JP2526079B2 - 自動車用成形天井材の製造方法 - Google Patents

自動車用成形天井材の製造方法

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光勇 中村
剛 山下
雅寛 野島
輝雄 松下
芳彦 安井
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Honda Motor Co Ltd
Nihon Tokushu Toryo Co Ltd
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Honda Motor Co Ltd
Nihon Tokushu Toryo Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、自動車用成形天井材の製造方法に係り、詳
細には、成形天井材の加圧加熱成形時に構成部材の内側
の部材に対する熱伝達が遅く成形性に問題があった点を
改善したものに関する。
従来の技術 自動車はそのエンジンの作動や走行動作にともなっ
て、乗員に耳ざわりな騒音を発生するので、この騒音を
低減しようとしてその天井に吸音性を有する天井材を取
りつけることが行われている。
この天井材としては、例えば第2図に示すように、下
層フェルト1の上面全面に塗布型接着剤を施すかあるい
はホットメルトフィルム接着剤を重ねて溶融した接着剤
層2を形成し、その上にハニカム板3を載置し、この上
に上記と同様に接着剤層2′設け、その上に上層フェル
ト1′を重ね、さらに必要に応じてこの上層フェルト
1′に上記と同様に接着剤層2″を施してこれに表皮4
を重ね、これらにより成形前積層体を形成し、さらにこ
れを金型に入れてプルスすることにより成形積層体を形
成する成形天井材が提案されている。この天井材は第3
図に示すように自動車の天井基材5に下層フェルト1側
を接着剤によりはり合わせることにより使用されてい
る。
発明が解決しようとする問題点 しかしながら、このような従来の方法によると、ハニ
カム板をフェルトで挟む構成をとるため、成形前積層体
を形成してから加圧加熱成形するときにフェルトのハニ
カム板に近い部分には熱が伝達されにくく、そのため高
温あるいは長時間の成形を必要とし、その成形性に問題
があり、作業性、製造コストの点から改善が望まれてい
た。
問題点を解決するための手段 本発明者らは、フェルトを加熱して成形前積層体を形
成するか、又はフェルトを組み込んだ成形前積層体を予
備加熱することにより内部に対する熱伝達の遅れからく
る上記問題点を改善し得ることを見出し、本発明に至っ
たものである。
すなわち、本発明は、下層吸音材、ハニカム板及び上
層吸音材をそれぞれ接着剤層を介して順次積層し、又は
これらにさらに表皮を接着剤層を介して積層して成形前
積層体を形成し、この成形前積層体を加圧加熱成形する
ことによって得られる成形積層体からなり自動車の天井
基材に取りつけられる成形天井材の製造方法において、
上記下層吸音材及び上層吸音材を150〜200℃、10秒〜5
分予備加熱してから上記成形前積層体を形成するか、又
は上記成形前積層体を150〜200℃、10秒〜5分予備加熱
してから1〜50Kg/cm2、200〜230℃、30〜90秒で加圧加
熱成形して上記成形積層体とすることを特徴とする自動
車用成形天井材の製造方法を提供するものである。
次に本発明を詳細に説明する。
本発明に使用される吸音材としては、動物性、植物
性、鉱物性、合成樹脂性繊維よりなるフェルト、嵩高性
不織布、ガラスウールマットが例示できる。
また、ハニカム板としては、ボール紙等の紙質材やプ
ラスチックをハニカム構造にしたものが上記吸音材と積
層するときに成形性の点で好ましいが、木材や金属をハ
ニカム構造にしたものでも良い。
また、表皮は天井材を天井に取りつけたときその外観
を良くするために必要に応じて設けられるが、これには
プラスチックシート、不織布、織布等が使用されるが、
天井材の吸音性を阻害しない素材の選択が必要であり、
そのためには通気性を有する材料を用いることが好まし
く、多孔性でない材質の場合には適宜通孔を設けること
により対応できる。
また、接着剤としてはエチレン−酢酸ビニル(EVA)
系ホットメルト接着剤、EVA系エマルジョン、酢酸ビニ
ルエマルジョン、アクリルエマルジョン、ニトリルゴム
ラテックス、SBRラテックス等の塗布型接着剤が使用で
きる。
本発明の成形天井材を製造するには、まず吸音材を予
備加熱し、この吸音材でハニカム板を挟置し、さらには
必要に応じて表皮を積層して成形前積層体を形成する
か、吸音材でハニカム板を挟置し、さらには必要に応じ
て表皮を積層した成形前積層体を予備加熱する。予備加
熱方法は、ヒータ、オーブン、エアーブロー等が用いら
れるが、その加熱条件は、150〜200℃、10秒〜5分程度
が好ましい。200℃を超える加熱は吸音材に嵩高性不織
布を使用した場合には、そのバインダーの熱硬化性樹脂
が硬化し、後の加圧加熱成形するときに十分な圧着積層
体が得られず、成形性を十分に発揮できないことがあ
る。また、150℃未満の予備加熱では、後の加圧加熱成
形の成形能率を十分に高めることができない。
なお、成形前積層体を形成するに当たっては、吸音
材、ハニカム板、表皮のいずれかの側に接着剤が付与さ
れる。吸音材を予備加熱してから成形前積層体を形成す
る場合は、この吸音材に接着剤を付与するときにはこの
予備加熱後吸音材に接着剤を付与する。
このようにして得られた成形前積層体は、金型で加
熱、加圧して成形される。その条件は、1〜50Kg/cm2
200〜230℃、30〜90秒が好ましい。このようにして得ら
れる成形積層体の最も圧縮される部分は元の厚さの1/10
程度になる。
作用 吸音材を予備加熱してからハニカム板等と成形前積層
体を形成するか、又は吸音材をハニカム板等と組み込ん
だ成形前積層体を予備加熱したので、吸音材がハニカム
板を挟む形のものであって、金型成形するときの外部か
らの熱がハニカム板近傍の吸音材に伝達されにくいもの
であっても、予備加熱した熱がこれを補い内側材料の成
形性を補完できる。
実施例 次に本発明の一実施例を第1図に基づいて説明する。
下層吸音材、上層吸音材として厚さ25mmの嵩高性不織
布(合成樹脂性繊維60%、植物性繊維20%、動物性繊維
20%をそれぞれ解繊混合した不織布)11、11′、接着剤
層12、12′、12″にEVAエマルジョンの塗布層、ハニカ
ム板13に15mmのダンボール紙製ハニカム板、表皮14に2m
mの不織布(合成樹脂繊維を解繊したもの)をそれぞれ
用い、まず、ハニカム板13の両面の紙の端面にEVAエマ
ルジョンを塗布して接着剤層12、12′を形成してから嵩
高性不織布11、ハニカム板13、嵩高性不織布11′を積層
し、さらに嵩高性不織布11′にEVAエマルジョンを塗布
して接着剤層12″を形成し、この上に表皮14を積層して
成形前積層体を形成する。
ついで、この成形前積層体を150℃の熱風中に30秒保
持した後、図示省略した金型に入れ、5Kg/cm2、210℃で
40秒加圧加熱成形する。これにより最大圧縮部分では厚
さ約67mmのものが10mmの成形積層体に成形される。
この成形積層体は全体が良く圧着成形され、プレス後
の脱型によって所望の圧縮部分が復元しようとする不都
合を生じなかった。比較のため、上記と同様にして作製
した成形前積層体を予備加熱せず、5Kg/cm2、210℃で加
圧加熱成形したところ同程度の成形性を得るためには90
秒を要した。
このようにして天井材が成形されるが、この天井材は
第3図に示すように自動車の天井基材5にフェルト11側
を接着剤により装着して使用される。
発明の効果 本発明は、以上説明したように、吸音材を予備加熱し
てからハニカム板等と成形前積層体を形成するか、吸音
材をハニカム板等と積層して成形前積層体を形成し予備
加熱したので、この成形前積層体を金型で加圧加熱成形
するときにその内部に対する熱の伝達が遅くてもこれを
補完することができ、成形性が良くなり、したがって低
温短時間での成形が可能となり、作業性を改善し、製造
コストを低減することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施例の製法により作製した成形天
井材を天井基材に取りつけた状態の断面図、第2図は一
般の成形天井材の第1図に相当する断面図、第3図は自
動車の天井に成形天井材を取りつけた状態の説明図、で
ある。 図中、11、11′は吸音材としてのフェルト、12、12′、
12″は接着剤層、13はハニカム板、14は表皮、5は自動
車の天井基材である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 B29L 31:60 B29L 31:60 (72)発明者 山下 剛 埼玉県和光市中央1丁目4番1号 株式 会社本田技術研究所内 (72)発明者 野島 雅寛 東京都足立区新田2丁目12番4号 (72)発明者 松下 輝雄 東京都足立区新田2丁目12番19号 (72)発明者 安井 芳彦 埼玉県志木市館1―1―8―303 (56)参考文献 特開 昭52−124620(JP,A) 特開 平1−212630(JP,A) 実開 昭60−182136(JP,U) 実開 昭55−107483(JP,U)

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】下層吸音材、ハニカム板及び上層吸音材を
    それぞれ接着剤層を介して順次積層し、又はこれらにさ
    らに表皮を接着剤層を介して積層して成形前積層体を形
    成し、この成形前積層体を加圧加熱成形することによっ
    て得られる成形積層体からなりかつ自動車の天井基材に
    取りつけられる成形天井材の製造方法において、上記下
    層吸音材及び上層吸音材を150〜200℃、10秒〜5分予備
    加熱してから上記成形前積層体を形成するか、又は上記
    成形前積層体を150〜200℃、10秒〜5分予備加熱してか
    ら1〜50Kg/cm2、200〜230℃、30〜90秒で加圧加熱成形
    して上記成形積層体とすることを特徴とする自動車用成
    形天井材の製造方法。
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