JPH02292449A - 瓦葺工法における瓦桟木の並設施工方法と、これに用いる桟木組立て体 - Google Patents

瓦葺工法における瓦桟木の並設施工方法と、これに用いる桟木組立て体

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JPH02292449A
JPH02292449A JP11264689A JP11264689A JPH02292449A JP H02292449 A JPH02292449 A JP H02292449A JP 11264689 A JP11264689 A JP 11264689A JP 11264689 A JP11264689 A JP 11264689A JP H02292449 A JPH02292449 A JP H02292449A
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、屋根の瓦葺工法における瓦桟木の並設施工方
法と、これに用いる桟木組立て体に関するものである。
[従来の技術] 従来より、屋根の瓦葺き工法においては、第13図に示
すように、母屋(52)および軒桁および棟木等に多数
の垂木(5l)を掛け渡し、更にその垂木(5l)に野
地板(55)を張設し、この野地板(55)上に防水紙
等のルーフィング材よりなる防水層(56)を敷設した
後、その上に瓦葺きを行なうもので、葺土を使用せず瓦
桟木を利用して瓦葺きを行なう所謂瓦桟木工法おいては
、瓦(K)の登り足寸法に対応する間隔で多数の桟木(
62)を釘打ち固定し、しかる後その桟木(62)を利
用して、瓦(K)の後端部裏面に有する凸縁(K)を係
止して葺いている。
特に、本出願人が提案している縦横の桟木を使用する瓦
葺工法(特開昭62−194352号公報)においては
、横桟木(82)を固定した後、更にその上に縦桟木(
6l)を瓦(K)の横方向の並設寸法(割付け寸法)に
合せて、縦桟木(61)を釘打ちにより固定し、瓦(K
)の後端部の前記凸縁(K)を横桟木(62)に係止す
るとともに、一部を縦桟木(6l)に係止しながらこの
縦桟木(6l》に沿って順次瓦葺を行なうものである。
上記の瓦葺工法において、野地板(55)が張設され防
水層(56)が敷設された屋根面(A)に瓦桟木を並設
施工するには、概ね次のような手順で行なっている。
第14図(a)に示すように、先ず、屋根面(^)の左
右方向略中央位置に屋根勾配方向に基準の墨打ち(63
)を行なうとともに、左右方向に墨打ち可能な所要の間
隔をおいて同様の勾配方向の基準の墨打ち(63)を行
なう。さらに、前記の基準の墨打ち(83)(63)の
位置において、屋根勾配方向に並置される瓦(K)の登
り足寸法CIlo)を割出して、この寸法毎に墨打ちの
印(64)を付ける。
この後、同図(b)のように、前記の墨打ちの印(64
)に合せて登り足寸法毎に屋根勾配方向と直角の左右方
向の墨打ち(65)を行ない、さらにこの墨打ち(65
)に合せて、横桟木(62)を釘打ち手段等により屋根
面(A)に固定する。
そして、本出願人が提案している縦桟木を利用する瓦葺
工法においては、前記のように横桟木(62)を固定し
た後、同図(e)に示すように、瓦寸法と屋根面に応じ
て左右方向に地割の割付けを行なって水糸を張った後で
、左右方向の所要の間隔毎に屋根勾配方向に基準の墨打
ち(66)し、さらに前記の地割の割付け寸法ごとに墨
打ちの印(67)を付ける。そして同図(d)のように
、前記割付け寸法の印(67)毎に屋根勾配方向の墨打
ち(68)を行ない、この墨打ち(68)に合せて、縦
桟木(8l)を釘打ち手段等により前記横桟木(62)
の上に固定する。
[発明が解決しようとする課題] しかし、上記従来の瓦.桟木の並設施工方法においては
、屋根面に並設される多数の桟木毎のかなり細かな間隔
で、屋根面の割付け、墨打ちおよび桟木の打ち付け作業
を行わねばならず、その作業にきわめて手間がかかり、
多大な労力を必要とし、施工に要する期間が長くなる。
殊に、横桟木に加えて縦桟木も並設使用する場合には、
桟木が多数本となり、屋根面上への桟木の運び上げ等の
作業が面倒である上、前記の屋根面の割付け、墨打ちお
よび桟木の打ち付け作業に要する手数も益々増大し、そ
れだけ傾斜した危険な屋根面での作業が多くなり、また
その作業にかなりの熟練度を必要とし、施工期間もさら
に・長くなる。
本発明は、上記に鑑みて、瓦葺工法における瓦桟木の並
設施工方法として、上記のような煩雑な作業を要さず、
予め工場等において屋根面と瓦寸法等によって割出した
所定形状に組んだ桟木組立て体を並設固定するだけで、
容易に施工できるように発明したものである。
[課題を解決するための手段] 本発明の第1は、野地面が形成された屋根面に瓦桟木を
固定し、この瓦桟木に瓦を係止して瓦葺を行なう瓦葺工
法における瓦桟木の並設施工法であって、特に上記の課
題を解決するために、予め、それぞれ複数本の縦桟木と
横桟木とを所定間隔の格子状に配設してその交叉部で結
合してなる桟木組立て体を、屋根面に応じて割出した所
定の平面形状にして所要数形成しておき、野地面が形成
された屋根面に前記桟木組立て体を順次並設して固定す
ることを特徴とする。
また、本発明の第2は、上記の並設施工方法に使用する
桟木組立て体に係るものであって、それぞれ複数本の縦
桟木と横桟木とを、少なくとも横桟木は瓦寸法に合せて
瓦を順次並置できる間隔にして格子状に配設して各交叉
部で結合し、屋根面に応じて割出した所定の平面形状に
形成したものからなる。
前記において、桟木組立て体としては、左右一方の側辺
部に縦桟木を配するとともに、他方の側辺部では横桟木
の端部を突出状に残し、および/または上下一方辺部に
横桟木を配するとともに、他方の辺部では縦桟木の端部
を突出状に残して平面略方形状に形成したものと、前記
縦桟木および横桟木に対し斜状をなしかつ屋根の隅棟も
しくは谷部に添わせる斜辺部に斜状の桟木を配して略三
角形状に組んだものとがあり、屋根型式に応じてこれら
の桟木組合せ体が適宜組合せ使用される。
また前記の桟木組立て体としては、複数本の縦桟木が、
横桟木の下面側に配列されてなる場合のほか、横桟木の
上面側において、瓦を順次並置できるように横方向の瓦
割付け寸法に対応した間隔で配列されてなる場合がある
[作 用] 上記の本発明の瓦桟木の並設施工方法においては、予め
組合せ形成された複数本の縦桟木と横桟木とを所定間隔
に配設して結合してなる所定の平面形状をなす桟木組立
て体を、野地面が形成された屋根面に順次並設固定する
もので、これによって縦桟木と横桟木とをそれぞれ所定
間隔の並設状態に施工できる。
すなわち、少なくとも横桟木を、瓦を順次並置できる間
隔にして配設して各交叉部で結合し、屋根面に応じて割
出された所定の平面形状をなす桟木組立て体を用いるこ
とにより、屋根面の全面に渡って各横桟木が瓦の登り足
寸法に対応する間隔で並設され、また縦桟木も所定間隔
に並設される。
特に、前記の縦桟木が横桟木の上面側において、瓦を順
次並置できるように横方向の瓦割付け寸法に対応した間
隔で配設されている場合、各縦桟木が屋根面全面に渡っ
て横方向の地割の割付け寸法に対応した間隔で並設され
ることになる。
また、左右一方の側辺部に縦桟木を配し、および/また
は上下一方の辺部に横桟木を配して平而略方形状に形成
した桟木組立て体を並設することにより、通常の屋根面
において縦横の桟木を所定間隔に並設施工できる。また
前記縦桟木および横桟木に対する斜辺部に斜状の桟木を
配して略三角形状に組んだ桟木組立て体は、前記斜辺部
を屋根の隅櫟もしくは谷部に沿わせるようにして、この
隅棟や谷部の近辺において、縦横の桟木をそれぞれ所定
間隔に並設できる。
したがって、これらの桟木組立て体を屋根型式に応じて
それぞれ適当に組合せることにより、種々の型式の屋根
において、上記したように縦横の桟木を容易に並設施工
できる。
[実施例] 次に本発明の実施態様を図面に基いて以下に説明する。
第1図(a)〜(b)は、本発明の施工手順の説明図を
示し、第2図〜第10図の各(a)はそれぞれ本発明に
使用する桟木組立て体を例示している。
図において、(l)は母屋(2)、軒桁(3)および棟
木等の上に掛け渡された垂木、(5)は垂木(1)の上
に張設されて野地面を形成する野地板、(6)は野地板
(5)上に敷設された防水紙その他の7ルーフィング材
よりなる防水層であり、これらが屋根面(A)を構成す
る。
本発明において使用する桟木組立て体(lO)は、図示
するように、それぞれ複数本の縦桟木(l1)と横桟木
(l2)とを、瓦寸法等に応じて設定される所定の間隔
で縦横に配列交叉させて、その交叉部(13)において
釘打ち手段《14)等により結合し、屋根面(A)に応
じて割出した所定の平面形状、大きさに組んだものから
なり、少なくとも前記横桟木(l2)は瓦(K)を順次
並置して、その後端部裏面に有する凸縁(Kl)を係止
できるように瓦(K)の登り足寸法(1o)に対応する
間隔(ノ1)で配列されてなる。
前記縦桟木(1l)は、後述するように横桟木の下面側
に配列させて構成することもできるが、第2図〜第9図
に示す各桟木組立て体(10)の場合は、横桟木(l2
)の上面側において、瓦(K)を順次前記凸縁(Kl)
の一部に有する係合凹部(K2)を係止させるようにし
て並置できるように、瓦(K)の横方向の割付け寸法ば
対応した間隔(12)で配列されている。
第2図は、通常の屋根面(A)において使用する平面略
方形状をなす桟木組立て体(IO)を示し、左右一方の
側辺部に縦桟木(1l)を配して、これを基準として前
記の間隔(ノ2)毎に各縦桟木(11)を配列させ、こ
れと相対向する他方の側辺部では、横桟木(l2)の端
部(12a)を縦桟木(11)(11)間の間隔(i4
)に相当する長さ分を突出状に残存させて、平面略方形
状に形成している。さらに上下一方の辺部、例えば図の
ように下辺部に横桟木(l2)を配して、これを基準と
して前記間隔(ノ1)毎に各横桟木(l2)を配列させ
るとともに、これと相対向する上辺部では縦桟木(目)
の端部(lla)を横桟木(12)(12)間の間隔(
ノ3)に相当する長さ分突出状に残存させた形状にして
いる。
このように形成しておくことにより、屋根面(A)にお
いて前記の桟木組立て体(lO)を並設する際、前記横
桟木(l2)の端部(12a)および縦桟木(11)の
端部(lla)を、それぞれ隣接する桟木組立て体(1
0)の辺部にある縦桟木(l1)あるいは横桟木(!2
)と突き合せるようにすれば、各桟木(11)(12)
を一定間隔にかつ真直ぐに並設できることになる。
通常の屋根面(A)では、主として上記の桟木組立て体
(lO)を用いるが、軒先部および袖部近辺には第3図
〜第5図に示す桟木組立て体を用いることもできる。
第3図は屋根面(A)の軒先近辺で使用する桟木組立て
体(lO)を示しており、基本的には上記の第2図の場
合と同様であるが、軒先端部に相当する下辺部には、横
桟木に代えて断面略三角形状をなす瓦座(15)を配し
て、縦桟木(l1)の端部をこれに結合して構成してい
る。
第4図および第5図は、それぞれ通常の屋根面(A)の
左右の袖部近辺に使用する桟木組立て体(lO)を示し
ている。このうち、第4図の桟木組立て体(lO)は、
上記第2図のものを基本構成として、その右側辺部に断
面略三角形状の縦瓦座(1B)を縦桟木の代りに配して
、これを横桟木(l2)と結合して平而略方形状に構成
したもので、屋根面(A)の右側袖部に使用される。ま
た第5図の桟木組立て体(lO)は、前記同様に第2図
のものを基本構成として、左側辺部に断面三角状の縦瓦
座(1B)を配して、横桟木(12)の端部をこれに結
合して平面略方形状に構成したもので、屋根面(A)の
左側袖部に使用される。これらを軒先部近辺で使用する
場合には、下辺部に上記同様の瓦座を配して構成してお
くこともできる。
なお、上記の瓦座(l5)および縦瓦座(1B)をそれ
ぞれ屋根面(A)の軒先および袖部に予め別に固定され
ている場合は、第3図〜第5図の桟木組立て体(10)
は不要であり、第2図の桟木組立て体(lO)のみを使
用して施工する。
上記のように縦横の桟木(11)(12)を釘打ち手段
(l4)により平面略方形状に組んである場合、これを
平行四辺形状に嵩低く折畳むことができ、運搬等の取り
扱いが容易になる。
第6図および第7図は、それぞれ同図(b)に例示する
寄棟屋根等における屋根面(A)と屋根面(A)とが交
わる隅棟(^l)の近辺に使用する平面略三角形状の桟
木組立て体(10)を示している。これらの桟木組立て
体(lO)の場合、縦横の桟木(11)(12)を上記
と同様に配列交叉させて結合し、さらに右側部を前記縦
桟木(11)および横桟木(12)に対し斜状の左上り
斜辺(第6図)、あるいは左側部を右上りの斜辺(第7
図)となし、この斜辺部にそれぞれ隅棟(Al)に沿わ
せる斜状の桟木(l7)を配して平而略三角形に構成し
ているもので、第6図のものは同図(b)のように右隅
棟用として使用され、また第7図のものは同図(b)の
ように左隅棟用として使用される。
これらの桟木組立て体(IO)の場合も、上記した第2
図および第3図の桟木組立て体(lO)を並設使用する
ために、斜辺と対向する側辺部において、横桟木(l2
)の端部(12a)を間隔(ノ4)に相当する長さ分突
出状に形成する(第6図)か、あるいは縦桟木(11)
を配して(第7図)構成する。また軒先近辺に使用され
るものについては、下辺部に横桟木に代えて瓦座を配し
て構成しておくこともできる。
第8図および第9図は、それぞれ同図(b)に例示する
T型屋根等において、屋根面(A)と屋根面(A)とが
交わる谷部(A2)の近辺に使用する平面略三角形状の
桟木組立て体(10)を示している。これらの桟木組立
て体(lO)の場合も、縦横の桟木(kl)(12)は
上記と同様に配列結合され、さらに下辺部が縦桟木(1
1)および横桟木(l2)に対し斜状の右上り斜辺(第
8図)、あるいは左上りの斜辺(第9図)となし、この
斜辺部にそれぞれ谷部(A2)に沿わせる斜状の桟木(
l8)を配して構成しているもので、第8図のものは同
図[b]のように右谷川として使用され、また第9図の
ものは同図(b)のように左谷川として使用される。
この桟木組立て体(lO)についても、上記と同様に、
第2図〜第4図に示す平面略方形状の桟木組立て体(l
O)と並設使用できるように、前記斜状桟木と対向する
側辺部および上辺部において横桟木(l2)および/ま
たは縦桟木(11)の各端部(12a)(lla)を、
縦桟木(11)(if)間あるいは横桟木(12)(1
2)間の間隔(ノ3)に相当する長さ分突出状に残して
形成するか、あるいは側辺部に縦桟木(11)を配して
構成する。
上記の各桟木組立て体(IO)は、工場等において製作
するが、この際適当な型枠や器具等を用いることにより
、寸法の割出し、配列、結合等を機械的に行なうことが
でき、その大きさは瓦寸法と屋根面に応じて適宜設定さ
れるが、通常平面方形状のものについては縦横の寸法が
それぞれ1.0〜3.0m程度、平面三角形状のものは
縦横の寸法がそれぞれ1,0〜2,Om程度の範囲内に
設定される。また縦桟木(11)および横桟木(12)
は、通常厚みlO〜20mm程度の木材からなるが、合
成樹脂材、金属材等の他の桟材を用いることができる。
また合成樹脂材、金属材の場合は縦横の桟木(11)(
12)を一体形成することも可能である。
そして、本発明の瓦桟木の並設施工方法においては、予
め工場等で組立て構成した上記の桟木組立て体(10)
を用いて実施するものであり、切妻屋根等の通常の平面
略方形の屋根面(^)については、第2図〜第5図の方
形の桟木組立て体(10)を所要数用い、また寄棟屋根
やTW屋根その他の隅棟(^l)や谷部《A2》を有す
る屋根については、第2図〜第5図の方形の桟木組立て
体くlO》と、第6図〜第9図の三角形状の桟木組立て
体(lO)とをそれぞれ所要数用いて実施する。
この並設施工の手順について第1図により説明する。
第1図[a)に示すように、まず、野地板(5)が張設
され防水層(6)が敷設された屋根面(^)に、これに
使用される桟木組立て体(lO)に合せて割付けを行な
って墨打ちの印(21)を付けるとともに、所要位置の
印《2l》の位置に屋根勾配方向に墨打ち《22》をす
る。この際、場合によっては、前記の墨打ちの前に屋根
面(A)の軒先部や袖部に基準の桟木あるいは瓦座を釘
打ち゛手段により固定しておく。
前記の墨打ちの後、第1図(b)墨打ち(22)の線お
よび印(2l)に合せて、前記桟木組立て体(lO)を
屋根面(A)上に順次並設して、それぞれ所定個所を釘
打ち手段等により屋根面(^)に固定する。屋根面(A
)の軒先部および袖部に瓦座が予め固定されている場合
は、第2図の桟木組立て体(lO)を並設すればよく、
また瓦座が固定されていない場合は、屋根面(A)の中
央域に第2図の桟木組立て体(lO)を配し、軒先近辺
に第3図の桟木組立て体(lO)を、また右袖部および
左袖部には第4図および第5図の桟木組立て体(lO)
をそれぞれ配して並設固定すればよい。
なお、屋根面(A)に応じて割出した平面形状の形成桟
木組立て体(lO)を屋根面(A)の端から順に並設固
定することにより、上記の墨打ちの印(2l)および基
準のう墨打ち(22)を省略することができる。また開
き屋根等の屋根の形状が軒に対して直角でない場合は、
開き部等の付近の割付けを調整し、この付近では従来の
手打ち工法により桟打ちすることもできる。
こうして各桟木組立て体(lO)を並設することにより
、縦横の各桟木(11)(12)をそれぞれ屋根面(A
)の全面に渡って所定間隔の並設状態に施■できる。す
なわち各横桟木(l2)は瓦(K)の登り足寸法に対応
する間隔(ノ1)で並設され、また各縦桟木(11)は
横方向の地割の割付け寸法に対応した間隔(ノ2》で並
設されることになる。
したがって、それぞれ複数本の縦桟木(11)と横桟木
(l2)とを一体ものとして取り扱え、かつそのまま並
設固定できるので、各桟木を各々1本づつ並設固定する
場合に比して、屋根面(A)での割付け、墨打ち、配列
、釘打ち等の各作業を非常に簡略化できる。
なお、上記の実施例においては、縦桟木(l1)が瓦(
K)を・係止するように横桟木(l2)の上に配列して
構成した桟木組立て体(10)を使用する場合について
説明したが、本発明は、一般の横桟木工法においても、
横桟木の下に流排水のための間隙を保有させる縦桟木を
配する場合において、上記と同様に実施できる。
この場合、桟木組立て体(lO)は、第10図に示すよ
うに、登り足寸法に相応する間隔(ノ1)で配列される
横桟木(l2)の下面側に、屋根面(A)との間の間隙
保有のための比較的薄肉の縦桟木(3l)を、例えば垂
木(4) (4)間隔程度の間隔で複数本配し、横桟木
(12》と前記縦桟木(31)とをその交叉部(l3)
で釘打ち手段(l4)等により結合しておく。この場合
の縦桟木(l2)の厚みは5〜l5鰭程度の厚みである
このような桟木組立て体(10)を用いることにより、
同図(b)に示すように屋根而(A)と横桟木(l2)
の間に間隙を保有した状態に並設できる。
さらに、本発明は、上記実施例の野地板(5)により野
地面を形成した一般木造家屋の屋根面(A)のほか、第
11図のように、形鋼等の母屋材(42)の上に硬質セ
メント板(43)を張設して野地面とした所謂鉄骨野地
の屋根面(A)においても、また第12図のように、R
Cコンクリートのスラブ(44》上にバーライトやおが
くずを用いたモルタル等(45)を層設して野地面とし
た所謂RC野地の屋根面(A)においても、瓦葺に際し
て上記した桟木組立て体(lO)を用いて、縦横の桟木
(11)(l2)を並設施工することができる。図のく
4G)はH型鋼、(47)は瓦座である。
[発明の効果〕 上記したように本発明の桟木の並設施工法によれば、予
め工場等で形成した複数本の縦桟木と横桟木とからなる
桟木組立て体を用いて施工することとしたので、この桟
木組立て体を並設固定するだけで、縦横の各桟木をそれ
ぞれ所定間隔の並設状態に施工できるものであり、各桟
木を各々1本づつ並設固定する場合に比して、傾斜した
屋根面での割付け、墨打ち、並設、釘打ち固定等の各作
業を非常に簡略化でき、作業性がよく、大幅な工期の短
縮を図ることができる。しかも各桟木の並列状態が真直
ぐになり、これらの桟木に係止される瓦の並設状態もま
っすぐ綺麗になる。
したがって、屋根面に応じた形状および寸法の桟木組立
て体所要数をセットにしておくことにより、桟木工法を
容易に実施できる。また熟練した技能が要求される瓦葺
屋根の施工が、熟練を要さず容易に施工でき、若年作業
者の育成にも役立ち、さらに桟木組立て体の割付けをコ
ンピュータ化することにより、複雑な瓦葺施工の近在化
、合理化にも寄与できる。
また、前記桟木組立て体は、これを一体ものとして取り
扱えるので、屋根上への運び上げ等の運搬その他の取り
扱いが容易になる上、これを工場等において製作できる
ために、配列間隔の割付けや配列、固定等の作業も、屋
根上で行なうよりも容易で、かつ寸法精度も出し易く、
またこの製作作業を機械化することも容易であり、施工
作業を合理化でき、工期の短縮および施工費の低減を図
ることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図(a)(b)は本発明の並設施工方法の施工手順
を示す略示平面図、第2図〜第9図の各(alはそれぞ
れ本発明に用いられる桟木組立て体を例示する平面図、
第2図〜第5図の各(b)は各桟木組立て体を屋根面に
使用した状態の断面図、第6図〜第9図の各(b)は同
図の桟木組立て体の使用場所を示す略示平面図第10図
(a)は他の実施例を示す桟木組立て体を例示する平面
図、第10図(b)は同図の組立て体の使用状態を示す
断面図、tA11図および第12図はそれぞれ屋根面型
式を異にした場合の実施例を示す一部の断面図、第13
図は桟木瓦葺工法を例示する一部の斜視図、第14図[
a)〜(d)は従来の桟木の並設施工方法の施工手順を
示す略示平面図である。 (1)・・・垂木、(5)・・・野地板、(6)・・・
防水層、(A)・・・屋根面、(lO)・・・桟木組立
て体、(11)(31)・・・縦桟木、(l2)・・・
横桟木、(l3)・・・交叉部、(l4)・・・釘打ち
手段、(2l)・・・墨打ちの印、(22)・・・墨打
ちの線、(A1)・・・隅棟、(A2)・・・谷部、(
ノ1)・・・横桟木の配設問隔、(ノ2)・・・縦桟木
の配設問隔。 特許出願人 石野瓦工業株式会社 第1図 :b) (b) A 10閏 (G)

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、野地面が形成された屋根面に瓦桟木を固定し、この
    瓦桟木に瓦を係止して瓦葺を行なう瓦葺工法において、 予め、それぞれ複数本の縦桟木と横桟木とを所定間隔の
    格子状に配設してその交叉部で結合してなる桟木組立て
    体を、屋根面に応じて割出した所定の平面形状にして所
    要数形成しておき、野地面が形成された屋根面に、前記
    桟木組立て体を順次並設して固定することを特徴とする
    瓦葺工法における瓦桟木の並設施工方法。 2、それぞれ複数本の縦桟木と横桟木とを、少なくとも
    横桟木は瓦寸法に合せて瓦を順次並置できる間隔にして
    格子状に配設して各交叉部で結合し、屋根面に応じて割
    出した所定の平面形状に形成してなる桟木組立て体。 3、請求項2に記載の桟木組立て体において、左右一方
    の側辺部に縦桟木を配するとともに、他方の側辺部では
    横桟木の端部を突出状に残して平面略方形状に形成した
    桟木組立て体。 4、請求項2または3に記載の桟木組立て体において、
    上下一方の辺部に横桟木を配するとともに、他方の辺部
    では縦桟木の端部を突出状に残して平面略方形状に形成
    した桟木組立て体。 5、請求項2に記載の桟木組立て体において、前記縦桟
    木および横桟木に対し斜状をなしかつ屋根の隅棟もしく
    は谷部に添わせる斜辺部に斜状の桟木を配して略三角形
    状に組んでなる桟木組立て体。 6、複数本の縦桟木が、横桟木の上面側において、瓦を
    順次並置できるように横方向の瓦割付け寸法に対応した
    間隔で配列されてなる請求項2〜5のいずれか1項に記
    載の桟木組立て体。
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