JP4042335B2 - 原稿読取装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、読み取り対象となる原稿からその原稿上に描かれた画像を光学的に読み取る原稿読取装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
一般に、原稿読取装置としては、複写機やスキャナ装置等に用いられるもののように、CCD(Charge Coupled Device)ラインセンサ等の固体撮像素子を用いて、読み取り対象となる原稿を走査することにより、その原稿からの画像読み取りを行うものが広く知られている。また、近年では、例えば図6に示すように、R(赤),G(緑),B(青)の各色成分に対応した3本のラインセンサが所定間隔(例えば副走査方向nライン分の間隔、nは自然数)で並設された3ライン型固体撮像素子により、カラー画像の読み取りにも対応した原稿読取装置も広く用いられている。
【0003】
ところで、3ライン型固体撮像素子では、各ラインセンサの間に所定間隔(ギャップ)が存在するため、そのギャップに応じた位置ずれが各色成分信号の間に生じてしまう。そのため、カラー画像対応の原稿読取装置においては、各色成分信号の間の位置ずれ補正(ギャップ補正)を行うことが必須となる。
【0004】
各色成分信号の間のギャップ補正は、各ラインセンサ間が副走査方向nライン分の間隔であるため、ライン遅延処理によって行うことが考えられる。ライン遅延処理とは、例えばFIFO(First In/First Out)メモリを用いて、各色成分信号の出力タイミングを、ライン単位で遅延させる処理をいう。
【0005】
ところが、原稿読取装置の中には、例えば特許第2817909号公報に開示されているように、原稿画像の拡大読み取りまたは縮小読み取りを行うのにあたって、その読み取り倍率に応じて、副走査方向の原稿走査速度を増減させるものがある。この種の原稿読取装置では、走査速度の増減に伴って各ラインセンサの見かけ上のギャップがライン単位ではなくなるため、ライン遅延処理のみならず、2点間補間処理をも行うことによって、ギャップ補正に対応している。2点間補間処理とは、副走査方向のあるラインでの色成分信号とその前のラインでの色成分信号とを基に所定の演算を行い、その演算結果を各ラインの間における色成分信号と擬制することで、走査速度の増減に伴って生じる1ライン分未満のギャップ補正をする処理をいう。
【0006】
ここで、このようなライン遅延処理と2点間補間処理とによるギャップ補正について詳しく説明する。例えば、原稿画像の副走査方向の先行側から順にR,G,Bの各色成分に対応したラインセンサが配置されており、各ラインセンサの間にそれぞれ4ライン分のギャップが存在しており、原稿画像拡縮の倍率指定が70%である場合について考える。このとき、見かけ上のRG間、GB間のギャップは、それぞれ4×0.7=2.8ライン分となる。
【0007】
この場合に、従来における原稿読取装置では、B色成分に対応したラインセンサ×が副走査方向の最後端側に位置しているため、他の色成分信号をB色成分信号に合わせるように遅延させることで、それぞれの間のギャップ補正を行う。例えば、G色成分信号については、GB間の2.8ライン分のギャップのうち、2ライン分をライン遅延処理によって補正し、また0.8ライン分を2点間補間処理によって補正する。
【0008】
さらに具体的には、図7に示すように、先ず、G色成分信号をライン遅延処理によって2ライン分遅延させる。これにより、遅延後のG色成分信号G1とB色成分信号B1との間のギャップは、0.8ライン分となる。そして、遅延後のG色成分信号G1と、その前のラインにおけるG色成分信号G0とを基に、2点間補間処理によって0.8ライン分のギャップ補正を行う。すなわち、G色成分信号G1、G色成分信号G0とB色成分信号B1との間の距離比(0.8ライン、0.2ライン)に基づいて、B色成分信号B1の位置にあるであろうG色成分信号を算出する。これにより、G色成分信号とB色成分信号との間のギャップ補正が完了することになる。なお、R色成分信号とB色成分信号との間のギャップ補正についても、全く同様にして行われる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来の原稿読取装置では、副走査方向の最後端側に位置するラインセンサによる色成分信号を基準に2点間補間処理を行っているので、その2点間補間処理をG色成分信号に適用しなければならず、そのために不必要な画質劣化を招くおそれがあるといった問題がある。これは、画像の明るさを表す明度(輝度)信号を生成する際にG色成分信号が主成分として用いられるため、G色成分信号が各色成分信号の中で信号レベルとして最も重要視されており、そのG色成分信号が2点間補間処理における近似によって減衰してしまうと、結果として画質劣化に大きな影響を与えてしまうことになるからである。
【0010】
これに対しては、例えばG色成分に対応したラインセンサを副走査方向の最後端側に配置することも考えられる。ところが、3ライン型固体撮像素子においては、その3ラインの中央におけるラインセンサが最も走査時の振動等の影響を受けない。つまり、G色成分に対応したラインセンサを副走査方向の最後端側に配置すると、G色成分信号が走査時の振動等の影響を受け易くなってしまい、結果として上述した場合と同様に画質劣化に大きな影響を与えてしまうことになる。
【0011】
そこで、本発明は、原稿画像の読み取り倍率に応じた副走査方向の走査速度増減に対応するために、2点間補間処理により各色成分信号に対するギャップ補正を行う場合であっても、画質劣化への影響を極力抑えることのできる原稿読取装置を提供することを目的とする。
【0014】
本発明は、R,G,Bの各色成分に対応した3ライン型固体撮像素子を備え、各色成分信号のライン単位での位置ずれをライン遅延処理によって補正するとともに、走査速度の増減に伴って生じる1ライン分未満の位置ずれを2点間補間処理によって補正する原稿読取装置において、前記3ライン型固体撮像素子からの各色成分信号の出力系のそれぞれに設けられた2点間補間処理を施すための補間処理回路と、G色成分信号の出力系における補間処理回路に2点間補間処理を行わせるか否かを決定する制御回路とを備え、前記制御回路は、白黒モード対応時には前記G色成分信号の出力系における補間処理回路に2点間補間処理を行わせず、R色成分信号の出力系における補間処理回路およびB色成分信号の出力系における補間処理回路での前記G色成分信号を基準としたR色およびB色の2点間補間処理により各色成分信号の間の位置ずれ補正をすることを特徴とするものである。
【0015】
上記構成の原稿読取装置によれば、制御回路が白黒モード対応時にはG色成分信号の2点間補間を行なわず、G色成分信号を基準としR色、B色の2点間補正処理により位置ずれ補正をすることを決定するので、R色成分信号の出力系における補間処理回路およびB色成分信号の出力系における補間処理回路が、G色成分信号を基準にして2点間補間処理を行い、各色成分信号の間の位置ずれ(ギャップ)を補正することになる。したがって、2点間補間処理を行っても、G色成分信号については、その処理における近似によって減衰してしまうことがない。
【0016】
【発明の実施の形態】
以下、図面に基づき本発明に係る原稿読取装置について説明する。図1は本発明に係る原稿読取装置の機能構成の一例を示すブロック図であり、図2はその原稿読取装置における走査光学系の概略構成の一例を示す側断面図である。
【0017】
先ず、原稿読取装置における走査光学系について説明する。ここで説明する原稿読取装置は、シート状の原稿から、その原稿上に描かれている画像を光学的に読み取るためのものである。そのために、原稿読取装置は、図2に示すように、原稿台ガラス11上に載置された原稿の読み取り面を走査(スキャン)するフルレートキャリッジ12と、フルレートキャリッジ12の半分の速度で走査するハーフレートキャリッジ13と、原稿台ガラス11上の原稿を照射するためにフルレートキャリッジ12に搭載された光源14と、原稿からの反射光の光軸方向を変換するためにフルレートキャリッジ12およびハーフレートキャリッジ13に搭載されたミラー15と、ミラー15を介して得られた反射光を集光させるレンズ16と、集光した反射光を受ける3ライン型固体撮像素子17と、モータドライブ制御基板18と、ビデオ信号処理基板20と、を備えている。
【0018】
このような構成の原稿読取装置10では、原稿台ガラス11上に原稿が載置されると、フルレートキャリッジ12およびハーフレートキャリッジ13が、その原稿台ガラス11上の原稿を走査する。この走査の結果、3ライン型固体撮像素子17は、フルレートキャリッジ12およびハーフレートキャリッジ13に搭載されたミラー15を介して原稿からの反射光を受光し、その原稿上に描かれた画像の読み取りを行うことになる。
【0019】
このとき、フルレートキャリッジ12およびハーフレートキャリッジ13は、図示しないキャリッジ駆動モータにより駆動される。ただし、その駆動スピード、すなわち原稿台ガラス11上の原稿に対する走査速度は、モータドライブ制御基板18での制御によって、原稿画像の読み取り倍率に応じて増減するようになっている。
【0020】
また、3ライン型固体撮像素子17は、光電変換処理によって原稿からの画像読み取りを行うが、カラー画像の読み取りにも対応すべく、R,G,Bの各色の分光感度特性に対応した3ライン構成のものとなっている。なお、3ライン型固体撮像素子17では、G色成分に対応したラインセンサが3ラインの中央に配置されており、G色成分信号が走査時の振動等の影響を受けてしまうのを極力回避している。また、3本のラインセンサの間には、それぞれ例えば4ライン分のギャップが存在しているものとする(図6参照)。
【0021】
このような3ライン型固体撮像素子17にて得られるR,G,Bの各色成分信号は、ビデオ信号処理基板20によって処理される。
【0022】
ビデオ信号処理基板20は、R,G,Bの各色成分信号に対する処理を行うもので、図1に示すように、各色成分毎に設けられたA/D変換器21および光量分布補正回路22と、ギャップ補正部23と、色変換処理部24と、副走査拡大縮小部25と、固体撮像素子駆動回路部26と、ユーザーインターフェース制御部27と、モータドライブ制御部28と、CPU(Central Processing Unit)29と、を備えている。
【0023】
このうち、A/D変換器21は、各色成分信号に対してA/D変換を行うものである。また、光量分布補正回路22は、A/D変換後のデジタル信号に対して光量分布補正(例えばシェーディング補正)を行うものである。なお、A/D変換器21は、ビデオ信号処理基板20外に設けられていてもよい。
【0024】
ギャップ補正部23は、光量分布補正後の各色成分に対応したデジタル信号を基に、詳細を後述するようにして、3ライン型固体撮像素子17が有する3本のラインセンサの間のギャップを補正するものである。
【0025】
色変換処理部24は、ギャップ補正部23によってギャップが補正された後のR,G,Bの各色成分信号を、これとは異なる色空間の信号に変換するものである。異なる色空間の信号としては、例えばLab信号、Luv信号、XYZ信号、s−RGB信号等が挙げられる。このような色空間の変換のために、色変換処理部24では、ルックアップテーブル(LUT)や行列演算等によりカラー原稿検知機能(ACS)および下地検知機能(AE)を実現するACS/AE判定部24aと、ACS/AE判定部24aでの検知判定結果に応じてR,G,Bの各色成分毎に明度を変換する明度変換部24bと、明度変換後の各色成分信号を所定の色空間信号に変換する色変換部24cとを有している。
【0026】
副走査拡大縮小部25は、原稿画像の読み取り倍率に応じて増減する走査速度に対応するために、色変換処理部24による変換後の所定の色空間信号に対し、必要に応じて副走査方向の拡大処理または縮小処理を行い、その処理後の信号を図示しない後段の処理回路部へ送出するものである。そのために、副走査拡大縮小部25では、変換後の色空間信号における各色成分毎に設けられた拡大縮小回路25aを有している。
【0027】
固体撮像素子駆動回路部26は、3ライン型固体撮像素子17の駆動およびその制御を行うものである。ユーザーインターフェース制御部27は操作パネル等のユーザーインターフェースを制御するものであり、モータドライブ制御部28はキャリッジ駆動モータの駆動、すなわちモータドライブ制御基板18を制御するものである。また、CPU29は、所定プログラムを実行することによって、上述した各部、すなわち原稿読取装置全体の動作制御を行うものである。
【0028】
ところで、以上のように構成された本実施形態における原稿読取装置10は、ギャップ補正部23に大きな特徴がある。
【0029】
ギャップ補正部23では、3ライン型固体撮像素子17が有する3本のラインセンサの間のギャップを補正するのにあたって、従来と略同様に、副走査方向のライン単位でのギャップ補正に関してはライン遅延処理によって行い、走査速度の増減に伴って生じる1ライン分未満のギャップ補正に関しては2点間補間処理によって行う。
【0030】
そのため、ギャップ補正部23では、R,G,Bの各色成分信号に対するライン遅延処理を適宜施すためのFIFOメモリ23aを有している。ただし、2点間補間処理を施すための副走査2点間補間回路23R,23Bは、3ライン型固体撮像素子17からのR色成分信号の出力系およびB色成分信号の出力系のみに設けられており、G色成分信号の出力系には設けられていない。
【0031】
つまり、本実施形態におけるギャップ補正部23では、R色成分信号の出力系およびB色成分信号の出力系のみに副走査2点間補間回路23R,23Bが設けられているので、これら副走査2点間補間回路23R,23BがG色成分信号を基準にして2点間補間処理を行い、これにより各色成分信号の間のギャップを補正することになる。
【0032】
ここで、このようなギャップ補正部23によるギャップ補正について、さらに詳しく説明する。図3は、本発明に係る原稿読取装置におけるギャップ補正の概要を示す説明図である。
【0033】
例えば、3ライン型固体撮像素子17において原稿画像の副走査方向の先行側から順にR,G,Bの各色成分に対応したラインセンサが配置されており、各ラインセンサの間にそれぞれ4ライン分のギャップが存在しており、原稿画像拡縮の倍率指定が70%である場合について考える。このとき、見かけ上のRG間、GB間のギャップは、それぞれ4×0.7=2.8ライン分となる。
【0034】
この場合に、ギャップ補正部23では、上述したようにG色成分信号を基準にして2点間補間処理を行う。ただし、そのためには、図3に示すように、例えばGB間のギャップについてであれば、見かけ上B色成分信号B1がG色成分信号の位置を追い越さなければならない。2点間補間処理は、その前のラインにおけるG色成分信号B0との間で行うしかないからである。
【0035】
そこで、ギャップ補正部23では、GB間のギャップ補正を行う際には、先ず、B色成分信号をFIFOメモリ23aでのライン遅延処理によって3ライン分遅延させる。これにより、遅延後のB色成分信号B1とG色成分信号G1との間のギャップは、0.2ライン分となる。そして、遅延後のB色成分信号B1と、その前のラインにおけるB色成分信号B0とを基に、副走査2点間補間回路23Bでの2点間補間処理によって0.2ライン分のギャップ補正を行う。すなわち、B色成分信号B1、B色成分信号B0とG色成分信号G1との間の距離比(0.2ライン、0.8ライン)に基づいて、G色成分信号G1の位置にあるであろうB色成分信号を算出する。
【0036】
この算出についてさらに詳しく説明する。図4は、本発明に係る原稿読取装置におけるギャップ補正の一具体例を示す説明図である。GB間のギャップ補正を行う場合に、副走査2点間補間回路23Bでは、3ライン型固体撮像素子17のG色成分対応のラインセンサよりも後に読み取りを行う位置にB色成分対応のラインセンサが配置されているので、B色成分対応のラインセンサによる前ライン分のデータをD2a、現データをD2bとすると、2点間補間処理を行うのにあたって、目標位置の信号データ(2点間補間処理後のデータ)D2xを、以下の(1)式を用いて算出する。
【0037】
D2x=(1−R)×D2a+R×D2b・・・(1)
【0038】
このとき、Rは、それぞれの色成分の補間比率、すなわちB色成分の小数点以下(例えば、0.2)の補正量であり、100%読み取り時のGB間のラインギャップ数をGap_GB、読み取り時の指定倍率をYとすると、以下の(2)式によって求めることができる。
【0039】
R=Gap_GB×Y/100−n・・・(2)
【0040】
また、RG間のギャップ補正については、副走査2点間補間回路23Rが以下のようにして行う。すなわち、副走査2点間補間回路23Rでは、3ライン型固体撮像素子17のG色成分対応のラインセンサよりも先行して読み取りを行う位置にR色成分対応のラインセンサが配置されているので、R色成分対応のラインセンサによる前ライン分のデータをD1a、現データをD1bとすると、2点間補間処理を行うのにあたって、目標位置の信号データ(2点間補間処理後のデータ)D1xを、以下の(3)式を用いて算出する。
【0041】
D1x=R×D1a+(1−R)×D1b・・・(3)
【0042】
なお、Rについては、GB間の場合と同様である。
【0043】
このようにして、ギャップ補正部23では、副走査2点間補間回路23R,23BがそれぞれG色成分信号を基準にした2点間補間処理を行い、これによりGB間およびRB間のギャップ補正が完了することになる。
【0044】
次に、本発明に係る原稿読取装置の他の実施形態について説明する。図5は本発明に係る原稿読取装置の機能構成の他の例を示すブロック図である。ここで説明する原稿読取装置は、上述した実施形態の場合と、ビデオ信号処理基板20′におけるギャップ補正部23′の構成およびCPU29′による制御機能が異なる。
【0045】
上述したギャップ補正部23ではR色成分信号の出力系およびB色成分信号の出力系のみに副走査2点間補間回路23R,23Bが設けられていたが、ここで説明するギャップ補正部23′は、R,G,Bの各色成分信号の出力系のそれぞれに、2点間補間処理を施すための副走査2点間補間回路23R,23G,23Bが設けられている。また、これに対応して、CPU29′は、G色成分信号の出力系における副走査2点間補間回路23Gに、2点間補間処理を行わせるか否かを決定する機能を有している。
【0046】
このように構成された原稿読取装置において、3ライン型固体撮像素子17が有する3本のラインセンサの間のギャップを補正する場合には、先ず、CPU29′が副走査2点間補間回路23Gに2点間補間処理を行わせるか否かを決定する。そして、2点間補間処理を行わせると決定した場合には、従来と略同様にしてギャップ補正部23′がギャップ補正を行う。
【0047】
ただし、副走査2点間補間回路23Gに2点間補間処理を行わせないと決定した場合、CPU29′は、その副走査2点間補間回路23Gを作用させないように、ギャップ補正部23′に対して指示を与える。
【0048】
CPU29′が副走査2点間補間回路23Gに2点間補間処理を行わせないと決定する場合としては、例えば白黒モード対応時、すなわちユーザーインターフェース制御部27から白黒画像の読み取りに対応する旨の通知があった場合が挙げられる。また、原稿画像の拡縮、すなわち副走査方向の原稿走査速度の増減が指示された場合に、副走査2点間補間回路23Gに2点間補間処理を行わせないようにすることも考えられる。
【0049】
そして、CPU29′が副走査2点間補間回路23Gに2点間補間処理を行わせないと決定すると、ギャップ補正部23′では、上述した実施形態の場合と略同様に、副走査2点間補間回路23R,23Bのみを用いて、G色成分信号を基準にした2点間補間処理を行い、これによりGB間およびRB間のギャップ補正が完了することになる。
【0050】
以上のように、上述したいずれの実施形態においても、ギャップ補正部23,23′では、R色成分信号の出力系およびB色成分信号の出力系におけるそれぞれの副走査2点間補間回路23R,23Bが、G色成分信号を基準にして2点間補間処理を行い、各色成分信号の間のギャップ補正を行い得るようになっている。したがって、2点間補間処理を行っても、信号レベルとして最も重要視されるG色成分信号、すなわち劣化が視覚的に捉えやすいG色成分信号については、その処理における近似によって減衰してしまうことがないので、画質劣化への影響を極力抑えることができるようになる。
【0051】
その上、3ライン型固体撮像素子17におけるG色成分対応のラインセンサは、3ラインの中央に配置したままでよいので、G色成分信号が走査時の振動等の影響を受け難くなり、より一層画質劣化への影響を抑制する上で好適なものとなる。
【0052】
つまり、上述した各実施形態における原稿読取装置によれば、原稿画像の読み取り倍率に応じた副走査方向の走査速度増減に対応すべく、2点間補間処理により各色成分信号に対するギャップ補正を行う場合であっても、G色成分信号を基準にした2点間補間処理を行うことで、画質劣化への影響を極力抑えることができる。このとき、厳密にいうと、G色成分信号を基準にすることで、従来のように3ラインの最後端の色成分信号(例えばB色成分信号)を基準にする場合との位置ずれが生じてしまうが、その位置ずれは画像全体に対してのものであり、しかもそのずれ量は1ライン分以下であるので、視覚的には殆ど影響を及ぼさない。
【0053】
また、特に白黒モード対応時には、3ライン型固体撮像素子17にて取得した各色成分信号から色に関する情報(色相や彩度等)を除去し、明度(輝度)に関する情報のみを基にすることになるので、明度信号を生成する際に主成分として用いられるG色成分信号が減衰してしまうと、画質劣化への影響が非常に大きなものとなってしまう。したがって、白黒モード対応時には副走査2点間補間回路23R,23Bのみを用いてG色成分信号を基準にした2点間補間処理を行うようにすれば、そのG色成分信号を基準にした2点間補間処理により得られる利点がより顕著に現れるようになる。
【0054】
なお、上述した各実施形態では、ギャップ補正部23,23′によるギャップ補正の後に、色変換処理部24がR,G,Bの各色成分信号をこれとは異なる色空間の信号に変換する場合を例に挙げて説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、色変換処理部24を備えていない原稿読取装置についても適用可能であることは勿論である。ただし、例えば色変換処理部24がLab信号への変換を行うものであると、明度信号を生成する際に主成分として用いられるG色成分信号がその変換結果に大きな影響を与える。したがって、本発明は、上述した各実施形態における場合のように、各色成分信号の色空間を変換する手段である色変換処理部24を備えた原稿読取装置に適用して特に好適なものであるといえる。
【0055】
【発明の効果】
以上に説明したように、本発明に係る原稿読取装置は、R色成分信号の出力系およびB色成分信号の出力系におけるそれぞれの補間処理回路がG色成分信号を基準にして2点間補間処理を行い、各色成分信号の間のギャップ補正を行うようになっている。したがって、原稿画像の読み取り倍率に応じた副走査方向の走査速度増減に対応すべく、2点間補間処理により各色成分信号に対するギャップ補正を行う場合であっても、信号レベルとして最も重要視されるG色成分信号の減衰してしまうことがないので、画質劣化への影響を極力抑えることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る原稿読取装置の機能構成の一例を示すブロック図である。
【図2】 本発明に係る原稿読取装置における走査光学系の概略構成の一例を示す側断面図である。
【図3】 本発明に係る原稿読取装置におけるギャップ補正の概要を示す説明図である。
【図4】 本発明に係る原稿読取装置におけるGB間のギャップ補正の一具体例を示す説明図であり、(a)はGB間のギャップ補正を示す図、(b)はRB間のギャップ補正を示す図である。
【図5】 本発明に係る原稿読取装置の機能構成の他の例を示すブロック図である。
【図6】 一般的な3ライン型固体撮像素子の構成例を示す説明図である。
【図7】 従来の原稿読取装置におけるギャップ補正の概要を示す説明図である。
【符号の説明】
10…原稿読取装置、17…3ライン型固体撮像素子、20,20′…ビデオ信号処理基板、23,23′…ギャップ補正部、23a…FIFOメモリ、23R,23G,23B…副走査2点補間回路、24…色変換処理部、29,29′…CPU

Claims (3)

  1. R,G,Bの各色成分に対応した3ライン型固体撮像素子を備え、各色成分信号のライン単位での位置ずれをライン遅延処理によって補正するとともに、走査速度の増減に伴って生じる1ライン分未満の位置ずれを2点間補間処理によって補正する原稿読取装置において、
    前記3ライン型固体撮像素子からの各色成分信号の出力系のそれぞれに設けられた2点間補間処理を施すための補間処理回路と、
    G色成分信号の出力系における補間処理回路に2点間補間処理を行わせるか否かを決定する制御回路とを備え、
    前記制御回路は、白黒モード対応時には前記G色成分信号の出力系における補間処理回路に2点間補間処理を行わせず、R色成分信号の出力系における補間処理回路およびB色成分信号の出力系における補間処理回路での前記G色成分信号を基準としたR色およびB色の2点間補間処理により各色成分信号の間の位置ずれ補正をする
    ことを特徴とする原稿読取装置。
  2. ライン遅延処理および2点間補間処理によって位置ずれが補正された後の各色成分信号を当該各色成分信号とは異なる色空間の信号に変換する色変換手段を備える
    ことを特徴とする請求項1に記載の原稿読取装置。
  3. 前記3ライン型固体撮像素子における3ラインの中央にG色成分対応の固体撮像素子が、前記G色成分対応の固体撮像素子よりも先行して読み取りを行う位置に第1色成分対応の固体撮像素子が、前記G色成分対応の固体撮像素子よりも後に読み取りを行う位置に第2色成分対応の固体撮像素子がそれぞれ配置されている場合に、前記第1色成分対応の固体撮像素子による前ライン分のデータをD1a、現データをD1bとし、前記第2色成分対応の固体撮像素子による前ライン分のデータをD2a、現データをD2bとし、それぞれの色成分の補間比率をRとすると、2点間補間処理を行うのにあたって、第1色成分の2点間補間処理後のデータD1xをD1x=R×D1a+(1−R)×D1bとして算出し、第2色成分の2点間補間処理後のデータD2xをD2x=(1−R)×D2a+R×D2bとして算出する
    ことを特徴とする請求項1〜2のいずれか1項に記載の原稿読取装置。
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