JPH0711620U - 屋 根 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 屋根パネルどうしの間で、棟軒方向に形成さ
れる目地が防水でき、瓦浮きを防止し、かつ、瓦の踏み
割れをなくした屋根を提供することである。 【構成】 野地板（８）と野地板（８）上に敷設された
防水シート（３）と防水シート（３）上に葺設された瓦
（１）を備え、この瓦（１）が野地板（８）から突き出
した左右の屋根パネル（５）を野地板（８）から突き出
した瓦（１）どうしを突き合わせて並べて棟軒間に走る
目地（２）を形成し、この目地（２）の下に棟軒間に走
る水路（７）を有する防水シート（３）を敷設した。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、屋根に関し、具体的には、屋根パネルの接続部間に防水シートを設 置する屋根に関する。

【０００２】

【従来の技術】

従来の屋根としては、図５に示すごとく、野地板と野地板上に敷設された防水 シートと防水シート上に葺設された瓦（１）を備え、この瓦（１）が野地板上に 載せ、左右の屋根パネル（５）を野地板の上に載った瓦（１）どうしを突き合わ せて並べて棟軒間に走る目地を形成し、この目地の下に棟軒間に走る水路を有す る防水シートを敷設したものが知られている。

【０００３】 しかし、上記のような屋根においては、屋根パネル（５）どうしを突きつける と、瓦（１）が防水シートの厚みで瓦浮きし、瓦（１）の踏み割れを起こす問題 を有していた。

【０００４】

【考案が解決しようとする課題】

本考案は、上記の問題に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは 、屋根パネルどうしの間で、棟軒方向に形成される目地が防水でき、瓦浮きを防 止し、かつ、瓦の踏み割れをなくした屋根を提供することである。

【０００５】

【課題を解決するための手段】

本考案の屋根は、野地板（８）と野地板（８）上に敷設された防水シート（３ ）と防水シート（３）上に葺設された瓦（１）を備え、この瓦（１）が野地板（ ８）から突き出した左右の屋根パネル（５）を野地板（８）から突き出した瓦（ １）どうしを突き合わせて並べて棟軒間に走る目地（２）を形成し、この目地（ ２）の下に棟軒間に走る水路（７）を有する防水シート（３）を敷設したことを 特徴とする。

【０００６】

【作用】

本考案の屋根によると、野地板（８）と野地板（８）上に敷設された防水シー ト（３）と防水シート（３）上に葺設された瓦（１）を備え、この瓦（１）が野 地板（８）から突き出した左右の屋根パネル（５）を野地板（８）から突き出し た瓦（１）どうしを突き合わせて並べて棟軒間に走る目地（２）を形成し、この 目地（２）の下に棟軒間に走る水路（７）を有する防水シート（３）を敷設した ので、屋根パネル（５）の端面どうしを突きつけると、防水シート（３）は屋根 パネル（５）の端面間で棟軒方向に形成された目地（２）の水切りを果たし、目 地（２）の下にある棟軒間に走る防水シート（３）によって瓦（１）の浮きや踏 み割れがなくなる。

【０００７】

【実施例】

以下、本考案の実施例を図面に基づいて詳しく説明する。

【０００８】 図１は、本考案の実施例に係る側面図である。図２は、図１に示される防水シ ートの断面図である。図３は、図１に示される防水シートの平面図である。図４ は、実施例に係る屋根パネルの斜視図である。

【０００９】 本考案の屋根は、屋根パネル（５）を有する。この屋根パネル（５）は、図１ に示すごとく、野地板（８）と野地板（８）上に敷設された防水シート（３）と 防水シート（３）上に葺設された、複数枚の平板瓦である瓦（１）を備え、この 瓦（１）が野地板（８）から突き出したものである。この野地板（８）の下に屋 根の耐力構造材である複数の垂れ木（４）が敷設されている。また、瓦（１）の 葺設方法は、瓦（１）を妻方向に突き合わせ、上位の瓦（１）の下掛け部を下位 の瓦（１）の上掛け部に引っかけるなどの方法により係止させて重ね合わせ、軒 先から棟に向かって形成される棟軒方向に葺設されている。

【００１０】 この屋根パネル（５）の端面どうしを突き合わせて並べると、目地（２）が棟 軒間全長にわたって直線状に走っている。また、この目地（２）の下に棟軒間に 走る防水シート（３）を敷設させている。

【００１１】 上記防水シート（３）は、図２および図３に示すごとく、長尺シート状であり 、上面側に長手方向に沿って平行に複数の水切りリブ（６）が並設され、水切り リブ（６）間が水路（７）となっている。水切りリブ（６）は、防水シート（３ ）の長手方向中央部から巾方向にそれぞれ高い水切りリブ（６ａ）と低い水切り リブ（６ｂ）を形成している。

【００１２】 上記屋根パネル（５）は、隣接する屋根パネル（５）の端面を防水シート（３ ）のほぼ中央部で高い水切りリブ（６ａ）上に載せて突き合わせることにより敷 設されている。

【００１３】 上述のようにして屋根パネル（５）の端面どうしを突きつけると、防水シート （３）は屋根パネル（５）の端面間で棟軒方向に形成された目地（２）の水切り を果たし、目地（２）の下にある棟軒間に走る防水シート（３）によって瓦（１ ）の浮きや踏み割れがなくなる。

【００１４】

【考案の効果】

本考案の屋根によると、屋根パネルどうしを突きつけても、屋根パネルの端面 間で棟軒方向に形成される目地が防水でき、瓦浮きを防止し、かつ、瓦の踏み割 れをなくすことができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の実施例に係る側面図である。

【図２】図１に示される防水シートの断面図である。

【図３】図１に示される防水シートの平面図である。

【図４】実施例に係る屋根パネルの斜視図である。

【図５】従来例に係る屋根パネルの斜視図である。

【符号の説明】

１ 瓦 ２ 目地 ３ 防水シート ５ 屋根パネル ７ 水路 ８ 野地板

【手続補正書】

【提出日】平成５年８月３日

【手続補正１】

【補正対象書類名】図面

【補正対象項目名】図１

【補正方法】変更

【補正内容】

【図１】

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 野地板（８）と野地板（８）上に敷設さ
   れた防水シート（３）と防水シート（３）上に葺設され
   た瓦（１）を備え、この瓦（１）が野地板（８）から突
   き出した左右の屋根パネル（５）を野地板（８）から突
   き出した瓦（１）どうしを突き合わせて並べて棟軒間に
   走る目地（２）を形成し、この目地（２）の下に棟軒間
   に走る水路（７）を有する防水シート（３）を敷設した
   ことを特徴とする屋根。