JP3993975B2 - シフトレバー装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、車両の変速機をシフトするシフトレバー装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
一般の車両では、盗難防止装置として、例えば、いわゆるステアリングロック機構を備えている。このステアリングロック機構は、例えば、ロックボディを備えており、ロックボディにはイグニッションキーを差し込むキーシリンダが収容されている。ロックボディはステアリングポストに組み付けられており、ステアリングポストは、ステアリングホイールが固定されたステアリングシャフトを収容している。また、キーシリンダとステアリングシャフトとの間には、ロックバーが設けられている。このステアリングロック機構では、イグニッションキーを「LOCK」位置へ回転操作すると、ロックバーがステアリングシャフトに噛み込まれることにより、ステアリングホイールの回転操作が阻止される。
【0003】
また、ステアリングポストには、シフトレバー組付用ブラケットが溶接されている。
【0004】
この車両は、ロックボディと別々に、所謂コラム式のシフトレバー装置を備えている。シフトレバー装置にはシフトレバーが設けられており、シフトレバーは、シフトレバー組付用ブラケットにボルトで締め付けられることで、ステアリングポストに組み付けられている。
【0005】
シフトレバー装置には、安全装置としてシフトロック機構及びキーインターロック機構が設けられている。シフトロック機構によれば、シフトレバーが特定のシフト位置(例えば「P」シフト位置)に位置すると、イグニッションキーを「LOCK」位置以外に回転操作しかつ車両を制動するブレーキを操作しないとシフトレバーを特定のシフト位置からシフト操作できない。また、キーインターロック機構によれば、シフトレバーを特定のシフト位置へシフト操作しなければ、イグニッションキーをキーシリンダから抜くことができない(イグニッションキーを「LOCK」位置へ回転操作できない)構成である。
【0006】
しかしながら、このような車両では、シフトレバー装置とロックボディとが別々に設けられているため、シフトレバー装置及びロックボディが全体として大型化するのみならず高コストとなる。
【0007】
さらに、ステアリングポストにシフトレバー装置とロックボディとを別々に組み付ける必要があるため、組み付け工数が多い。また、ステアリングポストにはシフトレバー組付用ブラケットが溶接されているため、ステアリングポストが複雑な構成となる。
【0008】
さらにまた、シフトロック機構及びキーインターロック機構においてシフトレバー装置とロックボディとの間にケーブルまたはソレノイド等の接続部品が必要であるため、キーインターロック機構及びシフトロック機構が複雑な機構となる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、上記事実を考慮し、小型化、低コスト化、組み付け工数の低減及びステアリングポストの簡素化を図ることができるシフトレバー装置を得ることが目的である。
【0010】
【課題を解決するための手段】
請求項1に記載のシフトレバー装置は、回転操作されることでエンジンを始動可能な回転操作部を収容するロックボディと一体化されたシフトレバー装置であって、前記ロックボディに回動自在に支持され、変速機をシフトするシフトレバーと、前記シフトレバーの基端側に固定され、前記シフトレバーのシフト操作に伴い回動するロックプレートと、前記ロックプレートに隣接して設けられ、前記ロックプレートに係合することで前記ロックプレートの回動を阻止して前記シフトレバーの特定のシフト位置からのシフト操作を制限すると共に前記ロックプレートへの係合が解除されることで前記シフトレバーの特定のシフト位置からのシフト操作を許可する係合部材と、前記回転操作部に設けられ、前記回転操作部の回転操作と一体となって回転するカムと、前記カムに対応して前記ロックボディにスライド可能に設けられ、前記回転操作部が「LOCK」位置に位置すると前記カムにより反カム側へスライドされるスライド部材と、一体部品にされて前記スライド部材に対応して前記ロックボディに回転自在に設けられ、かつ、前記反カム側へスライドされた前記スライド部材に接触する第1回転位置から前記カム側へスライドされた前記スライド部材に接触する第2回転位置側への回転力が付与され、前記シフトレバーが特定のシフト位置に位置する状態では前記スライド部材によって前記第1回転位置に回転されて前記係合部材の前記ロックプレートからの係合解除を阻止可能とされると共に、前記シフトレバーが特定のシフト位置に位置しない状態では前記第1回転位置側への回転が阻止された状態で前記第2回転位置に配置されることで前記スライド部材の前記反カム側へのスライドを阻止して前記カムの回転を係止可能とされたロック部材と、を備えている。
【0011】
請求項1に記載のシフトレバー装置は、シフトロック機構を備えており、シフトレバーが特定のシフト位置に位置した状態で回転操作部を「LOCK」位置へ回転操作すると、カムによってスライド部材が反カム側へスライドされて、ロック部材が第1回転位置に回転される。これにより、ロック部材によって係合部材のロックプレートからの係合解除が阻止され、シフトレバーを特定のシフト位置からシフト操作することができない。
【0012】
一方、シフトレバーが特定のシフト位置に位置した状態で回転操作部を「LOCK」位置以外へ回転操作すると、ロック部材が付与された回転力によって第2回転位置に回転されて、係合部材のロックプレートからの係合解除が許可される。これにより、シフトレバーを特定のシフト位置からシフト操作することができる。
【0013】
したがって、シフトロック機構によれば、回転操作部を「LOCK」位置以外へ回転操作しないと、シフトレバーを特定のシフト位置からシフト操作できない。
【0014】
さらに、請求項1に記載のシフトレバー装置は、キーインターロック機構を備えており、シフトレバーが特定のシフト位置に位置しない状態では、ロック部材が第1回転位置側への回転が阻止された状態で第2回転位置に配置される。このため、回転操作部を「LOCK」位置へ回転操作しようとしても、カムによるスライド部材の反カム側へスライドがロック部材によって阻止される。これにより、スライド部材によってカムの回転が係止されて、回転操作部を「LOCK」位置へ回転操作することができない。
【0015】
一方、シフトレバーを特定のシフト位置へシフト操作すると、ロック部材の第1回転位置側への回転が許可されて、カムによるスライド部材の反カム側へのスライドがロック部材に阻止されない。これにより、スライド部材によるカムの回転の係止が解除されて回転操作部を「LOCK」位置へ回転操作することができる。
【0016】
したがって、キーインターロック機構によれば、シフトレバーが特定のシフト位置に位置しないと、回転操作部を「LOCK」位置へ回転操作することができない。
【0017】
ここで、シフトレバー装置をロックボディと一体化したため、シフトレバー装置及びロックボディを全体として小型化できると共に低コスト化を図ることができる。さらにこのため、シフトレバー装置及びロックボディを車両(例えばステアリングポスト)に1度に組み付け可能となって組付工数を低減できると共に、従来のシフトレバー組付用ブラケットを廃止してステアリングポストを簡素化することができる。
【0018】
さらに、シフトレバー装置をロックボディと一体化することにより、従来のソレノイドやケーブル等を不要にして、シフトロック機構及びキーインターロック機構を機械的に簡素化することができる。
【0019】
請求項2に記載のシフトレバー装置は、請求項1に記載のシフトレバー装置において、前記ロック部材に対応して前記ロックボディにスライド可能に設けられると共に車両を制動するブレーキに接続され、前記シフトレバーが特定のシフト位置に位置する状態では前記ブレーキが操作されないと前記ロック部材側へスライドされて前記ロック部材を前記第1回転位置に配置すると共に前記ブレーキが操作されると反ロック部材側へスライドされて前記ロック部材の前記第2回転位置への回転を許可するブレーキ作動部材を備えたことを特徴としている。
【0020】
請求項2に記載のシフトレバー装置では、シフトレバーが特定のシフト位置に位置する状態で回転操作部を「LOCK」位置以外へ回転操作しかつブレーキを操作すると、ブレーキ作動部材が反ロック部材側へスライドされて、ロック部材が前記回転力によって第1回転位置から第2回転位置に回転される。これにより、係合部材のロックプレートからの係合解除が許可されて、シフトレバーを特定のシフト位置からシフト操作することができる。
【0021】
したがって、シフトロック機構によれば、回転操作部を「LOCK」位置以外へ回転操作しかつブレーキを操作しないと、シフトレバーを特定のシフト位置からシフト操作できない。このため、シフトロック機構が、安全装置として十二分な機能を果たすことができる。
【0022】
請求項3に記載のシフトレバー装置は、請求項1又は請求項2に記載のシフトレバー装置において、前記ロック部材を前記ロックボディのみに回転自在に設けた、ことを特徴としている。
【0025】
【発明の実施の形態】
図1には、本発明の実施の形態に係るシフトレバー装置10をロックボディ12と一体化して構成された一体化部品14が右斜め後方から見た斜視図にて示されており、図2には、一体化部品14が右斜め前方から見た斜視図にて示されている。また、図3には、一体化部品14が左斜め後方から見た斜視図にて示されており、図4には、一体化部品14が背面図にて示されている。さらに、図5には、一体化部品14が左側面図にて示されている。なお、本実施の形態では、「前方」が車両後側であり、「後方」が車両前側である。
【0026】
本実施の形態に係るシフトレバー装置10は、所謂コラム式のシフトレバー装置であり、運転席のインストルメントパネル(図示省略)内に配置されている。シフトレバー装置10は、略円筒状のロックボディ12と一体化されて一体化部品14を構成している。ロックボディ12内には、イグニッションキー(図示省略)が差し込まれる回転操作部としてのキーシリンダ16が収容されており、キーシリンダ16は、イグニッションキーの回転操作と一体に回転操作される。また、イグニッションキーが「START」位置に回転操作されると、車両のエンジンが始動される。
【0027】
図8乃至図10に示す如く、キーシリンダ16にはカム18が固定されており、カム18はイグニッションキーの回転操作と一体となって回転する。
【0028】
ロックボディ12は、上部においてステアリングポスト20(図2参照)に組み付けられており、これにより、一体化部品14がステアリングポスト20に組み付けられている。ステアリングポスト20内にはステアリングシャフト22(図2参照)が収容されており、ステアリングシャフト22の先端(前端)にはステアリングホイール(図示省略)が固定されている。また、ステアリングシャフト22とキーシリンダ16との間には、ロックバー24がスライド可能に設けられおり、ロックボディ12、キーシリンダ16及びロックバー24によってステアリングロック機構が構成されている。ステアリングロック機構によれば、イグニッションキーを「LOCK」位置へ回転操作すると、ロックバー24がステアリングシャフト22側へスライドし、これにより、ロックバー24がステアリングシャフト22に噛み込まれてステアリングホイールの回転操作が阻止される。
【0029】
ロックボディ12の下部には円筒状の保持筒26が一体に設けられており、保持筒26は上記カム18の下方に配置されている。図8乃至図10に示す如く、保持筒26内には、スライド部材としてのスライドピン28がスライド可能に設けられると共に、圧縮コイルスプリング30が設置されており、スライドピン28は圧縮コイルスプリング30によってカム18側へ付勢されている。ここで、イグニッションキーを「LOCK」位置へ回転操作すると、図8に示す如く、スライドピン28が、カム18によって反カム18側へスライドされて保持筒26の下端から下方へ突出する。一方、イグニッションキーを「LOCK」位置以外へ回転操作すると、図9及び図10に示す如く、スライドピン28が、圧縮コイルスプリング30の付勢力によってカム18側へスライドされて保持筒26内に完全に収容される。
【0030】
図6に詳細に示す如く、ロックボディ12の背面部(後部)には、一対の回転軸部32が一体に設けられており、一対の回転軸部32は左右方向において互いに対向している。一対の回転軸部32には、シフトレバー34の基端側が回動自在に支持されている。シフトレバー34の先端側は運転席のインストルメントパネルから乗員側に突出しており、シフトレバー34の先端には、押圧操作可能なノブボタン(図示省略)が設けられている。
【0031】
ロックボディ12には、シフトレバー34の基端近傍において係合部材としてのリンクシフト36が設置されている。リンクシフト36は略L字状とされており、リンクシフト36は中央部分においてロックボディ12に揺動自在に支持されている。リンクシフト36の一端側は、シフトレバー34内に挿通されたケーブル38を介して上記ノブボタンに接続されている。ロックボディ12とリンクシフト36との間には捩りコイルスプリング40が架け渡されており、リンクシフト36は、捩りコイルスプリング40によって一端側がシフトレバー34基端から離間する方向へ付勢されている。
【0032】
上記一対の回転軸部32間には円筒状の固定筒42が配置されており、固定筒42は、内部にシフトレバー34の基端側を収容した状態でシフトレバー34の基端側に固定されている。
【0033】
固定筒42の左端には固定板44が一体に設けられると共に、固定板44に対応してシフトレバー34の基端近傍には回動板46が支持されており、固定板44には回動板46が固定されている。このため、シフトレバー34を揺動することによりシフト操作すると、このシフト操作に伴い回動板46が回動する。また、回動板46の上部には係合ピン48が固定されており、係合ピン48はケーブル(図示省略)によって自動変速機(図示省略)に接続されている。これにより、シフトレバー34をシフト操作すると、係合ピン48が回動板46と一体に回動し、上記ケーブルを介して上記自動変速機がシフトされる。
【0034】
回動板46の上端には所定の節度溝50が形成されると共に、節度溝50に対応してロックボディ12には板ばね52が支持されており、板ばね52の先端は節度溝50に付勢係合している。このため、シフトレバー34のシフト位置を切り替える際には、板ばね52の先端が節度溝50の山部を乗り越えることでシフトレバー34のシフト操作に軽い荷重が掛かり、これにより、シフトレバー34のシフト位置が切り替えられたことを乗員が認識可能とされている。また、板ばね52の先端は付勢力により節度溝50の谷部に係合し易いため、シフトレバー34が正確なシフト位置からずれてシフト操作されることが抑制されている。
【0035】
固定筒42の右端には、ロックプレートとしての略円環状のディテントプレート54が一体に設けられており、ディテントプレート54は、シフトレバー34のシフト操作に伴い回動する。
【0036】
ディテントプレート54上部の外周には、所定のディテント溝56が形成されており、上記捩りコイルスプリング40の付勢力によって上記リンクシフト36の他端側がこのディテント溝56に係合可能とされている。ここで、上記ノブボタンが押圧操作されない状態では、リンクシフト36の他端側がディテント溝56に係合し、これにより、ディテントプレート54の回動が阻止されて、シフトレバー34の所定のシフト操作(例えば、「P」シフト位置から「R」シフト位置へのシフト操作)が制限される。一方、ノブボタンが押圧操作された状態では、ケーブル38がノブボタン方向へ引っ張られてリンクシフト36の一端側がシフトレバー34の基端に接近し、これにより、リンクシフト36の他端側がディテント溝56から離間して(リンクシフト36のディテント溝56への係合が解除されて)、シフトレバー34の上記所定のシフト操作が可能となる。
【0037】
ディテントプレート54下部の外周には、所定範囲においてカム部58が形成されており、カム部58は、その後方側に隣接する部位(以下、「非突出部60」という)に比し外側へ突出している。また、シフトレバー34が「P」シフト位置に位置する状態では非突出部60がディテントプレート54の下端に配置される一方、シフトレバー34が「P」シフト位置以外に位置する状態ではカム部58がディテントプレート54の下端に配置される。
【0038】
ロックボディ12の背面部(後部)には、上記リンクシフト36の近傍においてブレーキ作動部材としてのブレーキピン62が設けられており、ブレーキピン62は、車両を制動するブレーキ(図示省略)にケーブル64によって接続されている。ここで、シフトレバー34が「P」シフト位置に位置する状態では、ブレーキが操作されないとブレーキピン62が前方へスライドされる一方、ブレーキが操作されるとブレーキピン62が後方へスライドされる。
【0039】
ロックボディ12には、上記スライドピン28、リンクシフト36、ディテントプレート54及びブレーキピン62の近傍において、図7に詳細に示すロック部材66が回転自在に支持されている。ロック部材66は、第1回転板68、第2回転板70、第3回転板72及び第4回転板74を一体に有しており、第1回転板68、第2回転板70、第3回転板72及び第4回転板74は、それぞれロック部材66の回転中心から前方、上方、後方及び後方側の斜め下方へ延伸している。また、ロック部材66には、重力により第1回転板68から第2回転板70及び第3回転板72を経て第4回転板74へ向かう方向(図1の矢印A方向)への回転力が付与されている。
【0040】
第1回転板68、第2回転板70、第3回転板72及び第4回転板74は、それぞれスライドピン28、ブレーキピン62、リンクシフト36及びディテントプレート54に対応している。ここで、スライドピン28が反カム18側へスライドされた際にはスライドピン28がロック部材66を第1回転板68において回転させ、また、ブレーキピン62が前方(ロック部材66側)へスライドされた際にはブレーキピン62がロック部材66を第2回転板70において回転させて、ロック部材66を図8または図9に示す如き第1回転位置に配置させる。このように、ロック部材66が第1回転位置に配置された状態では、図4に詳細に示す如く、第3回転板72がリンクシフト36の一端側とシフトレバー34の基端との間に配置されることで、第3回転板72によってリンクシフト36の一端側のシフトレバー34の基端への接近が阻止される。これにより、ノブボタンを押圧操作できなくなって、リンクシフト36の他端側のディテント溝56への係合を解除できなくなる。
【0041】
一方、スライドピン28がカム18側へスライドされかつブレーキピン62が後方(反ロック部材66側)へスライドされた際には、ロック部材66が上記回転力(重力)によって回転して第1回転板68が上記保持筒26の下端に当接することで、ロック部材66が図10に示す如き第2回転位置に配置される。このように、ロック部材66が第2回転位置に配置された状態では、第3回転板72がリンクシフト36の一端側のシフトレバー34の基端への接近を阻止しない位置に配置される。これにより、ノブボタンの押圧操作が可能となって、リンクシフト36の他端側のディテント溝56への係合を解除可能となる。
【0042】
また、第4回転板74の先端には係止バー76が一体に設けられており、係止バー76は上記ディテントプレート54の直下まで延伸している。ここで、ロック部材66が第2回転位置に配置された状態でシフトレバー34が「P」シフト位置以外に位置すると、係止バー76の上方への回転がディテントプレート54のカム部58に係止されてロック部材66の第1回転位置側への回転が阻止される。これにより、スライドピン28の反カム18側へスライドが第1回転板68によって阻止されて、スライドピン28によってカム18の所定回転位置への回転(イグニッションキーの「LOCK」位置への回転)が係止される。
【0043】
一方、ロック部材66が第2回転位置に配置された状態でシフトレバー34が「P」シフト位置に位置すると、係止バー76の上方への回転がディテントプレート54の非突出部60に許可されてロック部材66の第1回転位置側への回転が許可される。これにより、スライドピン28の反カム18側へスライドが第1回転板68によって阻止されず、カム18の所定回転位置への回転(イグニッションキーの「LOCK」位置への回転)が許可される構成である。
【0044】
次に、本実施の形態の作用を説明する。
【0045】
以上の構成のシフトレバー装置10は、シフトロック機構を備えており、図8に示す如く、シフトレバーが「P」シフト位置に位置した状態でイグニッションキーを「LOCK」位置へ回転操作すると、カム18によってスライドピン28が反カム18側へスライドされて、ロック部材66が第1回転板68において第1回転位置に回転される。なお、シフトレバー34が「P」シフト位置に位置した状態でブレーキが操作されない場合でも、ブレーキピン62がロック部材66側(前方)へスライドされて、ロック部材66が第2回転板70において第1回転位置に回転される。これにより、図4に詳細に示す如く、ロック部材66の第3回転板72がリンクシフト36の一端側とシフトレバー34の基端との間に配置されて、リンクシフト36の一端側のシフトレバー34の基端への接近が阻止される。このため、第3回転板72によってリンクシフト36の他端側のディテントプレート54(ディテント溝56)からの係合解除(ノブボタンの押圧操作)が阻止され、シフトレバー34を「P」シフト位置からシフト操作することができない。
【0046】
一方、図9に示す如く、シフトレバー34が「P」シフト位置に位置した状態でイグニッションキーを「LOCK」位置以外へ回転操作すると、圧縮コイルスプリング30の付勢力によってスライドピン28がカム18側へスライドされる。さらに、図10に示す如く、ブレーキが操作されると、ブレーキピン62が反ロック部材66側(後方)へスライドされる。これにより、ロック部材66が付与された回転力(重力)によって第2回転位置に回転されて、第3回転板72がリンクシフト36の一端側のシフトレバー34の基端への接近を阻止しない位置に配置される。このため、リンクシフト36のディテントプレート54からの係合解除(ノブボタンの押圧操作)が許可されて、シフトレバー34を「P」シフト位置からシフト操作することができる。
【0047】
したがって、シフトロック機構によれば、イグニッションキーを「LOCK」位置以外へ回転操作しかつブレーキを操作しないと、シフトレバー34を「P」シフト位置からシフト操作できない。このため、シフトロック機構が、安全装置として十二分な機能を果たすことができる。
【0048】
さらに、シフトレバー装置10は、キーインターロック機構を備えており、シフトレバー34が「P」シフト位置に位置しない状態では、ロック部材66に設けられた係止バー76の上方への回転がディテントプレート54のカム部58に係止されてロック部材66の第2回転位置から第1回転位置側への回転が阻止される(図5の2点鎖線参照)。このため、イグニッションキーを「LOCK」位置へ回転操作しようとしても、カム18によるスライドピン28の反カム18側へスライドが第1回転板68によって阻止される。これにより、スライドピン28によってカム18の所定回転位置への回転が係止されて、イグニッションキーを「LOCK」位置へ回転操作することができず、したがって、イグニッションキーをキーシリンダ16から抜くことができない。
【0049】
一方、図5に示す如く、シフトレバー34を「P」シフト位置へシフト操作すると、係止バー76の上方への回転がディテントプレート54の非突出部60に許可されて、ロック部材66の第1回転位置側への回転が許可される。これにより、カム18によるスライドピン28の反カム18側へスライドが第1回転板68によって阻止されず、スライドピン28によるカム18の前記所定回転位置への回転の係止が解除される。このため、イグニッションキーを「LOCK」位置へ回転操作することができ、イグニッションキーをキーシリンダ16から抜くことができる。
【0050】
したがって、キーインターロック機構によれば、シフトレバー34が「P」シフト位置に位置しないと、イグニッションキーをキーシリンダ16から抜くことができない(イグニッションキーを「LOCK」位置へ回転操作することができない)。
【0051】
また、シフトレバー装置10は、ステアリングロック機構を備えており、イグニッションキーを「LOCK」位置へ回転操作すると、ロックバー24がステアリングシャフト22側へスライドしてステアリングシャフト22に噛み込まれ、これにより、ステアリングシャフト22の回転が阻止されて、ステアリングホイールの回転操作が阻止される。
【0052】
ここで、シフトレバー装置10(回転軸部32、ディテントプレート54、リンクシフト36、シフトロック機構及びキーインターロック機構を含む)をロックボディ12(ステアリングロック機構)と一体化して一体化部品14としたため、シフトレバー装置10及びロックボディ12を全体として小型化できると共に低コスト化を図ることができる。さらにこのため、シフトレバー装置10及びロックボディ12をステアリングポスト20に1度に組み付け可能となって組付工数を低減できると共に、従来のシフトレバー組付用ブラケットを廃止してステアリングポスト20を簡素化することができる。
【0053】
さらに、シフトレバー装置10をロックボディ12と一体化することにより、従来のソレノイドやケーブル等を不要にして、シフトロック機構及びキーインターロック機構を機械的に簡素化することができる。
【0054】
なお、本実施の形態では、一体化部品14(シフトレバー装置10及びロックボディ12)をステアリングポスト20に組み付けた構成としたが、一体化部品を車両の他の部位(例えば車室内の床部等)に組み付けた構成としてもよい。
【0055】
また、本実施の形態では、回転操作部としてイグニッションキーを差し込むキーシリンダ16を使用した構成としたが、回転操作部として乗員が直接把持して回転操作可能な把持部材を使用した構成としてもよい。この場合には、例えば車両に装備された所謂電子カードキーを車室内に配置して電子カードキーが発信するIDコード(所定の情報)を車両に設けられた受信部が受信しかつシフトレバーが「P」シフト位置または「N」シフト位置に位置した状態で把持部材を把持して「START」位置へ回転操作することでエンジンが始動される。
【0056】
さらにまた、本実施の形態のシフトロック機構では、イグニッションキーを「LOCK」位置以外へ回転操作しないとシフトレバー34を「P」シフト位置からシフト操作できない構成としたが、シフトロック機構はイグニッションキー(回転操作部)を「LOCK」位置以外へ回転操作しないとシフトレバーを特定のシフト位置(例えば「N」シフト位置)からシフト操作できない構成であればよい。
【0057】
さらに、本実施の形態のキーインターロック機構では、シフトレバー34が「P」シフト位置に位置しないとイグニッションキーをキーシリンダ16から抜くことができない構成としたが、キーインターロック機構は、シフトレバーが特定のシフト位置(例えば「N」シフト位置)に位置しないとイグニッションキーをキーシリンダから抜くことができない(イグニッションキー(回転操作部)を「LOOK」位置へ回転操作できない)構成であればよい。
【0058】
【発明の効果】
請求項1に記載のシフトレバー装置は、ロックボディと一体化されているため、シフトレバー装置及びロックボディを全体として小型化できると共に低コスト化を図ることができる。さらにこのため、シフトレバー装置及びロックボディを車両に1度に組み付け可能となって組付工数を低減できると共に、従来のシフトレバー組付用ブラケットを廃止してステアリングポストを簡素化することができる。
【0059】
さらに、シフトレバー装置をロックボディと一体化することにより、シフトロック機構及びキーインターロック機構を機械的に簡素化することができる。
【0060】
請求項2に記載のシフトレバー装置では、イグニッションキーを「LOCK」位置以外へ回転操作しかつブレーキを操作しないと、シフトレバーを特定のシフト位置からシフト操作できないため、シフトロック機構が安全装置として十二分な機能を果たすことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係るシフトレバー装置をロックボディと一体化して構成された一体化部品を示す右斜め後方からの斜視図である。
【図2】一体化部品を示す右斜め前方からの斜視図である。
【図3】一体化部品を示す左斜め後方からの斜視図である。
【図4】一体化部品を示す背面図である。
【図5】一体化部品を示す左側面図である。
【図6】ロックボディを示す左斜め後方からの斜視図である。
【図7】ロック部材を示す斜視図である。
【図8】シフトレバーが「P」シフト位置に位置し、かつ、イグニッションキーが「LOCK」位置に位置すると共にブレーキが操作されずにロック部材が第1回転位置に配置された状態を示す断面図である。
【図9】シフトレバーが「P」シフト位置に位置し、かつ、イグニッションキーが「LOCK」位置以外(「ACC」位置)に位置すると共にブレーキが操作されずにロック部材が第1回転位置に配置された状態を示す断面図である。
【図10】シフトレバーが「P」シフト位置に位置し、かつ、イグニッションキーが「LOCK」位置以外(「ACC」位置)に位置すると共にブレーキが操作されてロック部材が第2回転位置に配置された状態を示す断面図である。
【符号の説明】
10 シフトレバー装置
12 ロックボディ(ステアリングロック機構)
14 一体化部品
16 キーシリンダ(回転操作部、ステアリングロック機構)
18 カム
24 ロックバー(ステアリングロック機構)
28 スライドピン(スライド部材)
34 シフトレバー
36 リンクシフト(係合部材)
54 ディテントプレート(ロックプレート)
62 ブレーキピン(ブレーキ作動部材)
66 ロック部材

Claims (3)

  1. 回転操作されることでエンジンを始動可能な回転操作部を収容するロックボディと一体化されたシフトレバー装置であって、
    前記ロックボディに回動自在に支持され、変速機をシフトするシフトレバーと、
    前記シフトレバーの基端側に固定され、前記シフトレバーのシフト操作に伴い回動するロックプレートと、
    前記ロックプレートに隣接して設けられ、前記ロックプレートに係合することで前記ロックプレートの回動を阻止して前記シフトレバーの特定のシフト位置からのシフト操作を制限すると共に前記ロックプレートへの係合が解除されることで前記シフトレバーの特定のシフト位置からのシフト操作を許可する係合部材と、
    前記回転操作部に設けられ、前記回転操作部の回転操作と一体となって回転するカムと、
    前記カムに対応して前記ロックボディにスライド可能に設けられ、前記回転操作部が「LOCK」位置に位置すると前記カムにより反カム側へスライドされるスライド部材と、
    一体部品にされて前記スライド部材に対応して前記ロックボディに回転自在に設けられ、かつ、前記反カム側へスライドされた前記スライド部材に接触する第1回転位置から前記カム側へスライドされた前記スライド部材に接触する第2回転位置側への回転力が付与され、前記シフトレバーが特定のシフト位置に位置する状態では前記スライド部材によって前記第1回転位置に回転されて前記係合部材の前記ロックプレートからの係合解除を阻止可能とされると共に、前記シフトレバーが特定のシフト位置に位置しない状態では前記第1回転位置側への回転が阻止された状態で前記第2回転位置に配置されることで前記スライド部材の前記反カム側へのスライドを阻止して前記カムの回転を係止可能とされたロック部材と、
    を備えたシフトレバー装置。
  2. 前記ロック部材に対応して前記ロックボディにスライド可能に設けられると共に車両を制動するブレーキに接続され、前記シフトレバーが特定のシフト位置に位置する状態では前記ブレーキが操作されないと前記ロック部材側へスライドされて前記ロック部材を前記第1回転位置に配置すると共に前記ブレーキが操作されると反ロック部材側へスライドされて前記ロック部材の前記第2回転位置への回転を許可するブレーキ作動部材を備えたことを特徴とする請求項1記載のシフトレバー装置。
  3. 前記ロック部材を前記ロックボディのみに回転自在に設けた、ことを特徴とする請求項1又は請求項2記載のシフトレバー装置。
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