JPH0886050A - 屋根葺構造 - Google Patents

屋根葺構造

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JPH0886050A
JPH0886050A JP22309494A JP22309494A JPH0886050A JP H0886050 A JPH0886050 A JP H0886050A JP 22309494 A JP22309494 A JP 22309494A JP 22309494 A JP22309494 A JP 22309494A JP H0886050 A JPH0886050 A JP H0886050A
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tiles
roof
corner
tile
laid
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JP22309494A
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Inventor
Takahide Fujiwara
貴英 藤原
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Sekisui Chemical Co Ltd
Original Assignee
Sekisui Chemical Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】屋根の施工作業を簡単化する。 【構成】一定の傾斜角度を持つ屋根に、例えば千鳥格子
状に本体瓦1が敷設された屋根葺構造であって、この施
設された本体瓦1の水平面上に投影したときの働き幅の
縦方向に対する横方向の寸法の比(X′:Y)を、整数
倍(例えば1:2)となるように設定したものである。
また、ここで言う千鳥格子状とは、より正確には、水平
面上に投影したときの働き幅の縦方向の寸法分だけ、上
段あるいは下段の本体瓦1より側方にずらせて敷設した
状態のことであって、X′:Y=1:2の場合にのみ該
当する敷設状態である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、屋根の施工作業の簡単
化を可能とした屋根葺構造に関し、より詳細には、平板
状瓦や波板状瓦等の屋根に施工される瓦の形状に係る。
【0002】
【従来の技術】従来より、屋根に瓦を敷設する場合、屋
根の降り棟部又は谷部では、施工時に実際に瓦を当てが
って、瓦の切断位置及び切断角度を決定している。その
ため、軒先側から例えば7段に瓦を敷設する場合には、
屋根の降り棟部又は谷部では、両側に位置する少なくと
も14枚の瓦についてそれぞれ切断位置及び切断角度の
決定をしなければならない。
【0003】つまり、従来の瓦では、軒先側から各段毎
に瓦を並べて敷設したときに、降り棟部又は谷部の傾斜
部分を埋める瓦の形状が、各段毎に微妙に異なるからで
ある。
【0004】図11は、このような従来の瓦を屋根の降
り棟部又は谷部に敷設したときの施工状態を示してい
る。
【0005】すなわち、屋根の降り棟部53の一方の側
に隣接して敷設される瓦(以下、隅瓦という)について
見ると、軒先51a側である1段目に敷設される隅瓦5
2aは最も大きな台形状となり、2段目に敷設される隅
瓦52bは隅瓦52aよりもやや小さい台形状となり、
3段目に敷設される隅瓦52cは隅瓦52bよりもやや
小さい台形状となり、4段目に敷設される隅瓦52dは
隅瓦52cよりもやや小さい台形状となり、5段目に敷
設される隅瓦52eは隅瓦52dよりもやや面積の小さ
い三角形状となり、6段目に敷設される隅瓦52fは隅
瓦52eよりもやや小さい三角形状となり、7段目に敷
設される隅瓦52gは隅瓦52fよりもやや小さい三角
形状となっている。
【0006】そして、6段目と7段目では、各段の隅瓦
52f,52gに隣接して敷設される本体瓦52h,5
2iもその角部分を斜めに切除する必要が生じている。
【0007】一方、図から分かるように、降り棟部53
の他方の側に敷設される瓦についても同様であって、軒
先51b側である1段目に敷設される隅瓦52jは最も
大きな台形状となり、2段目に敷設される隅瓦52kは
隅瓦52jよりもやや小さい台形状となり、3段目に敷
設される隅瓦52lは隅瓦52kよりもやや小さい台形
状となり、4段目に敷設される隅瓦52mは隅瓦52l
よりもやや面積の小さい三角形状となり、5段目に敷設
される隅瓦52nは隅瓦52mよりもやや小さい三角形
状となり、6段目に敷設される隅瓦52pは隅瓦52n
よりもやや小さい三角形状となり、7段目に敷設される
隅瓦52qは隅瓦52pよりもやや小さい三角形状とな
っている。
【0008】そして、5段目と6段目と7段目では、各
段の隅瓦52n,52p,52qに隣接して敷設される
本体瓦52r,52s,52tもその角部分を斜めに切
除する必要が生じている。
【0009】つまり、図11に示す屋根では、軒先51
a,51b側から7段に瓦を敷設する場合、降り棟部5
3の両側に位置する14枚の隅瓦52a〜52g,52
j〜52q、及び上側2段及び3段の隅瓦52f,52
g,52n,52p,52qに隣接して敷設される5枚
の本体瓦52h,52i,52r,52s,52tの合
計19枚の瓦について、それぞれ実際に屋根の降り棟部
53に瓦を当てがって、切断位置及び切断角度の決定を
しなければならない。
【0010】このように、降り棟部53において、隅瓦
52a〜52g,52j〜52qの形状が微妙に異なる
のは、本体瓦52自体の製造時に、切断する隅瓦の形状
まで考慮されずに本体瓦52の形状が決定されているた
めであり、また施工時においても、隅瓦の形状まで考慮
せずに本体瓦52の敷設を行うからである。
【0011】一方、屋根の施工現場において、隅瓦の切
断位置と切断角度との決定及び切断といった煩わしい作
業を解消するものとして、例えば実開平2−91820
号公報に示された隅棟に葺かれる一体型の隅棟瓦が提供
されている。
【0012】この隅棟瓦60は、図12及び図13に示
すように、降り棟部である対角線64を介して、平面視
が左右略対象形状となっている。つまり、全体の平面形
状が略方形状に形成されており、また対角線64を境界
として、屋根の勾配に合わせて中央凸に折曲されている
とともに、対角線64の左右両側に、直角三角片61
A,61Bが設けられている。そして、一方の直角三角
片61Aの側縁に沿って水切段差部62が設けられてい
るとともに、他方の直角三角片61Bの側縁に沿って、
隣接して葺かれる本体瓦の水切段差部62に載せられる
ラップ部63が設けられた構造となっている。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記し
た従来の隅棟瓦60を用いる施工方法では、屋根の勾配
が複数種類ある場合には、各勾配に合わせた複数種類の
隅棟瓦60を製造する必要がある。また、屋根の長さ
(桁行方向及び流れ方向の長さ)及び瓦の長さによって
は、降り棟部の近傍に敷設された本体瓦の端縁と、隅棟
瓦60の水切段差部62又はラップ部63との位置関係
が必ずしも一致しないことから、この場合には、隣接す
る本体瓦の端部を所定長さ切断するか、又は隅棟瓦60
の方を流れ方向に所定幅切断する必要が生じる。
【0014】このとき、隅棟瓦60の両端部が水切段差
部62とラップ部63となっている場合には、隅棟瓦6
0を切断すると、この部分を落としてしまうことになる
ので、途中の部分を所定幅切断して、その切断端面同士
を再び接合するといった極めて面倒な作業が必要とな
る。
【0015】また、隅棟瓦60を切断しない場合には、
本体瓦を切断して長さ調整することになるが、本体瓦の
両端部に水切段差部とラップ部とを設けている場合に
は、隅棟瓦60の切断と同様、この水切段差部とラップ
部とを落としてしまうことになるので、途中の部分を所
定幅切断して、その切断端面同士を再び接合するといっ
た極めて面倒な作業が必要となる。
【0016】本発明は上記課題を解決すべく創案された
ものであり、その目的は、屋根の降り棟部又は谷部にお
ける瓦の調整工程を簡単化した屋根葺構造を提供するこ
とにある。
【0017】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本発明の請求項1記載の屋根葺構造は、一定の傾斜
角度を持つ屋根に升目状に瓦が敷設された屋根葺構造に
適用し、この敷設された瓦が水平面上に投影されたとき
の縦及び横の働き幅の寸法比が1:1となるように設定
されているものである。
【0018】また、本発明の請求項2記載の屋根葺構造
は、請求項1記載の屋根葺構造において、設定された寸
法比(1:1)となる働き幅を示す印が瓦の表面に付さ
れているものである。
【0019】また、本発明の請求項3記載の屋根葺構造
は、一定の傾斜角度を持つ屋根の流れ方向に沿って多段
に瓦が敷設される屋根葺構造に適用し、この敷設された
瓦が水平面上に投影されたときの働き幅の縦方向の寸法
に対する横方向の寸法の比が、2以上の整数倍となるよ
うに設定され、この水平面上に投影されたときの働き幅
の縦方向の寸法分だけ上段あるいは下段の瓦より側方に
ずらせてなるものである。
【0020】また、本発明の請求項4記載の屋根葺構造
は、請求項3記載の屋根葺構造において、設定された寸
法比(2以上のの整数倍)となる働き幅を示す印が瓦の
表面に付されているものである。
【0021】また、本発明の請求項5記載の屋根葺構造
は、一定の傾斜角度を持つ屋根の流れ方向に沿って多段
に敷設された瓦が水平面上に投影されたときの働き幅の
縦方向の寸法に対する横方向の寸法の比が整数倍となる
ように、表面に印が付されているとともに、この印が、
傾斜角度の異なる複数種類の屋根に対応して、それぞれ
の傾斜角度に応じた位置に複数種類付されているもので
ある。
【0022】
【作用】請求項1記載の屋根葺構造の作用について述べ
る。
【0023】一定の傾斜角度を持つ屋根に升目状に敷設
された瓦の水平面上に投影されたときの縦及び横の働き
幅の寸法比が1:1となるように設定されている。
【0024】ここで、働き幅とは、図9に示すように、
上下左右に隣接して敷設される瓦の重なり部分を除い
た、実際に表面に現れる部分の縦及び横の幅(X,Y)
をいう。従って、1:1とは、図1に示すように、水平
面上に投影した場合の寸法X′とYとの比が1:1にな
ることをいう。
【0025】屋根の隣合う傾斜面の傾斜角度が同じであ
る場合、水平面上に投影したときの降り棟部又は谷部の
傾斜角度は、軒先のラインに対して45度の角度とな
る。そのため、水平面上に投影したときの瓦の働き幅の
縦及び横の寸法比を1:1となるように設定することに
より、降り棟部又は谷部に隣接して敷設される瓦(隅
瓦)の形状は、各段について同一形状となる(図1参
照)。
【0026】請求項3記載の屋根葺構造の作用について
述べる。
【0027】一定の傾斜角度を持つ屋根の流れ方向に沿
って多段に瓦が敷設されるとともに、この敷設された瓦
が水平面上に投影されたときの働き幅の縦方向の寸法に
対する横方向の寸法の比が、2以上の整数倍となるよう
に設定されている。そして、この水平面上に投影された
ときの働き幅の縦方向の寸法分だけ上段あるいは下段の
瓦より側方にずらせて敷設されている。
【0028】屋根の隣合う傾斜面の傾斜角度が同じであ
る場合、水平面上に投影したときの降り棟部又は谷部の
傾斜角度は、軒先のラインに対して45度の角度とな
る。そのため、水平面上に投影したときの瓦の働き幅の
縦方向に対する横方向の寸法比を、2以上の整数倍(例
えば、縦:横が1:2、1:3、1:4等)となるよう
に設定することにより、一方の降り棟部又は谷部に隣接
して敷設される瓦(隅瓦)の形状は、各段について同一
形状となる(図3,5,6のそれぞれにおいて、図面
中、左側の降り棟部又は谷部を参照)。
【0029】一方、図5,6のそれぞれにおいて、図面
中、右側の降り棟部又は谷部では、各段について同一形
状とはなっていない。しかしながら、各図から分かるよ
うに、働き幅を水平面上に投影したときの縦及び横の寸
法比を1:2とした場合(図3参照)では、2段目毎に
同じ形状の隅瓦(2種類の隅瓦を斜線により示す)とな
り、縦及び横の寸法比を1:3とした場合(図5参照)
では、3段目毎に同じ形状の隅瓦(3種類の隅瓦を斜線
により示す)となり、縦及び横の寸法比を1:4とした
場合(図6参照)では、4段目毎に同じ形状の隅瓦(4
種類の隅瓦を斜線により示す)となっている。
【0030】つまり、縦及び横の寸法比を1:2とした
場合には、施工時に2種類の隅瓦のみを切断するだけで
足り、縦及び横の寸法比を1:3とした場合には、施工
時に3種類の隅瓦を切断するだけで足り、縦及び横の寸
法比を1:4とした場合には、施工時に4種類の隅瓦を
切断するだけで足りることになる。すなわち、従来の瓦
を用いて施工する場合のように、全ての段について隅瓦
を切断する必要はないので、その分、施工作業の簡単化
が図られているといえる。
【0031】請求項2及び4記載の屋根葺構造の作用に
ついて述べる。
【0032】一定の傾斜角度を持つ屋根に敷設されたと
きの瓦の働き幅の縦方向に対する横方向の寸法比を整数
倍(例えば、縦:横=1:1、1:2、1:3、1:4
等)となるように設定するとともに、その設定した寸法
比となる働き幅を示す印を表面に付している。そのた
め、施工時にこの印のあるところまで上段の瓦を被せる
ように敷設するだけで、水平面上に投影したときの瓦の
働き幅の縦方向に対する横方向の寸法比を正確に整数倍
とすることができる。
【0033】請求項5記載の屋根葺構造の作用について
述べる。
【0034】瓦の働き幅の縦及び横の寸法が同じであっ
ても、施工すべき屋根の傾斜角度が異なる場合には、水
平面上に投影したときに、働き幅の縦方向に対する横方
向の寸法比が必ずしも整数倍とはならない。そのため、
このような場合には、傾斜角度の異なる複数種類の屋根
に対応して、それぞれの傾斜角度に応じた位置に複数種
類の印を付しておく(図8参照)。
【0035】これにより、施工時に、屋根の傾斜角度に
合わせて、対応する印のあるところまで上段の瓦を被せ
るように敷設するだけで、水平面上に投影したときの瓦
の働き幅の縦方向に対する横方向の寸法比を整数倍(す
なわち、縦:横=1:1、1:2、1:3、1:4等)
とすることができる。
【0036】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図面を参照して説
明する。
【0037】図1は、本発明の請求項1に対応した屋根
葺構造の実施例であって、屋根に敷設した瓦を水平面上
に投影したときの状態を示している。ただし、本実施例
は、寄棟屋根に瓦を枡目状に敷設した場合を示してい
る。また、以下の説明では、便宜上、棟部に接して切断
されている瓦を隅瓦と称し、それ以外の瓦を本体瓦と称
する。
【0038】すなわち、一定の傾斜角度を持つ寄棟屋根
に升目状に敷設されたときの各本体瓦6,6・・・の縦
及び横の働き幅(X,Y)の寸法比が、水平面上に投影
したときにX′:Y=1:1となるように設定されてい
る。
【0039】屋根の隣合う傾斜面の傾斜角度が同じであ
る場合、水平面上に投影したときの降り棟部(又は谷
部)2の傾斜角度αは、軒先のラインLに対して45度
の角度となる。そのため、水平面上に投影したときの各
本体瓦6,6・・・の働き幅の縦及び横の寸法比X′:
Yが1:1となるように設定することにより、降り棟部
(又は谷部)2に隣接して敷設される隅瓦6aの形状
は、各段について同一形状となる(図1参照)。
【0040】ただし、図1は隅瓦6aが直角二等辺三角
形となる場合を例示している。そして、この場合には、
隅瓦6aの切断は1種類で良いことになる。
【0041】しかしながら、屋根の長さと敷設される本
体瓦6,6・・・の長さ(幅)との関係から、降り棟部
(又は谷部)2での本体瓦6,6・・・の敷設状態が図
2に示す状態となった場合には、三角形の隅瓦6bの他
に、これに隣接して角部を三角形状に切除した隅瓦6c
が必要となる。すなわち、この場合には、三角形の隅瓦
6bと、角部を三角形状に切除した隅瓦6cの2種類の
隅瓦を切断する作業が必要となる。ただし、水平面上に
投影したときの各本体瓦6,6・・・の働き幅の縦及び
横の寸法比(X′:Y)が1:1である限り、これ以上
に切断すべき瓦の枚数が増えることはない。
【0042】つまり、屋根の降り棟部(又は谷部)2に
敷設される隅瓦6b(場合によってはこれに隣接する隅
瓦6cを含む)の寸法は最下段から最上段まで全て同一
形状となる。よって、この部分に敷設される隅瓦6b
(場合によってはこれに隣接する隅瓦6cを含む)は、
全ての段において同一形状、同一寸法で済むことから、
一つの段の隅瓦6b(場合によってはこれに隣接する隅
瓦6cを含む)の寸法を決めると、残りの段全ての隅瓦
6b(場合によってはこれに隣接する隅瓦6cを含む)
はこれと同一寸法に切断すればよく、各段毎に隅瓦6b
(場合によってはこれに隣接する隅瓦6cを含む)の寸
法を測って切断する手間が省けるものである。
【0043】つまり、屋根の一つの傾斜面について見た
場合、例えばその傾斜面の左側の棟部に敷設された瓦の
状態が図1に示す状態となり、右側の棟部に敷設された
瓦の状態が図2に示す状態となった場合には、施工時に
3種類の隅瓦6a,6b,6cを切断するだけでよいこ
とになる。
【0044】すなわち、従来、時間のかかっていた各段
毎の隅瓦の切断位置と切断角度とを決める工程が1工程
で済むことから、屋根の施工が簡単になり、時間も短縮
されるものである。また、最下段から最上段まで同一形
状の隅瓦6a,6b,6cが敷設されるので、見た目の
仕上がりも綺麗なものとなる。なお、図10に示すよう
に、降り棟部(又は谷部)2を最終的には板金等41で
被せて調整できるので、切断する隅瓦6a,6b,6c
の切断寸法はある程度の誤差があっても支障がない。
【0045】図3は、本発明の請求項3に対応した屋根
葺構造の実施例であって、屋根に敷設した本体瓦1,1
・・・を水平面上に投影したときの状態を示している。
ただし、本実施例は、寄棟屋根に本体瓦1,1・・・を
千鳥格子状に敷設した場合を示している。
【0046】すなわち、一定の傾斜角度を持つ寄棟屋根
に千鳥格子状に敷設されたときの各本体瓦1,1・・・
の働き幅の縦及び横の寸法比(X,Y)が、水平面上に
投影したときにX′:Y=1:2となるように設定され
ている。つまり、隣接する各段において桁行方向に沿っ
て敷設された本体瓦1,1・・・は、その上段に敷設さ
れた本体瓦1,1・・・に対して、隣接する下段に敷設
された本体瓦1,1・・・が、その本体瓦1,1・・・
の縦方向の寸法分だけ一方向(本実施例では、左右いず
れの方向でも同じである)にずらせて敷設された屋根葺
構造となっている。
【0047】屋根の隣合う傾斜面の傾斜角度が同じであ
る場合、水平面上に投影したときの降り棟部(又は谷
部)2の傾斜角度αは、軒先のラインLに対して45度
の角度となる。そのため、水平面上に投影したときの各
本体瓦1,1・・・の働き幅の縦及び横の寸法比X′:
Yが1:2となるように設定することにより、降り棟部
(又は谷部)2に隣接して敷設される隅瓦1aの形状
は、各段について同一形状となる(図3参照)。
【0048】ただし、図3は隅瓦1aが台形状となる場
合を例示している。そして、この場合には、隅瓦1aの
切断は1種類で良いことになる。
【0049】しかしながら、屋根の長さと敷設される本
体瓦1,1・・・の長さ(幅)との関係から、降り棟部
(又は谷部)2での本体瓦1,1・・・の敷設状態が図
4に示す状態となった場合には、三角形の隅瓦1bの他
に、これに隣接して角部を台形状に切除した隅瓦1cが
必要となる。すなわち、この場合には、三角形の隅瓦1
bと、角部を台形状に切除した隅瓦1cの2種類の隅瓦
を切断する作業が必要となる。ただし、水平面上に投影
したときの各本体瓦1,1・・・の働き幅の縦及び横の
寸法比(X′:Y)が1:2である限り、これ以上に切
断すべき瓦の枚数が増えることはない。
【0050】つまり、屋根の降り棟部(又は谷部)2に
敷設される隅瓦1a(場合によってはこれに隣接する隅
瓦1bを含む)の寸法は最下段から最上段まで全て同一
形状となる。よって、この部分に敷設される隅瓦1a
(場合によってはこれに隣接する隅瓦1bを含む)は、
全ての段において同一形状、同一寸法で済むことから、
一つの段の隅瓦1a(場合によってはこれに隣接する隅
瓦1bを含む)の寸法を決めると、残りの段全ての隅瓦
1a(場合によってはこれに隣接する隅瓦1bを含む)
はこれと同一寸法に切断すればよく、各段毎に隅瓦1a
(場合によってはこれに隣接する隅瓦1bを含む)の寸
法を測って切断する手間が省けるものである。
【0051】つまり、屋根の一つの傾斜面について見た
場合、例えばその傾斜面の左側の棟部に敷設された瓦の
状態が図3に示す状態となり、右側の棟部に敷設された
瓦の状態が図4に示す状態となった場合には、施工時に
3種類の隅瓦1a,1b,1cを切断するだけでよいこ
とになる。
【0052】すなわち、従来、時間のかかっていた各段
毎の隅瓦の切断位置と切断角度とを決める工程が1工程
で済むことから、屋根の施工が簡単になり、時間も短縮
されるものである。また、最下段から最上段まで同一形
状の隅瓦1a,1b,1cが敷設されるので、見た目の
仕上がりも綺麗なものとなる。なお、図10に示す場合
と同様、降り棟部(又は谷部)2を最終的には板金等4
1で被せて調整できるので、切断する隅瓦1a,1b,
1cの切断寸法はある程度の誤差があっても支障がな
い。
【0053】図5は、本発明の請求項3に対応した屋根
葺構造の他の実施例であって、屋根に敷設した本体瓦
7,7・・・を水平面上に投影したときの状態を示して
いる。ただし、本実施例は、一定の傾斜角度を持つ寄棟
屋根に敷設されたときの各本体瓦7,7・・・の働き幅
の縦及び横の寸法比(X,Y)が、水平面上に投影した
ときにX′:Y=1:3となるように設定されている。
また、隣接する各段において桁行方向に沿って敷設され
た本体瓦7,7・・・は、その上段に敷設された本体瓦
7,7・・・に対して、隣接する下段に敷設された本体
瓦7,7・・・が、その本体瓦7,7・・・の縦方向の
寸法分だけ一方向(本実施例では、左方向)にずらせて
敷設された屋根葺構造となっている。
【0054】このように、水平面上に投影したときの各
本体瓦7,7・・・の働き幅の縦及び横の寸法比X′:
Yが1:3となるように設定することにより、図面中左
側の降り棟部(又は谷部)2に隣接して敷設される隅瓦
7aの形状は、各段について同一形状となる(図5参
照)。
【0055】一方、屋根の長さと敷設される本体瓦7,
7・・・の長さ(幅)との関係から、図面中右側の降り
棟部(又は谷部)2では、各隅瓦7b,7c、7d・・
・が各段について同一形状とならない場合がある。しか
しながら、図から分かるように、働き幅を水平面上に投
影したときの縦及び横の寸法比を1:3とした場合に
は、3段目毎に同じ形状の隅瓦7b,7c,7d(この
3種類の隅瓦に図面中左下がりの斜線を付して示す)と
なっている。
【0056】また、屋根の長さと敷設される本体瓦7,
7・・・の長さ(幅)との関係によっては、図面中右側
の降り棟部(又は谷部)2′が破線で示す位置となる場
合がある。そして、この場合には、例えば上から3段目
の隅瓦については、三角形状の隅瓦7d′(隅瓦7dを
破線で切除した残りの部分を示す)と、これに隣接して
角部を台形状に切除した隅瓦7e(図面中右下がりの斜
線を付して示す)の2種類の隅瓦となる。
【0057】つまり、縦及び横の寸法比を1:3とした
場合には、施工時に最小で1種類の隅瓦7a、最大でも
4種類又は5種類の隅瓦7a,7b,7c,7d又は7
a,7b,7c,7d′,7eを切断するだけで足りる
ことになる。すなわち、従来の瓦を用いて施工する場合
のように、全ての段について隅瓦を切断する必要はない
ので、その分、施工作業の簡単化が図られているといえ
る。
【0058】図6は、本発明の請求項3に対応した屋根
葺構造のさらに他の実施例であって、屋根に敷設した本
体瓦8,8・・・を水平面上に投影したときの状態を示
している。ただし、本実施例は、一定の傾斜角度を持つ
寄棟屋根に敷設されたときの各本体瓦8,8・・・の働
き幅の縦及び横の寸法比(X,Y)が、水平面上に投影
したときにX′:Y=1:4となるように設定されてい
る。また、隣接する各段において桁行方向に沿って敷設
された本体瓦8,8・・・は、その上段に敷設された本
体瓦8,8・・・に対して、隣接する下段に敷設された
本体瓦8,8・・・が、その本体瓦8,8・・・の縦方
向の寸法分だけ一方向(本実施例では、左方向)にずら
せて敷設された屋根葺構造となっている。
【0059】このように、水平面上に投影したときの各
本体瓦8,8・・・の働き幅の縦及び横の寸法比X′:
Yが1:4となるように設定することにより、図面中左
側の降り棟部(又は谷部)2に隣接して敷設される隅瓦
8aの形状は、各段について同一形状となる(図6参
照)。
【0060】一方、屋根の長さと敷設される本体瓦8,
8・・・の長さ(幅)との関係から、図面中右側の降り
棟部(又は谷部)2では、各隅瓦8b,8c・・・が各
段について同一形状とならない場合がある。しかしなが
ら、図から分かるように、働き幅を水平面上に投影した
ときの縦及び横の寸法比を1:4とした場合には、2段
目毎に同じ形状の隅瓦8b,8c(この2種類の隅瓦に
図面中左下がりの斜線を付して示す)となっている。
【0061】また、屋根の長さと敷設される本体瓦8,
8・・・の長さ(幅)との関係によっては、図面中右側
の降り棟部(又は谷部)2′が破線で示す位置となる場
合がある。そして、この場合には、例えば上から2段目
の隅瓦については、三角形状の隅瓦8c′(隅瓦8cを
破線で切除した残りの部分を示す)と、これに隣接して
角部を台形状に切除した隅瓦8d(図面中右下がりの斜
線を付して示す)の2種類の隅瓦となる。
【0062】つまり、縦及び横の寸法比を1:4とした
場合には、施工時に最小で1種類の隅瓦8a、最大でも
3種類又は4種類の隅瓦8a,8b,8c又は8a,8
b,8c′,8dを切断するだけで足りることになる。
すなわち、従来の瓦を用いて施工する場合のように、全
ての段について隅瓦を切断する必要はないので、その
分、施工作業の簡単化が図られているといえる。
【0063】なお、上記2つの実施例から、次のことが
推認される。
【0064】すなわち、一定の傾斜角度を持つ寄棟屋根
に敷設されたときの各本体瓦の働き幅を水平面上に投影
したときの縦及び横の寸法比(X′:Y)を1:5とし
た場合には、図5に示す1:3の場合の実施例からも分
かるように、施工時に切断する隅瓦を最小の場合は1種
類、最大の場合でも7種類とすることができる。つま
り、本体瓦の働き幅を水平面上に投影したときの縦方向
に対する横方向の寸法比が奇数倍の場合には、最小で1
種類、最大ではその奇数値に2を足した数の種類だけ、
施工時に隅瓦の切断を行えばよいことになる。
【0065】また、一定の傾斜角度を持つ寄棟屋根に敷
設されたときの各本体瓦の働き幅を水平面上に投影した
ときの縦及び横の寸法比(X′:Y)を1:6とした場
合には、図6に示す1:4の場合の実施例からも分かる
ように、施工時に切断する隅瓦を最小の場合は1種類、
最大の場合でも5種類のみとすることができる。つま
り、本体瓦の働き幅を水平面上に投影したときの縦方向
に対する横方向の寸法比が偶数倍の場合には、最小で1
種類、最大ではその偶数値を2で割った値に2を足した
数の種類だけ、施工時に隅瓦の切断を行えばよいことに
なる。
【0066】図7は、本発明の請求項2及び4に対応し
た屋根葺構造の実施例を示している。ただし、図には、
働き幅の縦及び横の寸法比(X,Y)が、水平面上に投
影したときに1:2となる本体瓦1のみを示している
が、水平面上に投影したときの働き幅の縦及び横の寸法
比が、1:1、1:3、1:4となる本体瓦6,7,8
についても同様である。
【0067】すなわち、本体瓦1の表面に、働き幅を示
す印11が付されたものである。この印11は、例えば
屋根勾配が3.5(寸)の場合には、縦:横の寸法比
X:Yが1.059:2となる位置に付されている。こ
れにより、施工時にこの印11のあるところまで上段の
本体瓦1を被せるように敷設すると、これを水平面上に
投影したときの働き幅の縦及び横の寸法比X′:Yが
1:2となるものである。
【0068】因みに、屋根勾配が4.5(寸)の場合に
は、この印11は働き幅の縦:横の寸法比X:Yが1.
097:2となる位置に付され、また屋根勾配が5.5
(寸)の場合には、この印11は働き幅の縦:横の寸法
比X:Yが1.141:2となる位置に付されることに
なる。
【0069】このように、印11によって示された働き
幅の縦:横の寸法比X:Yが異なるのは、屋根に敷設さ
れた瓦の働き幅を同じにしても、施工すべき屋根の傾斜
角度が異なる場合には、水平面上に投影したときの働き
幅の縦及び横の寸法比X′:Yが1:2とはならないか
らである。そのため、傾斜角度の異なる複数種類の屋根
に対応して、それぞれの傾斜角度に応じた位置に印11
を付した複数種類の瓦が必要となるのである。
【0070】図8は、本発明の請求項5に対応した屋根
葺構造の実施例を示している。ただし、図には、働き幅
の縦及び横の寸法比(X,Y)が、水平面上に投影した
ときに1:2となる本体瓦1のみを示しているが、水平
面上に投影したときの働き幅の縦及び横の寸法比が、
1:1、1:3、1:4となる本体瓦6,7,8につい
ても同様である。
【0071】図8に示した本体瓦1は、上記した各屋根
勾配に対応した印11を1枚の瓦1の表面に付したもの
であり、11aが3.5寸の屋根勾配に対応した印、1
1bが4.5寸の屋根勾配に対応した印、11cが5.
5寸の屋根勾配に対応した印をそれぞれ示している。
【0072】このように、複数種類の印11a〜11c
を1枚の瓦1に付しておくことにより、施工時の屋根の
傾斜角度に合わせて、対応する印11a〜11cのある
ところまで上段の瓦を被せるように敷設するだけで、水
平面上に投影したときの瓦の働き幅の縦及び横の寸法比
X′:Yを1:2とすることができるものである。
【0073】次に、このような本体瓦1を用いて屋根を
施工する場合の手順について説明する。
【0074】まず、葺き始めである1段目において、桁
行方向(軒先)に沿って本体瓦1,1・・・を順次敷設
して行く。そして、最後に降り棟部(又は谷部)2に本
体瓦1を当てがい、その切断位置及び切断角度を合わせ
て本体瓦1を切断し、隅瓦1aを作製する。しかる後、
この切断した隅瓦1aと同寸法の隅瓦1aを所定枚数切
断して、2段目以降、1段目と同様にして本体瓦1を敷
設して行く。
【0075】つまり、1段目に敷設された本体瓦1,1
・・・に沿って、2段目に本体瓦1,1・・・を順次敷
設して行き、降り棟部(又は谷部)2では、予め切断し
ておいた隅瓦1aを敷設する。このような作業を最上段
まで行って、本体瓦1の敷設を終了する。
【0076】すなわち、本発明の屋根葺構造とすること
により、降り棟部(又は谷部)2に敷設される隅瓦1a
をまとめて切断することができるので、切断作業を簡単
かつ迅速に行うことが可能となる。また、降り棟部(又
は谷部)2には、同寸法の隅瓦1aが敷設されることに
なるので、見た目にも綺麗な仕上がりとなる。
【0077】なお、上記実施例では、図7及び図8に示
すように、印11(11a〜11c)は、横幅を基準と
して縦幅を決定すべく、本体瓦1の横方向に沿って付し
ているが、縦幅を基準として横幅を決定するように、本
体瓦1の縦方向に沿って付してもよい。
【0078】
【発明の効果】本発明の請求項1記載の屋根葺構造によ
れば、一定の傾斜角度を持つ屋根に升目状に敷設された
瓦の水平面上に投影されたときの縦及び横の働き幅の寸
法比が1:1となるように設定したことにより、隅瓦の
種類を1種類から3種類までとすることができる。その
ため、施工時の隅瓦の切断もこの1種類から3種類まで
のものを必要枚数だけ切断すればよく、瓦の切断作業を
簡単かつ迅速に行うことができるものである。
【0079】また、本発明の請求項3記載の屋根葺構造
によれば、一定の傾斜角度を持つ屋根の流れ方向に沿っ
て多段に瓦が敷設されるとともに、この敷設された瓦が
水平面上に投影されたときの働き幅の縦方向の寸法に対
する横方向の寸法の比が、2以上の整数倍となるように
設定されている。そして、この水平面上に投影されたと
きの働き幅の縦方向の寸法分だけ上段あるいは下段の瓦
より側方にずらせて敷設されているので、一方の側の降
り棟部又は谷部に隣接して敷設される隅瓦の形状を1種
類とすることができる。また、他方の側の降り棟部又は
谷部が、各段について同一形状とならない場合であって
も、一定周期毎に同一形状の隅瓦となることから、その
種類分だけ施工時に隅瓦を切断するだけで足りることに
なる。すなわち、従来の瓦を用いて施工する場合のよう
に、全ての段について隅瓦を切断する必要はないので、
その分、施工作業の簡単化が図られている。
【0080】また、本発明の請求項2及び4記載の屋根
葺構造によれば、一定の傾斜角度を持つ屋根に敷設され
たときの瓦の働き幅の縦方向に対する横方向の寸法比を
整数倍となるように設定するとともに、その設定した寸
法比となる働き幅を示す印を表面に付しているので、施
工時に、この印のあるところまで上段の瓦を被せるよう
に敷設するだけで、水平面上に投影したときの瓦の働き
幅の縦方向に対する横方向の寸法比を正確に整数倍とす
ることができるものである。
【0081】また、本発明の請求項5記載の屋根葺構造
によれば、傾斜角度の異なる複数種類の屋根に対応し
て、それぞれの傾斜角度に応じた位置に複数種類の印を
付しているので、施工時に、屋根の傾斜角度に合わせ
て、対応する印のあるところまで上段の瓦を被せるよう
に敷設するだけで、水平面上に投影したときの瓦の働き
幅の縦方向に対する横方向の寸法比を正確に整数倍とす
ることができるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の請求項1に対応した屋根葺構造の実施
例であって、屋根に敷設した瓦を水平面上に投影したと
きの状態を示す投影図である。
【図2】本発明の請求項1に対応した屋根瓦の他の実施
例であって、屋根に敷設した瓦を水平面上に投影したと
きの状態を示す投影図である。
【図3】本発明の請求項3に対応した屋根葺構造の実施
例であって、屋根に敷設した瓦を水平面上に投影したと
きの状態を示す投影図である。
【図4】本発明の請求項3に対応した屋根瓦の他の実施
例であって、屋根に敷設した瓦を水平面上に投影したと
きの状態を示す投影図である。
【図5】屋根に敷設された本体瓦の働き幅を水平面上に
投影したときの縦及び横の寸法比を1:3とした場合の
例を示す水平面上への投影図である。
【図6】屋根に敷設された本体瓦の働き幅を水平面上に
投影したときの縦及び横の寸法比を1:4とした場合の
例を示す水平面上への投影図である。
【図7】本発明の請求項2に対応した屋根瓦の他の実施
例であって、表面に働き幅を示す印が付された状態を示
す斜視図である。
【図8】本発明の請求項3に対応した屋根瓦の他の実施
例であって、表面に働き幅を示す印が複数種類付された
状態を示す斜視図である。
【図9】働き幅を説明するための図である。
【図10】降り棟部を板金等で被覆した状態を示す図で
ある。
【図11】従来の瓦を屋根の降り棟部に敷設したときの
施工状態を水平面上へ投影したときの投影図である。
【図12】従来の隅棟瓦を示す平面図である。
【図13】図12に示す隅棟瓦のIII−III線に沿う断面
図である。
【符号の説明】
1,6,7,8 本体瓦 11 印

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一定の傾斜角度を持つ屋根に升目状に瓦
    が敷設された屋根葺構造であって、この敷設された瓦が
    水平面上に投影されたときの縦及び横の働き幅の寸法比
    が1:1となるように設定されていることを特徴とする
    屋根葺構造。
  2. 【請求項2】 設定された寸法比となる働き幅を示す印
    が瓦の表面に付されていることを特徴とする請求項1記
    載の屋根葺構造。
  3. 【請求項3】 一定の傾斜角度を持つ屋根の流れ方向に
    沿って多段に瓦が敷設される屋根葺構造であって、この
    敷設された瓦が水平面上に投影されたときの働き幅の縦
    方向の寸法に対する横方向の寸法の比が、2以上の整数
    倍となるように設定され、この水平面上に投影されたと
    きの働き幅の縦方向の寸法分だけ上段あるいは下段の瓦
    より側方にずらせてなることを特徴とする屋根葺構造。
  4. 【請求項4】 設定された寸法比となる働き幅を示す印
    が瓦の表面に付されていることを特徴とする請求項3記
    載の屋根葺構造。
  5. 【請求項5】 前記印は、傾斜角度が異なる複数種類の
    屋根に対応して、それぞれの傾斜角度に応じた位置に複
    数種類付されていることを特徴とする請求項2又は4記
    載の屋根葺構造。
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