JPH058301A - 自動車用内装部品の製造方法 - Google Patents

自動車用内装部品の製造方法

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JPH058301A
JPH058301A JP16153691A JP16153691A JPH058301A JP H058301 A JPH058301 A JP H058301A JP 16153691 A JP16153691 A JP 16153691A JP 16153691 A JP16153691 A JP 16153691A JP H058301 A JPH058301 A JP H058301A
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JP
Japan
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press
board core
core material
skin material
mold
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JP16153691A
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English (en)
Inventor
Fumihiko Saito
文彦 斉藤
Masao Domae
昌男 堂前
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Kasai Kogyo Co Ltd
Original Assignee
Kasai Kogyo Co Ltd
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Publication date
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Publication of JPH058301A publication Critical patent/JPH058301A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】ボード芯材とパッド付き表皮材とをプレス一体
化してなる自動車用内装部品の製造方法において、プレ
ス型の製作を簡単かつ廉価に行なうことができ、しか
も、ボード芯材とパッド付き表皮材との間で均一なプレ
ス圧を印加することにより、製品の外観不良をなくすこ
とを目的とする。 【構成】ブロック状のポリウレタンフォームによりプレ
ス上型30を構成し、ボード芯材11とパッド付き表皮
材12のプレス一体化時、上型30の弾性変形により、
ボード芯材11の曲面形状に対応してパッド付き表皮材
12を均一なプレス圧で一体化する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、ボード芯材とパッド
付き表皮材とからなる自動車用内装部品の製造方法に関
する。
【0002】
【従来の技術】周知のように、自動車用ドアトリム,リ
ヤコーナートリム等の自動車用内装部品は、保形性と車
体パネルへの取付剛性を備えた芯材と、芯材の表面に貼
着され、クッション性および装飾性を備えた表皮材とか
ら構成されるのが一般的である。
【0003】図6は、従来の自動車用ドアトリムの構成
を示すもので、ドアトリム1は、所要形状に成形された
ボード芯材2と、ボード芯材2の表面側に一体貼着され
ているパッド付き表皮材3とから構成されている。
【0004】図7は、ボード芯材2とパッド付き表皮材
3の一体プレス工程を示すもので、樹脂製のプレス下型
4上にパッド付き表皮材3をセットして、その上側から
ボード芯材2を載置し、樹脂製のプレス上型5をプレス
下型4に対して下降させ、上下型4,5を係合圧締めす
ることにより、ボード芯材2とパッド付き表皮材3をプ
レス一体化している。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】このように、従来では
ボード芯材2とパッド付き表皮材3をプレス一体化する
プレス成形用上下型4,5は、樹脂型を使用しており、
上下型4,5の型面をほぼ同一面形状に設定するため、
上下型4,5の型面の合わせ加工に多くの工数を必要と
するという不具合がある。
【0006】また、ボード芯材2とパッド付き表皮材3
との全面にわたり均一なプレス圧をかけることが難し
く、上下型4,5の当たりにより、製品表面に凹凸が発
生し、製品外観を良好に維持することが難しいという欠
点も同時に指摘されている。
【0007】また、型製作費が高価であり、かつ重量化
するため、上型5を駆動する駆動機構に大きな負荷が加
わる等の問題点も指摘されている。
【0008】この発明は、このような事情に鑑みてなさ
れたもので、本発明の目的とするところは、ボード芯材
とパッド付き表皮材とをプレス一体化してなる自動車用
内装部品の製造方法において、型製作が簡単かつ廉価に
行なえ、しかも製品表面の外観が美麗なものにでき、か
つ駆動機構の負荷も低減させた自動車用内装部品の製造
方法を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は、所要形状に成形されたボード芯材と、こ
のボード芯材の表面側に貼着されるパッド付き表皮材と
からなる自動車用内装部品の製造方法において、ボード
芯材の面形状を備えた下型の上面に、接着剤を塗布乾燥
させたボード芯材をセットするとともに、その上側から
パッド付き表皮材を載置し、ブロック状のポリウレタン
フォームにより構成された上型を下型に対して下降さ
せ、上下型を圧締めすることにより、ボード芯材の一面
側にパッド付き表皮材を一体プレスしたことを特徴とす
る。
【0010】
【作用】以上の構成から明らかなように、プレス上型と
してブロック状のポリウレタンフォームを使用すること
により、上下型の係合時、上型の弾性変形により、上下
型の合わせを簡単に行なうことができる。
【0011】そして、上型の弾性作用によりボード芯材
とパッド付き表皮材との間の全面にわたり、均一なプレ
ス圧を印加することが可能となる。
【0012】さらに、樹脂型に比べ、ブロック状のポリ
ウレタンフォームを使用することにより、型製作が廉価
に行なえ、かつ、軽量なため駆動機構に加わる負荷も少
なくて済む。
【0013】加えて、複数の仕様のものに対しては、下
型を交換するだけで、上型は共用化できる。
【0014】
【実施例】以下、本発明に係る自動車用内装部品の製造
方法の実施例について、添付図面を参照しながら詳細に
説明する。
【0015】図1は、本発明方法により製作された自動
車用ドアトリムの構成を示す断面図、図2は本発明方法
を実施するプレス型装置を示す断面図、図3ないし図4
は本発明方法の各工程を示す断面図、図5は本発明に使
用するプレス型装置の変形例を示す断面図である。
【0016】図1において、自動車用ドアトリム10
は、所要形状にプレス成形されたボード芯材11と、こ
のボード芯材11の表面側に一体貼着され、緩衝性およ
び装飾性を備えたパッド付き表皮材12とから大略構成
されている。
【0017】さらに詳しくは、上記パッド付き表皮材1
2は、本実施例においては表面側にクロス13、裏面側
にポリウレタンフォーム14を積層一体化したものを使
用しており、クロス13に代えて、PVCシート等の樹
脂シートを使用してもよい。
【0018】次いで、図2は本発明方法に使用するプレ
ス型装置の構成を示すもので、まず、プレス下型20
は、樹脂型を使用しており、プレス下型20はアルミ等
の下側ベース21上に設置されている。
【0019】一方、プレス上型30は、ブロック状のポ
リウレタンフォーム(比重0.01〜0.03)をアル
ミ等の上側ベース31に取付け、この上側ベース31に
は油圧シリンダ等の駆動用シリンダ32が連結されてい
る。
【0020】尚、プレス下型20の型面20aは、ボー
ド芯材11の裏面形状とほぼ同一の型面を備えている。
【0021】次いで、図1に示す自動車用ドアトリム1
0の製造工程について、図3,図4に基づき説明する
と、まず、プレス下型20の上面にボード芯材11をそ
の裏面を下側に向けてセットする。そして、ボード芯材
11の上面側に接着剤15を塗布した後、この接着剤1
5を乾燥させる。
【0022】更に、その上側からパッド付き表皮材12
をクロス13を上側に向けてセットする。以上が素材の
セット工程である。
【0023】次に、図4に示すように、駆動機構32を
動作させて、プレス上型30を下降させて、プレス上下
型20,30を圧締めすることにより、ボード芯材11
に対してパッド付き表皮材12をプレス一体化する。
【0024】このとき、プレス上型30はポリウレタン
フォームで構成されているため、ボード芯材11の曲面
形状に追随して、プレス上型30が弾性変形し、パッド
付き表皮材12の全面にわたり均一なプレス圧を印加す
ることになり、ボード芯材11とパッド付き表皮材12
のプレス一体化時、製品表面に凹凸が生じることがな
く、良好な製品外観が得られることになる。
【0025】さらに、プレス上型30の弾性作用を利用
することにより、プレス上下型の精密な合わせが必要で
なくなり、型製作が廉価かつ容易に行なえる利点があ
る。
【0026】加えて、樹脂型に比べ、ブロック状のポリ
ウレタンフォームを使用することにより、プレス上型3
0が非常に軽量化し、そのため、駆動機構32に加わる
負荷が低減されるとともに、製品形状を変える場合にお
いても、このプレス上型30を共用化できるという有利
さがある。
【0027】次いで、図5はボード芯材11とパッド付
き表皮材12との間でさらに均一なプレス圧を印加する
ためのプレス金型の変形例を示すもので、ポリウレタン
フォームからなるプレス上型30の一部にポリウレタン
フォームからなる補助ブロック33を一体化することに
より、さらに製品の深絞り部分においてもパッド付き表
皮材12を良好な接合強度でもってボード芯材11に一
体化することが可能となる。
【0028】
【発明の効果】以上説明した通り、本発明による自動車
用内装部品の製造方法は、以下に記載する格別の作用効
果を有する。
【0029】(1)プレス上型にブロック状のポリウレ
タンフォームを使用することにより、従来必要としたプ
レス上下型の精度良い合わせ加工が不要となり、かつ廉
価なポリウレタンフォームを使用することにより、プレ
ス上下型の型製作が廉価かつ簡単に行なえるという作用
効果を有する。
【0030】(2)プレス上下型の係合圧締め時、ポリ
ウレタンフォームからなるプレス上型が弾性変形するた
め、製品形状に容易に追随し、ボード芯材とパッド付き
表皮材との間で均一なプレス圧をかけることができ、従
来プレス圧のバラツキにより製品表面に凹凸が生じる等
の不具合を有効に解決することができる、美麗な製品外
観が得られる、という効果を有する。
【0031】(3)樹脂型に比べポリウレタンフォーム
を使用することにより、型重量を大幅に低減でき、駆動
機構に加わる負荷を低減することができるという効果を
有する。
【0032】(4)製品形状に変化を加える場合、プレ
ス上型を共用化することができるため、複数仕様の場合
でも、下型のみを変更するだけで、容易に適用できると
いう効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明方法により製作された自動車用ドアトリ
ムの構成を示す断面図。
【図2】本発明方法に使用するプレス型装置の構成を示
す断面図。
【図3】本発明方法の一工程を示すもので、素材のセッ
ト工程を示す断面図。
【図4】本発明方法の一工程を示すもので、プレス上下
型の圧締め工程を示す断面図。
【図5】本発明方法に使用するプレス型装置の別実施例
を示す断面図。
【図6】自動車用ドアトリムの一般構成を示す断面図。
【図7】従来のプレス型装置の構成を示す断面図。
【符号の説明】
10 自動車用ドアトリム 11 ボード芯材 12 パッド付き表皮材 13 クロス 14 ポリウレタンフォーム 15 接着剤 20 プレス下型 30 プレス上型 32 駆動機構 33 補助ブロック
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 B29L 31:58 4F

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 【請求項1】所要形状に成形されたボード芯材(11)
    と、このボード芯材(11)の表面側に貼着されるパッ
    ド付き表皮材(12)とからなる自動車用内装部品の製
    造方法において、 ボード芯材(11)の面形状を備えた下型(20)の上
    面に、接着剤(15)を塗布乾燥させたボード芯材(1
    1)をセットするとともに、その上側からパッド付き表
    皮材(12)を載置し、ブロック状のポリウレタンフォ
    ームにより構成された上型(30)を下型(20)に対
    して下降させ、上下型(20,30)を圧締めすること
    により、ボード芯材(11)の一面側にパッド付き表皮
    材(12)を一体プレスしたことを特徴とする自動車用
    内装部品の製造方法。
JP16153691A 1991-07-02 1991-07-02 自動車用内装部品の製造方法 Pending JPH058301A (ja)

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Date Code Title Description
A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 19960807