JP3781342B2 - 内装トリムにおける装飾シートの圧着方法並びに圧着用治具 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、内装トリムにおける装飾シートの圧着方法並びに圧着用治具に関するもので、特に、製品面が曲面であっても、手際良く装飾シートの圧着処理が行なえる内装トリムにおける装飾シートの圧着方法並びに圧着用治具に関する。
【0002】
【従来の技術】
通常、自動車室内には、各種内装部品が内装されており、図18に示す自動車用ドアトリム1は、合成樹脂成形体からなるドアトリム本体2の表面所定箇所に装飾シート(中接クロス)3が装着されており、ドアトリム本体2に対してアッパー部分にウエストメンバー2a、フロント縁部にフロントエンド2b、下側からリヤ側にかけてドアポケット2cを組み付けて構成されている。
【0003】
そして、通常、ドアトリム本体2に対して装飾シート3を圧着処理した後、上記ウエストメンバー2a、フロントエンド2b、ドアポケット2cをビス止め、あるいは超音波溶着加工により一体化して、ドアトリム1を製作している。
【0004】
ところで、ドアトリム本体2に対して、装飾シート3を圧着加工する工程は、図19に示すように、圧着上下型4,5を使用して行なわれる。すなわち、圧着下型4の所定箇所に装飾シート3をセットするが、この装飾シート3の裏面側には、従来では装飾シート3の裏面に接着剤を塗布し、この接着剤を乾燥処理して行なっていたが、最近では、有機溶剤が作業者の作業環境に好ましくないという面を考慮して、装飾シート3の裏面に粘着剤3aが塗工され、離型紙3bにより粘着剤3aが露出するのを防止している。
【0005】
従って、圧着下型4に装飾シート3を適正箇所にセットし、離型紙3bを剥離操作した後、圧着上型5の昇降用シリンダ5aが駆動して、圧着上型5が下死点まで下降して、圧着上型5に予めセットしてあるドアトリム本体2と装飾シート3とが粘着剤3aを介して一体化される。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
このように、装飾シート3を粘着剤3aを介してドアトリム本体2に圧着固定する方法は、接着剤使用のものに比べ、工程数が簡素化でき、しかも、作業環境上も好ましいという利点を備えているものの、離型紙3bを剥離操作した後、装飾シート3を圧着下型4にセットするまでに装飾シート3がカール状に変形したり、また、圧着下型4等に接着し、圧着下型4の型面に忠実にセットすることが困難となり、成形不良の大きな要因となっている。
【0007】
また、製品形状をフラット面でなく曲面状に設定する場合には、装飾シート3がフラット状に復帰しようとするテンションにより、ドアトリム本体2と装飾シート3との間に剥離が生じ易く、テンションを加えずに両者を圧着しようとすると、装飾シート3に弛み、シワ等が発生しやすく、このため、製品の造形自由度に大きな制約を受け、良好な圧着加工が行なえないという問題点が従来から指摘されている。
【0008】
この発明は、このような問題点を解決するためになされたもので、内装トリムにおける装飾シートの圧着方法並びに圧着用治具において、装飾シートにカール変形等が生じることがなく、型面に追従して精度良くセットでき、複雑な製品の造形面においても、成形不良が生じることなく、装飾シートを手際良く圧着加工できる装飾シートの圧着方法並びに圧着用治具を提供することを目的としている。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明は、トリム本体の表面所定箇所に装飾シートを圧着固定する内装トリムにおける装飾シートの圧着方法において、装飾シートの裏面に粘着剤が塗工され、更に粘着剤面に離型紙が貼付された装飾シートを圧着用治具のセット型上に離型紙が上側にくるようにセットし、このセット型の型面に沿って真空吸引力により装飾シートを保持した状態で、離型紙を剥離した後、セット型の装飾シート設置エリアの外周に設けられているセット受け上にトリム本体をセットし、トリム本体を下側に押圧して、セット受けをセット型内部に埋没させてトリム本体と、装飾シートとを仮圧着した後、装飾シートの外周巻込み部を巻込み処理するトリム本体と装飾シートの仮圧着工程と、装飾シートを仮圧着したトリム本体を圧着金型により所定プレス圧で圧着加工を施す本圧着工程と、からなることを特徴とする。
【0010】
ここで、内装トリムとしては、ドアトリムやワゴン車のラゲージサイドトリム等に適用できる。トリム本体は、合成樹脂の射出成形体、モールドプレス成形体であり、装飾シートは、クロスや不織布等の布地シート(通気性を有する)が適している。また、装飾シートは、トリム本体に対する接着媒体として粘着剤が使用され、装飾シートの裏面に粘着剤が塗工され、粘着剤面に離型紙が貼付されているものが使用される。
【0011】
次いで、本発明に係る圧着用治具は、トリム本体の表面所定箇所に装飾シートを仮圧着する際に使用する圧着用治具であって、この圧着用治具は、支持テーブル上に取り付けられ、内部空気室を備え、型面に真空吸引孔を有するセット型と、セット型の装飾シート設置エリアの外周に設けられ、支持ロッドにより支持され、下方への押圧力によりセット型内部に埋没し、常時上方に付勢スプリングにより付勢されているセット受けとを備え、上記セット型における装飾シートの設置エリアで、かつ装飾シートの外周巻込み操作と干渉しない位置にセットガイドが設けられていることを特徴とする。
更に、本発明に係る圧着用治具における別の実施形態においては、トリム本体の表面所定箇所に装飾シートを仮圧着する際に使用する圧着用治具であって、この圧着用治具は、支持テーブル上に取り付けられ、内部空気室を備え、型面に真空吸引孔を有するセット型と、セット型の装飾シート設置エリアの外周に設けられ、支持ロッドにより支持され、下方への押圧力によりセット型内部に埋没し、常時上方に付勢スプリングにより付勢されているセット受けとを備えるとともに、仕様の異なる圧着用治具が反転テーブルの表裏面にそれぞれ装着され、該反転テーブルが治具セット台に180°反転可能に支持されていることを特徴とする。
【0012】
従って、本発明によれば、圧着用治具のセット型の型面に装飾シートを真空吸引力により保持した後、離型紙を剥離操作し、その後、セット型に設けられているセット受け上にトリム本体をセットし、トリム本体を下側に押圧操作することにより、ドアトリム本体に装飾シートを仮圧着するという仮圧着工程を採用したため、セット型に装飾シートをセットして真空吸引力を作用させれば、離型紙を剥離操作する際、装飾シートは粘着剤及び離型紙により非通気性となっているため、装飾シートがカール変形したり、セット型に接着したりすることがない。
【0013】
更に、装飾シートは、圧着用治具のセット型の型面に追従しているため、圧着後、装飾シートがフラット状に戻ろうとするテンションが加わらず、また、弛み、シワ等が生じない。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下、本発明に係る内装トリムにおける装飾シートの圧着方法並びにそれに使用する圧着用治具の実施形態について、添付図面を参照しながら詳細に説明する。
【0015】
図1乃至図3は本発明方法を適用して製作した自動車用ドアトリムを示すもので、図1はドアトリムの斜視図、図2は同ドアトリムの断面図、図3は同ドアトリムの分解斜視図である。
【0016】
また、図4乃至図6は本発明に係る圧着用治具の一実施形態を示すもので、図4は同圧着用治具を備えた圧着装置の構成を示す概要図、図5は圧着用治具の平面図、図6は圧着用治具の断面図である。
【0017】
更に、図7乃至図15は本発明方法をドアトリム本体への中接クロスの圧着方法に適用した各工程を示す説明図、図16,図17は本発明に係る圧着用治具の別実施形態を適用した圧着装置の正面図並びに側面図である。
【0018】
図1乃至図3において、自動車用ドアトリム10の構成について説明すると、自動車用ドアトリム10は、ドアトリム本体11のアッパー側にウエストメンバー12が組み付けられ、フロント側にはフロントエンド13、下縁からリヤ側に沿ってドアポケット14が組み付けられ、更に、ドアトリム本体11の中接部分に装飾シートとしての中接クロス15を装着して構成されている。
【0019】
更に詳しくは、ドアトリム本体11は、図3に示すように、タルクを混入したPP(ポリプロピレン)樹脂のモールドプレス成形体から構成され、ドアトリム10のベースをなしており、アームレスト部11aやスピーカーグリル取付部11b等が一体成形された複雑な形状に成形されている。
【0020】
そして、ウエストメンバー12、フロントエンド13、ドアポケット14も同様にタルクを混入したPP樹脂を素材とした射出成形体で構成され、ドアトリム本体11に対してビス止め固定、あるいは超音波溶着により組付け固定されている。
【0021】
また、図2に示すように、中接クロス15は、その裏面に塗工されているアクリル樹脂、ビニル樹脂、ウレタン樹脂等の粘着剤15aによりドアトリム本体11の中接部分に圧着固定されているが、特に、中接クロス15のリヤ側縁部には、中接クロス15に外周が包持されるようにブラケット16が取り付けられている。
【0022】
上記ドアトリム本体11に対する各種メンバー12,13,14及び中接クロス15を取り付ける作業手順としては、ドアトリム本体11に対して中接クロス15を粘着剤15aを介して圧着加工をした後、ウエストメンバー12、フロントエンド13、ドアポケット14が組み付けられる。
【0023】
そして、本発明においては、ドアトリム本体11に対して中接クロス15を手際良く圧着処理でき、しかも、中接クロス15設定部分の造形面においても複雑な曲面が選択でき、ドアトリム10の造形自由度を向上させることが可能である。
【0024】
次いで、ドアトリム本体11に対して、中接クロス15を圧着加工する圧着加工方法を説明する前に、図4乃至図6に基づいて、本発明方法に使用する圧着用治具の構成について説明する。
【0025】
図4は圧着装置20の概要を示すもので、圧着装置20は、治具セット台21に本発明に係る圧着用治具30が取り付けられており、隣接位置にブロアセット台22が位置しており、このブロアセット台22には、ブロア機23が収容され、足踏み式スイッチ24を作業者が踏み込むことにより、ブロア機23が駆動して、配管25を通じて圧着用治具30に真空吸引力が作用するという構成である。
【0026】
次に、図5,図6に基づいて、治具セット台21上に取り付けられる圧着用治具の構成ついて説明すると、この圧着用治具30は、治具セット台21上に載置される支持テーブル31上に所望のセット型32が取り付けられており、このセット型32は、自動車用ドアトリム10の中接クロス15の製品面と同一型面を備えるように、やや湾曲状にカーブした曲面状に設定されている。
【0027】
そして、このセット型32は、内部に空気室32aが形成され、この空気室32aは、配管25に接続しており、セット型32には、複数の真空吸引孔32bが開設されている。
【0028】
この真空吸引孔32bの孔径並びにピッチは、本実施形態においては、真空吸引孔32bの孔径φ5mm、ピッチ間隔15mmに設定され、ブロア機23の駆動により、60mmHg以上の真空吸引力が作用するようになっている。
【0029】
更に、このセット型32には、図5中斜線で示す中接クロス15のセットエリアの外部にセット受け33が設けられている。このセット受け33は、ドアトリム本体11を載置する機能を備えており、セット受け33は、図6に示すように支持ロッド33aに支持され、支持ロッド33aは、セット受け33がセット型32内部に埋没するまで下降できるように、上下動可能であり、付勢スプリング33bによりセット受け33は常時上方にバネ付勢されている。
【0030】
従って、セット受け33上面にドアトリム本体11を載置すれば、セット型32の型面と距離をおいた状態で保つことができ、ドアトリム本体11を下方に押し下げれば、セット受け33がセット型32内部に埋没するまで下降するため、セット型32上の中接クロス15とドアトリム本体11との圧着が可能となる。
【0031】
更に、本実施形態では、中接クロス15に取り付けるブラケット16のブラケット用セットガイド34が設けられており、このブラケット用セットガイド34は、セット型32に対して起倒可能に取り付けられている。
【0032】
次いで、図7乃至図15に基づいて、ドアトリム本体11に対して中接クロス15を圧着加工する各工程について説明すると、まず、図7に示すように、圧着用治具30のセット型32の型面上に中接クロス15をその製品表面側を下側に向けてセットする。
【0033】
このとき、セット型32上の適正位置に中接クロス15をロケートするために、図8に示すように、セット型32に設けられているセットガイド35を利用すれば、中接クロス15のセット作業を簡単かつ正確に行なうことができる。尚、このセットガイド35は、中接クロス15の外周巻込みエリア以外の部位で、特に凹凸形状となっている部位に設けるのが良い。
【0034】
そして、中接クロス15をセット型32上にセットした後、足踏み式スイッチ24を踏み込むことにより、セット型32の真空吸引孔32bを通じて所定の真空吸引力が作用し、中接クロス15は、粘着剤15a、離型紙15bがあるため、非通気性を備えており、セット型32の型面上に密着保持される。
【0035】
次いで、図9に示すように、中接クロス15の裏面に位置する離型紙15bを剥離操作して、粘着剤15aを上面に露出させるが、このとき、離型紙15bの剥離操作により外力が加わっても、中接クロス15に塗工されている粘着剤15aの非通気性により、中接クロス15はカールしたり、位置ズレすることはないが、ブラケット用セットガイド34をブラケット16上に倒し込んで、中接クロス15をより強固に固定し、また、クランプ36により、中接クロス15の端末部分を保持するようにすれば、より確実に中接クロス15をセット型32上に保持できる。
【0036】
その後、図10に示すように、ブラケット用セットガイド34を起立させて、セット受け33上にドアトリム本体11をセットする。このとき、図11に示すように、ブラケット16の外側縁部に沿って中接クロス15の端末を図示するように巻込み処理しておく。
【0037】
そして、図12に示すように、セット受け33上に支持されているドアトリム本体11に対して矢印方向に外力を加え、下側に所定圧で押圧し、図13に示すように、セット受け33をセット型32内に埋没させて、中接クロス15に対してドアトリム本体11を所定の接触圧で押圧し、粘着剤15aを介してドアトリム本体11に対して中接クロス15を仮圧着する。
【0038】
尚、ドアトリム本体11に対して中接クロス15を仮圧着した後、図14(a)に示すように、巻込み範囲a,bについて、図14(b)に示すように、中接クロス15の外周巻込み部15cをドアトリム本体11の外周縁に沿って巻込み処理する。
【0039】
その後、図15に示すように、中接クロス15を仮圧着したドアトリム本体11を圧着用治具30から取り外し、圧着用下型40にセットして、圧着用上型41を下死点まで下降させて、所定のプレス圧を加えて、ドアトリム本体11に対して中接クロス15の本圧着加工を行なう。
【0040】
このように、本発明方法によれば、圧着用治具30におけるセット型32に真空吸引力を作用させることにより、中接クロス15をセット型32の型面に密着保持することができるため、離型紙15bの離型操作が手際良く行なえ、製品面が曲面状であっても、セット型32の型面に忠実に中接クロス15を保持できるため、ドアトリム本体11に中接クロス15を手際良く仮圧着でき、中接クロス15にカール変形、弛み、シワ等が生じることなく、良好に両者の圧着加工を施すことができる。
【0041】
また、ドアトリムの造形上、すなわち中接クロス15の設置エリアを複雑な曲面状に設定することもでき、自動車用ドアトリム10の造形自由度を高めることができる。
【0042】
次に、図16,図17は、本発明に係る圧着用治具30の別実施形態を示すもので、圧着用治具30の支持テーブルとして反転テーブル26が使用され、この反転テーブル26の表裏面にそれぞれ仕様の異なる圧着用治具30a,30bが取り付けられており、この反転テーブル26は、180°反転可能に両側の支持軸27により治具セット台21に支持されるという構成である。
【0043】
従って、この圧着装置200は、反転テーブル26を180°反転操作することにより、それぞれ仕様の異なる圧着用治具30a,30bを使用できるため、作業スペースを節約できるという効果がある。
【0044】
以上説明した実施形態は、自動車用ドアトリム10のドアトリム本体11に対する中接クロス15の圧着加工方法並びにそれに使用する圧着用治具30であるが、ワゴン車等のラゲージサイドトリムにおけるトリム本体にクロス、不織布等を素材とした装飾シートを圧着する方法についても適用でき、本発明は、上述した実施形態に限定されるものではない。
【0045】
【発明の効果】
以上説明した通り、本発明に係る内装トリムにおける装飾シートの圧着方法並びに圧着用治具によれば、装飾シートを圧着用治具のセット型の型面に忠実にセットでき、カール変形や弛み、シワ等が生じることなく、良好にトリム本体に装飾シートを圧着処理することができ、装飾シートの圧着作業を手際良く行なえ、生産性を高めることができるとともに、製品の造形自由度を高めることができるという効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明方法により製作した自動車用ドアトリムの斜視図である。
【図2】図1中II−II線断面図である。
【図3】図1に示す自動車用ドアトリムの構成を示す分解斜視図である。
【図4】本発明に係る圧着用治具を適用した圧着装置の構成を示す概要図である。
【図5】本発明に係る圧着用治具の平面図である。
【図6】本発明に係る圧着用治具の断面図である。
【図7】本発明方法における中接クロスのセット工程を示す説明図である。
【図8】本発明方法における中接クロスのセット状態を示すもので、(a)はセットガイドの位置を示す説明図、(b)はセットガイドの位置を示す側面図である。
【図9】本発明方法における中接クロスの離型紙の剥離工程を示す説明図である。
【図10】本発明方法におけるドアトリム芯材のセット工程を示す説明図である。
【図11】本発明方法におけるブラケットの中接クロス巻込み処理工程を示す説明図である。
【図12】本発明方法におけるドアトリム本体と中接クロスとの圧着工程を示す説明図である。
【図13】本発明方法におけるドアトリム本体と中接クロスとの圧着工程を示す説明図である。
【図14】本発明方法における中接クロスの巻込み処理工程を示すもので、(a)は巻込み範囲を示す説明図、(b)は巻込み手順を示す説明図である。
【図15】本発明方法におけるドアトリム本体と中接クロスとの本圧着工程を示す説明図である。
【図16】本発明に係る圧着用治具の別実施形態を適用した圧着装置の構成を示す側面図である。
【図17】図16に示す圧着装置の構成を示す側面図である。
【図18】従来の自動車用ドアトリムの斜視図である。
【図19】従来の自動車用ドアトリムにおけるドアトリム本体と中接クロスとの圧着工程を示す説明図である。
【符号の説明】
10 自動車用ドアトリム
11 ドアトリム本体
12 ウエストメンバー
13 フロントエンド
14 ドアポケット
15 中接クロス(装飾シート)
15a 粘着剤
15b 離型紙
15c 外周巻込み部
16 ブラケット
20,200 圧着装置
21 治具セット台
22 ブロアセット台
23 ブロア機
24 足踏み式スイッチ
25 配管
26 反転テーブル
30(30a,30b) 圧着用治具
31 支持テーブル
32 セット型
32a 空気室
32b 真空吸引孔
33 セット受け
33a 支持ロッド
33b 付勢スプリング
34 ブラケット用セットガイド
35 セットガイド
36 クランプ
40 圧着用下型
41 圧着用上型
Claims (5)
- トリム本体(11)の表面所定箇所に装飾シート(15)を圧着固定する内装トリムにおける装飾シートの圧着方法において、装飾シート(15)の裏面に粘着剤(15a)が塗工され、更に粘着剤(15a)面に離型紙(15b)が貼付された装飾シート(15)を圧着用治具(30)のセット型(32)上に離型紙(15b)が上側にくるようにセットし、このセット型(32)の型面に沿って真空吸引力により装飾シート(15)を保持した状態で、離型紙(15b)を剥離した後、セット型(32)の装飾シート設置エリアの外周に設けられているセット受け(33)上にトリム本体(11)をセットし、トリム本体(11)を下側に押圧して、セット受け(33)をセット型(32)内部に埋没させてトリム本体(11)と装飾シート(15)とを仮圧着した後、装飾シート(15)の外周巻込み部を巻込み処理するトリム本体(11)と装飾シート(15)の仮圧着工程と、
装飾シート(15)を仮圧着したトリム本体(11)を圧着金型(40,41)により所定プレス圧で圧着加工を施す本圧着工程と、
からなることを特徴とする内装トリムにおける装飾シートの圧着方法。 - 圧着用治具(30)におけるセット型(32)に設けられているセットガイド(35)により、装飾シート(15)を圧着用治具(30)におけるセット型(32)の適正位置にセットすることを特徴とする請求項1に記載の内装トリムにおける装飾シートの圧着方法。
- 圧着用治具(30)におけるセット型(32)に作用させる真空吸引力は、60mmHg以上であることを特徴とする請求項1又は2に記載の内装トリムにおける装飾シートの圧着方法。
- トリム本体(11)の表面所定箇所に装飾シート(15)を仮圧着する際に使用する圧着用治具(30)であって、この圧着用治具(30)は、支持テーブル(31)上に取り付けられ、内部空気室(32a)を備え、型面に真空吸引孔(32b)を有するセット型(32)と、セット型(32)の装飾シート(15)設置エリアの外周に設けられ、支持ロッド(33a)により支持され、下方への押圧力によりセット型(32)内部に埋没し、常時上方に付勢スプリング(33b)により付勢されているセット受け(33)とを備え、上記セット型(32)における装飾シート(15)の設置エリアで、かつ装飾シート(15)の外周巻込み操作と干渉しない位置にセットガイド(35)が設けられていることを特徴とする圧着用治具。
- トリム本体(11)の表面所定箇所に装飾シート(15)を仮圧着する際に使用する圧着用治具(30)であって、この圧着用治具(30)は、支持テーブル(31)上に取り付けられ、内部空気室(32a)を備え、型面に真空吸引孔(32b)を有するセット型(32)と、セット型(32)の装飾シート(15)設置エリアの外周に設けられ、支持ロッド(33a)により支持され、下方への押圧力によりセット型(32)内部に埋没し、常時上方に付勢スプリング(33b)により付勢されているセット受け(33)とを備えるとともに、仕様の異なる圧着用治具(30a,30b)が反転テーブル(26)の表裏面にそれぞれ装着され、該反転テーブル(26)が治具セット台(21)に180°反転可能に支持されていることを特徴とする圧着用治具。
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