JP2889857B2 - 波状瓦板 - Google Patents

波状瓦板

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JP2889857B2
JP2889857B2 JP19438296A JP19438296A JP2889857B2 JP 2889857 B2 JP2889857 B2 JP 2889857B2 JP 19438296 A JP19438296 A JP 19438296A JP 19438296 A JP19438296 A JP 19438296A JP 2889857 B2 JP2889857 B2 JP 2889857B2
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庸幸 茂川
宜弘 金子
達也 新原
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  • Roof Covering Using Slabs Or Stiff Sheets (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、波状瓦板に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来、前記波状瓦板では、上下両面が上
方に突曲する山部を棟側端辺部から軒側端辺部にかけて
形成する凸条波部を横方向に複数並設してなる横波状瓦
板があった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来からある
前記瓦板を重厚な外観を呈するようにしようとすれば、
厚板瓦にせざるを得なかった。そうすると、瓦板自体が
厚板であるため、単体での重量が大きいことと、一枚あ
たりの有効敷設面積(働き面積)が狭く敷設枚数が多く
なるため、作業性が悪く、且つ、材料コスト及び作業コ
ストの低減が困難であるという問題があった。また、単
に薄板状の板瓦に凹凸形状を形成した場合、敷設状態に
おいて上方から前記凸部にかかる荷重で前記薄板状の板
瓦が破損してしまう危険性が考えられる。本発明の目的
は、上述の欠点を解消し、敷設状態において上方からの
荷重に対する強度を確保し、且つ、重厚な外観を形成す
ると同時に、軽量で、作業性、並びに、経済性に優れた
波状瓦板を提供する点にある。
【0004】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
の本発明による波状瓦板の第一の特徴構成は、特許請求
の範囲の欄の請求項1に記載した通り、上下両面が上方
に突曲する山部を右側端辺部から左側端辺部にかけて形
成する凸条波部を縦方向に複数並設し、前記複数の凸条
波部の総条数Nの半分以上で総条数N未満の自然数を凸
条波部重なり数Mとして、敷設時に、棟側端より軒側に
M条の前記凸条波部で形成される棟側凸条波部群の上方
に、軒側端より棟側にM条の前記凸条波部で形成される
軒側凸条波部群を重ね合わせた場合、上下に重なり合う
の前記各凸条波部において、上側の前記各凸条波部の下
面形状と下側の前記各凸条波部の上面形状とが一致する
ように形成してある点にある。
【0005】本発明による波状瓦板の第二の特徴構成
は、特許請求の範囲の欄の請求項2に記載した通り、上
述の第一の特徴構成に加えて、前記各凸条波部の棟軒方
向に沿った鉛直断面における形状が、軒側端より棟側に
かけて、前記総条数Nから前記凸条波部重なり数Mを差
し引いた軒側露出数L毎に、変化している点にある。
【0006】以下に作用を説明する。第一の特徴構成に
よれば、敷設状態において、上下両面が上方に突曲する
山部を右側端辺部から左側端辺部にかけて形成する凸条
波部が、軒側から棟側に向けて階段状の外観を呈し、そ
の各段が瓦板の厚みの如く見え、そのために重厚感を増
大させることができるので、前記波状瓦板を薄板状に形
成でき、軽量で、作業性、並びに、経済性に優れた波状
瓦板を提供することができるのである。更に、敷設状態
において、前記各凸条波部は必ず上下に二つ以上が重な
り合い、且つ、上下に隣接する前記各凸条波部間で隙間
無く重なり合うことができるため、前記各凸条波部の実
効的な厚みが2倍以上となり、踏み割れ等の前記各凸条
波部への上方からの荷重による前記波状瓦板の破損に対
する強度を向上させることができるのである。
【0007】尚、前記凸条波部を形成するに、薄板の厚
みを一定値に維持しながら上下両面を上方に突曲させた
場合、一つの前記凸条波部の上面形状と下面形状が僅か
に異なるため、例えば、前記形状の軒棟方向に沿った断
面が円弧状の場合は通常上面の曲率が下面の曲率より小
さくなるため、上述の第一の特徴構成によらなければ、
上下に隣接する前記各凸条波部間に間隙が生じ、耐荷重
性能が劣化することになる。よって、同構成によれば、
前記複数の凸条波部は、全てが同じ形状で同じ大きさの
ものが軒棟方向に並設されないことになる。
【0008】しかしながら、第二の特徴構成によれば、
上述の第一の特徴構成を維持しながら、敷設状態の全て
の波状瓦板において、同じ形状で同じ大きさの前記凸条
波部が表面に露出するため、屋根面全体で統一のとれた
外観を得ることができるのである。また、特に前記総条
数Nが4以上の偶数で、前記軒側露出数Lが2以上とな
る場合は、前記総条数Nが偶数であることから、上下に
隣接して重なり合う前記凸条波部の重なり数が全ての前
記凸条波部について等しくなり、更に、前記軒側露出数
Lが2以上であっても、第二の特徴構成によって露出し
た前記凸条波部の形状及び大きさが等しいため、前記凸
条波部の無駄な重なりが回避できると同時に、上方から
の耐荷重性能が場所によらず一定となるのである。
【0009】
【発明の実施の形態】以下に本発明の実施の形態を図面
に基づいて説明する。
【0010】図1及び図2は本発明に係わる波状瓦板の
一実施形態を示す斜視図、及び側面図である。前記波状
瓦板は、セメント・補強繊維・特殊混合材・水を含む板
状体が、上方から見た平面形状が棟側端辺部3が2辺で
構成された5角形に予め切断され、更に、補水しながら
プレス加工装置で前記板状体の上下両面を凹凸成型され
て製造される。図1及び図2に示すように、前記波状瓦
板の厚みが一定に保持されながら、上下両面が上方に突
曲する山部を右側端辺部4から左側端辺部5にかけて形
成する凸条波部1が棟軒方向に4条並設され、前記凸条
波部1間に挟まれた谷部、及び、最も棟側寄りの前記凸
条波部1より棟側に平坦部2が形成される。尚、前記各
凸条波部1の棟軒方向に沿った鉛直断面における形状
(以下、縦断面形状と言う)は夫々、棟軒方向と垂直な
横方向に一様に形成されている。
【0011】図2に示すように、前記各凸条波部1は、
前記凸条波部1の頂部1aより棟側の棟側波面1bの方
が、前記頂部1aより軒側の軒側波面1cに比べ、軒棟
方向の長さが長く、且つ、前記頂部1a付近は緩やかな
曲面で構成されている。また、前記4条の凸条波部1の
棟側寄りの2条を棟側凸条波部群1dとし、軒側寄りの
2条を軒側凸条波部群1eとして、前記棟側凸条波部群
1d及び前記軒側凸条波部群1eの夫々において、前記
各凸条波部1は同じ形状で同じ大きさであり、また、前
記棟側凸条波部群1dの前記各凸条波部1の上面形状と
前記軒側凸条波部群1eの前記各凸条波部1の下面形状
が一致するように、前記各凸条波部1は形成されてい
る。つまり、前記各凸条波部1の上下両面の上方への突
出高さは同じで、前記軒側凸条波部群1eの前記各縦断
面形状の上面及び下面における突出幅をw1 、w2
し、前記棟側凸条波部群1dの上面及び下面における突
出幅をw3 、w4 とした場合、前記各突出幅において、
1 >w2 、w3 >w4、w2 =w3 となっている。
尚、本実施形態の場合、総条数Nが4であるので、凸条
波部重なり数Mは2または3であるが、敷設効率の良い
M=2を採用したため、軒側露出数Lは2となってい
る。
【0012】また、図1に示すように、前記波状瓦板の
軒側端辺部7の中央部、右側端辺部4及び左側端辺部5
の中央部より棟側には、敷設時の相互に隣接する前記波
状瓦板間の相対位置関係を決める合わせマーク7a、4
a、5aが夫々設けられている。
【0013】図3に示すように、上下に隣接する2枚の
前記波状瓦板において、下側の前記波状瓦板の前記棟側
凸条波部群1dの上面1d’の右または左半面と、上側
の前記波状瓦板の前記軒側凸条波部群1eの下面1e’
の左または右半面が夫々対面するように葺き重ねられて
いる。上側の前記波状瓦板の前記合わせマーク4a、5
aが夫々、下側に敷設された左右2枚の前記波状瓦板の
前記棟側端辺部3の先端部に、更に、上側の前記波状瓦
板の前記合わせマーク7aが下側に敷設された左右2枚
の前記波状瓦板の突き合わせ部8に一致するように位置
決めされる。
【0014】図4は、3尺勾配(傾斜角約16.7度)
の野地板6に敷設された前記上下に隣接する前記波状瓦
板の重なり状態を側方断面視した図3中の棟軒方向に沿
った鉛直断面における断面図である。図4に示すよう
に、前記棟側凸条波部群1dの前記各凸条波部1の上面
形状と前記軒側凸条波部群1eの前記各凸条波部1の下
面形状が一致するため、上下の前記凸条波部1間で隙間
無く葺き重ねることができ、各部の薄板の厚さが実効的
に2倍になり、踏み割れ等に対する耐荷重性能が向上す
る。尚、前記棟側波面1bと前記野地板6間で形成する
最大傾斜角は約12度であり、前記3尺勾配の野地板6
またはそれ以上の勾配の野地板上に前記波状瓦板を敷設
する場合において、水流れが阻害されることはない。
【0015】以下に、別実施形態を説明する。図5に示
すように、前記凸条波部1は2条であっても構わない。
この場合、総条数Nが2であるので、凸条波部重なり数
M及び軒側露出数Lは夫々1となっている。
【0016】前記凸条波部1の条数は、複数であれば、
図1乃至図5に示す実施形態の条数に限定されるもので
はない。また、前記波状瓦板の平面形状は5角形に限ら
ず、矩形であっても良く、前記平面形状は、本実施形態
に限定されるものではない。また、波状瓦板の材料は、
補強繊維としてパルプ繊維、石綿等を、特殊混合材とし
てシリカ等を含むセメント系混合材またはその他何でも
よく、更に、製造方法も本実施形態に限定されるもので
はない。更に、前記凸条波部1の前記縦断面形状は、前
記棟側波面1bと前記野地板6間で形成する最大傾斜角
が前記野地板6の傾斜角より小さいことが好ましいが、
本実施形態に示す形状に限定されるものではなく、例え
ば、前記棟側波面1bまたは前記軒側波面1cが平面で
構成されてあっても構わない。
【0017】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
薄板状であっても、敷設状態において軒側から棟側に向
けて重厚な外観を形成し、且つ、薄板で製造できること
から、軽量で、作業性、及び、経済性に優れ、その上強
度の高い波状瓦板を提供することができる。
【0018】尚、特許請求の範囲の項に、図面との対照
を便利にするために符号を記すが、該記入により本発明
は添付図面の構成に限定されるものではない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態である波状瓦板の斜視図
【図2】本発明の一実施形態である波状瓦板の側面図
【図3】本発明の一実施形態である波状瓦板の敷設状態
を示す平面図
【図4】本発明の一実施形態である波状瓦板の敷設状態
を示す断面図
【図5】本発明の別実施形態である波状瓦板の斜視図
【符号の説明】
1 凸条波部 1d 棟側凸条波部群 1e 軒側凸条波部群 4 右側端辺部 5 左側端辺部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) E04D 1/04 E04D 1/12 E04D 1/16

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 上下両面が上方に突曲する山部を右側端
    辺部(4)から左側端辺部(5)にかけて形成する凸条
    波部(1)を縦方向に複数並設し、 前記複数の凸条波部(1)の総条数Nの半分以上で総条
    数N未満の自然数を凸条波部重なり数Mとして、敷設時
    に、棟側端より軒側にM条の前記凸条波部(1)で形成
    される棟側凸条波部群(1d)の上方に、軒側端より棟
    側にM条の前記凸条波部(1)で形成される軒側凸条波
    部群(1e)を重ね合わせた場合、上下に重なり合う前
    記各凸条波部(1)において、上側の前記各凸条波部
    (1)の下面形状と下側の前記各凸条波部(1)の上面
    形状とが一致するように形成してある波状瓦板。
  2. 【請求項2】 前記各凸条波部(1)の棟軒方向に沿っ
    た鉛直断面における形状が、軒側端より棟側にかけて、
    前記総条数Nから前記凸条波部重なり数Mを差し引いた
    軒側露出数L毎に、変化している請求項1記載の波状瓦
    板。
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