JPH10205068A - 波状板瓦 - Google Patents

波状板瓦

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JPH10205068A
JPH10205068A JP1376197A JP1376197A JPH10205068A JP H10205068 A JPH10205068 A JP H10205068A JP 1376197 A JP1376197 A JP 1376197A JP 1376197 A JP1376197 A JP 1376197A JP H10205068 A JPH10205068 A JP H10205068A
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JP
Japan
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eaves
tile
wave
end side
side end
Prior art date
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Pending
Application number
JP1376197A
Other languages
English (en)
Inventor
Nobuyuki Shigekawa
庸幸 茂川
Nobuhiro Kaneko
宜弘 金子
Tatsuya Niihara
達也 新原
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kubota Corp
Original Assignee
Kubota Corp
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Filing date
Publication date
Application filed by Kubota Corp filed Critical Kubota Corp
Priority to JP1376197A priority Critical patent/JPH10205068A/ja
Publication of JPH10205068A publication Critical patent/JPH10205068A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 上面が上方に突曲する凸条波部1を設けて波
面を形成してある波状板瓦を敷設した屋根に重厚感を付
与しながら、瓦の小割感をもたらすことを可能とする。 【解決手段】 凸条波部1を右側端辺部4から左側端辺
部5にかけて形成するとともに、軒側端辺部7に切欠き
溝6を形成してある。さらに、切欠き溝6を、軒側端辺
部7に等間隔に複数形成してあればなおよい。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、波状板瓦に関し、
詳しくは、上面が上方に突曲する凸条波部を設けて波面
を形成してある波状板瓦に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、板瓦においては、大きく形成して
ある平板瓦に敷設状態における小割感を与えるために、
平板瓦の軒側端辺部にスリットを形成してあるものがあ
った。例えば、図6に示すように、平板瓦は棟側端辺部
3の中央を上方に屈曲させて五角形状に形成してあり、
下方の軒側端辺部7を3等分する位置にスリット8を形
成してある。尚、右側端辺部4及び左側端辺部5には、
軒側端辺部7側を幾分凹ませて、敷設状態においてスリ
ット8と同形状のスリット状間隙を形成するためのスリ
ット形成部4b,5bを形成してある。この平板瓦は、
屋根面上に敷設する際には、野地板に釘打ち固定する
が、そのための釘打ち孔9を平板瓦の棟側の重ね部に穿
設してある。この敷設に便利なように、棟側の重ね部に
位置決めマーク10を形成してあり、棟側に葺き重ねる
平板瓦の位置合わせのために、右側端辺部4及び左側端
辺部5に夫々位置決めノッチ4a,5aを形成してあ
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記従来の平板瓦にお
いては、敷設状態における小割感は持たせることができ
るものの、平板的な屋根面しか形成できず、立体的な重
厚感を持たせることはできていない。そこで、本発明の
波状板瓦は、上記の問題点を解決し、敷設した屋根に重
厚感を付与しながら、瓦の小割感をもたらすことを可能
とすることを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】
〔第1特徴構成〕上記の目的のための本発明の波状板瓦
の第1特徴構成は、請求項1に記載の如く、凸条波部を
右側端辺部から左側端辺部にかけて形成するとともに、
軒側端辺部に切欠き溝を形成してある点にある。
【0005】〔第2特徴構成〕上記の目的のための本発
明の波状板瓦の第2特徴構成は、請求項2に記載の如
く、前記第1特徴構成における切欠き溝を、前記軒側端
辺部に等間隔に複数形成してある点にある。
【0006】〔各特徴構成の作用効果〕上記第1特徴構
成によれば、波状板瓦を敷設した状態における屋根面上
に、横方向に連続し、且つ、縦方向に繰り返し形成され
る波を形成でき、波状板瓦の幅よりも狭い間隔に分割さ
れた瓦を葺いたような外観を持たせることができる。つ
まり、各波状板瓦毎に横方向の凸条波部が形成されてお
り、この波状板瓦を横に連続して敷設することにより、
凸条波部が横方向に連続する波が形成され、軒側から棟
側にかけてこの波状板瓦を葺き重ねることによって、縦
方向に波が繰り返し形成される。そして、敷設の作業を
容易にするように大判に形成された板瓦を用いながら、
軒側端辺部に形成された切欠き溝によって、波状板瓦の
軒側端縁が区切られるので、前記切欠き溝の間隔の瓦を
葺いたが如くに見えるようになるのである。尚、前記切
欠き溝を形成してあることにより、降雨の際の軒側端辺
部における水切れが良好となり、且つ、波状板瓦の軒側
端辺部の下の波状板瓦との間に雨水が浸入したとして
も、上側の波状板瓦の開放端縁部を長くすることによ
り、さらに、軒側端縁から上方に切り込んであることに
より、その乾燥を早めることが可能となるというさらな
る効果も発揮せしめることができる。上記第2特徴構成
によれば、瓦の小割感を一層強調でき、軒側端辺部にお
ける乾燥をより早めることが可能となる。その結果、薄
板で形成された板瓦であり、且つ、敷設しやすいもので
ありながら、屋根の重厚感とともに瓦の小割感をもたら
すことが可能になると同時に、瓦の湿気保有を軽減でき
る。
【0007】
【発明の実施の形態】上記本発明の波状板瓦の実施の形
態の一例について、以下に、図面を参照しながら説明す
る。尚、前記従来の技術において説明した要素と同じ要
素並びに同等の機能を有する要素に関しては、先の図6
に付したと同一の符号を付し、詳細の説明の一部は省略
する。
【0008】本発明による波状板瓦の一例を図1に示
す。波状板瓦は、従来と同様に平面視五角形状に形成さ
れた大判のものであり、右側端辺部4から左側端辺部5
にかけて、軒側端辺部7に軒側端縁に沿って凸状波部1
を形成してある。そして、図2に示すように、前記凸状
波部1の頂部1bから軒側を軒側に向けて降り勾配にし
て軒側傾斜部1aを形成し、前記頂部1bから棟側に向
けても降り勾配にして棟側傾斜部1cを傾斜するととも
に、波状板瓦の中間部にも前記軒側端辺部7に形成した
凸状波部1に沿って同様の凸状波部1を形成し、前記軒
側端辺部7に形成した凸状波部1の棟側傾斜部1cと前
記中間部に形成した凸状波部1の軒側傾斜部1aとの間
をなだらかに連続した平板部2を設け、さらに、前記中
間部に形成した凸状波部1の棟側は、その棟側傾斜部1
cになだらかに連続する平板部2に形成してある。前記
棟側傾斜部1cは、図示のように、敷設状態においては
軒側への水勾配を確保できる傾斜にしてある。
【0009】また、前記軒側端辺部7の軒側傾斜部1a
の三箇所に、軒側端縁から棟側に向けて平面視三角形状
に切り込んだ切欠き溝6を形成してある。前記切欠き溝
6は、前記軒側端縁を四等分する位置に等間隔に配置し
てある。さらに、この波状板瓦を、左右両端辺部5,4
を互いに突き合わせて横に並設した際に、隣接する波状
板瓦との間の軒側端縁に同様の切欠き溝形状を形成でき
るように、前記左右両端辺部5,4の軒側端縁部を切り
込んで、切欠き溝形成部4b,5bを夫々右側端辺部4
と左側端辺部5の軒側端縁部に形成してある。
【0010】上記の波状板瓦を野地板上に敷設するに
は、前記棟側の平板部2に穿設された釘打ち孔9を通し
て野地板に釘打ちして固定するが、棟側の波状板瓦を葺
き重ねる際には、図3に示すように、棟側の波状板瓦の
左右両端辺部5,4に形成された位置決めノッチ5a,
4aを軒側の波状板瓦の棟側端辺部3の頂点に位置合わ
せして、前記軒側端辺部7に形成した凸状波部1を、軒
側の波状板瓦の中間部に形成した凸状波部1の上に重ね
て固定する。尚、上記図2について説明したように、前
記軒側端辺部7に形成した凸状波部1の軒側傾斜部1a
下面と前記前記中間部に形成した凸状波部1の軒側傾斜
部1a上面とは、重ね合わせた状態において密着可能に
形成し、前記棟側傾斜部1cの勾配は、屋根勾配よりも
小さくして、敷設状態において雨水の軒方向への流下を
妨げないようにしてある。
【0011】以上のようにして波状板瓦を敷設された屋
根の外観は、軒端側から見ると、前記軒側端辺部7に形
成した凸状波部1が重なり合って、多重の波が形成され
ているように見えて、重厚感を持った屋根に見える。さ
らに、前記軒側傾斜部1aに形成された切欠き溝6によ
って、各波状板瓦の軒側端縁が切り分けてあるように見
えるので、例えば、図1に示した瓦では、1枚の波状板
瓦が4枚の瓦から構成されているように見える。
【0012】以上の構成によれば、降雨の際に凸状波部
1の頂部1bから軒側に向けて流下する雨水は、切欠き
溝6の助けを借りて容易に流下し、上下の瓦板の間の水
の滞留を抑制する。さらに、雨が止んだ後には、前記切
欠き溝6の存在によって、上下の波状板瓦の軒側傾斜部
1aの間に浸入した雨水の蒸発が促進され、板瓦の乾燥
を促進する作用を奏する。
【0013】次に、本発明の他の実施の形態について説
明する。 〈1〉上記実施の形態に於いては、切欠き溝6を軒側端
辺部7の三箇所に形成した例を示したが、この切欠き溝
6の数は目的に合致するような数であれば任意であり、
一枚の波状板瓦の幅によって、瓦板の小割感を与えるの
に好適な数を選択すればよい。尚、図4に示すように、
上下に隣接する波状板瓦の切欠き溝6を横にずれた位置
に配置できるように前記切欠き溝6が配置されてあって
もよい。
【0014】〈2〉上記実施の形態に於いては、左右両
端辺部5,4に切欠き溝形成部5b,4bを形成した例
を示したが、この切欠き溝形成部は省略可能である。つ
まり、この切欠き溝形成部によって形成される切欠き溝
6と同形状の切欠きが存在しなくても、波状板瓦の軒側
端縁は並設の隙間によって区切られて観察されるからで
ある。
【0015】〈3〉上記実施の形態に於いては、五角形
に形成された波状板瓦の例を示したが、例えば、図5に
示すように、棟側端辺部3を、直線状に形成して、軒側
端辺部7に形成した切欠き溝6に対向する位置に切欠き
3bを設け、前記棟側端辺部3の両端部を斜めに切欠
き、切欠き形成部3cを形成するとともに、波状板瓦を
左右に並設した状態において前記切欠き3bと同形状の
切欠きを設けてあってもよい。このようにすれば、軒側
に敷設した波状板瓦に棟側の波状板瓦を葺き重ねる際
に、左右に位置をずらせて葺き重ねる結果、ケラバに敷
設する波状板瓦の幅を狭くすることが必要となった場合
にも、前記切欠き溝6と前記切欠き3bとを基準に切断
すれば、前記切欠き溝6の間隔を単位として幅を縮小し
た波状板瓦に形成するのに役立つ。
【0016】〈4〉上記実施の形態の構成に追加して、
波状板瓦の上面の、敷設状態における暴露部に、切欠き
溝6の上端部から棟側に向けて浅い溝を形成してあって
もよい。このようにすれば、外観的にも小割感を増すこ
とが可能になり、且つ、上記〈3〉と同様に、波状板瓦
の幅を縮小する際に、この溝を基準に切断すればよく、
前記〈3〉に示したような構成にすればさらによい。
尚、この溝によって横方向の雨水の流れを抑制つつ軒側
への流下を促して、波状板瓦の左右の隙間から下の波状
板瓦の上に浸入する雨水を減少させることが可能とな
る。
【0017】〈5〉上記実施の形態に於いては、二条の
凸状波部1を形成した波状板瓦の例を示したが、前記凸
状波部は三条形成してあってもよく、四条以上形成して
あってもよい。上記〈4〉に示した浅い溝を形成すれ
ば、屋根の全面にわたって瓦板の小割感を与えることが
可能になる。
【0018】尚、特許請求の範囲の項に図面との対照を
便利にするために符号を記すが、該記入により本発明は
添付図面の構成に限定されるものではない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の波状板瓦の一例を示す斜視図
【図2】本発明の波状板瓦を野地板上に敷設した状態の
一例を示す縦断面図
【図3】図1の波状板瓦の敷設状態を示す平面図
【図4】本発明の波状板瓦の他の例の敷設状態を示す平
面図
【図5】本発明の波状板瓦の他の例を示す平面図
【図6】従来の平板瓦の一例を示す平面図
【符号の説明】
1 凸条波部 4 右側端辺部 5 左側端辺部 6 切欠き溝 7 軒側端辺部

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 上面が上方に突曲する凸条波部(1)を
    設けて波面を形成してある波状板瓦であって、 前記凸条波部(1)を右側端辺部(4)から左側端辺部
    (5)にかけて形成するとともに、軒側端辺部(7)に
    切欠き溝(6)を形成してある波状板瓦。
  2. 【請求項2】 前記切欠き溝(6)を、前記軒側端辺部
    (7)に等間隔に複数形成してある請求項1記載の波状
    板瓦。
JP1376197A 1997-01-28 1997-01-28 波状板瓦 Pending JPH10205068A (ja)

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JP1376197A JPH10205068A (ja) 1997-01-28 1997-01-28 波状板瓦

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011226231A (ja) * 2010-03-31 2011-11-10 Kmew Co Ltd 屋根葺き構造及び屋根材

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2011226231A (ja) * 2010-03-31 2011-11-10 Kmew Co Ltd 屋根葺き構造及び屋根材

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