JPH0914411A - 自動変速機用シフトレバー装置 - Google Patents

自動変速機用シフトレバー装置

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JPH0914411A
JPH0914411A JP16512195A JP16512195A JPH0914411A JP H0914411 A JPH0914411 A JP H0914411A JP 16512195 A JP16512195 A JP 16512195A JP 16512195 A JP16512195 A JP 16512195A JP H0914411 A JPH0914411 A JP H0914411A
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lock plate
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Tamaki Koide
珠貴 小出
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 シフトレバーをPレンジからPレンジ以外の
レンジにシフトさせる際のシフトボタンの操作力を小と
し、シフトレバーの操作フィーリングを向上させる。 【構成】 シフトボタン33の押圧操作により押し下げ
られるディテントピン34を有するシフトレバー31
に、ガイドピン36を固定し、シフトレバー31を揺動
可能に支持するベースプレート30に、ディテントピン
34の押下げを阻止するシフトロックプレート40を揺
動可能に設け、シフトロックプレート40にケーブル6
0を介してキーロック機構64を連結する。シフトロッ
クプレート40に、シフトレバー31をPレンジ以外の
レンジ側にシフト開始させた際にガイドピン36と接触
しディテントピン34によって押し下げられているシフ
トロックプレート40を下方に揺動させるカム部46を
形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ケーブルを用いてシフ
トレバーのシフトロックを行う自動変速機用シフトレバ
ー装置に関し、とくにシフトボタンの操作力を小にする
ことが可能なシフトレバー装置の構造に関する。
【0002】
【従来の技術】車両では、発進時のシフトレバーの誤操
作を防止するためにシフトロック機構が採用されてい
る。シフトロック機構の一例として、シフトレバーをパ
ーキングレンジ(P位置)にシフトさせた状態で、ブレ
ーキペダルを踏込むとソレノイドが励磁され、シフトレ
バーのシフトロックを解除する技術が知られている。ま
た、シフトレバーの動きに連動するケーブルを用いてキ
ーシリンダからのキーの抜けを防止するキーロック機構
も知られている。
【0003】図11は、ケーブルを用いたシフトロック
機構の一例を示している。図11において、1はシフト
レバーを示している。シフトレバー1は、シャフト2を
中心に車両前後方向に揺動可能となっている。シフトレ
バー1には、シフトボタン3と連動するディテントピン
4が移動可能に設けられている。ディテントピン4は、
シフトレバー1のシフト位置を決めるディテントプレー
ト(図示略)と係合可能となっている。ディテントプレ
ートには、リンクプレート5がピン6を中心に揺動可能
に支持されている。リンクプレート5には、カム穴7が
形成されている。シフトレバー1には、カム穴7に挿通
されるピン8が固定されるレバー9が取付けられてい
る。
【0004】リンクプレート5には、ケーブル12の一
方が連結されている。ケーブル12の他方には、端末金
具13が取付けられている。端末金具13は、ホルダ1
4に移動可能に保持されている。端末金具13は、スプ
リング15によってホルダ14から離れる方向に付勢さ
れている。端末金具13は、キーシリンダカム16と係
合可能となっている。シフトレバー1とホルダ14との
間には、ソレノイド18が配置されている。ソレノイド
18の中央の穴には、ケーブル12が挿通されている。
ソレノイド18の近傍には、ケーブル12に固定された
ディスク19が設けられている。ソレノイド18への通
電時には、ディスク19がソレノイド18に吸着され、
ケーブル12が軸方向に移動する。
【0005】図11の装置では、キーシリンダに挿入さ
れるキーがキーシリンダのLOCK位置にある時は、ケ
ーブル12の端末金具13がキーシリンダカム16の回
転により動きが阻止される。そのため、シフトレバー1
のシフトボタン3を押圧してもリンクプレート5は回動
せず、シフトレバー1はP位置に保持される。キーシリ
ンダに差し込まれるキーがACC(アクセサリー)又は
ON位置にある場合は、キーシリンダカム16の回転に
よりキーシリンダカム16と端末金具13との係合が解
除され、端末金具13はケーブル12の移動方向に移動
可能な状態となる。ソレノイド18は、キーがLOCK
位置にある以外は励磁されているので、ソレノイド18
の励磁によりケーブル12に固定されたディスク19は
ソレノイド18に吸着される。この状態では、ケーブル
12は軸方向に動くことができないので、シフトボタン
3を押圧してもリンクプレート5は回動せず、シフトレ
バー1はP位置に保持される。
【0006】キーがキーシリンダのACCまたはN位置
にある場合、ブレヒキペダル(図示略)を踏むとソレノ
イド18への通電が停止される。そのため、端末金具1
3を付勢するスプリング15の力に打ち勝つ力でシフト
ボタン3を押すと、リンクプレート5はディテントピン
4に押圧されて回転し、シフトレバー1をP位置以外の
レンジにシフトさせることができる。シフトレバー1を
P位置以外のレンジにシフトさせた状態では、シフトレ
バー1の動きに伴う端末金具13の動きによりキーシリ
ンダカム16の回転が防止され、LOCK位置へキーを
回すことができず、キーシリンダからのキーの抜けが防
止される。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかし、図11の装置
には次の問題が存在した。シフトレバー1をPレンジか
ら他のレンジへシフトさせる場合、シフトボタン3を押
圧する際は、シフトボタン3を付勢するスプリング(図
示略)およびディテントピン4を付勢するスプリング
(図示略)の付勢力に対して等価の操作力が必要となる
とともに、ケーブル12の摺動抵抗およびキーシリンダ
側のスプリング15の付勢力と等価の操作力が必要にな
る。したがって、シフトレバーをPレンジから他のレン
ジにシフトさせる場合は、シフトロック解除のための力
とキーロックのための力とをプラスした力が必要とな
り、シフトボタンの操作力が過大になって、シフトレバ
ーの操作フィーリングが悪化する。図11の装置では、
リンクのレバー比L1 /L2 を上げればシフトボタン3
の操作力を低減することができるが、ケーブル12の移
動量が小さくなるので、キーロック機構の信頼性の確保
等の観点から、L1 /L2 を所定値よりも大きくするこ
とは不可能である。
【0008】本発明の目的は、シフトレバーをPレンジ
からPレンジ以外のレンジにシフトさせる際のシフトボ
タンの操作力を小にすることが可能な自動変速機用シフ
トレバー装置を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】この目的を達成する本発
明に係る自動変速機用シフトレバー装置は、次の通りで
ある。ベースプレートに、揺動可能に支持されるシフト
レバーと、前記シフトレバーに設けられ、シフトボタン
の押圧操作による所定量の押し下げによりディテントプ
レートとの係合が解除されるディテントピンと、前記シ
フトレバーに固定されるガイドピンと、前記ベースプレ
ート側に揺動可能に設けられ、前記ディテントピンの所
定量の押下げを阻止するシフトロックプレートと、前記
シフトロックプレートとの係合によりシフトロックプレ
ートの下方への揺動を阻止し、ブレーキペダルの踏込み
によりシフトロックプレートとの係合を解除するアクチ
ュエータと、前記シフトロックプレートにケーブルを介
して連結されるキーロック機構部と、前記シフトロック
プレートに形成され、前記シフトレバーがPレンジ以外
のレンジ側にシフト開始した際に前記ガイドピンと接触
し、前記ディテントピンによって押し下げられているシ
フトロックプレートを下方に揺動させるカム部と、を備
えたことを特徴とする自動変速機用シフトレバー装置。
【0010】
【作用】本発明に係る自動変速機用シフトレバー装置で
は、シフトレバーをPレンジから他のレンジへシフトさ
せる際には、ブレーキペダルが踏込まれ、シフトロック
プレートとアクチュエータとの係合が解除される。この
状態でシフトボタンを押圧することによりディテントピ
ンが押し下げられ、ディテントピンとディテントプレー
トとの係合が解除されることにより、シフトレバーの他
のレンジへのシフト操作が可能となる。シフトレバーが
他のレンジにシフトする際には、シフトプレートに固定
されたガイドピンがシフトロックプレートのカム部と接
触するので、シフトロックプレートは下方に揺動する。
そのため、シフトロックプレートにケーブルを介して連
結されるキーロック機構部は、シフトレバーのみの操作
により動くことになり、シフトボタンの操作によるキー
ロック機構部の駆動は不要となる。すなわち、シフトレ
バーをPレンジから他のレンジにシフトさせる際は、シ
フトボタンの操作力はディテントピンとディテントプレ
ートとの係合を解除させるだけのものでよく、キーロッ
ク機構部を動かすための力は不要となる。したがって、
シフトレバーのPレンジからの他のレンジへのシフト操
作の際は、シフトボタンの操作力を小とすることがで
き、シフトレバーの操作フィーリングが向上する。
【0011】
【実施例】図1ないし図10は、本発明の一実施例を示
している。図1において、31はシフトレバーを示して
いる。シフトレバー31は、ベースプレート30側に設
けられたシャフト32を中心に車両前後方向(矢印F方
向)に揺動可能となっている。シフトレバー31の頂部
近傍には、シフトボタン33が設けられている。シフト
レバー31の下部には、シフトボタン33と連動するデ
ィテントピン34が移動可能に設けられている。ディテ
ントピン34は、シフトレバー31のシフト位置を決め
るディテントプレート35と係合可能となっている。シ
フトレバー31には、水平方向に延びるガイドピン36
が取付けられている。
【0012】図1に示すように、ベースプレート30に
は、合成樹脂からなるシフトロックプレート40が揺動
可能に取付けられている。シフトロックプレート40
は、図7に示すように、ベースプレート30の軸部に嵌
合された筒部41を中心として車両前後方向に揺動可能
となっている。シフトロックプレート40は、合成樹脂
からなるリンク部材50を有している。リンク部材50
は、シフトロックプレート40の軸部42を中心として
車両前後方向に揺動可能となっている。軸部42の先端
には、リンク部材50が軸部42から抜け出るのを防止
する抜け止め42aが形成されている。シフトロックプ
レート40には、下方に延びるアーム48が形成されて
いる。アーム48の先端部には、ベースプレート30と
当接可能な弾性体からなるクッション49が取付けられ
ている。
【0013】リンク部材50は、上下方向に延びる板状
に形成されている。リンク部材50の頂部は、ディテン
トピン34が当接可能な規制面52aに形成されてい
る。シフトロックプレート40には、リンク部材50の
傾斜面からなる側端面53と係合可能な係合面43が形
成されている。リンク部材50の側端面53は、所定方
向(矢印A方向)にのみ係合面43係合し、所定方向と
反対方向(矢印B方向)には係合しない。すなわち、リ
ンク部材50は矢印A方向の動きがシフトロックプレー
ト40によって規制され、矢印B方向への揺動は可能と
なっている。リンク部材50は、付勢手段としてのトー
ションスプリング55によって側端面53が係合面43
に常時密着するように付勢されている。
【0014】ベースプレート30の上部を覆うアッパカ
バー(図示略)には、ロック解除ボタン82が上下方向
に移動可能に取付けられている。ロック解除ボタン82
は、図8に示すように、リンク部材50の一方の頂面5
2bとの当接によりリンク部材50をトーションスプリ
ング55による付勢方向と反対側に回動させる機能を有
している。ロック解除ボタン82の押圧によるリンク部
材50の回動により、ディテントピン34と規制面52
aとの当接が回避され、ディテントピン34を所定の位
置まで押し下げることができる。
【0015】シフトロックプレート40の一方には、機
械的動力を伝達するケーブル60が連結されている。ケ
ーブル60の他方は、図9に示すように、キーロック機
構部としての端末金具64に連結されている。車両を始
動させるキー20が挿入されるキーシリンダ67の近傍
には、ホルダ66が設けられている。端末金具64は、
ホルダ66に移動可能に保持されている。端末金具64
は、スプリング65によってホルダ66から離れる方向
に付勢されている。
【0016】ホルダ66の近傍には、キーシリンダ67
に挿入されたキー20の動きと連動するキーシリンダカ
ム68が設けられている。端末金具64は、キーシリン
ダカム68と係合可能となっている。図10に示すよう
に、キーシリンダ67に対するキー20の位置は、LO
CK、ACC(アクセサリ)、ON、STARTの4つ
がある。LOCKは、キー20を差し込む位置であり、
キー20がLOCK又はACC位置にある状態ではキー
シリンダカム68が端末金具64と係合するようになっ
ている。キー20がON位置にあるときは、キーシリン
ダカム68は端末金具64と係合しない。キー20をL
OCK位置からACC位置まで回転させると、車室内の
ラジオ等の機器をオンとすることができる。キー20を
ONの位置を通過してSTARTの位置まで回転させる
と、モータによりエンジンを起動させることができる。
この状態でキー20を離すと、キー20はONの位置ま
で自動的に戻る。車両の走行時は、キーはON位置に位
置している。
【0017】ベースプレート30側には、アクチュエー
タとしてのソレノイド70が設けられている。ソレノイ
ド70は、プランジャ71およびスプリング72を有し
ている。ソレノイド70は、キー20がON位置かつシ
フトレバー31がPレンジにて、ブレーキペダル(図示
略)の踏込み動作により励磁される。ソレノイド70の
非励磁の状態では、プランジャ71がスプリング72の
付勢力によりシフトロックプレート40の係合面45側
に押し出されており、シフトロックプレート40の係合
面45とプランジャ71は係合可能となっている。ソレ
ノイド70の励磁時には、プランジャ71がソレノイド
本体側に吸引され、シフトロックプレート40の係合面
45とプランジャ71との係合が解除される。
【0018】シフトロックプレート40には、シフトレ
バー31をPレンジと隣接するRレンジ側にシフト開始
させた際にガイドピン36と接触し、ディテントピン3
4によって押し下げられているシフトロックプレート4
0を下方に揺動させるカム部46が形成されている。カ
ム部46は、シフトロックプレート40と一体成形され
ている。ガイドピン36が摺接可能なカム部46の上面
は、シフトレバー31の揺動中心X1 を中心とした半径
1 の湾曲面に形成されており、ガイドピン36の移動
軌跡と一致する。
【0019】つぎに、上記の自動変速機用シフトレバー
装置における作用について説明する。シフトレバー31
がPレンジにシフトしている状態では、ディテントピン
34は、シフトレバー31内に収納されているスプリン
グ(図示略)の付勢力により上方に付勢されているの
で、シフトロックプレート40は図1に示す位置まで上
昇している。この状態では、図1に示すようにディテン
トピン34はディテントプレート35の段差面35aと
係合している。
【0020】シフトレバー31がPレンジに位置してい
る状態では、シフトロックプレート40の係合面45と
ソレノイド70のプランジャ71が係合可能であるの
で、ブレーキペダル(図示略)を踏込むことなく、シフ
トボタン33を押圧してディテントピン34を押し下げ
ても、シフトロックプレート40は図2に示す位置まで
しか下方に揺動しない。したがって、ディテントピン3
4はまだディテントプレート35の段差面35aと係合
したままであり、シフトレバー31のシフト操作は不可
能となる。
【0021】つぎに、ブレーキペダル(図示略)を所定
量以上踏込むと、ソレノイド70への通電によってプラ
ンジャ71がシフトロックプレート40の係合面45か
ら離れる方向に移動し、シフトロックプレート40とプ
ランジャ71との係合が解除される。ここで、シフトボ
タン33を押圧してディテントピン34を押し下げた場
合は、ディンテトピン34の押圧によってシフトロック
プレート40は図3に示す位置まで下方に揺動する。こ
の状態では、ディテントピン34はディテントプレート
35の段差面35aとの係合が解除され、シフトレバー
31をPレンジ以外のレンジにシフトさせることが可能
となる。
【0022】シフトレバー31をPレンジ以外のレンジ
にシフトさせる際には、シフトレバー31に固定された
ガイドピン36が下方に揺動したシフトロックプレート
40のカム部46の上面に接触することになる。図3で
は、ケーブル60は距離S2だけ移動しており、このと
きのディテントピン34によるシフトロックプレート4
0のリンク部材50への押圧力P1 は、次の(1)式と
なる。 P1 ≒b/a×{(ケーブルの摺動抵抗)+(キー側負荷)}……(1)式 ここで、aはディテントピン34からシフトロックプレ
ート40の揺動中心X 2 までの距離であり、bはシフト
ロックプレート40の揺動中心X2 からシフトロックプ
レート40のケーブル連結部47までの距離である。上
記(1)式のキー側負荷は、本実施例ではキーシリンダ
67側のスプリング65の付勢力と端末金具64の摺動
抵抗とを考慮した値である。
【0023】シフトボタン33の押圧操作のみにより、
ケーブル60を距離Sだけ移動させるには、P1 (m1
−m2 )≒a/b・P1 ・Sにより、次の(2)式とな
る。 S=b(m1 −m2 )/a……(2)式 ここで、m1 −m2 は、図1および図3に示すディテン
トピン34の移動量である。キーロック機構の信頼性を
確保するには、距離bをある程度大きくとることが必要
となるが、距離bを大きくすれば、上記(1)式により
押圧力P1 は大となり、シフトボタン33の操作力が大
きくなってしまう。
【0024】本実施例では、シフトレバー31をPレン
ジ以外のレンジにシフトさせる際には、ガイドピン36
とカム部46との接触によってシフトロックプレート4
0は距離nだけ下方に揺動するので、図6に示すよう
に、ケーブル60は距離S3 だけ移動する。そのため、
シフトボタン33の押圧操作によるケーブル60の移動
量はSからS3 を引いたS2 でよいことになり、上記
(2)式の距離Sを小とすることができる。したがっ
て、シフトロックプレート40における距離bも小とす
ることができ、上記(1)式に基づきシフトボタン33
の押圧力P1 を小とすることが可能となる。
【0025】図5に示すように、Pレンジから隣接する
Rレンジへのシフト操作には、シフトプレート40の揺
動により端末金具64が移動し、端末金具64はキーシ
リンダ67のキーシリンダカム68と係合する。そのた
め、キー20をLOCK位置に回すことができず、キー
20のキーシリンダ67からの抜けが防止される。シフ
トロックプレート40のカム部46の上面形状はガイド
ピン36の移動軌跡と一致しているので、シフトレバー
31を図6に示すようにPレンジ以外の各レンジにシフ
トさせてもシフトロックプレート40の揺動角は一定に
保たれる。したがって、シフトレバー31をPレンジ以
外の各レンジにシフトさせた状態でも、端末金具64は
キーシリンダ67のキーシリンダカム68と回転方向で
係合したままとなり、キーシリンダ67からキー20を
抜くことはできない。
【0026】上記の作用の説明は、ソレノイド70が正
常に作動した場合を前提としたが、ソレノイド70がバ
ッテリーの電圧降下等により動作しなくなった場合は、
ロック解除ボタン82によるシリンダロック解除が行わ
れる。図8に示すように、ロック解除ボタン82の頂部
を上方から押圧すると、ロック解除ボタン82の下端は
リンク部材50の一方の頂面52bに当接し、リンク部
材50はトーションスプリング55による付勢方向と逆
方向に回動する。そのため、リンク部材50の規制面5
2aはディテントピン34の直下に位置しなくなり、デ
ィテントピン34と規制面52aとの当接を回避するこ
とが可能となる。したがって、ディテントピン34をデ
ィテントプレート35の切欠部35aよりも下方に押し
下げることができ、シフトレバー31をPレンジから他
のレンジにシフトさせることができる。
【0027】
【発明の効果】本発明に係る自動変速機用シフトレバー
装置によれば、シフトボタンの押圧操作により押し下げ
られるディテントピンを有するシフトレバーに、ガイド
ピンを固定し、シフトレバーを揺動可能に支持するベー
スプレートに、ディテントピンの押下げを阻止するシフ
トロックプレートを揺動可能に設け、シフトロックプレ
ートにケーブルを介してキーロック機構を連結し、シフ
トロックプレートに、シフトレバーをPレンジ以外のレ
ンジにシフトさせた際にガイドピンと接触しシフトロッ
クプレートを下方に揺動させるカム部を形成したので、
キーロック機構部の駆動はシフトレバーのシフトレバー
のシフト動作のみを利用して行うことができ、シフトボ
タンによるキーロック機構部の駆動は不要となる。つま
り、力の強い腕による操作力(シフトレバーのシフト
力)を利用してキーロック機構部の駆動を行うので、力
の弱い指による操作力(シフトボタンの押し込み力)を
低減することができる。したがって、シフトレバーのP
レンジからの他のレンジへのシフト操作の際は、シフト
ボタンの操作力を小さくでき、シフトレバーの操作フィ
ーリングを向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係る自動変速機用シフトレ
バー装置におけるシフトレバーのディテントピンの動作
開始初期状態を示す要部透視正面図である。
【図2】図1の装置におけるディテントピンの押圧によ
りシフトロックプレートがアクチュエータと係合した状
態を示す要部透視正面図である。
【図3】図1の装置におけるシフトロックプレートとア
クチュエータとの係合解除によりシフトロックプレート
がディテントピンの押圧によって下方に揺動した状態を
示す要部透視正面図である。
【図4】図1の装置におけるシフトレバーのPレンジか
ら他のレンジへシフト開始初期状態を示す要部透視正面
図である。
【図5】図1の装置におけるシフトレバーをRレンジに
シフトさせた状態を示す要部透視正面図である。
【図6】図1の装置におけるシフトレバーをRレンジか
らさらにPレンジ以外のレンジにシフトさせた状態を示
す要部透視正面図である。
【図7】図1の装置におけるシフトロックプレートの分
解斜視図である。
【図8】図1の装置におけるロック解除ボタンによるシ
フトロック解除を示す要部透視正面図である。
【図9】図1の装置におけるキーロック機構部の断面図
である。
【図10】図9のキーシリンダとキーとの位置関係を示
す正面図である。
【図11】従来の自動変速機用シフトレバー装置のシフ
トロック構造の要部拡大断面図である。
【符号の説明】
31 シフトレバー 33 シフトボタン 34 ディテントピン 36 ガイドピン 40 シフトロックプレート 46 カム部 60 ケーブル 64 キーロック機構部としての端末金具 70 アクチュエータ

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ベースプレートに、揺動可能に支持され
    るシフトレバーと、 前記シフトレバーに設けられ、シフトボタンの押圧操作
    による所定量の押し下げによりディテントプレートとの
    係合が解除されるディテントピンと、 前記シフトレバーに固定されるガイドピンと、 前記ベースプレート側に揺動可能に設けられ、前記ディ
    テントピンの所定量の押下げを阻止するシフトロックプ
    レートと、 前記シフトロックプレートとの係合によりシフトロック
    プレートの下方への揺動を阻止し、ブレーキペダルの踏
    込みによりシフトロックプレートとの係合を解除するア
    クチュエータと、 前記シフトロックプレートにケーブルを介して連結され
    るキーロック機構部と、 前記シフトロックプレートに形成され、前記シフトレバ
    ーがPレンジ以外のレンジ側にシフト開始した際に前記
    ガイドピンと接触し、前記ディテントピンによって押し
    下げられているシフトロックプレートを下方に揺動させ
    るカム部と、を備えたことを特徴とする自動変速機用シ
    フトレバー装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPWO2004089347A1 (ja) * 2003-04-10 2006-07-06 テイカ製薬株式会社 ツロブテロール含有経皮吸収製剤およびこれを使用する貼付剤
CN100377904C (zh) * 2004-08-23 2008-04-02 丰田自动车株式会社 具有枢转式止动件和连接装置的车辆换档锁定装置

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