb、QRb)、QBc(Q
Gc、QRc)を加重平均(補間)し、画素数個の出力色信
号SB(SG、SR)として出力する。
【0166】図28の変動補間回路の加重平均処理につ
いて、より詳細に説明する。図示の加重平均処理を数式
で表現した場合、
【0167】
【数22】
【0168】
【数23】
【0169】
【数24】
【0170】となる。
【0171】このような演算の結果、出力色信号SB
G、SR 副走査方向Yの位置(仮想的な読取位置)は
全ての色の間で一致し、再生画像上の色ずれがなくな
る。さらに、デジタル色信号QBG、QR それぞれが
副走査方向Yに連続する3値を加重平均処理したもので
あるから、解像度r及び倍率Mの設定変更に関わらず、
出力色信号SR、SG、SBの内部及び相互間のノイズ抑
圧特性を常に一定に保つことができる。よって、再生画
像のノイズを最も効果的に緩和、低減することができる
とともに、再生画像の色むら等をなくすことができる。
さらに、主走査方向Xの位置に拘らず同一の周波数特性
で色むらが補償されているので、再生画像に帯状の色む
らが生じるなどの不都合が生じない。
【0172】<第3実施例の装置の変形>上記第3実
施例では、ラインセンサ14B、14G、14Rについ
ても、小数部α”,β”,γ”は主走査座標Xに応じて
補正された値となっているが、3つのラインセンサ14
R,14G,14Bの相互位置ずれを補償すればよいの
であるから、ブルーのラインセンサ14Bについての小
数部γ”は主走査座標Xにかかわらず固定された一定値
とし、α”,β”についてのみ主走査座標Xに応じて補
正してもよい。この場合は好ましくは、γ”=0とす
る。
【0173】さらに、上記第3実施例では、空間フィル
タの窓関数の形状を固定的なものとなるが、原画1の種
類、拡大率等の条件に応じて適宜変更することができ
る。
【0174】さらに、上記第3実施例では、副走査方向
Yに隣接する3個のデジタル色信号QB(y)、QB(y
+1)、QB(y+2)、QG(y)、QG(y+1)、
G(y+2)、QR(y)、QR(y+1)、QR(y+
2)から出力色信号SB、SG、SRを算出しているが、
4個以上のデジタル色信号QB、QG、QRから出力色信
号SB、SG、SRを算出することもできる。
【0175】
【他の変形例】上記各実施例ではブルーの成分について
の補間係数が常に特定の値となるようにされている(主
走査座標Xに応じて補正される場合でもその基礎となる
値γ0は一定にされている)が、副走査解像度rや倍率
Mを変化させたときにそれがほぼ一定であればよく、厳
密に一定である必要はない。
【0176】
【発明の効果】請求項1の発明では、基準ラインセンサ
についての補間回路にほぼ一定の基準補間係数が与えら
れるので、パラメータが変化した場合にも、基準ライン
センサからの出力信号を副走査方向に関してほぼ一定の
補間係数で補間してその出力信号のノイズ抑圧特性を常
に一定に保つことができるとともに、残余のラインセン
サに対応する補間回路に基準補間係数と前述のパラメー
タに基づいて決定される補間係数が設定されるので、基
準ラインセンサと残余のラインセンサとの読取位置を補
償して再生画像の色ずれの発生を防止することができ
る。すなわち、基準ラインセンサが他のラインセンサに
比較してノイズを発生しやすいものなどである場合に、
前述のパラメータを変えて画像の読取倍率等を変更した
ときにも、基準ラインセンサについての補間回路でのほ
ぼ一定の基準補間係数による補間処理によって基準ライ
ンセンサの補間後の信号のノイズ抑圧特性を一定に保ち
得るので、再生画像の全体としての画質が読取倍率等の
変化の影響をほとんど受けなくなる。
【0177】
【0178】
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施例の画像読取装置の構造を示した図で
ある。
【図2】図1の画像読取装置の光センサユニット11の
構造を示す図である。
【図3】図1の画像読取装置の動作回路のブロック図で
ある。
【図4】図3の動作回路の遅延補間回路127G、12
7Rのブロック図である。
【図5】図3の動作回路の固定補間回路127Bのブロ
ック図である。
【図6】図1の原画1からの画像読取を説明するための
図である。
【図7】図3の動作回路での信号処理のタイミングチャ
ートである。
【図8】図3の動作回路での信号処理を視覚的に表現し
たグラフである。
【図9】第2実施例の画像読取装置の構造を示した図で
ある。
【図10】図9の画像読取装置の動作回路のブロック図
である。
【図11】図10の動作回路の遅延補間回路227G、
227Rのブロック図である。
【図12】図10の動作回路の固定補間回路227Bの
ブロック図である。
【図13】図11の遅延補間回路227Gの内部処理を
説明するブロック図である。
【図14】図11の遅延補間回路227Rの内部処理を
説明するブロック図である。
【図15】図10の固定補間回路227Bの内部処理を
説明するブロック図である。
【図16】図9の原画1からの画像読取を説明するため
の図である。
【図17】図10の動作回路での信号処理のタイミング
チャートである。
【図18】図10の動作回路での信号処理を視覚的に表
現したグラフである。
【図19】各補間回路227G、227Bにおける空間
フィルタ処理の窓関数を示した図である。
【図20】図12の固定補間回路227Bの変形例のブ
ロック図である。
【図21】図20の固定補間回路227Bの内部処理を
説明するブロック図である。
【図22】図20の固定補間回路227Bを用いた場合
の、原画1からの画像読取を説明するための図である。
【図23】図20の固定補間回路227Bを用いた場合
の、図10の動作回路での信号処理のタイミングチャー
トである。
【図24】図20の固定補間回路227Bを用いた場合
の、図10の動作回路での信号処理を視覚的に表現した
グラフである。
【図25】図24と異なる条件設定の場合の、図10の
動作回路での信号処理を視覚的に表現したグラフであ
る。
【図26】第3実施例の画像読取装置の構造を示した図
である。
【図27】図26の画像読取装置の動作回路のブロック
図である。
【図28】図27の動作回路の遅延補間回路227B、
227G、227Rのブロック図である。
【図29】従来の画像読取装置の一例を示す構成図であ
る。
【図30】従来の画像読取装置の別の例を示す構成図で
ある。
【図31】従来の画像読取装置の問題点を説明するため
の図である。
【符号の説明】
1 原画 14B、14G、14R ラインセンサ 14B 基準ラインセンサ 127B、227B 固定補間回路 127G、127R、227G、227R 遅延補間回
路 327B、327G、327R 変動補間回路 WB、WG、WR 各ラインセンサの原画上の実際の読取
位置 Ly 基準ライン
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H04N 1/46 - 1/64 H04N 1/04 - 1/207 G06T 1/00 430

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 主走査方向に延びた複数のラインセンサ
    を並列的に配置し、前記複数のラインセンサと原画とを
    副走査方向に沿って相対的に移動させつつ、前記複数の
    ラインセンサによって原画の画像をそれぞれ走査線順次
    に読み取る画像読取装置であって、 前記複数のラインセンサのすべてについて、それらの出
    力信号を副走査方向についてそれぞれ補間する複数の補
    間回路と、 前記複数のラインセンサ相互間の配置距離と、前記原画
    上における前記複数のラインセンサの読取位置の副走査
    方向における配列間隔との比率に関するパラメータを設
    定するパラメータ設定手段と、 を備え、前記複数の補間回路のうち、 前記複数のラインセンサ
    それぞれにおける補間の基準としてあらかじめ特定され
    ている基準ラインセンサについての補間回路には、前記
    パラメータの値にかかわらず、ほぼ一定の基準補間係数
    が与えられるとともに、前記複数の補間回路のうち、 残余のラインセンサに対応
    する補間回路には、前記基準補間係数と前記パラメータ
    とに基づいて決定される補間係数が設定されることを特
    徴とする画像読取装置。
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