JP2803790B2 - 自動車用内装部品の製造方法 - Google Patents

自動車用内装部品の製造方法

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JP2803790B2
JP2803790B2 JP33521691A JP33521691A JP2803790B2 JP 2803790 B2 JP2803790 B2 JP 2803790B2 JP 33521691 A JP33521691 A JP 33521691A JP 33521691 A JP33521691 A JP 33521691A JP 2803790 B2 JP2803790 B2 JP 2803790B2
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    • B29WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
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    • B29L2031/3005Body finishings
    • B29L2031/3041Trim panels

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、自動車用ドアトリム等
の自動車用内装部品の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】最近、自動車室内の居住性を高めるため
に、自動車用ドアトリム等の内装部品の材質をグレード
アップさせるか、あるいは、クロス,カーペット等の装
飾部材をドアトリム表面に装着する方法が多用されてい
る。
【0003】図10,図11はそれぞれ自動車用ドアト
リムの斜視図,断面図が示されており、従来の自動車用
ドアトリム1は、所要形状に成形された芯材2と、この
芯材2の表面に一体貼着される表皮材3とから構成され
るドアトリム本体4と、このドアトリム本体4の表面適
宜箇所に装飾性をさらに付与するために装着される中接
部材5とから大略構成されている。
【0004】そして、上記中接部材5は、図11に示す
ように、サポート機能を備えた中接部芯材5aの表面側
にクッション性を備えたポリウレタンフォーム等の中接
部パッド材5bを積層させて、それらの外表面を合皮,
クロス等の中接部表皮材5cで被覆し、中接部表皮材5
cの周縁端末を中接部芯材5aの周縁裏面側に巻込み固
着することにより構成されている。
【0005】さらに、このように構成された中接部材5
をドアトリム本体4に取付けるには、中接部材5の中接
部芯材5aに鋼板からなる爪6が設けられており、この
爪6と対応するようにドアトリム本体4には取付孔4a
が開設されている。そして、取付孔4a内に爪6を挿入
した後、爪6の先端部分を折曲加工することにより、ド
アトリム本体4に中接部材5を取付けるようにしてい
る。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】このように、従来の自
動車用ドアトリム1においては、積層体からなる中接部
材5の製作が面倒であり、しかも、中接部材5は、イン
バース形状に設定した場合、中接部表皮材5cの貼着が
できないため、ほぼフラット面に設定せざるを得ず、ド
アトリム1の造形自由度に大きな制約を受けるという問
題点が指摘されている。
【0007】さらに、中接部材5をドアトリム本体4に
取付ける場合、中接部芯材5aに設けた爪6をドアトリ
ム本体4の取付孔4a内に挿入したのち折曲固定すると
いう構成であるため、ドアトリム本体4には、中接部材
5の爪6設定箇所に正確に対応して取付孔4aを開設す
る孔開け加工が必要であり、工程数増加による製品のコ
ストアップを招来するという問題点があるとともに、爪
6をドアトリム本体4の取付孔4a内に挿入する作業は
盲作業となり、作業性が極めて悪く、かつそれぞれの爪
6を折曲加工しなければならず、作業もまた面倒なもの
となる。
【0008】加えて、爪6による固定作業は、作業のバ
ラツキ等によりドアトリム本体4に対して中接部材5を
正確に一体化することが困難であり、中接部材5の周縁
部分とドアトリム本体4との間にすきが生じやすく、見
栄えの低下を招くとともに、極端な場合には、走行中の
振動等により中接部材5がドアトリム本体4に対して位
置ずれを生じ、中接部材5の取付安定性が確保できない
という問題点も同時に指摘されている。
【0009】この発明は、このような事情に鑑みてなさ
れたもので、本発明の目的とするところは、トリム本体
の表面適宜箇所に中接部材を装着した自動車用内装部品
の製造方法において、中接部材を簡単に製作できるとと
もに、中接部材の造形自由度を向上させることより、製
品の形状設定を自由に行なうことができるとともに、ト
リム本体に対して中接部材を簡単かつ確実に取付けるこ
とができ、しかも製造工程を大幅に短縮化できる自動車
用内装部品の製造方法を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は、中接部芯材表面側を中接部表皮材により
被覆して構成され、トリム本体の表面適宜箇所に装着さ
れる中接部材の成形方法において、射出成形用金型内に
中接部表皮材をセットした後、射出成形用金型のキャビ
ティ内に樹脂を充填して、インバース形状の中接部芯材
を成形するとともに、この中接部芯材の凹部面に中接部
表皮材を一体貼着することを特徴とする。
【0011】さらに、本発明に係る自動車用内装部品の
製造方法は、射出成形用金型内に中接部表皮材をセット
した後、金型のキャビティ内に樹脂を充填し、インバー
ス形状の中接部芯材を成形するとともに、この中接部芯
材の凹部面に中接部表皮材を一体貼着してなる中接部材
の成形工程と、モールドプレス成形用上下型の型開放
時、モールドプレス成形用上型に中接部材をインサート
用金具あるいはインサート片を下側に向けてセットする
とともに、モールドプレス成形用上下型内にトリム本体
の表皮材を位置決め保持し、モールドプレス成形用下型
の型面上に樹脂芯材の素材である樹脂材料を分配供給す
る素材のセットおよび供給工程と、モールドプレス成形
用上下型を所定クリアランスを保ち型係合させることに
より、樹脂芯材と表皮材とを所要形状に一体成形すると
ともに、中接部材に設けたインサート用金具が表皮材を
突き破るか、あるいはインサート片が開口を通じて、樹
脂芯材内部に食い込み、樹脂芯材の固化により、中接部
材がトリム本体に一体化されるモールドプレス成形工程
と、からなることを特徴とする。
【0012】
【作用】以上の構成から明らかなように、本発明に係る
中接部材の成形方法は、射出成形用金型内に中接部表皮
材を射出成形用金型内にセットしておき、金型キャビテ
ィ内に樹脂を充填して成形する、いわゆるインサートイ
ンジェクション工法を使用することにより、中接部芯材
の形状をインバース形状等任意の形状に設定することが
できるとともに、中接部芯材および中接部表皮材の一体
成形であるため、従来の貼着工程が廃止でき、中接部材
の成形工程が大巾に短縮化できる。
【0013】さらに、本発明に係る自動車用内装部品の
製造方法は、中接部材に設けたインサート用金具,イン
サート片がトリム本体の樹脂芯材内部にインサートされ
るという構成であるため、従来のように爪の折曲固定に
よる中接部材の取付構造に比べ、中接部材がグラついた
り、浮いたりすることがなく、中接部材の確実な取付が
可能となる。
【0014】加えて、樹脂芯材と表皮材とのモールドプ
レス成形時、中接部材をトリム本体と一体化できるとい
うものであるから、トリム本体の孔開け加工が廃止でき
るとともに、トリム本体に中接部材を取付けるという面
倒な取付作業も廃止できる。
【0015】
【実施例】以下、本発明による自動車用内装部品の製造
方法について、添付図面を参照しながら詳細に説明す
る。
【0016】図1は本発明方法により製作した自動車用
ドアトリムを示す斜視図、図2は同自動車用ドアトリム
の構成を示す断面図、図3,図4は同自動車用ドアトリ
ムの構成部材である中接部材の製造工程を示す各断面
図、図5は本発明方法を実施するためのモールドプレス
成形装置の構成を示す断面図、図6,図7は本発明方法
の各工程を示す断面図、図8,図9は本発明方法の別実
施例を示す各断面図である。
【0017】まず、図1,図2において、自動車用ドア
トリム10は、ドアトリム本体20と、このドアトリム
本体20の表面所要箇所に装着される中接部材30とか
ら大略構成されている。
【0018】さらに詳しくは、上記ドアトリム本体20
は、所要形状にモールドプレス成形された樹脂芯材21
と、この樹脂芯材21の表面側に一体貼着される表皮材
22とからなり、この実施例では、樹脂芯材21とし
て、成形性,コスト,機械強度等を考慮してポリプロピ
レン樹脂にタルク等のフィラーを混入した複合樹脂材料
を使用し、また、表皮材22としては、ポリプロピレン
フォーム,ポリエチレンフォーム等の発泡層をABS混
入PVCシート等の樹脂シート裏面にラミネートした積
層シートが使用されている。
【0019】次いで、上記中接部材30は、ポリプロピ
レン樹脂,ABS樹脂等の合成樹脂を射出成形してな
り、インバース形状に成形された中接部芯材31と、こ
の中接部芯材31の表面に貼着されたクロス等の中接部
表皮材32とから構成され、インサート金具33を介し
て中接部材30はドアトリム本体20に確実に固定され
ている。
【0020】そして、この中接部材30は、後述するよ
うにインサートインジェクション工法を利用する関係
で、図示するようにインバース形状に中接部芯材31が
成形されており、しかも、中接部芯材31の凹部面に対
して中接部表皮材32がテント張り状態とならず、良好
な密着状態を維持して貼着されている。
【0021】したがって、中接部材30が従来のように
フラット面に規制されることがなく、複雑な曲面形状に
成形されているため、外観性能が向上するとともに、複
雑な曲面形状に対応して中接部表皮材32が密着した状
態で貼着されているため、浮き状態とならず、手触り感
も良好なものである。
【0022】次いで、この中接部材30の成形工程につ
いて図3,図4を基に説明する。
【0023】まず、図3に示すように、射出成形用金型
の一方側を構成する可動側金型40に中接部表皮材32
をセットするとともに、他方の固定側金型41にインサ
ート用金具33をセットしておく。
【0024】次いで、可動側金型40を可動させて、図
4に示すように、可動側金型40,固定側金型41間に
形成されるキャビティ42内にスプルー43を通じて樹
脂を充填して、インバース形状の中接部芯材31を成形
するとともに、この中接部芯材31の表面側となる凹部
面に中接部表皮材32を一体貼着するとともに、中接部
芯材31内部にインサート用金具33を埋設固定する。
【0025】なお、中接部芯材31と中接部表皮材32
との接合は、中接部表皮材32としてクロスを使用した
場合、クロスの各繊維が中接部芯材31内に食い込む、
いわゆるアンカー効果により、良好な接合が得られる。
【0026】このようにインサートインジェクション工
法を使用すれば、中接部材30が簡単に製作できるとと
もに、中接部材30の形状を図示するようにインバース
形状等複雑な曲面形状にも容易に対応でき、その際、中
接部芯材31と中接部表皮材32との良好な接着も可能
となる。
【0027】また、インサート用金具33も同様に別途
取付ける必要がなく、中接部材30の成形工程で同時に
取付が可能である。
【0028】次に、ドアトリム本体20の成形工程およ
びドアトリム本体20に中接部材30を一体化する一体
化工程に使用するモールドプレス成形装置の構成につい
て、図5を基に説明する。
【0029】この成形装置としては、所望の型面を備え
たモールドプレス成形用下型50と、この下型50の上
方に位置し、ほぼ同一の型面を有するモールドプレス成
形用上型60とからなり、この上型60は、図示しない
昇降装置により上下動可能であり、下型50に対して所
定クリアランスを保ち、係合圧締め可能に構成されてい
る。
【0030】さらに、モールドプレス成形用上下型5
0,60の中間部分には、表皮材22をセットするサポ
ートフレーム70が備わっているとともに、モールドプ
レス成形用上型60には、中接部材30を保持する保持
手段が設けられている。
【0031】この実施例では、真空吸引機構により中接
部材30を上型60に保持する構成であり、上型60の
中接部材30装着箇所には、真空吸引孔61が複数箇所
に開設されており、真空吸引管62を通じて真空吸引ポ
ンプ63と接続している。
【0032】また、モールドプレス成形用下型50に
は、押出成形機51が付設されており、この押出成形機
51から溶融状態の樹脂材料80をモールドプレス成形
用下型50の型面上に分配供給するゲート52が配設さ
れている。
【0033】次いで、図6,図7に基づいて、ドアトリ
ム本体20の成形工程および中接部材30の一体化工程
について説明する。
【0034】まず、図6に示すように、モールドプレス
成形用上下型50,60が型開き状態にあるとき、ドア
トリム本体20の表皮材22の周縁部分をサポートフレ
ーム70により保持するとともに、モールドプレス成形
用上型60の所定箇所に中接部材30をセットする。こ
のとき、表皮材22は、所定温度にプレヒートされ、軟
化状態にある。
【0035】例えば、PVCシート裏面にポリエチレン
フォームを裏打ちした積層シートを使用する場合、表皮
材22の表面温度を100〜120℃に設定し、また、
PVCシート単体,発泡PVCシート単体を使用する場
合には、表皮材22の表面温度は80〜100℃に設定
されればよい。
【0036】また、中接部材30は、真空ポンプ63の
駆動により、真空吸引管62,真空吸引孔61を通じて
モールドプレス成形用上型60の型面に吸着保持されて
おり、中接部芯材31内にインサートされているインサ
ート用金具33が下側に向いている。
【0037】なお、モールドプレス成形用下型50の型
面には、押出成形機51,ゲート52を通じて、所定量
の半溶融状態にある樹脂材料80が型面上に分配供給さ
れている。
【0038】その後、図7に示すように、モールドプレ
ス成形用上型60が下降して、所定クリアランスを保
ち、モールドプレス成形用上下型50,60を係合圧締
めする。このときのプレス圧は80Kg/cm2 ,プレス時
間40秒とした。
【0039】このモールドプレス成形により、樹脂材料
80が所望の曲面形状に成形され、樹脂芯材21の成形
がなされるとともに、この樹脂芯材21の表面側に表皮
材22が一体化される。
【0040】このとき、中接部芯材31に埋設したイン
サート用金具33は表皮材22を突き破り、軟化状態に
ある樹脂芯材21内部に食い込むことになり、さらに、
樹脂芯材21の固化作用により、インサート用金具33
は樹脂芯材21内部に強固に埋設固定されることにな
る。
【0041】したがって、ドアトリム本体20のモール
ドプレス成形時、中接部材30の一体化も同時に行なわ
れ、従来のドアトリム本体への孔開け加工,および中接
部材の別途取付作業が廃止でき、ドアトリム10の製造
工程が大幅に短縮化できる。
【0042】次いで、図8,図9は本発明の別実施例を
示すもので、この実施例においては、中接部芯材31と
中接部表皮材32とをインサートインジェクション工法
により成形する際、インサート用金具33の代りにイン
サート片34を中接部芯材31と一体に設け、インサー
ト用金具33の廃止により部材点数の削減,取付工数の
低減を図ったものであり、インサート片34を中接部芯
材31と一体化構成とするため、樹脂芯材21の熱によ
りインサート片34が軟化することがないように、中接
部芯材31の材料としてABS樹脂等高融点の材料を使
用することが条件となる。
【0043】また、インサート用金具33のように表皮
材20を突き破る機能がないため、表皮材22には予め
中接部材30の外形状よりやや小さめの開口23が開設
されている。
【0044】また、インサート片34は抜け落ちること
がないようにL字状等、アンカー機能をもつような形状
に設定されればよい。
【0045】そして、図9に示すように、モールドプレ
ス成形用上下型50,60の型係合時、樹脂芯材21と
表皮材22とが所要の曲面形状にモールドプレス成形さ
れるとともに、中接部材30はインサート片34が表皮
材22の開口23を通じて樹脂芯材21内部に食い込
み、そのアンカー効果により、樹脂芯材21と中接部材
30とが強固に接合する。
【0046】
【発明の効果】以上説明した通り、本発明によれば、以
下に記載する格別の作用効果を有する。
【0047】(1)本発明による中接部材の成形方法
は、インサートインジェクション工法を利用して、中接
部芯材と中接部表皮材とを射出成形により一体化すると
いうものであるため、中接部材の形状を曲面形状など任
意の形状に設定でき、製品の造形自由度を飛躍的に向上
させるという効果を有するとともに、中接部材の製造工
程も大幅に短縮化できるという効果を有する。
【0048】(2)本発明による自動車用内装部品の製
造方法によれば、中接部芯材に設けたインサート用金
具,インサート片をトリム本体の樹脂芯材内部に埋設固
定するという構成であるため、従来の爪を折曲固定する
取付に比べ、強固な取付が期待でき、中接部材がグラつ
いたり、中接部材の周縁部とトリム本体との間にすきが
生じたりすることがなく、見栄えが向上するとともに、
中接部材の強固な取付が図れるという効果を有する。
【0049】(3)本発明方法によれば、トリム本体の
モールドプレス成形時、中接部材を一体化するというも
のであるから、トリム本体の孔開け加工が廃止できるこ
とにより、製造工程を短縮化できる効果がある。
【0050】(4)本発明方法によれば、トリム本体の
モールドプレス成形時、中接部材を同時に一体化すると
いうものであるから、従来のように成形されたトリム本
体に対して、中接部材を爪の折曲加工により取付けると
いう面倒な取付作業が廃止できることから、製造工程が
大幅に短縮化できるという効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明方法を適用して製作した自動車用ドアト
リムを示す斜視図。
【図2】図1中II−II線断面図。
【図3】本発明に使用する中接部材の成形工程を示すも
ので、材料のセット工程を示す断面図。
【図4】本発明に使用する中接部材の成形工程を示すも
ので、射出成形時の状態を示す断面図。
【図5】本発明方法を実施するモールドプレス成形装置
の構成を示す断面図。
【図6】本発明方法の一工程を示すもので、モールドプ
レス成形装置への材料のセットならびに供給工程を示す
断面図。
【図7】本発明方法の一工程を示すもので、モールドプ
レス成形工程を示す断面図。
【図8】本発明方法の第2実施例を示すもので、モール
ドプレス成形装置への材料のセットならびに供給工程を
示す断面図。
【図9】本発明方法の第2実施例におけるモールドプレ
ス成形工程を示す断面図。
【図10】従来の自動車用ドアトリムを示す斜視図。
【図11】図10中XI−XI線断面図。
【符号の説明】
10 自動車用ドアトリム 20 ドアトリム本体 21 樹脂芯材 22 表皮材 23 開口 30 中接部材 31 中接部芯材 32 中接部表皮材 33 インサート用金具 34 インサート片 40 可動側金型 41 固定側金型 42 キャビティ 50 モールドプレス成形用下型 51 押出成形機 52 ゲート 60 モールドプレス成形用上型 61 真空吸引孔 62 真空吸引管 63 真空ポンプ 70 サポートフレーム 80 樹脂材料
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B29C 45/00 - 45/84 B29C 43/18

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 中接部芯材(31)表面側を中接部表皮
    材(32)により被覆して構成され、トリム本体(2
    0)の表面適宜箇所に装着される中接部材(30)の成
    形方法において、 射出成形用金型(40,41)内に中接部表皮材(3
    2)をセットした後、射出成形用金型(40,41)の
    キャビティ(42)内に樹脂を充填して、インバ―ス形
    状の中接部芯材(31)を成形するとともに、この中接
    部芯材(31)の凹部面に中接部表皮材(32)を一体
    貼着することを特徴とする中接部材の成形方法。
  2. 【請求項2】 樹脂芯材(21),表皮材(22)をモ
    ールドプレス成形により所要形状に一体成形して、トリ
    ム本体(20)を形成するとともに、このトリム本体
    (20)の表面適宜箇所に中接部材(30)を装着して
    なる自動車用内装部品の製造方法において、 射出成形用金型(40,41)内に中接部表皮材(3
    2)およびインサート用金具(33)をセットした後、
    金型(40,41)のキャビティ(42)内に樹脂を充
    填し、インバース形状の中接部芯材(31)を成形する
    とともに、この中接部芯材(31)の凹部面に中接部表
    皮材(32)を一体貼着してなる中接部材(30)の成
    形工程と、 モールドプレス成形用上下型(50,60)の型開放
    時、モールドプレス成形用上型(60)に中接部材(3
    0)をインサート用金具(34)を下側に向けてセット
    するとともに、モールドプレス成形用上下型(50,6
    0)内にトリム本体(20)の表皮材(22)を位置決
    め保持し、モールドプレス成形用下型(50)の型面上
    に樹脂芯材(21)の素材である樹脂材料(80)を分
    配供給する素材のセットおよび供給工程と、 モールドプレス成形用上下型(50,60)を所定クリ
    アランスを保ち型係合させることにより、樹脂芯材(2
    1)と表皮材(22)とを所要形状に一体成形するとと
    もに、中接部材(30)に設けたインサート用金具(3
    3)が表皮材(22)を突き破り、樹脂芯材(21)内
    部に食い込み、樹脂芯材(21)の固化により、中接部
    材(30)がトリム本体(20)に一体化されるモール
    ドプレス成形工程と、 からなることを特徴とする自動車用内装部品の製造方
    法。
  3. 【請求項3】 樹脂芯材(21),表皮材(22)をモ
    ールドプレス成形により所要形状に一体成形して、トリ
    ム本体(20)を形成するとともに、このトリム本体
    (20)の表面適宜箇所に中接部材(30)を装着して
    なる自動車用内装部品の製造方法において、 射出成形用金型(40,41)内に中接部表皮材(3
    2)をセットした後、金型(40,41)のキャビティ
    (42)内に樹脂を充填してインサート片(34)を一
    体に設けたインバース形状の中接部芯材(31)を成形
    するとともに、この中接部芯材(31)の凹部面に中接
    部表皮材(32)を一体貼着してなる中接部材(30)
    の成形工程と、 モールドプレス成形用上下型(50,60)の型開放
    時、モールドプレス成形用上型(60)に中接部材(3
    0)をインサート片(34)を下側に向けてセットする
    とともに、中接部材(30)対応箇所に開口(23)を
    開設した表皮材(22)をモールドプレス成形用上下型
    (50,60)内に位置決めし、モールドプレス成形用
    下型(50)の型面上に樹脂芯材(21)の素材である
    樹脂材料(80)を分配供給する素材のセットおよび供
    給工程と、 モールドプレス成形用上下型(50,60)を所定クリ
    アランスを保ち係合圧締めすることにより、樹脂芯材
    (21),表皮材(22)を一体にモールドプレス成形
    するとともに、表皮材(22)に開設した開口(23)
    を通じて、中接部材(30)のインサート片(34)を
    樹脂芯材(21)内部に食い込ませ、樹脂芯材(21)
    の固化により、中接部材(30)がトリム本体(20)
    に一体化されるモールドプレス成形工程と、 からなることを特徴とする自動車用内装部品の製造方
    法。
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