JPH1148408A - 本杢加飾パネル及びその製造方法 - Google Patents

本杢加飾パネル及びその製造方法

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JPH1148408A
JPH1148408A JP21042797A JP21042797A JPH1148408A JP H1148408 A JPH1148408 A JP H1148408A JP 21042797 A JP21042797 A JP 21042797A JP 21042797 A JP21042797 A JP 21042797A JP H1148408 A JPH1148408 A JP H1148408A
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thin plate
layer
heather
main
decorative panel
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JP21042797A
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Takuya Kurimoto
拓也 栗本
Seiji Takamiya
聖治 高宮
Mitsuo Mori
森  光男
Yoshitsuna Shimizu
善綱 清水
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NISHIOKA SHOJI KK
Mitsuboshi Belting Ltd
Shimizu Industry Co Ltd
Original Assignee
NISHIOKA SHOJI KK
Mitsuboshi Belting Ltd
Shimizu Industry Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 適切な割れ防止コーティングを施した本杢薄
板を三次元曲面を有する合成樹脂製基板に、目に止まる
割れを生じさせることなく、賦形と同時の貼り合わせを
実現できる本杢加飾パネル及びその製造方法を提供す
る。 【解決手段】 合成樹脂基板1の表面は三次元曲面1a
を含み、木目加飾層10は、本杢薄板5と、前記本杢薄
板5の裏面にコーティングされた、前記本杢薄板5に柔
軟性と展延性と合成樹脂基板1との接着性を付与する軟
質樹脂層3と、前記合成樹脂基板1の表面と前記軟質樹
脂層3の間の接着層2と、前記本杢薄板5の表面に塗布
されたクリア塗料層6とを具え、前記三次元曲面1aに
おける前記本杢薄板5は均一に分布した加圧力p1によ
り貼り合わされている。また均一に分布した加圧力p1
を発生させるものとして曲面転写プレスを用いる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば自動車用内
装部品として用いられ、合成樹脂基板の表面に木目加飾
層を積層した本杢加飾パネル、及びその製造方法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】自動車用内装部品のうち、灰皿カバー、
オートマチックシフトカバー、オーディオ収納ボックス
カバー、パワーウィンドスイッチカバーなどは、最も乗
員の目にふれる部位であるため、何らかの加飾が施され
ることが多い。またRV車の車内テーブルやキッチン回
り部品にも、何らかの加飾が欠かせないものになってき
ている。
【0003】このような加飾には種々のものがあるが、
高級車やRV車では、本当の木(本杢)を使うようにな
っている。ただし、コスト及び性能の観点から、薄く切
った本杢薄板を安価な基板の表面に貼り付けて、つやを
出すためのクリア塗装を塗布して本杢加飾パネルを得て
いる。
【0004】前記基板は、積層木材やアルミニウムを挟
んだ積層木材であって、平面又は平面に近い曲面を有す
るものが一般的であった。しかし、デザインの多様化の
流れにあって、複雑な曲面形状を有する自動車用内装部
品が要求されるようになってきた。そこで、特開平3−
99956号公報の先行例に開示のように、基板とし
て、合成樹脂基板を用い、形状の自由度を高めるものが
提案されている。
【0005】この先行例に開示の本杢加飾パネルは、ポ
リエステル不織布よりなる柔軟性補強フィルムが貼着さ
れた本杢薄板を接着剤を介して合成樹脂基板に重ね合わ
せ、加熱加圧プレスにより両者を接着し、本杢薄板の表
面にクリア塗装を施したものである。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記先
行例で提案される本杢加飾パネルであっても、平面に続
く湾曲部等の三次元曲面を有する場合には、その部分で
の本杢薄板の割れが目立ち、製品として使用できない場
合があるという問題点があった。
【0007】本杢薄板の割れを防ぐために、本杢薄板に
柔軟性補強フィルムが貼着されているものの、柔軟性補
強フィルムだけでは、本杢薄板に与える柔軟性と展延性
が不十分であり、プレス金型による圧着過程で、本杢薄
板に対する展延が局部的に現れ、本杢薄板の目立つ割れ
となって出現することが判った。
【0008】本発明は上述した問題点に対応してなされ
たものであり、適切な割れ防止コーティングを施した本
杢薄板を三次元曲面を有する合成樹脂製基板に、目に止
まる割れを生じさせることなく、賦形と同時の貼り合わ
せを実現できる本杢加飾パネル及びその製造方法を提供
することを目的としている。
【0009】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、合成
樹脂基板の表面に木目加飾層を積層した本杢加飾パネル
であって、前記合成樹脂基板の表面は三次元曲面を含む
ものであり、前記木目加飾層は、本杢薄板と、前記本杢
薄板の裏面にコーティングされ、前記本杢薄板に柔軟性
と展延性と前記合成樹脂基板との接着性を付与する軟質
樹脂層と、前記合成樹脂基板表面と前記軟質樹脂層の間
の接着層と、前記本杢薄板の表面に塗布された透明なク
リア塗料層とを具え、前記三次元曲面における前記本杢
薄板は均一に分布した加圧力により貼り合わされている
ことを特徴とするものである。
【0010】また、前記均一分布の加圧力は、プレス媒
体として弾性シートを用い、圧空及び/又は負圧による
圧力を前記弾性シートを介して伝えることにより発生さ
せるものが好ましい(請求項2)。前記軟質樹脂層は、
酢酸ビニル樹脂、塩化ビニル樹脂から選ばれた1種又は
組み合わせであるものが好ましい(請求項3)。前記本
杢突板の裏面に前記軟質樹脂層を介して不織布が貼り付
けられているものが好ましい(請求項4)。前記三次元
曲面は、平面部の一辺における第1湾曲部と、平面部の
他辺における第2湾曲部と、前記第1湾曲部と第2湾曲
部とがぶつかる第3湾曲部とからなるものが好ましい
(請求項5)。前記クリア塗料層は、前記本杢薄板側の
低硬度塗料層と、最表面側の高硬度塗料層と、を有する
ものが好ましい(請求項6)。
【0011】請求項7の発明は、柔軟性と展延性を付与
するための軟質樹脂が裏面にコーティングされた本杢薄
板と三次元曲面を有する合成樹脂基板とを接着剤を介し
て重ね合わせ、弾性シートを介して流体加圧するととも
に加熱して前記本杢薄板を前記合成樹脂基板上に貼り合
わせ、前記本杢薄板に透明なクリア塗料を塗布して三次
元曲面有する本杢加飾パネルを製造する方法である。ま
た、前記流体加圧と前記加熱は、弾性シートとしてシリ
コンゴム製シートを用いる曲面熱転写プレスにより行わ
れるものが好ましい(請求項8)。
【0012】このような本杢加飾パネルの構造例が図1
に示される。1は合成樹脂基板、2は接着層、3は軟質
樹脂層、4は不織布、5は本杢薄板、6は透明なクリア
塗料層である。3〜6が木目加飾層10を形成してい
る。合成樹脂基板1はその平面部に続く両端の辺に半径
Rの湾曲部1aからなる三次元曲面を含む。特に本杢薄
板5の裏面には不織布4を有する軟質樹脂層3でコーテ
ィングされている。この軟質樹脂層3は、本杢薄板5に
柔軟性と展延性を付与することによる目立つ割れの防止
及び接着性向上の為に設けられる。このような特性を満
足する軟質樹脂層3としては、酢酸ビニル樹脂、塩化ビ
ニル樹脂から選ばれた1種又は組み合わせであり、10
〜50μmの厚みでコーティングされる。10μm未満
になると、割れの原因となり、50μmを越えると、硬
くなって成型不良の原因となる。不織布4は必要に応じ
て設けられ、軟質樹脂層3と相性がよい、ポリエステル
や植物繊維が選ばれる。
【0013】軟質樹脂層3が裏面にコーティングされた
本杢薄板5は接着層2を介して合成樹脂基板1に貼り合
わされている。このとき、三次元曲面である湾曲部1a
を含む全面において、本杢薄板5は均一分布の加圧力p
1で貼り合わされている。軟質樹脂層3のコーティング
により、本杢の繊維の一本一本がつなぎ止められ、均一
分布の加圧力p1により、外力が分散し、湾曲部1aに
は肉眼では認識できないレベルの小さな割れやヒビが曲
部1aの全体に分布し、見た目の木の感触を損なわな
い。均一分布の加圧力p1は、圧空又は負圧による流体
圧により発生させることができ、流体圧を均等に本杢薄
板5に及ぼすために不透過性の弾性シートが用いられ
る。
【0014】本杢薄板5の本杢種類には、ウォールナッ
ト、バーズアイメイプル、カーリーメイプル、にれこぶ
等が用いられる。本杢薄板5の厚みは、0.1〜0.3
mmの範囲が実用的である。本杢の種類によっては、薄
いと割れやヒビ、玉杢部分(木目が無秩序になった部
分)の欠落が発生しやすく、特に玉杢密度が高い場合、
0.25mm以下の厚みになると欠落が発生しやい。ま
た、0.3mmを越えて厚くなると、剛性が接着剤の接
着強度を上回り、合成樹脂基板の三次元曲面に沿わなく
なる。
【0015】透明なクリア塗料層6は、厚み付けと木や
せ(経年・温度・湿度などによる不均一な本杢表面の凹
凸)を緩衝するための低硬度の第1層6aと、傷つき軽
減のための高硬度の第2層6bとで構成され、塗料層の
厚みは合計で50〜700μmになる。ここで、高硬度
とは鉛筆硬度で3H〜4Hであり、例えばUV硬化型不
飽和ポリエステル樹脂の塗料が用いられる。低硬度とは
鉛筆硬度でH〜2Hであり、例えば不飽和ポリエステル
樹脂の塗料が用いられる。
【0016】図2は、均一分布の加圧と同時の加熱が行
える曲面熱転写プレスを示す。曲面熱転写プレス101
は、吸引により負圧が可能な下型102と、圧空による
加圧が可能な上型103と、両型の間に位置する弾性シ
ートとしてのシリコンゴムシート104とからなり、下
型102にはにはシリコンゴムシート加熱盤105が敷
きつめられ、上型103にもシリコンゴムシート加熱盤
106が敷きつめられたものである。
【0017】図2のように、下型102のシリコンゴ
ムシート加熱盤105の上に受け治具107を取付け、
受け治具107の上に合成樹脂基板1を載せ、更に合成
樹脂基板1の上に、接着剤を介して裏面に樹脂コーシィ
ングが施された本杢薄板5を重ねる。図2のように、
シリコンゴムシート104を挟む密封状態にして両型1
03,104を閉じ、シリコンゴムシート104より下
の第1空間108と、シリコンゴムシート104より上
の第2空間109とを形成する。下型102のスリット
110より吸引して第1空間108を負圧にするととも
に、上型103のスリット111より圧空を導入して第
2空間109を加圧する。この加圧と負圧は、シリコン
ゴムシート104を介して、合成樹脂基板1の上の本杢
薄板5に均一分布の加圧力p1を作用させる。すると、
図2のように、本杢薄板5は合成樹脂基板1の湾曲面
1aに沿って均等に押し当てられて、巻き込み状態にな
る。そして、シリコンゴムシート加熱盤105,106
による加熱を行いながら、加圧状態を保持して、本杢薄
板5の合成樹脂基板1への接着を促進する。下型102
のシリコンゴムシート加熱盤105による加熱は付加的
に行われるものであり、加熱しないものとすることもで
きる。何故ならば、接着層の硬化反応は、上型103の
シリコンゴムシート加熱盤106の加熱により始まるか
らである。また、受け治具107を使用せず合成樹脂基
板1を直接下型102に載せる場合には、合成樹脂基板
1の熱変形を防止するために、加熱しないこともある。
【0018】プレス媒体としての弾性シートが、余剰の
加圧力を分散・吸収して均一分布の加圧力とする働きを
する。このような加圧力と軟質樹脂コーティングによ
り、薄くてもろい本杢薄板5を細かく均一に引き裂き、
大きな割れやヒビを発生させない。すなわち、印刷フィ
ルムを曲面へ転写又は貼り合わせるための曲面転写プレ
ス101を本杢薄板5の貼り合わせに適用することによ
り、これまで割りやヒビ等の発生で実現できなかった三
次元曲面を含む本杢加飾パネルが得られる。
【0019】曲面熱転写プレス101による加圧時の圧
力は、本杢の種類と厚みにより異なるが、0.15〜
0.40kg/cm2 の範囲が良好である。圧力が低い
と本杢薄板5の賦形不足になり、高いと本杢薄板5に割
れやひび、歪みが発生しやすくなる。加圧時の加熱温度
は、本杢の種類と厚みと接着剤の種類により異なるが、
80〜120°Cの範囲が良好である。低い場合、接着
不良が発生し、高い場合、本杢薄板5に焼けが発生す
る。加圧時間は、本杢の種類と厚み、加圧温度、加圧圧
力により異なるが、90〜180秒の範囲が良好であ
る。短い場合、本杢薄板5の賦形不足になり、長い場
合、本杢薄板5の焼けが発生する。
【0020】図3は本杢加飾パネルの製造工程を示す。
図3は、本杢を加工して本杢薄板5とする工程を示
す。図3は、本杢薄板5に補強材としての不織布4を
重ねる工程を示す。図3は、本杢薄板5の裏面に柔軟
性と展延性と合成樹脂基板1との接着性を付与する軟質
樹脂コーティング層3を形成する工程を示す。図3
は、軟質樹脂コーティング層3が形成された本杢薄板5
を所定形状にカットする工程を示す。図3は、軟質樹
脂コーティング層3が形成された本杢薄板5を接着剤を
介して合成樹脂基板1の上に載せ、弾性シート104を
被せる工程を示す。図3は、弾性シート104の外側
に空圧を作用させ、内側に負圧を作用させて、本杢薄板
5の外表面に均一分布の加圧力p1を作用させつつ加熱
する工程を示す。図3は、得られた成型品の表面に低
硬度の第1層6aと高硬度の第2層6bの透明なクリア
塗料層7を形成する工程を示している。
【0021】
【実施例】以下、本発明の実施例を図4により説明す
る。オートマティックシフトカバーについて、実験を行
った。ABS樹脂及びPC樹脂の合成樹脂基板201に
対して、ウォールナットとバーズアイメイプルによる厚
み0.25mmの本杢薄板5を使用した。軟質樹脂コー
ティングには、酢酸ビニル樹脂30μmを用い、接着剤
には、2液変成ウレタン系を使用した。図2の如き曲面
転写プレスを用い、弾性シートを0.3kg/cm2
加圧し、上型のみの加熱によって85°Cまで加熱し、
120秒加圧加熱を持続させた。
【0022】オートマティックシフトカバー200に
は、平面部の基準面に対する角度θ1=0、湾曲部の半
径R1=4mm、湾曲部の高さh1=3〜4mmの第1
湾曲部203と、θ2=0、R2=4mm、h2=3〜
4mmの第2湾曲部204とがあり、特に第1湾曲部2
03と第2湾曲部204のぶつかり合う第3湾曲部20
5は、複雑な形状をしているが、目に見える亀裂が無い
状態で張り合わせすることができた。
【0023】以上の実験結果から、曲面転写プレスの条
件と本杢薄板5の裏面の軟質樹脂のコーティング層を適
切に選択すると、半径3mm以上の第1湾曲部と半径3
mm以上の第2湾曲部がぶつかり合う部分でも目に見え
る割れやヒビを発生させることなく、貼り合わせられ、
種々の形態の自動車用内装部品に適用可能であることが
判った。
【0024】
【発明の効果】請求項1〜6の発明によると、本当の木
を薄く切った本杢薄板を三次元曲面を有する合成樹脂基
板に張り合わせる場合、薄くてもろい本杢薄板に目に見
える割れやひびを生じさせることがない。そのため、高
級感のある種々の自動車内装部品を安価に製造すること
ができるという効果を奏する。
【0025】請求項7〜8の発明によると、印刷フィル
ムを曲面へ転写又は貼り合わせる曲面転写プレスを、三
次元曲面を有する合成樹脂基板に裏面に軟質樹脂層をコ
ーティングした本杢薄板を貼り合わせることに適用する
と、目に見えるような割れやヒビを発生させることな
く、貼り合わせることが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の本杢加飾パネルの構造図である。
【図2】曲面転写プレス工程を示す工程図である。
【図3】本発明の本杢加飾パネルの製造工程図である。
【図4】オートマティックシフトカバーを本発明の本杢
加飾パネルで製造した場合の実施例を示す図である。
【符号の説明】
1 合成樹脂基板 2 接着剤 3 軟質樹脂層 4 不織布 5 本杢薄板 6a 第1層 6b 第2層 6 クリア塗料層 10 木目加飾層 101 曲面転写プレス 104 弾性シート 203 第1湾曲部 204 第2湾曲部 205 第3湾曲部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 高宮 聖治 兵庫県神戸市長田区浜添通4丁目1番21号 三ツ星ベルト株式会社内 (72)発明者 森 光男 大阪府大阪市浪速区稲荷1丁目7番11号 西岡商事株式會社内 (72)発明者 清水 善綱 愛知県名古屋市中川区中郷1丁目218番地 清水工業株式会社内

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 合成樹脂基板の表面に木目加飾層を積層
    した本杢加飾パネルであって、 前記合成樹脂基板の表面は三次元曲面を含むものであ
    り、 前記木目加飾層は、本杢薄板と、前記本杢薄板の裏面に
    コーティングされ、前記本杢薄板に柔軟性と展延性と前
    記合成樹脂基板との接着性を付与する軟質樹脂層と、前
    記合成樹脂基板表面と前記軟質樹脂層の間の接着層と、
    前記本杢薄板の表面に塗布された透明なクリア塗料層と
    を具え、 前記三次元曲面における前記本杢薄板は均一に分布した
    加圧力により貼り合わされていることを特徴とする本杢
    加飾パネル。
  2. 【請求項2】 前記均一分布の加圧力は、プレス媒体と
    して弾性シートを用い、圧空及び/又は負圧による圧力
    を前記弾性シートを介して伝えることにより発生させる
    ものである請求項1記載の本杢加飾パネル。
  3. 【請求項3】 前記軟質樹脂層は、酢酸ビニル樹脂、塩
    化ビニル樹脂から選ばれた1種又は組み合わせである請
    求項1又は2記載の本杢加飾パネル。
  4. 【請求項4】 前記本杢突板の裏面に前記軟質樹脂層を
    介して不織布が貼り付けられている請求項3記載の本杢
    加飾パネル。
  5. 【請求項5】 前記三次元曲面は、平面部の一辺におけ
    る第1湾曲部と、平面部の他辺における第2湾曲部と、
    前記第1湾曲部と第2湾曲部とがぶつかる第3湾曲部と
    からなる請求項1〜4記載のいずれかの本杢加飾パネ
    ル。
  6. 【請求項6】 前記クリア塗料層は、前記本杢薄板側の
    低硬度塗料層と、最表面側の高硬度塗料層と、を有する
    請求項1〜4記載のいずれかの本杢加飾パネル。
  7. 【請求項7】 柔軟性と展延性を付与するための軟質樹
    脂が裏面にコーティングされた本杢薄板と三次元曲面を
    有する合成樹脂基板とを接着剤を介して重ね合わせ、 弾性シートを介して流体加圧するとともに加熱して前記
    本杢薄板を前記合成樹脂基板上に貼り合わせ、 前記本杢薄板にクリア塗料を塗布して三次元曲面有する
    本杢加飾パネルを製造する方法。
  8. 【請求項8】 前記流体加圧と前記加熱は、弾性シート
    としてシリコンゴム製シートを用いる曲面熱転写プレス
    により行われる請求項7記載の三次元曲面有する本杢加
    飾パネルを製造する方法。
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