JP2006089888A - 空気噴射織機用筬 - Google Patents
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Abstract
【課題】緯糸及びその搬送空気を案内する案内溝(トンネル)を設けた空気噴射織機用筬(トンネル筬)に関し、筬のコストを上昇させることなく、かつ緯入れ不良による停台回数を増加させることなく、緯糸搬送空気の消費量を可及的に減少させる。
【解決手段】案内溝の溝底幅を4.6〜4.9mm、好ましくは4.7〜4.9mmとする。案内溝の入口部における主ノズルの噴流面積M0に対して65〜75%の空気導入面積Mを有している。案内溝の主ノズル側端部に溝幅が徐々に広がる導入部を設けることなく、かつ織物欠点や停台回数を殆ど増加させることなく、織機の空気消費量を低減することが可能である。
【選択図】 図1
【解決手段】案内溝の溝底幅を4.6〜4.9mm、好ましくは4.7〜4.9mmとする。案内溝の入口部における主ノズルの噴流面積M0に対して65〜75%の空気導入面積Mを有している。案内溝の主ノズル側端部に溝幅が徐々に広がる導入部を設けることなく、かつ織物欠点や停台回数を殆ど増加させることなく、織機の空気消費量を低減することが可能である。
【選択図】 図1
Description
この発明は、前面に緯糸及びその搬送空気を案内する横コ字形ないしU字形の案内溝(トンネル)を設けた空気噴射織機用筬(トンネル筬)に関するもので、前記案内溝の断面寸法に特徴がある筬に関するものである。
周知のように空気噴射織機は、緯入れノズル(主ノズル)から噴出される空気流によって緯入れを行うものであるが、空気流は拡散及び減衰が大きいため、筬の前面に空気流を導く案内溝を設け、更に筬の前下方からこの案内溝に向けて緯糸飛走方向の空気を噴射する複数本の補助ノズルを設けて、緯糸搬送力を維持するようにしている。
案内溝1は、図に示すように、その上下に上顎2と下顎3とを筬の前方に向けて突出させることによって形成されており、従来の筬における案内溝1の断面寸法は、上顎側の溝深さa=9mm、溝底部における溝底幅b=5.5mm、下顎側の溝深さc=7mmであり、溝底と上下の溝壁との角部は、円弧で連接され、下壁4は、開放側(織前側)が広がる方向に約12度の角度で傾斜しており、上下の壁の開放端部にも円弧が設けられている。
緯糸搬送空気の主ノズルは、図2に模式的に示すように、上記寸法で設けた案内溝の左端から標準的にはS=20mm離して設けられており、ノズル内径は4mm、噴流の拡散角は11度である。この標準的な仕様においては、案内溝1の入口(主ノズル側端部)における主ノズルからの噴流は、直径7.85mmの円となっており、噴流面積M0は48.4平方mmである。
図3は、案内溝の入口部における主ノズルからの噴流面積M0を従来寸法の案内溝1に重ねて表示したもので、同図に斜線で示す領域Mは、案内溝1に導入される噴流の面積を示し、その面積は38.14平方mmであり、前記噴流面積M0の78.8%である。前述した筬と主ノズルとの距離S=20mmは、織前の主ノズル側端部に緯糸カッタ装置やタックイン装置が設けられる関係で、これ以上近付けることは困難である。従って、主ノズルの噴流6をより多く案内溝1内に導くためには、案内溝1の断面寸法を大きくするのが望ましい。
しかし、緯糸の搬送力は、空気噴流の速度に依存するから、案内溝1の面積を大きくすると、ここを通る空気の流量が増大し、空気消費量が大きくなる。緯入れ空気の消費量が空気噴射織機のランニングコストに及ぼす影響は、非常に大きい。そこで案内溝の溝幅を狭くして、案内溝内の緯糸搬送空気の流速を増大させようとする提案がなされている。上顎部における溝深さaを標準の9mmとした場合における提案されている案内溝の溝底幅bは、3.6〜4.5mmである。
特開平2−154033号公報
特開2003−27353号公報
案内溝1の面積を小さくすることによって、緯入れ空気の消費量を低減できること、あるいは等しい空気量で空気流速を高速化できることは、当然考えられることである。しかし、案内溝の断面積、特に溝幅を狭くすると、案内溝1内に導かれる主ノズルの噴流の割合が減少する。例えば、案内溝1の溝底幅を4mmにすると、図4の斜線部分の面積、すなわち案内溝1に導かれる噴流面積Mは、29.6平方mmとなり、噴流の全面積M0に対する割合が61.1%に低下してしまう。この問題を避けるためには、図5に示すように、案内溝1の左端部に溝幅がラッパ状に広がる導入部5を形成する必要がある。
このような導入部5は、通常幅の筬では設ける必要がない。そして、この導入部5を形成するには、溝幅が少しずつ広くなった筬羽を製作しなければならない。そのため、従来筬に比べて筬が高価になるという問題を生ずる。
この発明は、筬のコストを上昇させることなく、かつ緯入れ不良による停台回数を増加させることなく、緯糸搬送空気の消費量を可及的に減少させることを課題としてなされたものである。
本願の請求項1の発明に係る空気噴射式織機用筬は、織前側が開放された横コ字形ないしU字形断面の緯糸及びその搬送空気をの案内溝を備えた空気噴射式織機用筬において、前記案内溝の溝底幅が4.6〜4.9mmであることを特徴とするものである。溝底からの上顎高さは、8.5〜10mmである。
また、本願の請求項2の発明に係る空気噴射式織機用筬は、織前側が開放された横コ字形ないしU字形断面の緯糸及びその搬送空気の案内溝を備えた空気噴射式織機用筬において、前記案内溝が、当該案内溝の入口部における主ノズルの噴流面積M0に対して65〜75%の空気導入面積Mを有していることを特徴とするものである。
案内溝1の溝底幅bを4.75mmとしたときの当該案内溝に導かれる空気噴流の面積Mは、33.9平方mmであり、噴射流の全面積M0の70.0%が案内溝1に導かれる。これは従来一般的な溝底幅5.5mmの案内溝に導かれる空気量を100%としたときの88.9%に相当する。そして、後述する試験結果から分かるように、上顎部における溝深さaを9mmとし、溝底幅bを4.75mmとしたこの発明の筬では、案内溝の主ノズル側端部に溝幅が徐々に広がる導入部を設けることなく、かつ織物欠点や停台回数を殆ど増加させることなく、織機の空気消費量を低減することが可能である。この実験結果から、案内溝の溝底幅が4.6〜4.9mmの範囲、特に4.7〜4.8mmの範囲が有効であると考えられる。また、空気導入面積Mに着目したときは、100×M/M0=65〜75%、特に67〜73%の範囲が有効であると考えられる。
この発明の筬は、図1に示すように、その前面に形成された緯糸とその搬送用空気の案内溝1の断面が上顎2側の溝深さa=9mmに対して、溝底幅bが4.5〜5mm、好ましくは4.7〜4.8mmの筬である。
実施例として案内溝の溝底幅5.5mmの従来寸法の筬と、4.75mmのこの発明の筬と、4.0mmの溝幅を狭くした筬との3種類の筬を作り、製織試験を行った結果を表1に示す。いずれの筬も案内溝の主ノズル側端部に導入部を設けていない。従って、主ノズルからの噴流が案内溝に導入される面積Mは、M0の78.8%、70.0%及び61.1%である。M0は案内溝1の入口における主ノズルからの噴流の全面積である。
表1に示すように、本願発明の筬では、従来の溝底幅5.5mmの案内溝を備えた筬に比べて停台回数が僅かに増加しているが、空気消費量が1割強減少している。一方、溝底幅を4.0mmとした筬は、空気消費量が15%減少するが、停台回数が非常に増加する。
表2は、溝底幅5.5mm、4.75mm及び4.0mmの表1で示したと同じ溝断面を有する案内溝の主ノズル側端部に、溝底幅4.75mm及び4.0mmのものについて、入口端における溝底幅がいずれも5.5mmとなるような導入部5を設けた筬について表1と同様な製織試験を行った結果である。
前述したように、導入部5を設けることによって筬コストは上昇するが、この導入部を設けることにより、溝底幅4.75mmのこの発明の筬では、停台回数が僅かに改良されており、また溝底幅4.0mmの筬では、停台回数が大幅に改善されている。一方空気消費量については、溝底幅4.75mmの筬が僅かに改善され、溝底幅4.0mmの筬では、変化していない。
以上の試験結果から明らかなように、案内溝の溝底幅を4.0mm程度まで減少させたときは、案内溝の主ノズル側端部に主ノズルの空気噴流を案内溝内へと導くための導入部を形成することが不可欠であり、筬コストの上昇は避けられない。これに対して溝底幅を4.75mm前後にしたこの発明の筬では、導入部を設けないでも停台回数が増加することがなく、かつ空気消費量の低減が可能で、空気噴射織機の筬に設ける案内溝として最も好ましい形状であることが分かる。
1 案内溝
2 上顎
M 空気導入面積
M0 噴流面積
2 上顎
M 空気導入面積
M0 噴流面積
Claims (2)
- 織前側が開放された横コ字形ないしU字形断面の緯糸及びその搬送空気の案内溝を備えた空気噴射式織機用筬において、溝底幅が4.6〜4.9mmの前記案内溝を備えている、空気噴射式織機用筬。
- 織前側が開放された横コ字形ないしU字形断面の緯糸及びその搬送空気の案内溝を備えた空気噴射式織機用筬において、前記案内溝の入口部における主ノズルの噴流面積(M0)に対して65〜75%の空気導入面積(M)を有する前記案内溝を備えている、空気噴射式織機用筬。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2004279808A JP2006089888A (ja) | 2004-09-27 | 2004-09-27 | 空気噴射織機用筬 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2004279808A JP2006089888A (ja) | 2004-09-27 | 2004-09-27 | 空気噴射織機用筬 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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JP2006089888A true JP2006089888A (ja) | 2006-04-06 |
Family
ID=36231133
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2004279808A Pending JP2006089888A (ja) | 2004-09-27 | 2004-09-27 | 空気噴射織機用筬 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP2006089888A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN104711753A (zh) * | 2013-12-13 | 2015-06-17 | 江南大学 | 一种喷气织机的异形筘 |
CN105177841A (zh) * | 2015-09-29 | 2015-12-23 | 浙江理工大学 | 一种用于喷气织机的异形筘及喷气织机 |
-
2004
- 2004-09-27 JP JP2004279808A patent/JP2006089888A/ja active Pending
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A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20060606 |
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A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20060807 |
|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20060912 |