JP2009019365A - 太陽光発電システムの屋根構造 - Google Patents

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朋秀 吉田
Masatoshi Sekoguchi
雅利 世古口
Takefumi Koike
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Abstract

【課題】 寄棟屋根の屋根面やこれに葺く基本屋根材や太陽光発電屋根材の寸法設定を規定することで、施工性も良く、整然とした外観を現出できる太陽光発電部の配置態様を確保できるようにした太陽光発電システムの屋根構造を提供する。
【解決手段】 基本屋根材3の暴露部6の横長さをM、軒長さをL、最下段の基本屋根材3の葺数をNとした場合、M=L/(N+1)の関係が成立する。横方向両端部に位置する基本屋根材3の暴露部6の外側縁と上縁とのなす角部6aが下り棟線1aとほぼ一致させる。上段の基本屋根材3の暴露部6の側端縁が下段の基本屋根材3の側端縁よりも基本屋根材3の暴露部6の横長さMの1/2ずつ横方向にずれる。横長さが基本屋根材3の暴露部6の2倍となる第1太陽光発電屋根材4aと、横長さが基本屋根材3の暴露部6の3倍となる第2太陽光発電屋根材4bとで、基本屋根材3で形成すべき任意箇所の横方向における暴露部6を構成する。
【選択図】図1

Description

本発明は、太陽光発電システムの屋根構造に関するものである。
従来から、住宅などの屋根に太陽光発電部5を配置して成る太陽光発電システムが知られており、このような太陽光発電システムでは、大きな発電量を得るために、屋根面2の面積に占める太陽光発電部5の面積をできるだけ大きく採るような施工が行われている。太陽光発電部5は屋根下地上に葺設した屋根材の更に上に載設した太陽電池パネルで構成させることが知られているが、屋根材との一体的な外観を得るために、図9のように、屋根材本体に太陽光発電部5が一体に備えられた太陽光発電屋根材4を、普通屋根材30と併せて屋根下地に葺設することも知られている(たとえば特許文献1参照)。前者の場合には屋根下地への屋根材の配列に関係なく太陽光発電部5を設置できるのであるが、後者の場合の太陽光発電部5の設置態様は屋根面2への屋根材の配列態様に左右されることとなる。
屋根材の葺設は、良好な施工性や水仕舞いや外観を確保するべく、横方向(軒先線に沿った方向)には直列状に列設し、縦方向(屋根勾配面内の軒と棟とを結ぶ方向)には上段の屋根材と下段の屋根材とを屋根材の横長さの1/2ずらして千鳥配列状にするなどの、規則性に基づいて行われる。無論、防水を期して上段の屋根材の下縁部は下段の屋根材の上縁部の上に重ねられる。ここで、切妻屋根の場合、屋根面2は一定の横長さを有しているから、屋根面2の横方向の一端を基準にして屋根材を配列してゆけばよいが、寄棟屋根1の場合、屋根面2は縦方向で横長さが異なり基準点を設定しにくくて現場対応で行うと仕上がりは個々の現場で異なるものとなる。そして、上記のように太陽光発電屋根材4を普通屋根材30と併せて葺設する場合、太陽光発電屋根材4の配列態様も施工現場毎に異なってしまい、施工現場にかかわらず整然とした外観を現出する太陽光発電部5の配置態様を確保することができないでいるという問題がある。
特許第3908114号公報
ところで、普通屋根材30としてはJISに準拠した縦280mm×横305mm程度のものが一般に用いられており、また、太陽光発電屋根材4も普通屋根材30に準拠して横長さや縦長さが設定されていて、一般に太陽光発電屋根材4にあってその縦長さは普通屋根材30と同等に、横長さは普通屋根材30のそれの4倍〜5倍程度に形成されており、これらを屋根の種類に関係なく共通に使用しているのが現状である。
寄棟屋根1の屋根面2に対して太陽光発電部5をできるだけ多く且つ整然とした外観を現出するように配置するには、たとえば太陽光発電部5の横方向の両端部を屋根面2の横方向端部の下り棟線1aに対応させて、太陽光発電部5を屋根面2の相似形状にするのが好ましいが、上記横長さが普通屋根材30のそれの4倍〜5倍程度に形成された太陽光発電屋根材4を使用した場合には、細かい対応が難しくて、太陽光発電部5の端部位置に一定の規則性を備えることができず、良好な外観を確保することができにくい。
更に、本発明者は、住宅の寄棟屋根1では、その屋根勾配には4〜6寸勾配が採用され、下り棟線1aと該下り棟線1aを介して隣接する屋根面2の各軒線1cとの平面視でなす角度αが45°に形成されているのが一般的であることを見い出した。そしてこの場合には、屋根面2内での下り棟線1aと軒線1cとのなす角度θ(以下、下り棟線屋根面角度という)はおよそ47〜50°程度となり、つまり下り棟線屋根面角度θの正接(tanθ)を表す縦方向と横方向の長さの比率は1:0.93程度となっている。根本的に、太陽光発電屋根材4の配列には叙述のように普通屋根材30との兼ね合いが大きく関係してくるのであるが、上記一般に用いられる普通屋根材30における縦長さと横長さの比率は1:1.09程度であって、この普通屋根材30を寄棟屋根1の屋根面2に縦方向にその横長さの1/2ずつずらして葺設した場合にできる普通屋根材30のズレ角度βにおける正接を表す縦方向と横方向の長さの比率は1:0.47程度となり、このズレ角度βの正接を表す縦方向と横方向の長さの比率と、上記下り棟線屋根面角度θの正接を表す縦方向と横方向の長さの比率とはかけ離れており、このことも太陽光発電屋根材4の配列に悪影響を及ぼすものであると突き止めるに至った。
本発明は上記の点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、寄棟屋根の屋根面やこれに葺く基本屋根材や太陽光発電屋根材の寸法設定を規定することで、施工性も良く、整然とした外観を現出できる太陽光発電部の配置態様を確保できるようにした太陽光発電システムの屋根構造を提供することを課題とするものである。
上記課題を解決するために請求項1に係る太陽光発電システムの屋根構造にあっては、寄棟屋根1の下り棟線1aと、該下り棟線1aを介して隣接する屋根面2の各軒線1cとの平面視でなす角度αが45°となり、且つ、以下の条件となった基本屋根材3を屋根面2に葺く寄棟屋根1の屋根葺き構造であり、基本屋根材3の暴露部6の横長さをM、軒長さをL、軒線1cに沿って横方向に葺かれる最下段の基本屋根材3の葺数をNとした場合、M=L/(N+1)の関係が成立し、且つ、横方向両端部に位置する基本屋根材3の暴露部6の外側縁と上縁とのなす角部6aが下り棟線1aとほぼ一致するように葺かれ、且つ、上段の基本屋根材3の暴露部6の側端縁が下段の基本屋根材3の側端縁よりも基本屋根材3の暴露部6の横長さMの1/2ずつ横方向にずれるように葺かれるものであって、上記基本屋根材3の暴露部6と縦長さが同じで且つ横長さが基本屋根材3の暴露部6の2倍となり且つ暴露部6の大部分が太陽光発電部5となった第1太陽光発電屋根材4a(C=K、D=2M)と、上記基本屋根材3の暴露部6と縦長さが同じで且つ横長さが基本屋根材3の暴露部6の3倍となり且つ暴露部6の大部分が太陽光発電部5となった第2太陽光発電屋根材4b(C=K、E=3M)とを形成し、上記基本屋根材3を用いた場合における上記屋根葺きの条件を満たしながら、上記基本屋根材3と、上記第1太陽光発電屋根材4aと、第2太陽光発電屋根材4bを用いて屋根面2を葺き、上記基本屋根材3で形成すべき任意箇所の横方向における2倍の暴露部6を上記第1太陽光発電屋根材4aで形成し、上記基本屋根材3で形成すべき任意箇所の横方向における3倍の暴露部6を上記第2太陽光発電屋根材4bで形成したことを特徴とする。
これによると、基本屋根材3を寄棟屋根1の屋根面2に葺設するには、最下段の横方向両端部に位置させる基本屋根材3を、その暴露部6の外側縁と上縁とのなす角部6aを下り棟線1aとほぼ一致させることで、基準にして行うことができるのであり、そして基本屋根材3は屋根面2との間で、基本屋根材3の暴露部6の横長さをM、軒長さをL、軒線1cに沿って横方向に葺かれる最下段の基本屋根材3の葺数をNとした場合、M=L/(N+1)の関係を有し、上記基準に基づいて屋根面2の横方向及び縦方向への葺設作業は、横方向両端部に位置する基本屋根材3の暴露部6の外側縁と上縁とのなす角部6aが下り棟線1aとほぼ一致するように葺き、且つ、上段の基本屋根材3の暴露部6の側端縁が下段の基本屋根材3の側端縁よりも基本屋根材3の暴露部6の横長さの1/2ずつ横方向にずれるように葺くものであるから、屋根面2に余分な部分を残さずに基本屋根材3を整然と葺くことができるのであり、そして、基本屋根材3と併せて葺く太陽光発電屋根材4にあっては、上記基本屋根材3の暴露部6と縦長さが同じで且つ横長さが基本屋根材3の暴露部6の2倍となり且つ暴露部6の大部分が太陽光発電部5となった第1太陽光発電屋根材4aと、上記基本屋根材3の暴露部6と縦長さが同じで且つ横長さが基本屋根材3の暴露部6の3倍となり且つ暴露部6の大部分が太陽光発電部5となった第2太陽光発電屋根材4bとを用いるので、基本屋根材3で形成すべき任意箇所の横方向における2倍の暴露部6を上記第1太陽光発電屋根材4aで構成させ、上記基本屋根材3で形成すべき任意箇所の横方向における3倍の暴露部6を上記第2太陽光発電屋根材4bで構成させ得るのであって、つまり、横方向に葺設した基本屋根材3における横長さの2倍以上の暴露部6は、第1太陽光発電屋根材4a又は第2太陽光発電屋根材4b又はこれらを組合せて構成させることができるから、屋根面2に対して太陽光発電部5をできるだけ多く配置しようとした場合にも、基本屋根材3と併せて第1太陽光発電屋根材4aや第2太陽光発電屋根材4bを余分な部分を残すことなく規則性を持って整然と葺くことができるのであって、良好な外観を確保できるのである。
また、請求項2に係る太陽光発電システムの屋根構造にあっては、請求項1において、基本屋根材3の暴露部6の縦長さが280〜320mmに設定されると共に、基本屋根材3の暴露部6の縦長さと横長さとの比率が1:1.75〜1.90に設定されたことを特徴とする。これによると、住宅の寄棟屋根1に多い4〜6寸勾配の屋根面2に対応して、基本屋根材3やこれに準拠した寸法の第1太陽光発電屋根材4aや第2太陽光発電屋根材4bを整然と葺くことができるのであり、大部分の住宅の寄棟屋根1に良好な外観を確保しつつ太陽光発電部5を備えることができる。
本発明にあっては、寄棟屋根の屋根面に対して、施工性も良く、整然とした外観を現出できる太陽光発電部の配置態様を確保できる、という利点を有する。
以下、本発明を添付図面に示す実施形態に基いて説明する。
図1(a)は住宅に採用された寄棟屋根1の平面図である。本例の寄棟屋根1は、矩形状の四周の軒線1cの中央に左右方向に伸びる頂棟線1bが位置し、頂棟線1bの両端部から隣接する軒線1c同士の角部に下り棟線1aを接続させ、頂棟線1bと軒線1cと下り棟線1aとの間に4つの屋根面2を備えている。この4つの屋根面2はいずれも同じ屋根勾配(水平面に対する屋根面2の傾斜角度)を有しており、したがって各下り棟線1aと各軒線1cとの平面視でのなす角度αは45°とされている。
住宅の寄棟屋根1の屋根勾配には4〜6寸勾配が多く採用されるが、本例では4.4寸勾配とされており、この場合には屋根面2内での下り棟線1aと軒線1cとのなす角度θ(以下、下り棟線屋根面角度という)は47.5°となっている。なお、下り棟線屋根面角度θは、4寸勾配の場合には47.12°であり、6寸勾配の場合には49.39°となる。
屋根面2には屋根構成材が屋根下地上に縦方向(屋根面2内の軒棟方向)と横方向に並べるようにして葺設されるのであるが、本例の屋根構成材としては、通常の屋根材(平板陶器瓦)である基本屋根材3(図4)や、屋根材本体に太陽光発電部5を内蔵した太陽光発電屋根材4(図5,6)が用いられる。屋根面2に太陽光発電屋根材4を葺くことで、太陽光発電システムの屋根構造としての太陽光発電部5を備えた屋根面2となる。なお、屋根面2の縦方向に隣接する各屋根材3,4にあっては、図3のように屋根材3,4の裏面の下部に設けた重なり部7が屋根材3,4の表面の上部に設けた被重なり部8を覆うように葺設されるのであるから、各屋根材3,4の表面は被重なり部8を除いた部分が外方へ露出する暴露部6となる。図5,6のように太陽光発電屋根材4において太陽光発電部5は少なくとも暴露部6に設けられている。また、屋根面2の横方向に隣接する各屋根材3,4にあっては、屋根材3,4の横方向の一端部に設けた切欠状の被連結部10が屋根材3,4の横方向の他端部に突設した連結片9に載置連結されることで、両者が連結される。この連結片9には、横方向に隣接する屋根材3,4の間から侵入した雨水を屋根下地側に至らせないようにする突条または溝条の水返し条部11が縦方向に亙って設けられている。
ここで、本例の寄棟屋根1にあっては、屋根面2や基本屋根材3や太陽光発電屋根材4の寸法設定を規定することで、施工性も良く、整然とした外観を現出できる太陽光発電部5の配置態様を確保させる工夫が施されており、以下に詳述する。
まず、基本屋根材3の暴露部6の横長さをM、基本屋根材3を葺設する屋根面2の軒長さをL、軒線1cに沿って横方向に葺かれる最下段の基本屋根材3の葺数をNとした場合、M=L/(N+1)の関係が成立するようにされている。なお、葺数Nは、下り棟線1bに沿って基本屋根板3をカットしたカット屋根板3a(図2)は含まない個数を言う。
そして、この基本屋根材3を屋根面2に葺設する際には、図2のように、縦方向において、上段の基本屋根材3の暴露部6の側端縁が下段の基本屋根材3の側端縁よりも基本屋根材3の暴露部6の横長さMの1/2ずつ横方向にずれるように葺くようにするのであるが、このとき、横方向両端部に位置する基本屋根材3の暴露部6の外側縁と上縁とのなす角部6aが下り棟線1aとほぼ一致するように葺かれるようにされ、すなわち、基本屋根材3の暴露部6の縦長さKはこの葺設条件を確保できる長さ寸法に設定されている。具体的に言うと、基本屋根材3の暴露部6の縦長さをK、下り棟線屋根面角度θの正接(tanθ)を表す単位縦長さをyとして単位横長さをxとした場合、K=(y/2x)×Mの関係が成立するようにされている。
したがって、この基本屋根材3を屋根面2に葺設した場合には、最下段から1段上にいくにつれて横方向の基本屋根材3の葺数は1つずつ減少する(N、N−1、N−2…)となると共に、各段の横方向両端部に位置する基本屋根材3の暴露部6の外側縁と上縁とのなす角部6aは下り棟線1aとほぼ一致するようになり、すなわち屋根面2に余分な部分を残さずに基本屋根材3を整然と葺くことができるようにされている。なお、基本屋根材3の葺設作業は、最下段の横方向両端部に位置させる基本屋根材3を、その暴露部6の外側縁と上縁とのなす角部6aを下り棟線1aとほぼ一致させることで、これを基準にして横方向や上段の基本屋根材3を次々に葺いていくことで行うことができるのであるから、その施工性は良好である。
また、本例では基本屋根材3と併せて太陽光発電屋根材4も葺設することで太陽光発電部5を備えた屋根面2を形成するようにしているが、本例の太陽光発電屋根材4には、図5の第1太陽光発電屋根材4aと、図6の第2太陽光発電屋根材4bとをのみ用いている。第1太陽光発電屋根材4aは、その暴露部6の縦長さCが基本屋根材3の暴露部6の縦長さKと同じで、該暴露部6の横長さDが基本屋根材3の暴露部6の横長さMの2倍とされており、この暴露部6の大部分の部位に太陽光発電部5が設けられている。また、第2太陽光発電屋根材4bは、その暴露部6の縦長さCが基本屋根材3の暴露部6の縦長さKと同じで、該暴露部6の横長さEが基本屋根材3の暴露部6の横長さMの3倍とされており、この暴露部6の大部分の部位に太陽光発電部5が設けられている。そして、これら太陽光発電屋根材4は、図1,2のように、上記基本屋根材3で形成すべき任意箇所の横方向における2倍の暴露部6を上記第1太陽光発電屋根材4aの暴露部6で構成させ、上記基本屋根材3で形成すべき任意箇所の横方向における3倍の暴露部6を上記第2太陽光発電屋根材4bの暴露部6で構成させるようにして、屋根面2に葺設される。
つまり、横方向に葺設した基本屋根材3における横長さの2倍以上の暴露部6は、第1太陽光発電屋根材4a又は第2太陽光発電屋根材4b又はこれらの組合せによって、構成させることができる。たとえば基本屋根材3の2倍の横長さの暴露部6には第1太陽光発電屋根材4aを1つ用いればこれを構成できるのであり、基本屋根材3の3倍の横長さの暴露部6には第2太陽光発電屋根材4bを1つ用いればこれを構成できるのであり、基本屋根材3の4倍の横長さの暴露部6には第1太陽光発電屋根材4aを2つ用いればこれを構成できるのであり、基本屋根材3の5倍の横長さの暴露部6には第1太陽光発電屋根材4aを1つと第2太陽光発電屋根材4bを1つとを用いればこれを構成できるのであり、基本屋根材3の6倍の横長さの暴露部6には第2太陽光発電屋根材4bを2つ用いればこれを構成できるのであり、基本屋根材3の7倍の横長さの暴露部6には第1太陽光発電屋根材4aを2つと第2太陽光発電屋根材4bを1つとを用いればこれを構成できる。
このように、基本屋根材3の奇数倍の横長さの暴露部6には第2太陽光発電屋根材4b又は、第1太陽光発電屋根材4aと第2太陽光発電屋根材4bとの組合せでこれを構成でき、基本屋根材3の偶数倍の横長さの暴露部6には第1太陽光発電屋根材4a又は第2太陽光発電屋根材4b又は、第1太陽光発電屋根材4aと第2太陽光発電屋根材4bとの組合せでこれを構成できる。したがって、屋根面2に対して太陽光発電部5をできるだけ多く配置しようとした場合にも、基本屋根材3と併せて第1太陽光発電屋根材4aや第2太陽光発電屋根材4bを余分な部分を残すことなく規則性を持って整然と葺くことができるのであって、良好な外観を確保できるのである。
なお具体的には、本例の基本屋根材3や太陽光発電屋根材4の暴露部6の縦長さは280mm程度にされている。太陽光発電部5は太陽発電セル5aを列設してその外部を外枠5bで囲うことで形成されるが、本例のように太陽光発電屋根材4の暴露部6の縦長さを280mm程度とすると、125mm×125mm程度の一般の太陽発電セル5aを縦方向に2つ並べて外枠5bで囲うことで形成した太陽光発電部5の縦長さと略同等にできて太陽光発電部5を暴露部6内に収めることができる。なお、基本屋根材3や太陽光発電屋根材4の暴露部6の縦長さは、太陽光発電部5を暴露部6内に余裕をもって収めるようにするために、280〜320mm程度に設定するのが好ましい。
また、本例の基本屋根材3の暴露部6の縦長さと横長さとの比率は1:1.83程度にされ、これにより、本例の4.4寸勾配の屋根面2で成る寄棟屋根1に対して基本屋根材3やこれに準拠した寸法の第1太陽光発電屋根材4aや第2太陽光発電屋根材4bを整然と葺くことができるようにされている。ここで、基本屋根材3の暴露部6の縦長さと横長さとの比率は1.75〜1.90に設定されるのが好ましい。これによると、住宅の寄棟屋根1に多い4〜6寸勾配の屋根面2に対応して、基本屋根材3やこれに準拠した寸法の第1太陽光発電屋根材4aや第2太陽光発電屋根材4bを整然と葺くことができるようになり、大部分の住宅の寄棟屋根1に良好な外観を確保しつつ太陽光発電部5を備えることができるようになる。
上記のように屋根面2や基本屋根材3や太陽光発電屋根材4の寸法設定を規定することで、整然とした外観を確保して太陽光発電部5を屋根面2に設けることができるのであるが、この太陽光発電部5は基本屋根材3が形成すべき任意の暴露部6を太陽光発電屋根材4で構成させることで形成できるのであって、すなわち太陽光発電部5の屋根面2への配置態様は様々のパターンを採用できる。図7,8には太陽光発電部5の屋根面2への配置パターンの例を示す。
たとえば図7(a)に示す太陽光発電部5の配置パターンは、日照方向を向いた図1(a)の屋根面Aに太陽光発電部5を設けた例である。また、図7(b)に示す太陽光発電部5の配置パターンは、日照方向を向いた図1(a)の屋根面Bに太陽光発電部5を設けた例である。いずれの例でも、暴露部6が頂棟線1bや軒先線や下り棟線1aに接する箇所では基本屋根材3を残した(最下段の屋根材、各段の横方向端部の屋根材、及び頂棟線1b近傍の屋根材は基本屋根材3で構成されている)上で、それ以外の基本屋根材3が形成すべき暴露部6を全て太陽光発電屋根材4で構成させていて、棟線1a,1bに被せる棟カバー材(図示せず)の装着等を基本屋根材3で行わせて支障をきたさないようにしつつ、できるだけ多くの発電量を確保するために屋根面2にできるだけ大面積の太陽光発電部5を設けるようにしている。
詳しくは、太陽光発電屋根材4は、各段の横方向端部に基本屋根材3を残しつつ、最下段から上にn段の位置で基本屋根材3の葺数(N−n−2)の暴露部6を構成させるように葺設されている。なお、図7(a)では葺数Nが18であり、図7(b)では葺数Nが15である。そして、太陽光発電屋根材4への配線作業の軽減を図って、第2太陽光発電屋根材4bを第1太陽光発電屋根材4aよりも優先的に配置するようにして行われている。このように屋根面2に形成した太陽光発電部5はその横方向の端部が、縦方向に基本屋根材3をその横長さの1/2ずつずらして葺設した場合にできる基本屋根材3のズレ角度βに沿って位置するのであるが、このズレ角度βは下り棟線屋根面角度θと略同じであるため、下り棟線1aに対応した形状となって該屋根面2の相似形状に形成されるのであり、屋根面2に対応した良好な外観が現出されているのである。
なお、図8(a)は図7(b)に比べて一回り小さい屋根面2に太陽光発電部5を設けた例であり、つまり図7(b)の屋根面2に比べて軒長さLが短くなって最下段の基本屋根材3の葺数Nも小さくなっているが(図8(a)ではNは14である)、先例と同様の規則性のもと、太陽光発電部5を屋根面2のできるだけ多面積に設けると共に、屋根面2に対応した良好な外観を現出させている。
また、図8(b)は図7(a)の屋根面2の上部域では太陽光発電屋根材4を葺かずに基本屋根材3をそのまま残した例である。このように屋根面2に最大限に太陽光発電部5を設けない配置パターンも採用できる。これにおいても基本屋根材3を含めて屋根面2への収まりが良くて整然とした外観を現出できるのである。
本発明の実施の形態の例の寄棟屋根であり、(a)は平面図であり、(b)は斜視図である。 同上の屋根面の正面図(屋根面を直交する方向から見た図面)である。 同上の葺設施工中の斜視図である。 同上の基本屋根材であり、(a)は平面図であり、(b)は側面図である。 同上の第1太陽光発電屋根材であり、(a)は平面図であり、(b)は側面図である。 同上の第2太陽光発電屋根材であり、(a)は平面図であり、(b)は側面図である。 (a)(b)は太陽光発電部の屋根面への配置パターンの例である。 (a)(b)は太陽光発電部の屋根面への配置パターンの例である。 従来技術の寄棟屋根における問題点を説明する説明図(屋根面の正面図)である。
符号の説明
1 寄棟屋根
1a 下り棟線
1b 頂棟線
1c 軒線
2 屋根面
3 基本屋根材
4a 第1太陽光発電屋根材
4b 第2太陽光発電屋根材
5 太陽光発電部
6 暴露部
α 下り棟線と軒線との平面視でのなす角度
θ 下り棟線屋根面角度

Claims (2)

  1. 寄棟屋根の下り棟線と、該下り棟線を介して隣接する屋根面の各軒線との平面視でなす角度が45°となり、且つ、以下の条件となった基本屋根材を屋根面に葺く寄棟屋根の屋根葺き構造であり、
    基本屋根材の暴露部の横長さをM、軒長さをL、軒線に沿って横方向に葺かれる最下段の基本屋根材の葺数をNとした場合、M=L/(N+1)の関係が成立し、且つ、横方向両端部に位置する基本屋根材の暴露部の外側縁と上縁とのなす角部が下り棟線とほぼ一致するように葺かれ、且つ、上段の基本屋根材の暴露部の側端縁が下段の基本屋根材の側端縁よりも基本屋根材の暴露部の横寸法の1/2ずつ横方向にずれるように葺かれるものであって、
    上記基本屋根材の暴露部と縦寸法が同じで且つ横長さが基本屋根材の暴露部の2倍となり且つ暴露部の大部分が太陽光発電部となった第1太陽光発電屋根材と、上記基本屋根材の暴露部と縦寸法が同じで且つ横長さが基本屋根材の暴露部の3倍となり且つ暴露部の大部分が太陽光発電部となった第2太陽光発電屋根材とを形成し、
    上記基本屋根材を用いた場合における上記屋根葺きの条件を満たしながら、上記基本屋根材と、上記第1太陽光発電屋根材と、第2太陽光発電屋根材を用いて屋根面を葺き、
    上記基本屋根材で形成すべき任意箇所の横方向における2倍の暴露面を上記第1太陽光発電屋根材で形成し、上記基本屋根材で形成すべき任意箇所の横方向における3倍の暴露面を上記第2太陽光発電屋根材で形成した
    ことを特徴とする太陽光発電システムの屋根構造。
  2. 基本屋根材の暴露部の縦長さが280〜320mmに設定されると共に、基本屋根材の暴露部の縦長さと横長さとの比率が1:1.75〜1.90に設定されたことを特徴とする請求項1記載の太陽光発電システムの屋根構造。
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