JPH0735099B2 - 自動車用内装部品における装飾シートの圧着方法および圧着装置 - Google Patents
自動車用内装部品における装飾シートの圧着方法および圧着装置Info
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- JPH0735099B2 JPH0735099B2 JP11340591A JP11340591A JPH0735099B2 JP H0735099 B2 JPH0735099 B2 JP H0735099B2 JP 11340591 A JP11340591 A JP 11340591A JP 11340591 A JP11340591 A JP 11340591A JP H0735099 B2 JPH0735099 B2 JP H0735099B2
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- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B29—WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
- B29C—SHAPING OR JOINING OF PLASTICS; SHAPING OF MATERIAL IN A PLASTIC STATE, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; AFTER-TREATMENT OF THE SHAPED PRODUCTS, e.g. REPAIRING
- B29C66/00—General aspects of processes or apparatus for joining preformed parts
- B29C66/70—General aspects of processes or apparatus for joining preformed parts characterised by the composition, physical properties or the structure of the material of the parts to be joined; Joining with non-plastics material
- B29C66/71—General aspects of processes or apparatus for joining preformed parts characterised by the composition, physical properties or the structure of the material of the parts to be joined; Joining with non-plastics material characterised by the composition of the plastics material of the parts to be joined
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- Moulds For Moulding Plastics Or The Like (AREA)
- Blow-Moulding Or Thermoforming Of Plastics Or The Like (AREA)
- Lining Or Joining Of Plastics Or The Like (AREA)
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】この発明は、自動車用ドアトリム
等自動車用内装部品における装飾シートの圧着方法およ
び圧着装置に関する。
等自動車用内装部品における装飾シートの圧着方法およ
び圧着装置に関する。
【０００２】
【従来の技術】最近、自動車室内の居住性を高めるため
に、自動車用ドアトリム等の内装部品の材質をグレード
アップさせるか、あるいはクロス等の装飾シートをドア
トリム表面の適宜箇所に装着する方法が試みられてい
る。
に、自動車用ドアトリム等の内装部品の材質をグレード
アップさせるか、あるいはクロス等の装飾シートをドア
トリム表面の適宜箇所に装着する方法が試みられてい
る。
【０００３】図８は、自動車用ドアトリムの構成の概要
を示すもので、図面において、自動車用ドアトリムは、
所要形状に成形された芯材１の表面に表皮材２を貼着一
体化して形成したドアトリム本体３と、このドアトリム
本体３の表面適宜箇所に装飾性をさらに付与するために
装着されるクロス等の装飾シート４とから構成されてい
る。
を示すもので、図面において、自動車用ドアトリムは、
所要形状に成形された芯材１の表面に表皮材２を貼着一
体化して形成したドアトリム本体３と、このドアトリム
本体３の表面適宜箇所に装飾性をさらに付与するために
装着されるクロス等の装飾シート４とから構成されてい
る。
【０００４】そして、ドアトリム本体３に対して装飾シ
ート４を装着する方法は、図９に示すように、圧着用上
型５にドアトリム本体３をセットするとともに、圧着用
下型６に予め所要形状にトリムカットされている装飾シ
ート４をガイド部材７により位置決めした状態でセット
しておく。
ート４を装着する方法は、図９に示すように、圧着用上
型５にドアトリム本体３をセットするとともに、圧着用
下型６に予め所要形状にトリムカットされている装飾シ
ート４をガイド部材７により位置決めした状態でセット
しておく。
【０００５】このとき、圧着用下型６は、ドアトリム本
体３の曲面形状に装飾シート４を容易に追随させるよう
に、平面に近い湾曲面を備えた可動型６ａと、ドアトリ
ムのウエスト部に相当する型面を備えた固定型６ｂと
が、それぞれベース６ｃに対して可動型６ａはスプリン
グ機構６ｄを介して取付けられており、固定型６ｂはベ
ース６ｃに対してオーバーストロークを防止する緩衝部
材６ｅを介して固定されている。
体３の曲面形状に装飾シート４を容易に追随させるよう
に、平面に近い湾曲面を備えた可動型６ａと、ドアトリ
ムのウエスト部に相当する型面を備えた固定型６ｂと
が、それぞれベース６ｃに対して可動型６ａはスプリン
グ機構６ｄを介して取付けられており、固定型６ｂはベ
ース６ｃに対してオーバーストロークを防止する緩衝部
材６ｅを介して固定されている。
【０００６】なお、圧着用下型６とガイド部材７との間
には木目込み用バー８がベース６ｃに対して固定されて
いる。
には木目込み用バー８がベース６ｃに対して固定されて
いる。
【０００７】そして、圧着用上下型５，６にドアトリム
本体３および装飾シート４のセット作業が完了すれば、
図１０に示すように、圧着用上型５が下降して圧着用上
型５と圧着用下型６の可動型６ａとがまず係合する。そ
して、この圧着用上型５と可動型６ａとの係合圧締めに
より、ドアトリム本体３の中央部分に装飾シート４が圧
着一体化される。これが第１の圧着工程である。
本体３および装飾シート４のセット作業が完了すれば、
図１０に示すように、圧着用上型５が下降して圧着用上
型５と圧着用下型６の可動型６ａとがまず係合する。そ
して、この圧着用上型５と可動型６ａとの係合圧締めに
より、ドアトリム本体３の中央部分に装飾シート４が圧
着一体化される。これが第１の圧着工程である。
【０００８】さらに、圧着用上型５が下降して、これに
伴い可動型６ａもスプリング手段６ｄの弾性作用により
上型５と一体に下降し、図１１に示すように、圧着用上
型５と固定型６ｂとが係合して、ドアトリム本体３のウ
エスト部に沿って装飾シート４が圧着される。このと
き、ガイド部材７はスプリング手段７ａにより下方向に
下降している。
伴い可動型６ａもスプリング手段６ｄの弾性作用により
上型５と一体に下降し、図１１に示すように、圧着用上
型５と固定型６ｂとが係合して、ドアトリム本体３のウ
エスト部に沿って装飾シート４が圧着される。このと
き、ガイド部材７はスプリング手段７ａにより下方向に
下降している。
【０００９】そして、この第２の圧着工程と同時に、木
目込み用バー８により装飾シート４の周縁端末４ａがド
アトリム本体３に設けられた木目込み用溝部３ａ内に周
縁端末が圧入され、いわゆる木目込み処理が行なわれ
る。
目込み用バー８により装飾シート４の周縁端末４ａがド
アトリム本体３に設けられた木目込み用溝部３ａ内に周
縁端末が圧入され、いわゆる木目込み処理が行なわれ
る。
【００１０】
【発明が解決しようとする課題】このように、従来の装
飾シート４の圧着方法においては、トリム本体３の曲面
形状に対応するように、圧着用下型６を可動型６ａと固
定型６ｂとに分割構成し、装飾シート４に過度のテンシ
ョンが加わることを避けるとともに、圧着用下型６の３
辺に沿ってガイド部材７を設置して装飾シート４の正確
な位置決めを行なうというものである。
飾シート４の圧着方法においては、トリム本体３の曲面
形状に対応するように、圧着用下型６を可動型６ａと固
定型６ｂとに分割構成し、装飾シート４に過度のテンシ
ョンが加わることを避けるとともに、圧着用下型６の３
辺に沿ってガイド部材７を設置して装飾シート４の正確
な位置決めを行なうというものである。
【００１１】しかしながら、従来の圧着方法において
は、図１０に示すように第１の圧着工程で、圧着用上型
５と可動型６ａとの間で充分な面圧が確保できないた
め、ガイド部材７に沿って装飾シート４を正確に位置決
めしたとしても、この第１の圧着工程で装飾シート４に
位置ずれ等が生じるという不具合が指摘されている。
は、図１０に示すように第１の圧着工程で、圧着用上型
５と可動型６ａとの間で充分な面圧が確保できないた
め、ガイド部材７に沿って装飾シート４を正確に位置決
めしたとしても、この第１の圧着工程で装飾シート４に
位置ずれ等が生じるという不具合が指摘されている。
【００１２】さらに、ドアトリム本体３のウエスト部に
圧着される装飾シート４はフリー状態であり、テンショ
ンを加える構成ではないため、装飾シート４にシワ，タ
ルミが発生しやすく、また、図１２に示すように、可動
型６ａと固定型６ｂとの分割ラインに沿って、製品表面
に分割ラインが転写されてしまい、製品表面の外観不良
を招くという欠点も同時に指摘されている。
圧着される装飾シート４はフリー状態であり、テンショ
ンを加える構成ではないため、装飾シート４にシワ，タ
ルミが発生しやすく、また、図１２に示すように、可動
型６ａと固定型６ｂとの分割ラインに沿って、製品表面
に分割ラインが転写されてしまい、製品表面の外観不良
を招くという欠点も同時に指摘されている。
【００１３】この発明は、このような事情に鑑みてなさ
れたもので、本発明の目的とするところは、トリム本体
に装飾シートを圧着する圧着方法ならびに圧着装置にお
いて、予め所要外形状にトリムカットされた装飾シート
を使用しても、トリム本体の複雑な曲面形状にシワ，剥
がれ等の不良が発生することなく、かつ位置ずれがなく
精度よくトリム本体の表面所定箇所に圧着できる装飾シ
ートの圧着方法および圧着装置を提供することにある。
れたもので、本発明の目的とするところは、トリム本体
に装飾シートを圧着する圧着方法ならびに圧着装置にお
いて、予め所要外形状にトリムカットされた装飾シート
を使用しても、トリム本体の複雑な曲面形状にシワ，剥
がれ等の不良が発生することなく、かつ位置ずれがなく
精度よくトリム本体の表面所定箇所に圧着できる装飾シ
ートの圧着方法および圧着装置を提供することにある。
【００１４】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は、所要の曲面形状に成形されたトリム本体
と、このトリム本体の表面側所定箇所に装着される装飾
シートとから自動車用内装部品が構成されるとともに、
上記装飾シートをトリム本体の曲面部に圧着する自動車
用内装部品における装飾シートの圧着方法において、所
要外形状にトリムカットされた装飾シートを圧着用下型
の周囲の少なくとも２辺に沿って配設されたガイド部材
に沿って位置決めするとともに、圧着用下型の１辺に沿
って設置された可動式のクランプ装置に装飾シートの端
縁部をクランプ保持することにより、装飾シートを圧着
用下型にセットする工程と、トリム本体をセットした圧
着用上型を圧着用下型に対して下降させ、圧着用下型の
ロック機構によりロック状態にある可動型と圧着用上型
とを係合させ、トリム本体に対して装飾シートを圧着す
る第１の圧着工程と、その後、上記可動型のロック機構
を解除して、圧着用上型と可動型とを一体に下降させ、
クランプ装置により装飾シートにテンションを加えつ
つ、圧着用上型と圧着用下型の固定型とを係合させ、ト
リム本体に対して装飾シートを圧着する第２の圧着工程
と、からなることを特徴とする。
に、本発明は、所要の曲面形状に成形されたトリム本体
と、このトリム本体の表面側所定箇所に装着される装飾
シートとから自動車用内装部品が構成されるとともに、
上記装飾シートをトリム本体の曲面部に圧着する自動車
用内装部品における装飾シートの圧着方法において、所
要外形状にトリムカットされた装飾シートを圧着用下型
の周囲の少なくとも２辺に沿って配設されたガイド部材
に沿って位置決めするとともに、圧着用下型の１辺に沿
って設置された可動式のクランプ装置に装飾シートの端
縁部をクランプ保持することにより、装飾シートを圧着
用下型にセットする工程と、トリム本体をセットした圧
着用上型を圧着用下型に対して下降させ、圧着用下型の
ロック機構によりロック状態にある可動型と圧着用上型
とを係合させ、トリム本体に対して装飾シートを圧着す
る第１の圧着工程と、その後、上記可動型のロック機構
を解除して、圧着用上型と可動型とを一体に下降させ、
クランプ装置により装飾シートにテンションを加えつ
つ、圧着用上型と圧着用下型の固定型とを係合させ、ト
リム本体に対して装飾シートを圧着する第２の圧着工程
と、からなることを特徴とする。
【００１５】さらに、本発明に使用する圧着装置は、ド
アトリム本体をセットする昇降可能な圧着用上型と、可
動型と固定型とからなり、圧着用上型と係合して、装飾
シートをトリム本体に圧着する圧着用下型と、可動型を
上方位置でロックするロック機構と、圧着用下型の周囲
の少なくとも２辺に沿って配設され、装飾シートの位置
決めを行なうガイド部材と、圧着用下型の１辺に設けら
れ、装飾シートの第２圧着工程でテンションを加えるダ
ンパー付きクランプ装置とからなることを特徴とする。
アトリム本体をセットする昇降可能な圧着用上型と、可
動型と固定型とからなり、圧着用上型と係合して、装飾
シートをトリム本体に圧着する圧着用下型と、可動型を
上方位置でロックするロック機構と、圧着用下型の周囲
の少なくとも２辺に沿って配設され、装飾シートの位置
決めを行なうガイド部材と、圧着用下型の１辺に設けら
れ、装飾シートの第２圧着工程でテンションを加えるダ
ンパー付きクランプ装置とからなることを特徴とする。
【００１６】
【作用】以上の構成から明らかなように、第１の圧着工
程で、可動型は上方位置でロックされた状態で圧着用上
型と係合圧締めを行なうものであるから、従来に比べ大
きなプレス圧力を印加することが可能となり、このこと
により装飾シートの位置ずれが確実に防止できる。
程で、可動型は上方位置でロックされた状態で圧着用上
型と係合圧締めを行なうものであるから、従来に比べ大
きなプレス圧力を印加することが可能となり、このこと
により装飾シートの位置ずれが確実に防止できる。
【００１７】さらに、可動型のロック機構が解除され、
可動型と圧着用上型とがさらに下降を始め、圧着用上型
と固定型との間の係合が完了するまで、装飾シートの側
縁端末は可動式のクランプ装置により保持されており、
このクランプ装置はダンパー等の緩衝機構を備えている
ため、圧着用上型と固定型との間におけるトリム本体に
対する装飾シートの圧着は、装飾シートに適度のテンシ
ョンを加えることができ、装飾シートにシワ，タルミが
発生することがなく、しかも固定型と可動型との間の分
割ラインが製品表面に転写されることがない。
可動型と圧着用上型とがさらに下降を始め、圧着用上型
と固定型との間の係合が完了するまで、装飾シートの側
縁端末は可動式のクランプ装置により保持されており、
このクランプ装置はダンパー等の緩衝機構を備えている
ため、圧着用上型と固定型との間におけるトリム本体に
対する装飾シートの圧着は、装飾シートに適度のテンシ
ョンを加えることができ、装飾シートにシワ，タルミが
発生することがなく、しかも固定型と可動型との間の分
割ラインが製品表面に転写されることがない。
【００１８】
【実施例】以下、本発明による装飾シートの圧着方法お
よび圧着装置の一実施例について、添付図面を参照しな
がら詳細に説明する。
よび圧着装置の一実施例について、添付図面を参照しな
がら詳細に説明する。
【００１９】図１，図２は本発明方法を適用して製作し
た自動車用ドアトリムを示す正面図および断面図、図３
は本発明に係る装飾シートの圧着装置の構成を示す断面
図、図４ないし図７は本発明方法の各工程を示す断面図
である。
た自動車用ドアトリムを示す正面図および断面図、図３
は本発明に係る装飾シートの圧着装置の構成を示す断面
図、図４ないし図７は本発明方法の各工程を示す断面図
である。
【００２０】図１，図２において、自動車用ドアトリム
１０は、ドアトリム本体１１と、このドアトリム本体１
１の表面側所定箇所に装着されるクロス等の装飾シート
１２とから大略構成されている。
１０は、ドアトリム本体１１と、このドアトリム本体１
１の表面側所定箇所に装着されるクロス等の装飾シート
１２とから大略構成されている。
【００２１】さらに詳しくは、上記ドアトリム本体１１
は、所要形状に熱圧成形された木質繊維板等からなる芯
材１３と、この芯材１３の表面側に真空成形等により一
体貼着される表皮材１４とからなり、この表皮材１４は
ポリプロピレンフォーム，ポリエチレンフォーム等の発
泡層１５をＡＢＳ混入ＰＶＣシート等の表皮シート１６
裏面にラミネートして構成されている。
は、所要形状に熱圧成形された木質繊維板等からなる芯
材１３と、この芯材１３の表面側に真空成形等により一
体貼着される表皮材１４とからなり、この表皮材１４は
ポリプロピレンフォーム，ポリエチレンフォーム等の発
泡層１５をＡＢＳ混入ＰＶＣシート等の表皮シート１６
裏面にラミネートして構成されている。
【００２２】そして、上記ドアトリム本体１１には、装
飾シート１２の側縁ならびに下縁に沿って、その周縁端
末１２ａを圧入する木目込み用溝部１７が凹設されてお
り、この溝部１７は芯材１３のプレス成形時に同時に形
成される。
飾シート１２の側縁ならびに下縁に沿って、その周縁端
末１２ａを圧入する木目込み用溝部１７が凹設されてお
り、この溝部１７は芯材１３のプレス成形時に同時に形
成される。
【００２３】一方、装飾シート１２は、ベルベット，ジ
ャージ，トリコット，モケット等のクロスから適宜選択
されてよく、この装飾シート１２の周縁端末１２ａは、
上述したように木目込み用溝部１７内に圧入されて、端
末処理が行なわれることにより、優れた外観意匠性を備
えている。
ャージ，トリコット，モケット等のクロスから適宜選択
されてよく、この装飾シート１２の周縁端末１２ａは、
上述したように木目込み用溝部１７内に圧入されて、端
末処理が行なわれることにより、優れた外観意匠性を備
えている。
【００２４】なお、芯材１３として、熱可塑性複合樹脂
板等を使用してもよく、この場合はシート状の素材を予
熱軟化させた後、所要形状のコールドプレス成形用金型
によりプレス成形することにより、所望形状の芯材１３
が得られる。
板等を使用してもよく、この場合はシート状の素材を予
熱軟化させた後、所要形状のコールドプレス成形用金型
によりプレス成形することにより、所望形状の芯材１３
が得られる。
【００２５】ところで、本発明はドアトリム本体１１に
対して装飾シート１２を圧着する方法に関するものであ
るが、圧着方法を説明する前に、それに使用する圧着装
置の構成について、図３を基に説明する。
対して装飾シート１２を圧着する方法に関するものであ
るが、圧着方法を説明する前に、それに使用する圧着装
置の構成について、図３を基に説明する。
【００２６】この圧着装置は、ドアトリム本体１１をセ
ットする圧着用上型２０と、装飾シート１２をセットす
る圧着用下型３０と、圧着用下型３０の周囲３辺に沿っ
て、その外周に設置され、装飾シート１２の周縁端末１
２ａをドアトリム本体１１の木目込み用溝部１７内に圧
入する木目込み用バー４０と、さらに木目込み用バー４
０の外周に沿って設置され、装飾シート１２の位置決め
を行なうためのガイド部材５０と、圧着用下型３０の残
る１辺に沿って設置され、装飾シート１２のドアウエス
ト側端縁部分を保持する可動式のクランプ装置６０とか
ら大略構成されている。
ットする圧着用上型２０と、装飾シート１２をセットす
る圧着用下型３０と、圧着用下型３０の周囲３辺に沿っ
て、その外周に設置され、装飾シート１２の周縁端末１
２ａをドアトリム本体１１の木目込み用溝部１７内に圧
入する木目込み用バー４０と、さらに木目込み用バー４
０の外周に沿って設置され、装飾シート１２の位置決め
を行なうためのガイド部材５０と、圧着用下型３０の残
る１辺に沿って設置され、装飾シート１２のドアウエス
ト側端縁部分を保持する可動式のクランプ装置６０とか
ら大略構成されている。
【００２７】さらに詳しくは、圧着用上型２０は、上側
ベース２１に取付けられており、この上側ベース２１は
油圧あるいは空圧等の駆動用シリンダ２２により昇降可
能に構成されている。
ベース２１に取付けられており、この上側ベース２１は
油圧あるいは空圧等の駆動用シリンダ２２により昇降可
能に構成されている。
【００２８】また、圧着用下型３０は、トリム本体１１
の複雑な曲面形状に追従して装飾シート１２を圧着一体
化するために、可動型３１と固定型３２とから構成さ
れ、可動型３１はドアトリム本体１１のほぼ中央部の比
較的平面に近い湾曲状の型面を備えており、固定型３２
はドアトリム本体１１のドアウエスト部に相当する湾曲
面を備えている。
の複雑な曲面形状に追従して装飾シート１２を圧着一体
化するために、可動型３１と固定型３２とから構成さ
れ、可動型３１はドアトリム本体１１のほぼ中央部の比
較的平面に近い湾曲状の型面を備えており、固定型３２
はドアトリム本体１１のドアウエスト部に相当する湾曲
面を備えている。
【００２９】そして、可動型３１はベース３３に対し
て、最上方位置でロック機構を介して充分なプレス圧に
耐え得る構成である。
て、最上方位置でロック機構を介して充分なプレス圧に
耐え得る構成である。
【００３０】すなわち、可動型３１の下面に連結した支
持部材３４は、ストッパー３５と当接しており、このス
トッパー３５はシリンダ３６により進退可能に構成され
ており、可動型３１の下面に設けたスプリング機構３７
により、ストッパー３５と支持部材３４との係合が解除
された場合、スプリング３７のバネ力に抗して、可動型
３１は矢印方向に可動できる構成である。
持部材３４は、ストッパー３５と当接しており、このス
トッパー３５はシリンダ３６により進退可能に構成され
ており、可動型３１の下面に設けたスプリング機構３７
により、ストッパー３５と支持部材３４との係合が解除
された場合、スプリング３７のバネ力に抗して、可動型
３１は矢印方向に可動できる構成である。
【００３１】さらに、固定型３２および木目込み用バー
４０は、それぞれベース３３に対して固定されている
が、ガイド部材５０は、ブラケット５１がスプリング手
段５２を介してベース３３に固定されている関係で、圧
着用上型２０の下降に伴い、スプリング機構３７のバネ
力に抗して、下方向へ押圧可能である。
４０は、それぞれベース３３に対して固定されている
が、ガイド部材５０は、ブラケット５１がスプリング手
段５２を介してベース３３に固定されている関係で、圧
着用上型２０の下降に伴い、スプリング機構３７のバネ
力に抗して、下方向へ押圧可能である。
【００３２】さらに、可動式のクランプ装置６０は、固
定型３２に当接するダンパー６１（本実施例では油圧ダ
ンパーを使用している）を備えており、ベース３３に対
するスライド機構６２が組み込まれており、可動式のク
ランプ装置６０として機能する。
定型３２に当接するダンパー６１（本実施例では油圧ダ
ンパーを使用している）を備えており、ベース３３に対
するスライド機構６２が組み込まれており、可動式のク
ランプ装置６０として機能する。
【００３３】次に、図３に示す圧着装置を使用して、ド
アトリム本体１１に対して装飾シート１２を圧着する方
法について、図４ないし図７に基づいて説明する。
アトリム本体１１に対して装飾シート１２を圧着する方
法について、図４ないし図７に基づいて説明する。
【００３４】まず、図４に示すように、圧着用上型２０
の型面に沿って、ドアトリム本体１１をセットするとと
もに、装飾シート１２の周縁３辺をガイド部材５０に突
き当てるようにして正確に圧着用下型３０上面にセット
するとともに、装飾シート１２の残る１辺を可動式のク
ランプ装置６０により保持する。
の型面に沿って、ドアトリム本体１１をセットするとと
もに、装飾シート１２の周縁３辺をガイド部材５０に突
き当てるようにして正確に圧着用下型３０上面にセット
するとともに、装飾シート１２の残る１辺を可動式のク
ランプ装置６０により保持する。
【００３５】このとき、ドアトリム本体１１の装飾シー
ト１２圧着箇所には、予め接着剤がコーティングされて
いる。
ト１２圧着箇所には、予め接着剤がコーティングされて
いる。
【００３６】このように、ドアトリム本体１１と装飾シ
ート１２のセット工程が完了すれば、駆動用シリンダ２
２が動作して、圧着用上型２０が下降し、図５に示すよ
うに、圧着用上型２０と可動型３１とが係合する。
ート１２のセット工程が完了すれば、駆動用シリンダ２
２が動作して、圧着用上型２０が下降し、図５に示すよ
うに、圧着用上型２０と可動型３１とが係合する。
【００３７】このとき、可動型３１は、支持部材３４が
ストッパー３５の上面に位置しており、ロック状態であ
り、本実施例では大きなプレス圧に対して充分耐え得る
強度を備えており、この第１圧着工程で、正確位置に位
置決めされた装飾シート１２がトリム本体１１に確実に
位置決め、かつ圧着一体化される。
ストッパー３５の上面に位置しており、ロック状態であ
り、本実施例では大きなプレス圧に対して充分耐え得る
強度を備えており、この第１圧着工程で、正確位置に位
置決めされた装飾シート１２がトリム本体１１に確実に
位置決め、かつ圧着一体化される。
【００３８】そして、第１の圧着工程が済んだ後、シリ
ンダ３６が作動して、ストッパー３５が矢印方向に後退
して、ここで可動型３１は下方向に下降可能となり、ス
プリング機構３７のバネ力に抗して圧着用上型２０と可
動型３１とが一体に下降を始める（図６参照）。
ンダ３６が作動して、ストッパー３５が矢印方向に後退
して、ここで可動型３１は下方向に下降可能となり、ス
プリング機構３７のバネ力に抗して圧着用上型２０と可
動型３１とが一体に下降を始める（図６参照）。
【００３９】このとき、ガイド部材５０は圧着用上型２
０により下方向に押され、スプリング手段５２のバネ力
に抗して下降するとともに、装飾シート１２の周縁部分
を保持しているクランプ装置６０は、装飾シート１２が
中央方向に引張られるが、ダンパー６１の緩衝作用によ
り、常に適切なテンションを装飾シート１２に加えるこ
とができる。
０により下方向に押され、スプリング手段５２のバネ力
に抗して下降するとともに、装飾シート１２の周縁部分
を保持しているクランプ装置６０は、装飾シート１２が
中央方向に引張られるが、ダンパー６１の緩衝作用によ
り、常に適切なテンションを装飾シート１２に加えるこ
とができる。
【００４０】そして、図７に示すように、圧着用上型２
０と固定型３２の係合圧締めにより、ドアトリム本体１
１のウエスト部に沿って、装飾シート１２が可動式のク
ランプ装置６０により適度のテンションを印加した状態
で貼着され、ドアトリム本体１１に対する装飾シート１
２の圧着が完了する。
０と固定型３２の係合圧締めにより、ドアトリム本体１
１のウエスト部に沿って、装飾シート１２が可動式のク
ランプ装置６０により適度のテンションを印加した状態
で貼着され、ドアトリム本体１１に対する装飾シート１
２の圧着が完了する。
【００４１】この第２の圧着工程と同一工程で、ベース
３３に固定されている木目込み用バー４０の先端が圧着
用下型３０の可動型３１の下降動作により、相対的に可
動型３１の型面より上方に位置することになり、木目込
み用バー４０の先端部分が装飾シート１２の周縁端末１
２ａをドアトリム本体１１の木目込み用溝部１７内に圧
入する、いわゆる木目込み操作がなされる。
３３に固定されている木目込み用バー４０の先端が圧着
用下型３０の可動型３１の下降動作により、相対的に可
動型３１の型面より上方に位置することになり、木目込
み用バー４０の先端部分が装飾シート１２の周縁端末１
２ａをドアトリム本体１１の木目込み用溝部１７内に圧
入する、いわゆる木目込み操作がなされる。
【００４２】そして、トリム本体１１に対する装飾シー
ト１２の圧着工程および木目込み処理工程が完了すれ
ば、圧着用上型２０が駆動用シリンダ２２の動作により
上昇するとともに、可動型３１も同様にスプリング機構
３７のバネ力により最上方位置に戻り、シリンダ３６の
動作により支持部材３４の下側にストッパー３５が位置
し、ロック状態となり、ガイド部材５０においてもスプ
リング５２のバネ力により、最上方位置に戻り、上述し
た工程を連続的に行なえば量産が可能である。
ト１２の圧着工程および木目込み処理工程が完了すれ
ば、圧着用上型２０が駆動用シリンダ２２の動作により
上昇するとともに、可動型３１も同様にスプリング機構
３７のバネ力により最上方位置に戻り、シリンダ３６の
動作により支持部材３４の下側にストッパー３５が位置
し、ロック状態となり、ガイド部材５０においてもスプ
リング５２のバネ力により、最上方位置に戻り、上述し
た工程を連続的に行なえば量産が可能である。
【００４３】
【発明の効果】以上説明した通り、本発明によれば、以
下に記載する格別の作用効果を有する。
下に記載する格別の作用効果を有する。
【００４４】（１）圧着用下型の可動型は第１の圧着工
程ではロック状態となるようにロック機構が採用されて
いるため、第１の圧着工程で圧着用上型と圧着用下型の
可動型との間に高いプレス圧を印加することが可能とな
り、所要外形状にプレカットされた装飾シートをガイド
部材に位置決めすれば、位置ずれが確実に防止でき、精
度のよい位置決めならびに圧着加工が期待でき、位置ず
れ不良を大幅に低減させることができるという効果を有
する。
程ではロック状態となるようにロック機構が採用されて
いるため、第１の圧着工程で圧着用上型と圧着用下型の
可動型との間に高いプレス圧を印加することが可能とな
り、所要外形状にプレカットされた装飾シートをガイド
部材に位置決めすれば、位置ずれが確実に防止でき、精
度のよい位置決めならびに圧着加工が期待でき、位置ず
れ不良を大幅に低減させることができるという効果を有
する。
【００４５】（２）第１圧着工程から第２圧着工程まで
の間で装飾シートをダンパー付きクランプ装置により保
持することにより、装飾シートに適切なテンションを加
えつつ装飾シートのトリム本体に対する圧着を行なうよ
うにしたため、装飾シートにシワ，タルミが発生するこ
とが確実に防止できるとともに、従来生じていた可動型
と固定型との分割ラインが製品表面に生じることが皆無
となり、製品表面にシワ，タルミあるいは不要なライン
が何等形成されず、美麗な製品外観が得られるという効
果を有する。
の間で装飾シートをダンパー付きクランプ装置により保
持することにより、装飾シートに適切なテンションを加
えつつ装飾シートのトリム本体に対する圧着を行なうよ
うにしたため、装飾シートにシワ，タルミが発生するこ
とが確実に防止できるとともに、従来生じていた可動型
と固定型との分割ラインが製品表面に生じることが皆無
となり、製品表面にシワ，タルミあるいは不要なライン
が何等形成されず、美麗な製品外観が得られるという効
果を有する。
【図１】本発明方法により製作された自動車用ドアトリ
ムを示す正面図。
ムを示す正面図。
【図２】図１中II−II線断面図。
【図３】本発明による装飾シートの圧着装置の構成を示
す断面図。
す断面図。
【図４】本発明方法の一工程を示すもので、圧着装置へ
の材料セット工程を示す断面図。
の材料セット工程を示す断面図。
【図５】本発明方法の一工程を示すもので、圧着用上型
と圧着用下型の可動型との係合状態を示す断面図。
と圧着用下型の可動型との係合状態を示す断面図。
【図６】本発明方法の一工程を示すもので、第１圧着工
程後、第２圧着工程の途中の状態を示す断面図。
程後、第２圧着工程の途中の状態を示す断面図。
【図７】本発明方法の一工程を示すもので、木目込み工
程ならびに圧着用上型と固定型との係合状態を示す断面
図。
程ならびに圧着用上型と固定型との係合状態を示す断面
図。
【図８】従来の自動車用ドアトリムの構成を示す断面
図。
図。
【図９】従来の装飾シートの圧着装置を示す断面図。
【図１０】装飾シートの従来の圧着方法を示すもので、
第１圧着工程を示す断面図。
第１圧着工程を示す断面図。
【図１１】装飾シートの従来の圧着方法を示すもので、
第２圧着工程を示す断面図。
第２圧着工程を示す断面図。
【図１２】従来の装飾シートの圧着方法の不具合点を示
すドアトリムを示す断面図。
すドアトリムを示す断面図。
１０ 自動車用ドアトリム １１ ドアトリム本体 １２ 装飾シート ２０ 圧着用上型 ３０ 圧着用下型 ３１ 可動型 ３２ 固定型 ３３ ベース ３４ 支持部材 ３５ ストッパー ３６ シリンダ ３７ スプリング機構 ４０ 木目込み用バー ５０ ガイド部材 ５２ スプリング機構 ６０ クランプ装置 ６１ ダンパー装置 ６２ スライド機構
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 ＦＩ 技術表示箇所 // Ｂ２９Ｌ 31:58
Claims (2)
- 【請求項１】所要の曲面形状に成形されたトリム本体
（１１）と、このトリム本体（１１）の表面側所定箇所
に装着される装飾シート（１２）とから自動車用内装部
品（１０）が構成されるとともに、上記装飾シート（１
２）をトリム本体（１１）に圧着する自動車用内装部品
における装飾シートの圧着方法において、所要外形状に
トリムカットされた装飾シート（１２）を圧着用下型
（３０）の周囲の少なくとも２辺に沿って配設されたガ
イド部材（５０）に沿って位置決めするとともに、圧着
用下型（３０）の１辺に沿って設置された可動式のクラ
ンプ装置（６０）に装飾シート（１２）の端縁部をクラ
ンプ保持することにより、装飾シート（１２）を圧着用
下型（３０）にセットする工程と、トリム本体（１１）
をセットした圧着用上型（２０）を圧着用下型（３０）
に対して下降させ、圧着用下型（３０）のロック機構
（３５，３６）によりロック状態にある可動型（３１）
と圧着用上型（２０）とを係合させ、トリム本体（１
１）に対して装飾シート（１２）を圧着する第１の圧着
工程と、その後、上記可動型（３１）のロック機構（３
５，３６）を解除して、圧着用上型（２０）と可動型
（３１）とを一体に下降させ、クランプ装置（６０）に
より装飾シート（１２）にテンションを加えつつ、圧着
用上型（２０）と圧着用下型（３０）の固定型（３２）
とを係合させ、トリム本体（１１）に対して装飾シート
（１２）を圧着する第２の圧着工程と、からなることを
特徴とする自動車用内装部品における装飾シートの圧着
方法。 - 【請求項２】ドアトリム本体（１１）をセットする昇降
可能な圧着用上型（２０）と、可動型（３１）と固定型
（３２）とからなり、圧着用上型（２０）と係合して、
装飾シート（１２）をトリム本体（１１）に圧着する圧
着用下型（３０）と、可動型（３１）を上方位置でロッ
クするロック機構（３５，３６）と、圧着用下型（３
０）の周囲の少なくとも２辺に沿って配設され、装飾シ
ート（１２）の位置決めを行なうガイド部材（５０）
と、圧着用下型（３０）の１辺に沿って設けられ、装飾
シート（１２）の第２圧着工程でテンションを加えるダ
ンパー（６３）付きクランプ装置（６０）とからなるこ
とを特徴とする装飾シートの圧着装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP11340591A JPH0735099B2 (ja) | 1991-05-17 | 1991-05-17 | 自動車用内装部品における装飾シートの圧着方法および圧着装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP11340591A JPH0735099B2 (ja) | 1991-05-17 | 1991-05-17 | 自動車用内装部品における装飾シートの圧着方法および圧着装置 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH04341823A JPH04341823A (ja) | 1992-11-27 |
| JPH0735099B2 true JPH0735099B2 (ja) | 1995-04-19 |
Family
ID=14611458
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP11340591A Expired - Lifetime JPH0735099B2 (ja) | 1991-05-17 | 1991-05-17 | 自動車用内装部品における装飾シートの圧着方法および圧着装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0735099B2 (ja) |
Families Citing this family (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH06252734A (ja) * | 1993-02-23 | 1994-09-09 | Nippon Telegr & Teleph Corp <Ntt> | 基準電圧発生回路 |
| JP2002316358A (ja) * | 2001-04-19 | 2002-10-29 | Asano Laboratories Co Ltd | クランプ装置および樹脂成形シートのクランプ方法 |
| JP2006130870A (ja) * | 2004-11-09 | 2006-05-25 | Hitachi Housetec Co Ltd | 成形品の製造方法 |
| TWI643754B (zh) * | 2017-10-19 | 2018-12-11 | 陽程科技股份有限公司 | 曲面貼合裝置及其貼合方法 |
-
1991
- 1991-05-17 JP JP11340591A patent/JPH0735099B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH04341823A (ja) | 1992-11-27 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 19950928 |