JPH0874143A - エアジェットルーム用の変形筬 - Google Patents

エアジェットルーム用の変形筬

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JPH0874143A
JPH0874143A JP7117411A JP11741195A JPH0874143A JP H0874143 A JPH0874143 A JP H0874143A JP 7117411 A JP7117411 A JP 7117411A JP 11741195 A JP11741195 A JP 11741195A JP H0874143 A JPH0874143 A JP H0874143A
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weft
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Fujio Suzuki
藤雄 鈴木
Kazunori Yoshida
一徳 吉田
Masao Shiraki
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Toyota Central R&D Labs Inc
Toyoda Automatic Loom Works Ltd
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    • D03DWOVEN FABRICS; METHODS OF WEAVING; LOOMS
    • D03D47/00Looms in which bulk supply of weft does not pass through shed, e.g. shuttleless looms, gripper shuttle looms, dummy shuttle looms
    • D03D47/28Looms in which bulk supply of weft does not pass through shed, e.g. shuttleless looms, gripper shuttle looms, dummy shuttle looms wherein the weft itself is projected into the shed
    • D03D47/30Looms in which bulk supply of weft does not pass through shed, e.g. shuttleless looms, gripper shuttle looms, dummy shuttle looms wherein the weft itself is projected into the shed by gas jet
    • DTEXTILES; PAPER
    • D03WEAVING
    • D03DWOVEN FABRICS; METHODS OF WEAVING; LOOMS
    • D03D47/00Looms in which bulk supply of weft does not pass through shed, e.g. shuttleless looms, gripper shuttle looms, dummy shuttle looms
    • D03D47/27Drive or guide mechanisms for weft inserting
    • D03D47/277Guide mechanisms
    • D03D47/278Guide mechanisms for pneumatic looms

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Textile Engineering (AREA)
  • Looms (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】変形筬の緯糸通路内を緯糸が安定して高速飛走
し得るようにする。 【構成】変形筬10を構成する筬羽11にはコ字形状の
ガイド孔12が凹設されており、このガイド孔12の列
が緯糸通路Tを形成する。ガイド孔12は、水平な上壁
面12aと、垂直な奥壁面12bと、ガイド孔12の開
口12f側に向かうにつれて徐々に下り傾斜となる下壁
面12cと、上壁面12aと奥壁面12bとを繋ぐ円弧
面形状の上部角部12dと、奥壁面12bと下壁面12
cとを繋ぐ円弧面形状の下部角部12eとによって形成
されている。下部角部12eの曲率半径Rは上部角部1
2dの曲率半径rよりも大きい。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、エアジェットルームに
使用される変形筬に関するものであり、詳しくは緯入れ
安定性の改善、緯入れの高速化、空気消費量の削減を図
った変形筬に関するものである。
【0002】
【従来の技術】エアジェットで緯入れされる緯糸の飛走
を案内する緯入れ装置としては、エアガイドを用いた装
置と変形筬を用いた装置とがある。前者の緯入れ装置
は、特開昭55−93844号公報、特開昭57−95
344号公報、特公昭59−26688号公報に開示さ
れている。後者の緯入れ装置は、特開平2−53935
号公報、実開平3−38378号公報に開示されてい
る。
【0003】特開昭55−93844号公報、特開昭5
7−95344号公報、特公昭59−26688号公報
に開示されるようなエアガイドは、筬の前側に対向配置
される。エアガイドは丸形、矩形あるいはコの字形のガ
イド孔を備えている。緯入れ方向に列設されたエアガイ
ドのガイド孔の列は緯糸通路を形成し、緯糸はこの緯糸
通路内を飛走する。エアガイドのガイド孔の形状の自由
度は高く、緯糸の飛走の助勢を行なう補助ノズルの形状
や同ノズルの空気噴射位置も自由に設定できる。そのた
め、理想的なガイド孔形状の設定及び理想的な補助ノズ
ル配置の設定が行える。このようなエアガイドを用いた
緯入れ装置は、変形筬を用いた緯入れ装置に比して緯糸
飛走のための空気利用効率が高く、緯糸飛走が安定する
という利点を有する。
【0004】しかし、緯入れを行なう際にはエアガイド
は経糸をかき分けて経糸開口内に進入しなければなら
ず、又、筬打ち時には経糸開口内から経糸の下方に抜け
出さなくてはならない。経糸をかき分けてエアガイドを
高速で出入りさせる動作は経糸を損傷する。又、経糸開
口内と経糸の下方との間でエアガイドを往復動させる構
成は、エアガイドの形状からして変形筬の場合に比して
スレイの揺動量が大きくなる。そのため、エアガイドを
用いた緯入れ装置はエアジェットルームの高速化には不
向きである。
【0005】図21は従来の変形筬を用いた緯入れ装置
を示す。スレイ1上には変形筬2が立設固定されてい
る。変形筬2は多数枚の筬羽3を緯入れ方向に列設して
構成されている。各筬羽3にはガイド孔4が凹設されて
おり、このガイド孔4の列が緯糸通路Tを形成する。緯
入れ用メインノズル5から射出された緯糸Yは緯糸通路
T内を飛走する。ガイド孔4は、水平な上壁面4aと、
垂直な奥壁面4bと、ガイド孔4の開口部4f側に向か
うにつれて徐々に下り傾斜となる下壁面4cと、上壁面
4aと奥壁面4bとを繋ぐ曲面状の上部角部4dと、奥
壁面4bと下壁面4cとを繋ぐ曲面状の下部角部4eと
によって形成されている。
【0006】スレイ1の前面には複数本の緯入れ用補助
ノズル6が緯糸通路Tに沿って所定間隔をおいて装着さ
れている。緯入れ用補助ノズル6の先端には噴射孔6a
があけられている。噴射孔6aからの噴射主流は図21
に矢印Sで示すように緯糸通路Tに沿って斜め方向に向
かうようにしてある。緯糸通路Tと変形筬2とは一体に
なっており、緯入れ用補助ノズル6の先端に形成された
噴射孔6aは緯糸通路Tに極接近している。緯入れ時に
は緯入れ用補助ノズル6だけが経糸をかき分けて経糸開
口内に進入し、筬打ち時には緯入れ用補助ノズル6だけ
が経糸開口内から経糸の下方に抜け出す。緯入れ用補助
ノズル6は細身であり、経糸をかき分けて緯入れ用補助
ノズル6を高速で出入りさせても経糸を損傷することは
ない。又、緯入れ用補助ノズル6の先端の経糸開口内に
対する出入りの距離はエアガイドの出入りの距離に比し
て少なくて済む。そのため、経糸開口内と経糸の下方と
の間で緯入れ用補助ノズル6を往復動させる構成は、エ
アガイドの場合に比してスレイ1の揺動量が小さくて済
む。従って、変形筬を用いた緯入れ装置はエアジェット
ルームの高速化に有利である。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来の変形筬
2を用いた緯入れ装置には以下に示すような幾つかの問
題点がある。
【0008】曲面状の上部角部4d及び下部角部4eの
曲率半径は、緯糸通路内の空気流の乱れを少なくするこ
と、プレスによる型抜き製作の容易性等を考慮していず
れの角部も2mm程度にしてある。このような変形筬2を
用いた緯入れ装置では、緯糸通路T内を飛走する緯糸Y
の飛走位置は、緯入れ用補助ノズル6から噴射する空気
流の主流Sがガイド孔4の壁面に衝突する位置によって
変わってしまう。
【0009】図22では空気主流S1 が上壁面4aに衝
突した場合の最高流速位置の推移と緯糸Yの飛走位置Y
1 との関係について緯入れ上流側から見た様子を示す。
空気主流S1 が上壁面4aに衝突した場合には、衝突後
に空気主流S1 は奥壁面4b側へと進み、上部角部4d
に沿って下方へ偏向し、次いで奥壁面4b側から開口部
4f側に推移する。最高流速位置のこのような変化のた
めに緯糸Yは上部角部4dでの下向き偏向流の影響を受
けてY1 で示すように下部角部4e付近を飛走する。
【0010】図23では空気主流S2 が奥壁面4bに衝
突した場合の最高流速位置の推移と緯糸Yの飛走位置Y
2 との関係を示す。空気主流S2 が奥壁面4bに衝突し
た場合には、衝突後に空気主流S2 は上部角部4dに沿
って進み、開口部4f側に偏向する。最高流速位置のこ
のような変化のために緯糸Yは上部角部4dでの上向き
偏向流の影響を受けてY2 で示すように上壁面4a付近
を飛走する。
【0011】図24では空気主流S3 が上部角部4dに
衝突した場合の最高流速位置の推移と緯糸Yの飛走位置
3 との関係を示す。空気主流S3 が上部角部4dに衝
突した場合には、衝突後に空気主流S3 は下方へ進みな
がらわずかに開口部4f側に推移する。最高流速位置の
このような変化のために緯糸YはY3 で示すように上部
角部4d付近を飛走する。
【0012】緯糸の飛走速度及び緯糸の飛走安定性は緯
糸の飛走位置と深い関係にある。言い換えれば緯糸の飛
走速度及び緯糸の飛走安定性は緯糸通路内の空気流速分
布と深い関係にある。
【0013】図25は緯入れ用補助ノズル6の隣接間隔
Xを60mmとした場合の緯糸通路T内の空気流速分布を
示し、図26は緯入れ用補助ノズル6の隣接間隔Xを8
0mmとした場合の緯糸通路T内の空気流速分布を示す。
1点鎖線は等速度分布線を表し、分布線は10m/s単
位で表してある。Vm で示す位置は最高流速位置であ
る。
【0014】図22で示したように飛走位置Y1 付近で
は開口部4f側への偏向流成分が弱いため、飛走位置Y
1 付近を飛走する緯糸Yが緯糸通路Tから飛び出すこと
はなく、緯糸Yの飛走は安定する。しかし、緯糸Yの飛
走位置Y1 付近の空気流速は最高流速よりも低いため、
飛走位置Y1 を飛走する緯糸Yの飛走速度は低くなる。
【0015】緯糸Yの飛走位置Y2 付近の空気流速は最
高流速に近く、飛走位置Y2 を飛走する緯糸Yの飛走速
度は高くなる。しかし、図23で示したように飛走位置
2付近では開口部4f側への偏向流成分が強いため、
飛走位置Y2 付近を飛走する緯糸Yが緯糸通路Tから飛
び出し易く、緯糸Yの飛走が不安定になる。
【0016】緯糸Yの飛走位置Y3 付近の空気流速は最
高流速に近く、飛走位置Y2 を飛走する緯糸Yの飛走速
度は高くなる。又、図24で示したように飛走位置Y3
付近では開口部4f側への偏向流成分が弱いため、飛走
位置Y3 付近を飛走する緯糸Yが緯糸通路Tから飛び出
すことはなく、緯糸Yの飛走は安定する。
【0017】従って、高速かつ安定した飛走を実現する
ためには、緯入れ用補助ノズル6からの空気主流Sを上
部角部4dに向け、緯糸Yが上部角部4d付近を飛走す
るようにすることが重要である。しかし、緯糸通路Tに
対する緯入れ用補助ノズルの相対的な取り付け位置、緯
入れ用補助ノズルの取り付け角度、噴射孔の噴射指向方
向、噴射圧力等によってガイド孔の壁面に対する空気主
流の衝突位置が変わる。前述したように緯糸Yの飛走位
置は、緯入れ用補助ノズル6から噴射する空気主流Sの
ガイド孔4の壁面に対する衝突位置によって変わってし
まう。そのため、従来の変形筬を用いた緯入れ装置では
緯糸Yを緯糸通路T内の同じ位置、しかも高速飛走可能
な位置で安定して飛走させることは難しい。
【0018】特開平2−53935号公報、実開平3−
38378号公報では変形筬に形成した緯糸通路内にお
ける緯糸飛走速度の高速化、緯糸通路からの緯糸飛び出
し防止を図った装置が開示されている。これら従来装置
では筬羽のガイド孔の上壁面と奥壁面とのなす角を直角
又は鋭角に設定し、緯糸通路の上部の懐を深くしてい
る。緯糸通路の上部の懐を深くした通路形状は、緯入れ
用補助ノズルから噴射される空気流を通路開口部側へ向
かい難くする。しかし、このような通路形状であっても
上壁面と奥壁面とを繋ぐ上部角部で緯糸を安定して飛走
させることができない場合があった。
【0019】即ち、従来の緯入れ装置では緯糸の飛走速
度の高速化と緯糸通路からの緯糸の飛び出しによる飛走
トラブルの低減とを共に両立させ得なかった。本発明
は、上壁面、下壁面及び奥壁面からなるガイド孔を有す
る筬羽を緯入れ方向に多数列設して形成した緯糸通路内
を緯糸が安定して高速飛走し得るエアジェットルーム用
の変形筬を提供することを目的とする。
【0020】
【課題を解決するための手段】そのために請求項1の発
明では、ガイド孔の上壁面と奥壁面とを繋ぐ上部角部の
曲率半径を前記ガイド孔の下壁面と奥壁面とを繋ぐ下部
角部の曲率半径よりも小さくした。
【0021】請求項2の発明では、請求項1におけるガ
イド孔の上壁面と奥壁面とを繋ぐ上部角部の曲率半径を
1mm以下とした。請求項3の発明では、請求項1又は請
求項2の発明に加えて少なくとも一部のガイド孔の下壁
面における前記奥壁面からの延出寸法を前記上壁面にお
ける前記奥壁面からの延出寸法の25%〜55%とし
た。
【0022】請求項4の発明では、請求項1〜請求項3
のいずれかの発明に加えて隣接する筬羽間へ洩れるエア
の流量が前記上部角部で増大するようなエア漏洩手段を
設けた。
【0023】
【作用】緯入れ用補助ノズルからの空気主流は、緯糸通
路の開口部側の下方から上部角部に向けられる。しか
し、実際の噴射方向は、緯入れ用補助ノズルの製造上及
び取り付け上のばらつきもあって上壁面あるいは奥壁面
に衝突する場合も少なくなく、時によっては下壁面に衝
突することもあり得る。
【0024】上壁面に衝突した空気主流は上壁面に沿っ
て奥壁面側へ向かう。下部角部の曲率半径よりも小さい
曲率半径とした上部角部では衝突後の空気主流の偏向を
規制し、開口部側に向かう偏向流が非常に弱くなる。従
って、上壁面に衝突した空気主流はその後上部角部を推
移し、緯糸は上部角部付近を安定的に飛走する。
【0025】奥壁面に衝突した空気主流は奥壁面に沿っ
て上壁面側へ向かう。下部角部の曲率半径よりも小さい
曲率半径とした上部角部は衝突後の空気主流の偏向を規
制し、開口部側に向かう偏向流が非常に弱くなる。従っ
て、奥壁面に衝突した後の空気主流は上部角部を推移
し、緯糸は上部角部付近を安定的に飛走する。
【0026】下壁面に衝突した空気主流は下壁面に沿っ
て奥壁面側へ向かう。上部角部の曲率半径よりも大きい
曲率半径の下部角部では衝突後の空気主流をその曲面に
沿って積極的に奥壁面側に偏向させ、その後上部角部に
向かわせる。従って、下壁面に衝突した後の空気主流は
最終的には上部角部を推移し、緯糸は上部角部付近を安
定的に飛走する。
【0027】空気主流が上部角部に衝突した場合、下部
角部の曲率半径よりも小さい曲率半径とした上部角部は
衝突後の空気主流の偏向を規制し、上部角部に衝突した
空気主流は上部角部を推移する。従って、緯糸は上部角
部付近を安定的に飛走する。
【0028】上部角部の曲率半径を1mm以下とする構成
は空気主流の偏向を上部角部で規制する効果を大きく、
緯糸の飛走の安定性の上で最も好ましい。ガイド孔の下
壁面における前記奥壁面からの延出寸法を前記上壁面に
おける前記奥壁面からの延出寸法よりも小さくすれば、
緯入れ用補助ノズルの噴射孔を上部角部に近づけること
ができる。このようにすれば上部角部における空気流速
が上昇し、緯糸の飛走速度が高まる。この場合、下壁面
における奥壁面からの延出寸法を上壁面における前記奥
壁面からの延出寸法の25%〜55%とする構成は、緯
糸の緯入れ安定性及び高速飛走の達成の上で望ましい。
空気流速の上昇は、要求される緯糸の飛走速度の達成の
ための空気消費量の低減をもたらす。
【0029】隣接する筬羽間へ洩れるエアの流量が上部
角部で増大するようにすれば緯糸は上部角部を一層安定
して飛走する。上部角部から洩れるエアの流量を増大さ
せるためのエア漏洩手段としては、前記上部角部の近傍
にて筬羽に貫設されたエア漏洩用透孔、前記上部角部の
近傍にて筬羽の側面に形成されたエア漏洩用溝がある。
又、前記エア漏洩手段としては、前記上部角部の壁面に
おいて緯入れ方向へ向かうにつれて緯糸通路側へ入り込
む傾斜面の傾斜角を小さくした構成がある。さらに、前
記エア漏洩手段としては、緯入れ方向へ向かうにつれて
緯糸通路と平行な面又は緯糸通路から離間する傾斜面を
前記上部角部の壁面に設ける構成がある。
【0030】
【実施例】以下、本発明を具体化した第1実施例を図1
〜図11に基づいて説明する。装置の取り付け構成は図
21と同じであり、この実施例では隣接する緯入れ用補
助ノズル6の隣接間隔Xが80mmにしてある。
【0031】図1及び図2に示すように変形筬10を構
成する多数枚の筬羽11にはコ字形状のガイド孔12が
凹設されており、このガイド孔12の列が緯糸通路Tを
形成する。ガイド孔12は、水平な上壁面12aと、垂
直な奥壁面12bと、ガイド孔12の開口部12f側に
向かうにつれて徐々に下り傾斜となる下壁面12cと、
上壁面12aと奥壁面12bとを繋ぐ円弧面形状の上部
角部12dと、奥壁面12bと下壁面12cとを繋ぐ円
弧面形状の下部角部12eとによって形成されている。
上壁面12aにおける奥壁面12bからの延出寸法Wa
は9mm、奥壁面12bの上下の寸法Wbは5.5mm、下
壁面12cにおける奥壁面12bからの延出寸法Wcは
7mmにしてある。従って、下壁面12cにおける延出寸
法Wcは上壁面12aにおける延出寸法Waの78%程
度である。
【0032】緯入れ用補助ノズル6を単に緯糸通路Tに
近接すれば、経糸(図示略)の開口内へ出入りする緯入
れ用補助ノズルと筬羽11との間の経糸の屈曲が大きく
なり、経糸が損傷する。経糸の損傷は織物品質を低下さ
せる。上壁面12aから緯入れ用補助ノズル6の噴射孔
6aまでの上下方向の距離L1 、及び下壁面12cの開
口部12f側の先端から噴射孔6aまでの前後方向の距
離L2 は、緯入れ用補助ノズル6が織物品質に悪影響を
及ぼさないように設定されている。
【0033】円弧面形状の上部角部12dの曲率半径r
は0.5mmにしてあり、円弧面形状の下部角部12eの
曲率半径Rは2mmにしてある。図3〜図5に示すように
上壁面12a、奥壁面12b、下壁面12c、上部角部
12d及び下部角部12eは矢印Pで示す緯入れ方向に
向かうにつれて緯糸通路T側へ入り込む傾斜面にしてあ
る。上壁面12aの傾斜面の傾斜角θa、奥壁面12b
の傾斜面の傾斜角θb、下壁面12cの傾斜面の傾斜角
θc及び下部角部12eの傾斜面の傾斜角θeはいずれ
も10°にしてある。上部角部12dの傾斜面の傾斜角
θdは2°にしてある。
【0034】緯入れ用補助ノズル6からの空気主流S
は、緯糸通路Tの開口部12f側の下方から上部角部1
2dに向けられる。しかし、実際の噴射方向は、緯入れ
用補助ノズル6の製造上及び取り付け上のばらつきもあ
って上壁面12aあるいは奥壁面12bに衝突する場合
も少なくなく、時によっては下壁面12cに衝突するこ
ともあり得る。
【0035】図6に示すように上壁面12aに衝突した
空気主流Saは上壁面12aに沿って奥壁面12b側へ
向かう。上部角部の曲率半径を2mm程度とした従来の変
形筬の場合には、衝突後の空気主流が上部角部から奥壁
面に沿って下壁面に偏向していた。しかし、曲率半径r
を0.5mmとした本実施例の上部角部12dは衝突後の
空気主流Saの偏向を規制し、開口部12f側に向かう
偏向流が非常に弱くなる。従って、上壁面12aに衝突
した空気主流Saは上部角部12dを推移し、緯糸Yは
上部角部12d付近を安定的に飛走する。
【0036】図7に示すように奥壁面12bに衝突した
空気主流Sbは奥壁面12bに沿って上壁面12a側へ
向かう。上部角部の曲率半径を2mm程度とした従来の変
形筬の場合には、衝突後の空気主流が上部角部から上壁
面に沿って開口部側に偏向していた。しかし、曲率半径
rを0.5mmとした本実施例の上部角部12dは衝突後
の空気主流Sbの偏向を規制し、開口部12f側に向か
う偏向流が非常に弱くなる。従って、奥壁面12bに衝
突した空気主流Sbは上部角部12dを推移し、緯糸Y
は上部角部12d付近を安定的に飛走する。
【0037】下壁面12cに衝突した空気主流は下壁面
12cに沿って奥壁面12b側へ向かう。上部角部12
dの曲率半径rよりも大きい曲率半径Rの下部角部12
eは衝突後の空気主流を積極的に奥壁面12bに沿って
上部角部12dに向かわせる。従って、下壁面12cに
衝突した後の空気主流は最終的には上部角部12dを推
移し、緯糸Yは上部角部12d付近を安定的に飛走す
る。
【0038】図8に示すように空気主流Sdが上部角部
12dに衝突した場合、曲率半径rを0.5mmとした本
実施例の上部角部12dは衝突後の空気主流Sdの偏向
を規制し、上部角部12dに衝突した空気主流Sdは上
部角部12dを推移する。従って、緯糸Yは上部角部1
2d付近を安定的に飛走する。
【0039】緯入れ方向P側へ流れる空気流の一部は隣
接する筬羽11間から漏洩する。この漏洩割合が多けれ
ば緯入れ方向P側へ流れる空気流の流速が低下し、緯糸
Yの飛走速度が低下する。ガイド孔12の壁面に形成さ
れた傾斜面は筬羽11間からの空気漏洩を抑制するもの
であり、この傾斜面は緯糸Yの高速飛走の向上に寄与す
る。上部角部12dにおける傾斜面の傾斜角θdは他の
傾斜面の傾斜角θa,θb,θc,θeに比べてかなり
小さくしてある。傾斜面の傾斜角を小さくすれば空気漏
洩の割合が多くなり、緯糸Yが空気漏洩部位側、即ち上
部角部12d側へ引き付けられる。この引き付け作用
は、緯糸Yが上部角部12d付近を一層安定的に飛走す
ることに寄与する。
【0040】図9は緯入れ用補助ノズル6の隣接間隔X
を80mmとした場合の変形筬10の緯糸通路T内の空気
流速分布を示す。図10は緯入れ用補助ノズル6の隣接
間隔Xを60mmとした場合の変形筬10の緯糸通路T内
の空気流速分布を示す。1点鎖線は等速度分布線を表
し、分布線は10m/s単位で表してある。Vm で示す
位置は最高流速位置である。変形筬10の緯糸通路T内
の流速は図25及び図26に示す従来の変形筬2の緯糸
通路内の流速に比して全体的に高速化している。これは
ガイド孔12の壁面上の傾斜面の存在による。
【0041】図9及び図10に示すように緯糸Yの飛走
速度及び緯糸Yの飛走安定性は緯糸Yの飛走位置と深い
関係にある。言い換えれば緯糸の飛走速度及び緯糸の飛
走安定性は緯糸通路内の空気流速分布と深い関係にあ
り、緯糸Yが上部角部12d付近を飛走することが最も
望ましい。本実施例の変形筬10は、緯入れ用補助ノズ
ル6からの空気主流Sがガイド孔12のいずれの壁面に
衝突しても緯糸Yの飛走を上部角部12dに規制する。
その結果、緯糸Yは最高流速位置Vmである上部角部1
2d近傍を従来よりも安定的かつ高速で飛走する。
【0042】図11のグラフの曲線Eは上部角部12d
の曲率半径rと緯糸の飛走トラブルの頻度との関係を示
す実験データである。この実験は、緯糸を標準的な綿4
0番、織機回転数を800rpm、空気流量を一定とし
た条件で行なったものである。上部角部の曲率半径を2
mm程度とした従来の変形筬2を用いた場合の飛走トラブ
ル頻度を1/5程度に少なくするには、上部角部12d
の曲率半径rを1mm以下とすればよい。
【0043】従来の変形筬における上部角部の曲率半径
は2mm以上の領域であったため、この領域での上部角部
の曲率半径の変化が飛走トラブルにあまり影響を与えて
いない。又、緯糸通路内の空気流の乱れを少なくするた
めに上部角部の曲率半径を大きくするというのが従来の
考え方であった。本願発明者は、このような従来の考え
方とは全く逆の発想に基づき、緯糸通路内の空気流の偏
向を抑えて上部角部に収束させることによって緯糸の飛
走の安定化を図るという本発明の技術思想に想到したの
である。
【0044】なお、この実施例では傾斜角θa,θb,
θc,θeは一定としたが、傾斜角θdよりも大きけれ
ば必ずしも傾斜角θa,θb,θc,θeを一定とする
必要はない。
【0045】次に、第2実施例を図12〜図15に基づ
いて説明する。この実施例では上壁面12a、奥壁面1
2b、下壁面12c及び下部角部12eの傾斜面は矢印
Pで示す緯入れ方向に向かうにつれて緯糸通路T側へ入
り込む傾斜面にしてある。しかし、上部角部12dは図
15(a)に示すように緯入れ方向Pに平行、又は図1
5(b)に示すように緯入れ方向Pに向かうにつれて緯
糸通路T側から離間する傾斜面にしてある。上壁面12
aの傾斜面の傾斜角θa、奥壁面12bの傾斜面の傾斜
角θb、下壁面12cの傾斜面の傾斜角θc及び下部角
部12eの傾斜面の傾斜角θeはいずれも15°以上に
してある。傾斜角θa,θb,θc,θeを15°以上
とすれば緯糸通路T内の流速が一層高速になる。しか
し、このようにした場合には緯糸Yの飛走速度が高まる
が、逆に緯糸を上部角部12d付近で安定飛走させるこ
とが難しくなる。そのため、上部角部12dの壁面は図
15(a)に示すように0°、あるいは図15(b)に
示すようにθd <0のように逆方向に傾斜させ、上部角
部12d付近から筬羽11間の間隙へ空気を積極的に漏
洩させれば緯糸の飛走安定性を確保しつつ飛走速度を一
層高めることができる。
【0046】前記第1実施例及び第2実施例では、上壁
面、下壁面及び奥壁面のすべてに傾斜面を設けたが、こ
れら壁面の少なくとも1つ、あるいはこれら壁面の少な
くとも一部に傾斜面を設けることもできる。
【0047】さらに、上平面、下壁面、奥壁面のいずれ
にも傾斜面を設けない場合においても、上部角部の傾斜
各を小さく設定するか、緯入れ方向に向かうにつれて緯
糸通路と平行な面とするか、あるいは緯糸通路から離間
する傾斜面とすることによって上部角部からの空気の漏
洩を円滑に行ない、緯糸通路内の空気流を上部角部に収
束させ、緯糸の飛走の安定化を図ることができる。
【0048】次に、第3実施例を図16に基づいて説明
する。この実施例では上部角部12dの曲率半径rを
0.1mm、下部角部12eの曲率半径Rを2.5mmと
し、上部角部12dの近傍の後方上部にエア漏洩用透孔
11aを設けている。エア漏洩用透孔11aが上部角部
12dの近傍にあるため、空気が隣接する筬羽11間を
通り易くなる。そのため、上部角部12d付近の空気が
エア漏洩用透孔11a側に引き寄せられ易くなり、緯糸
の飛走位置が上部角部12d付近に安定的に保持される
という効果が得られる。ガイド孔12の各壁面12a,
12b,12c,12d,12eをいずれも緯糸通路T
側に入り込む傾斜面とし、これらの傾斜面の傾斜角を1
0°程度にすれば緯糸の飛走速度も第1実施例と同程度
の速度になる。
【0049】次に、第4実施例を図17及び図18に基
づいて説明する。この実施例では上部角部12dの曲率
半径rを1mm、下部角部12eの曲率半径Rを1.5mm
とし、筬羽11の両面に上部角部12dから後方へ向か
うエア漏洩用溝11b,11cを設けている。エア漏洩
用溝11b,11c付近では隣接する筬羽11間の間隙
が他部位よりも広くなっており、上部角部12d付近の
空気が対向するエア漏洩用溝11b,11c間を通り易
くなる。そのため、上部角部12d付近の空気がエア漏
洩用溝11b,11c側に引き寄せられ易くなり、緯糸
の飛走位置が上部角部12d付近に安定的に保持される
という効果が得られる。ガイド孔12の各壁面12a,
12b,12c,12d,12eをいずれも緯糸通路T
側に入り込む傾斜面とし、これらの傾斜面の傾斜角を1
0°程度にすれば緯糸の飛走速度も第1実施例と同程度
の速度になる。
【0050】次に、第5実施例を図19及び図20に基
づいて説明する。この実施例では上部角部12d及び下
部角部12eの曲率半径を第4実施例と同様し、筬羽1
1の両面に上部角部12dから上方へ向かうエア漏洩用
溝11d,11eを設けている。この実施例でも上部角
部12d付近の空気がエア漏洩用溝11d,11e側に
引き寄せられ易くなり、緯糸の飛走位置が上部角部12
d付近に安定的に保持されるという効果が得られる。筬
打ち時の衝撃は奥壁面12bにかかるが、筬羽11の強
度は繰り返される筬打ち衝撃に耐えられるものでなけれ
ばならない。筬羽11にエア漏洩用溝を形成すればこの
形成部位の強度が低下する。しかし、エア漏洩用溝11
d,11eの形成位置は奥壁面12bよりも前側にあ
り、筬打ち衝撃を受け止める強度をそれほど要求されな
い部位である。従って、エア漏洩用溝11d,11eの
深さを第4実施例の場合よりも大きくでき、緯糸の飛走
位置を上部角部12d付近に安定的に保持する効果は第
4実施例の場合よりも一層高まる。又、ガイド孔12の
各壁面12a,12b,12c,12d,12eをいず
れも緯糸通路T側に入り込む傾斜面とし、これらの傾斜
面の傾斜角を10°程度にすれば緯糸の飛走速度も第1
実施例と同程度の速度になる。
【0051】前記した第1実施例〜第5実施例を適宜組
み合わせた実施例も可能であり、相応の効果が得られ
る。又、前記各実施例では上壁面12aと奥壁面12b
とのなす角を直角としたが、本発明では、上壁面と奥壁
面とのなす角度を僅かに鋭角、あるいは僅かに鈍角にし
てもよい。さらには上部角部となる曲面部を上壁面側、
奥壁面側あるいは両壁面側に僅かに入り込ませた実施例
も可能である。
【0052】次に、第6実施例を図27〜図29に基づ
いて説明する。この実施例では図27に示すようにガイ
ド孔12の上壁面12aにおける奥壁面12bからの延
出寸法Waが9mm、奥壁面Wbにおける上下の寸法Wb
が5.5mm、下壁面12cにおける奥壁面12bからの
延出寸法Wcが4mmにしてある。距離L1 ,L2 及びそ
の他の構成は第1実施例と同じにしてあるが、奥壁面1
2bから噴射孔6aまでの距離が第1実施例の場合より
も3mm短くなっている。そして、緯入れ用補助ノズル6
からの空気主流Sは第1実施例と同様に上部角部12d
に向けられている。
【0053】図28の曲線D1 は図27の変形筬を用い
た場合の緯糸通路T内の上部角部12dにおける空気流
速を示す。横軸は緯入れ用補助ノズル6から緯入れ方向
への距離を表す。曲線D2 は図2の変形筬を用いた場合
の緯糸通路T内の上部角部12dにおける空気流速を示
す。第1実施例と同様に上部角部12dの曲率半径rが
下部角部12eの曲率半径Rよりも小さいため、緯糸Y
は上部角部12d付近を安定して飛走する。図2の変形
筬の使用の場合に比して緯入れ用補助ノズル6の噴射孔
6aを緯糸Yの飛走位置である上部角部12dに近づけ
る図27の変形筬の使用の場合には、上部角部12dに
おける空気流速が第1実施例の場合よりも全般的に高く
なる。その結果、緯糸Yは第1実施例の場合よりも更に
高速で飛走する。
【0054】図29の曲線Fは下壁面12cにおける延
出寸法Wcと緯糸Yの飛走速度との関係を実験で求めた
データである。曲線Gは下壁面12cにおける延出寸法
Wcと緯糸Yの飛走トラブル発生頻度との関係を実験で
求めたデータである。緯糸Yの飛走トラブルは許容時間
内に所定の緯入れ末端側に到達しない状態として把握さ
れる。これらの実験では下壁面12cの先端から噴射孔
6aまでの距離L2 は一定にしてあり、かつ緯入れ用補
助ノズル6からの空気主流Sが常に上部角部12dを向
くようにしてある。又、緯入れ用補助ノズル6からの噴
射空気流量も一定にしてある。
【0055】両曲線F,Gから明らかなように、下壁面
12cの延出寸法Wcを短くしてゆくと、緯糸Yの飛走
トラブル発生頻度の増加を抑制したまま緯糸Yの飛走速
度を上げてゆくことができる。下壁面Wcにおける延出
寸法Wcを4mmとした本実施例では、下壁面Wcにおけ
る延出寸法Wcを7mmとした第1実施例の場合よりも緯
糸飛走速度が20%ほど上昇している。しかし、延出寸
法Wcをあまり短くすると、上壁面12a、奥壁面12
b及び下壁面12cによって形成される緯糸通路Tの持
つ空気流拡散抑制機能が弱まり、緯糸通路T内における
均整のとれた空気流速分布が得られなくなる。このよう
な状態になると、緯糸飛走速度が低下し始め、しかも緯
糸Yが緯糸通路Tから飛び出すといったことによる緯糸
飛走トラブルの発生頻度も増加する。このような問題
は、下壁面12cにおける延出寸法Wcが上壁面12a
における延出寸法Waの25%を下回ると生じてくる。
【0056】実開平3−38378号公報にも開示され
ているように、下壁面における奥壁面からの延出寸法が
上壁面における奥壁面からの延出寸法よりも短くする構
成は従来よりある。しかし、本実施例で説明するような
上壁面と下壁面との寸法関係についての具体的な言及は
成されていない。本実施例における実験データは上壁面
と下壁面との具体的な寸法関係と緯糸飛走速度及び飛走
トラブル発生頻度との関係を追求した結果から得られた
ものである。図29の実験データから判断して、下壁面
12cにおける延出寸法Wcが上壁面12aにおける延
出寸法Waの25%〜55%の範囲にある構成が望まし
い。
【0057】なお、第6実施例における上壁面と下壁面
との望ましい寸法関係の構成は、第2実施例〜第5実施
例においても適用できる。第6実施例では下壁面12c
の先端から噴射孔6aまでの距離L2 を第1実施例と同
じにしたが、上壁面12aにおける延出寸法Waと下壁
面12cにおける延出寸法Wcとの寸法関係を25%〜
55%の範囲に規定した上で距離L2 を大きくしてもよ
い。このようにすれば筬羽11と緯入れ用補助ノズル6
との間に生じる経糸の屈曲が小さくなり、経糸の損傷が
生じやすいフィラメント織物等では防止効果がある。
【0058】前述したように、上部角部の曲率半径を2
mm程度した従来の変形筬を用いた場合の緯糸の飛走トラ
ブル頻度を1/5程度に減少させるには、上部角部12
dの曲率半径を1mm以下とすれば達成できるが、図11
のグラフから明らかなように上部角部の曲率半径を下部
角部の曲率半径よりも小さくするだけでも緯糸の飛走ト
ラブル頻度を減らせる効果がある。
【0059】次に、第7実施例を図30及び図31に基
づいて説明する。図30に示すようにこの実施例では下
壁面の延出寸法Wcが異なる2種類の筬羽11,11A
を用いて変形筬10Aを構成している。緯入れ用補助ノ
ズル6の取り付け部付近には延出寸法Wc1 が4mmの短
い筬羽11Aを用い、前記取り付け部を除く部分には延
出寸法Wc2 が7mmの筬羽11を用いている。
【0060】図31に示すように、ガイド孔12の上壁
面12aにおける奥壁面12bからの延出寸法Waは9
mm、奥壁面Wbにおける上下の寸法Wbは5.5mmとな
っている。緯入れ用補助ノズル6の管軸から緯糸通路T
の上流側へ3mmの位置と、下流側へ15mmの位置との間
では延出寸法Wc1 が4mmの筬羽11Aが用いられ、そ
れ以外の部分では延出寸法Wc2 が7mmの筬羽11が用
いられている。筬羽11Aから緯入れ用補助ノズル6の
噴射孔6aまでの距離L1 ,L2 及びその他の構成は第
6実施例と同じにしてある。即ち、上部角部12dの曲
率半径rが0.5mm、下部角部12eの曲率半径Rが2
mm、奥壁面12bから噴射孔6aまでの距離が第1実施
例の場合よりも3mm短くなっている。そして、緯入れ用
補助ノズル6からの空気主流Sは第6実施例と同様に上
部角部12dに向けられている。
【0061】本実施例の変形筬10Aでは第6実施例と
同様に上部角部12dの曲率半径rが下部角部12eの
曲率半径Rよりも小さいため、緯糸Yは上部角部12d
付近を安定して飛走する。第6実施例の変形筬10の使
用の場合に比して、緯入れ用補助ノズル6付近を除く部
分の筬羽11の下壁延出寸法Wc2 が3mm長い図30の
変形筬10Aの使用の場合には、緯糸通路Tの開口側の
下方に洩れる空気流が減少し、上部角部12dにおける
空気流速が全般的に高くなる。その結果、緯糸Yは第6
実施例の場合よりもさらに高速で飛走する。
【0062】
【発明の効果】以上詳述したように本発明は、上壁面と
下壁面とを繋ぐ上部角部を曲面とすると共に、前記ガイ
ド孔の下壁面と奥壁面とを繋ぐ下部角部の曲率半径より
も前記上部角部の曲率半径を小さくしたので、緯入れ用
補助ノズルからの空気主流がガイド孔のいずれの壁面に
衝突してもその後の空気主流の偏向が上部角部で規制さ
れ、緯糸が上部角部付近を安定して飛走し、高速飛走に
も関わらず飛走トラブルの発生割合を極めて少なくし得
る。
【0063】前記上部角部の曲率半径を1mm以下とした
発明は緯糸の飛走安定の確実性を高める。前記ガイド孔
の下壁面における前記奥壁面からの延出寸法を前記上壁
面における前記奥壁面からの延出寸法の25%〜55%
とした発明では、緯入れ用補助ノズルの噴射孔を緯糸の
飛走する上部角部に近づけて緯糸通路内の空気流速を高
く保つことができ、緯糸飛走速度の高速化ひいては空気
消費量を削減し得るという効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明を具体化した第1実施例の要部拡大斜
視図である。
【図2】 変形筬の要部拡大側面図である。
【図3】 図2のA−A線拡大断面図である。
【図4】 図2のB−B線拡大断面図である。
【図5】 図2のC−C線拡大断面図である。
【図6】 緯入れ用補助ノズルからの空気主流が上壁面
に衝突した場合のその後の推移を示す要部拡大側面図で
ある。
【図7】 緯入れ用補助ノズルからの空気主流が奥壁面
に衝突した場合のその後の推移を説明する要部拡大側面
図である。
【図8】 緯入れ用補助ノズルからの空気主流が上部角
部に衝突した場合のその後の推移を説明する要部拡大側
面図である。
【図9】 本発明の変形筬の緯糸通路内における空気流
速分布を説明する要部拡大側面図である。
【図10】本発明の変形筬の緯糸通路内における空気流
速分布を説明する要部拡大側面図である。
【図11】上部角部の曲率半径と緯糸の飛走トラブル発
生頻度との関係を説明するグラフである。
【図12】第2実施例を示す要部拡大側面図である。
【図13】図12のD−D線拡大断面図である。
【図14】図12のE−E線拡大断面図である。
【図15】図12のF−F線拡大断面図である。
【図16】第3実施例を示す要部拡大側面図である。
【図17】第4実施例を示す要部拡大側面図である。
【図18】図17のG−G線拡大断面図である。
【図19】第5実施例を示す要部拡大側面図である。
【図20】図19のH−H線拡大断面図である。
【図21】従来の緯入れ装置の斜視図及び部分拡大斜視
図の組み合わせ図である。
【図22】緯入れ用補助ノズルからの空気主流が従来の
変形筬の上壁面に衝突した場合のその後の推移を示す要
部拡大側面図である。
【図23】緯入れ用補助ノズルからの空気主流が従来の
変形筬の奥壁面に衝突した場合のその後の推移を説明す
る要部拡大側面図である。
【図24】緯入れ用補助ノズルからの空気主流が従来の
変形筬の上部角部に衝突した場合のその後の推移を説明
する要部拡大側面図である。
【図25】従来の変形筬の緯糸通路内における空気流速
分布を説明する要部拡大側面図である。
【図26】従来の変形筬の緯糸通路内における空気流速
分布を説明する要部拡大側面図である。
【図27】第6実施例を示す要部拡大側面図である。
【図28】第6実施例の変形筬の緯糸通路内における上
部角部付近の緯入れ方向の空気流速分布図である。
【図29】下壁面の寸法と緯糸飛走速度及び緯糸飛走ト
ラブル発生頻度との関係を説明するグラフである。
【図30】第7実施例における緯入れ装置の斜視図及び
部分拡大斜視図の組み合わせ図である。
【図31】第7実施例の変形筬の要部拡大側面図であ
る。
【符号の説明】
10,10A…変形筬、11,11A…筬羽、12…ガ
イド孔、12a…上壁面、12b…奥壁面、12c…下
壁面、12d…上部角部、12e…下部角部、11a…
エア漏洩用透孔、11b,11c,11d,11e…エ
ア漏洩用溝。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 吉田 一徳 愛知県愛知郡長久手町大字長湫字横道41番 地の1株式会社豊田中央研究所内 (72)発明者 白木 雅雄 愛知県刈谷市豊田町2丁目1番地 株式会 社豊田自動織機製作所内

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】上壁面、下壁面及び奥壁面からなるガイド
    孔を有する筬羽を緯入れ方向に多数列設して緯糸通路を
    形成するエアジェットルーム用の筬において、 前記ガイド孔の上壁面と奥壁面とを繋ぐ上部角部の曲率
    半径を前記ガイド孔の下壁面と奥壁面とを繋ぐ下部角部
    の曲率半径よりも小さくしたエアジェットルーム用の変
    形筬。
  2. 【請求項2】前記ガイド孔の上壁面と奥壁面とを繋ぐ上
    部角部の曲率半径を1mm以下とした請求項1に記載のエ
    アジェットルーム用の変形筬。
  3. 【請求項3】前記ガイド孔の少なくとも一部のガイド孔
    において下壁面における前記奥壁面からの延出寸法を前
    記上壁面における前記奥壁面からの延出寸法の25%〜
    55%とした請求項1及び請求項2のいずれか1項に記
    載のエアジェットルーム用の変形筬。
  4. 【請求項4】隣接する筬羽間へ洩れるエアの流量が前記
    上部角部で増大するような漏洩手段を設けた請求項1乃
    至請求項3のいずれか1項に記載のエアジェットルーム
    用の変形筬。
  5. 【請求項5】前記エア漏洩手段は、前記上部角部の近傍
    にて筬羽に貫設されたエア漏洩用透孔である請求項4に
    記載のエアジェットルーム用の変形筬。
  6. 【請求項6】前記エア漏洩手段は、前記上部角部の近傍
    にて筬羽の側面に形成されたエア漏洩用溝である請求項
    4に記載のエアジェットルーム用の変形筬。
  7. 【請求項7】前記上部角部の壁面において緯入れ方向へ
    向かうにつれて緯糸通路側へ入り込む傾斜面の傾斜角を
    小さくして前記エア漏洩手段を構成した請求項4に記載
    のエアジェットルーム用の変形筬。
  8. 【請求項8】緯入れ方向へ向かうにつれて緯糸通路と平
    行な面又は緯糸通路から離間する傾斜面を前記上部角部
    の壁面に設けて前記エア漏洩手段を構成した請求項4に
    記載のエアジェットルーム用の変形筬。
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