JP2760854B2 - トリムボード等用成形ボード基材の表皮接着方法 - Google Patents

トリムボード等用成形ボード基材の表皮接着方法

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JP2760854B2 JP20523889A JP20523889A JP2760854B2 JP 2760854 B2 JP2760854 B2 JP 2760854B2 JP 20523889 A JP20523889 A JP 20523889A JP 20523889 A JP20523889 A JP 20523889A JP 2760854 B2 JP2760854 B2 JP 2760854B2
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【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] この発明は、例えば自動車のドアトリムボード等用の
成形ボード基材に表皮を接着する方法に関し、詳しくは
凹部を有する成形ボード基材に表皮を接着する表皮接着
方法に係わるものである。
[従来の技術] 従来、自動車のドアトリムボードのボード基材に表皮
を張る場合は、通常、以下の方法にてなされる。まず、
第8図に示すように、凹部14を有する所定形状に成形し
たボード基材15が用意され、これを下型16に配置に、ボ
ード基材15の表面に接着剤17を塗布し、表皮18を重ねた
後、圧着用の上型19にて表皮18を押圧することにより、
表皮18を接着し、上型19を脱型して表皮18の接着された
ドアトリムボード20を得る。
[発明が解決しようとする課題] しかしながら、上記の方法には次のような問題があ
る。
すなわち、ボード基材15の接着面が凹部14を有するか
ら、接着剤17を塗ったボード基材15上に表皮18を重ねた
時点では、凹部14には表皮18が接触せず、第8図に示す
表皮18のように表皮18が凹部14から浮き上がった状態に
あって、この浮き上がった部分は上型19により押え込ま
れることにより凹部14の表面に接着される。ところが、
ボード基材15に表皮18を重ねた時点で、既に凹部14以外
のボード基材15の表面と表皮18(第8図において仮想線
枠VIII部分)は接着が始まるため、凹部14と接着する部
分の表皮18は、上型19で押圧するときには、凹部14から
浮いた部分の表皮18を強制的に引き伸ばしながら凹部14
内に押込んで接着することになる。かくして形成された
ドアトリムボード20の凹部14は、第9図に示すように引
き伸ばして接着した凹部14の表皮18において元の状態に
収縮復帰する残留応力Fが作用している。このため、接
着した表皮18の凹部14部分は第10図に示すように接着
後、ボード基材15から剥れて浮き上がり易く、接着した
表皮18に浮きが生ずる問題がある。
このため従来は、伸び難い表皮は不適当とされ伸びや
すい素材の表皮に限られる不都合な問題があった。
そこで本発明の課題は、ボード基材の凹部表面に接着
した表皮が接着後に浮き上がらないようにするととも
に、伸びない素材の表皮をも使用し得るようにした、ト
リムボード等用成形ボード基材の表皮接着方法を提供す
ることにある。
[課題を解決するための手段] 上記課題を解決するための本発明の手段は、所定形状
に成形され凹部を有するボード基材に表皮を接着する方
法であって、前記ボード基材の凹部を含む接着面或いは
表皮の接着面に接着剤を塗布し、この接着剤の塗布面と
該面に接着される他方の面との間には、前記接着剤に対
し可溶性の滑りシートを介在させた後、前記表皮を圧着
型にて凹部内に押圧してボード基材の凹部を含む接着面
に沿って表皮を接着するトリムボード等用成形ボード基
材の表皮接着方法とされる。
[作 用] 表皮接着工程の初期においては、滑りシートはボード
基材と表皮との直接の接着を妨げる。すなわち、ボード
基材と滑りシート、あるいは滑りシートと表皮間は接着
されていないことより、上型により引き伸ばされること
なく表皮を凹部に導きかつ接触させ得る。その後、滑り
シートが接着剤に溶けると、ボード基材と表皮は接着す
る。
[実施例] 次に、本発明の一実施例を、自動車のドアトリムボー
ドのボード基材に表皮を接着する場合について図面を参
照しながら説明する。
第1図は成形したボード基材1に圧着用の下型2及び
上型3を使って表皮4を接着する準備工程を示す。ボー
ド基材1はファイバに適量の熱硬化性樹脂を混合した層
体を、熱プレス成形により凹部5を有する所定形状に形
成されたものである。前記下型2の上面はボード基材1
を固定する載置面2aとされボード基材1に対応する形状
に凹設されている。一方、圧着用の上型3は、下型2の
載置面2aに配置したボード基材1の上面形状に対応する
圧着面3aを有し、シリンダ等の昇降手段6によって上昇
・下降可能に構成され、通常は上昇した状態にある。ボ
ード基材1は下型2の載置面2aに載置する。載置したボ
ード基材1は凹部5を含む上面側が表皮の接着面7とさ
れる。接着面7には、その全面に接着剤8が塗布され
る。本例の接着剤8は、比較的乾燥の早いアクリルエマ
ルジョン系のものが使用される。前記接着面7には該接
着面7全体を覆う大きさの滑りシート9が重ねられる。
滑りシート9はたとえばポリビニルアルコールを主成分
としたフィルムなどの、接着剤8に対して可溶性でかつ
望ましくは摩擦抵抗が小さくてすべり性の良い材質のシ
ート材が用いられる。
次いで滑りシート9の上には接着面7全体を覆う大き
さの表皮4が装飾面を外側に向けて重ねられる(第1図
の滑りシート9及び表皮4の配置状態参照)。表皮4
は、装飾性を有するシート材が用いられ、単層、あるい
はクッション層などを裏面にラミネートした複層のもの
であってもよい。本例の表皮4はモケット地10の裏面全
体にウレタンフォーム11をアミネートした二層構造のシ
ート材を用いる。しかる後、表皮4上に上型3を下降さ
せ、下型2に固定したボード基材1に対して表皮4を圧
着する。
ボード基材1と表皮4の間には、滑りシート9が介在
しているので表皮4の接着面(裏面)12は滑りシート9
と接触し、ボード基材1の接着面7の接着剤8とは接触
しない状態にある。このため、上型3の下降につれて、
表皮4は滑りシート9とともに、凹部5内へ押圧され表
皮4は無理に引き伸ばされることなく凹部5面に導かれ
る(第2図参照)。
かくして表皮4は滑りシート9とともにボード基材1
の接着面7にたとえば1kgf/cm2の所定圧力で数分間圧着
される。この圧着時においては、滑りシート9に接着剤
が浸透し、滑りシート9は接着剤8に溶け込むことによ
り、第3図の状態より第4図の状態となって、ボード基
材1と表皮4が接着する。しかる後、昇降手段6の作動
により上型3を上昇させ、表皮4の接着されたボード基
材1を脱型し、表皮4を接着したボード基材1、すなわ
ち、第5図に示すドアトリムボード13を得る。得られた
ドアトリムボード13の表皮4の接着性、とくに凹部5に
おける表皮4の接着性は良好で、外観状態も美しいもの
であった。
本例のドアトリムボード13は、80℃の雰囲気内に400
時間放置する耐熱試験を行なったが、凹部5に接着した
表皮4の浮きは生じなかった。すなわち、本例のドアト
リムボード13は前述の如く表皮4が滑りシート9を介し
て接着されているので、ボード基材1の凹部5における
表皮4は無理なく凹部5面に圧着され、凹部5に接着さ
れた表皮4部分は。従来の引き伸して接着した場合とは
異なり、元に戻る残留応力の作用がなく浮きが生じない
ものとなる。
本例において接着剤8は、ボード基材1の接着面7側
に塗布した、接着剤8の塗布は表皮4の接着面12側に塗
布してもよく、また、接着剤8は滑りシート9が溶けた
際に所定の表皮接着力を有するものを予め選択して使用
することが望ましい。
本例の滑りシート9はアクリルエマルジョン系の接着
剤8に対して溶ける性質のものを用いたが、滑りシート
9はこれに限定するものではなく、滑りシート9は、使
用する接着剤に対して可溶性を有するものを用いること
ができる。
また、本例はボード基材1の凹部5に滑りシート9を
介して表皮4を無理なく導入し圧着し、接着するので、
表皮4は伸びない素材のものであっても良好に接着する
ことができる。
[発明の効果] 以上の説明から明らかなように、本発明においては、
表皮の接着に際し、ボード基材と表皮との間に滑りシー
トを介在させて表皮を凹部に押圧するので、ボード基材
の凹部に対して表皮を引き伸ばすことなくスムーズに導
くことができ、その後、滑りシートは接着剤に溶けるこ
とより表皮を基材シートに充分に接着することができ
る。本発明によれば凹部において表皮と基材シートとの
接着性が良好であり、従来とは異なり凹部における接着
表皮の浮き上りが生じない。また、本発明は滑りシート
を介在させる表皮の接着方法であるから、表皮は、伸び
る素材に限ることなく、伸びない素材のものを使用でき
て都合がよい。
【図面の簡単な説明】
第1図〜第7図は本発明の一実施例を示すものであり、
第1図は圧着前工程を示す工程図、第2図は圧着工程
図、第3図は第2図仮想線枠III部分の拡大図、第4図
は滑りシートの溶解した状態図、第5図はドアトリムボ
ードの斜視図、第6図は第5図のVI−VI線における断面
図、第7図は第6図仮想線枠VII部分の拡大図である。 第8図〜第10図は従来例に係わり、第8図は表皮の接着
工程図、第9図はドアトリムボードの凹部における表皮
残留応力作用図、第10図は接着した表皮の浮き上り状態
図である。 1……ボード基材 2……下型 3……上型 4……表皮 5……凹部 8……接着剤 9……滑りシート

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】所定形状に成形され凹部を有するボード基
    材に表皮を接着する方法であって、前記ボード基材の凹
    部を含む接着面或いは表皮の接着面に接着剤を塗布し、
    この接着剤の塗布面と該面に接着される他方の面との間
    には、前記接着剤に対し可溶性の滑りシートを介在させ
    た後、前記表皮を圧着型にて凹部内に押圧してボード基
    材の凹部を含む接着面に沿って表皮を接着することを特
    徴としたトリムボード等用成形ボード基材の表皮接着方
    法。
JP20523889A 1989-08-08 1989-08-08 トリムボード等用成形ボード基材の表皮接着方法 Expired - Lifetime JP2760854B2 (ja)

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