JP3087220B2 - 発泡樹脂体を用いた断熱壁パネルの製造方法 - Google Patents

発泡樹脂体を用いた断熱壁パネルの製造方法

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JP3087220B2
JP3087220B2 JP09264825A JP26482597A JP3087220B2 JP 3087220 B2 JP3087220 B2 JP 3087220B2 JP 09264825 A JP09264825 A JP 09264825A JP 26482597 A JP26482597 A JP 26482597A JP 3087220 B2 JP3087220 B2 JP 3087220B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、特に寒冷地におけ
るユニットバスに用いて好適な発泡樹脂体を用いて形成
された断熱壁パネルの製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】既知の如く断熱性をもたせるため、発泡
ウレタン等による発泡樹脂体を構成部材として採択する
ようにしたした各種の壁パネルが提案されている。その
1つに図8(A)に示す如く不燃建材等からなる基材a
の内側面bに、タイル等の表面材cを接着剤dにより接
着し、浴室ユニット等の組立て後にあって、上記基材a
の外側面eには、発泡ウレタンfを吹き付けにより重積
するようにしたものがあり、断熱軽量化の点で、それな
りの効果を発揮する。
【0003】また他の1つとして図8(B)の通り、
より強度を向上するため二枚の表面材c1、c2間に、
外周フレームgを接着剤d1、d2により介装固着し、
これにより形成された中空部hに発泡ウレタンf1を注
入固化するようにしたものが知られている。
【0004】さらに、図8(C)に開示の如くの場合
は、タイル等の表面材cにより形成の表面部材c3にあ
って、その外周内面c4に対して、接着剤d3を用い、
または用いずして、外周フレームg1を載装配設し、当
該表面部材c3の露呈内面c5と、外周フレームg1の
内周側面g2により囲まれる空所に、発泡ウレタン等に
よる発泡樹脂体f2を充填し、当該発泡ウレタンの固化
付着力によってタイル等の表面材cにおける上記露呈内
面c5や外周フレームg1の内周側面g2に対して、圧
装接着するようにしたものも知られている。
【0005】上記の従来例中、特に図8(C)に示され
たものは、基材が発泡樹脂体f2により形成されている
ことから軽量に仕上げられるだけでなく、これを製造す
るには図9の如く下型i、型枠jそして上型kを既知の
如く用いて、予め下型iに載接した型枠j内にて、下型
iの上面にタイル等の表面cを敷き並べたりした後、
前記の外周フレームg1を型枠jに内嵌して表面材c上
に載装する。さらに上型kを型枠jに被装し、これによ
り囲成のキャビティmに、発泡ウレタン等を矢印nのよ
うに注入することにより、発泡樹脂体f2を固化するだ
けで、基材の成形と同時に表面材cと外周フレームg1
との接着が、発泡剤の有する自己固着力によって完了す
ることとなる。従って、このような断熱壁パネルは、基
材に対する表面材cの接着作業といった煩雑な手作業
と、接着剤の乾燥時間の省略が図れ、その成形工程を大
幅に短縮できる利点がある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記図8
(C)に示した第3の従来例によるときは、充分な強度
を得ようとすると外周フレームg1を表面部c3の外
周内面c4に対して、接着剤d3により接着固定するこ
ととなるから、当該接着剤d3を施す塗布作業が煩雑で
あり、しかも、その後可成りの乾燥時間が必要となる。
上記のように接着剤による接着を行わないものもある
が、この場合は外周フレームg1が発泡樹脂体f2によ
ってのみ接着されていることになるから、断熱壁パネル
としての剛性が劣ることになる。また、上記の接着剤d
3に代えて、両面接着テープを用いることも知られてい
るが、当該表面材Cの裏面に凹凸がある際には、その凸
部としか接着せず、従って接着強度が低下してしまうだ
けでなく、両面接着テープと上記凹部間の隙間から発泡
ウレタン等が漏出してしまうことにもなる。
【0007】また、上記接着剤d3の有無に拘わらず、
表面材cがタイルであるときは、外力を受けた際、外周
側のタイルは外周フレームg1との接触または近接して
いるから破損し易く、さらに表面材cとして柔らかい素
材が用いられた場合には、温度変化により、表面部材c
3に反りが発生し易いこととなる。また、前掲図8
(A)(B)(C)に示した何れの場合にあっても、当
該各断熱壁パネルの厚みは、表面材Cや外周フレーム
g、g1である構成部材の厚さにより規定されることと
なるから、消費者の多様なニーズにあわせて断熱壁パネ
ルを製造するため、特定の表面材Cを採択しなければな
らないときは、その厚みも変り、このため断熱壁パネル
全体の厚みも変わってしまうことから、接着剤d1、d
2、d3を多量に用いたり、表面材Cや外周フレーム
g、g1の厚さを、全体が所定厚さに合うように配慮し
て、上記ニーズに適応したものを製作しなければならな
い。
【0008】そこで上記従来の断熱壁パネルが有する欠
を解消するため、上記の表面部材と外周フレームとの
間にも、発泡樹脂体を充填した構成とすることで、接着
剤の塗布、乾燥といった作業を完全に省略可能とし、タ
イル等の衝撃による不本意な損傷を回避すると共に、温
度変化に伴う表面部材の反りをも防止でき、かつ断熱壁
パネルの剛性をも向上できるようにしたものも既に提案
されている。
【0009】本発明は上記の如き断熱壁パネルの製造方
法に関し、請求項1では既知の通り下型における型枠内
にタイル等の表面材を載装するが、上型から着脱自在に
固装垂設した外側フレームを、型枠内に嵌合すること
で、当該外側フレームのフレーム対向周面と表面材との
間に、充填用周間隙が離間形成されるようにするのであ
る。このような状態で下型、型枠そして上型により形成
されたキャビティ内に発泡樹脂材を注入して、これを上
記充填用周間隙にも充填固化し、成形工程を短縮でき、
しかも充分な剛性をもち、反りの生じ難い断熱壁パネル
を提供し、さらに発泡樹脂材の漏出もなく、しかも型枠
の高さを加減することで充填用周間隙を自由に調整し
て、断熱壁パネルの厚さを簡易に所定寸法に調整できる
ようとするのが、その目的である。
【0010】請求項2にあっては、上記の請求項にお
いて上型に対し外側フレームを着脱自在に固装垂設する
のに、両面接着テープによる貼着手段か、磁石による吸
着手段を採用することで、請求項1の製造方法を支障な
く実施し得ることを開示している。
【0011】に、請求項によるときは、表面材にタ
イルではなく、塩化ビニール等による押出材により木目
調の2以上である分割表面材を用意し、これを型枠に設
けた押動機構によって押圧縮小させることで、当該複数
の分割表面材を係嵌によって連結することにより表面部
材を形成してしまうのであり、その後の工程は請求項
と同等の手順に従って実施されるが、このことにより、
表面部材の形成を迅速に行い得るようにして製造工程の
効率を一層向上させ、格調の高い断熱壁パネル提供
可能にしようとしている。
【0012】そして請求項4の製造方法では、請求項
ように外周フレームを上型に固装垂設するのではな
く、予め下型の上面にあって、型枠のフレーム内周側面
に当接させたスペースピースを載置しておき、これらの
上に外周フレームを載置した後にあって、請求項と同
じく発泡樹脂材のキャビティに対する充填を行うように
する。かくして請求項による場合の目的に加えて、そ
の作業を容易かつ迅速に行い得るようにし、しかも、こ
のスペースピースと接する箇所以外にあって、外周フレ
ームが発泡樹脂体と充分に接着するようにすることで、
当該請求項の場合と同等程度の剛性等を保有した断熱
パネルが製造できるようにしている。
【0013】さらに請求項の製造方法にあっては、前
記の請求項と同じく複数の分割表面材を型枠の押動機
構によって押圧縮小させるのであるが、その後の工程で
は上記の請求項と同じくスペースピースを適切に用い
ることで、断熱壁パネルを製造しようとするもので、請
求項と請求項につき前説した夫々の目的を併せて
成し得るようにしている。
【0014】
【課題を解決するための手段】本発明は上記の目的を達
成するため、請求項1によるときは、下型の上面にあっ
て、これに立設した型枠内に表面材を載装して表面板部
を形成し、上型の下面に外周フレームを固装垂設して、
これを上記型枠内に嵌合することで、当該上型を型枠上
に載装固定することにより、外周フレームのフレーム対
向周面と、上記表面板部の外周内面間に充填用周間隙を
離間形成し、下型と型枠そして上型により囲成されたキ
ャビティ内に、型枠と外フレームか上型に形成された
注入通口から発泡樹脂材を充填し、これを固化させて成
形した断熱壁パネルの離型がなされるようにしたことを
特徴とする発泡樹脂体を用いた断熱壁パネルの製造方法
を提供するものである。
【0015】 請求項の場合には、上記請求項におい
て上型の下面に外周フレームを固装垂設するため、外周
フレームと上型の下面を、両面接着テープまたは磁石を
介して貼着または吸着するようにしたことを、その内容
としている。
【0016】 そして、請求項では、前記請求項とそ
の前段における工程が相違しており、下型の上面にあっ
て、これに立設した型枠内に複数の分割表面材を遊装載
置し、これを型枠に設けた押動機構により縮小させるこ
とで、隣装の分割表面材の夫々係嵌縁部と被係嵌縁部と
を係嵌して、所定寸法の表面板部が形成されるところに
特徴を具有している。
【0017】 さらに、請求項にあっては前記請求項
の内容に比し、下型の上面にあって、これに立設した型
枠内に表面材を載装して表面板部を形成し、当該表面板
部上にあって上記型枠の内周側面に当接して複数のスペ
ースピースを載置し、当該スペースピース上に、型枠に
内嵌した外周フレームを載装した後、上型を当該型枠と
外周フレーム上に載装固定することにより、外周フレー
ムの前記スペースピースが非載接であるフレーム対向周
面部分と、上記表面板部の同上スペースピースが非載接
である外周内面部間に充填用周間隙箇所を離間残設する
ようにしていることが相違している。
【0018】 そして請求項の場合には、前記の請求項
3と請求項4との構成を包含し、下型の上面にあって、
これに立設した型枠内に複数の分割表面材を遊装載置
し、これを型枠に設けた押動機構により縮小させること
で、隣装の分割表面材の夫々係嵌縁部と被係嵌縁部とを
係嵌して、所定寸法の表面板部を形成するようにし、後
段工程では請求項5と同じく、当該表面板部上にあって
上記型枠の内周側面に当接して複数のスペースピースを
載置し、当該スペースピース上に、型枠に内嵌した外周
フレームを載装した後、上型を当該型枠と外周フレーム
上に載装固定することにより、外周フレームの前記スペ
ースピースが非載接であるフレーム対向周面部分と、上
記表面板部の同上スペースピースが非載接である外周内
面部間に充填用周間隙箇所を離間残設し、下型と型枠そ
して上型により囲成されたキャビティ内に、型枠と外
フレームか上型に形成された注入通口から発泡樹脂材を
充填し、これを固化させて成形した断熱壁パネルの離型
がなされるようにしたことを、その内容としている。
【0019】
【発明の実施の形態】本発明の請求項1に係る断熱壁パ
ネルの製造方法を説示するに先立って、先ず図1(C)
に示した当該製品について以下説示すると、図面にあっ
て下位に形成されている表面板部1は、タイルとか合成
樹脂板等適宜な素材からなる表面材1aを主材として、
ユニットバスなどでは浴室内に表出露呈する面として形
成されている。そして上記表面板部1の裏側であり、か
、その外周側に形成されている外周内面1bに対向し
て、外周フレーム2が配設されており、さらに当該外周
フレーム2と、表面板部1の裏側であり上記の外周内面
1bを含む全内面1Aとの間には、発泡樹脂体3が充填
固化されている。
【0020】 従って、上記断熱壁パネルでは発泡ウレタ
ンなどの発泡樹脂材3Aにより形成された発泡樹脂体3
が、その前説した固化付着力により、上記した表面板部
1の全内面1Aと、外周フレーム2のフレーム内周側面
2aと、表面板部1の上記外周内面1bに対して離間対
向する外周フレーム2のフレーム対向周面2bとに圧装
接着されていることになる。
【0021】 もちろん、この際外周フレーム2は、金属
や合成樹脂等によって四角形の枠状等、所要の外形に形
成され、図示の如く角材とか中空角材が用いられてい
る。ここで、図中2cは外周フレーム2にあって、そ
のフレーム外周側面2dから前記のフレーム内周側面2
aまで貫設した注入口で、ここから発泡樹脂材3Aが注
入されて、上記の発泡樹脂体3が固化形成されることに
なる。
【0022】 従って請求項1に係る方法により得られる
上記断熱壁パネル自体によるときは、 外周フレーム2の
フレーム対向周面2bと、表面板部1の外周内面1bと
の間にあっては、充填用周間隙Gが離間形成されてい
て、ここにも発泡樹脂体3が充填固化されていることか
ら、後述する断熱壁パネルの製造方法を実施する際、外
周フレーム2を外周内面1bに接着剤で接着しておく必
要がなく、発泡樹脂材3Aの固化接着力により充分な接
着状態が得られると共に、表面材1aに対する衝撃は、
充填用周間隙Gにおける発泡樹脂体3により緩衝され
て、タイル等が損傷することも、温度変化により表面板
部1が反りかえってしまうといったことも是正される
とになる
【0023】 そこで 上記断熱壁パネルの請求項に係る
製造方法につき図1によって以下詳記すると、同図
(A)の如く下型4の上面4aには、四角形等による型
枠5を載装立設し、当該型枠5の内側にあって、上記し
た上面4aに表面材1aを載装することで表面板部1を
形成する。表面材1aには、図示例の如く多数のタイル
を、上面4aに形成した載装凹所4bに対し、タイルの
表面が図面にあって下方となるよう嵌め込むようにした
り、フラットな上面4aに合成樹脂板を、表面材1aと
して型枠5に内嵌させることとなる。
【0024】 次に本発明では上型6の下面6aに、前記
した外周フレーム2を固装垂設するのであるが、この際
外周フレーム2が下面6aから着脱自在となるように
る。このため請求項2に明示した通り、外周フレーム2
のフレーム上面2eを、上記の下面6aに両面接着テー
プTを介して接着するようにしたり、当該下面6aに図
示されていない磁石を嵌着しておいて、これにより外周
フレーム2を吸着するのが望ましく、このようにするこ
とでその作業性も良好となる。
【0025】 上記の上型6を下降させることで、その外
周フレーム2を型枠5の内周側壁5aに丁度嵌合させ、
このことにより上型6の下面6aを型枠5上に載置し、
既知のプレス部Pなどにより当該状態を保持する。この
際、型枠5の高さよりも、外周フレーム2の高さを小さ
く形成しておき、このことで、外周フレーム2の前掲対
向周面2bと、表面板部1の外周内面1bとの間に、充
填用周間隙Gが離間形成されるようにしてある。ここで
型枠5の高さを特定しておけば、表面材1aや外周フレ
ーム2の厚みが変わっても、充填用周間隙Gが変化する
だけで、常に所定厚さをもった断熱壁パネルを製造する
ことができる。
【0026】 次に、図1(B)にあって下型4と型枠5
そして上型6とにより囲成されたキャビティCA内に、
別途用意した発泡ウレタン等による発泡樹脂材3Aを、
常法により注入充填することになるが、このため図示例
では前記した外周フレーム2の注入口2cと、型枠5に
貫設した注入連口5bとを連通することで注入通口7a
を形成し、ここからキャビティCAに発泡樹脂材3Aを
注入するようにしているが、もちろん仮想線で示されて
いる如く、上型6に形成の注入通口7bを介して注入す
るようにしてもよく、発泡樹脂材3Aが漏出してしまう
ようなこともない。尚図1にあって既知の如く、4cは
下型4を加熱するため、その下面に当接した下型用熱盤
を示し、6bは上型を加熱するため、その上面に当接し
た上型用熱盤である。
【0027】 ここで、上記の下型4としては実際上図2
の如きものが用いられるのがよく、下型用熱盤4c上の
下型4にあって、その上面4aに載置される型枠5は、
夫々対向同長の長枠5cと短枠5dにより、四角形の枠
体が形成されているだけでなく、その内周側壁5aを、
枠体自体により形成するのではなく、これに貼着したエ
ラストマー(elastomer)による弾性薄板5e
により形成し、このことで前記の如くキャビティCAに
発泡樹脂材3Aを注入充填した際、これが外周フレーム
2のフレーム外周側面2dと、上記内周側壁5aとの間
から漏出しないようにしている。
【0028】 次に請求項に係る製造方法について図3
ないし図5を参照して説示すると、ここではタイルとか
1枚の合成樹脂板を用いて表面板部1を形成するのでは
なく、図3に例示する如く表面側に木目等を表した塩
化ビニール押出材などによる複数の分割表面材1c、1
dを用いるのであり、これらには予め各側縁にあって、
係嵌縁部1eと被係嵌縁部1fとが成形されている。そ
して上記の分割表面材1c、1dを、前記下型4の上面
4aに立設した図4の如き型枠5内に遊装載置するので
ある。
【0029】 ここで、上記の型枠5は、図2につき説示
したように、各一対の長枠5c、短枠5dをコーナ金具
5fにより連結して固定枠を構成し、これに押動機構5
g、5hを付設したものである。そして一方の長枠5c
と、これに直交して連結された短枠5dの内周側面5a
には、Al製等による等辺角パイプなどのL字状とした
受承体5iが添設されており、これと、押動機構5g、
5hとの間にあって、複数枚の分割表面材1c、1d
が、前記の如く下型4の上面4aに載装されるのであ
る。同上図の5jは、上記受承体5iの内側に貼着した
エラストマー製である受枠用弾性薄板を示している。
【0030】 上記の押動機構5g、5hとして例示のも
のは、夫々長枠5cと短枠5gの外側から、回動用具に
より螺回操作自在とした押動用螺杆5k、5mの螺動延
出により、夫々可動押板5n、5pが、受承体5iに向
け押動されるようになっている。従って、このことによ
り前記の分割表面材1c、1dが押動縮小されること
で、図3、図5(A)の如く、係嵌縁部1fと被係嵌縁
部1eとが係嵌して、所要寸法の表面板部1が形成され
ることとなる。ここで同上図の5q、5rは、上記の可
動押板5n、5p内側面に貼着したエラストマーによる
押板用弾性薄板を示している。
【0031】 上記のようにして表面板部1が形成された
後は、図5(B)のように前説の請求項と同様にし
て、上型6の下面6aに図示例では埋設した磁石Mを介
して、外周フレーム2を固装垂設し、これを型枠5内に
嵌合することで上型6を型枠5上に載置固定し、これに
より充填用周間隙Gを離間形成する。次いでキャビティ
CA内に、流入通路7bから発泡樹脂材3Aを充填し、
これを固化させて成形した断熱パネルの離型がなされる
ことになる。
【0032】 さらに、請求項の製造方法につき図6を
参照して説示すると、前記の請求項に比し、その前段
における作業工程だけが以下のように相違している。す
なわち、下型4の上面4aにあって、これに立設した型
枠5内に表面材1aを載装して表面板部1を形成するま
では、図6(A)の如く同じであるが、次に当該表面板
部1上にあって、複数のスペースピース8を、型枠5の
内周側面5aに当接して、同図(B)のように載置する
のであり、さらに、これらのスペースピース8上には、
型枠5に内嵌した外周フレーム2を、同図(C)の如く
載置する。そして、上枠6を型枠5と外周フレーム2上
に載装固定することで、外周フレーム2のスペースピー
ス8が載接されていないフレーム対向周面部分2fと、
表面板部1のスペースピース8が載接されていない外周
内面部分1g間にあって、充填用周間隙箇所G1を離間
残設するのである。そして、この場合にも、スペースピ
ース8の厚みを調整しておけば、充填用周間隙箇所G1
の厚さを加減でき、断熱壁パネルの厚さを容易に、所望
寸法となるよう製造することができる。
【0033】 上記の図示例では、スペースピース8が、
型枠5の長枠5c、短枠5dにおける各片にあって、そ
の長さ方向中央に1個宛配設するようにしてあり、もち
ろん、当該スペースピース8の高さは予め、これに外周
フレーム2を前記の如く載置した際、丁度外周フレーム
2のフレーム上面2eが、型枠5の上面と同高になるよ
う設定しておくこととなる。次いで実施する後段工程は
前記の如く請求項の当該後段工程と同じく、上記の下
型4と型枠5そして上型5によるキャビティCA内に、
注入通口7a、7bから発泡樹脂材3Aを矢印のように
注入充填し、これを固化させて成形し、図6(D)に示
す如き断熱パネルを離型すればよい。
【0034】 そして、請求項に係る製造方法につき図
7の参照によって説示すると、当該発明にあっては前記
の請求項における前段工程と同じく、分割表面材1
c、1dを係嵌して表面部材1を形成するようにした工
程と、これまた既説の請求項における後段工程と同じ
く、複数のスペースピース8を用いるようにした工程を
実施するようにしたものであり、従ってその技術内容に
ついての詳細な説示については重複を避けるため省略
し、以下の通り略説するに止める。すなわち、図7
(A)は、図5(A)の如く可動押板5n等を矢印のよ
うに押動し、分割表面材1c、1dを係嵌連結して表面
部材1上にスペースピース8を載置し、さらに、その上
に外周フレーム2を載置した状態を示している。そして
図7(B)は、さらに受承体5iと押動押板5n等に上
型6を載置し、注入通路7bからキャビティCAに発泡
樹脂材3Aを注入充填し、これを固化して発泡樹脂体3
の形成を行った状態が示されている。
【0035】
【発明の効果】本発明は以上のようにして構成されてい
るため、請求項1の製造方法によるときは、型枠より低
い外周パネルを上型に固装垂設して、当該型枠内に宙吊
りの状態としてキャビティ内へ発泡樹脂材を漏出しない
よう注入充填するようにしたので、充填用周間隙にも発
泡樹脂体を労せずして固化形成でき、効率的な作業によ
り量産が可能となり、また表面材や外周フレームの厚み
が需用者のニーズにより変更されても、簡易に断熱壁パ
ネルの全厚寸法を所望値に調整でき、作業能率の向上を
図ることができる。そして請求項2では、請求項1にお
いて外周フレームを両面接着テープか磁石により上型に
垂設するようにしたので、簡易迅速にして着脱自在とな
り、上記した請求項1の効果を、より確実に達成するこ
とができる。
【0036】請求項の製造方法では、比較的小さな分
割表面材の型枠に付した押動機構を用いて連結して、所
定寸法の表面材を簡易迅速に形成できるので、この種の
表面材を使用した場合でも、請求項と同等の効果を発
揮させ、木目調等の高級感をもたせた断熱パネルをも、
効率的に生産することができる。
【0037】 さらに、請求項の製造方法によるとき
は、予め型枠内側に複数のスペースピースを載置し、そ
の上に外周フレームを内嵌載置するようにしたので、ス
ペースピースの分だけ発泡樹脂体と外周フレームとの接
着面積が減ずることとなるが、これは僅かな面積である
ことから、剛性の低下も問題とはならず、請求項や請
求項に比し、上型に対する外周フレームの着脱作業が
不要となり、複数のスペースピースを載置して外周フレ
ームを落とし込めばよいので、作業がし易く、かつ作業
時間の短縮も可能となる。
【0038】 そして請求項6による製造方法では、上記
の請求項と請求項のよい点を併せて実施するように
しているから、高級感に満ちた表面部材をもつ断熱壁パ
ネルを、容易にして迅速かつ軽労働により生産すること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(A)は請求項に係る製造方法にあって、そ
の前段工程における成形型の縦断正面略示図、(B)は
同上後段工程における成形型の縦断正面略示図、(C)
は当該成形型より離形された断熱壁パネルの縦断正面図
である。
【図2】図1に示された成形型の別異例を示す下型と型
枠とを示した斜視図である。
【図3】請求項の製造方法にあって、その表面部材を
形成するために用いられる二枚の分割表面材が、連結さ
れた状態を示す部分斜視図である。
【図4】図3の分割表面材を連結するために用いること
のできる押動機構付き型枠を示す平面図である。
【図5】(A)は同上請求項に係る製造方法にあっ
て、その前段工程における表面部材形成状態の下型と型
枠を示した縦断正面略示図、(B)は後段工程における
成形型の縦断正面略示図である。
【図6】(A)は請求項の製造方法にあって、その前
段工程におけるスペースピース載置状態の下型と型枠を
示す縦断正面略示図、(B)は上記(A)の斜視略示
図、(C)は後段工程における成形型の縦断正面略示
図、(D)は当該成形型より離形した図1とは異なる
熱壁パネルの縦断正面図である。
【図7】(A)は請求項5の製造方法にあって、その前
段工程におけるスペースピースと外周フレームの重積載
置状態における下型と型枠を示した縦断正面略示図、
(B)は後段工程における成形型の縦断正面略示図であ
る。
【図8】従来の発泡樹脂体を用いた断熱壁パネルを示
し、(A)はその一例を示す一部切欠の縦断正面図、
(B)は他例の一部を切欠した縦断正面図、(C)は異
種例による一部切欠の縦断正面図である。
【図9】(A)は図8(C)に示した断熱壁パネルの製
造方法にあって、その前段工程における下型と型枠を示
した縦断正面略示図、(B)は同上中段工程における下
型と型枠を示す縦断正面略示図、(C)は同上後段工程
における成形型の縦断正面略示図である。
【符号の説明】
1 表面板部 1a 表面材 1b 外周内面 1c 分割表面材 1d 分割表面材 1e 係嵌縁部 1f 被係嵌縁部 1g 外周内面部分 2 外周フレーム 2a フレーム内周側面 2b フレーム対向周面 2f フレーム対向周面部分 3 発泡樹脂体 3A 発泡樹脂材 4 下型 4a 上面 5 型枠 5a 内周側壁 5g 押動機構 5h 押動機構 6 上型 6a 下面 7a 注入通口 7b 注入通口 8 スペースピース CA キャビティ G 充填用周間隙 G1 充填用間隙箇所 M 磁石 T 両面接着テープ
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI E04F 13/08 102 E04F 13/08 102H (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) E04B 1/80 B28B 1/16 B28B 7/22 F04C 2/38 F04F 13/08

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下型の上面にあって、これに立設した型
    枠内に表面材を載装して表面板部を形成し、上型の下面
    に外周フレームを固装垂設して、これを上記型枠内に嵌
    合することで、当該上型を型枠上に載装固定することに
    より、外周フレームのフレーム対向周面と、上記表面板
    部の外周内面間に充填用周間隙を離間形成し、下型と型
    枠そして上型により囲成されたキャビティ内に、型枠と
    フレームか上型に形成された注入通口から発泡樹脂
    材を充填し、これを固化させて成形した断熱壁パネルの
    離型がなされるようにしたことを特徴とする発泡樹脂体
    を用いた断熱壁パネルの製造方法。
  2. 【請求項2】 上型の下面に外周フレームを固装垂設す
    るため、外周フレームと上型の下面を、両面接着テープ
    または磁石を介して貼着または吸着するようにした請求
    記載の発泡樹脂体を用いた断熱壁パネルの製造方
    法。
  3. 【請求項3】 下型の上面にあって、これに立設した型
    枠内に複数の分割表面材を遊装載置し、これを型枠に設
    けた押動機構により縮小させることで、隣装の分割表面
    材の夫々係嵌縁部と被係嵌縁部とを係嵌して、所定寸法
    の表面板部を形成し、上型の下面に外周フレームを固装
    垂設して、これを上記型枠内に嵌合することで当該上型
    を型枠上に載置固定することにより、外周フレームのフ
    レーム対向周面と、上記表面板部の外周内面間に充填用
    周間隙を離間形成し、下型と型枠そして上型により囲成
    されたキャビティ内に、型枠と外フレームか上型に形
    成された注入通口から発泡樹脂材を充填し、これを固化
    させて成形した断熱壁パネルの離型がなされるようにし
    たことを特徴とする発泡樹脂体を用いた断熱壁パネルの
    製造方法。
  4. 【請求項4】 下型の上面にあって、これに立設した型
    枠内に表面材を載装して表面板部を形成し、当該表面板
    部上にあって上記型枠の内周側面に当接して複数のスペ
    ースピースを載置し、当該スペースピース上に、型枠に
    内嵌した外周フレームを載装した後、上型を当該型枠と
    外周フレーム上に載装固定することにより、外周フレー
    ムの前記スペースピースが非載接であるフレーム対向周
    面部分と、上記表面板部の同上スペースピースが非載接
    である外周内面部間に充填用周間隙箇所を離間残設し、
    下型と型枠そして上型により囲成されたキャビティ内
    に、型枠と外側フレームか上型に形成された注入通口か
    ら発泡樹脂材を充填し、これを固化させて成形した断熱
    壁パネルの離型がなされるようにしたことを特徴とする
    発泡樹脂体を用いた断熱壁パネルの製造方法。
  5. 【請求項5】 下型の上面にあって、これに立設した型
    枠内に複数の分割表面材を遊装載置し、これを型枠に設
    けた押動機構により縮小させることで、隣装の分割表面
    材の夫々係嵌縁部と被係嵌縁部とを係嵌して、所定寸法
    の表面板部を形成し、当該表面板部上にあって上記型枠
    の内周側面に当接して複数のスペースピースを載置し、
    当該スペースピース上に、型枠に内嵌した外周フレーム
    を載装した後、上型を当該型枠と外周フレーム上に載装
    固定することにより、外周フレームの前記スペースピー
    スが非載接であるフレーム対向周面部分と、上記表面板
    部の同上スペースピースが非載接である外周内面部間に
    充填用周間隙箇所を離間残設し、下型と型枠そして上型
    により囲成されたキャビティ内に、型枠と外フレーム
    か上型に形成された注入通口から発泡樹脂材を充填し、
    これを固化させて成形した断熱壁パネルの離型がなされ
    るようにしたことを特徴とする発泡樹脂体を用いた断熱
    壁パネルの製造方法。
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