JPH09155900A - 積層成形体の成形方法及び成形金型 - Google Patents

積層成形体の成形方法及び成形金型

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JPH09155900A
JPH09155900A JP32073395A JP32073395A JPH09155900A JP H09155900 A JPH09155900 A JP H09155900A JP 32073395 A JP32073395 A JP 32073395A JP 32073395 A JP32073395 A JP 32073395A JP H09155900 A JPH09155900 A JP H09155900A
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molding
support plate
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press molding
die
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Hitoshi Tanaka
斉 田中
Takashi Yamada
剛史 山田
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Kasai Kogyo Co Ltd
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Kasai Kogyo Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 マッチドダイ方式のコールドプレス成形用上
下型を使用して積層成形体を成形する際、表皮にシワ発
生することがない積層成形体の成形方法並びに成形金型
を提供することを課題とする。 【解決手段】 コールドプレス成形用上型30の外側壁
面37にサポートプレート50を下型30の下端より下
方向に突出する位置で取り付け、コールドプレス成形用
上下型30,40の型係合時、成形素材S,Fの端末を
サポートプレート50と下型40の外側壁面46との間
で保持することにより、成形素材S,Fの過度の引き込
みを抑え、均一なテンションを加え、精度良く絞り成形
を行なう。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、自動車用インシ
ュレータダッシュのように、熱可塑性樹脂シートと成形
用フェルトとの積層体からなる積層成形体の成形方法及
び成形金型に関する。
【0002】
【従来の技術】通常、図11に示すように、車両のフロ
ントシート前方に位置するダッシュパネル1の室内側に
は、防音性能を備えた自動車用インシュレータダッシュ
2が設置されており、このインシュレータダッシュ2
は、高比重のフィラーを混入した熱可塑性樹脂シート,
再生ゴムシート等、高密度の遮音材3と、その裏面に一
体化されるフェルト,嵩高性不織布等、多孔質基材から
なる吸音材4との積層成形体から構成されている。
【0003】上記インシュレータダッシュ2は、図12
に示すように、ダッシュパネル1の面形状に沿うよう
に、凹凸を有する複雑な曲面形状に成形されており、特
にその造形状により展開率が非常に高く設定されている
部位もある。
【0004】このインシュレータダッシュ2の従来の成
形方法について図13を基に説明すると、コールドプレ
ス成形用下型5の型面上に、吸音材4の素材である熱成
形用フェルトF、並びに遮音材3の素材である熱可塑性
樹脂シートSとをそれぞれ加熱軟化状態でセットした
後、コールドプレス成形用上型6を下降操作して、コー
ルドプレス成形用上下型5,6の係合圧締めにより、イ
ンシュレータダッシュ2を所要形状に成形している。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】このように、従来のイ
ンシュレータダッシュ2の成形方法においては、マッチ
ドダイ方式のコールドプレス成形用上下型5,6を使用
し、ダッシュパネル1の面形状に沿う、複雑な形状にイ
ンシュレータダッシュ2を成形しているが、例えば、図
13に示すように、下型5の段差部分5aにおいては、
隣り合う面で遮音材3の素材である熱可塑性樹脂シート
Sの展開率が異なるため、シワが発生し易く、図12中
Aで示すシワが生じ、外観不良の大きな要因となってい
る。
【0006】このシワ発生は、図12中Bに示す箇所に
おいても生じ易く、インシュレータダッシュ2の形状に
より展開率の高い部位で起こり易く、このことを解決す
ることが急務とされていた。
【0007】本発明は、このような事情に鑑みてなされ
たもので、シワ発生を確実に防止することにより、不良
率を大幅に低減でき、生産性を大幅に高めた積層成形体
の成形方法及び成形金型を提供することを目的としてい
る。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は、マッチドダイ方式のコールドプレス成形
用上下型内に、予め加熱軟化処理した熱可塑性シート及
び熱成形用繊維マットをセットし、所要形状に一体プレ
ス成形してなる積層成形体の成形方法において、前記コ
ールドプレス成形用上型の外側壁面に上型の下端より下
方向に突出するサポートプレートが設置され、上下型の
型係合時、熱可塑性シート及び熱成形用繊維マットの端
末をこのサポートプレートとプレス成形用下型の外側壁
面との間で挾持することにより、成形素材にテンション
を付与したことを特徴とする。
【0009】更に、本発明に係る積層成形体の成形金型
は、マッチドダイ方式のコールドプレス成形用上下型
と、このコールドプレス成形用上型の外側壁面にクリア
ランスを介して取り付けられ、上型の下端よりも下方向
に突出し、上下型の型係合時、コールドプレス成形用下
型の外側壁面とラップするサポートプレートとからなる
ことを特徴とする。
【0010】ここで、積層成形体の構成としては、例え
ば、インシュレータダッシュのように、熱成形可能な熱
可塑性樹脂シートと、これもまた熱成形可能な熱成形用
フェルトを使用するが、熱可塑性樹脂シートとしては、
充填剤を混入した再生塩ビシートやゴムシート等が適用
でき、また、熱成形用フェルトの他に熱成形用不織布等
も使用できる。
【0011】次いで、コールドプレス成形用上下型は、
マッチドダイ方式のもので、上型に連結した昇降用シリ
ンダにより上型が所定ストローク昇降し、熱可塑性樹脂
シートと熱成形用フェルトを一体にコールドプレス成形
する際、成形精度を高め、かつ、成形サイクルを短縮化
させる目的で、上型に真空吸引機構及び下型に圧空機構
を並設した上下型を使用することもできる。
【0012】次いで、上型に設置されるサポートプレー
トは、コールドプレス成形時、成形素材に適度のテンシ
ョンを付与するために使用され、このサポートプレート
は上型の外側壁面4辺全てに設置することも、また上型
の外側壁面のうち1辺のみに使用することもでき、上下
型のパーティングラインに沿う細長状の単体プレートを
上型に設置しても良く、また、上下型のパーティングラ
インに沿って適宜間隔を隔てて分割式プレートを複数個
取り付けても良い。
【0013】更に、上記サポートプレートは上型の下端
よりも下方に突出していることが必要で、コールドプレ
ス成形時、素材の端末を下型の外側壁面とサポートプレ
ートとで挾み込んで保持する機能を持たせるために、下
型の外側面とラップ寸法が確保されなければならず、こ
のラップ寸法を調整するために、上型の外側壁面に対し
てサポートプレートの上下取付位置を調整できるように
するのが望ましい。
【0014】この方法としては、サポートプレートに設
ける取付孔を上下方向に伸びる長孔とすることにより、
サポートプレートの上下位置を調整できる。
【0015】また、このサポートプレートは、その下端
が外方に拡開して、下型の外側壁面との間のクリアラン
スを調整できる可動式タイプにすれば、仕様差による素
材の厚み変化等に対しても有効に適用できるが、そのた
めには、サポートプレートを弾力のあるバネ鋼板で形成
するか、あるいは、スプリングを付設してバネ力を付与
するようにしても良い。
【0016】以上の構成から明らかなように、上型の外
側壁面にサポートプレートが設置され、コールドプレス
成形用上下型の型係合時、素材の端末部分がサポートプ
レートと下型の外側壁面との間に保持され、素材にテン
ションを加えることができるため、シワの発生を有効に
抑えることができる。
【0017】更に、サポートプレートを設置する際、例
えば下型とのラップ寸法の調整や可動式タイプのプレー
トを使用する等、積層成形体の形状や使用する素材の厚
み仕様等に応じてきめ細かな調整ができる。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る積層成形体の
成形方法及び成形金型の実施形態について、添付図面を
参照しながら詳細に説明する。
【0019】図1は本発明方法を適用して製作した自動
車用インシュレータダッシュを示す正面図、図2は同イ
ンシュレータダッシュの構成を示す断面図、図3はイン
シュレータダッシュの製造工程を示す工程チャート図、
図4は本発明に係る成形金型を示す概略断面図、図5は
本発明に係る成形金型におけるサポートプレートの設置
位置を示す図4中A矢視図、図6は本発明に係る成形金
型に使用するサポートプレートの作用を示す断面図、図
7乃至図10はサポートプレートの別の実施形態を示す
各断面図である。
【0020】図1,図2において、本発明方法により成
形した自動車用インシュレータダッシュ10は、ゴムシ
ート、あるいは高比重のフィラーを充填した塩ビシート
等、比較的面密度の高い熱可塑性シート材料からなる遮
音材11と、この遮音材11の裏面に一体化され、所望
の吸音機能を持つ成形不織布,成形フェルト等の多孔質
基材からなる吸音材12との積層体から構成されてお
り、ダッシュパネル13の室内面形状に沿って、添着す
る関係で、凹凸を備えた複雑な面形状に成形されてい
る。
【0021】尚、このインシュレータダッシュ10は、
後述するようにコールドプレス成形する関係で、遮音材
11の材料として、高比重のフィラーを混入したPVC
シート等の熱可塑性樹脂シートSが、また、吸音材12
の材料として熱成形用フェルトFが使用されている。
【0022】次いで、図3の工程チャート図を基に、イ
ンシュレータダッシュ10の製造工程を簡単に説明す
る。
【0023】まず、熱可塑性樹脂シートSと熱成形用フ
ェルトFとをそれぞれ加熱炉等により加熱軟化し、熱成
形用フェルトF、熱可塑性樹脂シートSをこの順序でコ
ールドプレス成形用金型内にセットするが、このとき熱
成形用フェルトFの片面側に接着剤としてのPEパウダ
ーを散布しておく。
【0024】そして、このPEパウダーを接着媒体とし
て熱可塑性樹脂シートSと熱成形用フェルトFとをコー
ルドプレス成形用金型により一体プレス成形して、所要
形状に成形するとともに、トリム形状に沿って外周カッ
トを行なうとともに、貫通孔等を開設するピアス加工を
行なってインシュレータダッシュ10の成形が完了す
る。
【0025】ところで、本発明は、熱可塑性樹脂シート
Sと熱成形用フェルトFとをシワが生じることなく、精
度良くプレス成形することを特徴としており、そのため
に以下の要領で成形を行なう。
【0026】まず、図4は本発明方法に使用する成形金
型の概略構成を示す断面図であり、本発明に係る成形金
型20は、マッチドダイ方式のコールドプレス成形用上
下型30,40と、コールドプレス成形用上型30に取
り付けられるサポートプレート50とから大略構成され
ている。
【0027】更に詳しくは、コールドプレス成形用上型
30は、昇降用シリンダ31により所定ストローク上下
動可能に構成されているとともに、冷却用配管32が埋
没されており、特に、本実施形態では成形サイクルを考
慮してコールドプレス成形用上型30に真空吸引機構が
付設されている。
【0028】即ち、上型30の型面に複数の真空吸引孔
33が開設され、真空吸引管34を通じて真空ポンプ3
5に接続しており、真空吸引管34には開閉バルブ36
が設置されている。
【0029】一方、コールドプレス成形用下型40は、
同様に冷却用配管41が埋設されているとともに、下型
40にはこれも成形精度の向上を図るために圧空機構が
付設されている。
【0030】上記下型40の型面に複数の圧空孔42が
開設されており、配管43を通じてブロア44に接続し
ており、配管43に開閉バルブ45が設置されている。
【0031】上記構成は一般のマッチドダイ方式のコー
ルドプレス成形用上下型30,40であり、以下に説明
する部分が本発明の特徴部分である。
【0032】即ち、コールドプレス成形用上型30の外
側壁面37にサポートプレート50が設置されており、
特に本実施形態においては図5に示すように上下型3
0,40のパーティングラインPLに沿って伸びる細長
状のプレート50の両側に上下方向に伸びる長孔51が
開設されており、ボルト52により上型30の外側壁面
37に取り付けられ、両者間にスペーサ53が介挿さ
れ、上型30の外側壁面37とサポートプレート50と
の間に所定のクリアランスが確保されている。
【0033】更に、このサポートプレート50の下端
は、上型30の下端より下方向に延在しており、サポー
トプレート50と下型40との間にラップ代が設置さ
れ、このラップ代により、成形素材の端末部分を保持す
る機能を持つことが重要である。
【0034】尚、本実施形態では、サポートプレート5
0の厚み5mm、スペーサ53の厚み6mm、サポート
プレート50と下型40とのラップ代30mmに設定さ
れているが、このラップ代寸法は、サポートプレート5
0に開設した長孔51内の適宜位置にボルト52を位置
決めし、締め付けることにより、自在に調整できる。
【0035】また、上記サポートプレート50は上型3
0の外側壁面37の4辺に周設しても良いが、テンショ
ン調整が特に要求される製品アッパー部に相当する外側
壁面37aのみに設ける等、サポートプレート50の個
数や設置箇所は特に限定されない。
【0036】従って、加熱軟化させた熱可塑性樹脂シー
トS及び熱成形用フェルトFを下型40の型面上にセッ
トし、その後、コールドプレス成形用上型30を下降操
作すれば、図6に示すように、上型30が下死点に到達
する前に上型30に設置したサポートプレート50と下
型40の外側壁面46との間で熱可塑性樹脂シートSと
熱成形用フェルトFの端末が保持され、熱可塑性樹脂シ
ートS,熱成形用フェルトFが上下型30,40の型面
形状に追従する際、素材の極端な引き込みを抑制し、シ
ワが発生しない適切なテンションを素材全面に亘り加え
ることができ、従来シワが多発していた箇所においても
シワ発生がなく、不良率を大幅に低減でき、生産性を高
めることができるという利点がある。
【0037】尚、サポートプレート50の形状を図7
(a),(b),(c)に示すように熱可塑性樹脂シー
トSに損傷を与えないように折曲加工やR加工及び面取
り加工を施すようにしたほうが良い。
【0038】更に、図8に示す実施形態のものは、サポ
ートプレート50を固定するボルト52の外周にスプリ
ング54を巻装し、サポートプレート50と上型30の
外側壁面37との間にスプリング54のバネ力を付与す
ることにより、スペーサを交換することなく簡単にクリ
アランス調整が行なえ、熱可塑性樹脂シートS,熱成形
フェルトFの厚み仕様の変化に対応するようにしたもの
である。
【0039】尚、符号55はボルト52の上下に設置さ
れる固定ボルトであり、ナット55aを調節することに
より、固定ボルト55の長さを矢印方向に調整し、ボル
トヘッド55bが上型30の外側壁面37に押圧状態と
し、サポートプレート50を強固に保持する。
【0040】次に、図9に示すものは、本発明の別の実
施形態を示すもので、コールドプレス成形用上下型3
0,40のパーティングラインPLに沿って適宜間隔毎
に分割式のサポートプレート50a,50b,50c…
が複数個設置されている。
【0041】この実施形態においても、各サポートプレ
ート50a,50b,50c…と下型40の外側壁面4
6との間に素材の端末を挾み込み、シワが発生しない適
切なテンションを付与するという機能は同一であるが、
このように分割式のサポートプレート50a,50b,
50c…を採用した場合、熱可塑性樹脂シートSに加わ
るテンションを部位毎に変化させることができ、インシ
ュレータダッシュ10の造形形状により、きめ細かな対
応が可能となり、造形自由度を飛躍的に向上させること
ができる。
【0042】この場合、サポートプレート50a,50
b,50c…の上型30への取り付けは、第1実施形態
と同様、長孔51内にボルト52を挿入し、スペーサ5
3を介して締め付け固定すれば良い。
【0043】次に、図10に示すものは、サポートプレ
ート50を上型30の外側壁面37に対して支持ボルト
56により矢印方向に回動できるように取り付け、スプ
リング57をサポートプレート50の内面上部側と上型
30の外側壁面37との間に介挿して、サポートプレー
ト50にバネ性を付与したものである。
【0044】このようにすれば、例えば熱可塑性樹脂シ
ートSと熱成形用フェルトFの厚みが極端に厚い場合な
ど、固定式のものでは熱可塑性樹脂シートSに損傷が加
わる恐れがあるが、この実施形態では、サポートプレー
ト50の下端側が外方に拡開し、熱可塑性樹脂シートS
の切れを有効に防止でき、かつ、熱成形用フェルトFの
厚み仕様の変化に対しても有効に対応できる。
【0045】また、図示はしないがサポートプレート5
0をバネ性を有するバネ鋼板で形成しても同様の効果が
ある。
【0046】尚、このようにサポートプレート50にバ
ネ性を加え、樹脂シートSの切れを防止し、かつ素材の
厚み仕様に対応する方法は、図5に示す単体プレート並
びに、図9に示す分割式のサポートプレート50の双方
に適用することが可能である。
【0047】
【発明の効果】以上説明した通り、本発明に係る積層成
形体の成形方法及び成形金型は、以下に記載する格別の
作用効果を有する。
【0048】(1)本発明によれば、上型の外側壁面に
上型の下端より下方向に突出するサポートプレートを設
置し、上下型の型係合時、成形素材の端末をサポートプ
レートと下型の外側壁面との間で保持することにより、
成形素材の過度の引き込みを抑え、シワが発生しない適
切なテンションを成形素材に加えることにより、シワの
発生を皆無とし、シワ発生による不良率を大幅に低減で
き、成形精度を大幅に高めることができるという効果を
有する。
【0049】(2)本発明によれば、上型の外側壁面に
上型の下端より下方向に突出するサポートプレートを設
置し、上下型の型係合時、成形素材の端末をサポートプ
レートと下型の外側壁面との間で保持して、シワが発生
しない適切なテンションを成形素材に加えるというもの
であり、更にサポートプレートは下型とのラップ寸法を
調整できるように上下取付位置が可変できるとともに、
また、スプリングやバネ鋼板を使用することにより、可
動式サポートプレートとすることにより、積層成形体の
造形形状を大幅に変更しても対応でき、しかも、成形素
材の厚み仕様に対しても有効に適用できるなど、造形自
由度並びに材料選定自由度を大幅に向上させることがで
きるという効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明方法により成形した自動車用インシュレ
ータダッシュを示す正面図。
【図2】図1に示す自動車用インシュレータダッシュの
構成を示す断面図。
【図3】図1に示すインシュレータダッシュの製造工程
を示す工程チャート図。
【図4】本発明に係る成形金型を示す断面図。
【図5】図4中A矢視図。
【図6】本発明方法の要部を示す断面図。
【図7】本発明に係る成形金型に使用するサポートプレ
ートの変形例を示す断面図。
【図8】本発明に係る成形用金型の別の実施形態を示す
断面図。
【図9】本発明に係る成形用金型の更に別の実施形態を
示す側面図。
【図10】本発明に係る成形用金型に使用するサポート
プレートの別の実施形態を示す断面図。
【図11】自動車用インシュレータダッシュの設置箇所
を示す側面図。
【図12】従来の自動車用インシュレータダッシュの正
面図。
【図13】従来の自動車用インシュレータダッシュの成
形に使用するコールドプレス成形用金型を示す断面図。
【図14】従来のインシュレータダッシュの成形方法の
不具合点を示す断面図。
【符号の説明】
10 自動車用インシュレータダッシュ 11 遮音材 12 吸音材 20 成形金型 30 コールドプレス成形用上型 37 外側壁面 40 コールドプレス成形用下型 46 外側壁面 50(50a,50b,50c) サポートプレート 51 長孔 52 ボルト 53 スペーサ 54,57 スプリング 56 支持ボルト PL パーティングライン S 熱可塑性樹脂シート F 熱成形用フェルト
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 B29K 105:08 B29L 31:30

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 マッチドダイ方式のコールドプレス成形
    用上下型(30,40)内に、予め加熱軟化処理した熱
    可塑性シート(S)及び熱成形用繊維マット(F)をセ
    ットし、所要形状に一体プレス成形してなる積層成形体
    (10)の成形方法において、 前記コールドプレス成形用上型(30)の外側壁面(3
    7)に上型(30)の下端より下方向に突出するサポー
    トプレート(50)が設置され、上下型(30,40)
    の型係合時、熱可塑性シート(S)及び熱成形用繊維マ
    ット(F)の端末をこのサポートプレート(50)とプ
    レス成形用下型(40)の外側壁面(46)との間で挾
    持することにより、成形素材(S,F)にテンションを
    付与したことを特徴とする積層成形体の成形方法。
  2. 【請求項2】 マッチドダイ方式のコールドプレス成形
    用上下型(30,40)内に予め加熱軟化状態の熱可塑
    性シート(S),熱成形用繊維マット(F)をセット
    し、所要形状に成形する積層成形体(10)の成形金型
    において、 前記成形金型(20)は、マッチドダイ方式のコールド
    プレス成形用上下型(30,40)と、このコールドプ
    レス成形用上型(30)の外側壁面(37)にクリアラ
    ンスを介して取り付けられ、上型(30)の下端よりも
    下方向に突出し、上下型(30,40)の型係合時、コ
    ールドプレス成形用下型(40)の外側壁面(46)と
    ラップするサポートプレート(50)とからなることを
    特徴とする積層成形体の成形金型。
  3. 【請求項3】 前記サポートプレート(50)は、コー
    ルドプレス成形用上下型(30,40)のパーティング
    ラインに沿って伸びる細長状の単体プレートであること
    を特徴とする請求項2記載の積層成形体の成形金型。
  4. 【請求項4】 前記サポートプレート(50)は、コー
    ルドプレス成形用上下型(30,40)のパーティング
    ラインに沿って、適宜間隔を配して複数個設置されてい
    ることを特徴とする請求項2記載の積層成形体の成形金
    型。
  5. 【請求項5】 前記サポートプレート(50)は、コー
    ルドプレス成形用上型(30)の外側壁面(37)に対
    して取付位置を上下方向に可変でき、サポートプレート
    (50)とコールドプレス成形用下型(40)の外側壁
    面(46)とのラップ代寸法を調整できるようにしたこ
    とを特徴とする請求項2乃至4記載の積層成形体の成形
    金型。
  6. 【請求項6】 前記サポートプレート(50)は、コー
    ルドプレス成形用下型(40)の外側壁面(46)との
    間のクリアランスを調整できる可動式であることを特徴
    とする請求項2乃至5記載の積層成形体の成形金型。
JP32073395A 1995-12-08 1995-12-08 積層成形体の成形方法及び成形金型 Withdrawn JPH09155900A (ja)

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JP (1) JPH09155900A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008513241A (ja) * 2004-09-18 2008-05-01 ファウレシア イネンラウム システム ゲーエムベーハー プレス成形型及びプレス成形による部品製造方法
JP2015536851A (ja) * 2012-11-30 2015-12-24 ハーペー ペルツァー ホルディング ゲーエムベーハー 少なくとも2層のコンポーネントを生産するための方法及びそのコンポーネント

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