JPH09145987A

JPH09145987A - ズームレンズ系

Info

Publication number: JPH09145987A
Application number: JP7309042A
Authority: JP
Inventors: Kiyotaka Inatome; 清隆稲留
Original assignee: Nikon Corp
Current assignee: Nikon Corp
Priority date: 1995-11-28
Filing date: 1995-11-28
Publication date: 1997-06-06
Also published as: US5760971A

Abstract

(57)【要約】【課題】高精度のオートフォーカスとマニュアルフォー
カスが可能な内焦方式のズームレンズを提供する。【解決手段】合焦レンズ群の移動軌跡が合焦用移動カム
と変倍補正用移動カムの合成によって形成されるズーム
レンズ系において、合焦レンズ群の光軸方向の移動に関
する結像点移動の敏感度が、無限合焦状態より至近合焦
状態で大きいときには、合焦レンズ群の回転方向の移動
に関する結像点移動の敏感度が特定の条件を満足するよ
うに、該合焦用移動カムにおける広角から望遠への変倍
回転量に対する無限から至近への合焦回転量の比率を所
定の範囲に設定した構成である。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明はズームレンズに関
し、特に焦点検出装置を有し、検出された焦点外れ量に
応じて撮影光学系の合焦レンズ群を移動させる、所謂オ
ートフォーカスカメラやビデオカメラ等に装着されるズ
ームレンズに関するものである。

【０００２】

【従来の技術】近年、カメラのオートフォーカス化に伴
って、ズームレンズの合焦レンズ群の小型化のために、
所謂インナーフォーカス方式やリアーフォーカス方式な
ど様々な合焦方式が検討されている。しかしながら、一
般に所謂前玉繰出し方式以外の合焦方式を採用すると、
焦点距離の変化に伴って合焦のための繰出量が変化する
という欠点を有していた。

【０００３】そこで本願出願人は、特開平4-293008号公
報及び特開平5-142475号公報において、変倍と合焦の両
方の機能を持つ合焦レンズ群を含む複数のレンズ群を有
するズームレンズにおいて、変倍のための所定の移動軌
跡をレンズ群の光軸方向の移動量と回転方向の移動量で
表現する場合に、合焦レンズ群の移動軌跡が合焦用移動
カムと変倍補正用移動カムの合成により形成される構成
にすることで、変倍の状態により合焦のための光軸上の
移動量が変化する場合にも、合焦のための回転方向の移
動量を同一にすることで、所謂マニュアルフォーカスを
可能にする方法を提案した。

【０００４】

【本発明が解決しようとする課題】ところが、上記ズー
ムレンズを、焦点検出手段と、検出された撮影光学系の
焦点外れ量ΔBfから合焦レンズ群の合焦のための駆動量
Δｘを求めるための変換係数γと補正係数εとが記憶さ
れた記憶手段と、該焦点外れ量ΔBfと変換係数γと補正
係数εとを用いて合焦のための駆動量Δｘを求める演算
手段とを有するオートフォーカスカメラシステムに採用
した場合、記憶容量や演算誤差等の問題が生じた。

【０００５】また、前記特開平4-293008号公報や特開平
5-142475号公報と同様に、合焦レンズ群の移動軌跡が合
焦用移動カムと変倍補正用移動カムの合成により形成さ
れる構成である特開昭57-37307号公報、特開昭57-37308
号公報、特開昭63-49715号公報、特開昭63-314511 号公
報、特開平3-144411号公報、特開平3-235908号公報、特
開平3-249717号公報、特開平4-184402号公報、特開平4-
184403号公報、特開平4-184404号公報、特開平4-184405
号公報、特開平4-184406号公報、特開平4-186207号公
報、特開平4-186208号公報及び特開平7-110446号公報等
に開示されるズームレンズにおいても、前述した記憶容
量や演算誤差等の問題に対する検討がなされていなかっ
た。

【０００６】更に、単に合焦用移動カムを利用する構成
である特開昭57-4018 号公報、特開昭58-137812 号公
報、特開昭58-137814 号公報、特開昭58-144808 号公
報、特開昭58-149014 号公報及び特開昭58-150925 号公
報等に開示されるズームレンズにおいても、記憶容量や
演算誤差等の問題に対する検討がなされていなかった。
一方、本願と同一出願人による特開昭63-163808 号公報
及び特開平1-154014号公報等と同様に、合焦用移動カム
と変倍用移動カムとを兼用する構成である特開昭64-355
15号公報、特開昭64-35516号公報及び特開平4-140704号
公報等に開示されるズームレンズにおいても、前述した
記憶容量や演算誤差等の問題に対する検討がなされてい
なかった。しかも、これらの公報に開示されるズームレ
ンズは、変倍補正用移動カムを必要としない点で、本発
明とは基本的な構造を異にしているばかりか、前記特開
平4-293008号公報及び前記特開平5-142475号公報等にお
いて検討された所謂マニュアル（手動）による細かなピ
ント合わせに対する配慮がなされていなかった。

【０００７】また、本願と同一出願人による特開平2-25
6011号公報及び特開平3-101707号公報等に開示されるズ
ームレンズや、これらと同様の技術内容を開示している
特開平7-120662号公報においては、合焦用移動カムと変
倍用移動カムの鏡筒回転方向の相対的移動により変倍
を、光軸方向の相対的移動により合焦を実現するという
点で、本発明とは基本的な構造を異にしているだけでな
く、オートフォーカス等に関する諸検討が考慮されてい
なかった。

【０００８】同様に、特開平7-5362号公報においても、
合焦用移動カムを直接的に用いずに、２種類のカムの合
成によって合焦のための移動量が決定されるという点
で、本発明と基本的に異なるばかりか、前記の記憶容量
や演算誤差等の問題に対する検討もなされていなかっ
た。更に、特開昭61-77027号公報及び特開平1-232313号
公報等においては、演算誤差が小さく正確なオートフォ
ーカスを可能にするために、合焦用移動カムを有するレ
ンズ系が開示されている。しかしながら、これは変倍機
能を持たない単焦点レンズに関するものであり、変倍の
状態により合焦のための光軸上の移動量が変化するズー
ムレンズにおいて、所謂マニュアルフォーカスを可能に
するために必要な合焦用移動カムに適用できるものでは
なかった。

【０００９】ここで、オートフォーカスの原理につい
て、以下に簡単な説明を行なう。特開昭62-78519号公
報、特開昭62-170924 号公報、特開平1-131507号公報、
特開平1-131508号公報、特開平1-131509号公報及び特開
平3-228006号公報等に示される自動合焦システムにおい
ては、焦点検出手段、合焦駆動量を求める演算手段及び
演算に用いる固有定数を記憶した記憶手段等を有し、撮
影光学系による実際の被写体の結像位置と所定の結像点
位置との焦点外れ量ΔBfとを該焦点検出手段により検出
し、合焦駆動量演算手段によって、検出された撮影光学
系の焦点外れ量ΔBfから合焦のための駆動量Δｘを求め
ることにより、オートフォーカスを可能にしている。

【００１０】合焦のための駆動量Δｘと焦点外れ量ΔBf
との関係を、合焦に関する変換係数Ｋを用いて、 Δｘ＝ΔBf／Ｋと表現すると、変換係数Ｋを設定することにより、合焦
駆動量Δｘを求めることができる。

【００１１】しかしながら、特開昭62-170924 号公報で
説明されているように変換係数Ｋは焦点距離に応じて変
化するばかりか、被写体位置やレンズ配置によっても変
化する。従って、特開昭62-78519号公報及び特開昭62-1
7092号公報等に示される如く、所定の合焦点近傍におけ
る前記合焦レンズ群の微小移動量に対する結像面の微小
移動量の比率 (敏感度) として定義される変換係数γ
と、変換係数を焦点外れ量ΔBfに応じて補正する補正係
数εとを用いて、以下の関係式Ｋ＝γ＋ε・ｆ( ΔBf) 特開昭62-78519号公報ではＫ＝γ＋ε・ ΔBf² 特開昭62-170924 号公報ではＫ＝γ( 1 ＋ε・ ΔBf) を用いて変換係数Ｋを求め、それから合焦駆動量Δｘを
算出している。（勿論、焦点外れ量ΔBfから変換係数γ
と補正係数εを用いて、直接的に合焦駆動量Δｘを算出
しても良い。）更に、変倍光学系を有する撮影系においては、前記変換
係数γと補正係数εとの値がレンズ配置に応じて変化す
るので、特開平3-228006号公報に示されるように、前記
変換係数γと補正係数εとのデータの組がそれぞれ複数
に分割されたズーム領域及びフォーカス領域毎に記憶手
段に記憶されている。

【００１２】言い換えれば、変倍光学系を有する撮影系
においては、焦点検出手段により変倍光学系による焦点
外れ量ΔBfを検出し、ズーム位置検出手段とフォーカス
位置検出手段とにより検出されたズーム位置とフォーカ
ス位置とに対応する変換係数γと補正係数εとが記憶手
段から読み込まれる。そして、合焦駆動量を求める演算
手段によって焦点外れ量ΔBfと変換係数γと補正係数ε
とを用いて合焦駆動量Δｘを求め、算出された合焦駆動
量Δｘを駆動手段により駆動して合焦を達成している。

【００１３】しかしながら、ヘリコイド機構やカム機構
を用いた通常の合焦機構では、合焦のための駆動量を光
軸方向の駆動量Δｘではなくて、回転方向の駆動量Δａ
で記述しなくてはならない。従って、光軸方向に関する
駆動量Δｘと焦点外れ量ΔBfとの関係を、回転方向に関
する変換係数Ｋ_aを用いて、回転方向の駆動量Δａと焦
点外れ量ΔBfとの関係に変換すると、 Δａ＝ΔBf／Ｋ_a と表現できる。

【００１４】ここで、光軸方向に関する変換係数を新た
にＫ_xと定義すると、回転方向に関する変換係数Ｋ_aは
光軸方向の駆動量Δｘと回転方向の駆動量Δａとの間の
変換係数Φを用いて、Ｋ_a＝Ｋ_x・ Φ と表現される。

【００１５】そこで、前記特開昭62-170924 号公報にお
ける関係式を、回転方向の変換係数Ｋ_aに関する関係式
に変形すると、Ｋ_a＝Φγ( 1 ＋ε・ ΔBf) となる。ヘリコイド機構のようにΔｘとΔａとの関係が
線型的であればΦは定数となるが、カム機構を用いた場
合には、変換係数Φがカム形状に依存して変化すること
になる。そこで、変換係数Φをカム形状の傾斜 (dx/da)
で置き換えて、Ｋ_a＝γ・(dx/da)( 1 ＋ε・ ΔBf) と表現することができる。

【００１６】次に、前記特開平4-293008号公報及び特開
平5-142475号公報等に開示された内焦方式ズームレンズ
における変換係数γと補正係数εとについて、以下に考
察してみる。全体がｎ個のレンズ群から構成され、合焦
レンズ群が第ｋ群のときに、合焦レンズ群の光軸方向の
微小移動量dxに対する結像面の微小移動量dBf の比率、
即ち変換係数γ (dBf/dx :光軸方向の移動に関する敏感
度) を新たに、光軸方向の移動量ｘに関する変換係数γ
_xと定義すると、変換係数γ_xは各レンズ群の結像倍率
をβを用いて、 γ_x＝( 1 −β_k ²)β_k+1 ²β_k+2 ²・・・・β_n ² と表現できる。

【００１７】従って、光軸方向の移動量ｘに関する変換
係数γ_xの無限遠合焦値（γ_x0）から至近合焦値
（γ_xR）までの変化率は、無限遠合焦点と至近合焦点に
おける合焦レンズ群の結像倍率β_0k、β_Rkを用いて、 γ_xR/ γ_x0＝( 1 −β_Rk ²)／( 1 −β_0k ²) と表現できる。

【００１８】さらに、合焦レンズ群の回転方向の微小移
動量daに対する結像面の微小移動量dBf の比率(dBf/da
: 回転方向の移動に関する敏感度) を新たに、回転方
向の移動量ａに関する変換係数γ_aと定義すると、回転
方向の移動量ａに関する変換係数γ_aは、合焦用移動カ
ムの傾斜を、dx/da とするときに、 γ_a＝γ_x・(dx/da) と表現できる。

【００１９】従って、回転方向の移動量ａに関する変換
係数γ_aの無限遠合焦値（γ_a0) から至近合焦値
（γ_aR）までの変化率は、合焦用移動カム上での無限遠
対応位置における傾斜 (dx/da)₀ と至近対応位置におけ
る傾斜 (dx/da)_Rを用いて、 γ_aR/ γ_a0＝ (γ_xR/ γ_x0)・((dx/da)_R/(dx/da)₀) と表現できる。

【００２０】そこで、前記特開平5-142475号公報の実施
例に関して、光軸方向の移動量ｘに関する変換係数γ_x
の変化率と、回転方向の移動量ａに関する変換係数γ_a
の変化率とについて見る。但し、本発明の実施例との比
較のために、広角端から望遠端までの変倍の回転量と合
焦のための回転量は共に10.0に設定し直してある。特開
平5-142475号公報の実施例に対応する光学系の近軸的な
諸データと合焦用移動カムの形状を規定するデータを表
１に示す。

【００２１】表１の上段は、特開平5-142475号公報の実
施例に対応する光学系の各レンズ群の焦点距離と主点間
隔データとを示してある。表中において、F1, F2, F3,
F4はそれぞれ第１レンズ群，第２レンズ群，第３レンズ
群，そして第４レンズ群の焦点距離を表し、D1, D2, D
3, D4はそれぞれ、６つの変倍状態( 焦点距離Ｆ= 36.0
(1-POS), 50.0(2-POS), 60.0(3-POS), 70.0(4-POS), 8
5.0(5-POS), 103.0mm(6-POS))における、第１，２レン
ズ群の主点間隔、第２，３レンズ群の主点間隔、第３，
４レンズ群の主点間隔、そして第４レンズ群と所定の結
像面との間の主点間隔を示している。

【００２２】表１の中段は、合焦に関与する第２レンズ
群の合焦用移動カムの形状を、回転方向の移動量ａと光
軸方向の移動量ｘに関するスプライン関数（『数値解析
とＦＯＲＴＲＡＮ』：丸善、『スプライン関数とその応
用』：教育出版、等に準拠）で表現する場合の、スプラ
イン用サンプル点データを示している。ここで、(1)は
第１レンズ群、(2) は第２レンズ群、(3) は第３レンズ
群、(4) は第４レンズ群に対応している。

【００２３】更に、表１の下段は、該合焦用移動カムに
おける各焦点距離( F= 36.0, 50.0,60.0, 70.0, 85.0,
103.0mm) の無限遠合焦位置（無限対応位置）と、該合
焦用移動カムを用いて各撮影距離( R= 5.0, 3.0, 2.0,
1.5, 1.0, 0.85m ) に合焦するときの回転移動量（合焦
回転量）とを示してある。広角端( F= 36.0 ) から望遠
端( F=103.0 ) への変倍回転量と無限遠合焦位置から至
近合焦位置( R=0.85m) までの合焦回転量は共に 10.0
であるので、変倍回転量と合焦回転量との回転量比率
(ａ_F/ ａ_Z) は 1.0である。

【００２４】

【表１】特開平5-142475の実施例データ ( 回転量比率：ａ_F/ ａ_Z＝ 1.0 ) 特開平5-142475の実施例の各レンズ群の焦点距離と主点間隔 1-POS 2-POS 3-POS 4-POS 5-POS 6-POS F 36.0000 50.0000 60.0000 70.0000 85.0000 103.0000 F1 71.3528 D1 10.0000 16.9506 20.8432 24.0040 27.6859 31.0684 F2 -16.8076 D2 18.0119 13.8825 11.8221 10.1086 7.9077 5.6236 F3 37.3219 D3 13.2200 12.3744 11.9702 11.6986 11.3811 11.3103 F4 61.7098 D4 53.2211 59.4228 62.5744 65.1172 68.2854 71.2371 特開平 5-142475 実施例に対応する合焦用移動カム形状（スプライン補間） ANGLE (1) (2) (3) (4) 1 .0000 .0000 .0000 .0000 .0000 2 3.3787 .0000 .1701 .0000 .0000 3 4.8214 .0000 .2847 .0000 .0000 4 6.2247 .0000 .4295 .0000 .0000 5 7.3653 .0000 .5760 .0000 .0000 6 9.1918 .0000 .8749 .0000 .0000 7 10.0000 .0000 1.0365 .0000 .0000 8 13.3787 .0000 1.9870 .0000 .0000 9 14.8214 .0000 2.5248 .0000 .0000 10 16.2247 .0000 3.1268 .0000 .0000 11 17.3653 .0000 3.6722 .0000 .0000 12 19.1918 .0000 4.6460 .0000 .0000 13 20.0000 .0000 5.1165 .0000 .0000 特開平5-142475 実施例の変倍回転量と合焦回転量 ( 回転量比率：ａ_F/ ａ_Z＝ 1.0 ) 焦点距離無限対応位置撮影距離合焦回転量 36.0mm .0000 5.00m 3.379 50.0mm 2.1079 3.00m 4.821 60.0mm 3.5742 2.00m 6.225 70.0mm 5.0485 1.50m 7.365 85.0mm 7.2321 1.00m 9.192 103.0mm 10.0000 0.85m 10.000 条件対応値(1) 1.59 条件対応値(2) 3.94 条件対応値(3) 1.00 条件対応値(4) 5.43 (広角端) 4.36 (望遠端) 条件対応値(5) 2.75 (広角端) 3.80 (望遠端) 条件対応値(6) 0.44 (広角端) 0.43 (望遠端) 次に、表１の中段に示された合焦用移動カムのサンプル
データをもとに、スプライン関数による補間を行なって
求めた特開平5-142475号公報の実施例の合焦レンズ群の
カムの数値データを表２に示す。表中において、(ANGL
E) は回転方向の移動量を、(2) は第２レンズ群の光軸
方向の移動量(mm)を、そして(F) は回転量(ANGLE) に対
応する無限遠合焦状態における全系の焦点距離(mm)を表
している。

【００２５】

【表２】特開平5-142475実施例の合焦レンズ群のカム数値データ合焦用移動カム数値データ変倍補正用移動カム数値データ ANGLE (2) F ANGLE (2) F .0000 .0000 36.0000 .0000 .0000 36.0000 .5000 .2889 39.1417 .5000 .0208 39.1417 1.0000 .0423 42.4381 1.0000 .5684 42.4381 1.5000 .0649 45.8280 1.5000 .8335 45.8280 2.0000 .0892 49.2589 2.0000 1.0810 49.2589 2.5000 .1158 52.6890 2.5000 1.3090 52.6890 3.0000 .1454 56.1033 3.0000 1.5167 56.1033 3.5000 .1785 59.4978 3.5000 1.7038 59.4978 4.0000 .2154 62.8763 4.0000 1.8710 62.8763 4.5000 .2563 66.2597 4.5000 2.0204 66.2597 5.0000 .3012 69.6675 5.0000 2.1534 69.6675 5.5000 .3503 73.1066 5.5000 2.2712 73.1066 6.0000 .4039 76.5591 6.0000 2.3738 76.5591 6.5000 .4623 80.0055 6.5000 2.4616 80.0055 7.0000 .5260 83.4263 7.0000 2.5347 83.4263 7.5000 .5953 86.8023 7.5000 2.5931 86.8023 8.0000 .6705 90.1274 8.0000 2.6372 90.1274 8.5000 .7518 93.4109 8.5000 2.6680 93.4109 9.0000 .8395 96.6628 9.0000 2.6860 96.6628 9.5000 .9340 99.8856 9.5000 2.6916 99.8856 10.0000 1.0365 103.0000 10.0000 2.6814 103.0000 10.5000 1.1489 .0000 11.0000 1.2714 .0000 11.5000 1.4038 .0000 12.0000 1.5460 .0000 12.5000 1.6977 .0000 13.0000 1.8588 .0000 13.5000 2.0292 .0000 14.0000 2.2088 .0000 14.5000 2.3980 .0000 15.0000 2.5971 .0000 15.5000 2.8062 .0000 16.0000 3.0252 .0000 16.5000 3.2540 .0000 17.0000 3.4924 .0000 17.5000 3.7397 .0000 18.0000 3.9959 .0000 18.5000 4.2617 .0000 19.0000 4.5374 .0000 19.5000 4.8236 .0000 20.0000 5.1165 .0000 表２の左側は特開平5-142475号公報の実施例の合焦用移
動カムの数値データを、表２の右側は変倍補正用移動カ
ムの数値データを示したものであり、合焦用移動カムの
数値データの光軸方向の移動量(2) と、変倍補正用移動
カムの数値データの光軸方向の移動量(2) を、回転量(A
NGLE=0.0) から回転量(ANGLE=10.0)の範囲で合成したも
のが、表１の上段の近軸データにより計算される第２レ
ンズ群の移動軌跡に一致する。

【００２６】次に、特開平5-142475号公報の実施例の広
角端( F=36.0 )、中間( F=50.0 )及び望遠端( F=103.0
) における合焦レンズ群の光軸方向の合焦移動量 DX(m
m) 、各レンズ群の結像倍率β_K、光軸方向に関する変
換係数γ_x、合焦用移動カムの傾斜(dx/da) 、そして回
転方向に関する変換係数γ_aをそれぞれ、表３、表４及
び表５に示す。各表において、左側(R) は撮影距離(m)
を、(ANG) は各撮影距離に合焦するための合焦用移動カ
ム上の回転量を、そして右側の 1), 2), 3), 4)はそれ
ぞれ第１レンズ群、第２レンズ群、第３レンズ群、第４
レンズ群を表している。そして各表において、その第１
段は撮影距離( R= 10.0, 5.0, 3.0, 2.0,1.5, 1.0, 0.8
5m ) に合焦するための光軸方向の合焦移動量 DX(mm)
を示している（ただし、物体側への移動を正とする）。
また第２段は撮影距離( R= 10.0, 5.0, 3.0, 2.0, 1.5,
1.0, 0.85m ) に合焦した状態における各レンズ群の結
像倍率β_Kを、そして第３段は撮影距離( R= 10.0, 5.
0, 3.0, 2.0, 1.5, 1.0, 0.85m ) に合焦した状態にお
ける合焦レンズ群の光軸方向に関する変換係数γ_xを示
している。更に、第４段は撮影距離( R= 10.0, 5.0, 3.
0, 2.0, 1.5, 1.0, 0.85m ) に合焦した状態に対応する
合焦用移動カム上の位置における合焦用移動カムの傾斜
(dx/da) を、第５段は撮影距離( R= 10.0, 5.0, 3.0,
2.0, 1.5, 1.0, 0.85m ) に合焦した状態における合焦
レンズ群の回転方向に関する変換係数γ_aを示してい
る。

【００２７】

【表３】特開平5-142475の広角端(36.0mm)における光軸方向の合焦移動量 DX(mm) R .000 ANG .000 1) .000 2) .000 3) .000 4) .000 R 10.000 ANG 1.912 1) .000 2) .085 3) .000 4) .000 R 5.000 ANG 3.379 1) .000 2) .170 3) .000 4) .000 R 3.000 ANG 4.821 1) .000 2) .285 3) .000 4) .000 R 2.000 ANG 6.225 1) .000 2) .429 3) .000 4) .000 R 1.500 ANG 7.365 1) .000 2) .576 3) .000 4) .000 R 1.000 ANG 9.192 1) .000 2) .875 3) .000 4) .000 R .850 ANG 10.000 1) .000 2) 1.037 3) .000 4) .000 特開平5-142475の広角端(36.0mm)における各レンズ群の結像倍率β_K R .000 ANG .000 1) .000 2) -.377 3) -9.721 4) .138 R 10.000 ANG 1.912 1) -.007 2) -.372 3) -9.721 4) .138 R 5.000 ANG 3.379 1) -.015 2) -.367 3) -9.721 4) .138 R 3.000 ANG 4.821 1) -.025 2) -.360 3) -9.721 4) .138 R 2.000 ANG 6.225 1) -.039 2) -.352 3) -9.721 4) .138 R 1.500 ANG 7.365 1) -.054 2) -.343 3) -9.721 4) .138 R 1.000 ANG 9.192 1) -.088 2) -.325 3) -9.721 4) .138 R .850 ANG 10.000 1) -.107 2) -.316 3) -9.721 4) .138 特開平5-142475の広角端(36.0mm)における光軸方向に関する変換係数γ_X R .000 ANG .000 1) .000 2) 1.533 3) .000 4) .000 R 10.000 ANG 1.912 1) .000 2) 1.540 3) .000 4) .000 R 5.000 ANG 3.379 1) .000 2) 1.547 3) .000 4) .000 R 3.000 ANG 4.821 1) .000 2) 1.556 3) .000 4) .000 R 2.000 ANG 6.225 1) .000 2) 1.567 3) .000 4) .000 R 1.500 ANG 7.365 1) .000 2) 1.578 3) .000 4) .000 R 1.000 ANG 9.192 1) .000 2) 1.599 3) .000 4) .000 R .850 ANG 10.000 1) .000 2) 1.610 3) .000 4) .000 特開平5-142475の広角端(36.0mm)における合焦用移動カムの傾斜 dx/da R .000 ANG .000 1) .000 2) .041 3) .000 4) .000 R 10.000 ANG 1.912 1) .000 2) .050 3) .000 4) .000 R 5.000 ANG 3.379 1) .000 2) .068 3) .000 4) .000 R 3.000 ANG 4.821 1) .000 2) .091 3) .000 4) .000 R 2.000 ANG 6.225 1) .000 2) .116 3) .000 4) .000 R 1.500 ANG 7.365 1) .000 2) .141 3) .000 4) .000 R 1.000 ANG 9.192 1) .000 2) .187 3) .000 4) .000 R .850 ANG 10.000 1) .000 2) .215 3) .000 4) .000 特開平5-142475の広角端(36.0mm)における回転方向に関する変換係数γ_a R .000 ANG .000 1) .000 2) .064 3) .000 4) .000 R 10.000 ANG 1.912 1) .000 2) .077 3) .000 4) .000 R 5.000 ANG 3.379 1) .000 2) .105 3) .000 4) .000 R 3.000 ANG 4.821 1) .000 2) .141 3) .000 4) .000 R 2.000 ANG 6.225 1) .000 2) .182 3) .000 4) .000 R 1.500 ANG 7.365 1) .000 2) .223 3) .000 4) .000 R 1.000 ANG 9.192 1) .000 2) .299 3) .000 4) .000 R .850 ANG 10.000 1) .000 2) .346 3) .000 4) .000 条件対応値 γ_xR/ γ_x0＝1.05 γ_aR/ γ_a0＝5.43

【００２８】

【表４】特開平5-142475の中間(50.0mm)における光軸方向の合焦移動量 DX(mm) R .000 ANG .000 1) .000 2) .000 3) .000 4) .000 R 10.000 ANG 1.972 1) .000 2) .127 3) .000 4) .000 R 5.000 ANG 3.373 1) .000 2) .254 3) .000 4) .000 R 3.000 ANG 4.821 1) .000 2) .422 3) .000 4) .000 R 2.000 ANG 6.241 1) .000 2) .632 3) .000 4) .000 R 1.500 ANG 7.403 1) .000 2) .841 3) .000 4) .000 R 1.000 ANG 9.213 1) .000 2) 1.261 3) .000 4) .000 R .850 ANG 10.000 1) .000 2) 1.483 3) .000 4) .000 特開平5-142475の中間(50.0mm)における各レンズ群の結像倍率β_K R .000 ANG .000 1) .000 2) -.447 3)-42.292 4) .037 R 10.000 ANG 1.972 1) -.007 2) -.440 3)-42.292 4) .037 R 5.000 ANG 3.373 1) -.015 2) -.432 3)-42.292 4) .037 R 3.000 ANG 4.821 1) -.025 2) -.422 3)-42.292 4) .037 R 2.000 ANG 6.241 1) -.040 2) -.409 3)-42.292 4) .037 R 1.500 ANG 7.403 1) -.055 2) -.397 3)-42.292 4) .037 R 1.000 ANG 9.213 1) -.089 2) -.372 3)-42.292 4) .037 R .850 ANG 10.000 1) -.109 2) -.359 3)-42.292 4) .037 特開平5-142475の中間(50.0mm)における光軸方向に関する変換係数γ_X R .000 ANG .000 1) .000 2) 1.966 3) .000 4) .000 R 10.000 ANG 1.972 1) .000 2) 1.982 3) .000 4) .000 R 5.000 ANG 3.373 1) .000 2) 1.998 3) .000 4) .000 R 3.000 ANG 4.821 1) .000 2) 2.019 3) .000 4) .000 R 2.000 ANG 6.241 1) .000 2) 2.045 3) .000 4) .000 R 1.500 ANG 7.403 1) .000 2) 2.069 3) .000 4) .000 R 1.000 ANG 9.213 1) .000 2) 2.117 3) .000 4) .000 R .850 ANG 10.000 1) .000 2) 2.140 3) .000 4) .000 特開平5-142475の中間(50.0mm)における合焦用移動カムの傾斜 dx/da R .000 ANG .000 1) .000 2) .052 3) .000 4) .000 R 10.000 ANG 1.972 1) .000 2) .079 3) .000 4) .000 R 5.000 ANG 3.373 1) .000 2) .102 3) .000 4) .000 R 3.000 ANG 4.821 1) .000 2) .131 3) .000 4) .000 R 2.000 ANG 6.241 1) .000 2) .165 3) .000 4) .000 R 1.500 ANG 7.403 1) .000 2) .197 3) .000 4) .000 R 1.000 ANG 9.213 1) .000 2) .268 3) .000 4) .000 R .850 ANG 10.000 1) .000 2) .298 3) .000 4) .000 特開平5-142475の中間(50.0mm)における回転方向に関する変換係数γ_a R .000 ANG .000 1) .000 2) .102 3) .000 4) .000 R 10.000 ANG 1.972 1) .000 2) .157 3) .000 4) .000 R 5.000 ANG 3.373 1) .000 2) .204 3) .000 4) .000 R 3.000 ANG 4.821 1) .000 2) .265 3) .000 4) .000 R 2.000 ANG 6.241 1) .000 2) .338 3) .000 4) .000 R 1.500 ANG 7.403 1) .000 2) .407 3) .000 4) .000 R 1.000 ANG 9.213 1) .000 2) .566 3) .000 4) .000 R .850 ANG 10.000 1) .000 2) .638 3) .000 4) .000 条件対応値 γ_xR/ γ_x0＝1.09 γ_aR/ γ_a0＝6.26

【００２９】

【表５】特開平5-142475の望遠端(103.0mm) における光軸方向の合焦移動量 DX(mm) R .000 ANG .000 1) .000 2) .000 3) .000 4) .000 R 10.000 ANG 1.975 1) .000 2) .502 3) .000 4) .000 R 5.000 ANG 3.379 1) .000 2) .951 3) .000 4) .000 R 3.000 ANG 4.821 1) .000 2) 1.488 3) .000 4) .000 R 2.000 ANG 6.225 1) .000 2) 2.090 3) .000 4) .000 R 1.500 ANG 7.365 1) .000 2) 2.636 3) .000 4) .000 R 1.000 ANG 9.192 1) .000 2) 3.609 3) .000 4) .000 R .850 ANG 10.000 1) .000 2) 4.080 3) .000 4) .000 特開平5-142475の望遠端(103.0mm) における各レンズ群の結像倍率β_K R .000 ANG .000 1) .000 2) -.716 3) 13.060 4) -.154 R 10.000 ANG 1.975 1) -.007 2) -.686 3) 13.060 4) -.154 R 5.000 ANG 3.379 1) -.015 2) -.659 3) 13.060 4) -.154 R 3.000 ANG 4.821 1) -.026 2) -.627 3) 13.060 4) -.154 R 2.000 ANG 6.225 1) -.040 2) -.592 3) 13.060 4) -.154 R 1.500 ANG 7.365 1) -.055 2) -.559 3) 13.060 4) -.154 R 1.000 ANG 9.192 1) -.090 2) -.501 3) 13.060 4) -.154 R .850 ANG 10.000 1) -.112 2) -.473 3) 13.060 4) -.154 特開平5-142475の望遠端(103.0mm) における光軸方向に関する変換係数γ_X R .000 ANG .000 1) .000 2) 1.982 3) .000 4) .000 R 10.000 ANG 1.975 1) .000 2) 2.152 3) .000 4) .000 R 5.000 ANG 3.379 1) .000 2) 2.298 3) .000 4) .000 R 3.000 ANG 4.821 1) .000 2) 2.465 3) .000 4) .000 R 2.000 ANG 6.225 1) .000 2) 2.643 3) .000 4) .000 R 1.500 ANG 7.365 1) .000 2) 2.795 3) .000 4) .000 R 1.000 ANG 9.192 1) .000 2) 3.044 3) .000 4) .000 R .850 ANG 10.000 1) .000 2) 3.155 3) .000 4) .000 特開平5-142475の望遠端(103.0mm) における合焦用移動カムの傾斜 dx/da R .000 ANG .000 1) .000 2) .215 3) .000 4) .000 R 10.000 ANG 1.975 1) .000 2) .293 3) .000 4) .000 R 5.000 ANG 3.379 1) .000 2) .345 3) .000 4) .000 R 3.000 ANG 4.821 1) .000 2) .401 3) .000 4) .000 R 2.000 ANG 6.225 1) .000 2) .457 3) .000 4) .000 R 1.500 ANG 7.365 1) .000 2) .499 3) .000 4) .000 R 1.000 ANG 9.192 1) .000 2) .570 3) .000 4) .000 R .850 ANG 10.000 1) .000 2) .588 3) .000 4) .000 特開平5-142475の望遠端(103.0mm) における回転方向に関する変換係数γ_a R .000 ANG .000 1) .000 2) .425 3) .000 4) .000 R 10.000 ANG 1.975 1) .000 2) .630 3) .000 4) .000 R 5.000 ANG 3.379 1) .000 2) .794 3) .000 4) .000 R 3.000 ANG 4.821 1) .000 2) .989 3) .000 4) .000 R 2.000 ANG 6.225 1) .000 2) 1.207 3) .000 4) .000 R 1.500 ANG 7.365 1) .000 2) 1.394 3) .000 4) .000 R 1.000 ANG 9.192 1) .000 2) 1.736 3) .000 4) .000 R .850 ANG 10.000 1) .000 2) 1.855 3) .000 4) .000 条件対応値 γ_xR/ γ_x0＝1.59 γ_aR/ γ_a0＝4.36 上記表３、表４及び表５から、各焦点距離ともに光軸方
向に関する変換係数γ _xと合焦用移動カムの傾斜(dx/d
a) とは、撮影距離が至近距離に近づくほど増加してい
ることがわかる。従って、γ_xと(dx/da) との積として
定義される回転方向に関する変換係数γ_aは、更に大き
く増加していることがわかる。

【００３０】つまり、次式、 1.0 ＜γ_xR/ γ_x0 のように合焦レンズ群の光軸方向の移動量ｘに関する変
換係数γ_xの大きさが、無限遠合焦時より至近合焦時に
大きくなるズームレンズでは、 1.0 ＜ (dx/da)_R/(dx/da)₀ となる合焦用移動カム、つまり合焦用移動カムの傾斜(d
x/da) が無限遠対応位置より至近対応位置で増加するよ
うな形状のときには、次式のようになり、 1.0 ＜γ_xR/ γ_x0＜γ_aR/ γ_a0 回転方向の移動量ａに関する変換係数γ_aの無限遠合焦
値（γ_a0) から至近合焦値（γ_aR）までの変化率は、光
軸方向の移動量ｘに関する変換係数γ_xの無限遠合焦値
（γ_x0）から至近合焦値（γ_xR）までの変化率よりも更
に大きくなってしまう。

【００３１】上記表３、表４及び表５から、γ_aの変化
率は広角端( F=36.0 )で 5.43 倍、中間( F=50.0 )で
6.26 倍、望遠端( F=103.0 ) では 4.36 倍となってい
る。前述したように、変換係数γがレンズ配置（例えば
合焦）に応じて変化するときには、特開平3-228006号公
報に示されるように、前記変換係数γと補正係数εとの
データの組を複数に分割されたフォーカス領域毎に記憶
手段に記憶しておかなくてはならない。従って、γ_aの
変化率が大きい（γ_aR/ γ_a0＞＞1.0 ）と分割数が増え
るために必然的に記憶容量が大きくなり、コストアップ
を招いてしまうことになる。例えば、ひとつのフォーカ
ス領域内でのγ_aの変化を、次式 γ_max/ γ_min＜ 1.2 の条件で分割すると、分割数Ｎは(a) 式の如くなる。

【００３２】Ｎ＞log(γ_MAX/ γ_MIN)/log(1.2) (a) 従って、広角端、中間、望遠端での分割数Ｎ_W，Ｎ_M，
Ｎ_Tはそれぞれ以下のように大きな値となる。Ｎ_W＞ 9.3 Ｎ_M＞ 10.1 Ｎ_T＞ 8.1 次に、特開昭62-170924 号公報で提示された式Ｋ＝γ
( 1 ＋ε・ ΔBf) を回転方向の移動量ａに関する変換係
数Ｋ_aに書き換えて、Ｋ_a＝γ_a( 1 ＋ε・ ΔBf) として、更にε＝−1/μなる補正係数μを導入して、以
下の式を定義する。

【００３３】Ｋ_a＝γ_a( 1 −ΔBf/ μ) 上記関係式のもとで、特開平5-142475号公報の実施例に
関する変換係数Ｋ_aと補正係数μの値を広角端( F=36.0
)、中間( F=50.0 )、望遠端( F=103.0 ) について計算
した結果をそれぞれ、表６、表７及び表８に示す。表
中、(R) は被写体距離(m) を、(ANG) は合焦用移動カム
上の無限対応位置からの合焦回転量を、(r) は回転方向
の変換係数γ_a、(rs)は変換係数Ｋ_aを、そして、(bf)
はデフォーカス量(mm)、(l) は補正係数μを示してい
る。各表はそれぞれマトリックス構造になっており、(P
OS) で示される縦方向の８列は被写体位置( R= 10.0,
5.0, 3.0, 2.0, 1.5, 1.0, 0.85m ) を、(R,ANGLE) の
組で示される横方向４組は合焦レンズ群のレンズ配置を
示している。

【００３４】つまり、各表の上側２段の第１組目、つま
り第３列と第４列とでの合焦レンズ群位置は (R,ANGLE)
＝( 0.0 , 0.0 ) であり、無限対応位置にあることを示
している。従って、第１段の第３列目(r) は合焦レンズ
群が無限遠被写体に合焦しているときの回転方向の変換
係数γ_aの値を示し、第４列目(rs)は合焦レンズ群が無
限遠被写体に合焦している状態から左側に示される被写
体距離に合焦するときの変換係数Ｋ_aの値を示してい
る。更に、第２段の第３列目(bf)は合焦レンズ群位置が
無限対応位置で、被写体が左側に示される被写体距離に
ある場合の所定の結像位置からのデフォーカス量ΔBfを
表し、第４列目 (l)は合焦レンズ群が無限遠被写体に合
焦している状態から、左側に示される被写体距離に合焦
するときの補正係数μの値を示している。

【００３５】同様に、各表の下側２段の第４組目、つま
り第９列と第１０列とでの合焦レンズ群位置は (R,ANGL
E)＝( 0.85 , 10.0 ) であり、至近合焦( R=0.85m ) 対
応位置にあることを示している。従って、第３段の第９
列目(r) は合焦レンズ群が至近距離( R=0.85m ) 被写体
に合焦しているときの回転方向の変換係数γ_aの値を示
し、第１０列目(rs)は合焦レンズ群が至近距離( R=0.85
m ) 被写体に合焦している状態から左側に示される被写
体距離に合焦するときの変換係数Ｋ_aの値を示してい
る。更に、第４段の第９列目(bf)は合焦レンズ群位置が
至近対応位置で、被写体が左側に示される被写体距離に
ある場合の所定の結像位置からのデフォーカス量ΔBfを
表し、第１０列目 (l)は合焦レンズ群が至近距離( R=0.
85m ) 被写体に合焦している状態から、左側に示される
被写体距離に合焦するときの補正係数μの値を示してい
る。

【００３６】前記関係式より、回転方向の変換係数Ｋ_a
は、Ｋ_a＝ΔBf/ Δａ（但しΔａ：合焦回転量）によ
り、また補正係数μはμ＝ΔBf/( 1−Ｋ_a/ γ_a) によ
り計算されるので、例えば表６において、合焦レンズ群
が無限遠被写体に合焦している状態から被写体距離( R=
0.85m ) に合焦するときの変換係数Ｋ_aの値( 第１段目
の８行４列 : 0.175 )は、ΔBf＝1.75, Δａ＝10.0 を
用いて、Ｋ_a＝ 1.75/10.0＝ 0.175と計算される。ま
た、補正係数μの値( 第２段目の８行４列 :−1.00)
は、ΔBf＝1.75, Ｋ_a＝ 0.175, γ_a＝ 0.064を用いて
μ＝−1.00と計算される。

【００３７】

【表６】特開平5-142475実施例の広角端(36.0mm)における回転方向の変換係数Ｋ_a:(rs ),γ_a: (r) と補正係数μ:(l) f= 36.0mm (R,ANGLE)= .000 .000 10.000 1.912 5.000 3.379 3.000 4.821 POS R r rs r rs r rs r rs 1 .000 .064 .000 .068 .077 .090 2 10.000 .069 .077 .000 .089 .105 3 5.000 .078 .090 .105 .000 .122 4 3.000 .093 .108 .124 .142 .000 5 2.000 .110 .127 .144 .163 6 1.500 .126 .145 .163 .183 7 1.000 .158 .180 .200 .221 8 .850 .175 .197 .219 .241 POS R bf l bf l bf l bf l 1 .000 .00 .00 -.13 -1.08 -.26 -.95 -.43 -1.18 2 10.000 .13 -1.71 .00 .00 -.13 -.86 -.31 -1.19 3 5.000 .26 -1.14 .13 -.77 .00 .00 -.18 -1.30 4 3.000 .45 -.97 .31 -.78 .18 -1.00 .00 .00 5 2.000 .68 -.94 .55 -.84 .41 -1.11 .23 -1.53 6 1.500 .93 -.94 .79 -.90 .65 -1.18 .47 -1.59 7 1.000 1.45 -.98 1.31 -.98 1.16 -1.29 .97 -1.71 8 .850 1.75 -1.00 1.60 -1.02 1.45 -1.34 1.25 -1.77 (R,ANGLE)= 2.000 6.225 1.500 7.365 1.000 9.192 .850 10.000 POS R r rs r rs r rs r rs 1 .000 .104 .117 .141 .153 2 10.000 .121 .136 .162 .175 3 5.000 .140 .155 .182 .196 4 3.000 .160 .176 .205 .219 5 2.000 .182 .000 .200 .231 .246 6 1.500 .204 .223 .000 .255 .271 7 1.000 .245 .265 .299 .000 .318 8 .850 .266 .287 .324 .346 .000 POS R bf l bf l bf l bf l 1 .000 -.65 -1.51 -.86 -1.82 -1.30 -2.46 -1.53 -2.74 2 10.000 -.52 -1.57 -.74 -1.91 -1.18 -2.58 -1.41 -2.86 3 5.000 -.40 -1.69 -.62 -2.03 -1.06 -2.72 -1.30 -2.99 4 3.000 -.22 -1.79 -.45 -2.14 -.90 -2.85 -1.14 -3.11 5 2.000 .00 .00 -.23 -2.24 -.69 -3.00 -.93 -3.22 6 1.500 .23 -1.97 .00 .00 -.47 -3.15 -.71 -3.29 7 1.000 .73 -2.13 .48 -2.55 .00 .00 -.26 -3.16 8 .850 1.00 -2.19 .76 -2.62 .26 -3.15 .00 .00 条件対応値Ｋ_a0/ γ_a0＝2.75 Ｋ_aR/ γ_aR＝0.44

【００３８】

【表７】特開平5-142475実施例の中間(50.0mm)における回転方向の変換係数Ｋ_a:(rs), γ_a: (r) と補正係数μ:(l) f= 50.0mm (R,ANGLE)= .000 .000 10.000 1.972 5.000 3.373 3.000 4.821 POS R r rs r rs r rs r rs 1 .000 .102 .000 .126 .146 .169 2 10.000 .128 .157 .000 .178 .203 3 5.000 .152 .182 .204 .000 .231 4 3.000 .180 .212 .236 .265 .000 5 2.000 .213 .247 .274 .305 6 1.500 .244 .281 .310 .343 7 1.000 .308 .350 .383 .421 8 .850 .342 .387 .422 .462 POS R bf l bf l bf l bf l 1 .000 .00 .00 -.25 -1.26 -.49 -1.74 -.82 -2.25 2 10.000 .25 -.98 .00 .00 -.25 -1.97 -.58 -2.45 3 5.000 .51 -1.04 .25 -1.61 .00 .00 -.33 -2.57 4 3.000 .87 -1.13 .60 -1.72 .34 -2.17 .00 .00 5 2.000 1.33 -1.22 1.06 -1.83 .79 -2.29 .43 -2.87 6 1.500 1.81 -1.29 1.53 -1.92 1.25 -2.41 .88 -3.02 7 1.000 2.84 -1.40 2.53 -2.06 2.24 -2.55 1.85 -3.15 8 .850 3.42 -1.45 3.11 -2.12 2.80 -2.62 2.39 -3.22 (R,ANGLE)= 2.000 6.241 1.500 7.403 1.000 9.213 .850 10.000 POS R r rs r rs r rs r rs 1 .000 .194 .216 .256 .275 2 10.000 .230 .253 .296 .317 3 5.000 .259 .284 .330 .352 4 3.000 .296 .322 .372 .396 5 2.000 .338 .000 .365 .421 .446 6 1.500 .377 .407 .000 .470 .497 7 1.000 .461 .500 .566 .000 .593 8 .850 .505 .546 .612 .638 .000 POS R bf l bf l bf l bf l 1 .000 -1.21 -2.85 -1.60 -3.41 -2.36 -4.30 -2.75 -4.83 2 10.000 -.98 -3.06 -1.38 -3.64 -2.15 -4.50 -2.54 -5.06 3 5.000 -.74 -3.21 -1.15 -3.80 -1.93 -4.63 -2.34 -5.22 4 3.000 -.42 -3.39 -.83 -3.99 -1.63 -4.76 -2.05 -5.39 5 2.000 .00 .00 -.42 -4.15 -1.25 -4.87 -1.68 -5.58 6 1.500 .44 -3.78 .00 .00 -.85 -5.02 -1.29 -5.84 7 1.000 1.37 -3.74 .91 -3.96 .00 .00 -.47 -6.54 8 .850 1.90 -3.82 1.42 -4.16 .48 -5.98 .00 .00 条件対応値Ｋ_a0/ γ_a0＝3.36 Ｋ_aR/ γ_aR＝0.43

【００３９】

【表８】特開平5-142475実施例の望遠端(103.0mm) における回転方向の変換係数Ｋ_a:( rs),γ_a: (r) と補正係数μ:(l) f=103.0mm (R,ANGLE)= .000 .000 10.000 1.975 5.000 3.379 3.000 4.821 POS R r rs r rs r rs r rs 1 .000 .425 .000 .505 .560 .614 2 10.000 .548 .631 .000 .686 .741 3 5.000 .653 .738 .794 .000 .850 4 3.000 .784 .872 .930 .989 .000 5 2.000 .944 1.036 1.096 1.155 6 1.500 1.103 1.198 1.258 1.316 7 1.000 1.432 1.530 1.588 1.640 8 .850 1.618 1.715 1.771 1.818 POS R bf l bf l bf l bf l 1 .000 .00 .00 -1.00 -5.02 -1.89 -6.41 -2.96 -7.81 2 10.000 1.08 -3.76 .00 .00 -.96 -7.06 -2.11 -8.40 3 5.000 2.21 -4.12 1.04 -6.07 .00 .00 -1.23 -8.76 4 3.000 3.78 -4.48 2.48 -6.48 1.34 -7.84 .00 .00 5 2.000 5.88 -4.82 4.40 -6.85 3.12 -8.21 1.62 -9.63 6 1.500 8.12 -5.10 6.46 -7.18 5.02 -8.58 3.35 -10.10 7 1.000 13.17 -5.56 11.04 -7.74 9.23 -9.23 7.17 -10.88 8 .850 16.18 -5.77 13.77 -8.00 11.73 -9.53 9.41 -11.22 (R,ANGLE)= 2.000 6.225 1.500 7.365 1.000 9.192 .850 10.000 POS R r rs r rs r rs r rs 1 .000 .666 .707 .769 .794 2 10.000 .794 .835 .895 .919 3 5.000 .904 .945 1.003 1.026 4 3.000 1.043 1.082 1.136 1.157 5 2.000 1.207 .000 1.242 1.290 1.307 6 1.500 1.364 1.394 .000 1.436 1.451 7 1.000 1.678 1.701 1.736 .000 1.733 8 .850 1.850 1.867 1.882 1.856 .000 POS R bf l bf l bf l bf l 1 .000 -4.15 -9.25 -5.21 -10.58 -7.07 -12.68 -7.94 -13.89 2 10.000 -3.37 -9.85 -4.50 -11.22 -6.46 -13.33 -7.38 -14.62 3 5.000 -2.57 -10.27 -3.77 -11.71 -5.83 -13.81 -6.80 -15.21 4 3.000 -1.46 -10.78 -2.75 -12.32 -4.96 -14.36 -5.99 -15.91 5 2.000 .00 .00 -1.42 -13.04 -3.83 -14.87 -4.94 -16.71 6 1.500 1.56 -11.96 .00 .00 -2.62 -15.19 -3.82 -17.53 7 1.000 4.98 -12.75 3.11 -14.09 .00 .00 -1.40 -21.25 8 .850 6.98 -13.11 4.92 -14.48 1.52 -18.11 .00 .00 条件対応値Ｋ_a0/ γ_a0＝3.80 Ｋ_aR/ γ_aR＝0.43 上記表６、表７及び表８において、あるレンズ配置（例
えば無限遠合焦配置）における変換係数Ｋ_a: (rs)の変
化( 例えば第１段の４列目 )と補正係数μ:(l)の変化(
例えば第２段の４列目 )とに着目すると、被写体位置に
よりかなり変換係数Ｋ_aと補正係数μとが変化している
ことがわかる。特に、変換係数Ｋ_aは無限遠被写体より
も至近被写体側でより大きくなっている。回転方向の変
換係数Ｋ _aが、Ｋ_a＝ΔBf/ Δａで定義されることを考
慮すると、至近被写体よりも無限遠被写体側で、合焦回
転量Δａがデフォーカス量ΔBfに対して相対的に大きく
なっていることを示している。

【００４０】次に、特開平5-142475号公報の実施例に関
して、広角端( F=36.0 )、中間( F=50.0 )及び望遠端(
F=103.0 ) における無限遠合焦配置と至近合焦配置のと
きのγ_aに対するＫ_aの変化率を計算すると以下のよう
になる。特開平5-142475号公報の実施例無限配置Ｋ_a0/ γ_a0 至近配置Ｋ_aR/ γ_aR 広角( F=36.0 ) 2.75 0.44 中間( F=50.0 ) 3.36 0.43 望遠( F=103.0 ) 3.80 0.43 このように特開平5-142475号公報の実施例においては、
変換係数Ｋ_aの変化が大きいために、Ｋ_a＝γ_a( 1 −
ΔBf/ μ) における補正項 (ΔBf/ μ) の寄与が大きく
なり、補正係数μの大きさがデフォーカス量ΔBfの大き
さに近くなると共に、補正係数μの値が被写体位置によ
り大きく変化してしまうことになる。

【００４１】従って、特開平3-228006号公報に示される
ように、あるレンズ配置領域（例えば無限遠合焦配置領
域）に対しては、唯一組の変換係数γ_aと補正係数μと
を設定するという条件のもとでは、大きく変化する補正
係数μを唯一の値で代表させると、変換係数γ_aと補正
係数μとから計算される変換係数Ｋ_aの値に大きな誤差
を生ずることになる。従って、最終的に焦点外れ量ΔBf
から変換係数Ｋ_aを用いて合焦駆動量Δａを計算する
と、駆動量に誤差を生じて正確なオートフォーカスがで
きないことになる。

【００４２】例えば、望遠端( F=103.0 ) の無限遠合焦
配置における補正係数μ (被写体距離により−3.76から
−5.77まで変化) を中間の被写体距離( R=2.0m )での値
( μ＝−4.82 )で代表したときの、至近距離( R=0.85m
) 被写体に対する合焦駆動量Δａを計算してみると、
合焦駆動量Δａは、Δａ＝ΔBf/[γ_a( 1 −ΔBf/ μ)]
にΔBf＝16.18,γ_a＝0.425,μ＝−4.82を代入して、Δ
ａ＝8.74と計算される。望遠端( F=103.0 ) の無限遠合
焦配置の状態から至近距離( R=0.85m ) 被写体に合焦す
るための実際の合焦駆動量は、表８の第３段右上の (R,
ANGLE)＝( 0.85 ,10.0 ) よりΔａ＝10.0である。従っ
て、計算値の合焦駆動量Δａ＝8.74との間には−12.6%
という大きな誤差を生じることになる。

【００４３】同様に、広角端、中間、望遠端において無
限遠合焦レンズ配置から至近距離被写体に合焦する場合
と、至近合焦レンズ配置から無限遠被写体に合焦する場
合との駆動量をΔａ＝ΔBf/[γ_a( 1 −ΔBf/ μ)]から
算出して、本来の駆動量との誤差を計算してみると以下
のような大きな値となる。特開平5-142475号公報の実施例無限配置→至近合焦至近配置→無限合焦広角( F=36.0 ) -4.4% -13.0% 中間( F=50.0 ) -11.8% -12.0% 望遠( F=103.0 ) -12.6% -14.6% 但し、無限遠合焦レンズ配置から至近距離被写体に合焦
する場合の補正係数μの値は被写体距離( R=2.0m )での
値を、至近合焦レンズ配置から無限遠被写体に合焦する
場合の補正係数μの値は被写体距離( R=3.0m )での値を
採用した。

【００４４】最後に、特開平5-142475号公報の実施例の
合焦用移動カム（表１中段）を用いてマニュアルフォー
カスをする際の合焦回転量(ANGLE DA)、及びこの合焦回
転量に対応する合焦レンズ群の合焦レンズ群の光軸方向
の移動量 DX(mm) 、更にこの光軸方向の移動量(DX)を与
えたときの結像点の変位量 Bf(mm) を表９に示す。表９
の上段は焦点距離( F= 36.0, 50.0, 60.0, 70.0, 85.0,
103.0mm) の各変倍状態における撮影距離( R= 5.0, 3.
0, 2.0, 1.5, 1.0, 0.85m ) に対応する結像点の変位量
(Bf)を示し、中段は該撮影距離に対して最適な合焦がな
されるのに必要な合焦回転量(ANGLE DA)の値を示してい
る。また下段は前記合焦回転量(ANGLE DA)に対応する各
レンズ群の光軸方向の移動量(DX)の値を各焦点距離、各
撮影距離について示している。尚、下段において(F) は
全系の焦点距離(mm)を、(R)は撮影距離(m) を示し、(D
X)は右から順に第１レンズ群、第２レンズ群、第３レン
ズ群、及び第４レンズ群の光軸方向の移動量(mm)を、物
体側へ移動する場合を正の値として示している。

【００４５】

【表９】特開平5-142475実施例の結像点の変位量Bf(mm)
と合焦移動量DX(mm) 0.85m 1.00m 1.50m 2.00m 3.00m 5.00m F 36.000 Bf .000 .000 .000 .000 .000 .000 F 50.000 Bf .000 .012 .015 .005 .000 -.001 F 60.000 Bf .000 .005 .022 .017 -.001 -.007 F 70.000 Bf .000 -.006 .001 .010 .008 -.007 F 85.000 Bf .000 -.015 -.024 -.024 -.010 .005 F 103.000 Bf .000 .000 .000 .000 .000 .000 ANGLE DA 10.000 9.192 7.365 6.225 4.821 3.379 F 36.000 DX .000 1.037 .000 .000 R 0.85m F 50.000 DX .000 1.483 .000 .000 R 0.85m F 60.000 DX .000 1.872 .000 .000 R 0.85m F 70.000 DX .000 2.311 .000 .000 R 0.85m F 85.000 DX .000 3.049 .000 .000 R 0.85m F 103.000 DX .000 4.080 .000 .000 R 0.85m F 36.000 DX .000 .875 .000 .000 R 1.00m F 50.000 DX .000 1.255 .000 .000 R 1.00m F 60.000 DX .000 1.599 .000 .000 R 1.00m F 70.000 DX .000 1.993 .000 .000 R 1.00m F 85.000 DX .000 2.661 .000 .000 R 1.00m F 103.000 DX .000 3.609 .000 .000 R 1.00m F 36.000 DX .000 .576 .000 .000 R 1.50m F 50.000 DX .000 .834 .000 .000 R 1.50m F 60.000 DX .000 1.072 .000 .000 R 1.50m F 70.000 DX .000 1.365 .000 .000 R 1.50m F 85.000 DX .000 1.879 .000 .000 R 1.50m F 103.000 DX .000 2.636 .000 .000 R 1.50m F 36.000 DX .000 .429 .000 .000 R 2.00m F 50.000 DX .000 .629 .000 .000 R 2.00m F 60.000 DX .000 .810 .000 .000 R 2.00m F 70.000 DX .000 1.037 .000 .000 R 2.00m F 85.000 DX .000 1.457 .000 .000 R 2.00m F 103.000 DX .000 2.090 .000 .000 R 2.00m F 36.000 DX .000 .285 .000 .000 R 3.00m F 50.000 DX .000 .422 .000 .000 R 3.00m F 60.000 DX .000 .551 .000 .000 R 3.00m F 70.000 DX .000 .703 .000 .000 R 3.00m F 85.000 DX .000 1.004 .000 .000 R 3.00m F 103.000 DX .000 1.488 .000 .000 R 3.00m F 36.000 DX .000 .170 .000 .000 R 5.00m F 50.000 DX .000 .254 .000 .000 R 5.00m F 60.000 DX .000 .336 .000 .000 R 5.00m F 70.000 DX .000 .434 .000 .000 R 5.00m F 85.000 DX .000 .618 .000 .000 R 5.00m F 103.000 DX .000 .951 .000 .000 R 5.00m そこで本発明の目的は、マニュアルフォーカスを可能に
する合焦用移動カムを用いた場合でも、前記変換係数γ
_aと補正係数μとの変化が小さく、記憶手段に記憶する
変換係数γ_aと補正係数μとのデータ数を少なくするこ
とで記憶容量を抑え、更に焦点外れ量ΔBfから変換係数
Ｋ_aを用いて合焦駆動量Δａを計算したときに誤差が小
さく、正確なオートフォーカスが可能なズームレンズを
提供することにある。

【００４６】

【課題を解決するための手段】本発明では、変倍のため
の所定の移動軌跡をレンズ群の光軸方向の移動量と回転
方向の移動量とで表現するときに、同一被写体距離に対
しては変倍状態に関わらず略一定の回転量で合焦が達成
されるように、合焦レンズ群の移動軌跡が合焦用移動カ
ムと変倍補正用移動カムとの合成により形成されるズー
ムレンズ系において、無限遠合焦点と至近合焦点とにお
ける、該合焦レンズ群の光軸方向の微小移動量dxに対す
る結像面の微小移動量dBf の比率 (dBf/dx) を、それぞ
れγ_x0、γ_xR、また、広角端と望遠端とにおける無限か
ら至近への合焦に要する合焦レンズ群の光軸方向の移動
量を、それぞれΔｘ_WR、Δｘ_TR、更に、該合焦用移動カ
ムの、広角から望遠への変倍に対応する回転量と、無限
遠合焦状態から至近合焦状態に対応する回転量とを、そ
れぞれａ_Z、ａ_Fとするときに、少なくとも望遠端にお
いて、以下の条件式 1.00 ＜γ_xR/ γ_x0 (1) 4.00 ＜Δｘ_TR/ Δｘ_WR＜ 6.00 (2) −0.70 ＜ａ_F/ ａ_Z＜ −0.50 (3) を満足するように構成するものである。

【００４７】また、本発明の好ましい態様においては、
該合焦レンズ群の合焦用移動カムの回転方向の微小移動
量daに対する結像面の微小移動量dBf の比率 (dBf/da)
を無限遠合焦点と至近合焦点とにおいて、それぞれ
γ_a0、γ_aRとするときに、少なくとも広角端と望遠端に
おいて、 0.25 ＜γ_aR/ γ_a0＜ 0.75 を満足するように構成するものである。

【００４８】本発明のさらに好ましい態様においては、
該合焦レンズ群が無限遠合焦状態と至近合焦状態に対応
するレンズ配置にあるときのＫ_a＝ΔBf／Δａで表現さ
れる変換係数Ｋ_aをそれぞれＫ_a0、Ｋ_aRとするときに、
少なくとも広角端と望遠端とにおいて 0.60 ＜Ｋ_a0/ γ_a0＜ 1.20 0.80 ＜Ｋ_aR/ γ_aR＜ 1.70 を満足するように構成するものである。但し、 ΔBf：任意の位置にある被写体の結像位置と所定の結像
点位置との焦点外れ量、 Δａ：該被写体に合焦するために必要な合焦用移動カム
の回転方向の移動量、である。

【００４９】

【発明の実施の形態】本発明においては、上記条件式を
満足することで、所謂マニュアルフォーカスを可能にす
るために合焦用移動カムを導入した場合でも、正確なオ
ートフォーカスを実現させるために必要な変換係数γ_a
と補正係数μとの変化を小さくできるので、記憶手段に
記憶する変換係数γ_aと補正係数μとのデータ数を少な
くすることができる。更に補正係数μの変化が小さいの
で、焦点外れ量ΔBfから変換係数Ｋ_aを用いて合焦駆動
量Δａを計算したときに誤差が小さく、正確なオートフ
ォーカスが可能となる。

【００５０】前述したように、全体がｎ個のレンズ群か
ら構成され、合焦レンズ群が第ｋ群のときに、合焦レン
ズ群の光軸方向に関する変換係数γ_x (光軸方向の微小
移動量dxに対する結像面の微小移動量dBf の比率 dBf/d
x)は、各レンズ群の結像倍率をβを用いて、以下のよう
に表現できる。 γ_x＝( 1 −β_k ²)β_k+1 ²β_k+2 ²・・・・β_n ² 従って、光軸方向に関する変換係数γ_xの無限遠合焦値
（γ_x0）から至近合焦値（γ_xR）までの変化率は、無限
遠合焦点と至近合焦点とにおける合焦レンズ群の結像倍
率β_0k、β_Rkを用いて、以下のように表現できる。

【００５１】γ_xR/ γ_x0＝( 1 −β_Rk ²)/( 1−β_0k ²) また、合焦レンズ群の回転方向に関する変換係数γ_a
(回転方向の微小移動量daに対する結像面の微小移動量d
Bf の比率 dBf/da)は、合焦用移動カムの傾斜を、dx/da
とするときに、以下のように表現できるから、 γ_a＝γ_x・(dx/da) 回転方向に関する変換係数γ_aの無限遠合焦値（γ_a0)
から至近合焦値（γ_aR）までの変化率は、合焦用移動カ
ム上での無限遠対応位置における傾斜 (dx/da)₀と至近
対応位置における傾斜 (dx/da)_Rを用いて、次のように
表現される。

【００５２】 γ_aR/ γ_a0＝ (γ_xR/ γ_x0)・((dx/da)_R/(dx/da)₀) 従って、本発明の如く、合焦レンズ群の光軸方向の移動
量ｘに関する変換係数γ_xの大きさが、無限遠合焦時よ
り至近合焦時に大きくなる( 1.0 ＜γ_xR/ γ_x0)ズーム
レンズ系においては、合焦用移動カムの広角から望遠へ
の変倍に対応する回転量ａ_Zと、無限遠合焦状態から至
近合焦状態に対応する回転量ａ_Fの比率を負( ａ_F/ ａ
_Z＜ 0 )に設定し、合焦用移動カムの傾斜(dx/da) を無
限遠対応位置より至近対応位置で減少するような形状(
0 ＜ (dx/da)_R/(dx/da)₀＜ 1.0)とすることで、回転
方向に関する変換係数γ_aの変化を小さくすることが可
能となる。

【００５３】つまり、回転方向に関する変換係数γ_aの
無限遠合焦値（γ_a0) から至近合焦値（γ_aR）までの変
化率 (γ_aR/ γ_a0) は、前述した如く、光軸方向に関す
る変換係数γ_xの変化率 (γ_xR/ γ_x0) と、合焦用移動
カムの傾斜比率 (dx/da)_R/(dx/da)₀との積として表現
されるから、互いの変化を打ち消すような構成とするこ
とで、最終的な回転方向に関する変換係数γ_aの変化率
(γ_aR/ γ_a0) を圧縮することが可能となる。

【００５４】そこで、本発明においては、望遠端におけ
る無限遠合焦点と至近合焦点における、合焦レンズ群の
光軸方向の移動量ｘに関する変換係数γ_xが、条件式
(1) 1.00 ＜γ_xR/ γ_x0 (1) を満足するズームレンズにおいて、広角端と望遠端にお
ける、無限から至近への合焦に要する合焦レンズ群の光
軸方向の移動量Δｘ_WR、Δｘ_TRの比率が、条件式(2) 4.00 ＜Δｘ_TR/ Δｘ_WR＜ 6.00 (2) を満足する場合には、合焦用移動カムの広角から望遠へ
の変倍に対応する回転量ａ_Zと、無限遠合焦状態から至
近合焦状態に対応する回転量ａ_Fの比率を条件式(3) の
如く、 −0.70 ＜ａ_F/ ａ_Z＜ −0.50 (3) 設定することで、最終的な回転方向に関する変換係数γ
_aの変化率 (γ_aR/ γ_a0) を、条件式(4) を満足するよ
うな小さな値にすることが可能となる。

【００５５】 0.25 ＜γ_aR/ γ_a0＜ 0.75 (4) このように、従来に比較して変換係数γ_aの変化を小さ
くできるので、記憶手段に記憶する変換係数γ_aと補正
係数μとのデータ数を少なくするができる。例えば、前
記(a) 式 ( Ｎ＞log(γ_MAX/ γ_MIN)/log(1.2)) の如
きフォーカス領域の分割を行なうと、 1.6 ＜log(γ_MAX/ γ_MIN)/log(1.2)＜ 7.6 となり、従来に比較して分割数を小さくすることができ
る。従って、記憶容量の点からもコストダウンが可能と
なる。更に、後の実施例で説明するように、変換係数Ｋ
_aと補正係数μとの変化が従来に比較して小さくなるの
で、焦点外れ量ΔBfから変換係数Ｋ_aを用いて合焦駆動
量Δａを計算したときの誤差が小さく、正確なオートフ
ォーカスが可能となる。

【００５６】以下に本発明の各条件式について説明す
る。条件式(1) は本発明によるズームレンズの合焦レン
ズ群に関するものであり、条件式の下限を越える場合(
γ_xR/ γ_x0＜ 1.0 )には光軸方向に関する変換係数γ_x
が無限遠合焦時より至近合焦時に小さくなり、本発明に
よる合焦用移動カム( 0 ＜ (dx/da)_R/(dx/da)₀＜ 1.0
)を用いた際に、光軸方向に関する変換係数γ_xの変化
率 (γ_xR/ γ_x0) と合焦用移動カムの傾斜比率 (dx/da)
_R/(dx/da)₀との積として表現される回転方向に関する
変換係数γ_aの変化率が 1.0に比較して小さくなり過ぎ
るために（γ_aR/ γ_a0＜＜1.0 ）、γ_aの変化という点
では逆に大きくなり、記憶手段に記憶する変換係数γ_a
と補正係数μとのデータ数が大きくなると共に、変換係
数Ｋ_aと補正係数μとの変化が大きくなるために、焦点
外れ量ΔBfから合焦駆動量Δａを計算したときの誤差が
大きく、正確なオートフォーカスが不可能になる。

【００５７】条件式(2) は、広角端と望遠端とにおける
無限から至近への合焦に要する合焦レンズ群の光軸方向
の移動量の比率に関するものである。実施例で説明する
ように、この比率は合焦用移動カム上での無限遠対応位
置における傾斜 (dx/da)₀ と至近対応位置における傾斜
(dx/da)_Rとの比率に関与する量であり、移動量の比率
が小さくなる程、合焦用移動カム上での傾斜の変化は小
さくなり、逆に、移動量の比率が大きくなると、合焦用
移動カム上での傾斜の変化も大きくなる。従って、下限
を越えると、回転方向に関する変換係数γ_aの変化は小
さくなるが、本発明の如き条件式(1) を満足するズーム
レンズにおいては、合焦用移動カムの広角から望遠への
変倍に対応する回転量ａ_Zと、無限遠合焦状態から至近
合焦状態に対応する回転量ａ_Fの最適な比率が、条件式
(3) で示されるものとは異なったものになってしまう。
そこで、下限を4.30に設定すれば、更に望ましい。逆
に、上限を越える場合には、合焦用移動カム上での傾斜
の変化が、光軸方向に関する変換係数γ_xの変化に比較
して大きくなり過ぎるために、回転方向に関する変換係
数γ_aの変化が大きくなり、記憶手段に記憶する変換係
数γ_aと補正係数μとのデータ数が大きくなると共に、
正確なオートフォーカスが不可能になる。

【００５８】条件式(3) は、合焦用移動カムの広角から
望遠への変倍に対応する回転量ａ_Zと、無限遠合焦状態
から至近合焦状態に対応する回転量ａ_Fとの適性な比率
を規定するものであり、下限を越えると合焦用移動カム
の傾斜(dx/da) が無限遠対応位置に比較して至近対応位
置で大幅に減少するために、以下の式 0 ＜ (dx/da)_R/(dx/da)₀＜＜ 1.0 のようになり、光軸方向に関する変換係数γ_xの変化率
(γ_xR/ γ_x0) と合焦用移動カムの傾斜比率 (dx/da)_R
/(dx/da)₀との積として表現される回転方向に関する変
換係数γ_aの変化率 (γ_aR/ γ_a0) が 1.0に比較して小
さくなり過ぎるために（γ_aR/ γ_a0＜＜1.0 ）、γ_aの
変化という点では逆に大きくなり、記憶手段に記憶する
変換係数γ_aと補正係数μとのデータ数が大きくなると
共にμの変化が大きいために、焦点外れ量ΔBfから合焦
駆動量Δａを計算したときの誤差が大きく、正確なオー
トフォーカスが不可能になる。従って、下限を−0.68に
設定すれば、更に望ましい結果が得られる。

【００５９】逆に、条件式の上限を越えると変換係数γ
_aの変化率 (γ_aR/ γ_a0) が 1.0により近づくためにγ
_aの変化という点では小さくなり、記憶手段に記憶する
変換係数γ_aと補正係数μとのデータ数を小さくできる
という利点はあるが、広角から望遠への変倍に対応する
回転量ａ_Zに比較して、合焦のための回転量ａ_Fの大き
さが相対的に小さくなるために、所謂マニュアルフォー
カスのための回転量が小さくなり、マニュアルによる細
かなピント合わせが難しくなる。従って、上限を−0.52
に設定すれば、更に望ましい結果が得られる。

【００６０】条件式(4) は、記憶手段に記憶する変換係
数γ_aと補正係数μとのデータ数、つまりフォーカス領
域の分割数に関する条件であり、下限を越えると変換係
数γ _aの変化率 (γ_aR/ γ_a0) が 1.0に比較して小さく
なり過ぎるために、γ_aの変化という点では逆に大きく
なり、記憶手段に記憶する変換係数γ_aと補正係数μト
のデータ数が増加するために、記憶容量の大きな記憶手
段が必要となり、コストアップを招いてしまう。

【００６１】逆に、条件式の上限を越えると変換係数γ
_aの変化率 (γ_aR/ γ_a0) が 1.0により近づくためにγ
_aの変化という点では小さくなり、記憶手段に記憶する
変換係数γ_aと補正係数μとのデータ数を小さくできる
が、変換係数γ_aの大きさがかなり大きくなってしまう
ので、回転方向の移動に関する敏感度 (dBf/da) が厳し
くなり、回転方向の僅かな誤差要因による結像点の変化
が大きくなって、正確なオートフォーカスが不可能にな
る。

【００６２】更に、回転方向の移動に関する敏感度 (dB
f/da) を緩くして、正確なオートフォーカスを可能にす
るためには、下限と上限を以下のように設定するのが望
ましい。 0.28 ＜γ_aR/ γ_a0＜ 0.65 そして、上記の構成において更に正確なオートフォーカ
スが可能なズームレンズを得るためには、合焦レンズ群
が無限遠合焦状態と至近合焦状態とに対応するレンズ配
置にあるときの変換係数Ｋ_a( ＝ΔBf／Δａ) をそれぞ
れＫ_a0、Ｋ_aRとするときに、少なくとも広角端と望遠端
とにおいて、以下の条件式(4),(5) を満足することが望
ましい。

【００６３】 0.60 ＜Ｋ_a0/ γ_a0＜ 1.20 (5) 0.80 ＜Ｋ_aR/ γ_aR＜ 1.70 (6) 条件式(5) は合焦レンズ群が無限遠合焦状態の配置のと
きに、被写体位置の変化に伴う回転方向の変換係数Ｋ_a
の変化率を規定するものであり、下限を越えると、被写
体位置の変化に伴う回転方向の変換係数Ｋ_a0の値が、合
焦レンズ群の無限遠合焦点における回転方向の移動に関
する敏感度である変換係数γ_a0に比較して小さくなり過
ぎる。従って、例えば、Ｋ_a0＝γ_a0( 1 −ΔBf/ μ_a0)
なる関係のもとに、被写体位置の変化に伴って変化する
変換係数Ｋ_a0を一組の変換係数γ _a0と補正係数μ_a0とで
表現したときに、変換係数γ_a0と補正係数μ_a0とから計
算される変換係数Ｋ_a0の値に大きな誤差を生じてしま
い、正確なオートフォーカスができなくなってしまう。

【００６４】逆に、条件式の上限を越える場合には、被
写体位置の変化に伴う回転方向の変換係数Ｋ_a0の値が、
合焦レンズ群の無限遠合焦点における回転方向の変換係
数γ _a0に比較して大きくなるために、被写体位置の変化
に伴って変化する変換係数Ｋ _a0を一組の変換係数γ_a0と
補正係数μ_a0とで表現したときに、変換係数γ_a0と補正
係数μ_a0とから計算される変換係数Ｋ_a0の値に大きな誤
差を生じてしまう。

【００６５】なお、より正確なオートフォーカスを可能
にするには、下限と上限を以下のように設定するのが望
ましい。 0.65 ＜Ｋ_a0/ γ_a0＜ 1.10 同様に、合焦レンズ群が無限遠合焦状態の配置のとき
に、被写体位置の変化に伴って変換係数Ｋ_a0が、( Ｋ_a0
/ γ_a0＜ 1 )から( Ｋ_a0/ γ_a0＞ 1 )まで変化する場合
には、補正係数μ_a0の符号が( Ｋ_a0/ γ_a0＝ 1 )の前後
で変わることになり、変換係数Ｋ_a0を一組の変換係数γ
_a0と補正係数μ_a0とで表現したときに、変換係数γ_a0と
補正係数μ_a0とから計算される変換係数Ｋ_a0の値に大き
な誤差を生じてしまう。従って、変換係数Ｋ_a0は( Ｋ_a0
/ γ_a0＝ 1 )を越えてあまり変化しないほうが好まし
い。

【００６６】従って、変換係数Ｋ_a0が、( Ｋ_a0/ γ_a0＜
1 )から( Ｋ_a0/ γ_a0＞ 1 )まで変化する場合にも、以
下の条件式を満足することが望ましい。 0.65 ＜Ｋ_a0/ γ_a0＜ 1.10 条件式(6) は合焦レンズ群が至近合焦状態の配置のとき
に、被写体位置の変化に伴う回転方向の変換係数Ｋ_aの
変化率を規定するものであり、上限を越えると、被写体
位置の変化に伴う回転方向の変換係数Ｋ_aRの値が、合焦
レンズ群の至近合焦点における回転方向の移動に関する
敏感度である変換係数γ_aRに比較して大きくなり過ぎ
る。従って例えば、Ｋ_aR＝γ_aR( 1 −ΔBf/ μ_aR) なる
関係のもとに、被写体位置の変化に伴って変化する変換
係数Ｋ_aRを一組の変換係数γ_aRと補正係数μ_aRとで表現
したときに、変換係数Ｋ_aRと補正係数μ_aRとから計算さ
れる変換係数Ｋ_aRの値に大きな誤差を生じてしまい、正
確なオートフォーカスができなくなってしまう。

【００６７】逆に、条件式の下限を越える場合には、被
写体位置の変化に伴う回転方向の変換係数Ｋ_aRの値が、
合焦レンズ群の至近合焦点における回転方向の変換係数
γ_aRに比較して小さくなるために、被写体位置の変化に
伴って変化する変換係数Ｋ_aRを一組の変換係数γ_aRと補
正係数μ_aRで表現したときに、変換係数γ_aRと補正係数
μ_aRとから計算される変換係数Ｋ_aRの値に大きな誤差を
生じてしまう。なお、より正確なオートフォーカスを可
能にするには、下限と上限とを以下のように設定するの
が望ましい。

【００６８】0.90 ＜Ｋ_aR/ γ_aR＜ 1.55 同様に、合焦レンズ群が至近合焦状態の配置のときに、
被写体位置の変化に伴って変換係数Ｋ_aRが、( Ｋ_aR/ γ
_aR＜ 1 )から( Ｋ_aR/ γ_aR＞ 1 )まで変化する場合に
は、補正係数μ_aRの符号が( Ｋ_aR/ γ_aR＝ 1 )の前後で
変わることになり、変換係数Ｋ_aRを一組の変換係数γ_aR
と補正係数μ_aRとで表現したときに、変換係数γ_aRと補
正係数μ_aRとから計算される変換係数Ｋ_aRの値に大きな
誤差を生じてしまう。従って、変換係数Ｋ_aRは( Ｋ_aR/
γ_aR＝ 1 )を越えてあまり変化しないほうが好ましい。

【００６９】従って、変換係数Ｋ_aRが、( Ｋ_aR/ γ_aR＜
1 )から( Ｋ_aR/ γ_aR＞ 1 )まで変化する場合にも、以
下の条件式を満足することが望ましい。 0.90 ＜Ｋ_aR/ γ_aR＜ 1.55

【００７０】

【実施例】以下に、実施例に基づいて本発明を具体的に
説明する。〔実施例１〕実施例１は正負正正の４群構成で負の第２
群により合焦を行うズームレンズであり、広角( F=36.0
)から望遠( F=131.0 ) への変倍回転量と無限遠合焦位
置から至近合焦位置( R= 0.8m ) までの合焦回転量との
回転量比率( ａ_F/ ａ_Z) を−0.55に設定したものであ
る。

【００７１】実施例１の光学系の近軸的な諸データと合
焦用移動カムの形状を規定するデータを表１０に示す。
表１０の上段は、実施例１に対応する光学系の各レンズ
群の焦点距離と６つの変倍状態( 焦点距離Ｆ= 36.0(1-P
OS), 50.0(2-POS), 70.0(3-POS), 85.0(4-POS), 105.0
(5-POS), 131.0mm(6-POS)) に関する主点間隔データを
示している。

【００７２】表中において、F1, F2, F3, F4はそれぞれ
第１レンズ群，第２レンズ群，第３レンズ群，および第
４レンズ群の焦点距離を表し、D1, D2, D3, D4はそれぞ
れ、６つの変倍状態( 焦点距離Ｆ= 36.0, 50.0, 70.0,
85.0, 105.0, 131.0mm) における、第１，２レンズ群の
主点間隔、第２，３レンズ群の主点間隔、第３，４レン
ズ群の主点間隔、そして第４レンズ群と所定の結像面と
の間の主点間隔を示している。

【００７３】表１０の中段は実施例１の合焦に関与する
第２レンズ群の合焦用移動カムの形状( 図１の曲線
ｇ_2F) を、回転方向の移動量ａと光軸方向の移動量ｘに
関するスプライン関数（『数値解析とＦＯＲＴＲＡ
Ｎ』：丸善、『スプライン関数とその応用』：教育出
版、等に準拠）で表現する場合の、スプライン用サンプ
ルデータを示している。ここで、(1) は第１レンズ群、
(2) は第２レンズ群、(3) は第３レンズ群、(4) は第４
レンズ群に対応している。

【００７４】更に、表１０の下段は、実施例１の合焦用
移動カムにおける各焦点距離( Ｆ=36.0, 50.0, 70.0, 8
5.0, 105.0, 131.0mm) の無限合焦位置（無限対応位
置）と、該合焦用移動カムを用いて各撮影距離( R= 5.
0, 3.0, 2.0, 1.5, 1.0, 0.8m )に合焦するときの回転
移動量（合焦回転量）とを示してある。表において、広
角端( F=36.0 )から望遠端( F=131.0 ) への変倍回転量
が10.0、無限遠合焦位置から至近合焦位置( R= 0.8m )
までの合焦回転量が−5.5 であるので、実施例１での変
倍回転量と合焦回転量との回転量比率( ａ_F/ ａ_Z) は
−0.55となる。

【００７５】

【表１０】実施例１ f= 36.0-131.0 ( 回転量比率：ａ_F/ ａ_Z＝−0.55 ) 実施例１の各レンズ群の焦点距離と主点間隔 1-POS 2-POS 3-POS 4-POS 5-POS 6-POS F 36.0000 50.0000 70.0000 85.0000 105.0000 131.0000 F1 73.0000 D1 10.4075 17.8050 24.9191 28.6662 32.4300 36.0004 F2 -16.6000 D2 25.6151 21.3295 17.3824 15.1421 12.6290 9.7969 F3 42.0000 D3 10.0000 9.2923 8.2560 7.6919 7.2951 7.2634 F4 80.0000 D4 63.8473 70.6899 77.4519 81.1930 85.0439 88.8003 実施例１に対応する合焦用移動カム形状（スプライン補間サンプル点） ANGLE (1) (2) (3) (4) 1 -10.0000 .0000 1.5900 .0000 .0000 2 -5.5000 .0000 1.0414 .0000 .0000 3 -4.0766 .0000 .8252 .0000 .0000 4 -2.4812 .0000 .5436 .0000 .0000 5 -1.7845 .0000 .4054 .0000 .0000 6 -1.1428 .0000 .2688 .0000 .0000 7 -.6649 .0000 .1606 .0000 .0000 8 .0000 .0000 .0000 .0000 .0000 9 4.5000 .0000 -1.5242 .0000 .0000 10 5.9234 .0000 -2.2725 .0000 .0000 11 7.5188 .0000 -3.4200 .0000 .0000 12 8.2155 .0000 -4.0941 .0000 .0000 13 8.8572 .0000 -4.8774 .0000 .0000 14 9.3351 .0000 -5.6291 .0000 .0000 15 10.0000 .0000 -7.2001 .0000 .0000 16 11.0000 .0000 -12.0400 .0000 .0000 実施例１の変倍回転量と合焦回転量 ( 回転量比率：ａ_F/ ａ_Z＝−0.55 ) 焦点距離無限対応位置撮影距離合焦回転量 36.0mm .0000 5.00m -.665 50.0mm 3.2755 3.00m -1.143 70.0mm 6.2947 2.00m -1.784 85.0mm 7.7608 1.50m -2.481 105.0mm 9.0631 1.00m -4.077 131.0mm 10.0000 0.80m -5.500 条件対応値(1) 2.30 条件対応値(2) 5.45 条件対応値(3) −0.55 条件対応値(4) 0.59 (広角端) 0.31 (望遠端) 条件対応値(5) 0.83 (広角端) 0.96 (望遠端) 条件対応値(6) 1.23 (広角端) 1.14 (望遠端) 次に、表１０の中段に示された合焦用移動カムのサンプ
ルデータをもとに、スプライン関数による補間を行なっ
て求めた実施例１の合焦レンズ群のカムの数値データを
表１１に示した。表中において、(ANGLE) は回転方向の
移動量を、(2)は第２レンズ群の光軸方向の移動量(mm)
を、そして (F)は、回転量(ANGLE) に対応する無限遠合
焦状態における全系の焦点距離(mm)を表している。

【００７６】

【表１１】実施例１の合焦レンズ群のカム数値データ合焦用移動カム数値データ ANGLE (2) F -5.5000 1.0414 .0000 -5.0000 .9689 .0000 -4.5000 .8927 .0000 -4.0000 .8127 .0000 -3.5000 .7287 .0000 -3.0000 .6403 .0000 -2.5000 .5472 .0000 -2.0000 .4493 .0000 -1.5000 .3460 .0000 -1.0000 .2371 .0000 変倍補正用移動カム数値データ -.5000 .1218 .0000 ANGLE (2) F .0000 .0000 36.0000 .0000 .0000 36.0000 .5000 -.1280 37.8410 .5000 .4111 37.8410 1.0000 -.2632 39.7481 1.0000 .8253 39.7481 1.5000 -.4069 41.7511 1.5000 1.2474 41.7511 2.0000 -.5604 43.8765 2.0000 1.6811 43.8765 2.5000 -.7252 46.1469 2.5000 2.1289 46.1469 3.0000 -.9027 48.5819 3.0000 2.5928 48.5819 3.5000 -1.0941 51.1974 3.5000 3.0738 51.1974 4.0000 -1.3008 54.0062 4.0000 3.5723 54.0062 4.5000 -1.5242 57.0169 4.5000 4.0882 57.0169 5.0000 -1.7661 60.2406 5.0000 4.6223 60.2406 5.5000 -2.0297 63.7319 5.5000 5.1801 63.7319 6.0000 -2.3186 67.5623 6.0000 5.7679 67.5623 6.5000 -2.6379 71.7931 6.5000 6.3917 71.7931 7.0000 -2.9964 76.5442 7.0000 7.0640 76.5442 7.5000 -3.4037 81.9189 7.5000 7.7954 81.9189 8.0000 -3.8704 88.0195 8.0000 8.5963 88.0195 8.5000 -4.4152 95.0681 8.5000 9.4889 95.0681 9.0000 -5.0856 103.7508 9.0000 10.5402 103.7508 9.5000 -5.9285 114.5687 9.5000 11.7971 114.5687 10.0000 -7.2001 131.0000 10.0000 13.5983 131.0000 表１１の左側は実施例１の合焦用移動カムの数値データ
を、表１１の右側は変倍補正用移動カムの数値データを
示したものであり、合焦用移動カムの数値データの光軸
方向の移動量(2) と、変倍補正用移動カムの数値データ
の光軸方向の移動量(2) とを、回転量(ANGLE=0.0) から
回転量(ANGLE=10.0)の範囲で合成したものが、表１０上
段の近軸データにより計算される第２レンズ群の移動軌
跡( 図１の曲線ｇ₂)に一致する。

【００７７】従って、変倍補正用移動カム( 図１の曲線
ｇ_2H) は、表１０上段の近軸データから決まる第２レン
ズ群の変倍の際の移動軌跡( 図１の曲線ｇ₂)から合焦用
移動カム( 図１の曲線ｇ_2F) を減算することにより決定
されることになる。ここで図１と図２について簡単に説
明する。図１は実施例１のズームレンズの近軸的な配置
と変倍の際における移動軌跡、更に第２レンズ群の合焦
用移動カムと変倍補正用移動カムとの形状を示してい
る。図１においてＧ1,Ｇ2,Ｇ3,Ｇ4 はそれぞれ第１レン
ズ群、第２レンズ群、第３レンズ群、及び第４レンズ群
を示し、ｇ₁,ｇ₂,ｇ₃,ｇ₄はそれぞれ第１レンズ群、第
２レンズ群、第３レンズ群、及び第４レンズ群の変倍の
際の移動軌跡を示す。そして、ｇ_2Fとｇ_2Hとはそれぞれ
第２レンズ群の合焦用移動カムと変倍補正用移動カムの
形状を示す。但し、先に述べたように、第２レンズ群の
合焦用移動カムｇ_2Fと変倍補正用移動カムｇ_2Hとを合成
したものが、第２レンズ群の移動軌跡ｇ₂に一致する形
状となっている。

【００７８】図２は実施例１の合焦用移動カムｇ_2Fの形
状を説明するためのものである。図において (f=36.0;R
=un)と(f=36.0;R=0.80) とはそれぞれ広角端における無
限遠と至近距離( R=0.80m ) に対する合焦位置を示し、
合焦用移動カム上の座標(x;a) はそれぞれ (x;a)=(0;0)
と(x;a)=(1.041;-5.5)とである。また、(f=131;R=un)と
(f=131;R=0.80)とは望遠端における無限遠と至近距離(
R=0.80m ) に対する合焦位置を示し、合焦用移動カム上
の座標(x;a) はそれぞれ(x;a)=(-7.200;10) と(x;a)=(-
1.524;4.5)とである。

【００７９】そして、広角から望遠への変倍に際して、
第２レンズ群は合焦用移動カムｇ_2F上を無限遠被写体に
対しては座標(0;0) から座標(-7.200;10) まで、また至
近距離被写体に対しては座標(1.041;-5.5)から座標(-1.
524;4.5)まで移動する。従って、回転方向 (ａ軸方向 )
には、共に10.0移動することになる。一方、無限遠配置
から至近距離被写体に合焦する場合には、第２レンズ群
は合焦用移動カムｇ_2F上を広角端では座標(0;0) から座
標(1.041;-5.5)まで、また望遠端では座標(-7.200;10)
から座標(-1.524;4.5)まで移動する。従って、回転方向
(ａ軸方向 )には、共に-5.5移動することになる。これ
に対して光軸方向 (ｘ軸方向 )に関しては、広角端では
1.041、望遠端では 5.676移動することになる。

【００８０】次に、合焦用移動カムｇ_2Fの形状は、(f=3
6.0;R=0.80) 、(f=36.0;R=un) 、(f=131;R=0.80)及び(f
=131;R=un)の各座標を前記スプライン関数によって補間
して決定されたものであるから、合焦用移動カムｇ_2Fの
傾斜（dx/da)の変化は、(f=36.0;R=0.80) のｘ座標の絶
対値が小さく、逆に(f=131;R=un)のｘ座標の絶対値が大
きい程、より大きくなる。つまり、広角端と望遠端とに
おける、無限から至近への合焦に要する合焦レンズ群の
光軸方向の移動量Δｘ_WR、Δｘ_TRの比率（Δｘ _TR/ Δｘ
_WR）が大きい程、合焦用移動カムの傾斜（dx/da)の変化
も大きくなる。

【００８１】次に、実施例１の広角端( F=36.0 )、中間
( F=70.0 )及び望遠端( F=131.0 )における合焦レンズ
群の光軸方向の合焦移動量 DX(mm) 、各レンズ群の結像
倍率β_K、光軸方向に関する変換係数γ_x、合焦用移動
カムの傾斜（dx/da)、そして回転方向に関する変換係数
γ_aをそれぞれ、表１２、表１３及び表１４に示す。各
表において、左側(R) は撮影距離(m) を、(ANG) は各撮
影距離に合焦するための合焦用移動カム上の回転量を、
そして右側の 1), 2), 3), 4) はそれぞれ第１レンズ
群、第２レンズ群、第３レンズ群、第４レンズ群を表し
ている。そして各表において、その第１段は撮影距離(
R= 10.0, 5.0, 3.0, 2.0, 1.5, 1.0, 0.80m ) に合焦す
るための光軸方向の合焦移動量 DX(mm) を示している
（ただし、物体側への移動を正とする）。また、第２段
は撮影距離( R= 10.0, 5.0, 3.0, 2.0, 1.5, 1.0, 0.80
m ) に合焦した状態における各レンズ群の結像倍率β_K
を、第３段は撮影距離( R= 10.0, 5.0, 3.0, 2.0, 1.5,
1.0, 0.80m ) に合焦した状態における合焦レンズ群の
光軸方向に関する変換係数γ_xを示している。更に、第
４段は撮影距離( R= 10.0, 5.0, 3.0, 2.0, 1.5, 1.0,
0.80m ) に合焦した状態に対応する合焦用移動カム上の
位置における合焦用移動カムの傾斜（dx/da)を、第５段
は、撮影距離( R= 10.0, 5.0, 3.0, 2.0, 1.5, 1.0, 0.
80m ) に合焦した状態における合焦レンズ群の回転方向
に関する変換係数γ_aを示している。

【００８２】

【表１２】実施例１の広角端(36.0mm)における光軸方向の合焦移動量 DX(mm) R .000 ANG .000 1) .000 2) .000 3) .000 4) .000 R 10.000 ANG -.326 1) .000 2) .080 3) .000 4) .000 R 5.000 ANG -.665 1) .000 2) .161 3) .000 4) .000 R 3.000 ANG -1.143 1) .000 2) .269 3) .000 4) .000 R 2.000 ANG -1.784 1) .000 2) .405 3) .000 4) .000 R 1.500 ANG -2.481 1) .000 2) .544 3) .000 4) .000 R 1.000 ANG -4.077 1) .000 2) .825 3) .000 4) .000 R .800 ANG -5.500 1) .000 2) 1.041 3) .000 4) .000 実施例１の広角端(36.0mm)における各レンズ群の結像倍率β_K R .000 ANG .000 1) .000 2) -.361 3) -6.767 4) .202 R 10.000 ANG -.326 1) -.007 2) -.356 3) -6.767 4) .202 R 5.000 ANG -.665 1) -.015 2) -.351 3) -6.767 4) .202 R 3.000 ANG -1.143 1) -.026 2) -.345 3) -6.767 4) .202 R 2.000 ANG -1.784 1) -.040 2) -.337 3) -6.767 4) .202 R 1.500 ANG -2.481 1) -.055 2) -.328 3) -6.767 4) .202 R 1.000 ANG -4.077 1) -.089 2) -.311 3) -6.767 4) .202 R .800 ANG -5.500 1) -.118 2) -.298 3) -6.767 4) .202 実施例１の広角端(36.0mm)における光軸方向に関する変換係数γ_x R .000 ANG .000 1) .000 2) 1.624 3) .000 4) .000 R 10.000 ANG -.326 1) .000 2) 1.630 3) .000 4) .000 R 5.000 ANG -.665 1) .000 2) 1.637 3) .000 4) .000 R 3.000 ANG -1.143 1) .000 2) 1.645 3) .000 4) .000 R 2.000 ANG -1.784 1) .000 2) 1.655 3) .000 4) .000 R 1.500 ANG -2.481 1) .000 2) 1.666 3) .000 4) .000 R 1.000 ANG -4.077 1) .000 2) 1.686 3) .000 4) .000 R .800 ANG -5.500 1) .000 2) 1.701 3) .000 4) .000 実施例１の広角端(36.0mm)における合焦用移動カムの傾斜 dx/da R .000 ANG .000 1) .000 2) -.250 3) .000 4) .000 R 10.000 ANG -.326 1) .000 2) -.242 3) .000 4) .000 R 5.000 ANG -.665 1) .000 2) -.233 3) .000 4) .000 R 3.000 ANG -1.143 1) .000 2) -.220 3) .000 4) .000 R 2.000 ANG -1.784 1) .000 2) -.206 3) .000 4) .000 R 1.500 ANG -2.481 1) .000 2) -.191 3) .000 4) .000 R 1.000 ANG -4.077 1) .000 2) -.163 3) .000 4) .000 R .800 ANG -5.500 1) .000 2) -.142 3) .000 4) .000 実施例１の広角端(36.0mm)における回転方向に関する変換係数γ_a R .000 ANG .000 1) .000 2) -.406 3) .000 4) .000 R 10.000 ANG -.326 1) .000 2) -.394 3) .000 4) .000 R 5.000 ANG -.665 1) .000 2) -.381 3) .000 4) .000 R 3.000 ANG -1.143 1) .000 2) -.362 3) .000 4) .000 R 2.000 ANG -1.784 1) .000 2) -.341 3) .000 4) .000 R 1.500 ANG -2.481 1) .000 2) -.319 3) .000 4) .000 R 1.000 ANG -4.077 1) .000 2) -.274 3) .000 4) .000 R .800 ANG -5.500 1) .000 2) -.241 3) .000 4) .000 条件対応値 γ_xR/ γ_x0＝1.05 γ_aR/ γ_a0＝0.59

【００８３】

【表１３】実施例１の中間(70.0mm)における光軸方向の合焦移動量 DX(mm) R .000 ANG .000 1) .000 2) .000 3) .000 4) .000 R 10.000 ANG -.326 1) .000 2) .203 3) .000 4) .000 R 5.000 ANG -.666 1) .000 2) .401 3) .000 4) .000 R 3.000 ANG -1.143 1) .000 2) .659 3) .000 4) .000 R 2.000 ANG -1.782 1) .000 2) .972 3) .000 4) .000 R 1.500 ANG -2.474 1) .000 2) 1.278 3) .000 4) .000 R 1.000 ANG -4.063 1) .000 2) 1.867 3) .000 4) .000 R .800 ANG -5.500 1) .000 2) 2.296 3) .000 4) .000 実施例１の中間(70.0mm)における各レンズ群の結像倍率β_K R .000 ANG .000 1) .000 2) -.527 3)-57.094 4) .032 R 10.000 ANG -.326 1) -.007 2) -.515 3)-57.094 4) .032 R 5.000 ANG -.666 1) -.015 2) -.503 3)-57.094 4) .032 R 3.000 ANG -1.143 1) -.026 2) -.488 3)-57.094 4) .032 R 2.000 ANG -1.782 1) -.041 2) -.469 3)-57.094 4) .032 R 1.500 ANG -2.474 1) -.056 2) -.450 3)-57.094 4) .032 R 1.000 ANG -4.063 1) -.091 2) -.415 3)-57.094 4) .032 R .800 ANG -5.500 1) -.122 2) -.389 3)-57.094 4) .032 実施例１の中間(70.0mm)における光軸方向に関する変換係数γ_x R .000 ANG .000 1) .000 2) 2.387 3) .000 4) .000 R 10.000 ANG -.326 1) .000 2) 2.430 3) .000 4) .000 R 5.000 ANG -.666 1) .000 2) 2.470 3) .000 4) .000 R 3.000 ANG -1.143 1) .000 2) 2.521 3) .000 4) .000 R 2.000 ANG -1.782 1) .000 2) 2.580 3) .000 4) .000 R 1.500 ANG -2.474 1) .000 2) 2.636 3) .000 4) .000 R 1.000 ANG -4.063 1) .000 2) 2.738 3) .000 4) .000 R .800 ANG -5.500 1) .000 2) 2.807 3) .000 4) .000 実施例１の中間(70.0mm)における合焦用移動カムの傾斜 dx/da R .000 ANG .000 1) .000 2) -.644 3) .000 4) .000 R 10.000 ANG -.326 1) .000 2) -.602 3) .000 4) .000 R 5.000 ANG -.666 1) .000 2) -.565 3) .000 4) .000 R 3.000 ANG -1.143 1) .000 2) -.518 3) .000 4) .000 R 2.000 ANG -1.782 1) .000 2) -.465 3) .000 4) .000 R 1.500 ANG -2.474 1) .000 2) -.418 3) .000 4) .000 R 1.000 ANG -4.063 1) .000 2) -.329 3) .000 4) .000 R .800 ANG -5.500 1) .000 2) -.272 3) .000 4) .000 実施例１の中間(70.0mm)における回転方向に関する変換係数γ_a R .000 ANG .000 1) .000 2) -1.538 3) .000 4) .000 R 10.000 ANG -.326 1) .000 2) -1.462 3) .000 4) .000 R 5.000 ANG -.666 1) .000 2) -1.394 3) .000 4) .000 R 3.000 ANG -1.143 1) .000 2) -1.305 3) .000 4) .000 R 2.000 ANG -1.782 1) .000 2) -1.201 3) .000 4) .000 R 1.500 ANG -2.474 1) .000 2) -1.102 3) .000 4) .000 R 1.000 ANG -4.063 1) .000 2) -.900 3) .000 4) .000 R .800 ANG -5.500 1) .000 2) -.762 3) .000 4) .000 条件対応値 γ_xR/ γ_x0＝1.18 γ_aR/ γ_a0＝0.50

【００８４】

【表１４】実施例１の望遠端(131.0mm) における光軸方向の合焦移動量 DX(mm) R .000 ANG .000 1) .000 2) .000 3) .000 4) .000 R 10.000 ANG -.315 1) .000 2) .884 3) .000 4) .000 R 5.000 ANG -.665 1) .000 2) 1.571 3) .000 4) .000 R 3.000 ANG -1.143 1) .000 2) 2.323 3) .000 4) .000 R 2.000 ANG -1.784 1) .000 2) 3.106 3) .000 4) .000 R 1.500 ANG -2.481 1) .000 2) 3.780 3) .000 4) .000 R 1.000 ANG -4.077 1) .000 2) 4.928 3) .000 4) .000 R .800 ANG -5.500 1) .000 2) 5.676 3) .000 4) .000 実施例１の望遠端(131.0mm) における各レンズ群の結像倍率β_K R .000 ANG .000 1) .000 2) -.814 3) 20.047 4) -.110 R 10.000 ANG -.315 1) -.007 2) -.760 3) 20.047 4) -.110 R 5.000 ANG -.665 1) -.015 2) -.719 3) 20.047 4) -.110 R 3.000 ANG -1.143 1) -.026 2) -.674 3) 20.047 4) -.110 R 2.000 ANG -1.784 1) -.041 2) -.627 3) 20.047 4) -.110 R 1.500 ANG -2.481 1) -.057 2) -.586 3) 20.047 4) -.110 R 1.000 ANG -4.077 1) -.093 2) -.517 3) 20.047 4) -.110 R .800 ANG -5.500 1) -.125 2) -.472 3) 20.047 4) -.110 実施例１の望遠端(131.0mm) における光軸方向に関する変換係数γ_x R .000 ANG .000 1) .000 2) 1.643 3) .000 4) .000 R 10.000 ANG -.315 1) .000 2) 2.051 3) .000 4) .000 R 5.000 ANG -.665 1) .000 2) 2.348 3) .000 4) .000 R 3.000 ANG -1.143 1) .000 2) 2.655 3) .000 4) .000 R 2.000 ANG -1.784 1) .000 2) 2.954 3) .000 4) .000 R 1.500 ANG -2.481 1) .000 2) 3.193 3) .000 4) .000 R 1.000 ANG -4.077 1) .000 2) 3.564 3) .000 4) .000 R .800 ANG -5.500 1) .000 2) 3.781 3) .000 4) .000 実施例１の望遠端(131.0mm) における合焦用移動カムの傾斜 dx/da R .000 ANG .000 1) .000 2) -3.396 3) .000 4) .000 R 10.000 ANG -.315 1) .000 2) -2.305 3) .000 4) .000 R 5.000 ANG -.665 1) .000 2) -1.735 3) .000 4) .000 R 3.000 ANG -1.143 1) .000 2) -1.408 3) .000 4) .000 R 2.000 ANG -1.784 1) .000 2) -1.073 3) .000 4) .000 R 1.500 ANG -2.481 1) .000 2) -.874 3) .000 4) .000 R 1.000 ANG -4.077 1) .000 2) -.597 3) .000 4) .000 R .800 ANG -5.500 1) .000 2) -.464 3) .000 4) .000 実施例１の望遠端(131.0mm) における回転方向に関する変換係数γ_a R .000 ANG .000 1) .000 2) -5.580 3) .000 4) .000 R 10.000 ANG -.315 1) .000 2) -4.727 3) .000 4) .000 R 5.000 ANG -.665 1) .000 2) -4.075 3) .000 4) .000 R 3.000 ANG -1.143 1) .000 2) -3.738 3) .000 4) .000 R 2.000 ANG -1.784 1) .000 2) -3.169 3) .000 4) .000 R 1.500 ANG -2.481 1) .000 2) -2.790 3) .000 4) .000 R 1.000 ANG -4.077 1) .000 2) -2.127 3) .000 4) .000 R .800 ANG -5.500 1) .000 2) -1.756 3) .000 4) .000 条件対応値 γ_xR/ γ_x0＝2.30 γ_aR/ γ_a0＝0.31 上記表１２、表１３及び表１４から、各焦点距離共に光
軸方向に関する変換係数γ_xは、撮影距離が至近距離に
近づくほど増加し、合焦用移動カムの傾斜（dx/da)は逆
に減少していることがわかる。従って、変換係数γ_xと
合焦用移動カムの傾斜（dx/da)との積として定義される
回転方向に関する変換係数γ_aは、合焦用移動カムの傾
斜（dx/da)の影響で特開平5-142475号公報の実施例とは
逆に、撮影距離が至近距離に近づくほど減少しているこ
とがわかる。

【００８５】但し、前述したように、広角端と望遠端と
における、無限から至近への合焦に要する合焦レンズ群
の光軸方向の移動量Δｘ_WR、Δｘ_TRの比率（Δｘ_TR/ Δ
ｘ_WR）が大きい場合には、合焦用移動カムの傾斜（dx/d
a)の減少の度合いも大きくなるので、回転方向に関する
変換係数γ_aは、合焦用移動カムの傾斜（dx/da)の影響
で、撮影距離が至近距離に近づくほど、更に減少するこ
とになる。

【００８６】表１２、表１３及び表１４から、回転方向
に関する変換係数γ_aの無限遠合焦位置から至近合焦位
置までの変化率は、広角端( F=36.0 )で 0.59 倍、中間
( F=70.0 )で 0.50 倍、望遠端( F=131.0 ) で 0.31 倍
となっている。実施例１において変換係数γ_aの変化に
よるフォーカス領域の分割数Ｎを(a) 式を用いて計算
し、特開平5-142475号公報の実施例と比較すると、広角
端、中間、望遠端での分割数Ｎ_W, Ｎ_M, Ｎ_Tはそれぞ
れ以下のような値となる。

【００８７】特開平5-142475号公報の実施例Ｎ_W＞ 9.3 Ｎ_M＞10.1 Ｎ_T＞ 8.1 実施例１Ｎ_W＞ 2.9 Ｎ_M＞ 3.8 Ｎ_T＞ 6.3 従って、先に計算した特開平5-142475号公報の実施例で
の値と比較すると、広角端と望遠端とにおける、無限か
ら至近への合焦に要する合焦レンズ群の光軸方向の移動
量Δｘ_WR、Δｘ_TRの比率（Δｘ_TR/ Δｘ_WR）が、前記実
施例より大きいにもかかわらず（特開平5-142475号公報
の実施例:3.94 、実施例１:5.45 ）、分割数Ｎの値は逆
に小さくなっていることがわかる。

【００８８】以上のように、本発明による実施例１のズ
ームレンズにおいては、回転方向に関する変換係数γ_a
の無限遠合焦位置から至近合焦位置までの変化率が、特
開平5-142475号公報の実施例に比較してかなり小さくな
っているために、変換係数γ _aと補正係数μのデータ数
とを軽減し記憶容量を抑えることが可能となる。次に、
実施例１の広角端( F=36.0 )、中間( F=70.0 )及び望遠
端( F=131.0 )において、変換係数Ｋ_aと補正係数μと
を計算した結果を表１５、表１６及び表１７に示す。表
中、(R) は被写体距離(m) を、(ANG) は合焦用移動カム
の無限遠対応位置からの合焦回転量を、(r) は回転方向
の変換係数γ_a、(rs)は変換係数Ｋ_aをそして、(bf)は
デフォーカス量(mm)、(l) は補正係数μを示している。
各表はそれぞれマトリックス構造になっており、(POS)
で示される縦方向の８列は被写体位置( R= 10.0, 5.0,
3.0, 2.0, 1.5, 1.0, 0.80m ) を、(R,ANGLE) の組で示
される横方向４組は合焦レンズ群のレンズ配置を示して
いる。

【００８９】つまり、各表の上側２段の第１組目、つま
り第３列と第４列とでの合焦レンズ群位置は (R,ANGLE)
＝( 0.0 ,0.0 )であり、無限対応位置にあることを示し
ている。従って、第１段の第３列目(r) は合焦レンズ群
が無限遠被写体に合焦しているときの回転方向の変換係
数γ_aの値を示し、第４列目(rs)は合焦レンズ群が無限
遠被写体に合焦している状態から、左側に示される被写
体距離に合焦するときの変換係数Ｋ_aの値を示してい
る。更に、第２段の第３列目(bf)は合焦レンズ群位置が
無限遠対応位置で、被写体が左側に示される被写体距離
にある場合の所定の結像位置からのデフォーカス量ΔBf
を表し、第４列目(l) は合焦レンズ群が無限遠被写体に
合焦している状態から、左側に示される被写体距離に合
焦するときの補正係数μの値を示している。

【００９０】同様に、各表の下側２段の第４組目、つま
り第９列と第１０列とでの合焦レンズ群位置は (R,ANGL
E)＝( 0.8 ,-5.5 ) であり、至近合焦( R=0.8m )対応位
置にあることを示している。従って、第３段の第９列目
(r) は合焦レンズ群が至近距離( R=0.80m ) 被写体に合
焦しているときの回転方向の変換係数γ_aの値を示し、
第１０列目(rs)は合焦レンズ群が至近距離( R=0.80m )
被写体に合焦している状態から、左側に示される被写体
距離に合焦するときの変換係数Ｋ_aの値を示している。
更に、第４段の第９列目(bf)は合焦レンズ群位置が至近
対応位置で、被写体が左側に示される被写体距離にある
場合の所定の結像位置からのデフォーカス量ΔBfを表
し、第１０列目(l) は合焦レンズ群が至近距離( R=0.80
m ) 被写体に合焦している状態から、左側に示される被
写体距離に合焦するときの補正係数μの値を示してい
る。

【００９１】前述したように、回転方向の変換係数Ｋ_a
は、Ｋ_a＝ΔBf/ Δａ（但しΔａ：合焦回転量）によ
り、また補正係数μはμ＝ΔBf/(１−Ｋ_a/ γ_a) によ
り計算されるので、例えば表１５において、合焦レンズ
群が無限遠被写体に合焦している状態から、被写体距離
( R=0.80m ) に合焦するときの変換係数Ｋ_aの値( 第１
段目の８行４列：−0.336 ) は、ΔBf＝1.85, Δａ＝−
5.5 を用いて、Ｋ_a＝1.85/-5.5 ＝−0.336 と計算され
る。また、補正係数μの値( 第２段目の８行４列：10.7
7 ) は、ΔBf＝1.85, Ｋ_a＝−0.336, γ_a＝−0.406
を用いてμ＝10.77 と計算される。

【００９２】

【表１５】実施例１の広角端(36.0mm)における回転方向の変換係数Ｋ_a:(rs),γ_a:(r)と補正係数μ:(l) f= 36.0mm (R,ANGLE)= .000 .000 10.000 -.326 5.000 -.665 3.000 -1.143 POS R r rs r rs r rs r rs 1 .000 -.406 .000 -.398 -.390 -.378 2 10.000 -.402 -.394 .000 -.386 -.374 3 5.000 -.398 -.390 -.381 .000 -.369 4 3.000 -.391 -.383 -.374 -.362 .000 5 2.000 -.382 -.374 -.365 -.354 6 1.500 -.373 -.365 -.357 -.346 7 1.000 -.353 -.345 -.337 -.327 8 .800 -.336 -.329 -.321 -.311 POS R bf l bf l bf l bf l 1 .000 .00 .00 -.13 13.34 -.26 11.08 -.43 9.91 2 10.000 .13 14.85 .00 .00 -.13 10.30 -.31 9.62 3 5.000 .26 13.58 .13 11.41 .00 .00 -.18 9.62 4 3.000 .45 12.33 .31 10.65 .18 9.70 .00 .00 5 2.000 .68 11.71 .55 10.52 .41 9.98 .23 10.09 6 1.500 .92 11.42 .79 10.49 .65 10.07 .46 10.01 7 1.000 1.44 11.03 1.29 10.36 1.15 10.01 .96 9.78 8 .800 1.85 10.77 1.70 10.21 1.55 9.87 1.36 9.58 (R,ANGLE)= 2.000 -1.784 1.500 -2.481 1.000 -4.077 .800 -5.500 POS R r rs r rs r rs r rs 1 .000 -.364 -.349 -.319 -.296 2 10.000 -.359 -.345 -.315 -.293 3 5.000 -.355 -.340 -.311 -.289 4 3.000 -.348 -.334 -.306 -.284 5 2.000 -.341 .000 -.327 -.298 -.277 6 1.500 -.332 -.319 .000 -.291 -.270 7 1.000 -.314 -.301 -.274 .000 -.254 8 .800 -.299 -.286 -.261 -.241 .000 POS R bf l bf l bf l bf l 1 .000 -.65 9.60 -.87 9.13 -1.30 8.00 -1.63 7.13 2 10.000 -.52 9.52 -.74 9.08 -1.18 7.96 -1.51 7.09 3 5.000 -.40 9.57 -.62 9.09 -1.06 7.93 -1.40 7.07 4 3.000 -.22 9.62 -.45 9.08 -.90 7.89 -1.24 7.02 5 2.000 .00 .00 -.23 9.00 -.68 7.81 -1.03 6.96 6 1.500 .23 9.48 .00 .00 -.46 7.74 -.81 6.89 7 1.000 .72 9.23 .48 8.65 .00 .00 -.36 6.78 8 .800 1.11 9.04 .86 8.47 .37 7.34 .00 .00 条件対応値Ｋ_a0/ γ_a0＝0.83 Ｋ_aR/ γ_aR＝1.23

【００９３】

【表１６】実施例１の中間(70.0mm)における回転方向の変換係数Ｋ_a:(rs),γ_a:(r)と補正係数μ:(l) f= 70.0mm (R,ANGLE)= .000 .000 10.000 -.326 5.000 -.666 3.000 -1.143 POS R r rs r rs r rs r rs 1 .000 -1.537 .000 -1.476 -1.419 -1.347 2 10.000 -1.522 -1.463 .000 -1.407 -1.335 3 5.000 -1.509 -1.450 -1.394 .000 -1.323 4 3.000 -1.490 -1.432 -1.376 -1.305 .000 5 2.000 -1.465 -1.407 -1.352 -1.282 6 1.500 -1.439 -1.381 -1.327 -1.258 7 1.000 -1.375 -1.319 -1.266 -1.199 8 .800 -1.316 -1.262 -1.210 -1.144 POS R bf l bf l bf l bf l 1 .000 .00 .00 -.48 53.19 -.95 51.96 -1.54 47.64 2 10.000 .50 52.50 .00 .00 -.48 51.66 -1.09 47.24 3 5.000 1.00 55.06 .49 55.84 .00 .00 -.63 46.69 4 3.000 1.70 55.79 1.17 54.69 .66 50.96 .00 .00 5 2.000 2.61 55.63 2.05 53.61 1.51 50.01 .82 46.00 6 1.500 3.56 55.60 2.97 53.32 2.40 50.07 1.67 46.69 7 1.000 5.59 53.03 4.93 50.24 4.30 46.95 3.50 43.01 8 .800 7.24 50.33 6.53 47.43 5.85 44.25 4.98 40.37 (R,ANGLE)= 2.000 -1.782 1.500 -2.474 1.000 -4.063 .800 -5.500 POS R r rs r rs r rs r rs 1 .000 -1.263 -1.183 -1.033 -.926 2 10.000 -1.251 -1.172 -1.023 -.916 3 5.000 -1.239 -1.161 -1.012 -.906 4 3.000 -1.222 -1.145 -.997 -.891 5 2.000 -1.200 .000 -1.125 -.977 -.872 6 1.500 -1.178 -1.101 .000 -.954 -.850 7 1.000 -1.120 -1.044 -.900 .000 -.801 8 .800 -1.067 -.993 -.855 -.762 .000 POS R bf l bf l bf l bf l 1 .000 -2.25 43.31 -2.93 39.16 -4.20 28.27 -5.09 23.74 2 10.000 -1.82 43.08 -2.52 38.91 -3.82 27.91 -4.74 23.52 3 5.000 -1.38 42.89 -2.10 38.63 -3.44 27.50 -4.38 23.29 4 3.000 -.78 42.92 -1.52 38.15 -2.91 26.89 -3.88 22.97 5 2.000 .00 .00 -.78 36.13 -2.23 25.92 -3.24 22.55 6 1.500 .81 44.67 .00 .00 -1.52 25.00 -2.57 22.29 7 1.000 2.55 38.09 1.66 31.93 .00 .00 -1.15 22.72 8 .800 3.97 35.61 3.00 30.54 1.23 24.56 .00 .00 条件対応値Ｋ_a0/ γ_a0＝0.86 Ｋ_aR/ γ_aR＝1.21

【００９４】

【表１７】実施例１の望遠端(131.0mm) における回転方向の変換係数Ｋ_a:(rs),γ_a:(r) と補正係数μ:(l) f=131.0mm (R,ANGLE)= .000 .000 10.000 -.315 5.000 -.665 3.000 -1.143 POS R r rs r rs r rs r rs 1 .000 -5.581 .000 -4.865 -4.233 -3.743 2 10.000 -5.566 -4.728 .000 -4.102 -3.684 3 5.000 -5.399 -4.571 -4.076 .000 -3.714 4 3.000 -5.400 -4.637 -4.194 -3.738 .000 5 2.000 -5.401 -4.646 -4.170 -3.663 6 1.500 -5.401 -4.639 -4.144 -3.632 7 1.000 -5.393 -4.603 -4.081 -3.557 8 .800 -5.374 -4.557 -4.017 -3.485 POS R bf l bf l bf l bf l 1 .000 .00 .00 -1.53 52.72 -2.81 73.26 -4.28 3639.88 2 10.000 1.75 650.22 .00 .00 -1.43 221.92 -3.05 -210.62 3 5.000 3.59 109.65 1.60 48.25 .00 .00 -1.77 -273.24 4 3.000 6.17 190.29 3.84 201.20 2.00 -69.39 .00 .00 5 2.000 9.64 297.66 6.83 396.74 4.67 -203.05 2.35 116.66 6 1.500 13.40 413.92 10.05 539.04 7.53 -448.77 4.86 171.61 7 1.000 21.98 649.65 17.31 656.86 13.92-11862.3 10.44 215.51 8 .800 29.56 794.07 23.63 653.40 19.42 1341.29 15.19 224.15 (R,ANGLE)= 2.000 -1.784 1.500 -2.481 1.000 -4.077 .800 -5.500 POS R r rs r rs r rs r rs 1 .000 -3.275 -2.905 -2.338 -2.006 2 10.000 -3.237 -2.875 -2.316 -1.986 3 5.000 -3.242 -2.871 -2.305 -1.974 4 3.000 -3.218 -2.847 -2.281 -1.951 5 2.000 -3.170 .000 -2.815 -2.250 -1.921 6 1.500 -3.153 -2.789 .000 -2.215 -1.888 7 1.000 -3.072 -2.697 -2.126 .000 -1.814 8 .800 -2.996 -2.622 -2.065 -1.755 .000 POS R bf l bf l bf l bf l 1 .000 -5.84 177.43 -7.21 173.40 -9.53 95.33 -11.03 77.30 2 10.000 -4.76 226.43 -6.23 201.39 -8.71 97.38 -10.30 78.22 3 5.000 -3.63 160.30 -5.21 176.99 -7.86 93.25 -9.54 76.61 4 3.000 -2.06 136.87 -3.81 183.66 -6.69 91.50 -8.50 76.16 5 2.000 .00 .00 -1.96 209.91 -5.16 88.44 -7.14 75.56 6 1.500 2.20 417.74 .00 .00 -3.53 83.95 -5.70 75.19 7 1.000 7.04 227.93 4.30 130.79 .00 .00 -2.58 77.62 8 .800 11.13 203.25 7.91 131.93 2.94 102.84 .00 .00 条件対応値Ｋ_a0/ γ_a0＝0.96 Ｋ_aR/ γ_aR＝1.14 上記表１５、表１６及び表１７において、あるレンズ配
置( 例えば無限遠合焦配置) における変換係数Ｋ_a: (r
s)の変化( 例えば第１段の４列目 )に着目すると、先に
検討した特開平5-142475号公報の実施例におけるＫ_aの
変化( 表６，表７，表８) に比較して、その変化率が小
さくなっていることがわかる。

【００９５】つまり、実施例１においては合焦回転量Δ
ａが、特開平5-142475号公報の実施例に比較して、至近
被写体よりも無限遠被写体側で相対的に小さくなってい
ることを示している。実際に表１と表１０とにおいて、
無限遠合焦位置から至近距離の被写体に合焦するときの
合焦回転量と、被写体距離( R=5.0m )に合焦するときの
合焦回転量との比率を求めると、特開平5-142475号公報
の実施例では、3.379/10.0=0.338、実施例１では−0.66
5/−5.5=0.121 となる。このように、本発明の如き構成
の合焦用移動カムを用いると、合焦回転量Δａが無限遠
被写体側で相対的により小さくなるために、変換係数Ｋ
_aは無限遠被写体側で相対的に大きくなって、結果的に
回転方向の変換係数Ｋ_aの変化を従来に比較して小さく
することが可能となる。

【００９６】特開平5-142475号公報の実施例と本発明の
実施例１とに関して、広角端、中間、望遠端における無
限遠合焦配置と至近合焦配置とのときのγ_aに対するＫ
_aの変化率を計算すると以下のようになる。特開平5-142475号公報の実施例無限配置Ｋ_a0/ γ_a0 至近配置Ｋ_aR/ γ_aR 広角( F=36.0 ) 2.75 0.44 中間( F=50.0 ) 3.36 0.43 望遠( F=103.0 ) 3.80 0.43 実施例１無限配置Ｋ_a0/ γ_a0 至近配置Ｋ_aR/ γ_aR 広角( F=36.0 ) 0.83 1.23 中間( F=70.0 ) 0.86 1.21 望遠( F=131.0 ) 0.96 1.14 このように本発明においては、従来例に比較してγ_aに
対するＫ_aの変化が小さく、Ｋ_a＝γ_a( 1 −ΔBf/
μ) における補正項( ΔBf/ μ )の寄与を小さくできる
ので、デフォーカス量ΔBfに比較して、補正係数μの値
を大きくできると同時に補正係数μの変化も小さくする
ことが可能となる。

【００９７】従って、あるレンズ配置領域に対して、唯
一組の変換係数γ_aと補正係数μとを設定した場合の、
γ_aとμとにより計算される変換係数Ｋ_a、或いは実際
の合焦駆動量Δａの誤差を軽減することができる。そこ
で次に、特開平5-142475号公報の実施例と本発明の実施
例１とに関して、広角端、中間、望遠端において無限遠
合焦レンズ配置から至近距離被写体に合焦する場合と、
至近合焦レンズ配置からと無限遠被写体に合焦する場合
との駆動量をΔａ＝ΔBf/[γ_a( １−ΔBf/ μ)]から算
出して、本来の駆動量との誤差を計算してみると以下の
ような値になる。但し、無限遠合焦レンズ配置から至近
距離被写体に合焦する場合の補正係数μの値は被写体距
離( POS-6 ) での値を、そして至近合焦レンズ配置から
と無限遠被写体に合焦する場合の補正係数μの値は被写
体距離( POS-4 ) での値を採用した。

【００９８】特開平5-142475号公報の実施例無限配置→至近合焦至近配置→無限合焦広角( F=36.0 ) -4.4% -13.0% 中間( F=50.0 ) -8.2% -12.0% 望遠( F=103.0 ) -8.8% -14.6% 実施例１無限配置→至近合焦至近配置→無限合焦広角( F=36.0 ) -1.1% -0.2% 中間( F=70.0 ) -1.5% -0.6% 望遠( F=131.0 ) 3.7% -0.2% 以上のように、あるレンズ配置領域に対して唯一組の変
換係数γ_aと補正係数μとを設定しても、γ_aとμとに
より計算される変換係数Ｋ_aと合焦駆動量Δａの誤差は
従来に比較して小さくなり、精度の高い合焦が可能とな
る。

【００９９】尚、参考のために、ここで設定した変換係
数γ_aと補正係数μとの値を用いて、無限遠合焦レンズ
配置から被写体距離( R=10.0m ) に合焦する場合と、至
近合焦レンズ配置から被写体距離( R=1.0m )に合焦する
場合との駆動量の誤差計算をして比較すると以下のよう
になり、被写体距離にかかわらず相対的に合焦精度が向
上していることがわかる。

【０１００】特開平5-142475号公報の実施例無限配置→10ｍ合焦至近配置→１ｍ合焦広角( F=36.0 ) -6.7% 1.5% 中間( F=50.0 ) 4.1% 2.5% 望遠( F=103.0 ) 6.2% 2.4% 実施例１無限配置→10ｍ合焦至近配置→１ｍ合焦広角( F=36.0 ) -0.6% -0.1% 中間( F=70.0 ) 0.7% 0.0% 望遠( F=131.0 ) -0.0% -0.1% 次に、実施例１のズームレンズにおいて、精度の良いオ
ートフォーカスだけでなく、所謂マニュアルフォーカス
が可能になっているかを検討する。

【０１０１】表１８は、実施例１の合焦用移動カム（表
１０中段）を用いてマニュアルフォーカスをする際の合
焦回転量(ANGLE DA)、及びこの合焦回転量に対応する合
焦レンズ群の光軸方向の移動量 DX(mm) 、更にこの光軸
方向の移動量(DX)を与えたときの結像点の変位量 Bf(m
m) を示している。表１８の上段は焦点距離( Ｆ= 36.0,
50.0, 70.0, 85.0, 105.0, 131.0mm) の各変倍状態に
おける撮影距離( R= 5.0, 3.0, 2.0, 1.5, 1.0, 0.80m
) に対応する結像点の変位量(Bf)を示し、中段は撮影
距離( R= 5.0, 3.0, 2.0, 1.5, 1.0,0.80m ) に対して
最適な合焦がなされるのに必要な合焦回転量(ANGLE DA)
を示している。但し、この合焦回転量は、広角端と望遠
端とにおいて結像点の変位が無くなるような値を選定し
たものである。また、下段は各合焦回転量(ANGLE DA)に
対応する各レンズ群の光軸方向の移動量(DX)の値を、焦
点距離( Ｆ= 36.0, 50.0, 70.0, 85.0, 105.0, 131.0m
m) の各変倍状態における撮影距離( R= 5.0, 3.0,2.0,
1.5, 1.0, 0.80m ) の各場合について示している。下段
において(F) は全系の焦点距離(mm)、また(R) は撮影距
離(m) を示し、(DX)は右から順に第１レンズ群、第２レ
ンズ群、第３レンズ群、及び第４レンズ群の光軸方向の
移動量(mm)を示している。但し、光軸方向の移動量は、
物体側へ移動する場合を正の値としている。

【０１０２】

【表１８】実施例１の結像点の変位量 Bf(mm) と合焦移動量 DX(mm) 0.80m 1.00m 1.50m 2.00m 3.00m 5.00m F 36.000 Bf .000 .000 .000 .000 .000 .000 F 50.000 Bf .000 .003 .002 -.002 -.004 -.004 F 70.000 Bf .000 -.012 -.008 -.003 .000 .001 F 85.000 Bf .000 .002 .006 .002 -.004 -.003 F 105.000 Bf .000 .010 -.001 .000 .004 -.005 F 131.000 Bf .000 .000 .000 .000 .000 .000 ANGLE DA -5.500 -4.077 -2.481 -1.784 -1.143 -.665 F 36.000 DX .000 1.041 .000 .000 R 0.80m F 50.000 DX .000 1.500 .000 .000 R 0.80m F 70.000 DX .000 2.296 .000 .000 R 0.80m F 85.000 DX .000 2.994 .000 .000 R 0.80m F 105.000 DX .000 4.063 .000 .000 R 0.80m F 131.000 DX .000 5.676 .000 .000 R 0.80m F 36.000 DX .000 .825 .000 .000 R 1.00m F 50.000 DX .000 1.198 .000 .000 R 1.00m F 70.000 DX .000 1.872 .000 .000 R 1.00m F 85.000 DX .000 2.470 .000 .000 R 1.00m F 105.000 DX .000 3.423 .000 .000 R 1.00m F 131.000 DX .000 4.928 .000 .000 R 1.00m F 36.000 DX .000 .544 .000 .000 R 1.50m F 50.000 DX .000 .800 .000 .000 R 1.50m F 70.000 DX .000 1.281 .000 .000 R 1.50m F 85.000 DX .000 1.728 .000 .000 R 1.50m F 105.000 DX .000 2.488 .000 .000 R 1.50m F 131.000 DX .000 3.780 .000 .000 R 1.50m F 36.000 DX .000 .405 .000 .000 R 2.00m F 50.000 DX .000 .602 .000 .000 R 2.00m F 70.000 DX .000 .974 .000 .000 R 2.00m F 85.000 DX .000 1.334 .000 .000 R 2.00m F 105.000 DX .000 1.965 .000 .000 R 2.00m F 131.000 DX .000 3.106 .000 .000 R 2.00m F 36.000 DX .000 .269 .000 .000 R 3.00m F 50.000 DX .000 .403 .000 .000 R 3.00m F 70.000 DX .000 .659 .000 .000 R 3.00m F 105.000 DX .000 1.391 .000 .000 R 3.00m F 131.000 DX .000 2.323 .000 .000 R 3.00m F 36.000 DX .000 .161 .000 .000 R 5.00m F 50.000 DX .000 .243 .000 .000 R 5.00m F 70.000 DX .000 .400 .000 .000 R 5.00m F 85.000 DX .000 .568 .000 .000 R 5.00m F 105.000 DX .000 .886 .000 .000 R 5.00m F 131.000 DX .000 1.571 .000 .000 R 5.00m 表１８から、それぞれの焦点距離、撮影距離で結像点の
変位量が極めて小さく、いかなる変倍状態、撮影距離に
対しても充分に焦点深度内に収まっており、所謂マニュ
アルフォーカスが可能になっていることが明らかであ
る。〔実施例２〕実施例２は正負正正の４群構成で負の第２
群により合焦を行うズームレンズであり、広角( F=28.8
)から望遠( F=103.0 ) への変倍回転量と無限遠合焦位
置から至近合焦位置( R= 0.5m ) までの合焦回転量との
回転量比率( ａ_F/ ａ_Z) を−0.60に設定したものであ
る。

【０１０３】実施例２の光学系の近軸的な諸データと合
焦用移動カムの形状を規定するデータとを表１９に示
す。表１９の上段は、実施例２に対応する光学系の各レ
ンズ群の焦点距離と６つの変倍状態( 焦点距離Ｆ= 28.8
(1:POS), 35.0(2-POS), 50.0(3-POS), 70.0(4-POS), 8
5.0(5-POS), 103.0mm(6-POS))に関する主点間隔データ
を示してある。

【０１０４】表１９の中段は、実施例２の合焦に関与す
る第２レンズ群の合焦用移動カムの形状を、回転方向の
移動量ａと光軸方向の移動量ｘとに関するスプライン関
数で表現する場合の、スプライン用サンプルデータを示
している。ここで、(1) は第１レンズ群、(2) は第２レ
ンズ群、(3) は第３レンズ群、(4) は第４レンズ群に対
応している。

【０１０５】更に、表１９の下段は、実施例２の合焦用
移動カムにおける各焦点距離( Ｆ=28.8, 35.0, 50.0, 7
0.0, 85.0, 103.0mm)の無限合焦位置（無限対応位置）
と、該合焦用移動カムを用いて各撮影距離( R= 5.0, 3.
0, 2.0, 1.0, 0.7, 0.5m )に合焦するときの回転移動量
（合焦回転量）とを示してある。表において、広角端(
F=28.8 )から望遠端( F=103.0 ) への変倍回転量が10.
0、無限遠合焦位置から至近合焦位置( R= 0.5m ) まで
の合焦回転量が−6.0 であるので、実施例２での変倍回
転量と合焦回転量との回転量比率( ａ_F/ ａ_Z) は−0.
60となる。

【０１０６】

【表１９】実施例２ f= 28.8-103.0 ( 回転量比率：ａ_F/ ａ_Z＝−0.6 ) 実施例２の各レンズ群の焦点距離と主点間隔 1-POS 2-POS 3-POS 4-POS 5-POS 6-POS F 28.8000 35.0000 50.0000 70.0000 85.0000 103.0000 F1 70.5000 D1 9.3252 13.0113 20.5346 28.4581 32.6851 36.5544 F2 -13.4000 D2 18.3082 16.1329 13.0216 10.6580 9.2279 7.6539 F3 32.9000 D3 14.6453 13.3678 10.4573 8.4188 7.8210 7.5173 F4 56.4000 D4 49.9916 54.4242 61.6013 65.7605 67.3873 68.3296 実施例２に対応する合焦用移動カム形状（スプライン補間サンプル点） ANGLE (1) (2) (3) (4) 1 -10.0000 .0000 1.3300 .0000 .0000 2 -6.0000 .0000 .9281 .0000 .0000 3 -3.7613 .0000 .6450 .0000 .0000 4 -2.4156 .0000 .4427 .0000 .0000 5 -1.1038 .0000 .2166 .0000 .0000 6 -.7153 .0000 .1434 .0000 .0000 7 -.4198 .0000 .0856 .0000 .0000 8 .0000 .0000 .0000 .0000 .0000 9 4.0000 .0000 -1.0616 .0000 .0000 10 6.2387 .0000 -2.0040 .0000 .0000 11 7.5844 .0000 -2.8073 .0000 .0000 12 8.8962 .0000 -3.9220 .0000 .0000 13 9.2847 .0000 -4.3611 .0000 .0000 14 9.5802 .0000 -4.7492 .0000 .0000 15 10.0000 .0000 -5.4178 .0000 .0000 16 11.0000 .0000 -7.7000 .0000 .0000 実施例２の変倍回転量と合焦回転量 ( 回転量比率：ａ_F/ ａ_Z＝−0.6 ) 焦点距離無限対応位置撮影距離合焦回転量 28.8mm .0000 5.00m -.420 35.0mm 1.5406 3.00m -.715 50.0mm 4.6134 2.00m -1.104 70.0mm 7.5428 1.00m -2.416 85.0mm 8.9225 0.70m -3.761 103.0mm 10.0000 0.50m -6.000 条件対応値(1) 1.55 条件対応値(2) 4.69 条件対応値(3) −0.60 条件対応値(4) 0.57 (広角端) 0.29 (望遠端) 条件対応値(5) 0.81 (広角端) 0.98 (望遠端) 条件対応値(6) 1.25 (広角端) 1.19 (望遠端) 次に、表１９の中段に示された合焦用移動カムのサンプ
ルデータをもとに、スプライン関数による補間を行なっ
て求めた実施例２の合焦レンズ群のカムの数値データを
表２０に示す。但し、表中の各記号の意味は実施例１と
同じである。

【０１０７】

【表２０】実施例２の合焦レンズ群のカム数値データ合焦用移動カム数値データ ANGLE (2) F -6.0000 .9281 .0000 -5.5000 .8699 .0000 -5.0000 .8090 .0000 -4.5000 .7451 .0000 -4.0000 .6781 .0000 -3.5000 .6078 .0000 -3.0000 .5340 .0000 -2.5000 .4563 .0000 -2.0000 .3744 .0000 -1.5000 .2882 .0000 -1.0000 .1974 .0000 変倍補正用移動カム数値データ -.5000 .1015 .0000 ANGLE (2) F .0000 .0000 28.8000 .0000 .0000 28.8000 .5000 -.1063 30.7391 .5000 .4390 30.7391 1.0000 -.2181 32.7416 1.0000 .8703 32.7416 1.5000 -.3363 34.8265 1.5000 1.2923 34.8265 2.0000 -.4621 37.0080 2.0000 1.7022 37.0080 2.5000 -.5964 39.2914 2.5000 2.0943 39.2914 3.0000 -.7404 41.6760 3.0000 2.4616 41.6760 3.5000 -.8951 44.1562 3.5000 2.7983 44.1562 4.0000 -1.0616 46.7250 4.0000 3.0999 46.7250 4.5000 -1.2412 49.3823 4.5000 3.3643 49.3823 5.0000 -1.4364 52.1572 5.0000 3.5933 52.1572 5.5000 -1.6497 55.0961 5.5000 3.7980 55.0961 6.0000 -1.8840 58.2406 6.0000 3.9922 58.2406 6.5000 -2.1419 61.6574 6.5000 4.1888 61.6574 7.0000 -2.4281 65.4192 7.0000 4.4018 65.4192 8.0000 -3.1128 74.3483 8.0000 4.9354 74.3483 8.5000 -3.5344 79.7698 8.5000 5.2266 79.7698 9.0000 -4.0328 86.0321 9.0000 5.4755 86.0321 9.5000 -4.6386 93.4780 9.5000 5.6917 93.4780 10.0000 -5.4178 103.0000 10.0000 5.9735 103.0000 表２０の左側は実施例２の合焦用移動カムの数値データ
を、表２０の右側は変倍補正用移動カムの数値データを
示したものであり、合焦用移動カムの数値データの光軸
方向の移動量(2) と、変倍補正用移動カムの数値データ
の光軸方向の移動量(2) とを、回転量(ANGLE=0.0) から
回転量(ANGLE=10.0)の範囲で合成したものが、表１９上
段の近軸データにより計算される第２レンズ群の移動軌
跡に一致する。

【０１０８】次に、実施例２の広角端( F=28.8 )、中間
( F=50.0 )及び望遠端( F=103.0 )における合焦レンズ
群の光軸方向の合焦移動量 DX(mm) 、各レンズ群の結像
倍率β_K、光軸方向に関する変換係数γ_x、合焦用移動
カムの傾斜（dx/da)、そして回転方向に関する変換係数
γ_aをそれぞれ、表２１、表２２及び表２３に示した。
各表の構成と記号の意味は実施例１と同じである。

【０１０９】

【表２１】実施例２の広角端(28.8mm)における光軸方向の合焦移動量 DX(mm) R .000 ANG .000 1) .000 2) .000 3) .000 4) .000 R 10.000 ANG -.207 1) .000 2) .043 3) .000 4) .000 R 5.000 ANG -.420 1) .000 2) .086 3) .000 4) .000 R 3.000 ANG -.715 1) .000 2) .143 3) .000 4) .000 R 2.000 ANG -1.104 1) .000 2) .217 3) .000 4) .000 R 1.000 ANG -2.416 1) .000 2) .443 3) .000 4) .000 R .700 ANG -3.761 1) .000 2) .645 3) .000 4) .000 R .500 ANG -6.000 1) .000 2) .928 3) .000 4) .000 実施例２の広角端(28.8mm)における各レンズ群の結像倍率β_K R .000 ANG .000 1) .000 2) -.280 3)-12.818 4) .114 R 10.000 ANG -.207 1) -.007 2) -.277 3)-12.818 4) .114 R 5.000 ANG -.420 1) -.015 2) -.274 3)-12.818 4) .114 R 3.000 ANG -.715 1) -.025 2) -.270 3)-12.818 4) .114 R 2.000 ANG -1.104 1) -.038 2) -.264 3)-12.818 4) .114 R 1.000 ANG -2.416 1) -.084 2) -.247 3)-12.818 4) .114 R .700 ANG -3.761 1) -.131 2) -.232 3)-12.818 4) .114 R .500 ANG -6.000 1) -.209 2) -.211 3)-12.818 4) .114 実施例２の広角端(28.8mm)における光軸方向に関する変換係数γ_x R .000 ANG .000 1) .000 2) 1.954 3) .000 4) .000 R 10.000 ANG -.207 1) .000 2) 1.958 3) .000 4) .000 R 5.000 ANG -.420 1) .000 2) 1.962 3) .000 4) .000 R 3.000 ANG -.715 1) .000 2) 1.967 3) .000 4) .000 R 2.000 ANG -1.104 1) .000 2) 1.973 3) .000 4) .000 R 1.000 ANG -2.416 1) .000 2) 1.991 3) .000 4) .000 R .700 ANG -3.761 1) .000 2) 2.007 3) .000 4) .000 R .500 ANG -6.000 1) .000 2) 2.027 3) .000 4) .000 実施例２の広角端(28.8mm)における合焦用移動カムの傾斜 dx/da R .000 ANG .000 1) .000 2) -.208 3) .000 4) .000 R 10.000 ANG -.207 1) .000 2) -.204 3) .000 4) .000 R 5.000 ANG -.420 1) .000 2) -.199 3) .000 4) .000 R 3.000 ANG -.715 1) .000 2) -.192 3) .000 4) .000 R 2.000 ANG -1.104 1) .000 2) -.185 3) .000 4) .000 R 1.000 ANG -2.416 1) .000 2) -.161 3) .000 4) .000 R .700 ANG -3.761 1) .000 2) -.140 3) .000 4) .000 R .500 ANG -6.000 1) .000 2) -.114 3) .000 4) .000 実施例２の広角端(28.8mm)における回転方向に関する変換係数γ_a R .000 ANG .000 1) .000 2) -.406 3) .000 4) .000 R 10.000 ANG -.207 1) .000 2) -.399 3) .000 4) .000 R 5.000 ANG -.420 1) .000 2) -.391 3) .000 4) .000 R 3.000 ANG -.715 1) .000 2) -.378 3) .000 4) .000 R 2.000 ANG -1.104 1) .000 2) -.364 3) .000 4) .000 R 1.000 ANG -2.416 1) .000 2) -.320 3) .000 4) .000 R .700 ANG -3.761 1) .000 2) -.282 3) .000 4) .000 R .500 ANG -6.000 1) .000 2) -.231 3) .000 4) .000 条件対応値 γ_xR/ γ_x0＝1.04 γ_aR/ γ_a0＝0.57

【０１１０】

【表２２】実施例２の中間(50.0mm)における光軸方向の合焦移動量 DX(mm) R .000 ANG .000 1) .000 2) .000 3) .000 4) .000 R 10.000 ANG -.206 1) .000 2) .077 3) .000 4) .000 R 5.000 ANG -.419 1) .000 2) .154 3) .000 4) .000 R 3.000 ANG -.713 1) .000 2) .257 3) .000 4) .000 R 2.000 ANG -1.101 1) .000 2) .385 3) .000 4) .000 R 1.000 ANG -2.417 1) .000 2) .770 3) .000 4) .000 R .700 ANG -3.775 1) .000 2) 1.103 3) .000 4) .000 R .500 ANG -6.000 1) .000 2) 1.552 3) .000 4) .000 実施例２の中間(50.0mm)における各レンズ群の結像倍率β_K R .000 ANG .000 1) .000 2) -.366 3) 20.985 4) -.092 R 10.000 ANG -.206 1) -.007 2) -.361 3) 20.985 4) -.092 R 5.000 ANG -.419 1) -.015 2) -.355 3) 20.985 4) -.092 R 3.000 ANG -.713 1) -.025 2) -.347 3) 20.985 4) -.092 R 2.000 ANG -1.101 1) -.039 2) -.338 3) 20.985 4) -.092 R 1.000 ANG -2.417 1) -.086 2) -.309 3) 20.985 4) -.092 R .700 ANG -3.775 1) -.135 2) -.284 3) 20.985 4) -.092 R .500 ANG -6.000 1) -.218 2) -.251 3) 20.985 4) -.092 実施例２の中間(50.0mm)における光軸方向に関する変換係数γ_x R .000 ANG .000 1) .000 2) 3.242 3) .000 4) .000 R 10.000 ANG -.206 1) .000 2) 3.258 3) .000 4) .000 R 5.000 ANG -.419 1) .000 2) 3.273 3) .000 4) .000 R 3.000 ANG -.713 1) .000 2) 3.294 3) .000 4) .000 R 2.000 ANG -1.101 1) .000 2) 3.318 3) .000 4) .000 R 1.000 ANG -2.417 1) .000 2) 3.388 3) .000 4) .000 R .700 ANG -3.775 1) .000 2) 3.443 3) .000 4) .000 R .500 ANG -6.000 1) .000 2) 3.510 3) .000 4) .000 実施例２の中間(50.0mm)における合焦用移動カムの傾斜 dx/da R .000 ANG .000 1) .000 2) -.381 3) .000 4) .000 R 10.000 ANG -.206 1) .000 2) -.368 3) .000 4) .000 R 5.000 ANG -.419 1) .000 2) -.356 3) .000 4) .000 R 3.000 ANG -.713 1) .000 2) -.340 3) .000 4) .000 R 2.000 ANG -1.101 1) .000 2) -.321 3) .000 4) .000 R 1.000 ANG -2.417 1) .000 2) -.267 3) .000 4) .000 R .700 ANG -3.775 1) .000 2) -.226 3) .000 4) .000 R .500 ANG -6.000 1) .000 2) -.179 3) .000 4) .000 実施例２の中間(50.0mm)における回転方向に関する変換係数γ_a R .000 ANG .000 1) .000 2) -1.235 3) .000 4) .000 R 10.000 ANG -.206 1) .000 2) -1.200 3) .000 4) .000 R 5.000 ANG -.419 1) .000 2) -1.165 3) .000 4) .000 R 3.000 ANG -.713 1) .000 2) -1.121 3) .000 4) .000 R 2.000 ANG -1.101 1) .000 2) -1.067 3) .000 4) .000 R 1.000 ANG -2.417 1) .000 2) -.903 3) .000 4) .000 R .700 ANG -3.775 1) .000 2) -.777 3) .000 4) .000 R .500 ANG -6.000 1) .000 2) -.629 3) .000 4) .000 条件対応値 γ_xR/ γ_x0＝1.08 γ_aR/ γ_a0＝0.51

【０１１１】

【表２３】実施例２の望遠端(103.0mm) における光軸方向の合焦移動量 DX(mm) R .000 ANG .000 1) .000 2) .000 3) .000 4) .000 R 10.000 ANG -.206 1) .000 2) .350 3) .000 4) .000 R 5.000 ANG -.420 1) .000 2) .669 3) .000 4) .000 R 3.000 ANG -.715 1) .000 2) 1.057 3) .000 4) .000 R 2.000 ANG -1.104 1) .000 2) 1.496 3) .000 4) .000 R 1.000 ANG -2.416 1) .000 2) 2.611 3) .000 4) .000 R .700 ANG -3.761 1) .000 2) 3.414 3) .000 4) .000 R .500 ANG -6.000 1) .000 2) 4.356 3) .000 4) .000 実施例２の望遠端(103.0mm) における各レンズ群の結像倍率β_K R .000 ANG .000 1) .000 2) -.652 3) 10.590 4) -.212 R 10.000 ANG -.206 1) -.007 2) -.626 3) 10.590 4) -.212 R 5.000 ANG -.420 1) -.015 2) -.602 3) 10.590 4) -.212 R 3.000 ANG -.715 1) -.025 2) -.573 3) 10.590 4) -.212 R 2.000 ANG -1.104 1) -.039 2) -.541 3) 10.590 4) -.212 R 1.000 ANG -2.416 1) -.087 2) -.457 3) 10.590 4) -.212 R .700 ANG -3.761 1) -.138 2) -.397 3) 10.590 4) -.212 R .500 ANG -6.000 1) -.228 2) -.327 3) 10.590 4) -.212 実施例２の望遠端(103.0mm) における光軸方向に関する変換係数γ_x R .000 ANG .000 1) .000 2) 2.883 3) .000 4) .000 R 10.000 ANG -.206 1) .000 2) 3.051 3) .000 4) .000 R 5.000 ANG -.420 1) .000 2) 3.198 3) .000 4) .000 R 3.000 ANG -.715 1) .000 2) 3.368 3) .000 4) .000 R 2.000 ANG -1.104 1) .000 2) 3.552 3) .000 4) .000 R 1.000 ANG -2.416 1) .000 2) 3.968 3) .000 4) .000 R .700 ANG -3.761 1) .000 2) 4.225 3) .000 4) .000 R .500 ANG -6.000 1) .000 2) 4.481 3) .000 4) .000 実施例２の望遠端(103.0mm) における合焦用移動カムの傾斜 dx/da R .000 ANG .000 1) .000 2) -1.829 3) .000 4) .000 R 10.000 ANG -.206 1) .000 2) -1.585 3) .000 4) .000 R 5.000 ANG -.420 1) .000 2) -1.405 3) .000 4) .000 R 3.000 ANG -.715 1) .000 2) -1.226 3) .000 4) .000 R 2.000 ANG -1.104 1) .000 2) -1.047 3) .000 4) .000 R 1.000 ANG -2.416 1) .000 2) -.695 3) .000 4) .000 R .700 ANG -3.761 1) .000 2) -.514 3) .000 4) .000 R .500 ANG -6.000 1) .000 2) -.345 3) .000 4) .000 実施例２の望遠端(103.0mm) における回転方向に関する変換係数γ_a R .000 ANG .000 1) .000 2) -5.274 3) .000 4) .000 R 10.000 ANG -.206 1) .000 2) -4.835 3) .000 4) .000 R 5.000 ANG -.420 1) .000 2) -4.494 3) .000 4) .000 R 3.000 ANG -.715 1) .000 2) -4.130 3) .000 4) .000 R 2.000 ANG -1.104 1) .000 2) -3.719 3) .000 4) .000 R 1.000 ANG -2.416 1) .000 2) -2.760 3) .000 4) .000 R .700 ANG -3.761 1) .000 2) -2.173 3) .000 4) .000 R .500 ANG -6.000 1) .000 2) -1.548 3) .000 4) .000 条件対応値 γ_xR/ γ_x0＝1.55 γ_aR/ γ_a0＝0.29 表２１、表２２及び表２３から、各焦点距離共に光軸方
向に関する変換係数γ _xは、撮影距離が至近距離に近づ
くほど増加し、合焦用移動カムの傾斜（dx/da)は逆に減
少していることがわかる。従って、変換係数γ_xと合焦
用移動カムの傾斜（dx/da)との積として定義される回転
方向に関する変換係数γ_aは、合焦用移動カムの傾斜
（dx/da)の影響で、撮影距離が至近距離に近づくほど減
少していることがわかる。表２１、表２２及び表２３か
ら、回転方向に関する変換係数γ_aの無限遠合焦位置か
ら至近合焦位置までの変化率は、広角端( F=28.8 )で
0.57倍、中間( F=50.0 )で 0.51 倍、望遠端( F=103.0
) で 0.29 倍となっている。実施例２において、変換
係数γ_aの変化によるフォーカス領域の分割数Ｎを、
(a) 式を用いて計算し特開平5-142475号公報の実施例と
比較すると、広角端、中間、望遠端での分割数Ｎ_W, Ｎ
_M, Ｎ_Tはそれぞれ以下のような値となる。

【０１１２】特開平5-142475号公報の実施例Ｎ_W＞ 9.3 Ｎ_M＞10.1 Ｎ_T＞ 8.1 実施例２Ｎ_W＞ 3.1 Ｎ_M＞ 3.7 Ｎ_T＞ 6.7 従って、広角端と望遠端における、無限から至近への合
焦に要する合焦レンズ群の光軸方向の移動量Δｘ_WR、Δ
ｘ_TRの比率（Δｘ_TR/ Δｘ_WR）が、特開平5-142475号公
報の実施例より大きいにもかかわらず（特開平5-142475
号公報の実施例:3.94 、実施例２:4.69 ) 、分割数Ｎの
値は小さくなっていることがわかる。

【０１１３】以上のように、実施例２においても回転方
向に関する変換係数γ_aの変化率が従来に比較して小さ
くなっているために、分割数Ｎの値が小さくなって変換
係数γ_aと補正係数μとのデータ数を軽減し記憶容量を
抑えることが可能となる。次に、実施例２の広角端( F=
28.8 )、中間( F=50.0 )、望遠端( F=103.0 ) におい
て、変換係数Ｋ_aと補正係数μとを計算した結果を表２
４、表２５及び表２６に示す。表の構成と記号は実施例
１と同じであり、各表の上側２段の第１組目、つまり第
３列と第４列とでの合焦レンズ群位置は (R,ANGLE)＝(
0.0 ,0.0 )であり、無限対応位置にあることを示してい
る。同様に、各表の下側２段の第４組目、つまり第９列
と第１０列とでの合焦レンズ群位置は (R,ANGLE)＝( 0.
5 ,-6.0 ) であり、至近合焦( R=0.5m )対応位置にある
ことを示している。

【０１１４】

【表２４】実施例２の広角端(28.8mm)における回転方向の変換係数Ｋ_a:(rs),γ_a:(r)と補正係数μ:(l) f= 28.8mm (R,ANGLE)= .000 .000 10.000 -.207 5.000 -.420 3.000 -.715 POS R r rs r rs r rs r rs 1 .000 -.406 .000 -.402 -.397 -.389 2 10.000 -.404 -.399 .000 -.394 -.386 3 5.000 -.402 -.397 -.391 .000 -.383 4 3.000 -.397 -.392 -.386 -.379 .000 5 2.000 -.392 -.386 -.381 -.373 6 1.000 -.374 -.369 -.363 -.356 7 .700 -.357 -.352 -.347 -.340 8 .500 -.330 -.326 -.321 -.315 POS R bf l bf l bf l bf l 1 .000 .00 .00 -.08 14.06 -.17 11.09 -.28 10.15 2 10.000 .08 16.26 .00 .00 -.08 9.92 -.20 9.82 3 5.000 .17 14.41 .08 11.48 .00 .00 -.11 10.00 4 3.000 .28 12.64 .20 10.56 .11 9.70 .00 .00 5 2.000 .43 11.92 .35 10.52 .26 10.13 .15 10.50 6 1.000 .90 11.28 .81 10.57 .73 10.36 .61 10.34 7 .700 1.34 10.94 1.25 10.43 1.16 10.23 1.03 10.09 8 .500 1.98 10.60 1.89 10.22 1.79 10.03 1.66 9.84 (R,ANGLE)= 2.000 -1.104 1.000 -2.416 .700 -3.761 .500 -6.000 POS R r rs r rs r rs r rs 1 .000 -.379 -.350 -.324 -.288 2 10.000 -.376 -.347 -.322 -.286 3 5.000 -.373 -.345 -.319 -.284 4 3.000 -.369 -.341 -.316 -.280 5 2.000 -.364 .000 -.336 -.311 -.276 6 1.000 -.348 -.320 .000 -.296 -.263 7 .700 -.331 -.305 -.282 .000 -.250 8 .500 -.307 -.282 -.260 -.231 .000 POS R bf l bf l bf l bf l 1 .000 -.42 10.12 -.85 9.11 -1.22 8.08 -1.73 6.93 2 10.000 -.34 10.04 -.77 9.08 -1.14 8.05 -1.66 6.91 3 5.000 -.26 10.18 -.69 9.08 -1.07 8.03 -1.58 6.90 4 3.000 -.14 10.30 -.58 9.05 -.96 8.00 -1.48 6.88 5 2.000 .00 .00 -.44 8.99 -.83 7.95 -1.35 6.85 6 1.000 .46 9.96 .00 .00 -.40 7.82 -.94 6.77 7 .700 .88 9.72 .41 8.51 .00 .00 -.56 6.71 8 .500 1.50 9.49 1.01 8.44 .58 7.72 .00 .00 条件対応値Ｋ_a0/ γ_a0＝0.81 Ｋ_aR/ γ_aR＝1.25

【０１１５】

【表２５】実施例２の中間(50.0mm)における回転方向の変換係数Ｋ_a:(rs),γ_a:(r)と補正係数μ:(l) f= 50.0mm (R,ANGLE)= .000 .000 10.000 -.206 5.000 -.419 3.000 -.713 POS R r rs r rs r rs r rs 1 .000 -1.235 .000 -1.208 -1.181 -1.147 2 10.000 -1.227 -1.200 .000 -1.173 -1.139 3 5.000 -1.218 -1.191 -1.165 .000 -1.131 4 3.000 -1.206 -1.180 -1.154 -1.120 .000 5 2.000 -1.192 -1.166 -1.141 -1.108 6 1.000 -1.143 -1.118 -1.093 -1.060 7 .700 -1.095 -1.070 -1.046 -1.015 8 .500 -1.029 -1.006 -.983 -.954 POS R bf l bf l bf l bf l 1 .000 .00 .00 -.25 37.15 -.49 34.57 -.82 34.36 2 10.000 .25 37.38 .00 .00 -.25 34.53 -.58 34.46 3 5.000 .51 36.89 .25 33.78 .00 .00 -.33 33.94 4 3.000 .86 37.25 .60 35.81 .34 37.90 .00 .00 5 2.000 1.31 37.73 1.04 36.75 .78 37.55 .43 37.83 6 1.000 2.76 37.10 2.47 36.03 2.18 35.44 1.81 33.86 7 .700 4.13 36.38 3.82 35.30 3.51 34.49 3.11 32.95 8 .500 6.17 37.03 5.83 36.04 5.49 35.23 5.04 33.91 (R,ANGLE)= 2.000 -1.101 1.000 -2.417 .700 -3.775 .500 -6.000 POS R r rs r rs r rs r rs 1 .000 -1.105 -.983 -.882 -.760 2 10.000 -1.098 -.976 -.875 -.754 3 5.000 -1.090 -.969 -.869 -.749 4 3.000 -1.080 -.959 -.860 -.741 5 2.000 -1.066 .000 -.946 -.848 -.731 6 1.000 -1.020 -.903 .000 -.810 -.700 7 .700 -.976 -.864 -.777 .000 -.673 8 .500 -.917 -.814 -.734 -.629 .000 POS R bf l bf l bf l bf l 1 .000 -1.22 33.21 -2.37 27.06 -3.33 24.55 -4.56 21.89 2 10.000 -.98 33.20 -2.16 26.92 -3.13 24.53 -4.37 21.90 3 5.000 -.74 32.94 -1.94 26.75 -2.92 24.51 -4.18 21.92 4 3.000 -.42 31.85 -1.63 26.48 -2.63 24.50 -3.92 21.94 5 2.000 .00 .00 -1.25 26.18 -2.27 24.57 -3.58 22.00 6 1.000 1.34 31.34 .00 .00 -1.11 25.60 -2.51 22.16 7 .700 2.61 30.85 1.17 26.97 .00 .00 -1.50 21.23 8 .500 4.49 32.24 2.92 29.55 1.63 29.70 .00 .00 条件対応値Ｋ_a0/ γ_a0＝0.83 Ｋ_aR/ γ_aR＝1.21

【０１１６】

【表２６】実施例２の望遠端(103.0mm) における回転方向の変換係数Ｋ_a:(rs),γ_a:(r) と補正係数μ:(l) f=103.0mm (R,ANGLE)= .000 .000 10.000 -.206 5.000 -.420 3.000 -.715 POS R r rs r rs r rs r rs 1 .000 -5.270 .000 -4.867 -4.524 -4.155 2 10.000 -5.243 -4.835 .000 -4.497 -4.139 3 5.000 -5.218 -4.816 -4.493 .000 -4.138 4 3.000 -5.217 -4.823 -4.502 -4.128 .000 5 2.000 -5.216 -4.819 -4.490 -4.110 6 1.000 -5.212 -4.798 -4.451 -4.058 7 .700 -5.198 -4.764 -4.402 -3.996 8 .500 -5.161 -4.695 -4.311 -3.887 POS R bf l bf l bf l bf l 1 .000 .00 .00 -1.02 146.74 -1.90 275.20 -2.97 443.13 2 10.000 1.08 204.63 .00 .00 -.96 896.68 -2.11 760.19 3 5.000 2.19 221.01 1.03 276.55 .00 .00 -1.22 494.64 4 3.000 3.73 369.34 2.46 1022.53 1.33 -668.50 .00 .00 5 2.000 5.76 557.10 4.33 1376.19 3.07 4825.30 1.60 371.39 6 1.000 12.59 1138.58 10.60 1391.91 8.88 948.72 6.90 406.05 7 .700 19.55 1423.88 16.94 1156.35 14.71 724.98 12.17 380.60 8 .500 30.96 1486.85 27.20 942.21 24.06 595.02 20.54 352.62 (R,ANGLE)= 2.000 -1.104 1.000 -2.416 .700 -3.761 .500 -6.000 POS R r rs r rs r rs r rs 1 .000 -3.768 -2.909 -2.383 -1.849 2 10.000 -3.754 -2.896 -2.370 -1.837 3 5.000 -3.747 -2.885 -2.358 -1.826 4 3.000 -3.732 -2.868 -2.341 -1.811 5 2.000 -3.717 .000 -2.846 -2.319 -1.790 6 1.000 -3.651 -2.759 .000 -2.244 -1.723 7 .700 -3.579 -2.690 -2.173 .000 -1.657 8 .500 -3.459 -2.563 -2.051 -1.548 .000 POS R bf l bf l bf l bf l 1 .000 -4.16 304.61 -7.03 129.28 -8.96 92.55 -11.09 57.17 2 10.000 -3.37 343.34 -6.40 129.20 -8.43 92.62 -10.65 57.03 3 5.000 -2.56 319.55 -5.76 126.54 -7.88 92.08 -10.19 56.76 4 3.000 -1.45 352.62 -4.88 123.89 -7.13 91.72 -9.57 56.46 5 2.000 .00 .00 -3.73 118.89 -6.16 91.24 -8.77 56.05 6 1.000 4.79 269.34 .00 .00 -3.02 91.90 -6.18 54.70 7 .700 9.51 256.75 3.62 143.56 .00 .00 -3.71 52.75 8 .500 16.93 243.43 9.19 129.15 4.59 81.82 .00 .00 条件対応値Ｋ_a0/ γ_a0＝0.98 Ｋ_aR/ γ_aR＝1.19 特開平5-142475号公報の実施例と本発明の実施例２とに
関して、広角端、中間、望遠端における無限遠合焦配置
と至近合焦配置のときのγ_aに対するＫ_aの変化率を計
算すると以下のようになる。

【０１１７】特開平5-142475号公報の実施例無限配置Ｋ_a0/ γ_a0 至近配置Ｋ_aR/ γ_aR 広角( F=36.0 ) 2.75 0.44 中間( F=50.0 ) 3.36 0.43 望遠( F=103.0 ) 3.80 0.43 実施例２無限配置Ｋ_a0/ γ_a0 至近配置Ｋ_aR/ γ_aR 広角( F=28.8 ) 0.81 1.25 中間( F=50.0 ) 0.83 1.21 望遠( F=103.0 ) 0.98 1.19 このように実施例２においても、従来例に比較してγ_a
に対するＫ_aの変化が小さく、Ｋ_a＝γ_a( 1 −ΔBf/
μ) における補正項( ΔBf/ μ )の寄与を小さくできる
ので、あるレンズ配置領域（例えば無限遠合焦配置領
域）に対して、唯一組の変換係数γ_aと補正係数μとを
設定した場合の、γ_aとμとにより計算される変換係数
Ｋ_a、或いは実際の合焦駆動量Δａの誤差を軽減するこ
とができる。

【０１１８】そこで次に、特開平5-142475号公報の実施
例と本発明の実施例２とに関して、広角端、中間、望遠
端において無限遠合焦レンズ配置から至近距離被写体に
合焦する場合と、至近合焦レンズ配置から無限遠被写体
に合焦する場合との駆動量をΔａ＝ΔBf/[γ_a( １−Δ
Bf/ μ)]から算出して、本来の駆動量との誤差を計算し
てみると、以下のような値になる。ただし、無限遠合焦
レンズ配置から至近距離被写体に合焦する場合の補正係
数μの値は被写体距離( POS-5 ) での値を、そして至近
合焦レンズ配置から無限遠被写体に合焦する場合の補正
係数μの値は被写体距離( POS-4 ) での値を採用した。

【０１１９】特開平5-142475号公報の実施例無限配置→至近合焦至近配置→無限合焦広角( F=36.0 ) -4.4% -13.0% 中間( F=50.0 ) -11.8% -12.0% 望遠( F=103.0 ) -12.6% -14.6% 実施例２無限配置→至近合焦至近配置→無限合焦広角( F=28.8 ) -2.5% -0.3% 中間( F=50.0 ) -0.5% 0.0% 望遠( F=103.0 ) 3.7% -0.2% 以上のように実施例２においても、あるレンズ配置領域
に対して唯一組の変換係数γ_aと補正係数μとを設定し
ても、γ_aとμとにより計算される変換係数Ｋ _aと合焦
駆動量Δａとの誤差は従来に比較してかなり小さくな
り、精度の高い合焦が可能となる。

【０１２０】表２７は、実施例２の合焦用移動カム（表
１９中段）を用いてマニュアルフォーカスをする際の合
焦回転量(ANGLE DA)、及びこの合焦回転量に対応する合
焦レンズ群の光軸方向の移動量 DX(mm) 、更にこの光軸
方向の移動量(DX)を与えたときの結像点の変位量 Bf(m
m) を示している。尚、表の構成と記号は実施例１と同
じであり、表２７の上段は焦点距離( Ｆ=28.8, 35.0, 5
0.0, 70.0, 85.0, 103.0mm)の各変倍状態における撮影
距離( R= 5.0, 3.0, 2.0, 1.0, 0.7, 0.5m )に対応する
結像点の変位量(Bf)を示し、中段は上記撮影距離に対し
て最適な合焦がなされるのに必要な合焦回転量(ANGLE D
A)を示している。また、下段は各合焦回転量(ANGLE DA)
に対応する各レンズ群の光軸方向の移動量(DX)の値を、
上記焦点距離、撮影距離の各場合について示している。

【０１２１】

【表２７】実施例２の結像点の変位量 Bf(mm) と合焦移動量 DX(mm) 0.50m 0.70m 1.00m 2.00m 3.00m 5.00m F 28.800 Bf .000 .000 .000 .000 .000 .000 F 35.000 Bf .000 .003 .007 .008 .006 .004 F 50.000 Bf .000 .011 .001 -.003 -.002 -.002 F 70.000 Bf .000 -.019 -.024 -.015 -.010 -.006 F 85.000 Bf .000 -.015 -.011 -.013 -.013 -.008 F 103.000 Bf .000 .000 .000 .000 .000 .000 ANGLE DA -6.000 -3.761 -2.416 -1.104 -.715 -.420 F 28.800 DX .000 .928 .000 .000 R 0.50m F 35.000 DX .000 1.086 .000 .000 R 0.50m F 50.000 DX .000 1.552 .000 .000 R 0.50m F 70.000 DX .000 2.432 .000 .000 R 0.50m F 85.000 DX .000 3.232 .000 .000 R 0.50m F 103.000 DX .000 4.356 .000 .000 R 0.50m F 28.800 DX .000 .645 .000 .000 R 0.70m F 35.000 DX .000 .757 .000 .000 R 0.70m F 50.000 DX .000 1.100 .000 .000 R 0.70m F 70.000 DX .000 1.791 .000 .000 R 0.70m F 85.000 DX .000 2.447 .000 .000 R 0.70m F 103.000 DX .000 3.414 .000 .000 R 0.70m F 28.800 DX .000 .443 .000 .000 R 1.00m F 35.000 DX .000 .520 .000 .000 R 1.00m F 50.000 DX .000 .770 .000 .000 R 1.00m F 70.000 DX .000 1.290 .000 .000 R 1.00m F 85.000 DX .000 1.804 .000 .000 R 1.00m F 103.000 DX .000 2.611 .000 .000 R 1.00m F 28.800 DX .000 .217 .000 .000 R 2.00m F 35.000 DX .000 .254 .000 .000 R 2.00m F 50.000 DX .000 .386 .000 .000 R 2.00m F 70.000 DX .000 .670 .000 .000 R 2.00m F 85.000 DX .000 .974 .000 .000 R 2.00m F 103.000 DX .000 1.496 .000 .000 R 2.00m F 28.800 DX .000 .143 .000 .000 R 3.00m F 35.000 DX .000 .168 .000 .000 R 3.00m F 50.000 DX .000 .257 .000 .000 R 3.00m F 70.000 DX .000 .453 .000 .000 R 3.00m F 85.000 DX .000 .670 .000 .000 R 3.00m F 103.000 DX .000 1.057 .000 .000 R 3.00m F 28.800 DX .000 .086 .000 .000 R 5.00m F 35.000 DX .000 .100 .000 .000 R 5.00m F 50.000 DX .000 .155 .000 .000 R 5.00m F 70.000 DX .000 .275 .000 .000 R 5.00m F 85.000 DX .000 .413 .000 .000 R 5.00m F 103.000 DX .000 .669 .000 .000 R 5.00m 表２７から実施例２のズームレンズにおいて、それぞれ
の焦点距離、撮影距離で結像点の変位量が極めて小さ
く、いかなる変倍状態においても、またあらゆる撮影距
離に対しても充分に焦点深度内に収まっており、所謂マ
ニュアルフォーカスが可能になっていることが明らかで
ある。〔実施例３〕実施例３は正負正正の４群構成で負の第２
群により合焦を行うズームレンズであり、広角( F=24.7
)から望遠( F=116.5 ) への変倍回転量と無限遠合焦位
置から至近合焦位置( R= 0.5m ) までの合焦回転量との
回転量比率( ａ_F/ ａ_Z) を−0.65に設定したものであ
る。

【０１２２】実施例３の光学系の近軸的な諸データと合
焦用移動カムの形状を規定するデータとを表２８に示し
た。表２８の上段は、実施例３に対応する光学系の各レ
ンズ群の焦点距離と６つの変倍状態( 焦点距離Ｆ= 24.7
(1-POS), 35.0(2-POS), 50.0(3-POS), 70.0(4-POS), 8
5.0(5-POS), 116.5mm(6-POS))に関する主点間隔データ
を示してある。

【０１２３】表２８の中段は、実施例３の合焦に関与す
る第２レンズ群の合焦用移動カムの形状を、回転方向の
移動量ａと光軸方向の移動量ｘとに関するスプライン関
数で表現する場合の、スプライン用サンプルデータを示
している。ここで、(1) は第１レンズ群、(2) は第２レ
ンズ群、(3) は第３レンズ群、(4) は第４レンズ群に対
応している。

【０１２４】更に、表２８の下段は、実施例３の合焦用
移動カムにおける各焦点距離( Ｆ=24.7, 35.0, 50.0, 7
0.0, 85.0, 116.5mm)の無限合焦位置（無限対応位置）
と、該合焦用移動カムを用いて各撮影距離( R= 5.0, 3.
0, 2.0, 1.0, 0.7, 0.5m )に合焦するときの回転移動量
（合焦回転量）とを示してある。表において、広角端(
F=24.7 )から望遠端( F=116.5 ) への変倍回転量が10.
0、無限遠合焦位置から至近合焦位置( R= 0.5m ) まで
の合焦回転量が−6.5 であるので、実施例３での変倍回
転量と合焦回転量との回転量比率( ａ_F/ ａ_Z) は−0.
65となる。

【０１２５】

【表２８】実施例３ f= 24.7-116.5 ( 回転量比率：ａ_F/ ａ_Z＝−0.65 ) 実施例２の各レンズ群の焦点距離と主点間隔 1-POS 2-POS 3-POS 4-POS 5-POS 6-POS F 24.7000 35.0000 50.0000 70.0000 85.0000 116.5000 F1 85.3000 D1 10.2543 17.8350 25.9637 33.8700 38.2274 45.1382 F2 -13.2000 D2 23.3675 19.2391 16.0845 13.7175 12.4349 10.2948 F3 36.5000 D3 12.9146 11.5977 9.4254 7.8476 7.3925 7.7644 F4 58.3000 D4 52.0486 60.5902 69.5534 77.3756 81.6671 87.4532 実施例３に対応する合焦用移動カム形状（スプライン補間サンプル点） ANGLE (1) (2) (3) (4) 1 -10.0000 .0000 1.0420 .0000 .0000 2 -6.5000 .0000 .7829 .0000 .0000 3 -3.9410 .0000 .5392 .0000 .0000 4 -2.4857 .0000 .3677 .0000 .0000 5 -1.1175 .0000 .1786 .0000 .0000 6 -.7209 .0000 .1179 .0000 .0000 7 -.4216 .0000 .0702 .0000 .0000 8 .0000 .0000 .0000 .0000 .0000 9 3.5000 .0000 -.7434 .0000 .0000 10 6.0590 .0000 -1.5883 .0000 .0000 11 7.5143 .0000 -2.2742 .0000 .0000 12 8.8825 .0000 -3.1618 .0000 .0000 13 9.2791 .0000 -3.4870 .0000 .0000 14 9.5784 .0000 -3.7611 .0000 .0000 15 10.0000 .0000 -4.2005 .0000 .0000 16 11.0000 .0000 -5.5000 .0000 .0000 実施例３の変倍回転量と合焦回転量 ( 回転量比率：ａ_F/ ａ_Z＝−0.6 ) 焦点距離無限対応位置撮影距離合焦回転量 24.7mm .0000 5.00m -.422 35.0mm 2.2335 3.00m -.721 50.0mm 4.6690 2.00m -1.117 70.0mm 6.9845 1.00m -2.486 85.0mm 8.2090 0.70m -3.941 116.5mm 10.0000 0.50m -6.500 条件対応値(1) 1.25 条件対応値(2) 4.42 条件対応値(3) −0.65 条件対応値(4) 0.50 (広角端) 0.29 (望遠端) 条件対応値(5) 0.75 (広角端) 0.93 (望遠端) 条件対応値(6) 1.36 (広角端) 1.26 (望遠端) 次に、表２８の中段に示された合焦用移動カムのサンプ
ルデータをもとに、スプライン関数による補間を行なっ
て求めた実施例３の合焦レンズ群のカムの数値データを
表２９に示す。但し、表中の各記号の意味は実施例１と
同じである。

【０１２６】

【表２９】実施例３の合焦レンズ群のカム数値データ合焦用移動カム数値データ ANGLE (2) F -6.5000 .7829 .0000 -6.0000 .7402 .0000 -5.5000 .6952 .0000 -5.0000 .6480 .0000 -4.5000 .5981 .0000 -4.0000 .5456 .0000 -3.5000 .4901 .0000 -3.0000 .4315 .0000 -2.5000 .3695 .0000 -2.0000 .3039 .0000 -1.5000 .2345 .0000 -1.0000 .1609 .0000 変倍補正用移動カム数値データ -.5000 .0829 .0000 ANGLE (2) F .0000 .0000 24.7000 .0000 .0000 24.7000 .5000 -.0875 26.8114 .5000 .7812 26.8114 1.0000 -.1799 29.0129 1.0000 1.5598 29.0129 1.5000 -.2781 31.3321 1.5000 2.3460 31.3321 2.0000 -.3827 33.7944 2.0000 3.1482 33.7944 2.5000 -.4947 36.4231 2.5000 3.9736 36.4231 3.0000 -.6147 39.2326 3.0000 4.8242 39.2326 3.5000 -.7434 42.2264 3.5000 5.6971 42.2264 4.0000 -.8819 45.4086 4.0000 6.5896 45.4086 4.5000 -1.0316 48.8015 4.5000 7.5036 48.8015 5.0000 -1.1942 52.4265 5.0000 8.4407 52.4265 5.5000 -1.3712 56.3184 5.5000 9.4088 56.3184 6.0000 -1.5644 60.5242 6.0000 10.4208 60.5242 6.5000 -1.7756 65.0942 6.5000 11.4904 65.0942 7.0000 -2.0082 70.1659 7.0000 12.6481 70.1659 7.5000 -2.2664 75.8479 7.5000 13.9132 75.8479 8.0000 -2.5547 82.1609 8.0000 15.2647 82.1609 8.5000 -2.8810 89.1652 8.5000 16.6799 89.1652 9.0000 -3.2542 96.9887 9.0000 18.1524 96.9887 9.5000 -3.6867 105.9218 9.5000 19.7045 105.9218 10.0000 -4.2005 116.5000 10.0000 21.3821 116.5000 表２９の左側は実施例３の合焦用移動カムの数値データ
を、表２９の右側は変倍補正用移動カムの数値データを
示したものであり、合焦用移動カムの数値データの光軸
方向の移動量(2) と、変倍補正用移動カムの数値データ
の光軸方向の移動量(2) とを、回転量(ANGLE=0.0) から
回転量(ANGLE=10.0)の範囲で合成したものが、表２８上
段の近軸データにより計算される第２レンズ群の移動軌
跡に一致する。

【０１２７】次に、実施例３の広角端( F=24.7 )、中間
( F=50.0 )及び望遠端( F=116.5 )における合焦レンズ
群の光軸方向の合焦移動量 DX(mm) 、各レンズ群の結像
倍率β_K、光軸方向に関する変換係数γ_x、合焦用移動
カムの傾斜（dx/da)、そして回転方向に関する変換係数
γ_aをそれぞれ、表３０、表３１及び表３２に示す。各
表の構成と記号の意味は実施例１と同じである。

【０１２８】

【表３０】実施例３の広角端(24.7mm)における光軸方向の合焦移動量 DX(mm) R .000 ANG .000 1) .000 2) .000 3) .000 4) .000 R 10.000 ANG -.207 1) .000 2) .035 3) .000 4) .000 R 5.000 ANG -.422 1) .000 2) .070 3) .000 4) .000 R 3.000 ANG -.721 1) .000 2) .118 3) .000 4) .000 R 2.000 ANG -1.117 1) .000 2) .179 3) .000 4) .000 R 1.000 ANG -2.486 1) .000 2) .368 3) .000 4) .000 R .700 ANG -3.941 1) .000 2) .539 3) .000 4) .000 R .500 ANG -6.500 1) .000 2) .783 3) .000 4) .000 実施例３の広角端(24.7mm)における各レンズ群の結像倍率β_K R .000 ANG .000 1) .000 2) -.213 3)-12.652 4) .107 R 10.000 ANG -.207 1) -.009 2) -.211 3)-12.652 4) .107 R 5.000 ANG -.422 1) -.018 2) -.208 3)-12.652 4) .107 R 3.000 ANG -.721 1) -.030 2) -.205 3)-12.652 4) .107 R 2.000 ANG -1.117 1) -.047 2) -.200 3)-12.652 4) .107 R 1.000 ANG -2.486 1) -.105 2) -.186 3)-12.652 4) .107 R .700 ANG -3.941 1) -.165 2) -.173 3)-12.652 4) .107 R .500 ANG -6.500 1) -.270 2) -.154 3)-12.652 4) .107 実施例３の広角端(24.7mm)における光軸方向に関する変換係数γ_x R .000 ANG .000 1) .000 2) 1.757 3) .000 4) .000 R 10.000 ANG -.207 1) .000 2) 1.759 3) .000 4) .000 R 5.000 ANG -.422 1) .000 2) 1.761 3) .000 4) .000 R 3.000 ANG -.721 1) .000 2) 1.764 3) .000 4) .000 R 2.000 ANG -1.117 1) .000 2) 1.767 3) .000 4) .000 R 1.000 ANG -2.486 1) .000 2) 1.777 3) .000 4) .000 R .700 ANG -3.941 1) .000 2) 1.786 3) .000 4) .000 R .500 ANG -6.500 1) .000 2) 1.797 3) .000 4) .000 実施例３の広角端(24.7mm)における合焦用移動カムの傾斜 dx/da R .000 ANG .000 1) .000 2) -.170 3) .000 4) .000 R 10.000 ANG -.207 1) .000 2) -.167 3) .000 4) .000 R 5.000 ANG -.422 1) .000 2) -.162 3) .000 4) .000 R 3.000 ANG -.721 1) .000 2) -.156 3) .000 4) .000 R 2.000 ANG -1.117 1) .000 2) -.149 3) .000 4) .000 R 1.000 ANG -2.486 1) .000 2) -.128 3) .000 4) .000 R .700 ANG -3.941 1) .000 2) -.109 3) .000 4) .000 R .500 ANG -6.500 1) .000 2) -.083 3) .000 4) .000 実施例３の広角端(24.7mm)における回転方向に関する変換係数γ_a R .000 ANG .000 1) .000 2) -.299 3) .000 4) .000 R 10.000 ANG -.207 1) .000 2) -.293 3) .000 4) .000 R 5.000 ANG -.422 1) .000 2) -.286 3) .000 4) .000 R 3.000 ANG -.721 1) .000 2) -.276 3) .000 4) .000 R 2.000 ANG -1.117 1) .000 2) -.264 3) .000 4) .000 R 1.000 ANG -2.486 1) .000 2) -.227 3) .000 4) .000 R .700 ANG -3.941 1) .000 2) -.194 3) .000 4) .000 R .500 ANG -6.500 1) .000 2) -.150 3) .000 4) .000 条件対応値 γ_xR/ γ_x0＝1.02 γ_aR/ γ_a0＝0.50

【０１２９】

【表３１】実施例３の中間(50.0mm)における光軸方向の合焦移動量 DX(mm) R .000 ANG .000 1) .000 2) .000 3) .000 4) .000 R 10.000 ANG -.206 1) .000 2) .065 3) .000 4) .000 R 5.000 ANG -.421 1) .000 2) .130 3) .000 4) .000 R 3.000 ANG -.720 1) .000 2) .218 3) .000 4) .000 R 2.000 ANG -1.117 1) .000 2) .328 3) .000 4) .000 R 1.000 ANG -2.491 1) .000 2) .663 3) .000 4) .000 R .700 ANG -3.955 1) .000 2) .959 3) .000 4) .000 R .500 ANG -6.500 1) .000 2) 1.366 3) .000 4) .000 実施例３の中間(50.0mm)における各レンズ群の結像倍率β_K R .000 ANG .000 1) .000 2) -.286 3) 10.614 4) -.193 R 10.000 ANG -.206 1) -.009 2) -.281 3) 10.614 4) -.193 R 5.000 ANG -.421 1) -.018 2) -.276 3) 10.614 4) -.193 R 3.000 ANG -.720 1) -.031 2) -.270 3) 10.614 4) -.193 R 2.000 ANG -1.117 1) -.048 2) -.261 3) 10.614 4) -.193 R 1.000 ANG -2.491 1) -.107 2) -.236 3) 10.614 4) -.193 R .700 ANG -3.955 1) -.173 2) -.213 3) 10.614 4) -.193 R .500 ANG -6.500 1) -.290 2) -.183 3) 10.614 4) -.193 実施例３の中間(50.0mm)における光軸方向に関する変換係数γ_x R .000 ANG .000 1) .000 2) 3.854 3) .000 4) .000 R 10.000 ANG -.206 1) .000 2) 3.866 3) .000 4) .000 R 5.000 ANG -.421 1) .000 2) 3.877 3) .000 4) .000 R 3.000 ANG -.720 1) .000 2) 3.892 3) .000 4) .000 R 2.000 ANG -1.117 1) .000 2) 3.911 3) .000 4) .000 R 1.000 ANG -2.491 1) .000 2) 3.964 3) .000 4) .000 R .700 ANG -3.955 1) .000 2) 4.006 3) .000 4) .000 R .500 ANG -6.500 1) .000 2) 4.057 3) .000 4) .000 実施例３の中間(50.0mm)における合焦用移動カムの傾斜 dx/da R .000 ANG .000 1) .000 2) -.321 3) .000 4) .000 R 10.000 ANG -.206 1) .000 2) -.310 3) .000 4) .000 R 5.000 ANG -.421 1) .000 2) -.299 3) .000 4) .000 R 3.000 ANG -.720 1) .000 2) -.285 3) .000 4) .000 R 2.000 ANG -1.117 1) .000 2) -.269 3) .000 4) .000 R 1.000 ANG -2.491 1) .000 2) -.222 3) .000 4) .000 R .700 ANG -3.955 1) .000 2) -.184 3) .000 4) .000 R .500 ANG -6.500 1) .000 2) -.138 3) .000 4) .000 実施例３の中間(50.0mm)における回転方向に関する変換係数γ_a R .000 ANG .000 1) .000 2) -1.235 3) .000 4) .000 R 10.000 ANG -.206 1) .000 2) -1.198 3) .000 4) .000 R 5.000 ANG -.421 1) .000 2) -1.160 3) .000 4) .000 R 3.000 ANG -.720 1) .000 2) -1.111 3) .000 4) .000 R 2.000 ANG -1.117 1) .000 2) -1.052 3) .000 4) .000 R 1.000 ANG -2.491 1) .000 2) -.879 3) .000 4) .000 R .700 ANG -3.955 1) .000 2) -.737 3) .000 4) .000 R .500 ANG -6.500 1) .000 2) -.558 3) .000 4) .000 条件対応値 γ_xR/ γ_x0＝1.05 γ_aR/ γ_a0＝0.45

【０１３０】

【表３２】実施例３の望遠端(116.5mm) における光軸方向の合焦移動量 DX(mm) R .000 ANG .000 1) .000 2) .000 3) .000 4) .000 R 10.000 ANG -.207 1) .000 2) .224 3) .000 4) .000 R 5.000 ANG -.422 1) .000 2) .439 3) .000 4) .000 R 3.000 ANG -.721 1) .000 2) .713 3) .000 4) .000 R 2.000 ANG -1.117 1) .000 2) 1.039 3) .000 4) .000 R 1.000 ANG -2.486 1) .000 2) 1.926 3) .000 4) .000 R .700 ANG -3.941 1) .000 2) 2.612 3) .000 4) .000 R .500 ANG -6.500 1) .000 2) 3.457 3) .000 4) .000 実施例３の望遠端(116.5mm) における各レンズ群の結像倍率β_K R .000 ANG .000 1) .000 2) -.490 3) 5.579 4) -.500 R 10.000 ANG -.207 1) -.009 2) -.473 3) 5.579 4) -.500 R 5.000 ANG -.422 1) -.018 2) -.456 3) 5.579 4) -.500 R 3.000 ANG -.721 1) -.031 2) -.436 3) 5.579 4) -.500 R 2.000 ANG -1.117 1) -.048 2) -.411 3) 5.579 4) -.500 R 1.000 ANG -2.486 1) -.112 2) -.344 3) 5.579 4) -.500 R .700 ANG -3.941 1) -.184 2) -.292 3) 5.579 4) -.500 R .500 ANG -6.500 1) -.323 2) -.228 3) 5.579 4) -.500 実施例３の望遠端(116.5mm) における光軸方向に関する変換係数γ_x R .000 ANG .000 1) .000 2) 5.917 3) .000 4) .000 R 10.000 ANG -.207 1) .000 2) 6.044 3) .000 4) .000 R 5.000 ANG -.422 1) .000 2) 6.162 3) .000 4) .000 R 3.000 ANG -.721 1) .000 2) 6.306 3) .000 4) .000 R 2.000 ANG -1.117 1) .000 2) 6.468 3) .000 4) .000 R 1.000 ANG -2.486 1) .000 2) 6.863 3) .000 4) .000 R .700 ANG -3.941 1) .000 2) 7.120 3) .000 4) .000 R .500 ANG -6.500 1) .000 2) 7.379 3) .000 4) .000 実施例３の望遠端(116.5mm) における合焦用移動カムの傾斜 dx/da R .000 ANG .000 1) .000 2) -1.134 3) .000 4) .000 R 10.000 ANG -.207 1) .000 2) -1.041 3) .000 4) .000 R 5.000 ANG -.422 1) .000 2) -.962 3) .000 4) .000 R 3.000 ANG -.721 1) .000 2) -.871 3) .000 4) .000 R 2.000 ANG -1.117 1) .000 2) -.773 3) .000 4) .000 R 1.000 ANG -2.486 1) .000 2) -.546 3) .000 4) .000 R .700 ANG -3.941 1) .000 2) -.408 3) .000 4) .000 R .500 ANG -6.500 1) .000 2) -.267 3) .000 4) .000 実施例３の望遠端(116.5mm) における回転方向に関する変換係数γ_a R .000 ANG .000 1) .000 2) -6.712 3) .000 4) .000 R 10.000 ANG -.207 1) .000 2) -6.291 3) .000 4) .000 R 5.000 ANG -.422 1) .000 2) -5.927 3) .000 4) .000 R 3.000 ANG -.721 1) .000 2) -5.496 3) .000 4) .000 R 2.000 ANG -1.117 1) .000 2) -5.002 3) .000 4) .000 R 1.000 ANG -2.486 1) .000 2) -3.748 3) .000 4) .000 R .700 ANG -3.941 1) .000 2) -2.903 3) .000 4) .000 R .500 ANG -6.500 1) .000 2) -1.969 3) .000 4) .000 条件対応値 γ_xR/ γ_x0＝1.25 γ_aR/ γ_a0＝0.29 表３０、表３１及び表３２から、各焦点距離共に光軸方
向に関する変換係数γ _xは、撮影距離が至近距離に近づ
くほど増加し、合焦用移動カムの傾斜（dx/da)は逆に減
少していることがわかる。従って、変換係数γ_xと合焦
用移動カムの傾斜（dx/da)との積として定義される回転
方向に関する変換係数γ_aは、合焦用移動カムの傾斜
（dx/da)の影響で、撮影距離が至近距離に近づくほど減
少している。表３０、表３１及び表３２から、回転方向
に関する変換係数γ_aの無限遠合焦位置から至近合焦位
置までの変化率は、広角端( F=24.7 )で 0.50 倍、中間
( F=50.0 )で 0.45 倍、望遠端( F=116.5 ) で 0.29 倍
となっている。実施例３において、変換係数γ_aの変化
によるフォーカス領域の分割数Ｎを、(a) 式を用いて計
算し特開平5-142475号公報の実施例と比較すると、広角
端、中間、望遠端での分割数Ｎ_W, Ｎ_M, Ｎ_Tはそれぞ
れ以下のような値となる。

【０１３１】特開平5-142475号公報の実施例Ｎ_W＞ 9.3 Ｎ_M＞10.1 Ｎ_T＞ 8.1 実施例３Ｎ_W＞ 3.8 Ｎ_M＞ 4.4 Ｎ_T＞ 6.7 以上のように、実施例３においても回転方向に関する変
換係数γ_aの変化率が従来に比較して小さくなっている
ために分割数Ｎの値が小さくなって、変換係数γ_aと補
正係数μとのデータ数を軽減し記憶容量を抑えることが
可能となる。

【０１３２】次に、実施例３の広角端( F=24.7 )、中間
( F=50.0 )及び望遠端( F=116.5 )において、変換係数
Ｋ_aと補正係数μとを計算した結果を表３３、表３４及
び表３５に示す。表の構成と記号は実施例１と同じであ
り、各表の上側２段の第１組目、つまり第３列と第４列
とでの合焦レンズ群位置は (R,ANGLE)＝( 0.0 ,0.0 )、
つまり無限対応位置にあることを示している。同様に、
各表の下側２段の第４組目、つまり第９列と第１０列と
での合焦レンズ群位置は (R,ANGLE)＝( 0.5 ,-6.5 ) で
あり、至近合焦( R=0.5m )対応位置にあることを示して
いる。

【０１３３】

【表３３】実施例３の広角端(24.7mm)における回転方向の変換係数Ｋ_a:(rs),γ_a:(r)と補正係数μ:(l) f= 24.7mm (R,ANGLE)= .000 .000 10.000 -.207 5.000 -.422 3.000 -.721 POS R r rs r rs r rs r rs 1 .000 -.299 .000 -.296 -.292 -.286 2 10.000 -.297 -.293 .000 -.289 -.283 3 5.000 -.294 -.290 -.286 .000 -.280 4 3.000 -.290 -.286 -.282 -.276 .000 5 2.000 -.285 -.281 -.277 -.271 6 1.000 -.268 -.264 -.260 -.255 7 .700 -.251 -.247 -.244 -.239 8 .500 -.225 -.222 -.219 -.214 POS R bf l bf l bf l bf l 1 .000 .00 .00 -.06 7.16 -.12 6.15 -.21 5.80 2 10.000 .06 7.84 .00 .00 -.06 5.72 -.15 5.68 3 5.000 .12 7.32 .06 6.35 .00 .00 -.08 5.77 4 3.000 .21 6.76 .15 6.01 .08 5.67 .00 .00 5 2.000 .32 6.54 .26 6.02 .19 5.87 .11 6.05 6 1.000 .67 6.30 .60 6.02 .54 5.92 .45 5.85 7 .700 .99 6.13 .92 5.91 .86 5.81 .77 5.69 8 .500 1.46 5.92 1.40 5.75 1.33 5.64 1.24 5.51 (R,ANGLE)= 2.000 -1.117 1.000 -2.486 .700 -3.941 .500 -6.500 POS R r rs r rs r rs r rs 1 .000 -.278 -.255 -.234 -.204 2 10.000 -.276 -.253 -.232 -.202 3 5.000 -.273 -.250 -.229 -.199 4 3.000 -.269 -.247 -.226 -.196 5 2.000 -.264 .000 -.242 -.222 -.193 6 1.000 -.248 -.227 .000 -.208 -.180 7 .700 -.232 -.212 -.194 .000 -.168 8 .500 -.208 -.190 -.173 -.150 .000 POS R bf l bf l bf l bf l 1 .000 -.31 5.77 -.63 5.10 -.92 4.47 -1.32 3.69 2 10.000 -.25 5.75 -.58 5.08 -.87 4.45 -1.27 3.68 3 5.000 -.19 5.81 -.52 5.08 -.81 4.44 -1.21 3.67 4 3.000 -.11 5.84 -.44 5.05 -.73 4.42 -1.14 3.66 5 2.000 .00 .00 -.33 5.01 -.63 4.39 -1.04 3.64 6 1.000 .34 5.59 .00 .00 -.30 4.32 -.72 3.60 7 .700 .66 5.45 .31 4.74 .00 .00 -.43 3.56 8 .500 1.12 5.29 .76 4.66 .44 4.15 .00 .00 条件対応値Ｋ_a0/ γ_a0＝0.75 Ｋ_aR/ γ_aR＝1.36

【０１３４】

【表３４】実施例３の中間(50.0mm)における回転方向の変換係数Ｋ_a:(rs),γ_a:(r)と補正係数μ:(l) f= 50.0mm (R,ANGLE)= .000 .000 10.000 -.206 5.000 -.421 3.000 -.720 POS R r rs r rs r rs r rs 1 .000 -1.235 .000 -1.209 -1.182 -1.147 2 10.000 -1.224 -1.197 .000 -1.171 -1.136 3 5.000 -1.212 -1.186 -1.160 .000 -1.126 4 3.000 -1.196 -1.170 -1.145 -1.111 .000 5 2.000 -1.176 -1.151 -1.125 -1.092 6 1.000 -1.112 -1.088 -1.064 -1.033 7 .700 -1.049 -1.026 -1.004 -.974 8 .500 -.956 -.935 -.914 -.886 POS R bf l bf l bf l bf l 1 .000 .00 .00 -.25 26.38 -.50 25.72 -.83 25.24 2 10.000 .25 29.00 .00 .00 -.25 25.32 -.58 25.23 3 5.000 .51 28.17 .25 26.92 .00 .00 -.34 25.26 4 3.000 .86 27.81 .60 26.79 .34 26.51 .00 .00 5 2.000 1.31 27.74 1.05 26.90 .78 26.51 .43 25.98 6 1.000 2.77 27.88 2.49 27.19 2.20 26.71 1.83 26.01 7 .700 4.15 27.62 3.85 26.93 3.55 26.35 3.15 25.52 8 .500 6.21 27.49 5.88 26.82 5.56 26.21 5.12 25.37 (R,ANGLE)= 2.000 -1.117 1.000 -2.491 .700 -3.955 .500 -6.500 POS R r rs r rs r rs r rs 1 .000 -1.104 -.978 -.873 -.736 2 10.000 -1.094 -.969 -.864 -.729 3 5.000 -1.083 -.960 -.856 -.722 4 3.000 -1.069 -.948 -.845 -.712 5 2.000 -1.052 .000 -.932 -.830 -.700 6 1.000 -.994 -.879 .000 -.782 -.659 7 .700 -.937 -.827 -.737 .000 -.621 8 .500 -.852 -.753 -.671 -.558 .000 POS R bf l bf l bf l bf l 1 .000 -1.23 24.90 -2.44 21.43 -3.45 18.78 -4.78 15.06 2 10.000 -1.00 25.03 -2.22 21.41 -3.24 18.76 -4.59 15.03 3 5.000 -.75 25.24 -1.99 21.37 -3.03 18.74 -4.39 15.00 4 3.000 -.42 25.72 -1.68 21.29 -2.73 18.71 -4.12 14.96 5 2.000 .00 .00 -1.28 21.10 -2.36 18.66 -3.77 14.89 6 1.000 1.37 24.78 .00 .00 -1.14 18.80 -2.64 14.64 7 .700 2.66 24.27 1.21 20.71 .00 .00 -1.58 14.03 8 .500 4.59 24.21 3.02 21.10 1.71 18.99 .00 .00 条件対応値Ｋ_a0/ γ_a0＝0.77 Ｋ_aR/ γ_aR＝1.32

【０１３５】

【表３５】実施例３の望遠端(116.5mm) における回転方向の変換係数Ｋ_a:(rs),γ_a:(r) と補正係数μ:(l) f=116.5mm (R,ANGLE)= .000 .000 10.000 -.207 5.000 -.422 3.000 -.721 POS R r rs r rs r rs r rs 1 .000 -6.715 .000 -6.320 -5.969 -5.556 2 10.000 -6.683 -6.294 .000 -5.943 -5.534 3 5.000 -6.659 -6.270 -5.924 .000 -5.519 4 3.000 -6.641 -6.255 -5.911 -5.489 .000 5 2.000 -6.619 -6.230 -5.882 -5.462 6 1.000 -6.540 -6.138 -5.777 -5.346 7 .700 -6.438 -6.023 -5.651 -5.210 8 .500 -6.234 -5.800 -5.415 -4.962 POS R bf l bf l bf l bf l 1 .000 .00 .00 -1.31 307.94 -2.52 329.72 -4.01 323.62 2 10.000 1.38 289.98 .00 .00 -1.28 394.13 -2.85 340.02 3 5.000 2.81 338.22 1.35 365.38 .00 .00 -1.65 295.23 4 3.000 4.79 437.31 3.22 523.31 1.77 865.92 .00 .00 5 2.000 7.40 519.49 5.68 565.30 4.09 586.44 2.17 446.43 6 1.000 16.26 624.40 13.99 565.59 11.92 482.70 9.43 362.67 7 .700 25.37 616.08 22.49 522.05 19.89 432.12 16.78 330.17 8 .500 40.52 566.67 36.50 465.13 32.91 383.11 28.68 299.20 (R,ANGLE)= 2.000 -1.117 1.000 -2.486 .700 -3.941 .500 -6.500 POS R r rs r rs r rs r rs 1 .000 -5.099 -3.999 -3.269 -2.487 2 10.000 -5.078 -3.978 -3.249 -2.469 3 5.000 -5.060 -3.958 -3.229 -2.450 4 3.000 -5.033 -3.928 -3.200 -2.425 5 2.000 -4.996 .000 -3.890 -3.162 -2.391 6 1.000 -4.872 -3.746 .000 -3.032 -2.278 7 .700 -4.729 -3.609 -2.903 .000 -2.164 8 .500 -4.475 -3.366 -2.679 -1.969 .000 POS R bf l bf l bf l bf l 1 .000 -5.70 277.16 -9.94 146.83 -12.89 101.98 -16.17 61.44 2 10.000 -4.63 284.13 -9.07 146.16 -12.13 101.70 -15.54 61.20 3 5.000 -3.52 277.88 -8.17 144.48 -11.36 101.20 -14.89 60.91 4 3.000 -2.00 273.16 -6.93 142.16 -10.30 100.59 -14.01 60.52 5 2.000 .00 .00 -5.32 138.21 -8.93 99.80 -12.87 60.01 6 1.000 6.67 268.04 .00 .00 -4.41 98.86 -9.14 58.29 7 .700 13.35 249.19 5.25 143.63 .00 .00 -5.54 56.02 8 .500 24.09 231.06 13.51 133.32 6.85 88.85 .00 .00 条件対応値Ｋ_a0/ γ_a0＝0.93 Ｋ_aR/ γ_aR＝1.26 特開平5-142475号公報の実施例と本発明の実施例３とに
関して、広角端、中間、望遠端における無限遠合焦配置
と至近合焦配置とのときのγ_aに対するＫ_aの変化率を
計算すると以下のようになる。

【０１３６】特開平5-142475号公報の実施例無限配置Ｋ_a0/ γ_a0 至近配置Ｋ_aR/ γ_aR 広角( F=36.0 ) 2.75 0.44 中間( F=50.0 ) 3.36 0.43 望遠( F=103.0 ) 3.80 0.43 実施例３無限配置Ｋ_a0/ γ_a0 至近配置Ｋ_aR/ γ_aR 広角( F=24.7 ) 0.75 1.36 中間( F=50.0 ) 0.77 1.32 望遠( F=116.5 ) 0.93 1.26 このように実施例３においても、従来例に比較してγ_a
に対するＫ_aの変化が小さく、Ｋ_a＝γ_a( 1 −ΔBf/
μ) における補正項( ΔBf/ μ )の寄与を小さくできる
ので、あるレンズ配置領域（例えば無限遠合焦配置領
域）に対して、唯一組の変換係数γ_aと補正係数μとを
設定した場合の、γ_aとμとにより計算される変換係数
Ｋ_a、或いは実際の合焦駆動量Δａの誤差を軽減するこ
とができる。

【０１３７】そこで次に、特開平5-142475号公報の実施
例と本発明の実施例３とに関して、広角端、中間、望遠
端において無限遠合焦レンズ配置から至近距離被写体に
合焦する場合と、至近合焦レンズ配置からと無限遠被写
体に合焦する場合との駆動量をΔａ＝ΔBf/[γ_a( １−
ΔBf/ μ)]から算出して、本来の駆動量との誤差を計算
してみると、以下のような値になる。ただし、無限遠合
焦レンズ配置から至近距離被写体に合焦する場合の補正
係数μの値は被写体距離( POS-5 ) での値を、そして至
近合焦レンズ配置から無限遠被写体に合焦する場合の補
正係数μの値は被写体距離( POS-4 ) での値を採用し
た。

【０１３８】特開平5-142475号公報の実施例無限配置→至近合焦至近配置→無限合焦広角( F=36.0 ) -4.4% -13.0% 中間( F=50.0 ) -11.8% -12.0% 望遠( F=103.0 ) -12.6% -14.6% 実施例３無限配置→至近合焦至近配置→無限合焦広角( F=24.7 ) -3.3% -0.5% 中間( F=50.0 ) -0.3% -0.1% 望遠( F=116.5 ) 0.7% -0.3% 以上のように実施例３においても、あるレンズ配置領域
に対して唯一組の変換係数γ_aと補正係数μとを設定し
ても、γ_aとμとにより計算される変換係数Ｋ _aと合焦
駆動量Δａの誤差は従来に比較してかなり小さくなり、
精度の高い合焦が可能となる。

【０１３９】表３６は、実施例３の合焦用移動カム（表
２８中段）を用いてマニュアルフォーカスをする際の合
焦回転量(ANGLE DA)、及びこの合焦回転量に対応する合
焦レンズ群の光軸方向の移動量 DX(mm) 、更にこの光軸
方向の移動量(DX)を与えたときの結像点の変位量 Bf(m
m) を示したものである。尚、表の構成と記号は実施例
１と同じであり、表３６の上段は焦点距離( Ｆ=24.7, 3
5.0, 50.0, 70.0, 85.0, 116.5mm)の各変倍状態におけ
る撮影距離( R= 5.0, 3.0, 2.0, 1.0, 0.7, 0.5m )に対
応する結像点の変位量(Bf)を示し、中段は上記撮影距離
に対して最適な合焦がなされるのに必要な合焦回転量(A
NGLE DA)を示している。また、下段は各合焦回転量(ANG
LE DA)に対応する各レンズ群の光軸方向の移動量(DX)の
値を、上記焦点距離、撮影距離の各場合について示して
いる。

【０１４０】

【表３６】実施例３の結像点の変位量 Bf(mm) と合焦移動量 DX(mm) 0.50m 0.70m 1.00m 2.00m 3.00m 5.00m F 24.700 Bf .000 .000 .000 .000 .000 .000 F 35.000 Bf .000 .003 .007 .005 .004 .002 F 50.000 Bf .000 .011 .005 .000 -.001 -.001 F 70.000 Bf .000 -.015 -.022 -.014 -.009 -.006 F 85.000 Bf .000 -.022 -.018 -.013 -.009 -.006 F 116.500 Bf .000 .000 .000 .000 .000 .000 ANGLE DA -6.500 -3.941 -2.486 -1.117 -.721 -.422 F 24.700 DX .000 .783 .000 .000 R 0.50m F 35.000 DX .000 1.008 .000 .000 R 0.50m F 50.000 DX .000 1.366 .000 .000 R 0.50m F 70.000 DX .000 1.916 .000 .000 R 0.50m F 85.000 DX .000 2.365 .000 .000 R 0.50m F 116.500 DX .000 3.457 .000 .000 R 0.50m F 24.700 DX .000 .539 .000 .000 R 0.70m F 35.000 DX .000 .698 .000 .000 R 0.70m F 50.000 DX .000 .956 .000 .000 R 0.70m F 70.000 DX .000 1.375 .000 .000 R 0.70m F 85.000 DX .000 1.725 .000 .000 R 0.70m F 116.500 DX .000 2.612 .000 .000 R 0.70m F 24.700 DX .000 .368 .000 .000 R 1.00m F 35.000 DX .000 .476 .000 .000 R 1.00m F 50.000 DX .000 .662 .000 .000 R 1.00m F 70.000 DX .000 .969 .000 .000 R 1.00m F 85.000 DX .000 1.231 .000 .000 R 1.00m F 116.500 DX .000 1.926 .000 .000 R 1.00m F 24.700 DX .000 .179 .000 .000 R 2.00m F 35.000 DX .000 .232 .000 .000 R 2.00m F 50.000 DX .000 .328 .000 .000 R 2.00m F 70.000 DX .000 .489 .000 .000 R 2.00m F 85.000 DX .000 .632 .000 .000 R 2.00m F 116.500 DX .000 1.039 .000 .000 R 2.00m F 24.700 DX .000 .118 .000 .000 R 3.00m F 35.000 DX .000 .153 .000 .000 R 3.00m F 50.000 DX .000 .218 .000 .000 R 3.00m F 70.000 DX .000 .327 .000 .000 R 3.00m F 85.000 DX .000 .426 .000 .000 R 3.00m F 116.500 DX .000 .713 .000 .000 R 3.00m F 24.700 DX .000 .070 .000 .000 R 5.00m F 35.000 DX .000 .092 .000 .000 R 5.00m F 50.000 DX .000 .131 .000 .000 R 5.00m F 70.000 DX .000 .197 .000 .000 R 5.00m F 85.000 DX .000 .258 .000 .000 R 5.00m F 116.500 DX .000 .439 .000 .000 R 5.00m 表３６から実施例３のズームレンズにおいて、それぞれ
の焦点距離、撮影距離で結像点の変位量が極めて小さ
く、いかなる変倍状態においても、またあらゆる撮影距
離に対しても充分に焦点深度内に収まっており、所謂マ
ニュアルフォーカスが可能になっていることが明らかで
ある。〔実施例４〕実施例４は正負正負正の５群構成で負の第
２群により合焦を行うズームレンズであり、広角( F=2
8.8 )から望遠( F=133.0 ) への変倍回転量と無限遠合
焦位置から至近合焦位置( R= 0.8m ) までの合焦回転量
との回転量比率( ａ_F/ ａ_Z)を−0.55に設定したもの
である。

【０１４１】実施例４の光学系の近軸的な諸データと合
焦用移動カムの形状を規定するデータとを表３７に示
す。表３７の上段は、実施例４に対応する光学系の各レ
ンズ群の焦点距離と６つの変倍状態( 焦点距離Ｆ= 28.8
(1-POS), 35.0(2-POS), 50.0(3-POS), 70.0(4-POS), 10
5.0(5-POS), 133.0mm(6-POS)) に関する主点間隔データ
を示している。

【０１４２】表３７の中段は実施例４の合焦に関与する
第２レンズ群の合焦用移動カムの形状を、回転方向の移
動量ａと光軸方向の移動量ｘとに関するスプライン関数
で表現する場合の、スプライン用サンプルデータを示し
ている。ここで、(1) は第１レンズ群、(2) は第２レン
ズ群、(3) は第３レンズ群、(4) は第４レンズ群に対応
している。

【０１４３】更に、表３７の下段は、実施例４の合焦用
移動カムにおける各焦点距離( Ｆ=28.8, 35.0, 50.0, 7
0.0, 105.0, 133.0mm) の無限合焦位置（無限対応位
置）と、該合焦用移動カムを用いて各撮影距離( R= 5.
0, 3.0, 2.0, 1.5, 1.0, 0.8m )に合焦するときの回転
移動量（合焦回転量）とを示してある。表において、広
角端( F=28.8 )から望遠端( F=133.0 ) への変倍回転量
が10.0、無限遠合焦位置から至近合焦位置( R= 0.8m )
までの合焦回転量が−5.5 であるので、実施例４での変
倍回転量と合焦回転量との回転量比率( ａ_F/ ａ_Z) は
−0.55となる。

【０１４４】

【表３７】実施例４ f= 28.8-133.0 ( 回転量比率：ａ_F/ ａ_Z＝−0.55 ) 実施例４の各レンズ群の焦点距離と主点間隔 1-POS 2-POS 3-POS 4-POS 5-POS 6-POS F 28.8000 35.0000 50.0000 70.0000 105.0000 133.0000 F1 100.0000 D1 9.2812 14.9225 24.6593 33.8704 45.6942 51.0696 F2 -20.2000 D2 34.5121 30.4389 24.4402 20.4110 16.1765 13.4016 F3 24.1000 D3 8.9319 9.4219 10.5532 12.0306 13.5334 14.6361 F4 -19.6000 D4 14.4820 13.9920 12.8607 11.3833 9.8805 8.7778 F5 31.8000 D5 60.1942 63.5263 69.6274 73.5426 74.9848 75.1678 実施例４に対応する合焦用移動カム形状（スプライン補間サンプル点） ANGLE (1) (2) (3) (4) (5) 1 -10.0000 .0000 1.8400 .0000 .0000 .0000 2 -5.5000 .0000 1.2115 .0000 .0000 .0000 3 -4.0212 .0000 .9525 .0000 .0000 .0000 4 -2.4089 .0000 .6210 .0000 .0000 .0000 5 -1.7209 .0000 .4608 .0000 .0000 .0000 6 -1.0957 .0000 .3040 .0000 .0000 .0000 7 -.6348 .0000 .1809 .0000 .0000 .0000 8 .0000 .0000 .0000 .0000 .0000 .0000 9 4.5000 .0000 -1.8003 .0000 .0000 .0000 10 5.9788 .0000 -2.7446 .0000 .0000 .0000 11 7.5911 .0000 -4.1755 .0000 .0000 .0000 12 8.2791 .0000 -5.0009 .0000 .0000 .0000 13 8.9043 .0000 -5.9384 .0000 .0000 .0000 14 9.3652 .0000 -6.8062 .0000 .0000 .0000 15 10.0000 .0000 -8.4464 .0000 .0000 .0000 16 11.0000 .0000 -12.6000 .0000 .0000 .0000 実施例４の変倍回転量と合焦回転量 ( 回転量比率：ａ_F/ ａ_Z＝−0.55 ）焦点距離無限対応位置撮影距離合焦回転量 28.8mm .0000 5.00m -.635 35.0mm 1.5107 3.00m -1.096 50.0mm 4.0821 2.00m -1.721 70.0mm 6.3959 1.50m -2.409 105.0mm 9.0385 1.00m -4.021 133.0mm 10.0000 0.80m -5.500 条件対応値(1) 1.70 条件対応値(2) 5.49 条件対応値(3) −0.55 条件対応値(4) 0.57 (広角端) 0.29 (望遠端) 条件対応値(5) 0.80 (広角端) 0.87 (望遠端) 条件対応値(6) 1.28 (広角端) 1.25 (望遠端) 次に、表３７の中段に示された合焦用移動カムのサンプ
ルデータをもとに、スプライン関数による補間を行なっ
て求めた実施例４の合焦レンズ群のカムの数値データを
表３８に示す。但し、表中の各記号の意味は実施例１と
同じである。

【０１４５】

【表３８】実施例４の合焦レンズ群のカム数値データ合焦用移動カム数値データ ANGLE (2) F -5.5000 1.2115 .0000 -5.0000 1.1282 .0000 -4.5000 1.0406 .0000 -4.0000 .9485 .0000 -3.5000 .8515 .0000 -3.0000 .7493 .0000 -2.5000 .6414 .0000 -2.0000 .5273 .0000 -1.5000 .4067 .0000 -1.0000 .2790 .0000 変倍補正用移動カム数値データ -.5000 .1436 .0000 ANGLE (2) F .0000 .0000 28.8000 .0000 .0000 28.8000 .5000 -.1504 30.7227 .5000 -.1838 30.7227 1.0000 -.3087 32.7608 1.0000 -.2695 32.7608 1.5000 -.4769 34.9510 1.5000 -.2617 34.9510 2.0000 -.6569 37.3264 2.0000 -.1633 37.3264 2.5000 -.8506 39.9227 2.5000 .0165 39.9227 3.0000 -1.0599 42.7761 3.0000 .2636 42.7761 3.5000 -1.2867 45.9227 3.5000 .5598 45.9227 4.0000 -1.5328 49.3964 4.0000 .8827 49.3964 4.5000 -1.8003 53.2205 4.5000 1.2098 53.2205 5.0000 -2.0913 57.3447 5.0000 1.5309 57.3447 5.5000 -2.4098 61.7170 5.5000 1.8374 61.7170 6.0000 -2.7601 66.2974 6.0000 2.1167 66.2974 6.5000 -3.1477 70.9820 6.5000 2.3572 70.9820 7.0000 -3.5832 75.8346 7.0000 2.5476 75.8346 7.5000 -4.0780 81.1611 7.5000 2.6738 81.1611 8.0000 -4.6449 87.3098 8.0000 2.7311 87.3098 8.5000 -5.3068 94.7494 8.5000 2.7193 94.7494 9.0000 -6.1040 104.1677 9.0000 2.6370 104.1677 9.5000 -7.0980 116.3829 9.5000 2.4925 116.3829 10.0000 -8.4464 133.0000 10.0000 2.3095 133.0000 表３８の左側は実施例４の合焦用移動カムの数値データ
を、表３８の右側は変倍補正用移動カムの数値データを
示したものであり、合焦用移動カムの数値データの光軸
方向の移動量(2) と、変倍補正用移動カムの数値データ
の光軸方向の移動量(2) とを、回転量(ANGLE=0.0) から
回転量(ANGLE=10.0)の範囲で合成したものが、表３７上
段の近軸データにより計算される第２レンズ群の移動軌
跡に一致する。

【０１４６】次に、実施例４の広角端( F=28.8 )、中間
( F=70.0 )及び望遠端( F=133.0 )における合焦レンズ
群の光軸方向の合焦移動量 DX(mm) 、各レンズ群の結像
倍率β_K、光軸方向に関する変換係数γ_x、合焦用移動
カムの傾斜（dx/da)、そして回転方向に関する変換係数
γ_aをそれぞれ、表３９、表４０及び表４１に示す。但
し、各表の構成と記号の意味は実施例１と同じである。

【０１４７】

【表３９】実施例４の広角端(28.8mm)における光軸方向の合焦移動量 DX(mm) R .000 ANG .000 1) .000 2) .000 3) .000 4) .000 5) .000 R 10.000 ANG -.310 1) .000 2) .090 3) .000 4) .000 5) .000 R 5.000 ANG -.635 1) .000 2) .181 3) .000 4) .000 5) .000 R 3.000 ANG -1.096 1) .000 2) .304 3) .000 4) .000 5) .000 R 2.000 ANG -1.721 1) .000 2) .461 3) .000 4) .000 5) .000 R 1.500 ANG -2.409 1) .000 2) .621 3) .000 4) .000 5) .000 R 1.000 ANG -4.021 1) .000 2) .952 3) .000 4) .000 5) .000 R .800 ANG -5.500 1) .000 2) 1.212 3) .000 4) .000 5) .000 実施例４の広角端(28.8mm)における各レンズ群の結像倍率β_K R .000 ANG .000 1) .000 2) -.286 3) -.662 4) -1.701 5) -.893 R 10.000 ANG -.310 1) -.010 2) -.282 3) -.662 4) -1.701 5) -.893 R 5.000 ANG -.635 1) -.021 2) -.277 3) -.662 4) -1.701 5) -.893 R 3.000 ANG -1.096 1) -.036 2) -.271 3) -.662 4) -1.701 5) -.893 R 2.000 ANG -1.721 1) -.056 2) -.264 3) -.662 4) -1.701 5) -.893 R 1.500 ANG -2.409 1) -.079 2) -.256 3) -.662 4) -1.701 5) -.893 R 1.000 ANG -4.021 1) -.129 2) -.239 3) -.662 4) -1.701 5) -.893 R .800 ANG -5.500 1) -.175 2) -.226 3) -.662 4) -1.701 5) -.893 実施例４の広角端(28.8mm)における光軸方向に関する変換係数γ_x R .000 ANG .000 1) .000 2) .928 3) .000 4) .000 5) .000 R 10.000 ANG -.310 1) .000 2) .930 3) .000 4) .000 5) .000 R 5.000 ANG -.635 1) .000 2) .933 3) .000 4) .000 5) .000 R 3.000 ANG -1.096 1) .000 2) .936 3) .000 4) .000 5) .000 R 2.000 ANG -1.721 1) .000 2) .941 3) .000 4) .000 5) .000 R 1.500 ANG -2.409 1) .000 2) .945 3) .000 4) .000 5) .000 R 1.000 ANG -4.021 1) .000 2) .953 3) .000 4) .000 5) .000 R .800 ANG -5.500 1) .000 2) .959 3) .000 4) .000 5) .000 実施例４の広角端(28.8mm)における合焦用移動カムの傾斜 dx/da R .000 ANG .000 1) .000 2) -.294 3) .000 4) .000 5) .000 R 10.000 ANG -.310 1) .000 2) -.286 3) .000 4) .000 5) .000 R 5.000 ANG -.635 1) .000 2) -.275 3) .000 4) .000 5) .000 R 3.000 ANG -1.096 1) .000 2) -.260 3) .000 4) .000 5) .000 R 2.000 ANG -1.721 1) .000 2) -.242 3) .000 4) .000 5) .000 R 1.500 ANG -2.409 1) .000 2) -.224 3) .000 4) .000 5) .000 R 1.000 ANG -4.021 1) .000 2) -.189 3) .000 4) .000 5) .000 R .800 ANG -5.500 1) .000 2) -.163 3) .000 4) .000 5) .000 実施例４の広角端(28.8mm)における回転方向に関する変換係数γ_a R .000 ANG .000 1) .000 2) -.273 3) .000 4) .000 5) .000 R 10.000 ANG -.310 1) .000 2) -.266 3) .000 4) .000 5) .000 R 5.000 ANG -.635 1) .000 2) -.256 3) .000 4) .000 5) .000 R 3.000 ANG -1.096 1) .000 2) -.243 3) .000 4) .000 5) .000 R 2.000 ANG -1.721 1) .000 2) -.228 3) .000 4) .000 5) .000 R 1.500 ANG -2.409 1) .000 2) -.212 3) .000 4) .000 5) .000 R 1.000 ANG -4.021 1) .000 2) -.180 3) .000 4) .000 5) .000 R .800 ANG -5.500 1) .000 2) -.156 3) .000 4) .000 5) .000 条件対応値 γ_xR/ γ_X0＝1.03 γ_aR/ γ_a0＝0.57

【０１４８】

【表４０】実施例４の中間(70.0mm)における光軸方向の合焦移動量 DX(mm) R .000 ANG .000 1) .000 2) .000 3) .000 4) .000 5) .000 R 10.000 ANG -.308 1) .000 2) .238 3) .000 4) .000 5) .000 R 5.000 ANG -.631 1) .000 2) .472 3) .000 4) .000 5) .000 R 3.000 ANG -1.088 1) .000 2) .779 3) .000 4) .000 5) .000 R 2.000 ANG -1.708 1) .000 2) 1.157 3) .000 4) .000 5) .000 R 1.500 ANG -2.389 1) .000 2) 1.527 3) .000 4) .000 5) .000 R 1.000 ANG -3.997 1) .000 2) 2.253 3) .000 4) .000 5) .000 R .800 ANG -5.500 1) .000 2) 2.789 3) .000 4) .000 5) .000 実施例４の中間(70.0mm)における各レンズ群の結像倍率β_K R .000 ANG .000 1) .000 2) -.440 3) -.949 4) -1.278 5) -1.313 R 10.000 ANG -.308 1) -.010 2) -.428 3) -.949 4) -1.278 5) -1.313 R 5.000 ANG -.631 1) -.021 2) -.416 3) -.949 4) -1.278 5) -1.313 R 3.000 ANG -1.088 1) -.036 2) -.401 3) -.949 4) -1.278 5) -1.313 R 2.000 ANG -1.708 1) -.057 2) -.383 3) -.949 4) -1.278 5) -1.313 R 1.500 ANG -2.389 1) -.080 2) -.364 3) -.949 4) -1.278 5) -1.313 R 1.000 ANG -3.997 1) -.134 2) -.328 3) -.949 4) -1.278 5) -1.313 R .800 ANG -5.500 1) -.182 2) -.302 3) -.949 4) -1.278 5) -1.313 実施例４の中間(70.0mm)における光軸方向に関する変換係数γ_x R .000 ANG .000 1) .000 2) 2.043 3) .000 4) .000 5) .000 R 10.000 ANG -.308 1) .000 2) 2.069 3) .000 4) .000 5) .000 R 5.000 ANG -.631 1) .000 2) 2.094 3) .000 4) .000 5) .000 R 3.000 ANG -1.088 1) .000 2) 2.125 3) .000 4) .000 5) .000 R 2.000 ANG -1.708 1) .000 2) 2.163 3) .000 4) .000 5) .000 R 1.500 ANG -2.389 1) .000 2) 2.197 3) .000 4) .000 5) .000 R 1.000 ANG -3.997 1) .000 2) 2.260 3) .000 4) .000 5) .000 R .800 ANG -5.500 1) .000 2) 2.303 3) .000 4) .000 5) .000 実施例４の中間(70.0mm)における合焦用移動カムの傾斜 dx/da R .000 ANG .000 1) .000 2) -.800 3) .000 4) .000 5) .000 R 10.000 ANG -.308 1) .000 2) -.748 3) .000 4) .000 5) .000 R 5.000 ANG -.631 1) .000 2) -.702 3) .000 4) .000 5) .000 R 3.000 ANG -1.088 1) .000 2) -.644 3) .000 4) .000 5) .000 R 2.000 ANG -1.708 1) .000 2) -.576 3) .000 4) .000 5) .000 R 1.500 ANG -2.389 1) .000 2) -.514 3) .000 4) .000 5) .000 R 1.000 ANG -3.997 1) .000 2) -.396 3) .000 4) .000 5) .000 R .800 ANG -5.500 1) .000 2) -.322 3) .000 4) .000 5) .000 実施例４の中間(70.0mm)における回転方向に関する変換係数γ_a R .000 ANG .000 1) .000 2) -1.634 3) .000 4) .000 5) .000 R 10.000 ANG -.308 1) .000 2) -1.548 3) .000 4) .000 5) .000 R 5.000 ANG -.631 1) .000 2) -1.470 3) .000 4) .000 5) .000 R 3.000 ANG -1.088 1) .000 2) -1.368 3) .000 4) .000 5) .000 R 2.000 ANG -1.708 1) .000 2) -1.245 3) .000 4) .000 5) .000 R 1.500 ANG -2.389 1) .000 2) -1.128 3) .000 4) .000 5) .000 R 1.000 ANG -3.997 1) .000 2) -.895 3) .000 4) .000 5) .000 R .800 ANG -5.500 1) .000 2) -.741 3) .000 4) .000 5) .000 条件対応値 γ_xR/ γ_X0＝1.13 γ_aR/ γ_a0＝0.45

【０１４９】

【表４１】実施例４の望遠端(133.0mm) における光軸方向の合焦移動量 DX(mm) R .000 ANG .000 1) .000 2) .000 3) .000 4) .000 5) .000 R 10.000 ANG -.307 1) .000 2) .887 3) .000 4) .000 5) .000 R 5.000 ANG -.635 1) .000 2) 1.640 3) .000 4) .000 5) .000 R 3.000 ANG -1.096 1) .000 2) 2.508 3) .000 4) .000 5) .000 R 2.000 ANG -1.721 1) .000 2) 3.446 3) .000 4) .000 5) .000 R 1.500 ANG -2.409 1) .000 2) 4.271 3) .000 4) .000 5) .000 R 1.000 ANG -4.021 1) .000 2) 5.702 3) .000 4) .000 5) .000 R .800 ANG -5.500 1) .000 2) 6.646 3) .000 4) .000 5) .000 実施例４の望遠端(133.0mm) における各レンズ群の結像倍率β_K R .000 ANG .000 1) .000 2) -.703 3) -1.017 4) -1.364 5) -1.364 R 10.000 ANG -.307 1) -.010 2) -.659 3) -1.017 4) -1.364 5) -1.364 R 5.000 ANG -.635 1) -.021 2) -.622 3) -1.017 4) -1.364 5) -1.364 R 3.000 ANG -1.096 1) -.037 2) -.579 3) -1.017 4) -1.364 5) -1.364 R 2.000 ANG -1.721 1) -.058 2) -.533 3) -1.017 4) -1.364 5) -1.364 R 1.500 ANG -2.409 1) -.081 2) -.492 3) -1.017 4) -1.364 5) -1.364 R 1.000 ANG -4.021 1) -.136 2) -.421 3) -1.017 4) -1.364 5) -1.364 R .800 ANG -5.500 1) -.186 2) -.374 3) -1.017 4) -1.364 5) -1.364 実施例４の望遠端(133.0mm) における光軸方向に関する変換係数γ_x R .000 ANG .000 1) .000 2) 1.809 3) .000 4) .000 5) .000 R 10.000 ANG -.307 1) .000 2) 2.024 3) .000 4) .000 5) .000 R 5.000 ANG -.635 1) .000 2) 2.194 3) .000 4) .000 5) .000 R 3.000 ANG -1.096 1) .000 2) 2.379 3) .000 4) .000 5) .000 R 2.000 ANG -1.721 1) .000 2) 2.564 3) .000 4) .000 5) .000 R 1.500 ANG -2.409 1) .000 2) 2.713 3) .000 4) .000 5) .000 R 1.000 ANG -4.021 1) .000 2) 2.945 3) .000 4) .000 5) .000 R .800 ANG -5.500 1) .000 2) 3.078 3) .000 4) .000 5) .000 実施例４の望遠端(133.0mm) における合焦用移動カムの傾斜 dx/da R .000 ANG .000 1) .000 2) -3.257 3) .000 4) .000 5) .000 R 10.000 ANG -.307 1) .000 2) -2.558 3) .000 4) .000 5) .000 R 5.000 ANG -.635 1) .000 2) -2.090 3) .000 4) .000 5) .000 R 3.000 ANG -1.096 1) .000 2) -1.696 3) .000 4) .000 5) .000 R 2.000 ANG -1.721 1) .000 2) -1.333 3) .000 4) .000 5) .000 R 1.500 ANG -2.409 1) .000 2) -1.083 3) .000 4) .000 5) .000 R 1.000 ANG -4.021 1) .000 2) -.732 3) .000 4) .000 5) .000 R .800 ANG -5.500 1) .000 2) -.557 3) .000 4) .000 5) .000 実施例４の望遠端(133.0mm) における回転方向に関する変換係数γ_a R .000 ANG .000 1) .000 2) -5.894 3) .000 4) .000 5) .000 R 10.000 ANG -.307 1) .000 2) -5.175 3) .000 4) .000 5) .000 R 5.000 ANG -.635 1) .000 2) -4.587 3) .000 4) .000 5) .000 R 3.000 ANG -1.096 1) .000 2) -4.034 3) .000 4) .000 5) .000 R 2.000 ANG -1.721 1) .000 2) -3.418 3) .000 4) .000 5) .000 R 1.500 ANG -2.409 1) .000 2) -2.938 3) .000 4) .000 5) .000 R 1.000 ANG -4.021 1) .000 2) -2.156 3) .000 4) .000 5) .000 R .800 ANG -5.500 1) .000 2) -1.716 3) .000 4) .000 5) .000 条件対応値 γ_xR/ γ_X0＝1.70 γ_aR/ γ_a0＝0.29 上記表３９、表４０及び表４１から、各焦点距離共に光
軸方向に関する変換係数γ_xは、撮影距離が至近距離に
近づくほど増加し、合焦用移動カムの傾斜（dx/da)は逆
に減少していることがわかる。従って、変換係数γ_xと
合焦用移動カムの傾斜（dx/da)との積として定義される
回転方向に関する変換係数γ_aは、合焦用移動カムの傾
斜（dx/da)の影響で、撮影距離が至近距離に近づくほど
減少していることがわかる。表３９、表４０及び表４１
から、回転方向に関する変換係数γ_aの無限遠合焦位置
から至近合焦位置までの変化率は、広角端( F=28.8 )で
0.57 倍、中間( F=70.0 )で 0.45 倍、望遠端( F=133.
0 ) で 0.29 倍となっている。実施例４において変換係
数γ_aの変化によるフォーカス領域の分割数Ｎを(a) 式
を用いて計算し、特開平5-142475号公報の実施例と比較
すると、広角端、中間、望遠端での分割数Ｎ_W, Ｎ_M,
Ｎ_Tはそれぞれ以下のような値となる。

【０１５０】特開平5-142475号公報の実施例Ｎ_W＞ 9.3 Ｎ_M＞10.1 Ｎ_T＞ 8.1 実施例４Ｎ_W＞ 3.1 Ｎ_M＞ 4.3 Ｎ_T＞ 6.8 従って、広角端と望遠端における、無限から至近への合
焦に要する合焦レンズ群の光軸方向の移動量Δｘ_WR、Δ
ｘ_TRの比率（Δｘ_TR/ Δｘ_WR）が、特開平5-142475号公
報の実施例より大きいにもかかわらず（特開平5-142475
号公報の実施例:3.94 、実施例４:5.49 ）、分割数Ｎの
値は逆に小さくなっていることがわかる。

【０１５１】以上のように、実施例４においても回転方
向に関する変換係数γ_aの変化率が従来に比較して小さ
くなっているために、分割数Ｎの値が小さくなって変換
係数γ_aと補正係数μとのデータ数を軽減し記憶容量を
抑えることが可能となる。次に、実施例４の広角端( F=
28.8 )、中間( F=70.0 )及び望遠端( F=133.0 )におい
て、変換係数Ｋ_aと補正係数μとを計算した結果を表４
２、表４３及び表４４に示す。表の構成と記号の意味は
実施例１と同じであり、各表の上側２段の第１組目、つ
まり第３列と第４列とでの合焦レンズ群位置は (R,ANGL
E)＝( 0.0,0.0 )であり、無限対応位置にあることを示
している。同様に、各表の下側２段の第４組目、つまり
第９列と第１０列とでの合焦レンズ群位置は (R,ANGLE)
＝(0.8 ,-5.5 ) であり、至近合焦( R=0.8m )対応位置
にあることを示している。

【０１５２】

【表４２】実施例４の広角端(28.8mm)における回転方向の変換係数Ｋ_a:(rs),γ_a:(r)と補正係数μ:(l) f= 28.8mm (R,ANGLE)= .000 .000 10.000 -.310 5.000 -.635 3.000 -1.096 POS R r rs r rs r rs r rs 1 .000 -.273 .000 -.268 -.263 -.256 2 10.000 -.270 -.266 .000 -.260 -.252 3 5.000 -.267 -.262 -.256 .000 -.249 4 3.000 -.262 -.256 -.251 -.243 .000 5 2.000 -.255 -.249 -.244 -.237 6 1.500 -.247 -.242 -.237 -.230 7 1.000 -.231 -.226 -.221 -.214 8 .800 -.217 -.213 -.208 -.202 POS R bf l bf l bf l bf l 1 .000 .00 .00 -.08 7.88 -.17 6.13 -.28 5.48 2 10.000 .08 9.08 .00 .00 -.08 5.57 -.20 5.31 3 5.000 .17 7.94 .09 6.32 .00 .00 -.11 5.39 4 3.000 .29 6.96 .20 5.80 .12 5.22 .00 .00 5 2.000 .44 6.52 .35 5.73 .26 5.43 .15 5.45 6 1.500 .60 6.30 .51 5.70 .42 5.46 .30 5.39 7 1.000 .93 6.02 .84 5.61 .75 5.42 .63 5.28 8 .800 1.20 5.88 1.10 5.55 1.01 5.37 .89 5.21 (R,ANGLE)= 2.000 -1.721 1.500 -2.409 1.000 -4.021 .800 -5.500 POS R r rs r rs r rs r rs 1 .000 -.246 -.236 -.215 -.199 2 10.000 -.243 -.233 -.212 -.196 3 5.000 -.239 -.229 -.209 -.193 4 3.000 -.234 -.224 -.205 -.189 5 2.000 -.228 .000 -.218 -.199 -.184 6 1.500 -.221 -.212 .000 -.193 -.178 7 1.000 -.206 -.197 -.180 .000 -.166 8 .800 -.194 -.186 -.169 -.156 .000 POS R bf l bf l bf l bf l 1 .000 -.42 5.25 -.57 4.93 -.87 4.37 -1.10 3.97 2 10.000 -.34 5.19 -.49 4.89 -.79 4.35 -1.02 3.96 3 5.000 -.26 5.22 -.41 4.89 -.71 4.34 -.94 3.95 4 3.000 -.15 5.22 -.29 4.85 -.60 4.32 -.83 3.94 5 2.000 .00 .00 -.15 4.79 -.46 4.29 -.69 3.92 6 1.500 .15 5.04 .00 .00 -.31 4.27 -.55 3.91 7 1.000 .47 4.98 .32 4.73 .00 .00 -.25 3.89 8 .800 .73 4.94 .57 4.69 .25 4.20 .00 .00 条件対応値Ｋ_a0/ γ_a0＝0.80 Ｋ_aR/ γ_aR＝1.28

【０１５３】

【表４３】実施例４の中間(70.0mm)における回転方向の変換係数Ｋ_a:(rs),γ_a:(r)と補正係数μ:(l) f= 70.0mm (R,ANGLE)= .000 .000 10.000 -.308 5.000 -.631 3.000 -1.088 POS R r rs r rs r rs r rs 1 .000 -1.634 .000 -1.570 -1.509 -1.432 2 10.000 -1.611 -1.549 .000 -1.490 -1.414 3 5.000 -1.590 -1.528 -1.471 .000 -1.395 4 3.000 -1.560 -1.500 -1.443 -1.367 .000 5 2.000 -1.521 -1.462 -1.405 -1.332 6 1.500 -1.479 -1.421 -1.366 -1.295 7 1.000 -1.383 -1.328 -1.275 -1.207 8 .800 -1.298 -1.246 -1.195 -1.130 POS R bf l bf l bf l bf l 1 .000 .00 .00 -.48 36.20 -.95 36.95 -1.56 32.72 2 10.000 .50 35.47 .00 .00 -.48 38.75 -1.10 32.41 3 5.000 1.00 36.85 .49 37.16 .00 .00 -.64 31.51 4 3.000 1.70 37.59 1.17 37.20 .66 33.78 .00 .00 5 2.000 2.60 37.47 2.05 36.41 1.51 33.65 .83 31.88 6 1.500 3.53 37.24 2.96 35.94 2.40 33.53 1.68 31.66 7 1.000 5.53 35.93 4.90 34.34 4.29 32.18 3.51 29.98 8 .800 7.14 34.68 6.47 33.01 5.82 31.00 4.99 28.77 (R,ANGLE)= 2.000 -1.708 1.500 -2.389 1.000 -3.997 .800 -5.500 POS R r rs r rs r rs r rs 1 .000 -1.340 -1.252 -1.082 -.960 2 10.000 -1.322 -1.235 -1.067 -.946 3 5.000 -1.304 -1.218 -1.052 -.931 4 3.000 -1.278 -1.194 -1.030 -.911 5 2.000 -1.244 .000 -1.162 -1.001 -.884 6 1.500 -1.210 -1.128 .000 -.969 -.855 7 1.000 -1.126 -1.047 -.896 .000 -.790 8 .800 -1.053 -.978 -.836 -.741 .000 POS R bf l bf l bf l bf l 1 .000 -2.29 29.65 -2.99 27.18 -4.33 20.73 -5.28 17.90 2 10.000 -1.85 29.41 -2.57 27.01 -3.94 20.53 -4.91 17.79 3 5.000 -1.40 29.06 -2.14 26.80 -3.54 20.32 -4.53 17.68 4 3.000 -.79 28.69 -1.55 26.58 -3.00 20.00 -4.02 17.54 5 2.000 .00 .00 -.79 25.93 -2.29 19.53 -3.35 17.37 6 1.500 .82 29.92 .00 .00 -1.56 19.04 -2.66 17.29 7 1.000 2.58 27.13 1.68 23.57 .00 .00 -1.19 17.93 8 .800 3.99 25.98 3.04 22.93 1.26 18.95 .00 .00 条件対応値Ｋ_a0/ γ_a0＝0.79 Ｋ_aR/ γ_aR＝1.30

【０１５４】

【表４４】実施例４の望遠端(133.0mm) における回転方向の変換係数Ｋ_a:(rs),γ_a:(r) と補正係数μ:(l) f=133.0mm (R,ANGLE)= .000 .000 10.000 -.307 5.000 -.635 3.000 -1.096 POS R r rs r rs r rs r rs 1 .000 -5.886 .000 -5.248 -4.706 -4.166 2 10.000 -5.859 -5.168 .000 -4.633 -4.114 3 5.000 -5.776 -5.094 -4.589 .000 -4.083 4 3.000 -5.716 -5.052 -4.559 -4.030 .000 5 2.000 -5.635 -4.975 -4.476 -3.944 6 1.500 -5.545 -4.887 -4.387 -3.859 7 1.000 -5.337 -4.681 -4.185 -3.666 8 .800 -5.152 -4.500 -4.009 -3.501 POS R bf l bf l bf l bf l 1 .000 .00 .00 -1.61 104.68 -2.99 117.43 -4.57 135.10 2 10.000 1.80 390.80 .00 .00 -1.52 156.12 -3.24 155.10 3 5.000 3.67 196.37 1.67 115.70 .00 .00 -1.88 142.85 4 3.000 6.26 217.09 3.98 176.51 2.10 321.92 .00 .00 5 2.000 9.70 227.03 7.03 187.57 4.86 198.58 2.47 115.54 6 1.500 13.36 230.65 10.27 188.36 7.78 177.34 5.07 119.12 7 1.000 21.46 230.00 17.38 184.30 14.17 160.89 10.72 118.62 8 .800 28.34 227.20 23.37 180.68 19.51 154.48 15.42 117.40 (R,ANGLE)= 2.000 -1.721 1.500 -2.409 1.000 -4.021 .800 -5.500 POS R r rs r rs r rs r rs 1 .000 -3.633 -3.203 -2.533 -2.139 2 10.000 -3.589 -3.163 -2.500 -2.110 3 5.000 -3.554 -3.129 -2.469 -2.082 4 3.000 -3.498 -3.076 -2.424 -2.042 5 2.000 -3.418 .000 -3.007 -2.364 -1.990 6 1.500 -3.344 -2.938 .000 -2.301 -1.934 7 1.000 -3.164 -2.767 -2.155 .000 -1.813 8 .800 -3.013 -2.628 -2.047 -1.716 .000 POS R bf l bf l bf l bf l 1 .000 -6.25 99.38 -7.72 85.58 -10.19 57.95 -11.77 47.75 2 10.000 -5.07 101.47 -6.65 86.68 -9.29 57.86 -10.96 47.73 3 5.000 -3.86 96.93 -5.55 85.46 -8.36 57.26 -10.13 47.49 4 3.000 -2.19 93.61 -4.04 85.84 -7.09 56.72 -9.00 47.34 5 2.000 .00 .00 -2.07 88.39 -5.44 55.88 -7.52 47.17 6 1.500 2.30 105.20 .00 .00 -3.71 54.68 -5.98 47.08 7 1.000 7.28 97.94 4.46 76.49 .00 .00 -2.68 47.40 8 .800 11.39 95.95 8.12 77.01 3.03 60.52 .00 .00 条件対応値Ｋ_a0/ γ_a0＝0.87 Ｋ_aR/ γ_aR＝1.25 特開平5-142475号公報の実施例と本発明の実施例４とに
関して、広角端、中間、望遠端における無限遠合焦配置
と至近合焦配置とのときのγ_aに対するＫ_aの変化率を
計算すると以下のようになる。

【０１５５】特開平5-142475号公報の実施例無限配置Ｋ_a0/ γ_a0 至近配置Ｋ_aR/ γ_aR 広角( F=36.0 ) 2.75 0.44 中間( F=50.0 ) 3.36 0.43 望遠( F=103.0 ) 3.80 0.43 実施例４無限配置Ｋ_a0/ γ_a0 至近配置Ｋ_aR/ γ_aR 広角( F=28.8 ) 0.80 1.28 中間( F=70.0 ) 0.79 1.30 望遠( F=133.0 ) 0.87 1.25 このように実施例４においても、従来例に比較してγ_a
に対するＫ_aの変化が小さく、Ｋ_a＝γ_a( 1 −ΔBf/
μ) における補正項( ΔBf/ μ )の寄与を小さくできる
ので、あるレンズ配置領域（例えば無限遠合焦配置領
域）に対して、唯一組の変換係数γ_aと補正係数μとを
設定した場合の、γ_aとμとにより計算される変換係数
Ｋ_a、或いは実際の合焦駆動量Δａの誤差を軽減するこ
とができる。

【０１５６】そこで次に、特開平5-142475号公報の実施
例と本発明の実施例４とに関して、広角端、中間、望遠
端において無限遠合焦レンズ配置から至近距離被写体に
合焦する場合と、至近合焦レンズ配置から無限遠被写体
に合焦する場合との駆動量をΔａ＝ΔBf/[γ_a( １−Δ
Bf/ μ)]から算出して、本来の駆動量との誤差を計算し
てみると以下のような値になる。但し、無限遠合焦レン
ズ配置から至近距離被写体に合焦する場合の補正係数μ
の値は被写体距離( POS-5 ) での値を、そして至近合焦
レンズ配置から無限遠被写体に合焦する場合の補正係数
μの値は被写体距離( POS-4 ) での値を採用した。

【０１５７】特開平5-142475号公報の実施例無限配置→至近合焦至近配置→無限合焦広角( F=36.0 ) -4.4% -13.0% 中間( F=50.0 ) -11.8% -12.0% 望遠( F=103.0 ) -12.6% -14.6% 実施例４無限配置→至近合焦至近配置→無限合焦広角( F=28.8 ) -2.1% 0.2% 中間( F=70.0 ) -1.8% -0.4% 望遠( F=133.0 ) 0.0% -0.1% 以上のように実施例４においても、あるレンズ配置領域
に対して唯一組の変換係数γ_aと補正係数μとを設定し
ても、γ_aとμとにより計算される変換係数Ｋ _aと合焦
駆動量Δａの誤差は従来に比較してかなり小さくなり、
精度の高い合焦が可能となる。

【０１５８】表４５は、実施例４の合焦用移動カム（表
３７中段）を用いてマニュアルフォーカスをする際の合
焦回転量(ANGLE DA)、及びこの合焦回転量に対応する合
焦レンズ群の光軸方向の移動量 DX(mm) 、更にこの光軸
方向の移動量(DX)を与えたときの結像点の変位量 Bf(m
m) を示している。

【０１５９】尚、表の構成と記号の意味は実施例１と同
じであり、表４５の上段は焦点距離( Ｆ= 28.8, 35.0,
50.0, 70.0, 105.0, 133.0mm) の各変倍状態における撮
影距離( R= 5.0, 3.0, 2.0, 1.5, 1.0, 0.80m ) に対応
する結像点の変位量(Bf)を示し、中段は上記撮影距離に
対して最適な合焦がなされるのに必要な合焦回転量(ANG
LE DA)を示している。また、下段は各合焦回転量(ANGLE
DA)に対応する各レンズ群の光軸方向の移動量(DX)の値
を、上記焦点距離、撮影距離の各場合について示してい
る。

【０１６０】

【表４５】実施例４の結像点の変位量 Bf(mm) と合焦移動量 DX(mm) 0.80m 1.00m 1.50m 2.00m 3.00m 5.00m F 28.800 Bf .000 .000 .000 .000 .000 .000 F 35.000 Bf .000 .002 .006 .008 .008 .005 F 50.000 Bf .000 .009 -.001 -.005 -.007 -.005 F 70.000 Bf .000 -.021 -.022 -.016 -.011 -.006 F 105.000 Bf .000 .000 -.009 -.008 -.005 -.006 F 133.000 Bf .000 .000 .000 .000 .000 .000 ANGLE DA -5.500 -4.021 -2.409 -1.721 -1.096 -.635 F 28.800 DX .000 1.212 .000 .000 .000 R 0.80m F 35.000 DX .000 1.427 .000 .000 .000 R 0.80m F 50.000 DX .000 1.961 .000 .000 .000 R 0.80m F 70.000 DX .000 2.789 .000 .000 .000 R 0.80m F 105.000 DX .000 4.868 .000 .000 .000 R 0.80m F 133.000 DX .000 6.646 .000 .000 .000 R 0.80m F 28.800 DX .000 .952 .000 .000 .000 R 1.00m F 35.000 DX .000 1.124 .000 .000 .000 R 1.00m F 50.000 DX .000 1.557 .000 .000 .000 R 1.00m F 70.000 DX .000 2.263 .000 .000 .000 R 1.00m F 105.000 DX .000 4.071 .000 .000 .000 R 1.00m F 133.000 DX .000 5.702 .000 .000 .000 R 1.00m F 28.800 DX .000 .621 .000 .000 .000 R 1.50m F 35.000 DX .000 .733 .000 .000 .000 R 1.50m F 50.000 DX .000 1.037 .000 .000 .000 R 1.50m F 70.000 DX .000 1.537 .000 .000 .000 R 1.50m F 105.000 DX .000 2.917 .000 .000 .000 R 1.50m F 133.000 DX .000 4.271 .000 .000 .000 R 1.50m F 28.800 DX .000 .461 .000 .000 .000 R 2.00m F 35.000 DX .000 .542 .000 .000 .000 R 2.00m F 50.000 DX .000 .780 .000 .000 .000 R 2.00m F 70.000 DX .000 1.164 .000 .000 .000 R 2.00m F 105.000 DX .000 2.283 .000 .000 .000 R 2.00m F 133.000 DX .000 3.446 .000 .000 .000 R 2.00m F 28.800 DX .000 .304 .000 .000 .000 R 3.00m F 35.000 DX .000 .356 .000 .000 .000 R 3.00m F 50.000 DX .000 .521 .000 .000 .000 R 3.00m F 70.000 DX .000 .784 .000 .000 .000 R 3.00m F 105.000 DX .000 1.597 .000 .000 .000 R 3.00m F 133.000 DX .000 2.508 .000 .000 .000 R 3.00m F 28.800 DX .000 .181 .000 .000 .000 R 5.00m F 35.000 DX .000 .212 .000 .000 .000 R 5.00m F 50.000 DX .000 .313 .000 .000 .000 R 5.00m F 70.000 DX .000 .475 .000 .000 .000 R 5.00m F 105.000 DX .000 1.002 .000 .000 .000 R 5.00m F 133.000 DX .000 1.640 .000 .000 .000 R 5.00m 表４５から実施例４のズームレンズにおいて、それぞれ
の焦点距離、撮影距離で結像点の変位量が極めて小さ
く、いかなる変倍状態、撮影距離に対しても充分に焦点
深度内に収まっており、所謂マニュアルフォーカスが可
能になっていることが明らかである。

【０１６１】以上のように、本発明は各実施例に示され
る如く様々な群構成のズームレンズ系に応用することが
可能である。

【０１６２】

【発明の効果】以上の如く本発明によれば、焦点検出手
段、記憶手段及び演算手段等を有するオートフォーカス
カメラ等に装着される内焦方式ズームレンズにおいて、
オートフォーカスに必要な固有係数（例えば変換係数γ
_aと補正係数μ）のデータ数を従来に比較して軽減する
ことが可能であり、更にまた、検出された焦点外れ量に
応じて、記憶された固有係数を用いて合焦レンズ群の駆
動量を演算した際の誤差を従来に比較して小さくするこ
とが可能となる。

【０１６３】言い換えれば、本発明の如き構成にすれ
ば、従来に比較して変換係数γ_aの変化率が小さくなる
ので、合焦駆動量演算のために記憶する変換係数γ_a及
び補正係数μ等のデータ数が減り、記憶容量の点からも
コストダウンが可能となる。更に、変換係数γ_aに対す
る変換係数Ｋ_aの変化が小さくなるために、Ｋ_a＝γ_a
( 1 −ΔBf/ μ) における補正項( ΔBf/ μ )の寄与を
小さくできる。

【０１６４】従って、あるレンズ配置領域に対して、唯
一組の変換係数γ_aと補正係数μとを設定した場合に
も、γ_aとμとにより計算される変換係数Ｋ_aと実際の
合焦駆動量Δａの誤差はかなり小さくなり、精度の高い
合焦が可能となる。尚、本発明においては、合焦点での
変換係数γ_aと関係式Ｋ_a＝γ_a( 1 −ΔBf/ μ) によ
って定義される補正係数μを固有係数として設定した
が、該補正係数は前記関係式とは別の関係的により定義
されるものを設定することも可能である。更に、変換係
数γ_aは必ずしも合焦点での回転方向に関する敏感度(d
Bf/da)に設定する必要はなく、合焦精度を高められるの
であれば、合焦点以外の敏感度とそれに対応する補正係
数を固有係数として設定することも可能である。

【０１６５】尚、本発明はここで説明した実施例以外の
群構成、或いは合焦レンズ群による様々なズームレンズ
系に適用できることは言うまでもない。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明による実施例１のズームレンズの変倍の
ための移動軌跡と第２レンズ群の合焦用移動カムと変倍
補正用移動カムの形状を示す図。

【図２】本発明による実施例１のズームレンズの合焦用
移動カムの形状を説明するための図。

【符号の説明】

Ｇ１第１レンズ群Ｇ２第２レンズ群Ｇ３第３レンズ群Ｇ４第４レンズ群ｇ₁ 変倍における第１レンズ群の移動軌跡ｇ₂ 変倍における第２レンズ群の移動軌跡ｇ_2H 第２レンズ群の変倍補正用移動カムの形状ｇ_2F 第２レンズ群の合焦用移動カムの形状ｇ₃ 変倍における第３レンズ群の移動軌跡ｇ₄ 変倍における第４レンズ群の移動軌跡

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】変倍のための所定の移動軌跡をレンズ群の
光軸方向の移動量と回転方向の移動量とで表現するとき
に、同一被写体距離に対しては変倍状態に関わらず略一
定の回転量で合焦が達成されるように、合焦レンズ群の
移動軌跡が合焦用移動カムと変倍補正用移動カムとの合
成により形成されるズームレンズ系において、無限遠合
焦点と至近合焦点とにおける、該合焦レンズ群の光軸方
向の微小移動量dxに対する結像面の微小移動量dBf の比
率 (dBf/dx) を、それぞれγ_x0、γ_xR、また、広角端と
望遠端とにおける、無限から至近への合焦に要する合焦
レンズ群の光軸方向の移動量を、それぞれΔｘ_WR、Δｘ
_TR、更に、該合焦用移動カムの、広角から望遠への変倍
に対応する回転量と、無限遠合焦状態から至近合焦状態
に対応する回転量とを、それぞれａ_Z、ａ_Fとするとき
に、少なくとも望遠端において、以下の条件式を満足す
ることを特徴とするズームレンズ系。 1.00 ＜γ_xR/ γ_x0 4.00 ＜Δｘ_TR/ Δｘ_WR＜ 6.00 −0.70 ＜ａ_F/ ａ_Z＜ −0.50
【請求項２】該合焦レンズ群の合焦用移動カムの回転方
向の微小移動量daに対する結像面の微小移動量dBf の比
率 (dBf/da) を無限遠合焦点と至近合焦点とにおいて、
それぞれγ_a0、γ_aRとするときに、少なくとも広角端と
望遠端において、以下の条件式を満足することを特徴と
する請求項１記載のズームレンズ系。 0.25 ＜γ_aR/ γ_a0＜ 0.75
【請求項３】該合焦レンズ群が無限遠合焦状態と至近合
焦状態に対応するレンズ配置にあるときのＫ_a＝ΔBf／
Δａで表現される変換係数Ｋ_aをそれぞれＫ_a0、Ｋ_aRと
するときに、少なくとも広角端と望遠端とにおいて、以
下の条件式を満足することを特徴とする請求項１記載の
ズームレンズ系。 0.60 ＜Ｋ_a0/ γ_a0＜ 1.20 0.80 ＜Ｋ_aR/ γ_aR＜ 1.70 但し、 ΔBf：任意の位置にある被写体の結像位置と所定の結像
点位置との焦点外れ量、 Δａ：該被写体に合焦するために必要な合焦用移動カム
の回転方向の移動量、である。