JP2917103B2 - 自動変速機用シフトレバー装置 - Google Patents

自動変速機用シフトレバー装置

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JP2917103B2
JP2917103B2 JP8664395A JP8664395A JP2917103B2 JP 2917103 B2 JP2917103 B2 JP 2917103B2 JP 8664395 A JP8664395 A JP 8664395A JP 8664395 A JP8664395 A JP 8664395A JP 2917103 B2 JP2917103 B2 JP 2917103B2
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  • Arrangement Or Mounting Of Control Devices For Change-Speed Gearing (AREA)
  • Control Of Transmission Device (AREA)
  • Arrangement And Mounting Of Devices That Control Transmission Of Motive Force (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ケーブルを用いてシフ
トレバーのシフトロックおよびイグニッションキーのキ
ーインタロックを行う自動変速機用シフトレバー装置に
関し、とくにシフトロック解除の際のシフトボタンの操
作力を低減する構造に関する。
【0002】
【従来の技術】車両では、発進時のシフトレバーの誤操
作を防止するためにシフトロック機構が採用されてい
る。シフトロック機構の一例として、シフトレバーをパ
ーキングレンジ(Pレンジ)にシフトさせた状態で、ブ
レーキペダルを踏込むとソレノイドが励磁され、シフト
レバーのシフトロックを解除する技術が知られている。
また、シフトレバーの動きに連動するケーブルを用いた
シフトロック機構も知られている。
【0003】ケーブルを用いたシフトロック機構を有す
るシフトレバー装置では、ケーブルの動きを利用してキ
ーシリンダからのイグニッションキーの抜けを防止する
キーインタロック機構を備えているものも存在する。キ
ーシリンダには、LOCK、ACC(アクセサリ)、O
N、STARTの4つの位置があり、キーシリンダに差
込まれるキーは、LOCK位置でのみキーシリンダから
抜けるようになっている。ケーブルは、コンソールボッ
クスに設けられるシフトレバーからステアリングホイー
ルの近傍に設けられるキーシリンダまで延びており、自
動車の車体内部形状に応じて屈曲されて配置されてい
る。ケーブルは、チューブ状のアウタケーブルとアウタ
ケーブルに挿入されるインナケーブルから構成されてお
り、インナケーブルはアウタケーブルに対して軸方向に
移動可能となっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、シフトロック
機構とキーインタロック機構とを備えた従来のシフトレ
バー装置には、次の問題が存在した。ケーブルは、シフ
トレバーが設けられるコンソールボックスからインスト
ルメントパネルを経由してキーシリンダが設けられるス
テアリングホイール近傍まで延びる比較的長いものであ
り、複数の部分で屈曲しているので、アウタケーブルに
対するインナケーブルの摺動抵抗が大きくなる。したが
って、シフトロック解除の際にはシフトレバーのシフト
ボタンの押圧力も相当要することになり、シフトレバー
の操作フィーリングが悪化する。シフトボタンの押圧力
を低減するためには、シフトロック機構とキーインタロ
ック機構を完全に独立した構造とすることも考えられる
が、この場合はシフトレバー装置の構成部品が増加し、
構造が複雑になる。
【0005】本発明の目的は、機械的動力を伝達するケ
ーブルを用いてシフトロックおよびキーインタロックを
行う自動変速機用シフトレバー装置において、シフトロ
ック解除の際のシフトボタンの操作力の低減を簡素な構
造で実現することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】この目的を達成する本発
明に係る自動変速機用シフトレバー装置は、次の通りで
ある。シフトレバーのシフトロックとキーシリンダに差
込まれるイグニッションキーのキーインタロックとを連
動して行うロック機構を備えた自動変速機用シフトレバ
ー装置であって、前記シフトレバーがパーキングレンジ
に位置している状態でブレーキペダルの踏込みによる通
電により作動するアクチュエータと、前記アクチュエー
タへの通電により回動する回動部材と、前記シフトレバ
ーのシフトボタンと第1のケーブルを介して連動する係
合部材と、前記キーシリンダのキーシリンダカムに接触
可能な端末金具と第2のケーブルを介して連結されるス
ライド部材と、前記回動部材を前記アクチュエータによ
る回動方向と逆方向に付勢する付勢手段と、前記回動部
材に一体に設けられ、前記シフトレバーがパーキングレ
ンジに位置し前記アクチュエータの非通電時には前記係
合部材と係合し、シフトレバーがパーキングレンジに位
置しアクチュエータの通電時には係合部材との係合を解
除し、シフトレバーがパーキングレンジ以外のレンジに
位置しアクチュエータの非通電時には前記係合部材と当
接し回動部材を所定の回動角に保持する第1の規制部
と、前記回動部材に一体に設けられ、該回動部材の回動
角に応じて前記スライド部材との当接位置を変化させて
スライド部材の移動量を規制する第2の規制部と、を備
えたことを特徴とする自動変速機用シフトレバー装置。
【0007】
【作用】本発明の自動変速機用シフトレバー装置では、
シフトレバーがパーキングレンジに位置しブレーキペダ
ルが踏込まれていない状態では、回動部材と一体に設け
られる第1の規制部と係合部材とが係合する。したがっ
て、係合部材と連結される第1のケーブルも動くことが
できなくなり、シフトレバーのシフトボタンの押圧によ
るシフト操作が不可能となる。また、この状態ではスラ
イド部材と第2の規制部との当接による端末金具の位置
によりキーシリンダカムの動きは規制されず、イグニッ
ションスイッチをキーシリンダから引き抜くことが可能
となる。シフトレバーがパーキングレンジに位置しブレ
ーキペダルが踏込まれた状態では、アクチュエータへの
通電が行われ、アクチュエータによって回動部材が回動
する。この状態では、回動部材と一体に設けられる第1
の規制部と係合部材との係合が解除され、シフトレバー
のシフトボタンの押圧によるシフト操作が可能となる。
また、この状態では、回動部材の回動に伴う第2の規制
部の移動により第2の規制部とスライド部材との当接位
置が変化し、スライド部材と第2のケーブルを介して連
結される端末金具によりキーシリンダカムの動きが規制
される。したがって、イグニッションキーのキーシリン
ダからの抜けが防止される。ケーブルは、シフトロック
用の第1のケーブルとキーインタロック用の第2のケー
ブルに分離されているので、従来構造よりもケーブルの
長さを短かくでき、ケーブルのシフトロック解除時にお
ける摺動抵抗を小とすることができる。したがって、シ
フトボタンの押圧力は小さくて済み、シフトレバーの操
作フィーリングが向上する。シフトレバーをパーキング
レンジ以外のレンジにシフトさせた状態でブレーキペダ
ルの踏込みを解除すると、アクチュエータへの通電中止
により回動部材が付勢手段により逆方向に回動する。そ
のため、回動部材と一体で設けられる第1の規制部が係
合部材に当接し、回動部材は所定の回動角に保持され
る。この状態では回動部材の回動角が所定値に保持され
ることから、端末金具によってキーシリンダカムの動き
が規制されたままとなり、イグニッションキーのキーシ
リンダからの抜けが防止される。本発明では、アクチュ
エータによって回動する回動部材に第1の規制部と第2
の規制部とを一体に設けているので、2本のケーブルが
存在するにもかかわらずアクチュエータは一個で済み、
シフトレバー装置の構造を簡素化することが可能とな
る。
【0008】
【実施例】図1ないし図7は本発明の第1実施例を示
し、図8および図9は本発明の第2実施例を示してい
る。はじめに、全実施例に共通する構成をたとえば図1
ないし図6を参照して説明する。全実施例にわたって共
通する構成部分には、全実施例にわたって同一の符号を
付してある。
【0009】図1において、31はシフトレバーを示し
ている。シフトレバー31は、シャフト32を中心に車
両前後方向(矢印F方向)に揺動可能となっている。シ
フトレバー31の頂部近傍には、シフトボタン33が設
けられている。シフトレバー31の下部には、シフトボ
タン33と連動するディテントピン34が移動可能に設
けられている。ディテントピン34は、シフトレバー3
1のシフト位置を決めるディテントプレート(図示略)
と係合可能となっている。ディテントプレートには、ピ
ン36が設けられている。ピン36には、リンクプレー
ト37が揺動可能に支持されている。リンクプレート3
7には、カム穴38が形成されている。シフトレバー3
1には、カム穴38に挿通されるピン39が固定される
レバー35が取付けられている。
【0010】リンクプレート37の近傍には、機械的動
力を伝達する屈曲可能な第1のケーブル40が設けられ
ている。第1のケーブル40は、筒状のアウタケーブル
41とワイヤロープ状のインナケーブル42とから構成
されている。インナケーブル42は、アウタケーブル4
1に摺動可能に挿入されている。アウタケーブル41
は、保持具43を介して車体側に固定されている。イン
ナケーブル42の一方は、リンクプレート37に連結さ
れている。インナケーブル42の他方には、後述するカ
バー60の保持部61に摺動可能に保持された係合部材
44が連結されている。カバー60の係合部材44と対
向する位置には、スライド部材54が配置されている。
【0011】スライド部材54は、カバー60の保持部
62に摺動可能に保持されている。スライド部材54側
には、機械的動力を伝達する屈曲可能な第2のケーブル
50が設けられている。第2のケーブル50は、筒状の
アウタケーブル51とワイヤロープ状のインナケーブル
52とから構成されている。インナケーブル52は、ア
ウタケーブル51に摺動可能に挿入されている。インナ
ケーブル52の一端は、スライド部材54に連結されて
いる。インナケーブル52の他端には、端末金具56が
取付けられている。端末金具56は、図示しないホルダ
によって移動可能に保持されている。端末金具56は、
キーシリンダ47に差込まれたイグニッションキー20
の回転位置によりキーシリンダカム48と係合可能とな
っている。
【0012】図6に示すように、キーシリンダ47に対
するイグニッションキー20の位置は、LOCK、AC
C(アクセサリ)、ON、STARTの4つがある。L
OCKは、イグニッションキー20を差し込む位置であ
る。イグニッションキー20をLOCKからACCの位
置まで回転させると、車室内のラジオ等の機器をオンと
することができる。イグニッションキー20をONの位
置を通過してSTARTの位置まで回転させると、モー
タによりエンジンを起動させることができる。この状態
でイグニッションキー20を離すと、イグニッションキ
ー20はONの位置まで自動的に戻る。車両の走行時
は、イグニッションキーはONの位置に位置している。
【0013】係合部材44とスライド部材54が摺動可
能に保持されるカバー60は、車体側に固定されてい
る。カバー60内には、回動部材70がカバー60側に
形成された軸63に回動可能に支持されている。回動部
材70の一側には、鉄板71が取付けられている。カバ
ー60内には、回動部材70を回動させるアクチュエー
タとしてのソレノイド(電磁石)80が設けられてい
る。ソレノイド80は、シフトレバー31がパーキング
レンジPに位置している状態でブレーキペダル(図示
略)の踏込みによる通電により励磁される。ソレノイド
80が励磁された状態では、回動部材70の鉄板71が
ソレノイド80に吸着される。
【0014】回動部材70の係合部材44側には、第1
のケーブル40側に延びる第1の規制部75が設けられ
ている。第1の規制部75は、回動部材70と一体成形
されている。第1の規制部75の先端部には、係合部材
44側に突出するストッパ76が形成されている。係合
部材44は、図示しないスプリングにより矢印X方向に
付勢されている。係合部材44には、第1の規制部75
のストッパ76と係合可能な係合突起45が形成されて
いる。係合部材44の先端には、ストッパ76が当接可
能な傾斜面46が形成されている。傾斜面46は、係合
突起45と隣接して配置されている。係合部材44は、
横断面形状が四角形となっており、軸芯まわりに回転不
可能となっている。係合部材44と第1の規制部75と
が係合した状態では、インナケーブル42のシフトロッ
ク解除方向の動きが阻止される。
【0015】回動部材70のスライド部材54側には、
第2のケーブル50側に延びる第2の規制部78が設け
られている。第2の規制部78は、回動部材70と一体
成形されている。第2の規制部78の先端部には、スラ
イド部材54と先端面が当接する傾斜面79が形成され
ている。スライド部材54の先端面は、円弧状に形成さ
れている。スライド部材54は、横断面形状が四角形と
なっており、軸芯まわりに回転不可能となっている。
【0016】つぎに、各実施例に共通の作用について説
明する。シフトロック用の第1のケーブル40とキーイ
ンタロック用の第2のケーブル50は、カバー60を中
心として分離されているので、従来構造よりもケーブル
の長さを短かくすることができ、インナケーブル42、
52のアウタケーブル41、51に対する摺動抵抗を小
とすることができる。したがって、シフトボタン33と
連動する第1のケーブル40のインナケーブル42を小
さな力で摺動させることができる。したがって、シフト
ロック解除の際のシフトボタン33の押圧力は小さくて
済み、シフトレバー31の操作フィーリングが向上す
る。また、回動部材70に第1の規制部75と第2の規
制部78とを一体で設けているため、ケーブルが2本存
在するにもかかわらず1個のソレノイド80を共用する
ことができ、シフトレバー装置の構造は簡素化される。
【0017】つぎに、本発明の各実施例の特有な構成を
説明する。本発明の第1実施例では、図2に示すよう
に、スライド部材54は、付勢手段としてのスプリング
90によって矢印Y方向に付勢され、第2の規制部78
の傾斜面79に常時押圧されている。これにより、回動
部材70はソレノイド80の吸着方向と逆方向に常時付
勢されている。スライド部材54は、回動部材70の回
動に伴う第2の規制部78の回動角により傾斜面79と
当接する位置が変化するようになっている。すなわち、
スライド部材54は第2の規制部78の回動によりカバ
ー60の保持部62に対して水平方向の移動量が規制さ
れるようになっている。スライド部材54の移動量は、
第2のケーブル50のインナケーブル52を介して端末
金具56に伝達される。表1は、第1実施例におけるシ
フトロック機構およびキーインタロック機構の動作関係
を示している。
【0018】
【表1】
【0019】つぎに、第1実施例における作用について
説明する。図7(イ)に示すように、シフトレバー31
がPレンジに位置しブレーキペダルが踏込まれていない
状態では、第1のケーブル40と連結されている係合部
材44はスプリング90によって付勢されている第1の
規制部75と係合可能となっている。そのため、シフト
ボタン33を押圧しても係合部材44は距離aのみしか
移動することができず(図2参照)、これ以上の係合部
材44の移動は第1の規制部75のストッパ76との係
合により阻止される。したがって、係合部材44と連結
されるインナケーブル42の軸方向の動きが阻止され、
シフトボタン33を押圧してもディテントピン34を押
し下げることができず、シフトレバー31はPレンジに
維持されたままとなる。
【0020】図7(イ)の状態からブレーキペダルを踏
込んだ状態では、ソレノイド80が励磁され、回動部材
70の鉄片71がソレノイド80に吸着される。図7
(ロ)は、回動部材70がソレノイド80の励磁によっ
て回動した状態を示している。この状態では、第1の規
制部75と係合部材44との係合解除により係合部材4
4の移動可能な距離はbとなる(図2参照)。これによ
り、シフトボタン33の押圧によりディテントピン34
を十分に押し下げることができ、シフトレバー31をP
レンジからDレンジにシフトさせることができる。図7
(ロ)では、第2の規制部78の移動によりスライド部
材54がカバー60の外側に向けて距離Cだけ押し出さ
れる(図2参照)。そのため、スライド部材54とイン
ナケーブル52を介して連結される端末金具56はキー
シリンダカム48と係合し、イグニッションキー20の
キーシリンダ47からの抜けが防止される。
【0021】図7(ハ)は、シフトレバー31をDレン
ジにシフトさせた後、ブレーキペダルの踏込みを解除す
ると、ソレノイド80への通電中止により回動部材70
と一体に設けられた第1の規制部75のストッパ76が
係合部材44の傾斜面46に当接する。この状態では、
回動部材70の回動角が所定値に保持され、スライド部
材54はソレノイド80が励磁されている状態に比べて
距離dだけ第1のケーブル40側に押し戻される。した
がって、この状態では端末金具56をキーシリンダカム
48と係合させたままとすることができ、イグニッショ
ンキー20のキーシリンダ47からの抜けが防止され
る。
【0022】本発明の第2実施例では、図8に示すよう
に、回動部材70は付勢手段としてのトーションスプリ
ング92によってソレノイド80の吸着方向と逆方向に
常時付勢されている。第2のケーブル50と連結される
スライド部材54は、第1実施例と異なり図示しないス
プリングによって矢印Z方向に付勢されている。スライ
ド部材54は、キーシリンダカム48の回動によりカバ
ー60の保持部62に対して位置が変化するようになっ
ている。表2は、第2実施例におけるシフトロック機構
およびキーインタロック機構の動作関係を示している。
【0023】
【表2】
【0024】つぎに、第2実施例における作用について
説明する。図9(イ)に示すように、イグニッションキ
ー20がキーシリンダ47のLOCK位置にあり、かつ
シフトレバー31がPレンジに位置しブレーキペダルが
踏込まれていない状態では、第1のケーブル40と連結
されている係合部材44は第1の規制部75と係合可能
となっている。したがって、係合部材44と連結される
インナケーブル42の動きが阻止され、シフトボタン3
3を押圧してもディテントピン34を押し下げることが
できず、シフトレバー31はPレンジに維持されたまま
となる。また、第2のケーブル50のインナケーブル5
2の他端に取付けられた端末金具95がキーシリンダカ
ム48の凸部に当接しているので、スライド部材54は
回動部材70側に押し出され、スライド部材54は第2
の規制部材78の傾斜面79に当接する。そのため、こ
の状態では回動部材70の回動も機械的にロックされ
る。
【0025】図9(ロ)は、イグニッションキー20が
キーシリンダ47のACC位置又はエンジン始動後のO
N位置にある場合を示している。この状態では、インナ
ケーブル52の端末金具95がキーシリンダカム48の
円弧部に当接しているので、スライド部材54は矢印Z
方向の付勢力によりカバー60の外方側に引き戻され
る。図9(ロ)の場合は、回動部材70がソレノイド8
0により回動していないので、イグニッションキー20
を図9(イ)に示すLOCK位置まで戻すことができ
る。
【0026】図9(ハ)は、(ニ)の状態でブレーキペ
ダルを踏込んだ場合を示している。ここでは、ブレーキ
ペダルの踏込みによってソレノイド80が励磁され、回
動部材70の回動により係合部材44と第1の規制部7
5との係合が解除される。したがって、シフトボタン3
3の押圧によるディテントピン34の押し下げが可能と
なり、シフトレバー31を例えばDレンジにシフトさせ
ることができる。図9(ハ)の場合は、第2の規制部7
8がスライド部材54と当接するので、イグニッション
キー20をLOCK位置まで戻すことができず、イグニ
ッションキー20のキーシリンダ47からの抜けが防止
される。
【0027】図9(ニ)は、シフトレバー31をDレン
ジにシフトさせた後、ブレーキペダルの踏込みを解除し
た場合を示している。この場合は、ソレノイド80への
通電が中止されるので回動部材はトーションスプリング
92の付勢力によって矢印方向に戻される。そのため、
回動部材70と一体に設けられた第1の規制部75のス
トッパ76が係合部材44の傾斜面46と当接し、回動
部材70の回動角が所定値に保持される。したがって、
イグニッションキー20をLOCK位置に回わそうとし
ても、点線で示すようにスライド部材54が途中で第2
の規制部78の傾斜面79に当接するので、イグニッシ
ョンキー20をLOCK位置に完全に戻すことはでき
ず、イグニッションキー20のキーシリンダ47からの
抜けが防止される。
【0028】
【発明の効果】本発明に係る自動変速機用シフトレバー
装置によれば、つぎの効果が得られる。 (1)シフトロックとキーインタロックとに用いられる
ケーブルを、シフトロック用の第1のケーブルとキーイ
ンタロック用の第2のケーブルに分離したので、シフト
ロック解除の際に動作するケーブルの長さを短かくする
ことができ、ケーブルにおけるシフトロック解除の際の
摺動抵抗を小とすることができる。したがって、シフト
ロック解除の際のシフトボタンの押圧力は小さくて済
み、シフトレバーの操作フィーリングが向上する。 (2)アクチュエータによって回動する回動部材に第1
の規制部と第2の規制部とを一体に設けているので、2
本のケーブルの規制を1個のアクチュエータで行うこと
ができ、シフトレバー装置の構造を簡素化することがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例に係る自動変速機用シフト
レバー装置の概略構成図である。
【図2】図1の要部拡大断面図である。
【図3】図2を別方向から見た断面図である。
【図4】図2の回動部材に一体に設けられた第1の規制
部と第2の規制部の斜視図である。
【図5】図1の端末金具とキーシリンダカムとの位置関
係を示す正面図である。
【図6】図5のキーシリンダカムを備えたキーシリンダ
とイグニッションキーとの位置関係を示す正面図であ
る。
【図7】図1のシフトレバー装置の動きを示す模式図で
ある。
【図8】本発明の第2実施例に係る自動変速機用シフト
レバー装置の要部拡大断面図である。
【図9】図8のロック機構を備えたシフトレバー装置の
動きを示す模式図である。
【符号の説明】
20 イグニッションキー 31 シフトレバー 33 シフトボタン 40 第1のケーブル 44 係合部材 47 キーシリンダ 48 キーシリンダカム 50 第2のケーブル 54 スライド部材 56 端末金具 70 回動部材 75 第1の規制部 78 第2の規制部 80 アクチュエータとしてのソレノイド 90 付勢手段 92 付勢手段 95 端末金具
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) F16H 59/00 - 61/12 F16H 61/16 - 61/24 F16H 63/40 - 63/48 B60K 20/00 - 20/08

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シフトレバーのシフトロックとキーシリ
    ンダに差込まれるイグニッションキーのキーインタロッ
    クとを連動して行うロック機構を備えた自動変速機用シ
    フトレバー装置であって、 前記シフトレバーがパーキングレンジに位置している状
    態でブレーキペダルの踏込みによる通電により作動する
    アクチュエータと、 前記アクチュエータへの通電により回動する回動部材
    と、 前記シフトレバーのシフトボタンと第1のケーブルを介
    して連動する係合部材と、 前記キーシリンダのキーシリンダカムに接触可能な端末
    金具と第2のケーブルを介して連結されるスライド部材
    と、 前記回動部材を前記アクチュエータによる回動方向と逆
    方向に付勢する付勢手段と、 前記回動部材に一体に設けられ、前記シフトレバーがパ
    ーキングレンジに位置し前記アクチュエータの非通電時
    には前記係合部材と係合し、シフトレバーがパーキング
    レンジに位置しアクチュエータの通電時には係合部材と
    の係合を解除し、シフトレバーがパーキングレンジ以外
    のレンジに位置しアクチュエータの非通電時には前記係
    合部材と当接し回動部材を所定の回動角に保持する第1
    の規制部と、 前記回動部材に一体に設けられ、該回動部材の回動角に
    応じて前記スライド部材との当接位置を変化させてスラ
    イド部材の移動量を規制する第2の規制部と、を備えた
    ことを特徴とする自動変速機用シフトレバー装置。
JP8664395A 1995-04-12 1995-04-12 自動変速機用シフトレバー装置 Expired - Fee Related JP2917103B2 (ja)

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