JPS581532Y2

JPS581532Y2 - 屋根

Info

Publication number: JPS581532Y2
Application number: JP1978112094U
Authority: JP
Inventors: 誠小沢; 勝平松; 敬峰尾
Original assignee: 日東紡績株式会社
Priority date: 1978-08-16
Filing date: 1978-08-16
Publication date: 1983-01-12
Also published as: JPS5529623U

Description

【考案の詳細な説明】本考案は、主として温室等に使用される屋根構造に関す
るものであり、垂木を有する屋根板支持部材上に、波板
状の屋根板が平坦に、強固に固定されており、また屋根
板裏面の結露流滴性が良好であり、強靭で気密の保持も
容易であり、施工性もよい屋根構造を提供することを目
的としている。

従来、垂木を有する屋根構造においては、波板たる屋根
板は、垂木が邪魔となって取り付けが困難であり、また
垂木間の屋根板が遊離してしまうため、取付強度が弱い
ばかりでなく、垂木位置に狂いが存すると、垂木に対す
る谷部、山部の当接が不均一となり、屋根面に凹凸が生
ずる等の欠点があった。

本考案は、実用新案登録請求の範囲に記載する構成とす
ることにより、上述のような欠点のない屋根構造を得た
ものである。

以下、図示例についてその構成を説明する。

図において、母屋１上に、間隔Ｗを存して垂木２．３．
４が固定されており、母屋１と垂木２〜４の上面に合成
樹脂製の屋根板５が載置され、留金具６゜７で固定され
ている。

屋根板５は、垂木２〜４方向と平行に凹設された第１の
谷部８，９とこの谷部８，９の両側対称位置に設けられ
た小幅平坦部１０，１１．１２とを有しており、更に前
記第１の谷部８，９の両側に隣接した位置と、小幅平坦
部１０，１１．１２のそれぞれの両側に隣接した位置と
に、第１の谷部８，９より浅く、かつ垂木方向と平行に
第２の谷部１３〜２２が凹設されている。

前述の小幅平坦部１０，１１．１２の幅Ｗは、垂木２゜
３．４の垂木幅Ｗ′より広くされている。

該屋根板５は、第１の谷部８，９の下面で母屋上面に載
置され、前記留金具６で固定され、小幅平坦部１０，１
１．１２の下面で垂木２，３．４の上面に載置され、前
記留金具７で測定されている。

そして屋根板５における第■の谷部８，９、第２の谷部
１３〜２２および小幅平坦部１０，１１．１２以外の屋
根面２３，２４．２５および２６は、前記小幅平坦部１
０．１１の上面と同一平面内に位置せしめられている。

図示実施例では第１の谷部が２個所、小幅平坦部１０，
１１．１２が３個所に設けられているが、かかる数に限
定されるものではない。

しかし、屋根板相互の接続部分の水密性を良好に維持す
るため、鉄板の左右両側に小幅平坦部と第２の谷部とを
形成し、この部分で隣接する屋根板同士を重ね合せ、接
続することが必要である。

通常、屋根板５は幅１０７４．２５ｍｍ、厚さ０．８
ｍｍで長さは用途に応じ所望の長さにカッＩ−されてい
るものであり、他方、母屋は９００〜１１００ｍｒｎ
ピッチで架設され、この上に、４５０〜５００ｍｍのピ
ッチで、垂木幅１０〜３０ｍｍ、高さ５〜２０ｍｍの垂
木が架設、固定されているが、建造物の用途と使用材料
とにより、数種類の組み合せに限定されるので、本考案
に使用する屋根板はその限定された種類の寸法に適応さ
せて数種類のものを予め製作しておけばよいものである
。

本考案に係る屋根は、上述の構成であって、垂木幅に比
し、垂木に載置、固定されるべき小幅平坦部の幅が広く
形成されているので、垂木の位置に若干の狂いがあって
も、各垂木は円滑に小幅平坦部下面に当接できる効果を
奏する。

また第１の谷部の下面は、直接母屋上面に当接され、屋
根板は母屋と垂木の両者に直接、固定されているので、
その固定が強固であり、強風に吹き上げられても、屋根
板のフラッピングを防止できる効果も有している。

更に屋根板裏面は、第１の谷部で母屋上面に固定される
ものの、他部分は第１の谷部の深さ分、即ち垂木の高さ
だけ母屋上面から離れているので、屋根板裏面に結露し
た水滴は、屋根板の傾斜に従い、母屋に遮られることな
く軒先へ流下できるし１、第１の谷部と小幅平坦部の両
側には、それぞれに隣接して第２の浅い谷部が形成され
ているので、その裏面部が、屋根板横方向へ流れる水滴
の阻止壁的役割を生じ、上述の結露流滴性をより良好た
らしぬる効果がある。

また第１．第２の谷部以外の屋根面が同一平面内に位置
せしめられているので、裏面も当然に同一平面内に存在
することとなり、バッキングの介装等による軒先の気密
封止も容易となり、また屋根面上から押え縁で均等に押
圧、緊締することもでき、前述の屋根板の固定をより強
固ならしめうるばかりでなく、施工時の歩み板の保持も
屋根板に損傷を生せしめることなしに安定したものとす
ることができ、作業を簡単ならしめうるものである。

【図面の簡単な説明】

第１図は実施の１例の一部を示す平面図、第２図は第１
図中矢視端面図、第３図は第２図に示すものの右側面図
、第４図は左側面図である。１・・・・・・母屋、２〜４・・・・・・垂木、５・・
・・・・屋根板、８，９・・・・・・第１の谷部、１０
，１１．１２・・・・・・小幅平坦部、１３〜２２・・
・・・・第２の谷部、２３〜２６・・・・・・屋根面、
Ｗ・・・・・・小幅平坦部の幅、Ｗ′・・・・・・垂木
幅。

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

屋根板が垂木方向に平行に凹設された第１の谷部下面に
おいて母屋上面に載置、固定され、複数の小幅平坦部下
面で垂木上面に載置、固定され、また第１の谷部の両側
と小幅平坦部の両側とには、前記第１の谷部より浅く、
かつ垂木方向に平行に第２の谷部が凹設されており、前
記小幅平坦部の幅は垂木幅より広くされていると共に、
前記第１．第２の谷部と、小幅平坦部以外の屋根面は前
記小幅平坦部の上面と同一平面内に位置せしめられてい
ることを特徴とする屋根。