JP3091662B2 - 自動変速機用シフトレバー装置 - Google Patents

自動変速機用シフトレバー装置

Info

Publication number
JP3091662B2
JP3091662B2 JP07080546A JP8054695A JP3091662B2 JP 3091662 B2 JP3091662 B2 JP 3091662B2 JP 07080546 A JP07080546 A JP 07080546A JP 8054695 A JP8054695 A JP 8054695A JP 3091662 B2 JP3091662 B2 JP 3091662B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
shift lever
cable
shift
slider
stopper
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP07080546A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH08277912A (ja
Inventor
珠貴 小出
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kojima Industries Corp
Original Assignee
Kojima Industries Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kojima Industries Corp filed Critical Kojima Industries Corp
Priority to JP07080546A priority Critical patent/JP3091662B2/ja
Publication of JPH08277912A publication Critical patent/JPH08277912A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3091662B2 publication Critical patent/JP3091662B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Arrangement And Mounting Of Devices That Control Transmission Of Motive Force (AREA)
  • Arrangement Or Mounting Of Control Devices For Change-Speed Gearing (AREA)
  • Control Of Transmission Device (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ケーブルを用いてシフ
トレバーのシフトロックを行う自動変速機用シフトレバ
ー装置に関する。
【0002】
【従来の技術】車両では、発進時のシフトレバーの誤操
作を防止するためにシフトロック機構が採用されてい
る。シフトロック機構の一例として、シフトレバーをパ
ーキングレンジ(P位置)にシフトさせた状態で、ブレ
ーキペダルを踏込むとソレノイドが励磁され、シフトレ
バーのシフトロックを解除する技術が知られている。ま
た、シフトレバーの動きに連動するケーブルを用いたシ
フトロック機構も知られている。
【0003】ケーブルを用いたシフトロック機構を有す
るシフトレバー装置では、ケーブルの動きを利用してキ
ーシリンダからのイグニッションキーの抜けを防止する
キーインタロック機構を備えているものも存在する。キ
ーシリンダには、LOCK、ACC(アクセサリ)、O
N、STARTの4つの位置があり、キーシリンダに差
込まれるキーは、LOCK位置でのみキーシリンダから
抜けるようになっている。シフトレバー近傍からキーシ
リンダまで延びるケーブルは、自動車の車体内部形状に
応じて屈曲されて配置されている。ケーブルは、チュー
ブ状のアウタケーブル(プロテクタ)とアウタケーブル
に挿入されるインナケーブルから構成されており、イン
ナケーブルはアウタケーブルに対して軸方向に移動可能
となっている。
【0004】シフトレバー装置では、シフトレバーのシ
フトロックを行うためにインナケーブルの途中の部位と
車体側に設けられたストッパとを係合させる構造を採用
している。ストッパは、ソレノイドによって駆動され
る。ソレノイドは、シフトレバーがPレンジに位置した
状態でブレーキペダルを踏込むことにより励磁され、こ
の状態ではストッパとインナケーブルとの係合が解除さ
れる。
【0005】図11は、アウタケーブルとインナケーブ
ルとの位置関係を示している。図11の(イ)に示すよ
うに、ケーブル1は車体に取付けられる前には、直線状
に延びているが、車体に取付けた後には図11の(ロ)
のように小さな曲率をもって屈曲する場合がある。この
状態では、アウタケーブル2の内周面にインナケーブル
3の外周面が強い力で接触するので、インナケーブル3
の摺動抵抗が大きくなり、シフトレバーの操作フィーリ
ングが悪化する。また、ケーブル1が屈曲することによ
り、インナケーブル3の端部に取付けられたキーシリン
ダと係合可能な端末金具(図示略)がシフトレバーの動
きに正確に追従しない現象が生じる。これに対処するた
め、従来では図11の(ハ)に示すようにインナケーブ
ル3に対してアウタケーブル2を軸方向に移動させ、ア
ウタケーブル2をインナケーブル3の屈曲率に近づける
ようにしていた。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかし、シフトロック
機構とキーインタロック機構とを備えた従来のシフトレ
バー装置には、次の問題が存在した。ケーブルの動きを
ロックするためのストッパが、ケーブルの途中の部位と
係合する構造を採用すると、図11に示すケーブルの屈
曲度の調整をシフトレバー側とキーシリンダ側の2ヶ所
で行うことが必要となる。したがって、アウタケーブル
の位置調整手段が2つ必要となり、シフトレバー装置の
組付工数が増加するという問題がある。また、ソレノイ
ドによって駆動されるストッパを車体側に取付ける構造
とした場合は、ストッパとシフトレバーとの間の位置精
度が各車両間でばらつくことになり、アウタケーブルの
調整量にもばらつきが生じる。したがって、アウタケー
ブルのインナケーブルに対する位置調整時間も長くなる
という問題がある。
【0007】本発明の目的は、シフトロック機構とキー
インタロック機構とを備えたシフトレバー装置におい
て、インナケーブルに対するアウタケーブルの位置調整
を行う位置調整手段を削減するとともに、アウタケーブ
ルの位置調整量のばらつきを小に抑えることが可能な自
動変速機用シフトレバー装置を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】この目的を達成する本発
明に係る自動変速機用シフトレバー装置は、次の通りで
ある。ベースプレートに対して揺動可能に支持されるシ
フトレバーと、前記シフトレバーのシフトボタンの押圧
によるディテントピンの押し下げによって揺動し、シフ
トレバーがP位置以外で所定の揺動角に保持されるシフ
トロックプレートと、前記シフトロックプレートと連結
され、軸方向に移動可能なスライダと、インナケーブル
と該インナケーブルが摺動可能に挿入されるアウタケー
ブルとからなり、インナケーブルの一端が前記スライダ
に連結され、インナケーブルの他端にキーシリンダのキ
ーシリンダカムと係合可能な端末金具が取付けられるケ
ーブルと、前記スライダとの係合によりインナケーブル
の動きをロックし、ソレノイドへの通電によってスライ
ダとの係合を解除するストッパと、前記ベースプレート
に固定され、前記スライダとソレノイドとストッパとを
支持するカバーと、前記カバーに設けられ、前記アウタ
ケーブルの端部を任意の位置に固定する1つの位置調整
手段と、を備えたことを特徴とする自動変速機用シフト
レバー装置。
【0009】
【作用】本発明の自動変速機用シフトレバー装置では、
シフトロックプレートにスライダを介してインナケーブ
ルが連結される。スライダは、ソレノイドによって駆動
されるストッパと係合可能となっているので、スライダ
とストッパが係合した状態では、インナケーブルの動き
は阻止され、シフトロックプレートの揺動が不可能とな
る。したがって、シフトボタンの押圧によるディテント
ピンを押し下げができなくなり、シフトレバーのシフト
操作は不可能となる。インナケーブルの他端に取付けら
れた端末金具は、キーシリンダのキーシリンダカムと係
合可能となっており、シフトレバーがP位置以外にある
状態では、シフトロックプレートの揺動に伴う端末金具
の移動により端末金具とキーシリンダカムが係合し、キ
ーシリンダからのイグニッションキーの抜けが防止され
る。スライダは、シフトレバーによって揺動するシフト
ロックプレートに連結されているので、スライダとシフ
トレバーとの間にはケーブルが存在せず、アウタケーブ
ルの軸方向の調整も不要となる。そのため、アウタケー
ブルの調整はカバーに対してキーシリンダ側のみでよい
ことになり、位置調整手段は1つでよいことになり、
ウタケーブルの軸方向の調整が容易となる。スライダと
ソレノイドとストッパとを支持するカバーは、シフトレ
バーが取付けられるベースプレートに固定されているの
で、シフトレバーとストッパとの位置精度のばらつきが
小さくなる。したがって、ストッパが車体側に取付けら
れる構造に比べて各車両間におけるアウタケーブルの調
整量のばらつきも小となり、アウタケーブルの位置調整
は容易となる。
【0010】
【実施例】図1ないし図10は本発明の一実施例を示し
ている。図5において、31はシフトレバーを示してい
る。シフトレバー31は、ベースプレート30側に設け
られたシャフト32を中心に車両前後方向(矢印F方
向)に揺動可能となっている。シフトレバー31の頂部
近傍には、シフトボタン33が設けられている。シフト
レバー31の下部には、シフトボタン33と連動するデ
ィテントピン34が移動可能に設けられている。ディテ
ントピン34は、シフトレバー31のシフト位置を決め
るディテントプレート35と係合可能となっている。シ
フトレバー31には、水平方向に延びるガイドピン36
が取付けられている。ベースプレート30の上部を覆う
アッパカバー80には、ロック解除ボタン43が上下方
向に移動可能に取付けられている。
【0011】ベースプレート30には、合成樹脂からな
るシフトロックプレート40が揺動可能に取付けられて
いる。シフトロックプレート40は、ベースプレート3
0の軸部に嵌合された筒部41を中心として車両前後方
向に揺動可能となっている。シフトロックプレート40
の上部の一方には、フック42が形成されている。シフ
トロックプレート40の上部の他方には、後述するガイ
ド溝44が形成されている。図8に示すように、シフト
ロックプレート40のフック42とガイド溝44との間
には、合成樹脂からなるリンク部材50が移動可能に取
付けられている。リンク部材50は、シフトロックプレ
ート40に挿入された軸部51を中心として車両前後方
向に揺動可能となっている。シフトロックプレート40
の筒部41には、下方に延びるアーム48が形成されて
いる。アーム48の先端部には、ベースプレート30と
当接可能な弾性体からなるクッション49が取付けられ
ている。
【0012】リンク部材50は、上下方向に延びる板状
に形成されている。リンク部材50の頂部は、ディテン
トピン34が当接可能な規制面52aに形成されてい
る。シフトロックプレート40には、リンク部材50の
傾斜面からなる側端面53と係合可能な係合面46が形
成されている。リンク部材50の側端面53は、所定方
向(矢印A方向)にのみ係合面46と係合し、所定方向
と反対方向(矢印B方向)には係合しない。すなわち、
リンク部材50は矢印A方向の動きがシフトロックプレ
ート40によって規制され、矢印B方向への揺動は可能
となっている。リンク部材50は、保持部40aの外周
に設けられた付勢手段としてのトーションスプリング5
5によって側端面53が係合面46に常時密着するよう
に付勢されている。
【0013】ベースプレート30の上部を覆うアッパカ
バー81に取付けられたロック解除ボタン43は、リン
ク部材50の一方の頂面52bとの当接によりリンク部
材50をトーションスプリング55による付勢方向と反
対側に回動させる機能を有している。ロック解除ボタン
43の押圧によるリンク部材50の回動により、ディテ
ントピン34と規制面52aとの当接が回避され、ディ
テントピン34を所定の位置まで押し下げることができ
る。シフトロックプレート40のフック42と反対側に
位置する張出部45には、ガイドピン36が挿入される
略コの字状のガイド溝44が形成されている。ガイド溝
44は、第1の溝44aと第2の溝44bと連結溝44
cから構成される。
【0014】第1の溝44aは、後述するソレノイド9
5の励磁時にディテントピン34によるリンク部材50
の押圧によりシフトロックプレート40が所定量揺動し
た状態でガイドピン36が進入可能な溝である。第2の
44bは、第1の溝44aの下方に位置しており、リ
ンク部材50の一方がロック解除ボタン43で押圧され
た状態でガイドピン36が進入可能な溝である。連結溝
44は、第1の溝44aと第2の溝44bを接続する
機能を有する。第1の溝44aの曲率Rおよび第2の溝
44bの曲率Rは、シフトレバー31の揺動中心Xに基
準としたものであり、ガイドピン36の移動軌跡と同一
である。したがって、ガイドピン36が第1の溝44a
および第2の溝44bに位置している状態では、シフト
レバー31の動きに伴ってガイドピン36が移動しても
シフトロックプレート40の姿勢はそのままの状態に維
持される。
【0015】ベースプレート30の一側には、機械的動
力を伝達するケーブル60の一方が配置されている。ケ
ーブル60は、筒状のアウタケーブル(プロテクタ)6
1とワイヤロープ状のインナケーブル62とから構成さ
れている。インナケーブル62は、アウタケーブル61
に摺動可能に挿入されている。アウタケーブル61は、
ベースプレート30に固定されている。インナケーブル
62の一方は、後述するスライダ71と連結されてい
る。インナケーブル62の他方には、図6に示すよう
に、ケーブルエンドとしての端末金具64が取付けられ
ている。車両を始動させるキー20が挿入されるキーシ
リンダ67の近傍には、ホルダ66が設けられている。
端末金具64は、ホルダ66に移動可能に保持されてい
る。端末金具64は、スプリング65によってホルダ6
6から離れる方向に付勢されている。
【0016】ホルダ66の近傍には、キーシリンダ67
に挿入されたキー20の動きと連動するキーシリンダカ
ム68が設けられている。端末金具64は、キーシリン
ダカム68と係合可能となっている。図7に示すよう
に、キーシリンダ67に対するキー20の位置は、LO
CK、ACC(アクセサリ)、ON、STARTの4つ
がある。LOCKは、キー20を差し込む位置であり、
キー20がLOCK又はACCの位置にある状態ではキ
ーシリンダカム68が端末金具64と係合するようにな
っている。キー20がONの位置にあるときは、キーシ
リンダカム68は端末金具64と係合しない。キー20
をLOCKからACCの位置まで回転させると、車室内
のラジオ等の機器をオンとすることができる。キー20
をONの位置を通過してSTARTの位置まで回転させ
ると、モータによりエンジンを起動させることができ
る。この状態でキー20を離すと、キー20はONの位
置まで自動的に戻る。車両の走行時は、キーはONの位
置に位置している。
【0017】図4は、インナケーブル62と連結される
スライダ71を示している。スライダ71には、インナ
ケーブル62の球状の連結端部62aが嵌合される凹部
72が形成されている。スライダ71の先端部には、シ
フトロックプレート40のフック42と連結される連結
部73が形成されている。スライダ71の凹部72と連
結部73との間に位置する摺動部74には、後述するス
トッパ91と係合可能な突起75が形成されている。ス
ライダ71は、カバー81に摺動可能に支持されてい
る。
【0018】カバー81は、図2、図3に示すように左
カバー82と右カバー83に2分割されており、スライ
ダ71等を組付けた後に、左カバー82と右カバー83
とが合体される。左カバー82と右カバー83とが合体
した状態では、左カバー82の係合片84と右カバー8
3の係合突起85とが係合し、左カバー82と右カバー
83とを分離することはできない。左カバー82には、
断面形状がコの字状の位置決め調整部87が形成されて
いる。右カバー83には、同様に断面形状がコの字状の
位置決め調整部88が形成されている。左カバー82と
右カバー83とを合体させた状態では、各位置決め調整
部87、88からなる断面形状が四角形の1つの位置調
整手段86が形成される。各位置決め調整部87、88
の外側面には、多数の係合歯87a、88aが形成され
ている。カバー81は、各位置決め調整部87、88の
付根部分に形成されたフランジ81aをベースプレート
30の溝30bに嵌込むことにより、ベースプレート3
0に固定される。
【0019】カバー81内には、ストッパ91とソレノ
イド(電磁石)95が収納されている。ストッパ91
は、L字状に形成されている。ストッパ91は、カバー
81の軸89を中心として揺動可能となっている。スト
ッパ91の一端には、スライダ71の突起75と係合可
能な係合部92が形成されている。ストッパ91の他方
には、ソレノイド95に吸着される鉄製のプレート93
が取付けられている。ストッパ91は、軸89の外周に
配置されたトーションスプリング97により係合部92
がスライダ71と係合する方向に付勢されている。ソレ
ノイド95は、図示しない車両のブレーキペダル踏込
み動作より励磁され、ソレノイド95が励磁された状態
ではストッパ91とスライダ71との係合が解除され
る。
【0020】アウタケーブル61のスライダ71側の端
部には、固定具69が取付けられている。固定具69
は、平面形状が略U字状となっている。固定具69の内
側面には、カバー81に形成された1つの位置調整手段
86の係合歯87a、88aと噛合い可能な調整歯69
aが形成されている。これにより、固定具69はカバー
81の位置調整手段86に対して任意の位置で固定可能
となる。固定具69の外周には、弾性変形によって固定
具69が位置調整手段86に対して位置ずれするのを防
止する位置ずれ防止カバー98が設けられている。
【0021】つぎに、上記自動変速機用シフトレバー装
置における作用について説明する。キー20がキーシリ
ンダ67のLOCK又はACCの位置に位置している状
態では、端末金具64とキーシリンダカム68とが係合
しているので、インナケーブル62の軸方向の移動は阻
止され、シフトボタン33を押圧してディテントピン3
4を押し下げることができず、シフトレバー31はP位
置(パーキング位置)に維持されたままとなる。
【0022】キー20がキーシリンダ67のONの位置
にあり、シフトレバー31がP位置にある状態では、ス
ライダ71とストッパ91とが係合しているので、イン
ナケーブル62の軸方向の移動は規制される。この状態
では、図8に示すように、リンク部材50の側端面53
はシフトロックプレート40の係合面46に密着してい
る。図9に示すように、この状態でシフトボタン33を
押圧し、ディテントピン34を押し下げようとしても、
ディテントピン34がリンク部材50の規制面52aに
当接するので、ディテントピン34を所定の位置まで押
し下げることができない。図9において、リンク部材5
0が係合するシフトロックプレート40がディテントピ
ン34の押圧によって揺動しないのは、スライダ71が
ストッパ91と係合しているからである。
【0023】キー20がキーシリンダ67のONの位置
にあり、かつシフトレバー31がP位置にある状態で、
ブレーキペダル(図示略)を踏み込むと、ソレノイド9
5が励磁され、ストッパ91とスライダ71との係合が
解除される。これにより、インナケーブル62は軸方向
に移動可能な状態となる。ここで、シフトボタン33を
押圧することにより、リンク部材50の規制面52aは
ディテントピン34によって押圧される。この状態で
は、シフトロックプレート40は揺動可能であり、リン
ク部材50と係合しているので、図10に示すように、
ディテントピン34による押圧により、シフトロックプ
レート40はリンク部材50と一体で矢印A方向に揺動
する。これにより、リンク部材50はディテントプレー
ト35に対して下方に移動することになり、ディテント
ピン34をディテントプレート35の切欠部35aより
も下方に押し下げることができる。したがって、ディテ
ントピン34とディテントプレート35との係合が解除
され、シフトレバー31をP位置から他のポジションに
シフトさせることができる。
【0024】シフトレバー31をP位置から他のポジシ
ョンにシフトさせた場合は、ガイドピン36が第1の溝
44aに進入するが、第1の溝44aは曲率Rがシフト
レバー31の揺動中心Xを基準としているので、シフト
レバー31の移動に伴うガイドピン36の移動によりシ
フトロックプレート40の姿勢が変化することはない。
これにより、シフトレバー31がP位置以外のレンジに
ある場合は、端末金具64を矢印C方向に移動させたま
まとすることができる。したがって、キーシリンダカム
68の回転が防止され、キー20をLOCK位置に回す
ことができず、キー20をキーシリンダ67から抜くこ
とができない。
【0025】つぎに、ケーブル60の調整について説明
する。ケーブル60は、車体に取付けられる前には、直
線状に延びているが、車体に取付けた後には小さな曲率
をもって屈曲する場合がある。この状態では、インナケ
ーブル62がアウタケーブル61に強い力で接触するの
で、シフトレバー31のシフト操作に伴うインナケーブ
ル62の摺動抵抗が大きくなり、シフトレバー31の操
作フィーリングが悪化する。したがって、ケーブル60
の車体への取付け後には、アウタケーブル61を軸方向
に移動させ、アウタケーブル61の屈曲率をインナケー
ブル62の屈曲率に一致させる調整が行われる。
【0026】アウタケーブル61の位置を調整する際に
は、アウタケーブル61の端部に取付けられた固定具6
9の外周に位置する位置ずれ防止カバー98を取り外
す。この状態で固定具69を位置調整手段86に対して
移動させることにより、固定具69と位置調整手段86
との噛合い位置が変化し、インナケーブル62に対して
アウタケーブル61を軸方向に移動させることができ
る。これにより、スライダ71の突起75とストッパ9
1の係合部92との間の距離aと、突起75とカバー8
1の内面との距離bを適正な値とすることができ、キー
シリンダカム68と端末金具64との距離も適正な値と
なる。
【0027】本実施例では、カバー81をベースプレー
ト30に固定しているので、ソレノイド95によって駆
動されるストッパ91をケーブル60の途中に配置する
構成に対して、位置調整手段86は1つでよいことにな
り、位置調整手段86を削減することが可能となる。
【0028】
【発明の効果】本発明に係る自動変速機用シフトレバー
装置によれば、つぎの効果が得られる。 (1)位置調整手段を有するカバーを、シフトレバーが
揺動可能に支持されるベースプレートに固定し、カバー
に支持されるスライダをシフトロックプレートと連結し
たので、シフトレバーとスライダとの間にはケーブルは
存在しなくなる。したがって、位置調整手段は1つでよ
いことになり、スライダと端末金具との間のアウタケー
ブルの位置調整だけを行えばよく、ケーブルの途中の部
位を係合させる構造に比べてアウタケーブルの位置調整
手段を削減することができる。 (2)スライダと係合可能なストッパを支持するカバー
は、シフトレバーと同じくベースプレートに設けられて
いるので、製作誤差に起因するシフトレバーとストッパ
との間の距離のばらつきがほとんどなくなる。したがっ
て、ソレノイドで駆動されるストッパを車体側に設ける
構造に比べて、インナケーブルに対するアウタケーブル
の調製量のばらつきも小さくなり、アウタケーブルの調
整作業が容易となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係る自動変速機用シフトレ
バー装置の要部断面図である。
【図2】図1の透視平面図である。
【図3】図1のカバーの分解斜視図である。
【図4】図1のスライダの斜視図である。
【図5】図1のシフトレバー装置の透視断面図である。
【図6】図1のインナケーブルに接続される端末金具と
キーシリンダの位置関係を示す側面図である。
【図7】図6のキーシリンダとキーとの位置関係を示す
正面図である。
【図8】図6のシフトレバーのP位置(ソレノイドの非
励磁時)におけるシフトロックプレートとリンク部材の
位置関係を示す部分拡大正面図である。
【図9】図6のシフトレバーのP位置(ソレノイドの非
励磁時)におけるディテントピンの押圧状態を示す部分
拡大正面図である。
【図10】図6のシフトレバーのP位置(ソレノイドの
励磁時)におけるディテントピンの押圧状態を示す部分
拡大正面図である。
【図11】従来のシフトレバー装置におけるインナケー
ブルに対するアウタケーブルの位置調整の手順を示した
断面図である。
【符号の説明】
30 ベースプレート 31 シフトレバー 33 シフトボタン 34 ディテントピン 40 シフトロックプレート 60 ケーブル 61 アウタケーブル 62 インナケーブル 64 端末金具 67 キーシリンダ 71 スライダ 81 カバー 86 位置調整手段 91 ストッパ 95 ソレノイド
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平1−257631(JP,A) 特開 平6−137411(JP,A) 実開 平1−93161(JP,U) 実開 平2−240(JP,U) 実開 平1−114325(JP,U) 実開 平1−96344(JP,U) 実開 平3−17416(JP,U) 実開 平6−49820(JP,U) 実開 平2−92325(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F16H 59/00 - 61/12 F16H 61/16 - 61/24 F16H 63/40 - 63/48 B60K 20/02

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ベースプレートに対して揺動可能に支持
    されるシフトレバーと、 前記シフトレバーのシフトボタンの押圧によるディテン
    トピンの押し下げによって揺動し、シフトレバーがP位
    置以外で所定の揺動角に保持されるシフトロックプレー
    トと、 前記シフトロックプレートと連結され、軸方向に移動可
    能なスライダと、 インナケーブルと該インナケーブルが摺動可能に挿入さ
    れるアウタケーブルとからなり、インナケーブルの一端
    が前記スライダに連結され、インナケーブルの他端にキ
    ーシリンダのキーシリンダカムと係合可能な端末金具が
    取付けられるケーブルと、 前記スライダとの係合によりインナケーブルの動きをロ
    ックし、ソレノイドへの通電によってスライダとの係合
    を解除するストッパと、 前記ベースプレートに固定され、前記スライダとソレノ
    イドとストッパとを支持するカバーと、 前記カバーに設けられ、前記アウタケーブルの端部を任
    意の位置に固定する1つの位置調整手段と、 を備えたことを特徴とする自動変速機用シフトレバー装
    置。
JP07080546A 1995-04-05 1995-04-05 自動変速機用シフトレバー装置 Expired - Fee Related JP3091662B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP07080546A JP3091662B2 (ja) 1995-04-05 1995-04-05 自動変速機用シフトレバー装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP07080546A JP3091662B2 (ja) 1995-04-05 1995-04-05 自動変速機用シフトレバー装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH08277912A JPH08277912A (ja) 1996-10-22
JP3091662B2 true JP3091662B2 (ja) 2000-09-25

Family

ID=13721350

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP07080546A Expired - Fee Related JP3091662B2 (ja) 1995-04-05 1995-04-05 自動変速機用シフトレバー装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3091662B2 (ja)

Also Published As

Publication number Publication date
JPH08277912A (ja) 1996-10-22

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5085096A (en) Gearshift park interlock system
KR0155448B1 (ko) 기계식 변환 잠금장치
JP3091662B2 (ja) 自動変速機用シフトレバー装置
US6055881A (en) Column shift device for automatic transmission
US5035156A (en) Ignition key-brake switch interlock for a transmission gear selector
JP2917101B2 (ja) 自動変速機用シフトレバー装置
US5040434A (en) Ignition key locking device for gearshift park interlock system
US6155130A (en) Column shift device for automatic transmission
JP3011650B2 (ja) 自動変速機用シフトレバー装置
JP2926678B2 (ja) 自動変速機用シフトレバー装置
JP2917103B2 (ja) 自動変速機用シフトレバー装置
JP3011660B2 (ja) 自動変速機用シフトレバー装置
JPH0630528Y2 (ja) セレクタレバー装置
JPH045802Y2 (ja)
JPH0744848Y2 (ja) 車両用シフトロック装置
JP3160187B2 (ja) コラム式シフト装置のシフトロック機構
JP2963342B2 (ja) シフトレバー装置及びその組み立て方法
JP3132982B2 (ja) 機械式シフトロック装置
JPH0722113U (ja) ソレノイド取付構造
JP2881778B2 (ja) 自動車用自動変速機のコラム式シフト装置
JPH0891084A (ja) 自動変速機用シフトレバーのインターロック装置
JP2593366Y2 (ja) 自動車用オートチェンジレバーのキーインターロック装置
JPH08253043A (ja) 自動変速機用シフトレバー装置
JPH0744847Y2 (ja) 車両用シフトロック装置
JPH0557510U (ja) 自動車用チェンジレバーのシフトロック装置

Legal Events

Date Code Title Description
LAPS Cancellation because of no payment of annual fees