JPH09176110A - チオグリコール酸の製造方法 - Google Patents

チオグリコール酸の製造方法

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JPH09176110A
JPH09176110A JP8334060A JP33406096A JPH09176110A JP H09176110 A JPH09176110 A JP H09176110A JP 8334060 A JP8334060 A JP 8334060A JP 33406096 A JP33406096 A JP 33406096A JP H09176110 A JPH09176110 A JP H09176110A
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acid
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thioglycolic acid
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ヨーゼフ ベルクフェルト マンフレート
Christian Dr Blaufelder
ブラウフェルダー クリスティアン
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 モノクロル酢酸および硫化水素からチオグリ
コール酸を製造するため、高い選択率で作業し、短い反
応時間で足りかつ連続的実施に適当である方法を提供す
る。 【解決手段】 モノクロル酢酸と硫化水素とを第三アミ
ンの存在で溶液中で加圧下に反応させ、その際反応媒体
上の硫化水素分圧が反応の終わりまで少なくとも2ba
rであるように配量し、アンモニウム塩として生じるチ
オグリコール酸を酸を用いて遊離する。硫化水素分圧
は、反応室を加圧下の硫化水素源と結合することにより
反応の間維持することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、モノクロル酢酸と
硫化水素からチオグリコール酸を製造する方法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】チオグリコール酸(メルカプト酢酸とも
呼ばれる)は、なかんずくその塩およびエステルの形で
多方面に使用された化学薬品である。それで、チオグリ
コレートは毛髪処理におけるコールドパーマ剤中に使用
され、該グリコレートはとくに毛織物のパーマネントセ
ットの際に使用され;イソオクチルチオグリコレートは
PVC用のスズ含有安定剤の構成のために使用され、チ
オグリコール酸エステルはゴム工業において酸化防止剤
としても使用される。
【0003】チオグリコール酸の製造は、おもにモノク
ロル酢酸ないしはその塩と硫化水素カリウムまたは−ナ
トリウムのような硫化水素塩との反応によって行われ
る。
【0004】硫化水素ナトリウムまたは−アンモニウム
のような硫化水素塩とモノクロル酢酸との反応は、たと
えばドイツ国特許(DE−AS)2354098号に記
載されるように、モノクロル酢酸および水酸化ナトリウ
ムまたは−アンモニウムの水溶液中に硫化水素を導入す
るように実施することもできる。
【0005】このような方法における欠点は、無視でき
ない量の副生成物が生じることであり、就中次の反応式
により廃棄しなければならない副生成物として塩化ナト
リウムないしは塩化アンモニウムが生じることである。
【0006】 Cl−CH2COONa+NaSH−−→HS−CH2COONa+NaCl (1) この反応を高い二酸化炭素分圧下に行う、ドイツ国特許
(DE−OS)2711867号に記載された方法も、
ここでも無視できない程度に副生成物が生じることを別
としても、塩化ナトリウム生成の欠点を除くことはでき
ない。
【0007】クロル酢酸を直接臭化水素と反応させる方
法も公知になっている。それで、ソ連国特許(SU)7
40761号明細書によれば、クロル酢酸を硫化水素と
大気圧において520〜620℃の温度で反応させる。
このような高い温度における作業が不利であることを別
としても、収率が僅か90%で所望にはほど遠い。また
実験で、たとえばチオジグリコール酸またはジチオジグ
リコール酸のような可成りの分量の極めて除去困難な副
生成物が生じることが判明した。
【0008】米国特許(US−PS)4082790号
には、有機塩化物または臭化物を硫化水素およびアンモ
ニアまたはアミンの混合物と自己発生圧下に反応させ
る、メルカプタンの製造方法が記載される。この方法に
おける欠点は、数時間から1日程度かかる屡々非常に長
い反応時間であり;さらに密閉されたオートクレーブ内
での作業は面倒である。
【0009】この特許明細書の第2欄における記載か
ら、多数の塩素または臭素含有物質を反応させることが
できることが認められる。塩化メチル、−エチル等のよ
うなアルキル塩化物、ハロゲン化エーテル、ケトン等の
ほかに、一連のハロゲン化カルボン酸、とくにクロル酢
酸も挙げられる。
【0010】メチルアミン、ブチルアミン等を包含する
第一級アミン、ジメチルアミン、ジプロピルアミン等の
ような第二級アミンおよびトリメチルアミン、トリエチ
ルアミンまたはエチルジメチルアミンのような第三級ア
ミンも、アンモニアの他に反応における塩基として推奨
される。クロル酢酸からのチオグリコール酸の製造は、
実施例中には見いだせない。また、どのような条件下で
この物質を有利に反応させるべきかの指摘も見あたらな
い。
【0011】クロル酢酸からチオグリコール酸を製造す
ることのできる非常に多数の方法が既に公知であるが、
経済的に作業しかつ環境の問題を考慮する改良された、
チオグリコール酸の製造方法を求める要望がある。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】従って本発明の課題
は、高い選択率で作業する方法、つまり副生成物が全然
または少量しか生成せずかつ塩化ナトリウムまたは塩化
カリウムのような無機副生成物は形成しない方法を提供
することである。
【0013】さらに、本発明の課題は、短い反応時間で
足りかつ殊に連続的実施に適している方法を提供するこ
とである。
【0014】
【課題を解決するための手段】この課題は、溶液中の第
三級アミンの存在における加圧下のモノクロル酢酸と硫
化水素との反応によりチオグリコール酸を製造するにあ
たり、反応媒体上の硫化水素分圧が反応の終わりまで少
なくとも2barであるように配慮しかつアンモニウム
塩として生じるチオグリコール酸を酸を用いて遊離す
る、チオグリコール酸の製造方法により解決される。
【0015】
【発明の実施の形態】有利に、硫化水素分圧は、反応室
を加圧下の硫化水素源と結合する事により反応の間維持
することができる。
【0016】とくに、硫化水素分圧は2bar以上、有
利には0〜20barである。
【0017】反応は、有利に室温またはわずかに高めた
温度、つまり15〜40℃の温度で実施することができ
る。
【0018】本発明による方法の他のとくに有利な実施
形においては、反応は初めから終わりまで一定の、少な
くとも2barの硫化水素分圧下に実施される。
【0019】本発明による方法の他の殊に有利な実施形
においては、第三級アルキルアミンとしてトリメチルア
ミンが使用される。
【0020】反応をモノクロル酢酸1モルあたり第三級
アミン約2〜2.5モルの存在において実施するのが有
利である。水に溶解したモノクロル酢酸が、反応に非常
に適当である。反応を均一な水溶液中で、つまり出発物
質ならびに生成物が水に溶解しているように実施するの
が有利である。とくに、反応はその際10〜60℃、殊
に30〜40℃の温度で実施される。
【0021】反応は、有機溶剤中ないしは有機溶剤の混
合物中で実施することもできる。適当な溶剤としては、
例としてメチル−t−ブチルエーテルおよびジイソブチ
ルケトンが挙げられる。
【0022】チオグリコール酸を遊離するためには、と
くに塩酸が使用される。
【0023】チオグリコール酸の製造は、次のように行
うことができる。モノクロル酢酸を水に溶解し、さらに
別個にトリメチルアミンおよび水からなる溶液を差し当
たり硫化水素で飽和し、所望の硫化水素分圧を調節す
る;その際水の濃度は広い範囲内で変えることができ
る。全反応混合物に対し、15〜60%の水の濃度が好
ましい。反応を始めから終わりまで均一相中、つまり溶
液中で実施することのできる水濃度、従って出発物質な
らびに最終生成物が溶解している濃度がとくに有利であ
る。この範囲は、たとえばトリメチルアミンを使用する
場合には約40〜50重量%の範囲内にある。
【0024】水の濃度が使用される第三級アミンおよび
反応温度に依存することは自明である。
【0025】加圧下の飽和により、反応の間付加的にさ
らに新しい硫化水素を反応室に導入することなく、全反
応時間の間少なくとも2barであるような高い硫化水
素分圧を調節することができる。
【0026】次に、硫化水素で飽和され、所望の硫化水
素分圧下にあるトリメチルアミン溶液中に、水に溶解し
たモノクロル酢酸を配量する。もちろん、トリメチルア
ミン水溶液を硫化水素下にあるモノクロル酢酸の貯槽中
へ配量することも可能である。
【0027】原則的に、すべての第三級アミンを使用す
ることができ、その際たとえばトリエチルアミンのよう
な短鎖の第三級アルキルアミンが好ましい。
【0028】殊に、反応の際において生じるトリメチル
アミン塩酸塩が重要な販売製品であるため、トリメチル
アミンの使用がとくに有利である。
【0029】反応温度も広い範囲内で変えることができ
かつ有利に約10〜60℃の範囲内にあるが、もちろん
なお高いかまたは低い温度も可能である。30〜40℃
の温度範囲が殊に有利である。
【0030】トリメチルアミン対モノクロル酢酸の比
は、一般に少なくとも1.5:1モルであるべきであ
る。
【0031】しかし、下記の反応式により化学量論的な
いしは軽過剰化学量論的量の反応物が使用される、つま
り第三級アミン対ものクロル酢酸の比は2:1〜2.
5:1、とくに2.1〜2.2:1である。
【0032】
【化1】
【0033】他の有利な実施形は、反応の間、反応容器
ないしは反応室が超過圧下にある硫化水素源と結合して
いることである。これはたとえば、反応釜が供給管によ
り、硫化水素が超過圧下に存在する貯槽と結合している
ことにより行うことができる。その際、超過圧の硫化水
素を反応媒体の上方、殊に反応液の上方に導入すること
ができるが、管または相当する供給管を経て硫化水素を
ノズルを用いて送入することも可能である。
【0034】殊に有利な実施形においては、超過圧の硫
化水素分圧が全反応時間の間一定に保持される。
【0035】反応生成物の分離:上記の反応式により、
所望の生成物はそのトリメチルアンモニウム塩の形で存
在する。チオグリコール酸を遊離酸として得るために、
反応混合物に反応容器を放圧した後に相当量の塩酸が加
えられ、その際遊離のチオグリコール酸および2モルの
トリメチルアミン塩酸塩が生じる。それから、チオグリ
コール酸は問題なく抽出により水溶液から分離すること
ができる。適当な抽出剤は、エーテル、ケトン、殊にメ
チル−tert.ブチルエーテルMTBE、メチル−t
ert.アミルエーテルTAME、ジイソブチルケトン
である。次の分離工程において、抽出剤を蒸留し、それ
により新たに抽出に使用することができる。最後の後処
理工程は、蒸留によるチオグリコール酸の精製工程であ
る。
【0036】次の反応式は、(1)により生じたチオグ
リコール酸塩の遊離を表わす。
【0037】
【化2】
【0038】本発明による方法において、出発物質の高
い濃度を用いて作業するときでも、比較的わずかな副生
成物が生じることは殊に驚異的である。このことは期待
できなかった。それというのもモノクロル酢酸の塩を硫
化水素ナトリウムまたは硫化水素カリウムのような硫化
水素塩と反応させる公知反応においては、濃度が増加す
るとチオジグリコール酸およびジチオジグリコール酸の
ような副生成物の分量が非常に強く増加するからであ
る。これに対して、本発明による方法では、選択率は濃
溶液中でも非常に高く維持される。
【0039】さらに、高い硫化水素圧で作業することも
必要でない。たとえば5barの低いH2S圧で既に非
常に高い選択率が達成される。
【0040】殊にトリメチルアミンを使用する場合、本
発明による方法は廃棄物なしに作業する、つまり生成物
としてチオグリコール酸およびトリメチルアミン塩酸塩
が生じ、双方は直接に使用することのできる重要な生成
物である。従って、本方法は上記の反応式から明らかな
ように、廃棄物なしに作業する。
【0041】他の第三級アミンを使用する場合でも、容
易に後処理が可能であり、その際通常の方法のように、
無機廃棄物が生じることもなく、たとえばトリオクチル
アミンを使用する場合生成するHCl塩はHClガスお
よびアミンに分解することができる。
【0042】本方法は、高純度でチオグリコール酸の製
造を可能にするので、生成物はそのまま直接に使用する
ことができるかないしは直接に所望の二次生成物、たと
えば塩またはエステル等に変えることができる。本発明
による方法は、殊に連続的に実施するのに適当である。
【0043】高い反応速度に基づき、この方法は撹拌釜
反応器のカスケードにおける連続的方法実施のためにも
好適である。効率のよい反応系は、モノクロル酢酸のチ
オグリコール酸への完全な変換を惹起するために、少数
の撹拌釜しか必要でなくすることを可能にする。
【0044】効率のよい撹拌装置および圧力調節ないし
は圧力制御装置を備えている鋼製オートクレーブが使用
される。撹拌オートクレーブは、差し当たりトリメチル
アンモニウム塩へのモノクロル酢酸の完全な変換、引き
続き塩酸によるチオグリコール酸の遊離が行われるよう
に配置されている。生成物の分離は、上記に記載したよ
うに、同様にに連続的に行われる。
【0045】本発明を次の実施例により詳説する:
【0046】
【実施例】1lのBuechi−鋼製オートクレーブに
トリメチルアミン水溶液216.7gを装入する、その
際トリメチルアミン含量は45%(トリメチルアミン
1.65モル)である。次に、この溶液を硫化水素で、
15barの所望圧力が生じるまで硫化水素で飽和す
る。温度をサーモスタットを用いて40℃に調節し、装
入物を通気撹拌機を用いて700rpmで十分に混合す
る。反応は、水100gに溶解したモノクロル酢酸7
0.9g(0.75モル)を1分内にピストンポンプを
用いて反応容器中へ配量する場合に始まる。反応の間、
圧力および温度を制御する。10分後にモノクロル酢酸
は完全に反応し、96.0%のチオグリコール酸の収率
を得ることができた。
【0047】例2 例1におけると同様であるが、20℃で実施する。30
分後にモノクロル酢酸は完全に反応し、チオグリコール
酸の収率は97.5%である。
【0048】例3 例1におけると同様であるが、トリエチルアミン水溶液
207.8g(トリエチルアミン152.0g+水5
5.8g)を用いて実施する。30分後にモノクロル酢
酸は完全に反応し、チオグリコール酸の収率は94.5
%である。
【0049】例4 例1におけると同様であるが、硫化水素5barで実施
する。30分後に、モノクロル酢酸は完全に反応し、チ
オグリコール酸の収率は94.0%である。
【0050】例5 例1におけると同様であるが、単にトリメチルアミン
1.05モル(トリメチルアミン/モノクロル酢酸のモ
ル比=1.5:1)を用いて実施する。モノクロル酢酸
は120分後に、チオグリコール酸の収率80%で完全
に反応した。
【0051】例6 1lのBuechi−鋼製オートクレーブ中に、トリメ
チルアミン水溶液197gを装入した、その際トリメチ
ルアミン含量は45%である。次に、この溶液を硫化水
素で、15barの所望圧力が生じるまで飽和する。温
度を、サーモスタットを用いて30℃に調節し、装入物
を通気撹拌機を用いて700rpmで十分に撹拌する。
【0052】反応は、水100gに溶解したモノクロル
酢酸70.9gをピストンポンプを用いて1分内に反応
容器中に配量する場合に始まる。モノクロル酢酸の配量
により、溶液中に結合している硫化水素の一部が遊離
し、これにより反応室内の圧力は25barにまで上昇
する。反応の終わりにおける硫化水素分圧は、23ba
rである。
【0053】30分後に、モノクロル酢酸は完全に反応
し、96.7%のチオグリコール酸の収率を得ることが
できた。
【0054】例7 1lのBuechi−鋼製オートクレーブに、メチル−
tert−ブチルエーテルMTBE192gおよび無水
トリメチルアミン39gを装入する。次に、この溶液を
硫化水素で、10barの所望圧力が生じるまで飽和す
る。温度をサーモスタットを用いて20℃に調節し、装
入物を通気撹拌機を用い700rpmで十分に撹拌す
る。
【0055】反応は、メチル−tert−ブチルエーテ
ルMTBE60gに溶解したモノクロル酢酸28.4g
をピストンポンプを用い1分内に反応容器中に配量する
場合に始まる。20分後に、モノクロル酢酸は完全に反
応し、92.0%のチオグリコール酸の収率を得ること
ができた。
【0056】例8 例7におけると同様であるが、MTBEの代わりに溶剤
としてジイソブチルケトンDIBKを用いて実施する。
25分後に、モノクロル酢酸は完全に反応し、チオグリ
コール酸の収率は91%である。

Claims (18)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 モノクロル酢酸と硫化水素とを、第三ア
    ミンの存在において溶液中加圧下に反応させることによ
    りチオグリコール酸を製造する方法において、反応媒体
    上の硫化水素分圧が2barであるように配慮しかつア
    ンモニウム塩として生じるチオグリコール酸を酸を用い
    て遊離することからなるチオグリコール酸の製造方法。
  2. 【請求項2】 硫化水素分圧を、反応室を加圧下の硫化
    水素源と結合することにより反応の間維持することを特
    徴とする請求項1記載の方法。
  3. 【請求項3】 硫化水素分圧が2barよりも大きいこ
    とを特徴とする請求項1または2記載の方法。
  4. 【請求項4】 硫化水素分圧が10〜20barである
    ことを特徴とする請求項3記載の方法。
  5. 【請求項5】 反応を15〜40℃で実施することを特
    徴とする請求項1から4までのいずれか1項記載の方
    法。
  6. 【請求項6】 反応を初めから終わりまで一定の硫化水
    素分圧下に実施することを特徴とする請求項1から5ま
    でのいずれか1項記載の方法。
  7. 【請求項7】 第三級アルキルアミンを使用することを
    特徴とする請求項1から6までのいずれか1項記載の方
    法。
  8. 【請求項8】 第三級アルキルアミンとしてトリメチル
    アミンを使用することを特徴とする請求項7記載の方
    法。
  9. 【請求項9】 反応を、モノクロル酢酸1モルあたり第
    三級アミン1.5〜2.5モルの存在において実施する
    ことを特徴とする請求項1から8までのいずれか1項記
    載の方法。
  10. 【請求項10】 反応のために含水モノクロル酢酸を使
    用することを特徴とする請求項1から9までのいずれか
    1項記載の方法。
  11. 【請求項11】 反応を均一な水溶液中で実施すること
    を特徴とする請求項1から10までのいずれか1項記載
    の方法。
  12. 【請求項12】 反応を有機溶剤中で実施することを特
    徴とする請求項1から9までのいずれか1項記載の方
    法。
  13. 【請求項13】 反応を有機溶剤の混合物中で実施する
    ことを特徴とする請求項12記載の方法。
  14. 【請求項14】 反応を10〜60℃の温度で実施する
    ことを特徴とする請求項1から13までのいずれか1項
    記載の方法。
  15. 【請求項15】 反応を30〜40℃の温度で実施する
    ことを特徴とする請求項14記載の方法。
  16. 【請求項16】 反応を5〜40barの硫化水素分圧
    で実施することを特徴とする請求項1から15までのい
    ずれか1項記載の方法。
  17. 【請求項17】 反応を連続的に実施することを特徴と
    する請求項1から16までのいずれか1項記載の方法。
  18. 【請求項18】 チオグリコール酸を遊離するために塩
    酸を使用することを特徴とする請求項1から17までの
    いずれか1項記載の方法。
JP8334060A 1995-12-21 1996-12-13 チオグリコール酸の製造方法 Pending JPH09176110A (ja)

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JP (1) JPH09176110A (ja)
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CA (1) CA2193055A1 (ja)
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DE (1) DE59602478D1 (ja)
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