JPH11172852A - 瓦部材及び屋根葺きを行うシステム - Google Patents

瓦部材及び屋根葺きを行うシステム

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JPH11172852A
JPH11172852A JP9345235A JP34523597A JPH11172852A JP H11172852 A JPH11172852 A JP H11172852A JP 9345235 A JP9345235 A JP 9345235A JP 34523597 A JP34523597 A JP 34523597A JP H11172852 A JPH11172852 A JP H11172852A
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JP
Japan
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roof
tile
tile member
roof surface
shape
Prior art date
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JP9345235A
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English (en)
Inventor
Kazunori Nishio
和典 西尾
Tomohisa Kimura
友久 木村
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National House Industrial Co Ltd
Original Assignee
National House Industrial Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 屋根面に横一列に複数段敷設した場合、側端
部に位置する瓦部材が屋根面の側辺を横切る位置を一定
にすることができる。 【解決手段】 二等辺三角形状又は二等辺三角形状の上
部を底辺に平行に切断した等脚台形状の屋根面1に、横
一列に複数段敷設して屋根葺きを行う際に使用する略矩
形状の瓦部材2である。略矩形状の瓦部材の横寸法を
A、縦寸法をBとし、上記二等辺三角形状の底辺の長さ
をL、高さをHとした場合に、B/A=H/L又はB/
2A=H/Lに形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、瓦部材及び屋根葺
きを行うシステムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】寄棟屋根において一般に屋根面は二等辺
三角形状又は二等辺三角形状の上部を底辺に平行に切断
した等脚台形状をしている。例えば、図2に示すような
寄棟屋根において、妻側は二等辺三角形状をし、桁側は
二等辺三角形状の上部を底辺に平行に切断した等脚台形
状をしている。このような二等辺三角形状又は二等辺三
角形状の上部を底辺に平行に切断した等脚台形状をした
屋根面に瓦部材を横一列に複数段敷設した場合、図13
に示すように、各段の側端部に位置する瓦部材2の二等
辺三角形状又は二等辺三角形状の傾斜した側辺からはみ
出す部分の大きさが一定ではなく、したがって、各段の
側端部に位置する瓦部材2を屋根面形状に合わせて切断
するのが一定にできないという問題があった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記の従来例
の問題点に鑑みて発明したものであって、屋根面に横一
列に複数段敷設した場合、側端部に位置する瓦部材が屋
根面の側辺を横切る位置を一定にすることができる瓦部
材及び屋根葺きを行うシステムを提供することを課題と
するものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記従来例の課題を解決
するために本発明においては、方形屋根又は寄棟屋根に
おいて妻側の屋根面1aと桁側の屋根面1bとの屋根勾
配が同じになった屋根において、二等辺三角形状又は二
等辺三角形状の上部を底辺に平行に切断した等脚台形状
の屋根面1に、横一列に複数段敷設して屋根葺きを行う
際に使用する略矩形状の瓦部材2であって、その略矩形
状の瓦部材の横寸法をA、縦寸法をBとし、上記二等辺
三角形状の底辺の長さをL、高さをHとした場合に、B
/A=H/L又はB/2A=H/Lに形成したことを特
徴とするものである。このような構成とすることで、本
発明の瓦部材2を屋根面1に横一列に複数段敷設を行う
と、各段の側端部に位置する瓦部材2を屋根面1の側辺
が横切る位置が一定となるものである。
【0005】また、瓦部材2が複数の瓦形状を一体に形
成したものであることが好ましい。このような構成とす
ることで、瓦部材2が複数の瓦形状を一体に形成した大
型のものとなり、施工性が良くなるものである。また、
横一列に複数段敷設する際に、端部に位置する瓦部材2
を屋根面形状に合わせて切断するための目印3を瓦部材
2に形成することが好ましい。このような構成とするこ
とで、端部に位置する瓦部材2を目印3部分で切断する
ことで、端部に位置する瓦部材2を屋根面形状に合わせ
て切断することができるものである。
【0006】また、請求項1又は請求項2記載の瓦部材
2と併用して横一列に複数段敷設する際に各段の端部に
配設される瓦部材であって、左右いずれか一方の側部を
屋根面形状に合わせて切落して側辺を斜辺に形成して役
物瓦4とすることが好ましい。このような構成とするこ
とで、端部に位置する瓦部材を屋根面1の傾斜した側辺
に合わせて切断する必要がない。
【0007】また、本発明の屋根葺きを行うシステム
は、方形屋根又は寄棟屋根において妻側の屋根面1aと
桁側の屋根面1bとの屋根勾配が同じになった屋根にお
いて、二等辺三角形状又は二等辺三角形状の上部を底辺
に平行に切断した等脚台形状の屋根面1に、横一列に複
数段敷設して屋根葺きを行う際に使用する略矩形状の瓦
部材2であって、その略矩形状の瓦部材の横寸法をA、
縦寸法をBとし、上記二等辺三角形状の底辺の長さを
L、高さをHとした場合に、B/A=H/L又はB/2
A=H/Lに形成し、この標準となる瓦部材2を使用し
て屋根葺きを行い、標準となる瓦部材2設定の前提とし
た屋根面形状と底辺の長さが異なる二等辺三角形状又は
二等辺三角形状の屋根面1に敷設する際には、上記標準
となる瓦部材2を横一列に複数段敷設すると共に、各段
の端部においては、当該屋根面1の底辺の長さに応じて
決まる一定横寸法を有し且つ側端部が屋根面1の側辺の
傾斜と同じ傾斜となった役物瓦4を敷設することを特徴
とするものである。このような構成とすることで、二等
辺三角形状又は二等辺三角形状の上部を底辺に平行に切
断した等脚台形状をした屋根面1の底辺の長さが標準寸
法の屋根面1の底辺の長さと異なる場合であっても、標
準寸法の屋根面1に葺くための標準となる瓦部材2をそ
のまま使用し、端部の役物瓦4のみを横寸法の異なるも
のを使用するだけでよいものである。
【0008】また、方形屋根又は寄棟屋根において妻側
の屋根面1aと桁側の屋根面1bとの屋根勾配が同じに
なった屋根において、二等辺三角形状又は二等辺三角形
状の上部を底辺に平行に切断した等脚台形状の屋根面1
に、横一列に複数段敷設して屋根葺きを行う際に使用す
る略矩形状の瓦部材2であって、その略矩形状の瓦部材
の横寸法をA、縦寸法をBとし、上記二等辺三角形状の
底辺の長さをL、高さをHとした場合に、B/A=H/
L又はB/2A=H/Lに形成し、この標準となる瓦部
材2を使用して屋根葺きを行い、標準となる瓦部材2設
定の前提とした屋根面形状と底辺の長さが異なる二等辺
三角形状又は二等辺三角形状の屋根面1に敷設する際
に、上記瓦部材2を瓦部材2を横一列に複数段敷設する
際に、各段において標準となる瓦部材2と同じ高さで且
つ当該屋根面1の底辺の長さに応じて決まる一定横寸法
を有した略矩形状をしたスペーサ瓦5を各段の列の途中
に介在させて成ることを特徴とするものであってもよ
い。このような構成とすることで、二等辺三角形状又は
二等辺三角形状の上部を底辺に平行に切断した等脚台形
状をした屋根面1の底辺の長さが標準寸法の屋根面1の
底辺の長さと異なる場合であっても、標準寸法の屋根面
1に葺くための標準となる瓦部材2をそのまま使用し、
途中にスペーサ瓦5のみを別途使用するだけでよいもの
である。
【0009】
【発明の実施の形態】本発明を以下添付図面に示す実施
形態に基づいて説明する。本発明の瓦部材2は妻側の屋
根面1a、桁側の屋根面1bが二等辺三角形状又は二等
辺三角形状の上部を底辺に平行に切断した等脚台形状を
した寄棟屋根や方形の屋根の屋根面1に、横一列に複数
段敷設して屋根葺きを行う際に使用するものであり、平
面形状が略矩形状をしている。ここで、本発明の瓦部材
2が横一列に複数段敷設される妻側の屋根面1aと桁側
の屋根面1bとは屋根勾配が同じになっており、したが
って、2等辺三角形状の妻側の屋根面1aの傾斜した側
辺と底辺とのなす角度と、2等辺三角形状又は二等辺三
角形状の上部を底辺に平行に切断した等脚台形状をした
桁側の屋根面1bの傾斜した側辺と底辺とのなす角度と
は同じ角度になっている。上記妻側の屋根面1aの二等
辺三角形と、桁側の屋根面1bの二等辺三角形(又は等
脚台形状の原型となる二等辺三角形)とは相似形となっ
ている。
【0010】そして、本発明においては、略矩形状の瓦
部材2は横寸法をA、縦寸法をBとした場合、上記屋根
面1の二等辺三角形(又は等脚台形状の原型となる二等
辺三角形)の底辺の長さをL、高さをHとした場合に、
B/A=H/L又はB/2A=H/Lの関係となるよう
に形成してある。ここで、図1、図2に示すような妻側
の屋根面1aの二等辺三角形状の底辺の長さが8P′
(8P′=8×P+2N,ここでPは建物の基本モジュ
ールで実施形態では980mm、Nは軒先の出の長さで
実施形態では846mm)の場合につき説明すると、妻
側の屋根面1aの二等辺三角形状の底辺の長さ8P′を
8686mmとし、屋根面1aの流れ長さ(つまり二等
辺三角形の高さ)を4677mmとした場合、図4に示
すように、縦に敷設する段数を11段とすれば縦寸法は
42.5mm(B)となる。そこで、B/A=H/L又
はB/2A=H/Lの関係より、横方向の寸法は39.
45mm又は78.9mmとなる。添付図面は78.9
mmの例を示している。図4には横寸法が略78.9m
m、縦寸法が略42.5mmの瓦部材2を二等辺三角形
状の底辺が8686mm、高さが4677mmの妻側の
屋根面1aに横一列に複数段敷設して屋根葺きを行った
状態を示しており、上下方向に隣合う瓦部材2は上段の
瓦部材2が下段の瓦部材2に対して横方向に横長さの1
/2だけずれて配置してある。そして、瓦部材2を上記
のように、B/A=H/L又はB/2A=H/Lの関係
となるように形成することで、図4から明らかなよう
に、各段の両端部に位置する瓦部材2が屋根面1aの傾
斜した側辺を横切る位置が一定となる。つまり、図4に
おいて端部の瓦部材2のハッチングで示す部分を切断除
去した残りの部分の役物瓦4が各段においてすべて同じ
大きさ同じ形状となるものである。したがって、屋根面
1aの傾斜した側辺に沿った役物瓦4として同じ大きさ
同じ形状のものを使用することができるものである。
【0011】この役物瓦4としては基本となる瓦部材2
を現場で切断してもよく、あるいは、図6のように、あ
らかじめ左右いずれか一方の側部を屋根面1の傾斜した
側辺に合わせて切落して側辺を斜辺に形成したものであ
ってもよいものである(ここで、本発明においてあらか
じめ切落するという概念には役物瓦4を成形するに当た
って、側辺があらかじめ屋根面1の傾斜した側辺に合う
ように傾斜して成形したものを含む、以下同様)。現場
で切断するものの場合、図5に示すように瓦部材2の裏
面に屋根面1の傾斜した側辺に合わせてあらかじめ切断
用の目印3を形成しておいてもよいものである(図5は
底面図を示している)。この場合、現場で切断がしやす
いように裏面に溝を形成してこれを切断用の目印3とし
てもよい。また、表面の重複面にポイントマークのよう
な目印3を形成して、所定の傾斜となるように切断して
もよいものである。
【0012】図7には上記寸法関係の瓦部材2(つまり
基本となる瓦部材2)を底辺が9P′(9P′=9×P
+2N=9766mm)となった等脚台形状の桁側の屋
根面1bに横一列に複数段敷設して屋根葺きを行った状
態を示しており、上下方向に隣合う瓦部材2は上段の瓦
部材2が下段の瓦部材2に対して横方向に横長さの1/
2だけずれて配置してある。そして、この場合、各段の
一端部の瓦材2の横方向の端部の下端を等脚台形状の桁
側の屋根面1bの一方の傾斜した側辺上に位置させるよ
うにして敷設していくことで、各段の一方の側端部に位
置する瓦部材2が屋根面1bの側辺を横切る位置が前記
妻側の屋根面1aの側端部に位置する瓦部材2の場合と
同様の位置となる(つまり図7において各段における右
側の端部の瓦部材2のハッチングにより示した部分を切
断除去して形成する役物瓦4が同じ大きさ同じ形状とな
る)。したがって、この図7において右側に位置する各
段の役物瓦4としては図6における役物瓦4と同じもの
を使用することができる。また、等脚台形状の桁側の屋
根面1bの他方の端部側(図7において左側)において
は、左側における2枚の瓦部材2の組は屋根面1aの傾
斜した側辺を横切る位置が各段において一定となる。こ
のものにおいては、左側における2枚の瓦部材2をハッ
チングで示す部分を現場で切断除去して役物瓦4として
もよく、あるいは、図9のように、あらかじめ左側の側
部を屋根面1の傾斜した側辺に合わせて切落して斜辺に
形成した2枚で1組となった役物瓦4としてもよいもの
である。現場で切断するものの場合、左側に位置する2
枚の瓦部材2の組は図8のように2枚の瓦部材2の裏面
に屋根面1の傾斜した側辺に合わせてあらかじめ切断用
の目印3を形成しておいてもよいものである(図8は底
面図を示している)。この場合、現場で切断がしやすい
ように裏面に溝を形成しこれを切断用の目印3としても
よい。また、表面の重複面にポイントマークのような目
印3を形成して、所定の傾斜となるように切断してもよ
いものである。
【0013】また、図10には、上記寸法関係の瓦部材
2(つまり基本となる瓦部材2)を底辺が10P′(1
0P′=10×P+2N=9766mm)となった等脚
台形状の桁側の屋根面1bに横一列に複数段敷設して屋
根葺きを行った状態を示しており、図10に示すよう
に、各段の一方の側端部(図 において右側)に位置す
る瓦部材2が屋根面1bの側辺を横切る位置が前記妻側
の屋根面1aの側端部に位置する瓦部材2の場合と同様
の位置となる。したがって、この図10において右側に
位置する各段の役物瓦4としては図6における役物瓦4
と同じものを使用することができる。また、等脚台形状
の桁側の屋根面1bの他方の端部側(図10において左
側)においては、ハッチングで示す部分が切断除去され
た役物瓦4を使用する。この役物瓦4の形成は前記と同
様に標準となる瓦部材2を現場切断により形成したり、
あるいはあらかじめ左側の側部を屋根面1の傾斜した側
辺に合わせて切落したものであってもよい。
【0014】また、図示を省略しているが、上記寸法関
係の瓦部材2を底辺が11P′、12P′……となった
等脚台形状の桁側の屋根面1bに横一列に複数段敷設し
て屋根葺きを行った場合も上記と同様に基本となる瓦部
材2を横一列に複数段敷設して施工でき、この場合、上
記と同様に、一方の端部の各段の役物瓦4を共通にで
き、他端部の各段の役物瓦4は11P′、12P′……
に応じた横長さの役物瓦を用いるものである。
【0015】なお、上記等脚台形状の桁側の屋根面1b
の底辺の長さが9P′、10P′、11P′、12P′
……の場合、底辺の中央から均等に振り分けて左右対象
となるように敷設してもよいものであり、この場合は、
各段の左右両側の役物瓦4は左右対象な形状となるもの
である。図11には本発明の他の実施形態が示してあ
る。この実施形態においては、標準となる瓦部材2設定
の前提とした屋根面形状と底辺の長さが異なる二等辺三
角形状又は二等辺三角形状の屋根面1に敷設する際に、
上記瓦部材2を瓦部材2を横一列に複数段敷設する際
に、各段において標準となる瓦部材2と同じ高さで且つ
当該屋根面1の底辺の長さに応じて決まる一定横寸法を
有した略矩形状をしたスペーサ瓦5を各段の列に介在さ
せた例である。つまり、図11に示すものにおいては脚
台形状の桁側の屋根面1bの底辺の長さが9P′の例で
あるが、このものにおいて、各段の両端部に位置する役
物瓦4としては、標準となる瓦部材2設定の前提とした
屋根面形状(つまり、実施形態においては底辺の長さが
8P′の屋根面1a)における両端部に位置する役物瓦
4と同様のものを用いて、更に、各段の瓦部材2として
8P′の屋根面1aに敷設するのと同じ瓦部材2を用い
て横一列に敷設する際、横方向の途中に9P′−(8
P′+A)の横長さの矩形状をしたスペーサ瓦5を介在
させるようにした例である。このものにおいては、各段
に9P′−8P′の横長さの矩形状をしたスペーサ瓦5
を介在するのみで、他の瓦部材2、役物瓦4としては底
辺が8P′の屋根面1aに敷設するのと同じ標準となる
瓦部材2及び役物瓦4を使用することができるものであ
る。
【0016】そして、等脚台形状の桁側の屋根面1bの
底辺の長さが10P′の場合には、矩形状のスペーサ瓦
5として9P′−8P′の横長さのものを用いるもので
ある。このように、屋根面の底辺の長さに応じた横長さ
のスペーサ瓦5を用意するものである。本発明に使用す
る瓦部材2は例えば図3に示すように、複数の瓦形状を
一体に形成した大判サイズとなっている。図において2
aは瓦形状部を示している。
【0017】また、図3においては瓦部材2が矩形状を
しているが、図12のように矩形状の一側方の下のコー
ナ部分と他側方の上のコーナ部分とを切落した略矩形状
であてもよいものである。また、添付図面に示す実施形
態においては、略矩形状の瓦部材2の一方の側辺部と上
辺部には凸部10を突設し、他方の側辺部と下辺部とに
は凸部10が嵌合する凹部11又は段部を形成し、上
下、左右に隣接する瓦部材2同士を凸部10と凹部11
又は段部と嵌合することで接合するようにしている。
【0018】また、添付図面に示す実施形態では略矩形
状の瓦部材の横寸法をA、縦寸法をBとし、上記二等辺
三角形状の底辺の長さをL、高さをHとした場合に、B
/2A=H/Lに形成した例につき説明したが、B/A
=H/Lであってもよいものである。
【0019】
【発明の効果】本発明の請求項1記載の発明にあって
は、上述のように、方形屋根又は寄棟屋根において妻側
の屋根面と桁側の屋根面との屋根勾配が同じになった屋
根において、二等辺三角形状又は二等辺三角形状の上部
を底辺に平行に切断した等脚台形状の屋根面に、横一列
に複数段敷設して屋根葺きを行う際に使用する略矩形状
の瓦部材であって、その略矩形状の瓦部材の横寸法を
A、縦寸法をBとし、上記二等辺三角形状の底辺の長さ
をL、高さをHとした場合に、B/A=H/L又はB/
2A=H/Lに形成したので、横一列に複数段敷設して
屋根葺きを行うと、各段における側端部に位置する瓦部
材が屋根面の傾斜した側辺を横切る位置が一定となり、
各段の端部の仕上げが統一され、施工性が向上すると共
に、仕上がり外観が統一化されるものである。
【0020】また、請求項2記載の発明にあっては、上
記請求項1記載の発明の効果に加えて、瓦部材が複数の
瓦形状を一体に形成してあるので、瓦部材が大型化して
屋根葺き作業が容易となり、雨仕舞いが確実となるもの
である。また、請求項3記載の発明にあっては、上記請
求項1又は請求項2記載の記載の効果に加えて、横一列
に複数段敷設する際に、端部に位置する瓦部材を屋根面
形状に合わせて切断するための目印を瓦部材に形成して
あるので、端部に位置する瓦部材を屋根形状に合わせて
切断する作業が簡単にしかも寸法の狂いなく精度良く行
えるものである。
【0021】また、請求項4記載の発明にあっては、請
求項1又は請求項2記載の瓦部材と併用して横一列に複
数段敷設する際に各段の端部に配設される瓦部材であっ
て、左右いずれか一方の側部を屋根面形状に合わせて切
落して側辺を斜辺に形成して役物瓦としてあるので、端
部に位置する瓦部材を屋根面の傾斜した側辺に合わせて
切断する作業が不要のため施工性が良く、しかも寸法に
狂いがないものである。
【0022】また、請求項5記載の発明にあっては、標
準となる瓦部材を使用して屋根葺きを行うに当たって、
標準となる瓦部材設定の前提とした屋根面形状と底辺の
長さが異なる二等辺三角形状又は二等辺三角形状の屋根
面に敷設する際には、上記標準となる瓦部材を横一列に
複数段敷設すると共に、各段の端部においては、当該屋
根面の底辺の長さに応じて決まる一定横寸法を有し且つ
側端部が屋根面の側辺の傾斜と同じ傾斜となった役物瓦
を敷設するので、標準と異なり、幅寸法が異なる屋根形
状に対しても、標準となる瓦部材を使用して、端部の役
物瓦のみ別途用意することで、屋根葺きができるもので
あり、この結果部材の種類が少なく、施工性も向上する
ものである。
【0023】また、請求項6記載の発明にあっては、標
準となる瓦部材を使用して屋根葺きを行うに当たって、
標準となる瓦部材設定の前提とした屋根面形状と底辺の
長さが異なる二等辺三角形状又は二等辺三角形状の屋根
面に敷設する際に、上記瓦部材を瓦部材を横一列に複数
段敷設する際に、各段において標準となる瓦部材と同じ
高さで且つ当該屋根面の底辺の長さに応じて決まる一定
横寸法を有した略矩形状をしたスペーサ瓦を各段の列の
途中に介在させるので、標準と異なり、幅寸法が異なる
屋根形状に対しても、標準となる瓦部材、標準となる役
物瓦を使用し、スペーサ瓦のみを別途用意することで、
屋根葺きができるものであり、この結果部材の種類が少
なく、施工性も向上するものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明における瓦部材を葺いた屋根の妻側の屋
根面、桁側の屋根面が水平となるように展開した状態を
示す展開平面図である。
【図2】同上の瓦部材を葺く前の屋根の妻側の屋根面、
桁側の屋根面が水平となるように展開した状態を示す展
開平面図である。
【図3】同上に用いる瓦部材の平面図である。
【図4】同上の瓦部材を用いて妻側の屋根面に横一列に
複数段敷設した状態を示す説明図である。
【図5】同上の左右の端部に位置する瓦部材に切断用の
目印を形成した例を示す底面図である。
【図6】同上の標準となる左右の役物瓦の平面図であ
る。
【図7】同上の標準となる瓦部材を用いて底辺の長さが
9P′の桁側の屋根面に横一列に複数段敷設した状態を
示す説明図である。
【図8】同上の左側の端部に位置する瓦部材に切断用の
目印を形成した例を示す底面図である。
【図9】同上の左側の端部に位置する役物瓦の平面図で
ある。
【図10】同上の標準となる瓦部材を用いて底辺の長さ
が10P′の桁側の屋根面に横一列に複数段敷設した状
態を示す説明図である。
【図11】本発明の更に他の実施形態の標準となる瓦部
材を用いて底辺の長さが9P′の桁側の屋根面に横一列
に複数段敷設した状態を示す説明図である。
【図12】本発明の瓦部材の他の実施形態の平面図であ
る。
【図13】従来例の瓦部材を屋根面に横一列に複数段敷
設した状態を示す説明図である。
【符号の説明】
1 屋根面 1a 妻側の屋根面 1b 桁側の屋根面 2 瓦部材 3 目印 4 役物瓦 5 スペーサ瓦

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 方形屋根又は寄棟屋根において妻側の屋
    根面と桁側の屋根面との屋根勾配が同じになった屋根に
    おいて、二等辺三角形状又は二等辺三角形状の上部を底
    辺に平行に切断した等脚台形状の屋根面に、横一列に複
    数段敷設して屋根葺きを行う際に使用する略矩形状の瓦
    部材であって、その略矩形状の瓦部材の横寸法をA、縦
    寸法をBとし、上記二等辺三角形状の底辺の長さをL、
    高さをHとした場合に、B/A=H/L又はB/2A=
    H/Lに形成したことを特徴とする瓦部材。
  2. 【請求項2】 瓦部材が複数の瓦形状を一体に形成した
    ものであることを特徴とする請求項1記載の瓦部材。
  3. 【請求項3】 横一列に複数段敷設する際に、端部に位
    置する瓦部材を屋根面形状に合わせて切断するための目
    印を瓦部材に形成して成ることを特徴とする請求項1又
    は請求項2記載の瓦部材。
  4. 【請求項4】 請求項1又は請求項2記載の瓦部材と併
    用して横一列に複数段敷設する際に各段の端部に配設さ
    れる瓦部材であって、左右いずれか一方の側部を屋根面
    形状に合わせて切落して側辺を斜辺に形成して役物瓦と
    した瓦部材。
  5. 【請求項5】 方形屋根又は寄棟屋根において妻側の屋
    根面と桁側の屋根面との屋根勾配が同じになった屋根に
    おいて、二等辺三角形状又は二等辺三角形状の上部を底
    辺に平行に切断した等脚台形状の屋根面に、横一列に複
    数段敷設して屋根葺きを行う際に使用する略矩形状の瓦
    部材であって、その略矩形状の瓦部材の横寸法をA、縦
    寸法をBとし、上記二等辺三角形状の底辺の長さをL、
    高さをHとした場合に、B/A=H/L又はB/2A=
    H/Lに形成し、この標準となる瓦部材を使用して屋根
    葺きを行うに当たって、標準となる瓦部材設定の前提と
    した屋根面形状と底辺の長さが異なる二等辺三角形状又
    は二等辺三角形状の屋根面に敷設する際には、上記標準
    となる瓦部材を横一列に複数段敷設すると共に、各段の
    端部においては、当該屋根面の底辺の長さに応じて決ま
    る一定横寸法を有し且つ側端部が屋根面の側辺の傾斜と
    同じ傾斜となった役物瓦を敷設することを特徴とする屋
    根葺きを行うシステム。
  6. 【請求項6】 方形屋根又は寄棟屋根において妻側の屋
    根面と桁側の屋根面との屋根勾配が同じになった屋根に
    おいて、二等辺三角形状又は二等辺三角形状の上部を底
    辺に平行に切断した等脚台形状の屋根面に、横一列に複
    数段敷設して屋根葺きを行う際に使用する略矩形状の瓦
    部材であって、その略矩形状の瓦部材の横寸法をA、縦
    寸法をBとし、上記二等辺三角形状の底辺の長さをL、
    高さをHとした場合に、B/A=H/L又はB/2A=
    H/Lに形成し、この標準となる瓦部材を使用して屋根
    葺きを行うに当たって、標準となる瓦部材設定の前提と
    した屋根面形状と底辺の長さが異なる二等辺三角形状又
    は二等辺三角形状の屋根面に敷設する際に、上記瓦部材
    を瓦部材を横一列に複数段敷設する際に、各段において
    標準となる瓦部材と同じ高さで且つ当該屋根面の底辺の
    長さに応じて決まる一定横寸法を有した略矩形状をした
    スペーサ瓦を各段の列の途中に介在させて成ることを特
    徴とする屋根葺きを行うシステム。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6860944B1 (ja) * 2020-04-04 2021-04-21 甍エンジニアリング株式会社 長尺横葺きモジュール屋根材の屋根材配置方法
JP2021167536A (ja) * 2020-04-12 2021-10-21 甍エンジニアリング株式会社 屋根材割付積算システム

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