JP2007038561A - 装飾シートの圧着装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】トリム本体の表面に装飾シートを圧着して装飾シートの周縁端末を木目込み処理する装飾シートの圧着装置において、装飾シートの端末部の浮き、剥がれ等の不良をなくすとともに、端末処理を簡単かつ廉価に実施する。
【解決手段】トリム本体21の表面に装飾シート40を圧着して木目込み処理する圧着装置50は、トリム本体21をセットする圧着用上型60と、装飾シート40をセットする圧着用下型70とからなり、装飾シート40を位置決めするための位置決めバー80の上端80aに内側を上方に向けて湾曲したガイド用治具82を取り付けて、装飾シート40の周縁端末41を木目込み処理する。従って、このガイド用治具82により粘着剤42がトリム本体21側に付着することがなく、円滑に装飾シート40の周縁端末41をガイド処理することができるとともに、装飾シート40端末部の浮き、剥がれを防止できる一方、従来の界面活性剤bを廃止できる。
【選択図】図4

Description

この発明は、トリム本体の所定箇所に装飾シートを圧着固定するとともに、装飾シートの周縁端末を木目込み処理する際に使用する装飾シートの圧着装置に係り、特に、装飾シートの端末部分に浮き、剥がれ等の不良が生じることがなく、外観見栄えを向上させるとともに、端末処理に費やす加工コストが低減できる装飾シートの圧着装置に関する。
例えば、自動車室内に内装されるドアトリム等の自動車用内装部品においては、居住性、快適性を高めるために、ドアトリム自体の材質をグレードアップさせるか、あるいは、ドアトリム本体の表面所定位置にクロス等の装飾シートを装着する方法が試みられている。図9は従来の自動車用ドアトリム1の構成を示すもので、ドアトリムアッパー1aとドアトリムロア1bとの上下2分割体から構成されている。そして、ドアトリムアッパー1aは、所望の曲面形状に成形されたトリム本体2の表面所定位置に装飾シート3を装着して構成されている。このトリム本体2としては、例えば、PP(ポリプロピレン)系樹脂、PE(ポリエチレン)系樹脂、ABS(アクリロニトリル/ブタジエン/スチレン)樹脂等の汎用の合成樹脂を射出成形、あるいはモールドプレス成形することにより、所望の曲面形状に成形されており、所望ならば、合成樹脂成形体の表面に樹脂シート等の表皮を一体貼着することもできる。
そして、装飾シート3は、クロス等の布地シートが表面風合い、手触り感が良好で、高級感を強調できるため好ましいが、特に、装飾シート3の端末処理を美麗に行なうために、トリム本体2には、装飾シート3の周縁端末に沿って木目込み溝2aが凹溝状に形成され、装飾シート3の周縁端末3aをこの木目込み溝2a内に木目込み処理することで、外観見栄えを高めている。
通常、トリム本体2の表面に装飾シート3を圧着するには、図10に示す圧着装置4を使用している。この圧着装置4は、圧着用上型5と、圧着用下型6とから大略構成され、圧着用上型5は、昇降シリンダ5aの駆動により、所定ストローク上下動可能である。一方、圧着用下型6の外周に沿って木目込みバー7、更に、その外周に位置決めバー8が周設されている。木目込みバー7は、装飾シート3の周縁端末3aをドアトリム本体2の木目込み溝2a内に圧入操作するためのものであり、位置決めバー8は、圧着用下型6の型面にセットする装飾シート3を適正位置に位置決めするという機能を備えている。
更に、圧着装置は、装飾シート3をトリム本体2の表面所定位置に圧着した後、装飾シート3の周縁端末3aをトリム本体2の木目込み溝2aに木目込み処理するために、圧着用上型5は昇降シリンダ5aの駆動により2段階に亘りプレスが行なわれ、それに追随するように、圧着用下型6の下面には、ベース9と圧着用下型6との間にスプリング6a、ガイドピン6bが設けられており、位置決めバー8についてもベース9との間にスプリング8aが介装されている。
次いで、トリム本体2に装飾シート3を圧着加工する従来工法を簡単に説明すると、まず、圧着用上型5にトリム本体2をセットするとともに、圧着用下型6の型面に装飾シート3をセットする。この時、装飾シート3は、位置決めバー8を目安として簡単かつ迅速にセットできる。そして、第1段のプレス駆動により、圧着用上型5が所定ストローク下降して、トリム本体2の表面に装飾シート3が圧着される。この時、前もって装飾シート3の裏面には全体に亘り粘着剤aが塗布されている。
その後、更に圧着用上型5が下降して、それと同調して圧着用下型6がスプリング6aのバネ圧に抗して下降する。また、木目込みバー7は固定式であるため、相対的に木目込みバー7が上昇する形となり、木目込みバー7の先端7aにより、装飾シート3の周縁端末3aがトリム本体2の木目込み溝2a内に圧入処理される。しかしながら、装飾シート3の木目込み作業時において、装飾シート3の裏面に塗布されている粘着剤aが木目込み溝2aの外側内壁面に付着し易く、木目込み溝2a内に装飾シート3の端末3aが円滑に圧入処理されないという欠点が指摘されている。この対策として、従来では図10中拡大して示すように、トリム本体2の木目込み溝2aの外側内壁面付近に予め界面活性剤bが塗布されているのが実情である。尚、装飾シート3の圧着加工方法の従来例については、特許文献1に詳細に記載されている。
特開平6−218822号公報
このように、装飾シート3をトリム本体2に圧着加工する従来の圧着装置4及び圧着加工方法においては、トリム本体2の木目込み溝2a内に円滑に装飾シート3の周縁端末3aを圧入処理するために、特に、木目込み溝2aの外側内壁面付近に界面活性剤bを塗布する必要があることから、この界面活性剤bを塗布する工程が必要であり、工数の長期化を招き、生産性を低下させるという問題点が指摘されている。
更に、界面活性剤bが必要以上に木目込み溝2a内に侵入した場合、粘着剤aの粘着性能を低下させるため、装飾シート3の周縁端末3aの浮き、剥がれ等の不具合が発生し易く、装飾シート3の周縁端末における外観見栄えの低下を招くという不具合も同時に指摘されている。
この発明は、このような事情に鑑みてなされたもので、トリム本体の表面所定箇所に装飾シートを圧着するとともに、装飾シートの周縁端末を木目込み処理できる装飾シートの圧着装置であって、従来の界面活性剤を廃止しても、装飾シートの周縁端末を木目込み溝内に確実、かつ迅速に収容固定することができ、浮き、剥がれ等が生じることがなく、外観見栄えを高めることができる装飾シートの圧着装置を提供することを目的としている。
上記目的を達成するために、本発明は、トリム本体の表面所定位置に装飾シートを圧着固定するとともに、装飾シートの周縁端末をトリム本体の木目込み溝内に圧入処理する装飾シートの圧着装置であって、この圧着装置は、トリム本体をセットする圧着用上型と、装飾シートをセットする圧着用下型とから構成され、圧着用下型の外周には、装飾シートの周縁端末を圧入処理するための木目込みバーが配設されているとともに、この木目込みバーの外周に沿って装飾シートを適正位置に位置決めする位置決めバーが周設され、この位置決めバーの上端には、先端がトリム本体の木目込み溝内に入り込むように湾曲状に形成されたガイド用治具が取り付けられていることを特徴とする。
ここで、本発明係る圧着装置を使用する加工対象としては、ドアトリム、リヤサイドトリム、ラゲージトリムやトランクトリム、リヤパーセルシェルフ等、自動車用内装部品全般に亘り、特に、トリム本体の表面に装飾シートを圧着加工し、装飾シートの周縁端末をトリム本体の木目込み溝内に圧入処理するタイプの内装部品全般に適用できる。
圧着装置における圧着用上型は、昇降用シリンダの駆動により、2段階のプレス位置、すなわち圧着位置と木目込み位置の双方の位置での正確な位置決めが可能となるようなストローク調整がなされている。一方、圧着用下型については、圧着用上型の2段階のプレスストロークに追従できるように、下側テーブルに対してスプリングを介して上下動自在に支持されているとともに、圧着用下型の外周に沿って木目込みバーが固定され、更にその外周に沿って位置決めバーが周設されている。この位置決めバーは、下側テーブルにスプリングを介して取り付けられている。この位置決めバーは、圧着用下型の型面に装飾シートをセットする際、装飾シートを適切に位置決めするためのもので、圧着用上型の下降動作に干渉することがないように、圧着用上型の下降に同調して下方向に移動する。
そして、本発明に係る圧着装置においては、この位置決めバーの上端にカール状に折曲形成してなるガイド用治具が取り付けられている。すなわち、このガイド用治具の先端のカール部は、圧着用上型が下降動作する際、圧着用上型にセットされたトリム本体の木目込み溝内の特に外側内壁面を被覆できるような形状設定がなされている。
従って、トリム本体の表面に装飾シートを圧着し、装飾シートの周縁端末をトリム本体の木目込み溝内に圧入する際は、位置決めバーの上端に取り付けられたガイド用治具に沿って装飾シートの周縁端末は木目込み溝内にスムーズにガイドされるため、精度の良い木目込み処理が可能となる。更に、界面活性剤を塗布する必要がないため、シリコーンオイル等の界面活性剤等の材料を節約できるとともに、塗布工程を廃止でき、生産性を向上させることができる。また、界面活性剤により粘着剤の粘着性が低下することがなく、装飾シートの周縁端末に浮き、剥がれ等の不具合が生じることがない。
更に、本発明方法の好ましい実施の形態においては、前記位置決めバーに取り付けられるガイド用治具のトリム本体対向側には、緩衝テープが貼付され、かつガイド用治具の装飾シート対向側には、シリコーン塗膜がコーティング処理されていることを特徴とする。そして、この実施の形態によれば、ガイド用治具の装飾シート対向側には、シリコーン塗膜により、装飾シートの周縁端末が木目込み溝内に円滑にガイドされるとともに、ガイド用治具の裏面側(トリム本体対向側)に不織布テープ等の緩衝テープが貼付されていれば、圧着用上型の下降時にトリム本体の表面とガイド用治具とが頻繁にぶつかっても、トリム本体側は傷付くことがない。
以上説明した通り、本発明に係る装飾シートの圧着装置は、圧着用下型の外周に設けられる木目込みバーの外周に位置決めバーが周設され、更にこの位置決めバーの上端に先端を湾曲させてトリム本体の木目込み溝内に入り込む形状に設定したガイド用治具を取り付けるという構成を採用したため、圧着用上型を2段階でプレス操作して、圧着用上型にセットしたトリム本体に対して圧着用下型にセットした装飾シートを圧着し、その後、トリム本体の木目込み溝内に装飾シートの周縁端末を木目込み処理する際、装飾シートの周縁端末は、ガイド用治具のガイド面に沿って円滑に木目込み溝内に案内されて収容固定されるため、精度の良い加工が可能となり、生産性を高めることができるという効果を有する。
更に、本発明に係る装飾シートの圧着装置は、界面活性剤を木目込み溝の外側内壁面に塗布するという工程を廃止できるため、材料費を低減するとともに、加工工数も低減できる等、大幅なコストダウンを図ることができる。加えて、界面活性剤により接着剤の粘着性が低下するという不具合がないため、装飾シートの周縁端末に浮き、剥がれ等が生じることがなく、外観見栄えを長期に亘り良好に維持できるという効果を有する。
以下、本発明に係る装飾シートの圧着装置の実施例について、添付図面を参照しながら詳細に説明する。尚、念のため付言すれば、本発明の要旨は特許請求の範囲に記載した通りであり、以下に説明する実施例の内容は、本発明の一例を示すものに過ぎない。
図1乃至図8は本発明の一実施例を示すもので、図1は本発明装置を使用して製作した自動車用ドアトリムを示す正面図、図2は同自動車用ドアトリムの構成を示す断面図、図3,図4は本発明に係る装飾シートの圧着装置の構成を示すもので、図3は全体構成を示す説明図、図4は同圧着装置における圧着用下型の要部を示す拡大断面図、図5乃至図8は同圧着装置を使用してドアトリム本体に装飾シートを圧着加工する工程を示す説明図である。
図1,図2において、自動車用ドアトリム10は、ドアトリムアッパー20とドアトリムロア30との上下2分割体から構成されている。上記ドアトリムアッパー20は、所望の曲面形状に成形されたトリム本体21の中接部に装飾シート40を装着して構成されている。更に詳しくは、トリム本体21は、ドアパネルへの取付剛性並びに適度の保形性を備えた樹脂芯材21aの表面に意匠性並びに手触り感を向上させるために表皮21bが貼付されており、この実施例では、樹脂芯材21aとしては、PP(ポリプロピレン)樹脂(所望ならばタルク等を混入したPP(ポリプロピレン)複合樹脂でも良い)をスタンピングモールド工法により所要形状に成形して構成されており、この樹脂芯材21aの表面に貼付される表皮21bは、TPO(サーモプラスチックオレフィン)シート、塩ビシート等の合成樹脂シートの単一シート材料でも良く、また、これら合成樹脂シート等の単一シートの裏面にポリプロピレンフォーム、ポリエチレンフォーム等の発泡層を裏打ちした積層シート材料を使用することもできる。また、表皮21bを省略して、樹脂芯材21aのみでトリム本体21を構成することもできる。更に、トリム本体21には、乗員が肘を掛けて休めるようにほぼ中央部に室内側に膨出するアームレスト11が設定されており、アームレスト11の上面には、パワーウインドウスイッチ等のスイッチ群11a、及びドア開閉時に使用するプルハンドル11bが設けられている。また、アームレスト11の下方には、備品を収容できるドアポケット12が設定され、そのフロント側にはドアトリムロア30と一体、あるいは別体にスピーカグリル13が取り付けられている。尚、図2中符号14はドアパネルを示す。
そして、装飾シート40が装着される中接部は、アームレスト11の上方に位置し、この中接部には、装飾シート40の外形状にほぼ合致するように木目込み溝22が周設されており、この木目込み溝22内に装飾シート40の周縁端末41が圧入処理され、装飾シート40の周縁部分の外観見栄えを高める構成となっている。この装飾シート40としては、ベルベット、ジャージイ、トリコット、モケット等、任意仕様のクロス、あるいは合皮が適用されるが、本実施例ではトリコットクロスが使用されている。また、この実施例では装飾シート40の裏面に貼り合わされたフィルム状の粘着剤42を介してトリム本体21の中接部に装飾シート40が圧着される。
次いで、図3,図4は本発明に係る圧着装置50の構成を示すもので、上述したトリム本体21に装飾シート40を圧着加工する際に使用する。図3において、圧着装置50の概略構成を簡単に説明する。この圧着装置50は、圧着用上型60と圧着用下型70とから構成されており、圧着用上型60は、昇降用シリンダ61の駆動により所定ストローク上下動作を行なうが、更に詳細には、この昇降用シリンダ61の動作により、上側テーブル62が上下動作を行ない、この上側テーブル62に取り付けられている上型取付板63に圧着用上型60が取り付けられており、この上型取付板63には、ガイドポスト64が4隅部分に設けられている。そして、この昇降用シリンダ61の動作により、上側テーブル62が上下動作を行ない、この上側テーブル62に取り付けられている上型取付板63、圧着用上型60が上下駆動される。
この圧着用上型60の下方には、圧着用下型70が設けられており、この圧着用下型70には、下側テーブル71の上面に下型取付板72が設置されており、この下型取付板72と圧着用下型70との間にスプリング73、リニアブッシュ74を介して圧着用下型70が下型取付板72に対して上下動可能に支持されている。また、この圧着用下型70の外周に沿って木目込みバー75が下型取付板72に直接固定されており、更にその外周に沿って装飾シート40の位置決めを行なうための位置決めバー80がスプリング81を介してこれも上下動可能に支持されている。
そして、本発明に係る圧着装置50は、この位置決めバー80の上端80aの構成に特徴がある。すなわち、図4に示すように、位置決めバー80の上端80aには、ガイド用治具82が取り付けられている。このガイド用治具82には、その先端縁が上方に向けて湾曲状にカールしたカール部83が設けられており、好ましくは、ガイド用治具82の下面には、シリコーン塗膜84をコーティング処理し、ガイド用治具82の上面、すなわち、トリム本体21に当接する側には、不織布テープ等の緩衝テープ85を貼付するのが良い。
次いで、この圧着装置50を使用してトリム本体21に装飾シート40を圧着固定する工程について説明する。図5は圧着装置50にトリム本体21と装飾シート40をセットする工程を示している。すなわち、トリム本体21を圧着用上型60の下面にセットするとともに、圧着用下型70の型面上に装飾シート40を位置決めバー80を目安にして適正位置にセットする。この時、装飾シート40の上面(基材対向面)には、粘着剤42が貼り合わされている。そして、トリム本体21と装飾シート40のセットが完了すれば、図6に示すように、昇降用シリンダ61の駆動により、圧着用上型60が第1段、すなわち、圧着位置まで下降して、トリム本体21の表面に装飾シート40が粘着剤42を介して圧着一体化される。
次に、図7に示すように、昇降用シリンダ61が更に駆動して、圧着用上型60が木目込み位置まで下降すれば、圧着用下型70はスプリング73が収縮することで、圧着用上型60と圧着用下型70は共に下降するが、圧着用下型70の外周に位置する木目込みバー75は、下型取付板72に直接固定されているため、圧着用下型70に対して相対的に上昇することになり、図8に示すように、装飾シート40の周縁端末41をトリム本体21の木目込み溝22内に圧入処理する。この時、図示するように、装飾シート40の周縁端末41においても裏面側には粘着剤42があるため、従来においてはこの粘着剤42がトリム本体21側に付着してスムーズな木目込み処理が行なわれないという不具合があったが、本発明に係る圧着装置50においては、位置決めバー80の上端80aにガイド用治具82が設けられているため、このガイド用治具82のカール部83に沿って装飾シート40の周縁端末41が案内されるため、円滑な木目込み処理が可能となる。この時、上述したように、ガイド用治具82にシリコーン塗膜84等の界面活性剤を塗工しておけば、装飾シート40の滑りが良くなり、装飾シート40はトリム本体21の木目込み溝22内により円滑に案内されることになる。更に、ガイド用治具82の上面には、不織布テープ等の緩衝テープ85が貼付されているため、圧着用上型60の下降に際して、ガイド用治具82と圧着用上型60が頻繁にぶつかっても緩衝テープ85によりトリム本体21の傷付き不良を有効に回避でき、トリム本体21を確実に保護することができる。
このように、本発明に係る圧着装置50を使用してトリム本体21の表面に装飾シート40を圧着加工すれば、装飾シート40の周縁端末41がトリム本体21の木目込み溝22内に確実かつ迅速に木目込み処理され、精度の良い加工が期待できるとともに、界面活性剤が廃止できるため、浮きや剥がれ等の不良が生じることがなく、長期に亘り良好な外観見栄えが期待できるとともに、界面活性剤の塗布工程が廃止でき、生産性をも高めることができる。
以上説明した実施例は、上下2分割構造のドアトリム10におけるドアトリムアッパー20のトリム本体21の中接部分に装飾シート40を圧着する際に使用する圧着装置50に本発明構造を適用したが、トリム本体に装飾シートを圧着する際、木目込み構造を備えた内装部品全般に適用することができる。更に、圧着装置50は、圧着加工後、更に圧着用上型60を下降操作して木目込み処理を行なったが、木目込みバー75をシリンダ駆動により上昇操作して木目込み処理を行なう構造を採用しても良い。
本発明に係る圧着装置を使用して製作した自動車用ドアトリムを示す正面図である。 図1中II−II線断面図である。 本発明に係る圧着装置の一実施例の全体構成を示す説明図である。 図3に示す圧着装置における位置決めバー上端のガイド用治具を示す説明図である。 図3に示す圧着装置を使用して装飾シートを圧着する圧着方法におけるドアトリム本体と装飾シートのセット工程を示す説明図である。 図3に示す圧着装置を使用して装飾シートを圧着加工する際の圧着工程を示す説明図である。 図3に示す圧着装置を使用して装飾シートを圧着加工する際の木目込み工程を示す説明図である。 図7に示す装飾シートの木目込み工程における装飾シートの周縁端末の処理形態を示す説明図である。 従来の自動車用ドアトリムの構成を示す断面図である。 従来の装飾シートを圧着加工する際に使用する圧着装置の構成を示す概要図である。
符号の説明
10 自動車用ドアトリム
20 ドアトリムアッパー
21 トリム本体
21a 樹脂芯材
21b 表皮
22 木目込み溝
30 ドアトリムロア
40 装飾シート
41 周縁端末
42 粘着剤
50 圧着装置
60 圧着用上型
61 昇降用シリンダ
62 上側テーブル
63 上型取付板
70 圧着用下型
71 下側テーブル
72 下型取付板
73 スプリング
74 リニアブッシュ
75 木目込みバー
80 位置決めバー
81 スプリング
82 ガイド用治具
83 カール部
84 シリコーン塗膜
85 緩衝テープ

Claims (2)

  1. トリム本体(21)の表面所定位置に装飾シート(40)を圧着固定するとともに、装飾シート(40)の周縁端末(41)をトリム本体(21)の木目込み溝(22)内に圧入処理する装飾シート(40)の圧着装置(50)であって、この圧着装置(50)は、トリム本体(21)をセットする圧着用上型(60)と、装飾シート(40)をセットする圧着用下型(70)とから構成され、圧着用下型(70)の外周には、装飾シート(40)の周縁端末(41)を圧入処理するための木目込みバー(75)が配設されているとともに、この木目込みバー(75)の外周に沿って装飾シート(40)を適正位置に位置決めする位置決めバー(80)が周設され、この位置決めバー(80)の上端(80a)には、先端がトリム本体(20)の木目込み溝(22)内に入り込むように湾曲状に形成されたガイド用治具(82)が取り付けられていることを特徴とする装飾シートの圧着装置。
  2. 前記位置決めバー(80)に取り付けられるガイド用治具(82)のトリム本体(21)対向側には、緩衝テープ(85)が貼付され、かつガイド用治具(82)の装飾シート(40)対向側には、シリコーン塗膜(84)がコーティング処理されていることを特徴とする請求項1に記載の装飾シートの圧着装置。
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