JP3091670B2 - 自動変速機用シフトレバー装置 - Google Patents

自動変速機用シフトレバー装置

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JP3091670B2
JP3091670B2 JP17985195A JP17985195A JP3091670B2 JP 3091670 B2 JP3091670 B2 JP 3091670B2 JP 17985195 A JP17985195 A JP 17985195A JP 17985195 A JP17985195 A JP 17985195A JP 3091670 B2 JP3091670 B2 JP 3091670B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車両の自動変速機
用シフトレバー装置におけるシフトロック構造に関す
る。
【0002】
【従来の技術】車両では、発進時のシフトレバーの誤操
作を防止するためにシフトロック機構が採用されてい
る。シフトロック機構の一例として、シフトレバーをパ
ーキングレンジ(Pレンジ)にシフトさせた状態で、ブ
レーキペダルを踏込むとソレノイドが励磁され、シフト
レバーのシフトロックを解除する技術が知られている。
また、シフトレバーの動きに連動するケーブルを用いた
シフトロック機構やキーロック機構も知られている。
【0003】図35は、ケーブルを用いたシフトロック
機構の一例を示している。図35において、1はシフト
レバーを示している。シフトレバー1は、シャフト2を
中心に車両前後方向に揺動可能となっている。シフトレ
バー1には、シフトボタン3と連動するディテントピン
4が移動可能に設けられている。ディテントピン4は、
シフトレバー1のシフト位置を決めるディテントプレー
ト(図示略)と係合可能となっている。ディテントプレ
ートには、リンクプレート5がピン6を中心に揺動可能
に支持されている。リンクプレート5には、カム穴7が
形成されている。シフトレバー1には、カム穴7に挿通
されるピン8が固定されるレバー9が取付けられてい
る。
【0004】リンクプレート5には、インナケーブル1
2の一方が連結されている。インナケーブル12を保持
するアウタケーブル11は、車体側に固定されている。
インナケーブル12の他方には、端末金具13が取付け
られている。端末金具13は、ホルダ14に移動可能に
保持されている。端末金具13は、スプリング15によ
ってホルダ14から離れる方向に付勢されている。端末
金具13は、キーシンンダカム16と係合可能となって
いる。アウタケーブル11とホルダ14との間には、ソ
レノイド18が配置されている。ソレノイド18の中央
の穴には、インナケーブル12が挿通されている。ソレ
ノイド18の近傍には、インナケーブル12に固定され
たディスク19が設けられている。ソレノイド18への
通電時には、ディスク19がソレノイド18に吸着さ
れ、インナケーブル12が軸方向に移動する。
【0005】図35の装置では、キーシリンダに挿入さ
れるキーがキーシリンダのLOCK位置にある時は、イ
ンナケーブル12の端末金具13がキーシリンダカム1
6の回転により動きが阻止される。そのため、シフトレ
バー1のシフトボタン3を押圧してもリンクプレート5
は回動せず、シフトレバー1はPレンジに保持される。
キーシリンダに差し込まれるキーがACC(アクセサリ
ー)又はON位置にある場合は、キーシリンダカム16
の回転によりキーシリンダカム16と端末金具13との
係合が解除され、端末金具13はインナケーブル12の
移動方向に移動可能な状態となる。ソレノイド18は、
キーがLOCK位置にある以外は励磁されているので、
ソレノイド18の励磁によりインナケーブル12に固定
されたディスク19はソレノイド18に吸着される。こ
の状態では、インナケーブル12は軸方向に動くことが
できないので、シフトボタン3を押圧してもリンクプレ
ート5は回動せず、シフトレバー1はPレンジに保持さ
れる。
【0006】キーがキーシリンダのACCまたはON位
置にある場合、ブレーキペダル(図示略)を踏むとソレ
ノイド18への通電が停止される。そのため、端末金具
13を付勢するスプリング15の力に打ち勝つ力でシフ
トボタン3を押すと、リンクプレート5はディテントピ
ン4に押圧されて回転し、シフトレバー1をPレンジ以
外のレンジにシフトさせることができる。シフトレバー
1をPレンジ以外のレンジにシフトさせた状態では、シ
フトレバー1の動きに伴う端末金具13の動きによりキ
ーシリンダカム16の回転が防止され、LOCK位置へ
キーを回すことができず、キーシリンダからのキーの抜
けが防止される。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかし、図35に示す
従来装置では、キーがLOCK位置以外にある場合は、
ソレノイドが常時通電状態となるので、電気部品の耐久
性が問題になるとともに、消費電力が無駄になるという
問題がある。シフトレバーのシフトロック機構におい
て、ロック解除を必要とする時のみソレノイドを通電さ
せる構成も考えられるが、バッテリーの電圧降下が著し
い場合はソレノイドを励磁することが不可能となり、シ
フトロックを解除することができなくなる。
【0008】本発明の目的は、シフトロック機構におけ
るソレノイドへの通電時間を大幅に短縮し、かつソレノ
イドの励磁ができない場合でもシフトロックを解除する
ことが可能な自動変速機用シフトレバー装置を提供する
ことにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】この目的を達成する本発
明に係る自動変速機用シフトレバー装置は、次の通りで
ある。 (1)ベースプレートに対して揺動可能なシフトレバー
と、前記ベースプレートに対して揺動可能に設けられる
シフトロックプレートと、前記シフトロックプレートと
連結されるケーブルと、前記シフトロックプレートに揺
動可能に設けられ、前記シフトレバーに設けられたシフ
トボタンの動きと連動するディテントピンが当接可能な
規制面を有し、付勢手段を介してシフトロックプレート
と連結され、付勢手段の付勢方向には前記シフトロック
プレートと係合し付勢手段の付勢方向と反対方向にはシ
フトロックプレートと係合しないリンク部材と、前記ケ
ーブルの軸方向の移動を規制し、ブレーキペダルの踏込
みによるソレノイドの励磁によりケーブルの移動規制を
解除するロック手段と、前記リンク部材に当接して前記
リンク部材を押すことによりリンク部材を前記付勢方向
と反対方向回動させ、前記ディテントピンと規制面と
の当接を解除し、前記ディテントピンを前記シフトレバ
ーがシフト可能となる位置まで押し下げ可能とするロッ
ク解除ボタンと、を備えたことを特徴とする自動変速機
用シフトレバー装置。 (2) ベースプレートに対して揺動可能なシフトレバ
ーと、前記ベースプレートに対して揺動可能に設けら
れ、前記シフトレバーに設けられたシフトボタンの動き
と連動するディテントピンの押圧により揺動するシフト
ロックプレートと、前記ベースプレートに対して揺動可
能に設けられる連結プレートと、前記連結プレートに連
結されるケーブルと、スプリングを介して前記シフトロ
ックプレートと連結され、スプリングの付勢方向にはシ
フトロックプレートと係合しスプリングの付勢方向と反
対方向にはシフトロックプレートと相対動可能とされて
おり、付勢手段による付勢力により前記連結プレートの
係合部と係合可能なリンク部材と、前記ケーブルの軸方
向の移動を規制し、ブレーキペダルの踏込みによるソレ
ノイドの励磁によりケーブルの移動規制を解除するロッ
ク手段と、前記リンク部材に当接して前記リンク部材を
押すことによりリンク部材を前記付勢手段による付勢方
向と反対方向に回動させ、リンク部材と前記連結プレー
トとの係合を解除し、前記ディテントピンを前記シフト
レバーがシフト可能となる位置まで押し下げ可能とする
ロック解除ボタンと、を備えたことを特徴とする自動変
速機用シフトレバー装置。 (3) ベースプレートに対して揺動可能なシフトレバ
ーと、ベースプレートに対して揺動可能に設けられ、前
記シフトレバーに設けられたシフトボタンの動きと連動
するディテントピンの移動方向と同一方向に揺動可能な
シフトロックプレートと、スプリングを介して前記シフ
トロックプレートと連結され、前記ディテントピンが当
接可能な規制面を有し、スプリングの付勢方向にはシフ
トロックプレートと係合しスプリングの付勢方向と反対
方向にはシフトロックプレートと相対動可能とされてい
リンク部材と、前記ベースプレートに揺動可能に設け
られ、前記シフトロックプレートとの当接により揺動し
ケーブルを介して連結されるキーロック機構部を駆動す
るケーブルコネクタと、前記シフトロックプレートとの
当接により該シフトロックプレートの揺動を規制し、ブ
レーキペダルの踏込みによるソレノイドの励磁によりシ
フトロックプレートの揺動規制を解除するロック手段
と、前記リンク部材に当接して前記リンク部材を押すこ
とによりリンク部材を前記スプリングの付勢方向と反対
方向回動させ、前記ディテントピンと前記規制面との
当接を解除し、前記ディテントピンを前記シフトレバー
がシフト可能となる位置まで押し下げ可能とするロック
解除ボタンと、を備えたことを特徴とする自動変速機用
シフトレバー装置。 (4) ベースプレートに対して揺動可能なシフトレバ
ーと、ベースプレートに対して揺動可能に設けられ、前
記シフトボタンの動きと連動するディテントピンの移動
方向と同一方向に揺動可能なシフトロックプレートと、
スプリングを介して前記シフトロックプレートと連結さ
、前記ディテントピンが当接可能な規制面を有し、
プリングの付勢方向にはシフトロックプレートと係合し
スプリングの付勢方向と反対方向にはシフトロックプレ
ートと相対動可能とされているリンク部材と、前記シフ
トロックプレートにケーブルを介して連結され、シフト
ロックプレートの揺動により駆動されるキーロック機構
部と、前記ディテントピンとの当接によりシフトボタン
によるディテントピンの移動を阻止する規制アームを有
し、ブレーキペダルの踏込みによるソレノイドの励磁に
よる規制アームの揺動によりシフトボタンによるディテ
ントピンの移動を許容するロック手段と、前記リンク部
に当接して前記リンク部材を押すことによりリンク部
材を前記スプリングの付勢方向と反対方向回動させ、
前記ディテントピンと前記規制面との当接を解除し、前
記ディテントピンを前記シフトレバーがシフト可能とな
る位置まで押し下げ可能とするロック解除ボタンと、を
備えたことを特徴とする自動変速機用シフトレバー装
置。 (5) シフトレバーをPレンジ以外のレンジにシフト
させた状態では、シフトロックプレートの揺動角を所定
の角度に拘束する揺動角拘束手段を備えた(1)ないし
(4)のいずれかに記載の自動変速機用シフトレバー装
置。
【0010】上記(1)の自動変速機用シフトレバー装
置では、シフトレバーがPレンジ(パーキングレンジ)
にある場合は、ロック手段によってケーブルの軸方向の
移動が規制されているので、ケーブルと連結されている
シフトロックプレートもベースプレートに対して揺動す
ることができない。この状態でシフトボタンを押圧して
ディテントピンを押し下げようとしても、ディテントピ
ンはシフトロックプレートと係合しているリンク部材の
規制面に当接するので、ディテントピンを所定の位置ま
で押し下げることはできない。つぎに、この状態でブレ
ーキペダルを踏み込むと、ロック手段のソレノイドの励
磁によりケーブルの軸方向の移動規制が解除される。こ
の場合は、シフトロックプレートはケーブルによって拘
束されなくなるので、シフトボタンの押圧によるディテ
ントピン押し下げによってリンク部材とシフトロックプ
レートが一体となって揺動する。したがって、ディテン
トピンを所定の位置まで押し下げることができ、シフト
ロックの解除が可能となる。ここで、バッテリーの電圧
降下等によりソレノイドが励磁されない場合は、ロック
解除ボタンを押圧する。これにより、ロック解除ボタン
はリンク部材を押圧することになり、リンク部材は付勢
方向と反対方向に揺動し、ディテントピンと規制面との
当接が回避される。この状態では、シフトボタンの押圧
によりディテントピンを所定の位置まで押し下げること
ができ、シフトレバーのシフト操作が可能となる。上記
(2)の自動変速機用シフトレバー装置では、シフトレ
バーがPレンジ(パーキングレンジ)にある場合は、ロ
ック手段によってケーブルの軸方向の移動が規制されて
いるので、連結プレートを介してケーブルと連結されて
いるシフトロックプレートもベースプレートに対して揺
動することができない。この状態でシフトボタンを押圧
してディテントピンを押し下げようとしても、ディテン
トピンはシフトロックプレートに当接するので、ディテ
ントピンを所定の位置まで押し下げることはできない。
つぎに、この状態でブレーキペダルを踏み込むと、ロッ
ク手段のソレノイドの励磁によりケーブルの軸方向の移
動規制が解除される。この場合は、シフトロックプレー
トはケーブルによって拘束されなくなるので、シフトボ
タンの押圧によるディテントピン押し下げによって連結
プレートとシフトロックプレートが一体となって揺動す
る。したがって、ディテントピンを所定の位置まで移動
させることができ、シフトロックの解除が可能となる。
ここで、バッテリーの電圧降下等によりソレノイドが励
磁されない場合は、ロック解除ボタンを押圧する。これ
により、ロック解除ボタンはリンク部材を押圧すること
になり、リンク部材は付勢方向と反対方向に揺動し、リ
ンク部材と連結プレートとの係合が解除される。この状
態では、シフトボタンの押圧によりシフトロックプレー
トのみが揺動するので、ディテントピンを所定の位置ま
で押し下げることができ、シフトレバーのシフト操作が
可能となる。上記(3)の自動変速機用シフトレバー装
置では、シフトレバーがPレンジにある場合は、ロック
手段によってシフトロックプレートの揺動が規制され
る。この状態でシフトボタンを押圧してディテントピン
を移動させようとしても、ディテントピンは、揺動が規
制されているシフトロックプレートに設けられたリンク
部材と当接しているので、シフトボタンの押圧によって
ディテントピンを所定の位置まで押し下げることができ
ない。つぎに、この状態でブレーキペダルを踏み込む
と、ロック手段のソレノイドの励磁によりシフトロック
プレートの揺動規制が解除される。この場合は、シフト
ボタンの押圧によるディテントピンの移動によってリン
ク部材とシフトロックプレートが一体になって揺動す
る。シフトロックプレートは、ディテントピンの移動方
向と同一方向に揺動可能であるので、シフトロックの解
除の際にディテントピンの押し下げ力がシフトロックプ
レートの揺動中心に向って作用することはなく、リンク
部材にはディテントピンの動きと逆方向に揺動する力は
作用しない。したがって、シフトロックプレートを小さ
な力で揺動させることが可能となり、シフトロック解除
の際のシフトボタンの操作力を低減することができる。
ここで、バッテリーの電圧降下等によりソレノイドが励
磁されない場合は、ロック解除ボタンを押圧する。これ
により、ロック解除ボタンはリンク部材を押圧すること
になり、リンク部材は付勢方向と反対方向に揺動し、デ
ィテントピンと規制面との当接が回避される。この状態
では、シフトボタンの押圧によりディテントピンを所定
の位置まで押し下げることができ、シフトレバーのシフ
ト操作が可能となる。上記(4)の自動変速機用シフト
レバー装置では、シフトレバーがPレンジにある場合
は、ロック手段によってシフトボタンによるディテント
ピンの押し下げが規制される。つぎに、ブレーキペダル
を踏込むと、ロック手段のソレノイドの励磁により、規
制アームがディテントピンから離れる方向に揺動し、シ
フトボタンによるディテントピンの押し下げが可能とな
る。この状態でシフトボタンを押圧すると、ディテント
ピンはリンク部材に当接し、リンク部材とシフトロック
プレートが一体になって揺動する。シフトロックプレー
トは、ディテントピンと同じ方向に揺動するので、ディ
テントピンと当接しているリンク部材もディテントピン
と同一方向に移動し、シフトロックの解除の際にディテ
ントピンの押し下げ力がシフトロックプレートの揺動中
心に向って作用することはない。したがって、シフトロ
ックプレートを小さな力で揺動させることが可能とな
り、シフトロック解除の際のシフトボタンの操作力を低
減することができる。ここで、バッテリーの電圧降下等
によりソレノイドが励磁されない場合は、ロック解除ボ
タンを押圧する。これにより、ロック解除ボタンはリン
ク部材を押圧することになり、リンク部材は付勢方向と
反対方向に揺動し、ディテントピンと規制面との当接が
回避される。この状態では、シフトボタンの押圧により
ディテントピンを所定の位置まで移動させることがで
き、シフトレバーのシフト操作が可能となる。上記
(5)の自動変速機用シフトレバー装置では、シフトレ
バーをPレンジ以外のレンジにシフトさせた状態では、
シフトロックプレートの揺動角は揺動角拘束手段によっ
て所定の角度に拘束される。したがって、シフトボタン
の押圧によるシフトロックプレートの揺動角をそのまま
維持することができ、シフトロックプレートによるケー
ブルの位置変化を利用して例えばキーのキーシリンダか
らの抜けを防止することができる。
【0011】
【発明の実施の形態】図1ないし図13は本発明の第1
実施例を示し、図14ないし図22は本発明の第2実施
例を示している。図23ないし図28は本発明の第3実
施例を示し、図30ないし図34は本発明の第4実施例
を示している。まず、各実施例に共通な構成について例
えば図1ないし図4を参照して説明する。各実施例に共
通な構成部分には、全実施例にわたって同一の符号を付
してある。図1において、31はシフトレバーを示して
いる。シフトレバー31は、ベースプレート30側に設
けられたシャフト32を中心に車両前後方向(矢印F方
向)に揺動可能となっている。シフトレバー31の頂部
近傍には、シフトボタン33が設けられている。シフト
レバー31の下部には、シフトボタン33と連動するデ
ィテントピン34が移動可能に設けられている。ディテ
ントピン34は、シフトレバー31のシフト位置を決め
るディテントプレート35と係合可能となっている。シ
フトレバー31には、水平方向に延びるガイドピン36
が取付けられている。ベースプレート30の上部を覆う
アッパカバー81には、ロック解除ボタン82が上下方
向に移動可能に取付けられている。
【0012】ベースプレート30には、機械的動力を伝
達するケーブル60が取付けられている。ケーブル60
は、筒状のアウタケーブル61とワイヤロープ状のイン
ナケーブル62とから構成されている。インナケーブル
62は、アウタケーブル61に摺動可能に挿入されてい
る。アウタケーブル61は、ベースプレート30に固定
されている。インナケーブル62の他方には、図3に示
すように、ケーブルエンドとしての端末金具64が取付
けられている。車両を始動させるキー20が挿入される
キーシリンダ67の近傍には、ホルダ66が設けられて
いる。端末金具64は、ホルダ66に移動可能に保持さ
れている。端末金具64は、スプリング65によってホ
ルダ66から離れる方向に付勢されている。
【0013】ホルダ66の近傍には、キーシリンダ67
に挿入されたキー20の動きと連動するキーシリンダカ
ム68が設けられている。端末金具64は、キーシリン
ダカム68と係合可能となっている。図8に示すよう
に、キーシリンダ67に対するキー20の位置は、LO
CK、ACC(アクセサリ)、ON、STARTの4つ
がある。LOCKは、キー20を差し込む位置であり、
キー20がLOCK又はACC位置にある状態ではキー
シリンダカム68が端末金具64と係合するようになっ
ている。キー20がON位置にあるときは、キーシリン
ダカム68は端末金具64と係合しない。キー20をL
OCKからACC位置まで回転させると、車室内のラジ
オ等の機器をオンとすることができる。キー20をON
位置を通過してSTART位置まで回転させると、モー
タによりエンジンを起動させることができる。この状態
でキー20を離すと、キー20はON位置まで自動的に
戻る。車両の走行時は、キー20はON位置に位置して
いる。
【0014】つぎに、各実施例の特有な構成および作用
について説明する。 第1実施例 第1実施例では、図1に示すように、ベースプレート3
0には、合成樹脂からなるシフトロックプレート40が
揺動可能に取付けられている。図7に示すように、シフ
トロックプレート40は、ベースプレート30の軸部3
0aに嵌合された筒部41を揺動中心Y1 として車両前
後方向に揺動可能となっている。
【0015】シフトロックプレート40の上部には、フ
ック42が形成されている。インナケーブル62の一方
は、ケーブルエンドとしてのロッド63を介して後述す
るシフトロックプレート40のフック42と連結されて
いる。シフトロックプレート40の上部には、後述する
ガイド溝85が形成されている。図5に示すように、シ
フトロックプレート40のフック42とガイド溝43と
の間には、合成樹脂からなるリンク部材50が移動可能
に取付けられている。リンク部材50は、シフトロック
プレート40の保持部47の保持穴47aに挿入された
軸部51を中心として車両前後方向に揺動可能となって
いる。軸部51の先端には、保持穴47に対する抜け止
め51aが形成されている。シフトロックプレート40
の筒部41には、下方に延びるアーム48が形成されて
いる。アーム48の先端部には、ベースプレート30と
当接可能な弾性体からなるクッション49が取付けられ
ている。
【0016】リンク部材50は、上下方向に延びる板状
に形成されている。リンク部材50の頂部は、ディテン
トピン34が当接可能な規制面52aに形成されてい
る。シフトロックプレート40には、リンク部材50の
傾斜面からなる側端面53と係合可能な係合面46が形
成されている。リンク部材50の側端面53は、所定方
向(矢印A方向)にのみ係合面46と係合し、所定方向
と反対方向(矢印B方向)には係合しない。すなわち、
リンク部材50は矢印A方向の動きがシフトロックプレ
ート40によって規制され、矢印B方向への揺動は可能
となっている。リンク部材50は、保持部47の外周に
設けられた付勢手段としてのトーションスプリング55
によって側端面53が係合面46に常時密着するように
付勢されている。
【0017】図3に示すように、インナケーブル62の
途中にはロック手段70が設けられている。ロック手段
70は、スライダ71、ストッパ75等を有している。
スライダ71は、インサート成形によってインナケーブ
ル62に固定されている。スライダ71は、インナケー
ブル62に沿って延びる角棒状に形成されている。スラ
イダ71の長手方向のほぼ中央には、外方に突出する係
合部72が形成されている。スライダ71は、剛性樹脂
からなるケース73に摺動自在に保持されている。ケー
ス73は、車体側に固定されている。ケース73内のス
ライダ71と対向する位置には、樹脂材料からなるスト
ッパ75が設けられている。ストッパ75は、スライダ
71の係合部72と係合可能となっている。ケース73
内には、ストッパ75をスライダ71に向けて付勢する
スプリング77が設けられている。ケース73内には、
ストッパ75と連結されるソレノイド76が収納されて
いる。ソレノイド76は、シフトレバー31がPレンジ
にある状態でブレーキペダル(図示略)を踏み込んだ時
に励磁され、ストッパ75とスライダ71との係合を解
除するようになっている。
【0018】ベースプレート30の上部を覆うアッパカ
バー81に取付けられたロック解除ボタン82は、リン
ク部材50の頂面52bとの当接によりリンク部材50
をトーションスプリング55による付勢方向と反対側に
回動させる機能を有している。ロック解除ボタン82の
押圧によるリンク部材50の回動により、ディテントピ
ン34と規制面52aとの当接が解除され、ディテント
ピン34を所定の位置まで押し下げることができる。シ
フトロックプレート40のフック42と反対側に位置す
る張出部45には、上述のガイドピン36が挿入される
揺動角拘束手段としてのガイド溝85が形成されてい
る。ガイド溝85は、略コの字状をしており、第1の溝
86と第2の溝87と連結溝88から構成される。
【0019】第1の溝86は、ソレノイド76の励磁時
にディテントピン34によるリンク部材50の押圧によ
りシフトロックプレート40が所定量揺動した状態でガ
イドピン36が進入可能な溝である。第2の溝87は、
第1の溝86の下方に位置しており、リンク部材50が
ロック解除ボタン82で押圧された状態でガイドピン3
6が進入可能な溝である。連結溝88は、第1の溝86
と第2の溝87を接続する機能を有する。第1の溝86
の曲率Rおよび第2の溝87の曲率Rは、シフトレバー
31の揺動中心Xに基準としたものであり、ガイドピン
36の移動軌跡と同一である。したがって、ガイドピン
36が第1の溝86および第2の溝87に位置している
状態では、シフトレバー31の動きに伴ってガイドピン
36が移動してもシフトロックプレート40の姿勢はそ
のままの状態に維持される。
【0020】つぎに、第1実施例における作用について
説明する。キー20がキーシリンダ67のLOCK位置
又はACC位置に位置している状態では、端末金具64
とキーシリンダカム68とが係合しているので、インナ
ケーブル62の軸方向の移動は阻止され、シフトボタン
33を押圧してディテントピン34を押し下げることが
できず、シフトレバー31はPレンジ(パーキングレン
ジ)に維持されたままとなる。
【0021】キー20がキーシリンダ67のON位置に
あり、シフトレバー31がPレンジにある状態では、ス
ライダ71とストッパ75とが係合しているので、イン
ナケーブル62の軸方向の移動は規制される。この状態
では、図9に示すように、リンク部材50の側端面53
はシフトロックプレート40の係合面46に密着してい
る。図10に示すように、この状態でシフトボタン33
を押圧し、ディテントピン34を押し下げようとして
も、ディテントピン34がリンク部材50の規制面52
aに当接するので、ディテントピン34を所定の位置ま
で押し下げることができない。図10において、リンク
部材50が係合するシフトロックプレート40がディテ
ントピン34の押圧によって揺動しないのは、上述のよ
うにシフトロックプレート40とロッド63を介して連
結されるインナケーブル62の軸方向の動きがロック手
段70によって規制されているからである。
【0022】キー20がキーシリンダ67のON位置に
あり、かつシフトレバー31がP位置にある状態で、ブ
レーキペダル(図示略)を踏み込むと、ロック手段70
のソレノイド76が励磁され、ストッパ75とスライダ
71との係合が解除される。これにより、インナケーブ
ル62は軸方向に移動可能な状態となる。ここで、シフ
トボタン33を押圧することにより、リンク部材50の
規制面52aはディテントピン34によって押圧され
る。この状態では、シフトロックプレート40は揺動可
能であり、リンク部材50と係合しているので、図11
に示すように、リンク部材50のディテントピン34に
よる押圧により、シフトロックプレート40はリンク部
材50と一体で矢印A方向に揺動する。これにより、リ
ンク部材50はディテントプレート35に対して下方に
移動することになり、ディテントピン34をディテント
プレート35の切欠部35aよりも下方に押し下げるこ
とができる。したがって、ディテントピン34とディテ
ントプレート35との係合が解除され、シフトレバー3
1をPレンジから他のポジションにシフトさせることが
できる。
【0023】シフトレバー31をPレンジから他のレン
ジにシフトさせた場合は、ガイドピン36が第1の溝8
6に進入するが、第1の溝86は曲率Rがシフトレバー
31の揺動中心Xを基準としているので、シフトレバー
31の移動に伴うガイドピン36の移動によりシフトロ
ックプレート40の姿勢が変化することはない。これに
より、シフトレバー31がPレンジ以外のレンジにある
場合は、端末金具64を矢印C方向に移動させたままと
することができる。したがって、キーシリンダカム68
の回転が防止され、キー20をLOCK位置に回すこと
ができず、キー20をキーシリンダ67から抜くことが
できない。
【0024】上記の作用の説明は、ロック手段70のソ
レノイド76が正常に作動した場合を前提としたが、ソ
レノイド76がバッテリーの電圧降下等により動作しな
くなった場合は、ロック解除ボタン82によるシフトロ
ック解除が行われる。この状態では、インナケーブル6
2の軸方向の動きはロック手段70により阻止されたま
まとなる。図12に示すように、ロック解除ボタン82
の頂部を上方から押圧すると、解除ボタン82の下端は
リンク部材50の頂面52bに当接し、リンク部材50
はトーションスプリング55による付勢方向と逆方向に
回動する。そのため、リンク部材50の規制面52aは
ディテントピン34の直下に位置しなくなり、ディテン
トピン34と規制面52aとの当接を解除することが可
能となる。したがって、ディテントピン34をディテン
トプレート35の切欠部35aよりも下方に押し下げる
ことができ、シフトレバー31をPレンジから他のポジ
ションにシフトさせることができる。
【0025】図12の状態において、シフトレバー31
をPレンジから他のレンジにシフトさせた場合は、ガイ
ドピン36が第2の溝87に進入するが、第2の溝87
は曲率Rがシフトレバー31の揺動中心Xを基準として
いるので、シフトレバー31の移動に伴うガイドピン3
6の移動によりシフトロックプレート40の姿勢が変化
することはない。この場合は、シフトロックプレート4
0によるキー20の抜けは規制されず、キー20は抜け
る状態となっている。
【0026】図13は、図12の変形例を示している。
図13に示すように、シフトロックプレート40には第
2の溝87が形成されていない。シフトロックプレート
40における第1の溝86から下方に延びる連結溝88
の終端部分の近傍は、低剛性部90に形成されている。
低剛性部90は、ロック解除ボタン82を押圧した後、
シフトレバー31をPレンジから他のレンジに移動させ
ると、ガイドピン36の押圧によって破損するようにな
っている。ロック解除ボタン82を使用するのは、ソレ
ノイド76が故障した非常時のみであり、上記のように
低剛性部90をあえて破損させることにより、搭乗者に
注意を喚起し、修理および部品の交換を迅速に行う。
【0027】第2実施例 第2実施例では、図14に示すように、ベースプレート
30には、合成樹脂からなるシフトロックプレート10
0が揺動可能に取付けられている。図15に示すよう
に、シフトロックプレート100は、ベースプレート3
0の軸部30aに嵌合された筒部101を揺動中心Y1
として車両前後方向に揺動可能となっている。ベースプ
レート30の軸部30aには、連結プレート110が車
両前後方向に揺動可能に支持されている。連結プレート
110の上部には、フック111およびフック状の係合
部112がそれぞれ形成されている。フック111は、
インナケーブル62のケーブルエンドとしてのロッド6
3と連結されている。係合部112は、後述するリンク
部材115と係合可能となっている。シフトロックプレ
ート100は、トーションスプリング108によってイ
ンナケーブル62側に揺動するように付勢されている。
【0028】シフトロックプレート100には、リンク
部材115が揺動可能に取付けられている。リンク部材
115は、シフトロックプレート100に形成された軸
部102に保持されており、軸部102を中心として上
下方向に揺動可能となっている。リンク部材115の自
由端部には、水平方向に延びるピン116が設けられて
いる。ピン116は、シフトロックプレート100に形
成された長孔104に挿入されている。ピン116は
連結プレート110の係合部112と係合可能となって
いる。リンク部材115は、付勢手段としてのトーショ
ンスプリング120によりピン116が係合部112と
係合する方向に付勢されている。本実施例の場合も、イ
ンナケーブル62の途中には、第1実施例と同様に図3
に示すロック手段70が設けられている。
【0029】ベースプレート30の上部を覆うアッパカ
バー81に取付けられたロック解除ボタン82には、リ
ンク部材115の頂部115aを押圧するための押圧部
82aが形成されている。ロック解除ボタン82は、頂
部115aとの当接によりリンク部材115をトーショ
ンスプリング120による付勢方向と反対側に揺動させ
る機能を有している。ロック解除ボタン82の押圧によ
るリンク部材115の揺動により、ピン116と係合部
112との係合が解除され、ディテントピン34を所定
の位置まで押し下げることができる。シフトロックプレ
ート100の張出部105には、ガイドピン36が挿入
される揺動角拘束手段としての第1の溝86が形成され
ている。
【0030】つぎに、第2実施例における作用について
説明する。キー20がキーシリンダ67のLOCK又は
ACC位置に位置している状態では、端末金具64とキ
ーシリンダカム68とが係合しているので、インナケー
ブル62の軸方向の移動は阻止され、シフトボタン33
を押圧してディテントピン34を押し下げることができ
ず、シフトレバー31はPレンジ(パーキングレンジ)
に維持されたままとなる。
【0031】キー20がキーシリンダ67のON位置に
あり、シフトレバー31がPレンジにある状態では、ス
ライダ71とストッパ75とが係合しているので、イン
ナケーブル62の軸方向の移動は規制される。この状態
では、図18に示すように、リンク部材115のピン1
16は、連結プレート110の係合部112と係合して
いる。図19に示すように、この状態でシフトボタン3
3を押圧し、ディテントピン34を押し下げようとして
も、ディテントピン34がシフトロックプレート100
の頂面に当接するので、ディテントピン34を所定の位
置まで押し下げることができない。図19において、シ
フトロックプレート100がディテントピン34の押圧
によって揺動しないのは、上述のようにシフトロックプ
レート40と連結プレート110を介して連結されるイ
ンナケーブル62の軸方向の動きがロック手段70によ
って規制されているからである。
【0032】キー20がキーシリンダ67のON位置に
あり、かつシフトレバー31がPレンジにある状態で、
ブレーキペダル(図示略)を踏み込むと、ロック手段7
0のソレノイド76が励磁され、ストッパ75とスライ
ダ71との係合が解除される。これにより、インナケー
ブル62は軸方向に移動可能な状態となる。ここで、シ
フトボタン33を押圧することにより、シフトロックプ
レート100の頂面はディテントピン34によって押圧
される。この状態では、シフトロックプレート100は
揺動可能であるので、図20に示すように、ディテント
ピン34による押圧により、シフトロックプレート10
0はリンク部材115と係合している連結プレート11
0と一体で矢印A方向に揺動する。これにより、シフト
ロックプレート100はディテントプレート35に対し
て下方に移動することになり、ディテントピン34をデ
ィテントプレート35の切欠部35aよりも下方に押し
下げることができる。したがって、ディテントピン34
とディテントプレート35との係合が解除され、シフト
レバー31をPレンジから他のポジションにシフトさせ
ることができる。
【0033】シフトレバー31をPレンジから他のレン
ジにシフトさせた場合は、ガイドピン36が第1の溝8
6に進入するが、第1の溝86は曲率Rがシフトレバー
31の揺動中心Xを基準としているので、シフトレバー
31の移動に伴うガイドピン36の移動によりシフトロ
ックプレート100の姿勢が変化することはない。これ
により、シフトレバー31がPレンジ以外のレンジにあ
る場合は、端末金具64を矢印C方向に移動させたまま
とすることができる。したがって、キーシリンダカム6
8の回転が防止され、キー20をLOCK位置に回すこ
とができず、キー20をキーシリンダ67から抜くこと
ができない。
【0034】上記の作用の説明は、ロック手段70のソ
レノイド76が正常に作動した場合を前提としたが、ソ
レノイド76がバッテリーの電圧降下等により動作しな
くなった場合は、ロック解除ボタン82によるシフトロ
ック解除が行われる。この状態では、インナケーブル6
2の軸方向の動きはロック手段70により阻止されたま
まとなる。図21に示すように、ロック解除ボタン82
の頂部を上方から押圧すると、解除ボタン82の押圧部
82aはリンク部材115の頂部115aに当接し、リ
ンク部材115はトーションスプリング108による付
勢方向と逆方向に回動する。そのため、リンク部材11
5のピン116と連結プレート110の係合部112と
の係合が解除される。これにより、シフトロックプレー
ト100は連結プレート110によって拘束されなくな
り、シフトボタン33の押圧によるディテントピン34
の押し下げにより、シフトロックプレート100を下方
に揺動させることが可能となる。したがって、ディテン
トピン34をディテントプレート35の切欠部35aよ
りも下方に押し下げることができ、シフトレバー31を
P位置から他のポジションにシフトさせることができ
る。
【0035】シフトレバー31を他のレンジRからPレ
ンジに戻す際には、リンク部材115のピン116が連
結プレート110の係合部112の外側に形成されたカ
ム面119に接触するので、リンク部材115は下方に
揺動する。シフトレバー31が完全にPレンジに戻され
た状態では、ピン116はトーションスプリング108
の付勢力によって係合部112と係合し、図18に示す
初期状態の位置に戻る。
【0036】第3実施例 第3実施例では、図23に示すように、ベースプレート
30には、シフトロックプレート130が揺動可能に取
付けられている。シフトロックプレート130は、水平
方向に延びており、その平面形状は逆への字状となって
いる。シフトロックプレート130の揺動中心Y2 は、
シフトレバー31の揺動中心Xよりも車両進行方向後方
に位置している。シフトロックプレート130は、Pレ
ンジにおけるディテントピン34の移動方向とほぼ同一
方向に揺動可能となっている。シフトロックプレート1
30の側面底部には、L字状のストッパ131が形成さ
れている。シフトロックプレート130のストッパ13
1の斜め上方には、外方に突出する軸部132が形成さ
れている。シフトロックプレート130の裏側の側面に
は、水平方向に延びるガイドピン133が設けられてい
る。
【0037】シフトロックプレート130の軸部132
には、逆T字状のリンク部材140が揺動中心Z2 を中
心として揺動可能に支持されている。リンク部材140
の中央頂部は、ディテントピン34が当接可能な規制面
140aに形成されている。リンク部材140の頂部の
斜め下方には、ロック解除ボタン82が当接可能な押圧
面140bが形成されている。リンク部材140の側端
面141は、所定方向(矢印A方向)にのみシフトロッ
クプレート130のストッパ131と係合可能となって
おり、所定方向と反対方向(矢印B方向)には係合しな
い。すなわち、リンク部材140は矢印A方向の動きが
ストッパ131の規制面131aによって規制され、矢
印B方向への揺動は可能となっている。リンク部材14
0は、付勢手段としてのトーションスプリング142に
よって側端面141がストッパ131の規制面131a
に常時密着するように付勢されている。
【0038】ベースプレート30側には、ロック手段と
してのソレノイド150が取付けられている。ソレノイ
ド150は、プランジャ151およびスプリング152
を有している。ソレノイド150は、イグニッションキ
ー20がON位置かつシフトレバー31がPレンジに
て、ブレーキペダル(図示略)の踏込み動作により励磁
される。ソレノイド150の非励磁の状態では、プラン
ジャ151がスプリング152の付勢力によりシフトロ
ックプレート130のストッパ131側に押し出されて
おり、シフトロックプレート130のストッパ131と
プランジャ151の頂面とが当接可能となっている。ソ
レノイド150の励磁時には、プランジャ151がソレ
ノイド本体側に吸引され、シフトロックプレート130
のストッパ131とプランジャ151との係合が解除さ
れる。
【0039】シフトロックプレート130の斜め下方に
は、ケーブルコネクタ155が配置されている。ケーブ
ルコネクタ155は、ベースプレート30に揺動可能に
支持されている。ケーブルコネクタ155は、平面形状
がY字状となっており、外方に延びる3つのアーム15
6、157、158を有している。アーム156の先端
部にはインナケーブル62が接続されている。インナケ
ーブル62の他方は図3に示す端末金具64が接続され
ている。アーム157の先端部には、ベースプレート3
0のストッパ30aと当接可能な弾性体からなるクッシ
ョン159が取付けられている。アーム158の先端部
には、水平方向に延びる円柱状のボス158aが設けら
れている。ボス158aは、シフトロックプレート13
0の先端部下面と当接可能となっている。ケーブルコネ
クタ155は、シフトロックプレート130の下方への
揺動によりアーム156が車両前後方向に揺動可能とな
っている。
【0040】シフトレバー31には、シフトロックプレ
ート130に形成されたガイドピン133と接触可能な
揺動角拘束手段としてのカムフランジ160が設けられ
ている。カムフランジ160は、シフトレバー31がP
レンジ以外のレンジにある場合はガイドピン133と接
触し、シフトロックプレート130の揺動角を一定に保
つ機能を有している。ガイドピン133が摺接するカム
フランジ160の下面は、シフトレバー31の揺動中心
Xを中心とした半径Rの湾曲面に形成されており、ガイ
ドピン133の移動軌跡と一致する。
【0041】つぎに、第3実施例における作用について
説明する。シフトレバー31がPレンジにシフトしてい
る状態では、ディテントピン34は、シフトレバー31
内に収納されているスプリング(図示略)の付勢力によ
り上方に付勢されているので、シフトロックプレート1
30は図23に示す位置まで上昇している。この状態で
は、ディテントピン34はディテントプレート35の切
欠部35aと係合している。
【0042】シフトレバー31がPレンジに位置する状
態では、シフトロックプレート130のストッパ131
とソレノイド150のプランジャ151が当接している
ので、ブレーキペダル(図示略)を踏込むことなく、シ
フトボタン33を押圧してディテントピン34を押し下
げても、シフトロックプレート130は図24に示す位
置までしか下方に揺動しない。したがって、ディテント
ピン34はまだディテントプレート35の切欠部35a
と係合したままであり、シフトレバー31のPレンジ以
外へのシフト操作は不可能となる。
【0043】つぎに、ブレーキペダル(図示略)を所定
量以上踏込むと、ソレノイド150への通電によってプ
ランジャ151がシフトロックプレート130のストッ
パ131から離れる方向に移動し、ストッパ131とプ
ランジャ151との係合が解除される。ここで、シフト
ボタン33を押圧してディテントピンを押し下げた場合
は、ディテントピン34の押圧によってリンク部材14
0はシフトロックプレート130と一体で下方に移動す
る。この状態では、図25に示すように、ディテントピ
ン34とディテントプレート35の切欠部35aとの係
合が解除され、シフトレバー31をPレンジ以外のレン
ジにシフトさせることが可能となる。
【0044】図29は、本実施例と第1実施例における
シフトロック解除の際のディテントピンとリンク部材と
の摩擦力を示している。第1実施例の場合は、シフトロ
ックプレート40の揺動中心Y1 の位置がディテントピ
ン34の下方にあることから、シフトロック解除の時の
ディテントピン34の押し下げ力Kは大きな分力K1
なって揺動中心Y1 に作用する。したがって、ディテン
トピン34とリンク部材50との接触面における摩擦力
μK1 が大きくなり、リンク部材50には反時計回り方
向に動きやすくなる。このため、リンク部材50を反時
計回りに付勢するスプリング55の付勢力を大にする必
要があり、ロック解除ボタン82を押し込む際の操作力
が大になる。
【0045】本実施例の場合は、図23に示すように、
リンク部材140が取付けられるシフトロックプレート
130は、ディテントピン34に対して水平方向に位置
する揺動中心Y2 を中心として移動可能となるので、リ
ンク部材140を小さな力で押し下げることができる。
すなわち、ディテントピン34と揺動中心Y2 は水平方
向に大きく芯ずれしているので、ディテントピン34の
押し下げ力は揺動中心Y2 に向ってほとんど作用せず、
シフトロックプレート130を小さな力で揺動させるこ
とができ、シフトボタン33によるディテントピン34
の押し下げ力を小とすることができる。そのため、ディ
テントピン34とリンク部材140との接触面における
摩擦力も小さくなり、ディテントピン34の押圧によっ
てリンク部材140が時計回り方向に動くこともない。
したがって、リンク部材140を反時計方向に付勢する
スプリング142の付勢力を大にする必要はなく、ロッ
ド解除ボタン82によるシフトロック解除の際の操作力
を小とすることが可能となる。
【0046】シフトレバー31がPレンジ以外のレンジ
にシフトされた際には、シフトロックプレート130の
ガイドピン133がシフトレバー31のカムフランジ1
60と接触し、シフトレバー31の揺動角は一定に保た
れる。そのため、シフトロックプレート130とインナ
ケーブル62を介して連結されているキーロック手段と
しての端末金具64が移動し、キーシリンダ67からの
キー抜けが防止される。カムフランジ160の湾曲面は
ガイドピン133の移動軌跡と一致しているので、シフ
トレバー31がPレンジ以外のレンジにシフトされてい
る状態では、シフトロックプレート130の姿勢の拘束
により、キーシリンダ67からのキー抜けは防止され
る。
【0047】第4実施例 第4実施例では、図30に示すように、ベースプレート
30には、シフトロックプレート170が揺動可能に取
付けられている。シフトロックプレート170は、平面
形状が略Y字状となっている。シフトロックプレート1
70の揺動中心Y3 は、シフトレバー31の揺動中心X
よりも車両進行方向前方に位置している。シフトロック
プレート170は、Pレンジにおけるディテントピン3
4の移動方向とほぼ同一方向に揺動可能となっている。
シフトロックプレート170の側面底部には、ストッパ
171が形成されている。シフトロックプレート170
のストッパ171の近傍には、外方に突出する軸部17
2が形成されている。シフトロックプレート170の裏
側の側面には、水平方向に延びるガイドピン173が設
けられている。シフトロックプレート170には、外方
に延びる2つのアーム174、175を有している。ア
ーム174の先端部には、インナケーブル62が接続さ
れている。インナケーブル62の他方には、図3に示す
端末金具64が接続されている。アーム175の先端部
には、ベースプレート30のストッパ30aと当接可能
な弾性体からなるクッション176が取付けられてい
る。
【0048】シフトロックプレート170の軸部172
には、逆T字状のリンク部材180が揺動可能に支持さ
れている。リンク部材180の頂部は、ディテントピン
34が当接可能な規制面181に形成されている。リン
ク部材180の側端面182は、所定方向(矢印A方
向)にのみシフトロックプレート170のストッパ17
1の規制面(上面)と係合可能となっており、所定方向
と反対方向(矢印B方向)には係合しない。すなわち、
リンク部材180は矢印A方向の動きがシフトロックプ
レート170によって規制され、矢印B方向への揺動は
可能となっている。リンク部材180は、付勢手段とし
てのトーションスプリング(図示略)によって側端面1
82がストッパ171に常時密着するように付勢されて
いる。
【0049】ベースプレート30側には、ロック手段と
してのアクチュエータ190を有している。アクチュエ
ータ190は、ソレノイド191および規制アーム19
5から構成されている。ソレノイド191は、ベースプ
レート30に固定されている。ソレノイド191は、プ
ランジャ192とスプリング193とを有している。規
制アーム195は、ベースプレート30に形成された軸
部30bに車両前後方向に揺動可能に支持されている。
ソレノイド191は、イグニッションキー20がON位
置かつシフトレバー31がPレンジにて、ブレーキペダ
ル(図示略)の踏込み動作により励磁される。ソレノイ
ド191の非励磁の状態では、プランジャ192がスプ
リング193の付勢力により押し出されており、ディテ
ントピン34は規制アーム195の頂部と当接可能とな
っている。ソレノイド191の励磁時には、プランジャ
192がソレノイド本体側に吸引され、ディテントピン
34と規制アーム195との当接が解除される。
【0050】リンク部材180の車両後方側の端部に
は、水平方向に突出するボス183が形成されている。
ボス183は、規制アーム195の側面カム部196と
接触可能となっている。リンク部材180のボス183
と反対側の端部には、ロック解除ボタン82が当接可能
な頂面185が形成されている。ロック解除ボタン82
によりリンク部材180の頂面185を押圧した際に
は、図34に示すように、ボス183と側面カム部19
6との接触により規制アーム195がリンク部材180
と同一方向に揺動し、ディテントピン34の直下にはリ
ンク部材180および規制アーム195が存在しなくな
る。図34に示す状態では、シフトボタン33の押圧に
より、ディテントピン34の押し下げが可能となってい
る。
【0051】シフトレバー31には、シフトロックプレ
ート170に形成されたガイドピン173と接触可能な
揺動角拘束手段としてのカムフランジ178が設けられ
ている。カムフランジ178は、シフトレバー31がP
レンジ以外のレンジにある場合はガイドピン173と接
触し、シフトロックプレート170の揺動角を一定に保
つ機能を有している。ガイドピン173が摺接するカム
フランジ178の下面は、シフトレバー31の揺動中心
Xを中心とした半径Rの湾曲面に形成されており、ガイ
ドピン173の移動軌跡と一致する。
【0052】つぎに、第4実施例における作用について
説明する。シフトレバー31がPレンジにシフトしてい
る状態では、ディテントピン34は、シフトレバー31
内に収納されているスプリング(図示略)の付勢力によ
り上方に付勢されているので、シフトロックプレート1
70は図30に示す位置まで上昇している。この状態で
は、ディテントピン34はディテントプレート35の切
欠部35aと係合している。つぎに、ブレーキペダル
(図示略)を踏込むことなく、シフトボタン33を押圧
してディテントピン34を押し下げても、ディテントピ
ン34は規制アーム195の頂部に当接し、切欠部35
aとの係合が解除できる位置には至らない。
【0053】つぎに、ブレーキペダル(図示略)を所定
量以上踏込むと、ソレノイド191への通電によってプ
ランジャ192が吸引され、規制アーム195が軸部3
0bを中心として揺動する。この状態では、図31に示
すように、規制アーム195の頂部がディテントピン3
4の直下から車両前方側に移動し、ディテントピン34
と規制アーム195との当接が回避される。規制アーム
195が揺動した状態でシフトボタン33の押圧により
ディテントピン34を押し下げると、ディテントピン3
4がリンク部材180の頂部と当接する。ここで、リン
ク部材180の側端面182は、所定方向(矢印A方
向)にのみシフトロックプレート170のストッパ17
1と係合可能となっているので、ディテントピン34の
押圧によりリンク部材180はシフトロックプレート1
70とともに揺動中心Y3 を中心として下方に揺動す
る。
【0054】シフトロックプレート170は、ディテン
トピン34の移動方向と同一方向に揺動可能であるの
で、揺動中心Y3 に作用するディテントピン34の押し
下げ力も著しく小さく、小さな力でシフトロックプレー
ト170を揺動させることができる。したがって、シフ
トボタン33の押圧力が小であっても、ディテントピン
34を所定位置まで押し下げることができ、シフトレバ
ー31のシフトロックを解除することができる。リンク
部材180の揺動によりディテントピン34が所定位置
まで押し下げられた状態では、ディテントピン34とデ
ィテントプレート35の切欠部35aとの係合が解除さ
れ、シフトレバー31をPレンジから他のレンジにシフ
トさせることが可能となる。
【0055】シフトレバー31がPレンジ以外のレンジ
にシフトされた際には、図33に示すように、シフトロ
ックプレート170のガイドピン173がシフトレバー
31のカムフランジ178と接触し、シフトロックプレ
ート170の揺動角は一定に保たれる。そのため、シフ
トロックプレート170とインナケーブル62を介して
連結されている端末金具64が移動し、キーシリンダ6
7からのキー抜けが防止される。カムフランジ178の
湾曲面はガイドピン173の移動軌跡と一致しているの
で、シフトレバー31がPレンジ以外のレンジにシフト
されている状態では、シフトロックプレート170の姿
勢の拘束により、キーシリンダ67からのキー抜けは防
止される。
【0056】 図35に示す従来装置では、キーがLO
CKの位置以外にある場合は、ソレノイド18が常時通
電状態となり、消費電力が無駄になるが、上記各実施例
ではロック解除を必要となる時(ブーキペダルを踏込ん
だ時)のみソレノイド76が通電状態となり、消費電力
に無駄がない。また、シフトロック解除のための通電時
間が大幅に短縮されることから、電気部品の耐久性も向
上する。
【0057】上記各実施例では、キー20を抜いた状態
でロック解除ボタン82を押すことにより、シフトレバ
ー31をシフトさせることができる。このため、シフト
レバー31をN(自動車のタイヤが回転可能な状態)レ
ンジにシフトさせておけば、キー20を抜いた状態であ
ってもタイヤがロックすることはなく、自動車の製造ラ
インにおける自動車の搬送作業が容易となる。
【0058】
【発明の効果】本発明に係る自動変速機用シフトレバー
装置によれば、つぎの効果が得られる。求項1ないし
4の自動変速機用シフトレバー装置によれば、ブレーキ
ペダルの踏込みによるソレノイドの励磁により、インナ
ケーブルの軸方向の移動規制を解除するようにしたの
で、ソレノイドの吸引力を利用してインナケーブルの軸
方向の移動を規制する従来技術に比べて、ソレノイドへ
の通電時間を大幅に短縮することができる。したがっ
て、電気部品の耐久性を高めることができるとともに、
消費電力を著しく低減することができる。求項1の自
動変速機用シフトレバー装置によれば、シフトロックプ
レートに、付勢手段によってシフトロックプレートの係
合面に付勢されるリンク部材を揺動可能に設けたので、
ブレーキペダルが踏込まれていない場合はディテントピ
ンの動きをリンク部材の規制面で規制することができ、
シフトロックを行うことができる。ブレーキペダルを踏
み込みによるインナケーブルの移動規制が解除された状
態では、ディテントピンを押し下げることによりシフト
ロックプレートとリンク部材とを一体で揺動させること
ができ、シフトロックを解除することができる。ソレノ
イドがバッテリーの電圧降下等により励磁できなくなっ
た場合は、ロック解除ボタンによってリンク部材を付勢
方向と反対側に揺動させることが可能となり、ディテン
トピンと規制面との当接を解除することができる。した
がって、ソレノイドの励磁ができなくとも、ディテント
ピンをシフトボタンの押圧によって所定の位置まで押し
下げることが可能となり、シフトレバーのシフトロック
を解除することができる。求項2の自動変速機用シフ
トレバー装置によれば、シフトロックプレートに、付勢
手段によって連結プレートの係合部に付勢されるリンク
部材を揺動可能に設けたので、ブレーキペダルが踏込ま
れていない場合は、リンク部材と連結プレートとの係合
によりディテントピンの押下げによるシフトロックプレ
ートの揺動が阻止され、シフトロックを行うことができ
る。ブレーキペダルを踏み込みによるインナケーブルの
移動規制が解除された状態では、ディテントピンを押し
下げることによりシフトロックプレートと連結プレート
とを一体で揺動させることができ、シフトロックを解除
することができる。ソレノイドがバッテリーの電圧降下
等により励磁できなくなった場合は、ロック解除ボタン
によってリンク部材を付勢方向と反対側に揺動させるこ
とが可能となり、リンク部材と連結プレートとの係合を
解除することができる。したがって、ソレノイドの励磁
ができなくとも、ディテントピンをシフトボタンの押圧
によって所定の位置まで押し下げることが可能となり、
シフトレバーのシフトロックを解除することができる。
求項3および4の自動変速機用シフトレバー装置によ
れば、ベースプレートに対して揺動可能に設けられるシ
フトロックプレートを、シフトボタンの動きと連動する
ディテントピンの移動方向と同一方向に揺動可能とした
ので、シフトロックの解除の際にディテントピンの押し
下げ力がシフトロックプレートの揺動中心に向って作用
することはほとんどなく、シフトロックプレートを小さ
な力で揺動させることができる。したがって、指による
シフトボタンの操作力は小でよく、シフトレバーの操作
フィーリングを向上させることができる。求項5の自
動変速機用シフトレバー装置によれば、シフトレバーが
Pレンジ以外のレンジにシフトされている状態では、シ
フトロックプレートが揺動角拘束手段によって所定の揺
動角に拘束されるので、シフトロック解除後のシフトレ
バーのシフト操作時にはシフトロックプレートの姿勢を
一定に保つことが可能となる。したがって、ディテント
ピンの押し下げによるシフトロックプレートの揺動角を
そのまま維持することができ、シフトロックプレートと
連動するケーブルの位置変化を利用して例えばキーのキ
ーシリンダからの抜けを防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例に係る自動変速機用シフト
レバー装置の透視断面図である。
【図2】図1の装置を別方向から見た断面図である。
【図3】図1のインナケーブルの動きを阻止するロック
手段およびその近傍の断面図である。
【図4】図3の端末金具およびキーシリンダの位置関係
を示す側面図である。
【図5】図1のシフトロックプレートとリンク部材の分
解斜視図である。
【図6】図1のリンク部材のシフトロックプレートへの
取付け状態を示す断面図である。
【図7】図1のシフトロックプレートのベースプレート
への取付け状態を示す断面図である。
【図8】図3のキーシリンダとキーとの位置関係を示す
正面図である。
【図9】図1のシフトレバーのP位置(ソレノイドの非
励磁時)におけるシフトロックプレートとリンク部材の
位置関係を示す部分拡大正面図である。
【図10】図1のシフトレバーのP位置(ソレノイドの
非励磁時)におけるディテントピンの押圧状態を示す部
分拡大正面図である。
【図11】図1のシフトレバーのP位置(ソレノイドの
励磁時)におけるディテントピンの押圧状態を示す部分
拡大正面図である。
【図12】図1のシフトレバーのP位置(ソレノイドの
故障時)におけるディテントピンの押圧状態を示す部分
拡大正面図である。
【図13】図12の変形例を示す部分拡大正面図であ
る。
【図14】本発明の第2実施例に係る自動変速機用シフ
トレバー装置の透視断面図である。
【図15】図14の装置のシフトロックプレート近傍の
分解斜視図である。
【図16】図14のシフトロックプレートのベースプレ
ートへの取付け状態を示す断面図である。
【図17】図14のリンク部材のシフトロックプレート
への取付け状態を示す断面図である。
【図18】図14のシフトレバーのP位置(ソレノイド
の非励磁時)におけるシフトロックプレートとリンク部
材の位置関係を示す部分拡大正面図である。
【図19】図14のシフトレバーのP位置(ソレノイド
の非励磁時)におけるディテントピンの押圧状態を示す
部分拡大正面図である。
【図20】図14のシフトレバーのP位置(ソレノイド
の励磁時)におけるディテントピンの押圧状態を示す部
分拡大正面図である。
【図21】図14のシフトレバーのP位置(ソレノイド
の故障時)におけるディテントピンの押圧状態を示す部
分拡大正面図である。
【図22】図21のロック解除ボタンの押圧によるシフ
トロック解除後のシフトレバーのシフト動作を示す部分
拡大正面図である。
【図23】本発明の第3実施例に係る自動変速機用シフ
トレバー装置であってシフトレバーがPレンジにある状
態を示す透視断面図である。
【図24】図23の装置におけるソレノイドの非励磁時
におけるディテントピンの押し下げ状態を示す透視断面
図である。
【図25】図23の装置におけるシフトロック解除の状
態を示す透視断面図である。
【図26】図23の装置におけるシフトレバーをPレン
ジ以外のレンジにシフトさせた状態を示す透視断面図で
ある。
【図27】図23の装置のロック解除ボタンによるシフ
トロック解除の状態を示す透視断面図である。
【図28】図23の装置の要部分解斜視図である。
【図29】図1の装置のシフトロック解除動作における
シフトロックプレートとリンク部材との接触面に生じる
力の方向を示す模式図である。
【図30】本発明の第4実施例に係る自動変速機用シフ
トレバー装置であってシフトレバーがPレンジにある状
態を示す透視断面図である。
【図31】図29の装置におけるソレノイドの励磁状態
を示す透視断面図である。
【図32】図29の装置のシフトロック解除の状態を示
す透視断面図である。
【図33】図29の装置のシフトレバーをPレンジ以外
のレンジにシフトさせた状態を示す透視断面図である。
【図34】図29の装置のロック解除ボタンによるシフ
トロック解除の状態を示す透視断面図である。
【図35】従来の自動変速機用シフトレバー装置のシフ
トロック構造の要部拡大断面図である。
【符号の説明】
31 シフトレバー 33 シフトボタン 34 ディテントピン 40 シフトロックプレート 43 ガイド溝 46 係合面 50 リンク部材 55 付勢手段 62 インナケーブル 70 ロック手段 76 ソレノイド 82 ロック解除ボタン 100 シフトロックプレート 110 連結プレート 115 リンク部材 120 付勢手段 130 シフトロックプレート 140 リンク部材 170 シフトロックプレート 180 リンク部材
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F16H 59/00 - 61/12 F16H 61/16 - 61/24 F16H 63/40 - 63/48 B60K 20/02

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ベースプレートに対して揺動可能なシフ
    トレバーと、 前記ベースプレートに対して揺動可能に設けられるシフ
    トロックプレートと、 前記シフトロックプレートと連結されるケーブルと、 前記シフトロックプレートに揺動可能に設けられ、前記
    シフトレバーに設けられたシフトボタンの動きと連動す
    るディテントピンが当接可能な規制面を有し、付勢手段
    を介してシフトロックプレートと連結され、付勢手段の
    付勢方向には前記シフトロックプレートと係合し付勢手
    段の付勢方向と反対方向にはシフトロックプレートと係
    合しないリンク部材と、 前記ケーブルの軸方向の移動を規制し、ブレーキペダル
    の踏込みによるソレノイドの励磁によりケーブルの移動
    規制を解除するロック手段と、 前記リンク部材に当接して前記リンク部材を押すことに
    よりリンク部材を前記付勢方向と反対方向回動させ、
    前記ディテントピンと規制面との当接を解除し、前記デ
    ィテントピンを前記シフトレバーがシフト可能となる位
    置まで押し下げ可能とするロック解除ボタンと、 を備えたことを特徴とする自動変速機用シフトレバー装
    置。
  2. 【請求項2】 ベースプレートに対して揺動可能なシフ
    トレバーと、 前記ベースプレートに対して揺動可能に設けられ、前記
    シフトレバーに設けられたシフトボタンの動きと連動す
    るディテントピンの押圧により揺動するシフトロックプ
    レートと、 前記ベースプレートに対して揺動可能に設けられる連結
    プレートと、 前記連結プレートに連結されるケーブルと、スプリングを介して前記シフトロックプレートと連結さ
    れ、スプリングの付勢方向にはシフトロックプレートと
    係合しスプリングの付勢方向と反対方向にはシフトロッ
    クプレートと相対動可能とされており、 付勢手段による
    付勢力により前記連結プレートの係合部と係合可能なリ
    ンク部材と、 前記ケーブルの軸方向の移動を規制し、ブレーキペダル
    の踏込みによるソレノイドの励磁によりケーブルの移動
    規制を解除するロック手段と、 前記リンク部材に当接して前記リンク部材を押すことに
    よりリンク部材を前記付勢手段による付勢方向と反対方
    向に回動させ、リンク部材と前記連結プレートとの係合
    を解除し、前記ディテントピンを前記シフトレバーがシ
    フト可能となる位置まで押し下げ可能とするロック解除
    ボタンと、 を備えたことを特徴とする自動変速機用シフトレバー装
    置。
  3. 【請求項3】 ベースプレートに対して揺動可能なシフ
    トレバーと、 ベースプレートに対して揺動可能に設けられ、前記シフ
    トレバーに設けられたシフトボタンの動きと連動するデ
    ィテントピンの移動方向と同一方向に揺動可能なシフト
    ロックプレートと、スプリングを介して前記シフトロックプレートと連結さ
    れ、 前記ディテントピンが当接可能な規制面を有し、
    プリングの付勢方向にはシフトロックプレートと係合し
    スプリングの付勢方向と反対方向にはシフトロックプレ
    ートと相対動可能とされているリンク部材と、 前記ベースプレートに揺動可能に設けられ、前記シフト
    ロックプレートとの当接により揺動しケーブルを介して
    連結されるキーロック機構部を駆動するケーブルコネク
    タと、 前記シフトロックプレートとの当接により該シフトロッ
    クプレートの揺動を規制し、ブレーキペダルの踏込みに
    よるソレノイドの励磁によりシフトロックプレートの揺
    動規制を解除するロック手段と、 前記リンク部材に当接して前記リンク部材を押すことに
    よりリンク部材を前記スプリングの付勢方向と反対方向
    回動させ、前記ディテントピンと前記規制面との当接
    解除し、前記ディテントピンを前記シフトレバーがシ
    フト可能となる位置まで押し下げ可能とするロック解除
    ボタンと、 を備えたことを特徴とする自動変速機用シフトレバー装
    置。
  4. 【請求項4】 ベースプレートに対して揺動可能なシフ
    トレバーと、 ベースプレートに対して揺動可能に設けられ、前記シフ
    トボタンの動きと連動するディテントピンの移動方向と
    同一方向に揺動可能なシフトロックプレートと、スプリングを介して前記シフトロックプレートと連結さ
    、前記ディテントピンが当接可能な規制面を有し、
    プリングの付勢方向にはシフトロックプレートと係合し
    スプリングの付勢方向と反対方向にはシフトロックプレ
    ートと相対動可能とされているリンク部材と、 前記シフトロックプレートにケーブルを介して連結さ
    れ、シフトロックプレートの揺動により駆動されるキー
    ロック機構部と、 前記ディテントピンとの当接によりシフトボタンによる
    ディテントピンの移動を阻止する規制アームを有し、ブ
    レーキペダルの踏込みによるソレノイドの励磁による規
    制アームの揺動によりシフトボタンによるディテントピ
    ンの移動を許容するロック手段と、 前記リンク部材に当接して前記リンク部材を押すことに
    よりリンク部材を前記スプリングの付勢方向と反対方向
    回動させ、前記ディテントピンと前記規制面との当接
    解除し、前記ディテントピンを前記シフトレバーがシ
    フト可能となる位置まで押し下げ可能とするロック解除
    ボタンと、 を備えたことを特徴とする自動変速機用シフトレバー装
    置。
  5. 【請求項5】 シフトレバーをPレンジ以外のレンジに
    シフトさせた状態では、シフトロックプレートの揺動角
    を所定の角度に拘束する揺動角拘束手段を備えた請求項
    1ないし4のいずれかに記載の自動変速機用シフトレバ
    ー装置。
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