JPH1037402A - 波状瓦板及び波状瓦板の敷設方法 - Google Patents
波状瓦板及び波状瓦板の敷設方法Info
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- JPH1037402A JPH1037402A JP19438396A JP19438396A JPH1037402A JP H1037402 A JPH1037402 A JP H1037402A JP 19438396 A JP19438396 A JP 19438396A JP 19438396 A JP19438396 A JP 19438396A JP H1037402 A JPH1037402 A JP H1037402A
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- wave
- protrusion
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 敷設時の左右の突き合わせ部における暴露部
から重なり部への雨水の浸入の最大水登り長を短くし、
小型且つ軽量の作業性、防水性、及び、経済性に優れた
波状瓦板を提供する。 【解決手段】 上下両面が上方に突曲する山部を棟側端
辺部3から軒側端辺部4にかけて形成する凸条波部1を
設けて、右側端辺部5に前記凸条波部1を幅方向に2分
割した左側の第1凸条半波部1bを形成して、左側端辺
部6に前記凸条波部1を幅方向に2分割した右側の第2
凸条半波部1cを形成する。
から重なり部への雨水の浸入の最大水登り長を短くし、
小型且つ軽量の作業性、防水性、及び、経済性に優れた
波状瓦板を提供する。 【解決手段】 上下両面が上方に突曲する山部を棟側端
辺部3から軒側端辺部4にかけて形成する凸条波部1を
設けて、右側端辺部5に前記凸条波部1を幅方向に2分
割した左側の第1凸条半波部1bを形成して、左側端辺
部6に前記凸条波部1を幅方向に2分割した右側の第2
凸条半波部1cを形成する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、上下両面が上方に
突曲する山部を棟側端辺部から軒側端辺部にかけて形成
する凸条波部を設けてなる波状瓦板、及び、その敷設方
法に関する。
突曲する山部を棟側端辺部から軒側端辺部にかけて形成
する凸条波部を設けてなる波状瓦板、及び、その敷設方
法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の上下両面が上方に突曲す
る山部を棟側端辺部から軒側端辺部にかけて形成する凸
条波部を設けてなる波状瓦板を、左右に隣接する前記波
状瓦板の一方の右側端辺部と他方の左側端辺部の各側端
面同士を突き合わせて棟側に向けて葺き重ねる場合、図
7に示すように、左右の突き合わせ部は前記凸条波部の
両側の平坦な谷部である。前記突き合わせ部もふくめ
て、前記谷部は上下に隣接する前記波状瓦板間の重なり
部において上下に密接しており、下側に位置する前記谷
部の下面は棟側端辺部で野地板と当接して、全体には前
記波状瓦板の厚み以下の僅かな隙間で野地板と近接して
いる。
る山部を棟側端辺部から軒側端辺部にかけて形成する凸
条波部を設けてなる波状瓦板を、左右に隣接する前記波
状瓦板の一方の右側端辺部と他方の左側端辺部の各側端
面同士を突き合わせて棟側に向けて葺き重ねる場合、図
7に示すように、左右の突き合わせ部は前記凸条波部の
両側の平坦な谷部である。前記突き合わせ部もふくめ
て、前記谷部は上下に隣接する前記波状瓦板間の重なり
部において上下に密接しており、下側に位置する前記谷
部の下面は棟側端辺部で野地板と当接して、全体には前
記波状瓦板の厚み以下の僅かな隙間で野地板と近接して
いる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上述した従来
の波状瓦板では、前記突き合わせ部で毛細管現象により
雨水が前記突き合わせ部に沿って暴露部から棟側重なり
部に浸入する水登りに対して、下側に敷設される波状瓦
板の重なり部の奥行きを前記暴露部の奥行きと前記水登
りの最大水登り長の合計以上にする必要がある。このよ
うに重なり部の奥行きを前記暴露部の奥行きと前記水登
りの最大水登り長の合計以上に十分確保し、耐水性を向
上させるために波状瓦板を大型化することが、重量が増
加による作業性の悪化、及び、原料消費量の増加による
製造コスト低減阻害の要因となっていた。本発明の目的
は、上述の欠点を解消し、敷設時の左右の突き合わせ部
における暴露部から重なり部への雨水の浸入の最大水登
り長を短くし、小型且つ軽量の作業性、防水性、及び、
経済性に優れた波状瓦板を提供する点にある。
の波状瓦板では、前記突き合わせ部で毛細管現象により
雨水が前記突き合わせ部に沿って暴露部から棟側重なり
部に浸入する水登りに対して、下側に敷設される波状瓦
板の重なり部の奥行きを前記暴露部の奥行きと前記水登
りの最大水登り長の合計以上にする必要がある。このよ
うに重なり部の奥行きを前記暴露部の奥行きと前記水登
りの最大水登り長の合計以上に十分確保し、耐水性を向
上させるために波状瓦板を大型化することが、重量が増
加による作業性の悪化、及び、原料消費量の増加による
製造コスト低減阻害の要因となっていた。本発明の目的
は、上述の欠点を解消し、敷設時の左右の突き合わせ部
における暴露部から重なり部への雨水の浸入の最大水登
り長を短くし、小型且つ軽量の作業性、防水性、及び、
経済性に優れた波状瓦板を提供する点にある。
【0004】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
の本発明による波状瓦板の第一の特徴構成は、特許請求
の範囲の欄の請求項1に記載した通り、上下両面が上方
に突曲する山部を棟側端辺部から軒側端辺部にかけて形
成する凸条波部を設けてなり、右側端辺部に前記凸条波
部を幅方向に2分割した左側の第1凸条半波部を形成
し、左側端辺部に前記凸条波部を幅方向に2分割した右
側の第2凸条半波部を形成してある点にある。
の本発明による波状瓦板の第一の特徴構成は、特許請求
の範囲の欄の請求項1に記載した通り、上下両面が上方
に突曲する山部を棟側端辺部から軒側端辺部にかけて形
成する凸条波部を設けてなり、右側端辺部に前記凸条波
部を幅方向に2分割した左側の第1凸条半波部を形成
し、左側端辺部に前記凸条波部を幅方向に2分割した右
側の第2凸条半波部を形成してある点にある。
【0005】本発明による波状瓦板の第二の特徴構成
は、特許請求の範囲の欄の請求項1に記載した通り、第
一の特徴構成に加えて、前記凸条波部と前記第1凸条半
波部間の第1谷部、及び、前記凸条波部と第2凸条半波
部間の第2谷部の上面側に前記棟側端辺部から前記軒側
端辺部にかけて形成する溝を設けてある点にある。
は、特許請求の範囲の欄の請求項1に記載した通り、第
一の特徴構成に加えて、前記凸条波部と前記第1凸条半
波部間の第1谷部、及び、前記凸条波部と第2凸条半波
部間の第2谷部の上面側に前記棟側端辺部から前記軒側
端辺部にかけて形成する溝を設けてある点にある。
【0006】この目的を達成するための本発明による波
状瓦板の敷設方法の特徴構成は、特許請求の範囲の欄の
請求項3に記載した通り、左右横方向に隣接する前記波
状瓦板間の一方の前記第1凸条半波部と他方の前記第2
凸条半波部の各側端面同士を突き合わせて横方向に敷設
し、前記第1凸条半波部と前記第2凸条半波部が突き合
わされて形成される合成凸条波部の上方に上側に隣接す
る前記波状瓦板の前記凸条波部の一つを重ねて上下方向
に敷設する点にある。
状瓦板の敷設方法の特徴構成は、特許請求の範囲の欄の
請求項3に記載した通り、左右横方向に隣接する前記波
状瓦板間の一方の前記第1凸条半波部と他方の前記第2
凸条半波部の各側端面同士を突き合わせて横方向に敷設
し、前記第1凸条半波部と前記第2凸条半波部が突き合
わされて形成される合成凸条波部の上方に上側に隣接す
る前記波状瓦板の前記凸条波部の一つを重ねて上下方向
に敷設する点にある。
【0007】以下に作用を説明する。本発明による波状
瓦板の第一の特徴構成及び前記波状瓦板の敷設方法の特
徴構成によれば、敷設状態において、図4に示すよう
に、下側に位置する前記凸条波部の棟側重なり部に上側
の左右2枚の波状瓦板の前記突き合わせ部が重なり、更
に、前記突き合わせ部の棟側重なり部に、更に上側の波
状瓦板の前記凸条波部の軒側重なり部が重なることにな
る。前記突き合わせ部の暴露部の棟側端より重なり部に
向け浸入する雨水は、前記突き合わせ部に沿って毛細管
現象によって棟側に向け浸入する他、前記突き合わせ部
の第1及び第2凸条半波部の下面とその下側の前記凸条
波部の上面との間にできる微小な空隙部、及び、前記突
き合わせ部の第1及び第2凸条半波部の上面とその上側
の前記凸条波部の下面との間にできる微小な空隙部に沿
って、左右の前記第1及び第2谷部側、または何れか一
方側に落下するため、従来の前記谷部で左右2枚の波状
瓦板の各側端面同士が接当する場合に比べて、棟側に向
け浸入する雨水の量が少なく、水登り長を短くすること
ができる。結果として、重なり部の奥行きを短くでき、
よって、小型且つ軽量の作業性、防水性、及び、経済性
に優れた波状瓦板を提供することができるのである。更
に、上述のように、前記突き合わせ部は雨水の浸入によ
り、他の部分より乾燥状態が悪くなる恐れがあるが、前
記両特徴構成によれば、前記突き合わせ部に前記凸条波
部が軒先から棟方向に連続して繋がって形成され、通気
路として機能するため、前記突き合わせ部の乾燥状態を
改善し得、結果として、前記波状瓦板裏面での結露、野
地板及び釘の腐食等に対する抑制作用が働くのである。
瓦板の第一の特徴構成及び前記波状瓦板の敷設方法の特
徴構成によれば、敷設状態において、図4に示すよう
に、下側に位置する前記凸条波部の棟側重なり部に上側
の左右2枚の波状瓦板の前記突き合わせ部が重なり、更
に、前記突き合わせ部の棟側重なり部に、更に上側の波
状瓦板の前記凸条波部の軒側重なり部が重なることにな
る。前記突き合わせ部の暴露部の棟側端より重なり部に
向け浸入する雨水は、前記突き合わせ部に沿って毛細管
現象によって棟側に向け浸入する他、前記突き合わせ部
の第1及び第2凸条半波部の下面とその下側の前記凸条
波部の上面との間にできる微小な空隙部、及び、前記突
き合わせ部の第1及び第2凸条半波部の上面とその上側
の前記凸条波部の下面との間にできる微小な空隙部に沿
って、左右の前記第1及び第2谷部側、または何れか一
方側に落下するため、従来の前記谷部で左右2枚の波状
瓦板の各側端面同士が接当する場合に比べて、棟側に向
け浸入する雨水の量が少なく、水登り長を短くすること
ができる。結果として、重なり部の奥行きを短くでき、
よって、小型且つ軽量の作業性、防水性、及び、経済性
に優れた波状瓦板を提供することができるのである。更
に、上述のように、前記突き合わせ部は雨水の浸入によ
り、他の部分より乾燥状態が悪くなる恐れがあるが、前
記両特徴構成によれば、前記突き合わせ部に前記凸条波
部が軒先から棟方向に連続して繋がって形成され、通気
路として機能するため、前記突き合わせ部の乾燥状態を
改善し得、結果として、前記波状瓦板裏面での結露、野
地板及び釘の腐食等に対する抑制作用が働くのである。
【0008】また、本発明による波状瓦板の第二の特徴
構成によれば、前記突き合わせ部において、前記第1及
び第2谷部側、または何れか一方側に落下する雨水が前
記棟側端辺部から前記軒側端辺部にかけて形成された前
記溝に沿って軒先に向け排水されるため、前記第1及び
第2谷部内の前記溝を挟んで前記第1及び第2凸条半波
部の反対側に釘を打ち付けて前記波状瓦板を敷設して
も、前記第1または第2谷部側に落下する雨水による前
記釘の腐食が抑制されるのである。
構成によれば、前記突き合わせ部において、前記第1及
び第2谷部側、または何れか一方側に落下する雨水が前
記棟側端辺部から前記軒側端辺部にかけて形成された前
記溝に沿って軒先に向け排水されるため、前記第1及び
第2谷部内の前記溝を挟んで前記第1及び第2凸条半波
部の反対側に釘を打ち付けて前記波状瓦板を敷設して
も、前記第1または第2谷部側に落下する雨水による前
記釘の腐食が抑制されるのである。
【0009】
【発明の実施の形態】以下に本発明の実施の形態を図面
に基づいて説明する。
に基づいて説明する。
【0010】図1及び図2は本発明に係わる波状瓦板の
一実施形態を示す斜視図、及び軒側面から棟軒方向視し
た立面図である。前記波状瓦板は、セメント・補強繊維
・特殊混合材・水を含む板状体が、上方から見た平面形
状が棟側端辺部3が2辺で構成された5角形に予め切断
され、更に、補水しながらプレス加工装置で前記板状体
の上下両面を凹凸成型されて製造される。尚、前記5角
形は右側端辺部5及び左側端辺部6の2辺が軒側端辺部
4の底辺と直交する左右対称形である。図1及び図2に
示すように、前記波状瓦板の厚みが一定に保持されなが
ら、上下両面が上方に突曲する山部を前記棟側端辺部3
から前記軒側端辺部4にかけて形成する凸条波部1が横
方向に3条並設されている。中央の前記凸条波部1は前
記波状瓦板の丁度中央に位置している。更に、前記右側
端辺部5には前記凸条波部1を幅方向に2分割した左側
の第1凸条半波部1bが、また、前記左側端辺部6に前
記凸条波部1を幅方向に2分割した右側の第2凸条半波
部1cが夫々形成されている。尚、同じ横方向断面にお
ける前記第1凸条半波部1bの断面形状と前記凸条波部
1の断面形状の左側半分が前記凸条波部1の断面形状の
左側半分が同じで、前記第2凸条半波部1cの断面形状
と前記凸条波部1の断面形状の右側半分が同じである。
また、図1に示すように、前記波状瓦板の前記軒側端辺
部4の中央部で前記凸条波部1の頂部1aと、右側端辺
部5及び左側端辺部6の中央部より棟側には、敷設時の
相互に隣接する前記波状瓦板間の相対位置関係を決める
合わせマーク4a、5a、6aが夫々設けられている。
一実施形態を示す斜視図、及び軒側面から棟軒方向視し
た立面図である。前記波状瓦板は、セメント・補強繊維
・特殊混合材・水を含む板状体が、上方から見た平面形
状が棟側端辺部3が2辺で構成された5角形に予め切断
され、更に、補水しながらプレス加工装置で前記板状体
の上下両面を凹凸成型されて製造される。尚、前記5角
形は右側端辺部5及び左側端辺部6の2辺が軒側端辺部
4の底辺と直交する左右対称形である。図1及び図2に
示すように、前記波状瓦板の厚みが一定に保持されなが
ら、上下両面が上方に突曲する山部を前記棟側端辺部3
から前記軒側端辺部4にかけて形成する凸条波部1が横
方向に3条並設されている。中央の前記凸条波部1は前
記波状瓦板の丁度中央に位置している。更に、前記右側
端辺部5には前記凸条波部1を幅方向に2分割した左側
の第1凸条半波部1bが、また、前記左側端辺部6に前
記凸条波部1を幅方向に2分割した右側の第2凸条半波
部1cが夫々形成されている。尚、同じ横方向断面にお
ける前記第1凸条半波部1bの断面形状と前記凸条波部
1の断面形状の左側半分が前記凸条波部1の断面形状の
左側半分が同じで、前記第2凸条半波部1cの断面形状
と前記凸条波部1の断面形状の右側半分が同じである。
また、図1に示すように、前記波状瓦板の前記軒側端辺
部4の中央部で前記凸条波部1の頂部1aと、右側端辺
部5及び左側端辺部6の中央部より棟側には、敷設時の
相互に隣接する前記波状瓦板間の相対位置関係を決める
合わせマーク4a、5a、6aが夫々設けられている。
【0011】図3に示すように、左右に隣接する2枚の
前記波状瓦板においては、一方の前記第1凸条半波部1
bと他方の前記第2凸条半波部1cの各側端面同士が突
き合わされて、上下に隣接する2枚の前記波状瓦板にお
いては、下側の前記波状瓦板の棟側重なり部上面8の右
または左半面と上側の前記波状瓦板の軒側重なり部下面
9の左または右半面が夫々対面するように葺き重ねられ
ている。上側の前記波状瓦板の前記合わせマーク5a、
6aが夫々、下側に敷設された左右2枚の前記波状瓦板
の前記棟側端辺部3の先端部に、更に、上側の前記波状
瓦板の前記合わせマーク4aが下側に敷設された左右2
枚の前記波状瓦板の突き合わせ部10に一致するように
位置決めされる。
前記波状瓦板においては、一方の前記第1凸条半波部1
bと他方の前記第2凸条半波部1cの各側端面同士が突
き合わされて、上下に隣接する2枚の前記波状瓦板にお
いては、下側の前記波状瓦板の棟側重なり部上面8の右
または左半面と上側の前記波状瓦板の軒側重なり部下面
9の左または右半面が夫々対面するように葺き重ねられ
ている。上側の前記波状瓦板の前記合わせマーク5a、
6aが夫々、下側に敷設された左右2枚の前記波状瓦板
の前記棟側端辺部3の先端部に、更に、上側の前記波状
瓦板の前記合わせマーク4aが下側に敷設された左右2
枚の前記波状瓦板の突き合わせ部10に一致するように
位置決めされる。
【0012】図4に示すように、左右に隣接する2枚の
前記波状瓦板において、前記突き合わせ部10の暴露部
12から雨水が釣鐘状に浸入していく。前記棟側重なり
部上面8の奥行きL1 は前記暴露部12の奥行きL2 と
雨水の最大水登り長L0 の和より長く設定されている。
前記波状瓦板において、前記突き合わせ部10の暴露部
12から雨水が釣鐘状に浸入していく。前記棟側重なり
部上面8の奥行きL1 は前記暴露部12の奥行きL2 と
雨水の最大水登り長L0 の和より長く設定されている。
【0013】図5は前記凸条波部1、及び、前記第1凸
条半波部1bと前記第2凸条半波部1cの各側端面同士
が突き合わされて形成される合成凸条波部7の重なり状
態を示す、図3中のA−A断面での断面図である。図5
に示すように、前記凸条波部1及び前記合成凸条波部7
は夫々共通に、横方向断面形状が円弧状で、上面部の曲
率半径r1 、r3 が下面部の曲率半径r2、r4 より厚
みt分だけ長く、夫々の前記曲率半径r1 、r2 、
r3 、r4 が縦方向に、軒側端辺部4から棟側端辺部3
にかけて、徐々に短く、且つ、r1 >r 2 >r3 >r4
となるように成型されている。更に、下側の前記凸条波
部1の前記頂部1aと前記凸条波部1両側の谷部2が上
側の前記波状瓦板の前記軒側重なり部下面9に接当し、
更に、前記軒側重なり部下面9と前記棟側重なり部上面
8の間であって、前記頂部1aと前記谷部2間に空隙部
11が形成されるように、前記各凸条波部1の各部の曲
率半径が設定されている。
条半波部1bと前記第2凸条半波部1cの各側端面同士
が突き合わされて形成される合成凸条波部7の重なり状
態を示す、図3中のA−A断面での断面図である。図5
に示すように、前記凸条波部1及び前記合成凸条波部7
は夫々共通に、横方向断面形状が円弧状で、上面部の曲
率半径r1 、r3 が下面部の曲率半径r2、r4 より厚
みt分だけ長く、夫々の前記曲率半径r1 、r2 、
r3 、r4 が縦方向に、軒側端辺部4から棟側端辺部3
にかけて、徐々に短く、且つ、r1 >r 2 >r3 >r4
となるように成型されている。更に、下側の前記凸条波
部1の前記頂部1aと前記凸条波部1両側の谷部2が上
側の前記波状瓦板の前記軒側重なり部下面9に接当し、
更に、前記軒側重なり部下面9と前記棟側重なり部上面
8の間であって、前記頂部1aと前記谷部2間に空隙部
11が形成されるように、前記各凸条波部1の各部の曲
率半径が設定されている。
【0014】図5に示す具体的構成により、上下に隣接
する波状瓦板において、上側の前記波状瓦板の前記凸条
波部1の前記頂部1a上面に上方から加わる荷重が、上
側の前記波状瓦板の前記凸条波部1と下側の前記波状瓦
板の前記凸条波部1とに分散して左右方向に作用し、前
記谷部2で最終的に野地板に前記荷重が作用するため、
踏み割れに対する強度が増し、且つ、下側の前記波状瓦
板の前記凸条波部1の前記頂部1a左右に前記空隙部1
1が有るため、左右方向のズレに対し余裕があり、葺き
上げ時の左右に隣接する前記波状瓦板を突き合わせる場
合などの位置調整が容易にでき、結果として、作業性、
及び、耐荷重性に優れた波状瓦板を提供することができ
るのである。尚、前記空隙部11は寸法的に、製品間で
生じる寸法誤差を許容できれば十分であり、前記空隙部
11が防水性や耐風性を低下させるものではなく、前記
空隙部11により左右方向のズレによる不必要な波状瓦
板の浮き上がりが防止でき、かえって防水性や耐風性が
向上されるのである。
する波状瓦板において、上側の前記波状瓦板の前記凸条
波部1の前記頂部1a上面に上方から加わる荷重が、上
側の前記波状瓦板の前記凸条波部1と下側の前記波状瓦
板の前記凸条波部1とに分散して左右方向に作用し、前
記谷部2で最終的に野地板に前記荷重が作用するため、
踏み割れに対する強度が増し、且つ、下側の前記波状瓦
板の前記凸条波部1の前記頂部1a左右に前記空隙部1
1が有るため、左右方向のズレに対し余裕があり、葺き
上げ時の左右に隣接する前記波状瓦板を突き合わせる場
合などの位置調整が容易にでき、結果として、作業性、
及び、耐荷重性に優れた波状瓦板を提供することができ
るのである。尚、前記空隙部11は寸法的に、製品間で
生じる寸法誤差を許容できれば十分であり、前記空隙部
11が防水性や耐風性を低下させるものではなく、前記
空隙部11により左右方向のズレによる不必要な波状瓦
板の浮き上がりが防止でき、かえって防水性や耐風性が
向上されるのである。
【0015】以下に、別実施形態を説明する。図6に示
すように、前記凸条波部1と前記第1凸条半波部1b間
の第1谷部2a、及び、前記凸条波部1と第2凸条半波
部1c間の第2谷部2bの上面側に前記棟側端辺部3か
ら前記軒側端辺部4にかけて形成する溝2cを設けてあ
るのも好ましい実施の形態である。更に、前記溝2cよ
り夫々中央寄りに釘穴13を設けてあっても良い。
すように、前記凸条波部1と前記第1凸条半波部1b間
の第1谷部2a、及び、前記凸条波部1と第2凸条半波
部1c間の第2谷部2bの上面側に前記棟側端辺部3か
ら前記軒側端辺部4にかけて形成する溝2cを設けてあ
るのも好ましい実施の形態である。更に、前記溝2cよ
り夫々中央寄りに釘穴13を設けてあっても良い。
【0016】前記中央の前記凸条波部1と前記突き合わ
せ部10を夫々重ね合わせる代わりに、他の前記凸条波
部1と前記突き合わせ部10を夫々重ね合わせても構わ
ない。但し、前記合わせマーク4a、5a、6aの位置
を変更する必要がある。
せ部10を夫々重ね合わせる代わりに、他の前記凸条波
部1と前記突き合わせ部10を夫々重ね合わせても構わ
ない。但し、前記合わせマーク4a、5a、6aの位置
を変更する必要がある。
【0017】また、波状瓦板の平面形状は5角形に限ら
ず、矩形であっても良く、平面形状は、本実施形態に限
定されるものではない。また、波状瓦板の材料は、補強
繊維としてパルプ繊維、石綿等を、特殊混合材としてシ
リカ等を含むセメント系混合材またはその他何でもよ
く、更に、製造方法も本実施形態に限定されるものでは
ない。また、前記凸条波部1の条数及び前記横方向断面
形状は、本実施形態に示す条数及び形状に限定されるも
のではない。
ず、矩形であっても良く、平面形状は、本実施形態に限
定されるものではない。また、波状瓦板の材料は、補強
繊維としてパルプ繊維、石綿等を、特殊混合材としてシ
リカ等を含むセメント系混合材またはその他何でもよ
く、更に、製造方法も本実施形態に限定されるものでは
ない。また、前記凸条波部1の条数及び前記横方向断面
形状は、本実施形態に示す条数及び形状に限定されるも
のではない。
【0018】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
左右に隣接する波状瓦板間の突き合わせ部の暴露部の棟
側端より重なり部に向け浸入する雨水は、前記突き合わ
せ部に沿って毛細管現象によって棟側に向け浸入する
他、前記突き合わせ部の第1及び第2凸条半波部の下面
とその下側の前記凸条波部の上面との間にできる微小な
空隙部、及び、前記突き合わせ部の第1及び第2凸条半
波部の上面とその上側の前記凸条波部の下面との間にで
きる微小な空隙部に沿って、左右の前記谷部側に落下す
るため、従来の前記谷部で左右に隣接する波状瓦板が接
当する場合に比べて、棟側に向け浸入する雨水の量が少
なく、水登り長を短くすることができた。結果として、
重なり部の奥行きを短くでき、よって、小型且つ軽量の
作業性、防水性、及び、経済性に優れた波状瓦板を提供
することができた。
左右に隣接する波状瓦板間の突き合わせ部の暴露部の棟
側端より重なり部に向け浸入する雨水は、前記突き合わ
せ部に沿って毛細管現象によって棟側に向け浸入する
他、前記突き合わせ部の第1及び第2凸条半波部の下面
とその下側の前記凸条波部の上面との間にできる微小な
空隙部、及び、前記突き合わせ部の第1及び第2凸条半
波部の上面とその上側の前記凸条波部の下面との間にで
きる微小な空隙部に沿って、左右の前記谷部側に落下す
るため、従来の前記谷部で左右に隣接する波状瓦板が接
当する場合に比べて、棟側に向け浸入する雨水の量が少
なく、水登り長を短くすることができた。結果として、
重なり部の奥行きを短くでき、よって、小型且つ軽量の
作業性、防水性、及び、経済性に優れた波状瓦板を提供
することができた。
【0019】尚、特許請求の範囲の項に、図面との対照
を便利にするために符号を記すが、該記入により本発明
は添付図面の構成に限定されるものではない。
を便利にするために符号を記すが、該記入により本発明
は添付図面の構成に限定されるものではない。
【図1】本発明の第一実施形態である波状瓦板の斜視図
【図2】本発明の第一実施形態である波状瓦板の側面図
【図3】本発明の第一実施形態である波状瓦板の敷設状
態を示す平面図
態を示す平面図
【図4】本発明の第一実施形態である波状瓦板の敷設状
態での平面図
態での平面図
【図5】本発明の第一実施形態である波状瓦板の敷設状
態での要部断面図
態での要部断面図
【図6】本発明の別実施形態である波状瓦板の平面図
【図7】従来の波状瓦板の敷設状態での要部断面図
1 凸条波部 1b 第1凸条半波部 1c 第2凸条半波部 2a 第1谷部 2b 第2谷部 2c 溝 3 棟側端辺部 4 軒側端辺部 5 右側端辺部 6 左側端辺部 7 合成凸条波部
Claims (3)
- 【請求項1】 上下両面が上方に突曲する山部を棟側端
辺部(3)から軒側端辺部(4)にかけて形成する凸条
波部(1)を設けてなる波状瓦板であって、 右側端辺部(5)に前記凸条波部(1)を幅方向に2分
割した左側の第1凸条半波部(1b)を形成し、 左側端辺部(6)に前記凸条波部(1)を幅方向に2分
割した右側の第2凸条半波部(1c)を形成してある波
状瓦板。 - 【請求項2】 前記凸条波部(1)と前記第1凸条半波
部(1b)間の第1谷部(2a)、及び、前記凸条波部
(1)と第2凸条半波部(1c)間の第2谷部(2b)
の上面側に前記棟側端辺部(3)から前記軒側端辺部
(4)にかけて形成する溝(2c)を設けてある請求項
1記載の波状瓦板。 - 【請求項3】 左右横方向に隣接する前記波状瓦板間の
一方の前記第1凸条半波部(1b)と他方の前記第2凸
条半波部(1c)の各側端面同士を突き合わせて横方向
に敷設し、 前記第1凸条半波部(1b)と前記第2凸条半波部(1
c)が突き合わされて形成される合成凸条波部(7)の
上方に上側に隣接する前記波状瓦板の前記凸条波部
(1)の一つを重ねて上下方向に敷設する請求項1また
は2記載の波状瓦板の敷設方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP19438396A JPH1037402A (ja) | 1996-07-24 | 1996-07-24 | 波状瓦板及び波状瓦板の敷設方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP19438396A JPH1037402A (ja) | 1996-07-24 | 1996-07-24 | 波状瓦板及び波状瓦板の敷設方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH1037402A true JPH1037402A (ja) | 1998-02-10 |
Family
ID=16323694
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP19438396A Pending JPH1037402A (ja) | 1996-07-24 | 1996-07-24 | 波状瓦板及び波状瓦板の敷設方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH1037402A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN104213674A (zh) * | 2014-09-30 | 2014-12-17 | 句容金猴机械研究所有限公司 | 一种卡槽连接瓦 |
CN106088485A (zh) * | 2016-07-28 | 2016-11-09 | 钟燏 | 一种自动卡扣的太阳能瓦 |
-
1996
- 1996-07-24 JP JP19438396A patent/JPH1037402A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN104213674A (zh) * | 2014-09-30 | 2014-12-17 | 句容金猴机械研究所有限公司 | 一种卡槽连接瓦 |
CN106088485A (zh) * | 2016-07-28 | 2016-11-09 | 钟燏 | 一种自动卡扣的太阳能瓦 |
CN106088485B (zh) * | 2016-07-28 | 2018-10-12 | 钟燏 | 一种自动卡扣的太阳能瓦 |
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