JP4070026B2 - 画像処理装置及び同装置に用いるプログラム - Google Patents

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本発明は、原稿からの光像をライン状に配列した電荷蓄積型の光電変換素子で受け、変換した画素信号をライン配列順に出力するCCDラインイメージセンサ等のセンサを原稿画像読取部に有する画像処理装置(例えば、デジタル複写機、イメージスキャナ、ファクシミリ装置等)に関し、より特定すると、変換した各素子の電位信号をマルチチャンネルで出力するために、素子のライン配列を複数に区分し出力する場合に、区分間の出力のばらつきによって生じ得るつなぎ目の顕在化を抑制する手段を備えた前記画像処理装置及び同装置に用いるプログラムに関する。
従来から原稿等の画像情報をデータ化するために、原稿を光電的に読み取る、即ち原稿面を副走査(センサの主走査ラインに直交)しながら、原稿からの光像をCCD(Charge Coupled Device)ラインイメージセンサ(なお、以下で単に「CCD」と記す場合、「CCDラインイメージセンサ」を指す)のセンサ面上に結像させ、該センサのライン状に配列した素子(フォトダイオード)により光電変換し得られる画素信号を、原稿等の読取画像データとして処理し、出力するようにした画像読取手段が種々提案され、読取手段を必要とする画像処理装置(例えば、デジタル複写機、イメージスキャナ、ファクシミリ装置等)に利用されている。
こうした原稿画像読取りにおけるCCDの制御は、読取りの速度が上がる(副走査速度を上げる)ほど画素信号の送り出しの周波数が高くなり、その信号の取り扱いが困難になる。このためにCCDの画像領域における画素信号の送り出しの分割を従来から行っており、一般的には、画素配列の奇数(odd)番と偶数(even)番を2分割しているが、それに加えて主走査方向のフロント、リアの2分割を加えて合計4分割とし、画素送り出しの周波数を4分の1として信号の取り扱いを楽にする方法が考えられている。
このような4チャンネル出力のCCDを用いた原稿画像読取り装置の従来例を図9〜11を参照して、説明する。図9は、原稿の読取画像データをもとにコピーの印刷出力をするために、CCD11による画像信号入力から印刷の書き込み信号を出力するまでの画像データ処理に係わるブロック図を示し、図10は、CCD11のより詳細なブロック図を示し、図11は、さらに図10の破線で囲んだ部分の回路構成を詳細に示す図である。
図9に示すように、CCD11はカラー対応のセンサであり、RGBの3カラー成分の画像信号として読取るために、3ラインのCCDとして、各色毎に0S1〜OS4の4チャンネルをセンサ出力とする。4チャンネル出力0S1〜OS4は、画素配列の奇数(odd)と偶数(even)で2分割し、それに加えてフロント、リアで2分割し、計4チャンネルとする。
4チャンネルのセンサ出力0S1〜OS4は、図10に示すように、中央に順番に配列されたS1〜S7400の受光素子(感光画素、フォトダイオード等)100、2つのシフトゲート(1)101、シフトゲート(2)102、4つのCCDアナログシフトレジスタ(1)〜(4)111〜114、その出力バッファ(1)〜(4)121〜124を要素として構成するCCDの出力バッファからの出力である。このCCDでは、4つのCCDアナログシフトレジスタ(1)〜(4)111〜114を4チャンネル出力0S1〜OS4に対応して設け、CCDアナログシフトレジスタ(1)111によって奇数成分の左端の画素信号から順番に転送出力され、アナログシフトレジスタ(2)112によって偶数成分の左端の画素信号より順番に転送出力される(なお、以下「F」と記す場合、このフロント側を指す)また、アナログシフトレジスタ(3)113によって奇数成分の右端の画素信号より順番に転送出力され、アナログシフトレジスタ(4)114によって偶数成分の右端の画素信号より順番に転送出力されることになる(なお、以下「L」と記す場合、このリア側を意味する)。従って、奇数成分、偶数成分それぞれの左右(F,L)側から出力される最後の信号は、素子S1〜S7400の中央にて、となりあわせてならぶ受光素子S3699,S3700,S3701,S3702の信号となる(図11、参照)。
ここで、この4チャンネル出力CCDを駆動するために必要な制御信号(2相転送クロックφ1A、φ2A、最終段転送クロックφ2B、シフトゲート信号SH、リセット信号RS、クランプ信号CP)は図示しないドライバを介してタイミング回路12より生成される。
4チャンネル出力時の電荷転送動作について、図10におけるF,L分割によるつなぎ目部の詳細拡大図を示す図11を参照して説明すると、中央部の感光画素部はフォトダイオードとMOS容量で構成(同図には、原理化した等価回路にて示す)されている。入力光はフォトダイオードで光電変換されて光電流となり、MOS容量に蓄積されて信号電荷となり、この電荷がシフトゲート101,102での各感光画素毎に接続されたシフト電極を通して転送部であるCCDアナログシフトレジスタ111〜114に移送される。シフトゲート信号SHはシフト電極をON、OFFさせるパルスであり、ONすると感光画素の電荷の移送が起きる。この電荷は2相転送クロックφ1A、φ2AによりCCDアナログシフトレジスタ111〜114を順次転送されて、最終段転送クロックφ2Bにより出力バッファ121〜124を介して電圧信号としてOS端子より出力する。
上記のようにしてCCDから4チャンネルで出力する画像信号は、図9に示す従来例において、エミッタホロワ13を経てアナログ処理回路16で奇数と偶数の画素信号を合成しF,L分割による2チャンネルの信号となる。この後、2チャンネル信号それぞれのF用、L用のA/Dコンバータ19の変換処理を経て、シェーディング補正及び時系列変換回路22で各色毎に時系列の整った1ラインの画像データとなる。ここまでの過程は、基本的にRGBの各色で同様に処理する。
また、シェーディング補正及び時系列変換回路22で処理し、1ライン化した各色の画像データに、ライン間補正23,24、ドット補正25、スキャナγ(ガンマ)補正26、ディレーメモリ27、RGBフィルタ・色変換・変倍処理・クリエイト30、プリンタγ(ガンマ)補正・書き込み処理31といった、カラー印刷に用いる書き込み信号として出力するまでの各種の処理を行う。
こうしたCCD11による画像信号入力からカラー印刷の書き込み信号を出力するまでの一連の画像データ処理は、原稿のスキャナ読取を行うスキャナ・IPU(画像処理ユニット)部全体を制御するCPU1によって用意されたプログラムに従って処理が実行される。この従来例の場合、全体は複写装置を構成するので、CPU1により制御されるスキャナ読取動作は、さらに、装置全体を制御するシステム制御部4の指令に従い、また、操作部5で設定される読取や画像処理条件等の設定や起動の指示はシステム制御部4を通して行われる。
ところで、4チャンネル出力のCCDの構成は白黒機に基礎をおいているものであり、白黒機においては、白黒が明確にわかるように、地肌を白レベルに合わせるAE(地肌除去)処理されることが一般的なユーザーには望まれており、中間調での濃度はあまり問題とならなかった。しかし、カラー対応の3ラインCCDにおいては色再現性の追求により中間調での色再現の要求が高いためF,L分割型CCDに特有の次のような不具合が起こる可能性がある。
即ち、CCDの画素配列を分割して送り出す4チャンネルの出力は、それぞれ分離独立したCCDアナログシフトレジスタと出力バッファアンプを通ることから、4種類のCCDアナログシフトレジスタの転送効率、バッファアンプの出力遅延差によるオフセットやリニアリティのずれが画像の濃度に影響することが考えられる。例えば、階調性の見地から中間調の画像、例えばグレーチャートなどを読取った場合、4分割した画素部分の出力において、本来の画像濃度にCCDアナログシフトレジスタからのバッファアンプの出力遅延差によるオフセットやリニアリティのずれが加わり、同一画像の読取りにおいて、結果的に4つの階調を持つことになる。また、この傾向は、奇数、偶数の2分割においてはその差が1画素毎に交互に現れる差となるので目立たないが、フロント、リア(F,L)の2分割においては、つなぎ目を挟んで領域を2分し、即ち主走査方向の中央部分にて副走査方向に一直線にその違いが発生するようになることから、明らかな濃度差として視認される可能性がある。
このようなF,L分割型CCDに特有の問題を解決するために提案された従来技術として、下記特許文献1或いは特許文献2を挙げることができる。
特許文献1に示される装置は、左右(F,Lに相当)補正回路を高速スキャナ制御ASICに備え、左右のCCD特性のばらつきによるスキャナ読取画像信号に生じる出力レベルを補正回路によって補正し、左右の濃度差のない安定した画像濃度を再現する、としている。ここでは、補正データを基準となる階調パターンを読取らせて左右の画像データ出力に生じる差に基づいて算出した補正データによって作成した補正テーブルを補正回路に設定するという方法を用いている。
また、特許文献2に示される装置は、前半部と後半部のつなぎ目の画像データ出力差を無くす調整手段をアナログ信号処理回路に備え、つなぎ目の濃度差を発生させないようにして、安定した画像濃度を再現する、としている。ここでは、基準白板を読取らせて前半部と後半部のつなぎ目の読取出力が同一となるように、アナログ信号処理回路におけるアンプのゲインを調整するという方法を用いている。
特開平11-215298号公報 特開2002-158837号公報
しかしながら、特許文献1に示される装置では、左右の読取画像出力に生じるレベル差を補正テーブルによって補正するとしているが、階調パターンを読取らせて補正テーブルデータを作成する過程を必要とし、しかも補正データは作成方法の性質からその時の装置条件が反映されたもので、装置条件は経時的に変化するために補正時に必ずしも適合しない場合が起こり得ることから、左右の濃度差の発生を回避するための最適な条件を常に保つことは困難である。また、特許文献2に示される装置についても、基準白板の読取りデータをもとにアナログ信号処理回路におけるアンプのゲインを調整するという方法の性質上、変動する装置条件の影響を受けることが上記特許文献1と同様に避けることができない。
本発明は、上記した従来技術の問題点に鑑み、これを解決するためになされたもので、その解決課題は、電荷蓄積型の光電変換素子の配列ラインを複数に区分し出力する画素信号出力手段を用いた原稿画像読取において、区分間の濃度差がつなぎ目と視認されることを抑制する方法として、読取画像データに補正をかける上記従来法に不可避の問題である、装置条件の経時変化による影響等、を受けずに、常時安定して用いることができる方法を提供し、高画質の出力が行える画像データを生成することを可能にすることにある。
請求項1の発明は、原稿からの光像をライン状に配列した電荷蓄積型の光電変換素子で受け、変換した各素子の画素電位信号をマルチチャンネルで出力するために、素子の配列ラインを複数に区分し出力する画素信号出力手段を備えたイメージセンサを原稿画像読取部に有する画像処理装置であって、前記画素信号出力手段によって区分する画素数を可変する区分可変手段を備えたことを特徴とする画像処理装置である。
請求項2の発明は、請求項1に記載された画像処理装置において、前記画素信号出力手段は、アナログシフトレジスタからなる転送手段と、光電変換素子の蓄積電荷を前記転送手段へ移送するシフト電極を備えたことを特徴とするものである。
請求項3の発明は、請求項2に記載された画像処理装置において、前記区分可変手段がシフト電極の接続を選択する手段であることを特徴とするものである。
請求項4の発明は、請求項1乃至3のいずれかに記載された画像処理装置において、前記区分可変手段は、所定ライン数間隔で前記可変画素数値を設定可能とする画素数設定手段を備えたことを特徴とするものである。
請求項5の発明は、請求項4に記載された画像処理装置において、前記画素数設定手段がシリアルデータの設定入力に対応する手段であることを特徴とするものである。
請求項6の発明は、請求項4又は5に記載された画像処理装置において、前記画素数設定手段が設定する画素数値を乱数により決定するようにしたことを特徴とするものである。
請求項7の発明は、請求項4又は5に記載された画像処理装置において、読取った原稿画像データの特徴を認識する画像データ認識手段を備え、前記画素数設定手段は、設定する画素数値を画像データ認識手段の認識結果により決定する手段を備えることを特徴とするものである。
請求項8の発明は、請求項7に記載された画像処理装置において、画像データ認識手段が、画像データの変化量が予め定めた値を超える画素位置を認識する手段であることを特徴とするものである。
請求項9の発明は、請求項7又は8に記載された画像処理装置において、画像データ認識手段が認識対象とする画像データをプレスキャンによって得るようにしたことを特徴とするものである。
請求項10の発明は、請求項7又は8に記載された画像処理装置において、画像データ認識手段が認識対象とする画像データを前ラインの出力としたことを特徴とするものである。
請求項11の発明は、請求項8乃至10のいずれかに記載された画像処理装置において、画像データ認識手段によって画像データの変化量が予め定めた値を超える画素位置を認識できないことを条件に、前記画素数設定手段が設定する画素数値を乱数により決定するようにしたことを特徴とするものである。
請求項12の発明は、請求項8乃至10のいずれかに記載された画像処理装置において、前記画像データ認識手段によって画像データの変化量が予め定めた値を超える画素位置を認識した結果を用いて画素数値を決定するモードと、画像データ認識手段によって画像データの変化量が予め定めた値以下であることを認識した結果を用いて画素数値を乱数により決定するモードとを切り替え可能としたことを特徴とするものである。
請求項13の発明は、原稿からの光像をライン状に配列した電荷蓄積型の光電変換素子で受け、変換した各素子の電位信号をマルチチャンネルで出力するために、素子の配列ラインを画素数の設定によって複数に区分し出力する画素信号出力手段を備えたイメージセンサを原稿画像読取部に有する画像処理装置の制御部に備えたコンピュータに、読取った原稿画像データの特徴を認識する手順と、所定ライン数間隔で設定する画素数値を画像データの特徴を認識した結果により決定する手順と、決定した設定値を画素信号出力手段に設定する手順を実行させるためのプログラムである。
請求項1の発明によると、画素信号出力手段によって区分する素子配列ラインの画素数を可変することにより、装置条件の経時変化の影響を受けない方法で、区分間の濃度差が顕在化し、区分間につなぎ目が視認されることを抑制するが可能になる。
請求項2,3の発明によると、既存のCCDラインイメージセンサにおける光電変換素子の蓄積電荷を転送手段へ移送するシフト電極の接続を選択することで、素子配列ラインの画素数を可変するようにしたことにより、簡単かつ有効な実施化が可能になる。
請求項4の発明によると、所定ライン数間隔で可変画素数値を設定可能としたことにより、目的を実現するための制御動作を最適化することが可能になる。
請求項5の発明によると、1本のシリアルデータにより画素数設定ができるので、イメージセンサへの設定入力の制御線を大幅に低減することが可能になる。
請求項6の発明によると、可変画素数値を乱数により決定するようにしたことにより、不変の条件として装置条件に関係なく予め設定することが可能であり、安定した動作を可能とする。
請求項7,8,13の発明によると、読取った原稿画像データの特徴(画像データの変化量が予め定めた値を超える画素位置)を認識し、認識結果を用いてつなぎ目を目立たない位置に設定することにより、つなぎ目の顕在化の抑制を可能とする。
請求項9の発明によると、認識対象とする画像データをプレスキャンによって得るようにしたことにより、対象ラインのデータそのものを用いてことができ、正しい認識結果を導くことを可能にする。
請求項10の発明によると、認識対象とする画像データを前ラインの出力としたことにより、プレスキャンの場合よりも精度が劣るが、迅速な処理が可能になる。
請求項11の発明によると、画像データの変化量が予め定めた値を超える画素位置を認識できないことを条件に、設定する画素数値を乱数により決定するようにしたことにより、画像データの特徴に合った制御動作を可能にする。
請求項12の発明によると、画像データの変化量が予め定めた値を超える画素位置を認識した結果を用いて画素数値を決定するモードと、画像データの変化量が予め定めた値以下であるという認識結果を得た場合に画素数値を乱数により決定するモードとを切り替え可能としたことにより、常に最適なつなぎ目位置を決定することが可能になる。
本発明に係わる画像処理装置を添付する図面とともに示す以下の実施形態に基づき説明する。なお、以下に示す実施形態は、画像処理装置としてのデジタル複写機の画像読取部を構成する原稿画像読取装置に適用した例を示すが、イメージスキャナ、ファクシミリ装置等の画像読取部にも同様の形態で実施し得る。即ち、画像読取部以降の読取画像データを出力するために行う処理は、イメージスキャナ、ファクシミリ装置等の画像処理装置においてそれぞれに特有の処理を必要とするが、本発明が目的とする画像読取に係わる処理は基本的に変わりがない。
図1は、本実施形態に係わる画像読取装置の構成の一例を示す概略図である。なお、図1に示す装置構成は、本発明の適用対象となる画像読取装置全体を概略的に示すものであり、従来装置と基本的に変わりが無い。
図1に示すように、原稿画像読取装置は、原稿を搭載するコンタクトガラス51、シェーデイングデータ生成用の基準白板53、原稿を照射するランプ57及び第1ミラー56aが搭載される第1キャリッジ55a、第2ミラー56b・第3ミラー56cが搭載される第2キャリッジ55b、CCDイメージセンサ上に縮小結像させるレンズユニット58、CCDイメージセンサを搭載した画像読取回路基板59、また図示してはいないが第1・第2キャリッジを駆動するスキャナ駆動モータ、ホームポジションセンサ、原稿検知センサ等を構成要素とする。
図1に示す原稿画像読取装置では、コンタクトガラス51上に原稿D2が載置された場合に、ランプ57を点灯し、第1キャリッジ55a及び第2キャリッジ55bをスキャナモータにより図面の右方向(副走査方向)に移動走査して原稿D2の読み取りを行う。
この時、原稿面照明用光源としての57により照明された原稿を載置するコンタクトガラス51上の原稿D1の原稿画像情報を、走査用の第1、第2、第3のミラー55a、55b、55cを介して結像レンズ58により光電変換手段(CCD)11のセンサ面上に結像させ、該原稿D1の画像情報を読み取り、光電変換手段(CCD)11の出力信号をAD変換器によりデジタル信号に変換することで、原稿画像データをデジタルデータとして得る。
デジタルデータに変換された原稿画像情報は、例えば出力装置に送られプリント出力として画像情報の出力が行なわれる場合や、あるいは記憶装置に送られ入力画像情報の記憶が行なわれる場合等があり、画像読取手段を通して入力された情報に対する多様な利用のし方に応じた処理を行うようにしている。
図1において、キャリッジを移動走査させて副走査方向に原稿読み取りを行う場合、原稿D1面の画像を一定の関係でCCD11のセンサ面上に結像させるために、例えば走査用の第1、第2キャリッジ55a,55bを図中矢印方向に所定の関係を保って移動させる。即ち、走査用の各キャリッジの走査速度は、例えば第1キャリッジ55aの速度をVとしたとき、第2キャリッジ55bの走査速度はV/2となるように設計されている。
このように原稿を走査して画像データを読み取る場合、原稿の読み取りに先立って、図1に示すように、原稿D1の手前に配置されているシェーディング補正用基準白板53の読み取りデータを走査して、シェーディング補正用データを生成し、メモリに記憶しておき、そのシェーディング補正用データで原稿D1の画像データ読み取りながら正規化することで、該装置における光量分布ムラ、CCD11の感度ムラ、そして出力変動等を補正し、原稿の画像情報を精度よく読み取っている。
また、図1に示す画像読取装置において、読取速度の高速化を実現する為に、画像読取回路基板11のCCDイメージセンサには、4チャンネルでセンサ出力を行うもの(詳細は後述)を用いている。
上記の装置構成(図1)において、ランプ57を点灯し原稿を読み取る場合、コンタクトガラス51上に原稿D1を載せ、第1、第2キャリッジ55a,55bを図示の右方向(副走査方向)に移動走査させて原稿読み取りを行う読み取り方式と、第1、第2キャリッジ55a,55bは停止した状態のまま、原稿搬送装置54によって搬送される原稿D2を読み取る読み取り方式が選択可能である。
前者の場合、原稿D1面の画像を一定の関係で画像読取回路基板14のCCD11のセンサ面上に結像させるために、例えば走査用の第1、第2キャリッジ55a,55bを図中矢印方向に所定の関係を保って(例えば、第1キャリッジ55aの速度をVとしたとき、第2キャリッジ55bの走査速度はV/2とする)移動させる。
キャリッジを走査して、原稿を読み取る場合には、原稿の読み取りに先立って基準白板53のデータを取得しシェーディング補正データを生成する。シェーディング補正データ生成後、原稿読み取り領域のスキャンが行われ読み取り動作と並行してシェーディング補正処理が実行される。 また、キャリッジは停止した状態のまま、原稿D2を搬送して原稿画像データを読み取るシートスルー読み取りの場合には、原稿D2の読み取りに先立ってまず、キャリッジを基準白板53の下に移動させてシェーディング補正データを生成し、シートスルー読み取り位置に復帰させてから原稿の搬送を開始して原稿読み取り動作を開始する。この場合にも、読み取り動作と並行してシェーディング補正処理が実行される。
ここで、本実施形態の画像読取装置の回路部について説明する。本例に示す回路部は、CCDイメージセンサの出力をもとに高精度の原稿画像データを得るための回路手段として、CCDイメージセンサの駆動やセンサ出力に対する補正処理、及び装置全体を制御するための回路を要素とする。
図2は、本実施形態に係る画像読取装置の回路部のブロック図であり、原稿の読取画像データをもとにコピー出力をするために、CCD11による画像信号入力から印刷の書き込み信号を出力するまでの画像データ処理に係わる構成を示す。
図2に示すように、画像信号入力端のCCD11はカラー対応であり、出力端のプリンタγ(ガンマ)補正・書き込み処理31までの一連の画像データ処理は、CPU1の制御の下に実行される。CPU1は、原稿のスキャナ読取を行うスキャナ・IPU(画像処理ユニット)部全体の制御部として機能し、ROM2に格納された制御プログラムに従い、RAM3を処理に必要なワークメモリとして用いる。本例の場合、全体は複写装置を構成するので、CPU1により制御されるスキャナ読取動作は、さらに、装置全体を制御するシステム制御部4とシリアル通信で接続されおり、コマンド及びデータの送受信により指令された動作を行う。システム制御部4は、操作表示部5とシリアル通信で接続されており、ユーザーからのキー入力指示により動作モード等の指示を設定することができる。さらに、CPU1は、I/O6を通して原稿検知センサ、HPセンサ、圧板開閉センサ等のセンサの検知信号を得、冷却ファンのON/OFF等の制御動作を行う。スキャナモータドライバ7はCPU1からのPWM出力によりドライブされ励磁パルスシーケンスを発生し原稿走査駆動用のパルスモータ8を駆動する。
原稿画像は、ランプレギュレータ9で駆動されたハロゲンランプ57により照明された原稿からの反射光を図1で説明したように複数ミラー及びレンズを通り3ラインCCD11の受光面上に結像することにより入力される。3ラインCCD11は、スキャナIPU制御上のタイミング回路12によって、各駆動クロックを与えられてRGB各色についてF(First)側とL(Last)側の各odd,evenの4チャンネルアナログ画像信号をエミッタホロワ13F,L〜15F,Lに出力している。エミッタホロワからアナログ処理回路16F,L〜18F,Lへ入力された信号は、アナログ処理回路内で減算法CDS(相関2重サンプリング)を実行し、CCD11のオプティカルブラック部でラインクランプを実施し、F側とL側のoddとevenの出力差を補正し、それぞれのアンプゲイン調整を行う。ゲイン調整後はマルチプレクサでoddとevenを合成して、最終的にDCレベルのオフセット調整後にA/Dコンバータ19F,L〜21F,Lへ入力される。
A/Dコンバータへ入力されたアナログ信号はデジタル化されて、F側とL側の出力がシェーディング補正及び時系列変換回路22へ入力される。シェーディング補正回路ではF,L出力を1ライン化して、照明系の光量不均一やCCDの画素出力のバラツキを補正する機能を持っている。時系列変換回路ではF側とL側の出力をFIFOまたはLIFOなどのメモリを用いて1ライン化する機能を持っている。1ライン化された画像データはライン間補正メモリ23、24へ入力されて3ラインCCDのBとG、BとRのライン数の画像データをメモリで遅延させて、BGR各色の読取画像における1ライン以上の位置合わせを行いドット補正25へ出力する。
ドット補正25ではライン間補正メモリ23,24から出力された画像データをRGBデータの1ライン以内のドットズレを補正する。スキャナγ(ガンマ)補正26で反射率リニアデータをルックアップテーブル方式で補正する。
スキャナγ(ガンマ)補正後の画像データは自動原稿色判定回路28と自動画像分離回路29とディレーメモリ27を介してRGBフィルタ・色変換・変倍処理・クリエイト30に入力される。
自動原稿色判定回路28ではACS(有彩/無彩判定)処理を行い、その結果が自動画像分離回路29の(文字/網点)処理に必要なデータとして入力される。ACS処理では黒及び灰色の判定も行う。像域分離処理ではエッジ判定(白画素と黒画素の連続性により判定)、網点判定(画像中の山/谷ピーク画素の繰り返しパターンにより判定)、写真判定(文字・網点外で画像データある場合)を行い、文字及び印刷(網点)部、写真部の領域を判定してCPU1に伝え、後段のRGBフィルタ、色変換、プリンタγ補正、YMCKフィルタ、階調処理でパラメータや係数の切り換えに使用される。
画像データはRGBフィルタに入力されると、ここで、先の判定領域により切り換え設定されるRGBのMTF補正、平滑化、エッジ強調、スルー等のフィルタ係数を用いて、補正が施される。色変換処理ではRGBデータからYMCK変換、UCR、UCA処理を実行する。
変倍処理では、入力された主走査の画像データに対して拡大/縮小処理を実行する。画像表示部32の分岐は、この処理後に行われ、I/Fを介して接続された画像表示部32にデータが送られる。
クリエイトではクリエイト編集、カラー加工を行う。クリエイト編集では斜体、ミラー、影付け、中抜き処理等を実行する。カラー加工では、カラー変換、指定色消去、アンダーカラー等を実行する。
プリンタγ(ガンマ)補正・書き込み処理では先の判定領域に基づいてプリンタγ変換とフィルタ係数の設定する。階調処理ではディザ処理を実行し、ビデオコントロールでは書き込みタイミング設定や画像領域、白抜き領域の設定やグレースケールやカラーパッチ等のテストパターン発生を行うことができ、最終画像データの書き込み処理でLD(レーザーダイオード)へ出力できるように処理されてLDへ出力する。
各機能処理はCPU1に接続されおりROM2に格納されているプログラムにより各処理の設定と動作をシステム制御部4の指示により実行する。
外部出力として外部の画像評価装置34へスキャナγ補正後のRGB画像データを出力することができる。この画像評価装置34は、CCD11の動作を調整するためのデータを提供することができ、画像データから転送効率を算出して、転送効率の低下、電荷先送り現象の結果よりφ2Bの位相調整遅れ進み方向、位相シフト量を決定してシリアル通信でシステム制御部4を介して画像読取装置のCPU1へ入力してCCD出力の調整を可能とする。
上記した画像読取装置の回路部(図2)に用いるCCD11について、さらに詳細に説明する。
本実施形態のCCD11は、光電変換素子(フォトダイオード)の配列ラインをF(First)側とL(Last)側に区分し出力する画素信号出力手段(CCDアナログシフトレジスタ)を用いた場合に、従来技術のCCDに起きる可能性がある、区分間の濃度差がつなぎ目と視認されること(上述の[背景技術]の項における図10,図11を参照した記述、参照)を抑制することを課題として、その解決手段を提供するものである。
従来、区分間の濃度差がつなぎ目と視認されるのは、F,L分割が固定されているために、分割部分で副走査方向につなぎ目が一直線になって、その違いが明らかな濃度差として視認されることになる。そこで、本実施形態では、F,L分割を固定化しないで、分割位置を読取ライン単位で変更可能とする。即ち、区分する素子配列ラインの画素数を画素信号出力手段(CCDアナログシフトレジスタ)への制御データとして設定することによって、分割位置を可変することにより、区分間の濃度差がつなぎ目として顕在化することを抑制する。
図3は、本実施形態のCCD11の構成を示すブロック図であり、図4は、図3の破線で囲んだ部分の回路構成をより詳細に示す図である。なお、図2に示すCCD11は、カラー対応の3ラインCCDで、RGB出力は1ライン毎の感光画素の表面に塗布されるRGBフィルタにより3ラインとしたもので、フィルタ以外の構成は各色において変わりがない。従って、図3,図4では、1色分の4チャンネル出力のCCDについて、その構成を示す。
図3を参照すると、OS1、OS3出力のodd側のCCDアナログシフトレジスタ(1)111、CCDアナログシフトレジスタ(3)113と、OS2、OS4出力のeven側のCCDアナログシフトレジスタ(2)112、CCDアナログシフトレジスタ(4)114がそれぞれ素子配列の中央画素でオーバーラップする領域を形成する構成となっている。オーバーラップ領域は最大で全画素数を取る構成も可能であるが、高速化のメリットがなくなるので中央付近においてつなぎ目を変動させることによって、濃度差がつなぎ目として顕在化せず、視認し難い範囲として定め、設定画素数の設定を変更できる範囲とする。本実施形態では、中央部から±200画素としてオーバーラップ領域は400画素の例を示す。
つなぎ目の位置設定は、画素数設定回路103に対して画素数として設定するが、この設定値は、図2のCPU1からタイミング回路12を介して3ラインCCDの画素数設定回路103に制御線で接続し、そこをシリアルデータで送信することにより、有効な画素数の制御を行うようにする。
4チャンネル出力時の電荷転送動作について、図3におけるF,L分割によるつなぎ目部の詳細拡大図を示す図4を参照して説明する。なお、図3及び図4に示すCCDの構成は、F,L分割位置の変更を可能にするための構成として、CCDアナログシフトレジスタのオーバラップ部、電荷移送に用いるオーバラップ部のCCDアナログシフトレジスタを選択するシフト電極2(後述)及び画素数設定回路103を設けた点を除いて、それ以外の構成及び動作は、図10及び図11に示した従来例と同様であるから、先の[背景技術]の項に記載した説明を参照することとする。
odd側のCCDアナログシフトレジスタ(1)111、CCDアナログシフトレジスタ(3)113のオーバラップ部を例に説明すると、どちらのシフトレジスタに電荷を移送するかは、シフトゲート(1)101のシフト電極2により選択が可能であり、画素数設定回路103のH、Lレベルに従うシフト電極2の接続状態によりCCDアナログシフトレジスタ(1)111、CCDアナログシフトレジスタ(3)113のどちらのシフトレジスタに電荷を移送するかが決まる。即ち、シフトゲート信号SHが入力されるとシフト電極1を介して感光画素の電荷がシフト電極2により選択されたCCDアナログシフトレジスタに移送され、その後、CCDアナログシフトレジスタ内を転送クロックφ1A、φ2Aにより転送され、出力バッファ経由で出力される。
シフトゲート信号SHのOFF時間につなぎ目を次の画素数位置に変更するように、画素数値の設定を指示するシリアルデータが入力され、シフト電極2のON、OFFによりつなぎ目位置を制御する。こうした動作を繰り返すことで、1ライン毎のつなぎ目の位置を変更することが可能となり、つなぎ目が直線上に連続して並ばないようにすることで分割区分間の濃度差が目立たない(顕在化しない)レベルに抑制することが可能になる。なお、本実施形態では、1ライン毎に可変画素数値を設定可能としたが、数ライン毎といったように、所定ライン数間隔で可変画素数値を設定可能としても良い。
F側とL側双方のCCDアナログシフトレジスタのオーバーラップ部分では、シフト電極2のON側は有効な画素信号となるが、OFF側は無効な画素信号扱いとなり、それぞれのCCDアナログシフトレジスタで空送りとして転送される。これは後段の時系列変換回路22(図2)により、F側とL側の出力を時系列変換し、1ライン化する時に画素数設定回路103に設定したと同じシリアルデータに基づいて、削除され、合成されることになる。
また、画素数設定回路103に設定されるシリアルデータは、つなぎ目部による副走査方向で連続性が認識できないように(典型的には、つなぎ目が直線上に連続して並ばないようにする)、規則性がないものとする必要がある。実施手段としては、例えば、図2のROM2上に不規則なデータとして乱数を予め書き込んでおいて、CPU1から読み込み、タイミング回路12を介して設定する方式を採用することが可能である。
上記実施形態では、F,L分割を固定化しないで、分割位置を変えることができる画素信号出力手段、即ちF側とL側のCCDアナログシフトレジスタにオーバーラップ部分を設け、オーバーラップ部分でシフト電極2によりどちらのシフトレジスタに電荷を移送するかを選択することにより、F,L分割位置を変更可能とするための手段を備えたCCD(図2及び図3、参照)を示した。
次に示す実施形態では、このF,L分割位置を変更可能とした画素信号出力手段を利用して、分割区分間の濃度差を目立たせない(顕在化させない)レベルに抑制する方法として、つなぎ目が直線上に連続して並ばないようにする上記実施形態の方法とは別の解決方法を提供するものである。
本実施形態では、読取対象となる原稿を読取って得た画像データから画像の特徴を認識し、その結果を利用して分割区分間の濃度差の顕在化を抑制する方法を採用する。
具体的には、画像データ値の変化量を検出して、その変化量が予め定めた値を超える画素位置をF,L分割位置として定め、CCDのシフト電極2を制御する、という方法による。この方法によると、画像濃度が大きく変化する部分でF,L分割を行うので、人間の目では分割区分間の濃度差を認識できず、目立たなくすることが可能になる。
図5は、本実施形態に係る画像読取装置の回路部のブロック図である。図5に示す回路部は、本実施形態に特有の上述した区分間の濃度差の顕在化抑制方法を実現するための手段を付加した以外、図2に示した上記実施形態に係わる回路部と変わりがなく、原稿の読取画像データをもとにコピー出力をするために、F,L分割位置を可変としたCCD11による画像信号入力から印刷の書き込み信号を出力するまでの画像データ処理に係わる構成を示す。
本実施形態に特有の回路部の構成要素として、スキャナγ補正後26の後段に画像データ認識回路34と乱数発生回路35を設ける。
この画像データ認識回路34ではオーバーラップ領域でのエッジ検出を行う。エッジ検出は白から黒または黒から白の変化を検出する回路であり、オーバーラップ領域での上記最大変化点を検出し、その変化点に対応する画素数をデータバス経由でCPU1へ通知する。この通知によりCPU1は、最大変化点の画素数をシリアルデータに変換してタイミング回路12を介してCCD11へ送信する。
ただし、オーバーラップ領域内が均一な濃度の原稿の場合(白から黒または黒から白の変化を示すエッジ検出ができない)は、最大変化点をつなぎ目に設定することによると、かえって規則性が発生し目立たせてしまうことが考えられる。このような場合には、ランダムな画素数として設定する方が良い結果が得られることがあるので、以下に示す実施形態では乱数発生回路35を画像データ認識回路34に接続することによって、認識結果(画像濃度の変化の程度)によって、つなぎ目部の画素数をランダムな設定にもできるようにする。また、装置条件や原稿の画像条件によっては、乱数発生回路35を用いない形態で実施するようにしても良い。
図6は、図5に示した画像データ認識回路34と乱数発生回路35をより詳細に示すブロック図である。
図6に示すように、画像データ認識回路34は、RGB各色に対し同一の要素からなる画像データ認識ブロック34Dと、コントロールロジック回路34Cを有し、各色の認識ブロック34Dは、前画素差算出回路341、最大値検出回路342、最大値保持レジスタ343、最大画素カウンタ値保持レジスタ344、比較回路345を備える。また、乱数発生回路35は、RGB各色に対し同一構成のランダムビット生成回路35Dと、コントロールロジック回路35Cを有する。
図6に示す画像データ認識回路34と乱数発生回路35の動作を説明すると、スキャナγ補正26後のRGB各色の画像データは画像データ認識回路34に入力される。画像データ認識回路34では、前画素差算出回路341によって主走査ラインの前画素との差分演算を行う。そのとき、差分演算を行う画素データを、オーバーラップ領域の画素データをコントロールロジック回路34Cの設定(アドレスバスとデータバス経由でCPU1によって設定)に従って取り込む。コントロールロジック回路34Cには、タイミング回路12からの画像クロック及びライン同期信号(図示せず)が入力されており、この信号から同期をとることにより、オーバーラップ領域における画像データのエッジ部の画素位置をカウントし、上記の差分演算を実行することができる。
差分演算結果は、次段の最大値検出回路342に入力され、最大値検出回路342で、主走査1ライン毎に差分結果の最大値を最大値保持レジスタ343へ入力し、また最大値を示す画素位置を最大画素カウンタ値保持レジスタ344へ入力する。最大画素カウンタ値保持レジスタ344のレジスタ値は、コントロールロジック回路34Cを介して割り込み処理等でCPU1により読取られる。このようにして、つなぎ目部の画素数を決定することができる。
図7は、画像データ認識回路34への入力原稿画像データと差分演算結果の1例を示すグラフであり、横軸はオーバーラップ領域の画素数(400画素)、縦軸は画像データ値をとっている。図7の例に示す原稿のように、オーバーラップ領域内のエッジ部が、128画素目、220画素目、315画素目の3箇所である場合には、ライン内における全画素差の中で最大値を示す“−60”が最大値保持レジスタ343に保持され、又、この差分結果の最大値に対応する128画素目が最大画素カウンタ値保持レジスタ344に保持される。
比較回路345では、最大値保持レジスタ343に保持した差分結果の最大値をCPU1から設定されるレベルと比較する。比較の結果、レベル以下である場合に、コントロールロジック回路34Cを介してRGB別に乱数発生要求信号を乱数発生回路35に入力する。このために、比較回路345は、設定レベル以上であれば、Hレベル信号を生成し、設定レベル以下であれば、Lレベル信号を生成し、それぞれコントロールロジック回路34Cに送る。比較回路345に設定されるレベルは、上記図7の例を引くと、例えば、差分値を±5としてレベル設定する。この場合には、図7の例では、“−60”が最大値保持レジスタ343に保持されているので、比較結果はレベル以下ではないから、乱数発生要求信号は発生させなず、最大値“−60”に対応するオーバーラップ領域内の128画素目をつなぎ目部の画素数として決定する。
乱数発生回路35は、ランダムビット生成回路35Dによりオーバーラップ領域内の画素位置のランダムな値を出力する機能を有している。ランダムビット生成回路35Dの内部にある画素カウンタの設定範囲内のランダムな画素位置を出力する。この画素カウンタの設定は、CPU1からアドレスバスとデータバス経由でコントロールロジック回路35Cを介して設定される。
コントロールロジック回路35Cには、タイミング回路12からの画像クロック及びライン同期信号(図示せず)が入力されており、この信号から同期をとることにより、オーバーラップ領域における画素位置をカウントすることができる。
乱数発生要求信号がHレベル信号時は、ランダムビット生成回路35Dは動作しない。他方、Lレベル信号時は、ランダムビット生成回路35Dが動作し、ランダムなつなぎ目部の画素数を決定しCPU1に伝える。
上記のように、画像データ認識回路34により入力画像データの変化点における差分値が一定レベル以下であるという結果を得た場合は、乱数発生要求信号をLレベルにすることで乱数発生回路35へ乱数発生を指示し、乱数発生回路35はランダムビット生成回路35Dが生成するランダムな画素数をデータバス経由でCPU1へ通知する。また、画像データ認識回路34により入力画像データの変化点における差分値が一定レベル以上であるという結果を得た場合は、乱数発生要求信号はHレベルを維持し、乱数発生の要求は生じることなく画像データ認識回路34からオーバーラップ領域での上記最大変化点を検出し最大画素カウンタ値保持レジスタ344に保持した画素数をデータバス経由でCPUへ通知する。なお、本実施形態では、カラー3ラインCCDなので、画像データ認識回路34においてRGB各色に対して上記動作を行う。
CPU1は、最大画素カウンタ値保持レジスタ344のレジスタ値、又はランダムビット生成回路35Dが生成するデータ値として得た、つなぎ目部の位置を示す画素数値をシリアルデータに変換し、タイミング回路12を経てCCD11の画素数設定回路103に設定する。
上記では、F,L分割位置を変更可能とした画素信号出力手段を利用して、分割区分間の濃度差を目立たせない(顕在化させない)レベルに抑制する方法として、つなぎ目が直線上に連続して並ばないように所定のライン間隔でF,L分割位置を変化させる方法と原稿画像データの最大変化点をF,L分割位置に設定する方法を示した。次に示す実施形態では、上記したつなぎ目の顕在化抑制方法をそれぞれ異なる動作モードとして実行し得るように用意し、その中から実際に用いる動作モードを選択し、実行することができるようにし、最適化を図ることを可能とする制御動作を示す。
本実施形態では、つなぎ目の顕在化を抑制するための動作モードとして、「ランダムモード」、「最大変化検出モード」、「最大変化検出モード+ランダムモード」の3動作モードを選択可能とする。「ランダムモード」はF,L分割位置の画素数設定を無条件に乱数で行い、「最大変化検出モード」は原稿画像データの最大変化点で行い、「最大変化検出モード+ランダムモード」は最大変化点のレベルによって最大変化検出モードとランダムモードとを切り替えるようにする。この実施形態では、動作モードの選択は、操作表示部5からのユーザによるモード選択操作により指示する方法をとる。
さらに、この実施形態では、プレスキャンモードを行うか否かを選択可能とする。プレスキャンモードは、予め原稿画像データの読取を行い、画像データ認識回路34による処理を行いその結果(ラインに対応付けた設定画素数値)をシリアルデータとして、或いは読取った原稿画像データをメモリに蓄積しておくようにして、本スキャンの原稿読取の際に遅れなしにCCDの出力動作を行うことを可能にする。
なお、プレスキャンモードを行わない場合には、1回のスキャンで画像データ認識回路34による処理を行い、求めた画素数値をシリアルデータとして設定するので、最低でも1ライン以上の遅れが生じる。この遅れを大きくしないための方法として、前ラインの読取画像データを現ラインに適用する方法を採用することができる。この方法によると、プレスキャンの必要がなくなり、ファーストコピースピード、コストパフォーマンスの向上を図ることができる。また、前ラインのデータと現ラインの相関が高い程、つなぎ目の顕在化の抑制効果が高くなる。
図8は、本実施形態の動作モードを選択可能にしたF,L分割位置の制御フローを示す。
図8を参照して、CPU1が実行するF,L分割位置の制御フローを説明すると、まず、プレスキャンモードが設定されているか否かをチェックする(ステップS101)。本例では、F,L分割位置の制御モード(即ち、画像データ認識回路34と乱数発生回路35における画像データ認識モード)の設定は、操作表示部5或いはSPモードの各キー入力によりユーザーまたはサービスマンによって行われ、その中にプレスキャンモードの動作を行わせるか、否かの設定についても含まれる。
従って、始めにプレスキャンモードの設定をチェックし、キーが押されていれば、プレスキャンを実行(即ち、F,L分割制御の画素数値をシリアルデータとして蓄積する処理)し、F,L分割制御時に蓄積したデータによるシリアルデータ送信処理の設定を行う(ステップS103)。押されていない場合は(ステップS101-NO)、シリアルデータ常時送信処理の設定を行う(ステップS102)。その後通常の読取に移行させる。
シリアルデータ常時送信処理の場合には、通常読取を行いながら画像データ認識を行い、上記した最大変化点検出を行うために、最低でも1ライン以上の遅れが発生する。実際には、各種画像処理(実施例ではシェーディング補正22、ライン間補正23,24、ドット補正25、スキャナγ補正26等)を経由してくるため、数ラインの遅れが生じる。ここで生じる数ライン程度の遅れは、通常の原稿画像は副走査方向においても相関性があるので、あまり問題とならないが、相関性のない特殊な原稿の読取時は問題となる場合があるので、この場合には、プレスキャンモードの設定によりこの画像データ認識処理を実行する。
プレスキャンモードでは、シリアルデータ蓄積処理の設定を行い、プレスキャンで原稿の読取を行い、画像データ認識回路34で処理した結果(ラインに対応付けた設定画素数値)をシリアルデータとして、或いは読取った原稿画像データを予めメモリに蓄積する。この蓄積処理によって、予め用意したデータを用いて即時に読み込むことができるため、上記シリアルデータ常時送信処理におけるようなラインの遅れを生じることなしに、つなぎ目の画素数設定が可能となる。
プレスキャンモードの有無による設定処理を行った後、「ランダムモード」、「最大変化検出モード」、「最大変化検出モード+ランダムモード」の3動作モードの選択に従った設定処理を行う。「ランダムモード」は、画像データ認識回路34へランダムモード設定を行うことにより、常時、乱数を発生するように接続信号線をLレベルにし乱数発生回路35よりオーバーラップ領域でのランダムな画素数設定を行う。「最大変化検出モード」は、常時最大変化検出を行い、オーバーラップ領域での最大変化点の画素数を設定する。「最大変化検出モード+ランダムモード」は、最大変化点のレベルにより、変化点が一定レベル以上の場合は最大変化検出モードを実行し、変化点が一定レベル以下の場合はランダムモードを実行する、モード切り替え(図6、参照)を行う。
図8のフローでは、操作表示部5設定された「ランダムモード」、「最大変化検出モード」、「最大変化検出モード+ランダムモード」の3動作モードのユーザー設定をそれぞれチェックし(ステップS104,S106,S108)、選択されたいずれかの動作モードに従って、F,L分割位置の画素数設定を行うことにより、F,L分割動作を制御し(ステップS105,S107,S109)、この制御フローを終了する。
本発明に係わる画像読取装置の構成の一例を示す概略図である。 本発明の実施形態に係わるCCD入力から印刷書き込み信号出力するまでの画像データ処理のブロック図を示す。 図2の読取回路に用いる4チャンネル出力のCCDの詳細なブロック図を示す。 図3に示したCCDの破線で囲んだ部分の回路構成を詳細に示す。 本発明の他の実施形態に係わるCCD入力から印刷書き込み信号出力するまでの画像データ処理のブロック図を示す。 図5中の破線で囲んだ画像データ認識回路及び乱数発生回路の構成をより詳細に示す。 画像データ認識回路への入力原稿画像データと差分演算結果の1例を示すグラフである。 動作モードを選択可能にしたF,L分割の制御フローを示す。 従来例に係わるCCD入力から印刷書き込み信号出力するまでの画像データ処理のブロック図を示す。 図9の読取回路に用いる4チャンネル出力のCCDの詳細なブロック図を示す。 図10に示したCCDの破線で囲んだ部分の回路構成を詳細に示す。
符号の説明
1・・CPU、 4・・システム制御部、
5・・操作表示部、 11・・CCDラインイメージセンサ、
34・・画像データ認識回路、 35・・乱数発生回路、
100・・フォトダイオード、 101・・シフトゲート(1)、
102・・シフトゲート(2)、 103・・画素数設定回路、
111〜114・・CCDアナログシフトレジスタ(1)〜(4)。

Claims (13)

  1. 原稿からの光像をライン状に配列した電荷蓄積型の光電変換素子で受け、変換した各素子の画素電位信号をマルチチャンネルで出力するために、素子の配列ラインを複数に区分し出力する画素信号出力手段を備えたイメージセンサを原稿画像読取部に有する画像処理装置であって、前記画素信号出力手段によって区分する画素数を可変する区分可変手段を備えたことを特徴とする画像処理装置。
  2. 請求項1に記載された画像処理装置において、前記画素信号出力手段は、アナログシフトレジスタからなる転送手段と、光電変換素子の蓄積電荷を前記転送手段へ移送するシフト電極を備えたことを特徴とする画像処理装置。
  3. 請求項2に記載された画像処理装置において、前記区分可変手段がシフト電極の接続を選択する手段であることを特徴とする画像処理装置。
  4. 請求項1乃至3のいずれかに記載された画像処理装置において、前記区分可変手段は、所定ライン数間隔で前記可変画素数値を設定可能とする画素数設定手段を備えたことを特徴とする画像処理装置。
  5. 請求項4に記載された画像処理装置において、前記画素数設定手段がシリアルデータの設定入力に対応する手段であることを特徴とする画像処理装置。
  6. 請求項4又は5に記載された画像処理装置において、前記画素数設定手段が設定する画素数値を乱数により決定するようにしたことを特徴とする画像処理装置。
  7. 請求項4又は5に記載された画像処理装置において、読取った原稿画像データの特徴を認識する画像データ認識手段を備え、前記画素数設定手段は、設定する画素数値を画像データ認識手段の認識結果により決定する手段を備えることを特徴とする画像処理装置。
  8. 請求項7に記載された画像処理装置において、画像データ認識手段が、画像データの変化量が予め定めた値を超える画素位置を認識する手段であることを特徴とする画像処理装置。
  9. 請求項7又は8に記載された画像処理装置において、画像データ認識手段が認識対象とする画像データをプレスキャンによって得るようにしたことを特徴とする画像処理装置。
  10. 請求項7又は8に記載された画像処理装置において、画像データ認識手段が認識対象とする画像データを前ラインの出力としたことを特徴とする画像処理装置。
  11. 請求項8乃至10のいずれかに記載された画像処理装置において、画像データ認識手段によって画像データの変化量が予め定めた値を超える画素位置を認識できないことを条件に、前記画素数設定手段が設定する画素数値を乱数により決定するようにしたことを特徴とする画像処理装置。
  12. 請求項8乃至10のいずれかに記載された画像処理装置において、前記画像データ認識手段によって画像データの変化量が予め定めた値を超える画素位置を認識した結果を用いて画素数値を決定するモードと、画像データ認識手段によって画像データの変化量が予め定めた値以下であることを認識した結果を用いて画素数値を乱数により決定するモードとを切り替え可能としたことを特徴とする画像処理装置。
  13. 原稿からの光像をライン状に配列した電荷蓄積型の光電変換素子で受け、変換した各素子の電位信号をマルチチャンネルで出力するために、素子の配列ラインを画素数の設定によって複数に区分し出力する画素信号出力手段を備えたイメージセンサを原稿画像読取部に有する画像処理装置の制御部に備えたコンピュータに、読取った原稿画像データの特徴を認識する手順と、所定ライン数間隔で設定する画素数値を画像データの特徴を認識した結果により決定する手順と、決定した設定値を画素信号出力手段に設定する手順を実行させるためのプログラム。
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