JP2526078B2 - 自動車用成形天井材の製造方法 - Google Patents

自動車用成形天井材の製造方法

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光勇 中村
剛 山下
雅寛 野島
輝雄 松下
芳彦 安井
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Honda Motor Co Ltd
Nihon Tokushu Toryo Co Ltd
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Honda Motor Co Ltd
Nihon Tokushu Toryo Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、自動車用成形天井材の製造方法に係り、詳
細には、成形天井材の各構成部材を接着する接着剤を効
率良く使用するとともに、吸音性能の管理を容易ならし
めた自動車用成形天井材の製造方法に関する。
従来の技術 自動車はそのエンジンの作動や走査動作にともなっ
て、乗員に耳ざわりな騒音を発生するので、この騒音を
低減しようとしてその天井に吸音性を有する天井材を取
りつけることが行われている。
この天井材としては、例えば第2図に示すように、下
層フェルト1の上面全面に塗布型接着剤を施すかあるい
はホットメルトフィルム接着剤を重ねて溶融した接着剤
層2を形成し、その上にハニカム板3を載置し、この上
に上記と同様に接着剤層2′設け、その上に上層フェル
ト1′を重ね、さらに必要に応じてこの上層フェルト
1′に上記と同様に接着剤層2″を施してこれを表皮4
を重ね、これらにより成形前積層体を形成し、さらにこ
れを金型に入れてプレスすることにより成形積層体を形
成する成形天井材が提案されている。この天井材は第3
図に示すように自動車の天井基材5に下層フェルト1側
を接着剤によりはり合わせることにより使用されてい
る。
発明が解決しようとする問題点 しかしながら、このような従来の方法によると、上下
層各フェルトの全面に接着剤を付与しているため、ハニ
カムの網目以外の不必要な部分にまで接着剤を使用する
ことになり接着剤の使用効率が悪く、ロスが大きく経済
的でないという問題点を有するのみならず、フェルトの
接着に不必要な部分に付与された接着剤がフェルトの通
孔に浸透し、その通気性に影響を及ばし、所望の吸音性
を得られず、その管理をしにくくうしているという問題
点があった。
問題点を解決するための手段 本発明者らは、ハニカム板の両面の網目の構造材部分
にのみ接着剤を付与することにより、フェルトとの十分
な接着力が得られることを見出し、本発明に至ったもの
である。
すなわち、本発明は、下層吸音材、ハニカム板及び上
層吸音材をそれぞれ接着剤層を介して順次積層し、又は
これらにさらに表皮を接着剤層を介して積層して成形前
積層体を形成し、この成形前積層体を加圧加熱成形する
ことによって得られる成形積層体からなりかつ自動車の
天井基材に取りつけられる成形天井材の製造方法におい
て、上記下層吸音材及び上層吸音材のそれぞれと上記ハ
ニカム板との間の接着剤層はこのハニカム板の両面の網
目を構成する構造材部分にのみ接着剤を施すことにより
形成された接着剤層であることを特徴とする自動車用成
形天井材の製造方法を提供するものである。
次に本発明を詳細に説明する。
本発明に使用される吸音材としては、動物性、植物
性、鉱物性、合成樹脂性繊維よりなるフェルト、嵩高性
不織布、ガラスウールマットが例示できる。
また、ハニカム板としては、ボール紙等の紙質材やプ
ラスチックをハニカム構造にしたものが上記吸音材と積
層するときに成形性の点で好ましいが、木材や金属をハ
ニカム構造にしたものでも良い。
また、表皮は天井材を天井に取りつけたときその外観
を良くするために必要に応じて設けられるが、これには
プラスチックシート、不織布、織布等が使用されるが、
天井材の吸音性を阻害しない素材の選択が必要であり、
そのためには通気性を有する材料を用いることが好まし
く、多孔性でない材質の場合には適宜通孔を設けること
により対応できる。
また、接着剤としてはエチレン−酢酸ビニル(EVA)
系ホットメルト接着剤、EVA系エマルジョン、酢酸ビニ
ルエマルジョン、アクリルエマルジョン、ニトリルゴム
ラテックス、SBRラテックス等の塗布型接着剤が使用で
きる。
本発明の成形天井材を製造するには、まずハニカム板
の両面の網目の構造材部分にのみ接着剤を付与してか
ら、吸音材でこのハニカム板を挟持して積層し、さらに
必要に応じて表皮をこの表皮又は吸音材に接着剤を付与
することにより積層し、成形前積層体を形成する。この
後、この成形前積層体は、金型で加熱、加圧されて成形
される。その条件は、1〜50Kg/cm2、200〜230℃、30秒
〜10分程度が好ましい。このようにして得られる成形積
層体の最も圧縮された部分は元の厚さの1/10程度にな
る。
作用 ハニカム板の網目の構造材部分にのみ接着剤を付与
し、吸音材と接着させるようにしたので、接着剤が必要
最小限で済むとともに、吸音材の接着に必要のない部分
には接着剤が付与されないため吸音材の吸音性能に重要
な通孔を塞ぐことがなく、その通気性を維持できる。
実施例 次に本発明の一実施例を第1図に基づいて説明する。
下層吸音材、上層吸音材として厚さ25mmの嵩高性不織
布(合成樹脂性繊維60%、植物性繊維20%、動物性繊維
20%をそれぞれ解繊混合した不織布)11、11′、、接着
剤層12、12′、12″にEVAエマルジョンの塗布層、ハニ
カム板13に15mmのダンボール紙製ハニカム板、表皮14に
2mmの不織布(合成樹脂繊維を解繊したもの)をそれぞ
れ用い、まず、ハニカム板13の表面の紙の端面にEVAエ
マルジョンを塗布して接着剤層12、12′を形成してから
嵩高性織布11、ハニカム板13、嵩高性不織布11′を積層
し、さらに嵩高性不織布11′にEVAエマルジョンを塗布
して接着剤層12″を形成し、この上に表皮14を積層して
成形前積層体を形成する。
ついで、図示省略した金型に入れ、5Kg/cm2、210℃で
90秒加圧加熱成形する。これにより最大圧縮部分では厚
さ約67mmのものが10mm程度の成形積層体に成形される。
この成形積層体は全体が良く圧着成形され、嵩高性不
織布11、11′とハニカム板との接着は、嵩高性不織布に
ついて言えばその全片面面積の15%に接着剤が付与され
たに過ぎず、その接着力も50mm幅で約2Kgの剥離力を示
し、従来の嵩高性不織布片面全面に上記の接着剤を塗布
し、上記と同様に接着させた場合の剥離力とほぼ同じで
あった。
このようにして成形天井材が作製されるが、この成形
天井材は第3図に示すように自動車の天井基材5にフェ
ルト11側を接着剤により装着して使用される。
発明の効果 本発明は、以上説明したように、ハニカム板の両面の
網目の構造材部分にのみ接着剤を付与して吸音材を接着
させるようにしたので、接着剤を効率良く使用してロス
を少なくし、経済的であるとともに、吸音材の接着に不
必要な部分はその通気性が維持されて、その吸音性能を
損なうことなく、吸音性能の管理を容易にすることがで
きる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施例の製法により作製した成形天
井材を天井基材に取りつけた状態の断面図、第2図は一
般の成形天井材の第1図に相当する断面図、第3図は自
動車の天井に成形天井材を取りつけた状態の説明図であ
る。 図中、11、11′は吸音材としてのフェルト、12、12′、
12″は接着剤層、13はハニカム板、14は表皮、5は自動
車の天井基材である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 B29L 31:60 B29L 31:60 (72)発明者 山下 剛 埼玉県和光市中央1丁目4番1号 株式 会社本田技術研究所内 (72)発明者 野島 雅寛 東京都足立区新田2丁目12番4号 (72)発明者 松下 輝雄 東京都足立区新田2丁目12番19号 (72)発明者 安井 芳彦 埼玉県志木市館1―1―8―303 (56)参考文献 特開 昭56−161148(JP,A) 特開 昭60−120045(JP,A) 実開 昭55−107483(JP,U) 実開 昭60−182136(JP,U) 実開 昭58−177742(JP,U)

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】下層吸音材、ハニカム板及び上層吸音材を
    それぞれ接着剤層を介して順次積層し、又はこれらにさ
    らに表皮を接着剤層を介して積層して成形前積層体を形
    成し、この成形前積層体を加圧加熱成形することによっ
    て得られる成形積層体からなりかつ自動車の天井基材に
    取りつけられる成形天井材の製造方法において、上記下
    層吸音材及び上層吸音材のそれぞれと上記ハニカム板と
    の間の接着剤層はこのハニカム板の両面の網目を構成す
    る構造材部分にのみ接着剤を施すことにより形成された
    接着剤層であることを特徴とする自動車用成形天井材の
    製造方法。
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