JPH08184135A - 瓦 - Google Patents

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JPH08184135A
JPH08184135A JP32737794A JP32737794A JPH08184135A JP H08184135 A JPH08184135 A JP H08184135A JP 32737794 A JP32737794 A JP 32737794A JP 32737794 A JP32737794 A JP 32737794A JP H08184135 A JPH08184135 A JP H08184135A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
half body
left half
tile
roof
ridge
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP32737794A
Other languages
English (en)
Inventor
Shozo Harada
省三 原田
Masatoshi Tamura
正壽 田村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
TAMURA SLATE KK
Inax Corp
Original Assignee
TAMURA SLATE KK
Inax Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
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Publication date
Application filed by TAMURA SLATE KK, Inax Corp filed Critical TAMURA SLATE KK
Priority to JP32737794A priority Critical patent/JPH08184135A/ja
Publication of JPH08184135A publication Critical patent/JPH08184135A/ja
Pending legal-status Critical Current

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  • Roof Covering Using Slabs Or Stiff Sheets (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【構成】 瓦10は、それぞれ略直角三角形の左半体1
1と右半体12とからなる。左半体11の斜辺に相当す
る側縁からは延出部13が延出している。右半体12の
斜辺に沿う側縁は、左半体11の延出部13に上側から
被さる重なり部であり、該斜辺と反対側の側縁には、隣
接する平瓦16の下側に潜り込む耳片部17が延設され
ている。 【効果】 いかなる勾配の寄棟にも施工できる。少品種
大量生産でき、製造コストが低いものとなる。現場での
施工性が良いと共に、施工後の屋根は余分な出張りがな
く、風に強いと共にデザインもすっきりしたものにな
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、寄棟の隅棟を葺くため
の瓦に関するものである。
【0002】
【従来の技術】周知の通り、寄棟屋根1においては、第
14図の如く大棟2と寄棟3とが形成される。この寄棟
屋根に瓦を葺く場合、第15図(a)の如く屋根面に平
瓦4を葺く。この際、寄棟3に沿う部分では第15図
(b)の如く平瓦4を斜めに切断し、斜辺4aを寄棟3
の稜線に沿わせる。しかる後、寄棟の稜線部分にモルタ
ル又は赤土を乗せ、棟瓦5を葺くようにしている。
【0003】このような構成によると、屋根を横から見
ると、第15図(a)の如く棟瓦5が寄棟の稜線から一
段突出した外観になり、美しさに欠ける。また、瓦葺き
に際して平瓦4を斜めに切断する作業が必要となり、作
業性が悪い。更に、瓦葺き職人の技量によっては雨仕舞
が悪くなる。
【0004】そこで、このような難点を克服するものと
して、近年、第16,17図に示す隅瓦6が用いられる
ようになってきた。この隅瓦6は、寄棟の稜線に沿って
折曲した形状のものである。この隅瓦6は、左半側6A
が稜線の左側に配置され、右半側6Bが稜線の右側に配
置されるように稜線に跨がって配置される。この隅瓦6
によると、第18図の如く、屋根を横から見た場合、平
瓦4の水平なラインが寄棟の稜線まで達しており、きれ
いに納まった外観となる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】第16,17図に示し
た隅瓦6は、左半側6A及び右半側6Bの下辺6a,6
bが水平となるように屋根に葺かれるのであるが、この
葺かれた施工姿勢にあっては、第19図の如く稜線に沿
う折曲線Lと水平線Hとの交叉角度(仰角)θが不変で
ある。このため、種々の寄棟勾配に対処するために、種
々の仰角の隅瓦を製造する必要があり、多品種少量生産
となり、コスト高となる。また、たとえ仰角θの異なる
多種類の隅瓦を製造しても、寄棟の勾配と前記仰角θが
完全に合致しないことがあり、瓦同士の間に隙間が生じ
て雨仕舞が悪くなる。このような場合に雨仕舞を良くす
るためには、施工現場で寄棟の稜線の勾配に合わせて瓦
を削る必要があり、施工に手間がかかる。
【0006】本発明の目的は、上記従来の問題点を解決
し、いかなる勾配の寄棟稜線に対しても自在に対応でき
る瓦を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1の瓦は、隅棟を
葺くための瓦であって、出隅の稜線の正面視において左
方に配置される左半体と、該稜線の正面視において右方
に配置される、該左半体とは別体の右半体とからなる。
該左半体と右半体とのうちの一方は、前記稜線に沿う側
縁から該稜線を乗り越えて他方の側へ延出する延出部を
備えており、該左半体と右半体とのうち他方は、前記稜
線に沿う側縁部分に該延出片と重なる重なり部を備えて
いる。
【0008】請求項2の瓦は、請求項1において、前記
延出部と重なり部とには、相互に係合する係合部が前記
側縁に沿って延設されていることを特徴とするものであ
る。
【0009】
【作用】請求項1,2の瓦は、寄棟の稜線を挟んで左側
に左半体が配置され、右側に右半体が配置される。左半
体及び右半体のうちの一方に設けられた延出部が稜線を
乗り越えて他方の側に延出し、この延出部が左半体及び
右半体の他方の側縁と重なり合う。
【0010】このようにこの瓦の左半体及び右半体は、
延出部と重なり部(側縁)とが重なり合うように施工さ
れるため、寄棟の稜線の勾配がどのような角度であって
も、この瓦を屋根面にぴったりと沿うように施工でき
る。
【0011】即ち、勾配が急であれば、左半体と右半体
との交叉角度を小さくし、勾配が緩いときには、左半体
を右半体との交叉角度を大きくすれば良い。
【0012】施工後の外観は、寄棟の稜線に棟瓦の如き
大きな出張りがないものであり、すっきりとしたデザイ
ンとなる。
【0013】請求項2の瓦にあっては、左半体と右半体
とを係合部で係合させることにより、左半体及び右半体
のズレを防止できる。また、雨仕舞も向上できる。
【0014】
【実施例】第1〜9図を参照して第1実施例に係る瓦に
ついて説明する。
【0015】第1図は瓦10の平面図、第2〜7図は第
1図のII−II線ないしVII −VII 線に沿う断面図、第
8,9図は施工状態を示す説明図である。
【0016】この瓦10は、それぞれ略直角三角形の左
半体11と右半体12とからなる。左半体11の斜辺に
相当する側縁からは延出部13が延出している。この延
出部13は、左半体11の本体部11aから折曲する如
く斜交方向に延出している。なお、第3図の角度αは1
40〜170°程度が好適である。この延出部13の側
辺の上面に凸条14が延設されている。左半体11の他
方の側辺の下面には突部11b(第3図)が突設されて
いる。この突部11bは、隣接する平瓦16(第8図)
の側縁上面の溝16aに係合する。
【0017】右半体12の斜辺に沿う側縁は、左半体1
1の延出部13に上側から被さる重なり部であり、その
下面に凹条15(第2図)が該側縁に沿って延設されて
いる。
【0018】右半体12の該斜辺と反対側の側縁には、
隣接する平瓦16(第9図)の下側に潜り込む耳片部1
7が延設されている。この耳片部17の上面には凹条1
8が設けられており、平瓦16の下面の凸条(図示略)
が該凹条18に係合する。
【0019】なお、第4,5図に示すように、左半体1
1及び右半体12の下辺に沿って浅い溝が延設されてい
るが、これは雨が該下面の木端面に沿って流れ落ち易く
するためのものである。また、第6,7図に示すように
左半体11及び右半体12の上面に沿って突部が延設さ
れているが、これは雨仕舞を良くするためのものであ
る。
【0020】左半体11及び右半体12には、釘孔19
が設けられている。この釘孔19を通して釘を打つこと
により左半体11及び右半体12を屋根に固定すること
ができる。なお、この釘打ちは風の弱い地方などでは省
略しても良い。釘打ちの有無に関わらず釘孔19aには
パテ等を填めるのが好ましいが、雨の少ない地方などで
は省略しても良い。
【0021】第8,9図の如く、屋根1の寄棟3の稜線
を挟んで左側に左半体11が配置され、右側に右半体1
2が配置される。左半体11は、本体部が稜線よりも左
側に配置され、延出部13は稜線を乗り越えるように配
置される。この延出部13の上に右半体12の側縁(重
なり部)が重ね合わされ、凸条14が凹条15に係入さ
れる。これにより、左半体11と右半体12とのズレを
防止できる。
【0022】この左半体11及び右半体12よりなる瓦
にあっては、左半体の板面と右半体12の板面との交叉
角度は自由に変えることができるから、いかなる勾配の
寄棟にも施工できる。従って、少品種大量生産によるコ
スト低減が可能である。また、施工現場での勾配に合わ
せるための研削も不要であり、施工性が良い。
【0023】もちろん、モルタルや赤土は不要であり、
乾式工法により短時間で施工でき、熟練作業員も要しな
い。
【0024】施工後の屋根は、寄棟に余分な出張りがな
く、風に強いと共に、すっきりしたデザインになる。
【0025】第10〜13図を参照して第2実施例に係
る瓦について説明する。
【0026】第10図は瓦20の平面図、第11,12
図は第10図のXI−XI線ないしXII−XII 線に沿う断面
図、第13,14図は施工状態を示す説明図である。
【0027】この瓦20は、それぞれ略直角三角形の左
半体21と右半体22とからなる。左半体21の斜辺に
相当する側縁からは延出部23が延出している。この延
出部23は、左半体21の本体部21aから一旦上方に
持ち上げられた後「ヘ」形状に折曲する如く斜め下方向
に延出している。なお、第11図の角度βは10〜40
°程度が好適である。この延出部23の側辺の下面に凸
条24(第11図)が延設されている。左半体21の他
方の側辺の下面には突部21bが突設されている。この
突部21bは、隣接する平瓦16(第13図)の側縁
(重なり部)の上面の溝16aに係合する。
【0028】右半体22の斜辺に沿う側縁は、左半体2
1の延出部23が上側から被さるものであり、その上面
に凹条25が該側縁に沿って延設されている。
【0029】右半体22の該斜辺と反対側の側縁には、
隣接する平瓦16の下側に潜り込む耳片部27が延設さ
れている。この耳片部27の上面には凹条28が設けら
れており、平瓦16の下面の凸条(図示略)が該凹条1
8に係合する。
【0030】左半体21及び右半体22には、釘孔29
が設けられている。
【0031】第8,9図の如く、屋根1の寄棟3の稜線
を挟んで左側に左半体21が配置され、右側に右半体2
2が配置される。左半体21は、本体部が稜線よりも左
側に配置され、延出部23は稜線を乗り越えるように配
置される。この延出部23は右半体12の側縁の上に重
ね合わされ、凸条24が凹条25に係入される。
【0032】かかる第10〜13図の実施例によっても
第1〜9図の実施例と同様の作用効果が得られる。
【0033】
【発明の効果】請求項1,2の瓦は、いかなる勾配の寄
棟にも施工できる。この瓦は、従って、少品種大量生産
でき、製造コストが低いものとなる。
【0034】この瓦は、現場での施工性が良いと共に、
施工後の屋根は余分な出張りがなく、風に強いと共にデ
ザインもすっきりしたものになる。
【0035】なお、請求項2の瓦にあっては、左半体と
右半体とを係合させることによりそれらのズレを防止で
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例に係る瓦10の平面図である。
【図2】図1のII−II線に沿う断面図である。
【図3】図1のIII −III 線に沿う断面図である。
【図4】図1のIV−IV線に沿う断面図である。
【図5】図1のV−V線に沿う断面図である。
【図6】図1のVI−VI線に沿う断面図である。
【図7】図1のVII −VII 線に沿う断面図である。
【図8】瓦10の施工状態を示す寄棟正面図である。
【図9】瓦10の施工状態を示す屋根の側面図である。
【図10】実施例に係る瓦20の平面図である。
【図11】図10のXI−XI線に沿う断面図である。
【図12】図10のXII −XII 線に沿う断面図である。
【図13】瓦20の施工状態を示す寄棟正面図である。
【図14】寄棟屋根の斜視図である。
【図15】従来の施工例を示す屋根側面図である。
【図16】従来の隅瓦6の平面図である。
【図17】図16のXVII−XVII線に沿う断面図である。
【図18】隅瓦6の施工状態を示す屋根側面図である。
【図19】隅瓦6の断面図である。
【符号の説明】
10,20 瓦 11,21 左半体 12,22 右半体 13,23 延出部 14,24 凸条 15,25 凹条

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 隅棟を葺くための瓦であって、 出隅の稜線の正面視において左方に配置される左半体
    と、該稜線の正面視において右方に配置される、該左半
    体とは別体の右半体とからなり、 該左半体と右半体とのうちの一方は、前記稜線に沿う側
    縁から該稜線を乗り越えて他方の側へ延出する延出部を
    備えており、 該左半体と右半体とのうち他方は、前記稜線に沿う側縁
    部分に該延出片と重なる重なり部を備えていることを特
    徴とする瓦。
  2. 【請求項2】 請求項1において、前記延出部と重なり
    部とには、相互に係合する係合部が前記側縁に沿って延
    設されていることを特徴とする瓦。
JP32737794A 1994-12-28 1994-12-28 Pending JPH08184135A (ja)

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JP32737794A JPH08184135A (ja) 1994-12-28 1994-12-28

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JP32737794A JPH08184135A (ja) 1994-12-28 1994-12-28

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JP32737794A Pending JPH08184135A (ja) 1994-12-28 1994-12-28

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JP (1) JPH08184135A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
GB2449879A (en) * 2007-06-06 2008-12-10 Barry Russell Roof junction system
JP2009019365A (ja) * 2007-07-10 2009-01-29 Panasonic Electric Works Co Ltd 太陽光発電システムの屋根構造

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