JPH0345969Y2 - - Google Patents
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- JPH0345969Y2 JPH0345969Y2 JP17875686U JP17875686U JPH0345969Y2 JP H0345969 Y2 JPH0345969 Y2 JP H0345969Y2 JP 17875686 U JP17875686 U JP 17875686U JP 17875686 U JP17875686 U JP 17875686U JP H0345969 Y2 JPH0345969 Y2 JP H0345969Y2
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Description
【考案の詳細な説明】
《産業上の利用分野》
この考案はエアージエツトルーム用にいられる
筬、更に詳しくはエアーガイドが各筬羽に一体形
成された変形タイプの筬に関するものである。
筬、更に詳しくはエアーガイドが各筬羽に一体形
成された変形タイプの筬に関するものである。
《従来技術及びその問題点》
一般にこの種の筬においては第4図A,B,C
に示すように、筬を構成する筬羽2の各々は前部
を杼口方向に膨出させ、その高さ方向の略中央部
が杼口側へ開口し、底部3a、上壁部3b、下壁
部3Cを有する溝部4を形成している。各筬羽2
の溝4は同一高さ位置に並列位置されて筬の幅方
向に延在するエアーガイド(緯糸案内通路)たる
緯糸飛走路5を形成している。この緯糸飛走路5
の前側所定位置には所定の間隔をもつて緯入れ方
向に点在するように配置されたサブノズル6が位
置する。図示しないメインノズルより緯糸飛走路
5に向けて噴出された緯糸は、サブノズル6の空
気噴射口9から噴射される補助気流と相まつて緯
糸飛走路5と飛走し緯入れされる。
に示すように、筬を構成する筬羽2の各々は前部
を杼口方向に膨出させ、その高さ方向の略中央部
が杼口側へ開口し、底部3a、上壁部3b、下壁
部3Cを有する溝部4を形成している。各筬羽2
の溝4は同一高さ位置に並列位置されて筬の幅方
向に延在するエアーガイド(緯糸案内通路)たる
緯糸飛走路5を形成している。この緯糸飛走路5
の前側所定位置には所定の間隔をもつて緯入れ方
向に点在するように配置されたサブノズル6が位
置する。図示しないメインノズルより緯糸飛走路
5に向けて噴出された緯糸は、サブノズル6の空
気噴射口9から噴射される補助気流と相まつて緯
糸飛走路5と飛走し緯入れされる。
緯糸飛走路5内のサブノズル6による空気流
は、緯糸搬送方向の気流(m方向の気流)のほか
に一部は緯糸飛走路5から筬羽2の溝部4の前面
の上下へはねかえつたり(p,q方向)、筬羽2
の列の間から筬の背面へ気流nとして流れたり、
また、筬羽2の列の間から上下方向rとs方向に
漏洩している。
は、緯糸搬送方向の気流(m方向の気流)のほか
に一部は緯糸飛走路5から筬羽2の溝部4の前面
の上下へはねかえつたり(p,q方向)、筬羽2
の列の間から筬の背面へ気流nとして流れたり、
また、筬羽2の列の間から上下方向rとs方向に
漏洩している。
ところで、近年においては織機の高速化が要望
され、これによつてエアージエツトルームも飛躍
的に高速化され、サブノズルからの噴射空気量も
これにともなつて増大している。また織物の多様
化により経糸密度の高い織物を製織することが増
え、これにともない筬羽の間隔も狭くなつている
のが現状である。
され、これによつてエアージエツトルームも飛躍
的に高速化され、サブノズルからの噴射空気量も
これにともなつて増大している。また織物の多様
化により経糸密度の高い織物を製織することが増
え、これにともない筬羽の間隔も狭くなつている
のが現状である。
このため、サブノズル6から噴射された空気流
の内、筬羽2の溝部4の前面に向けて流れる気流
p,qが増大している。また、第5図に示すよう
な緯糸飛走路の各地点(a〜h)における風速分
布は第6図に示すとおりである。即ち、c〜e間
における緯糸飛走路内の風速高速域が筬羽2の溝
部4の前面へ移動して形成されているのがわか
る。ところで第7図に示すように、サブノズル6
から噴射された空気流は直接気流mとなる気流
Q1、筬羽2の溝底部3a、および上下壁部3b,
3cに衝突する気流Q2、筬羽2の側面に衝突し
て筬羽の間へ流れ込む気流Q3に分けられる。上
記気流Q2の一部分は溝底部3a、および上下壁
部3b,3cに衝突後跳ね返つて気流Q1ととも
に気流mとなるか、前記筬羽2の溝部4の前面へ
飛び出す気流p,qとなる。また他の一部分は気
流Q3とともに壁面付着流効果による気流Q4とな
つて流れ込む。即ち、上記気流nは気流Q3と気
流Q4との和である。このとき、上記サブノズル
からの噴射空気量が多いとサブノズルからの空気
流はより強く溝底部3a、および上下壁部3b,
3cに衝突して気流Q2が増大し、緯糸飛走路内
の気流が乱れて筬羽前面への気流p,qが増大す
ることになる。
の内、筬羽2の溝部4の前面に向けて流れる気流
p,qが増大している。また、第5図に示すよう
な緯糸飛走路の各地点(a〜h)における風速分
布は第6図に示すとおりである。即ち、c〜e間
における緯糸飛走路内の風速高速域が筬羽2の溝
部4の前面へ移動して形成されているのがわか
る。ところで第7図に示すように、サブノズル6
から噴射された空気流は直接気流mとなる気流
Q1、筬羽2の溝底部3a、および上下壁部3b,
3cに衝突する気流Q2、筬羽2の側面に衝突し
て筬羽の間へ流れ込む気流Q3に分けられる。上
記気流Q2の一部分は溝底部3a、および上下壁
部3b,3cに衝突後跳ね返つて気流Q1ととも
に気流mとなるか、前記筬羽2の溝部4の前面へ
飛び出す気流p,qとなる。また他の一部分は気
流Q3とともに壁面付着流効果による気流Q4とな
つて流れ込む。即ち、上記気流nは気流Q3と気
流Q4との和である。このとき、上記サブノズル
からの噴射空気量が多いとサブノズルからの空気
流はより強く溝底部3a、および上下壁部3b,
3cに衝突して気流Q2が増大し、緯糸飛走路内
の気流が乱れて筬羽前面への気流p,qが増大す
ることになる。
更に、気流Q3がいつそう強く筬羽2の側壁面
に衝突して跳ね返るため筬羽2間の気流が乱れて
スムースに筬羽背面へ流れ出なくなるとともに、
これによつて気流Q4の壁面付着効果を阻害し気
流Q2が増加する原因となる。
に衝突して跳ね返るため筬羽2間の気流が乱れて
スムースに筬羽背面へ流れ出なくなるとともに、
これによつて気流Q4の壁面付着効果を阻害し気
流Q2が増加する原因となる。
この結果、全体的に風速の分布が筬羽2の溝部
4の前面側へ移動し、風速高速域もより筬羽2の
溝部4の前面側に存在することとなる。
4の前面側へ移動し、風速高速域もより筬羽2の
溝部4の前面側に存在することとなる。
このため、気流速度の高い部分によつて搬送さ
れる緯糸は緯糸飛走路の前面側で飛走し、更に増
加した気流p,qにのつて緯糸飛走路より飛び出
しやすくなり、これが緯糸飛走ミスや経糸との搦
まりを生じせしめ、織機の稼働効率の低下および
織物品質に重大な欠点を生じさせている。
れる緯糸は緯糸飛走路の前面側で飛走し、更に増
加した気流p,qにのつて緯糸飛走路より飛び出
しやすくなり、これが緯糸飛走ミスや経糸との搦
まりを生じせしめ、織機の稼働効率の低下および
織物品質に重大な欠点を生じさせている。
《問題点を解決するための手段》
この考案は上記従来のエアージエツトルームの
問題点に鑑みて提案されたもので、メインノズル
より緯糸飛走路にむけて噴射された緯糸が緯糸飛
走路から飛び出て緯入れミスが生じるといつたこ
と等を有効に防止し、もつて織機の稼働効率の向
上および織物品質の向上を図ろうとすることを目
的とする。
問題点に鑑みて提案されたもので、メインノズル
より緯糸飛走路にむけて噴射された緯糸が緯糸飛
走路から飛び出て緯入れミスが生じるといつたこ
と等を有効に防止し、もつて織機の稼働効率の向
上および織物品質の向上を図ろうとすることを目
的とする。
斯かる目的を達成するため、この考案の基本的
構成は、第1図に示すように、底部3a、上壁部
3b、下壁部3Cによつて溝部4が画定形成され
た筬羽2を有し、この筬羽の並設によつて緯糸飛
走路(エアーガイド)5が形成されたいわゆる変
形筬であつて、各筬羽2のうち所定の筬羽の溝部
4の底部3aを緯糸飛走方向の下流に向けて筬羽
の背面側に所定角度傾斜させておくものである。
構成は、第1図に示すように、底部3a、上壁部
3b、下壁部3Cによつて溝部4が画定形成され
た筬羽2を有し、この筬羽の並設によつて緯糸飛
走路(エアーガイド)5が形成されたいわゆる変
形筬であつて、各筬羽2のうち所定の筬羽の溝部
4の底部3aを緯糸飛走方向の下流に向けて筬羽
の背面側に所定角度傾斜させておくものである。
なお、この溝部4の底部3aは、基本的には全
ての筬羽について緯糸飛走方向の下流に向けて筬
羽の背面側に傾斜するように形成するものである
が、後述するように、筬延在方向所定部分の筬羽
(筬羽群)のみに上記傾斜を持たせておいても良
いし、更に従来の傾斜していないものとの組み合
せであつても良い。
ての筬羽について緯糸飛走方向の下流に向けて筬
羽の背面側に傾斜するように形成するものである
が、後述するように、筬延在方向所定部分の筬羽
(筬羽群)のみに上記傾斜を持たせておいても良
いし、更に従来の傾斜していないものとの組み合
せであつても良い。
《考案の作用》
このように、この考案の筬によれば、例えば筬
羽2の溝部4の底部3aを緯糸飛走方向の下流に
向けて筬羽の背面側に所定角度傾斜させた場合、
該底部3aに衝突する気流Q′2の跳ね返り角度が
小さくなるため、その気流Q′2の多くが筬羽2の
溝部4の底部3a沿つた気流mとなり、筬羽2の
溝部4の前面へ飛び出す気流p,qが減少する。
また筬羽間を形成する筬側面の内、下流側の面が
上流側の面より織り前に突出することになるの
で、筬羽間に流れ込む気流Q3が従来の形状の筬
羽のものより増大する。そして、この増大した気
流Q3により壁面付着効果が顕著になるため、筬
羽2の緯糸到達面側面、言い換えれば反緯入れ側
面に流れ込む気流Q′4がスムースに筬羽間に流れ
込むことになる。これは、上記気流Q′2の一部を
気流Q′5として気流Q′4方向に引き込むことを意味
する。そうすれば、気流Q′2が減少し、第4図A,
B,Cで示した筬羽2の溝部4の前面へ飛び出す
気流p,qが減少し、この分筬羽2の背面へ逃げ
る気流nが増大することになり、溝内(緯糸飛走
路内)における風速分布における高速域が溝4の
底部3a方向へと移動し、飛走緯糸が緯糸飛走路
から飛び出すといつたことがなくなる。
羽2の溝部4の底部3aを緯糸飛走方向の下流に
向けて筬羽の背面側に所定角度傾斜させた場合、
該底部3aに衝突する気流Q′2の跳ね返り角度が
小さくなるため、その気流Q′2の多くが筬羽2の
溝部4の底部3a沿つた気流mとなり、筬羽2の
溝部4の前面へ飛び出す気流p,qが減少する。
また筬羽間を形成する筬側面の内、下流側の面が
上流側の面より織り前に突出することになるの
で、筬羽間に流れ込む気流Q3が従来の形状の筬
羽のものより増大する。そして、この増大した気
流Q3により壁面付着効果が顕著になるため、筬
羽2の緯糸到達面側面、言い換えれば反緯入れ側
面に流れ込む気流Q′4がスムースに筬羽間に流れ
込むことになる。これは、上記気流Q′2の一部を
気流Q′5として気流Q′4方向に引き込むことを意味
する。そうすれば、気流Q′2が減少し、第4図A,
B,Cで示した筬羽2の溝部4の前面へ飛び出す
気流p,qが減少し、この分筬羽2の背面へ逃げ
る気流nが増大することになり、溝内(緯糸飛走
路内)における風速分布における高速域が溝4の
底部3a方向へと移動し、飛走緯糸が緯糸飛走路
から飛び出すといつたことがなくなる。
《実施例》
この考案においては筬を構成する各筬羽のうち
少くとも一つの筬羽の底部3aを緯糸飛走方向の
下流に向けて筬羽の背面側に所定角度傾斜させる
ものであるが、どの筬羽の底部3aを傾斜させて
おくかは任意に設定できるものである。
少くとも一つの筬羽の底部3aを緯糸飛走方向の
下流に向けて筬羽の背面側に所定角度傾斜させる
ものであるが、どの筬羽の底部3aを傾斜させて
おくかは任意に設定できるものである。
即ち、全ての筬羽について傾斜させておいても
良いし、目的に応じて筬の一部分のみの筬羽2の
底部3aを傾斜させておいても良い。
良いし、目的に応じて筬の一部分のみの筬羽2の
底部3aを傾斜させておいても良い。
また、傾斜させる筬羽の底部3a全てに同じ傾
斜角度を持たせる必要はなく漸次傾斜角度を増や
すようにしておいてもまた、これとは逆に減らす
ように設定しておいても良いことはいうまでもな
い。
斜角度を持たせる必要はなく漸次傾斜角度を増や
すようにしておいてもまた、これとは逆に減らす
ように設定しておいても良いことはいうまでもな
い。
一般にエアージエツトルームにおいては第3図
に示すように、各サブノズル6は複数のグループ
に分割されており、各グループ毎に緯糸飛走方向
に行くにしたがつてリレー的に一定期間噴射する
ものである。この場合において、メインノズルに
もつとも近いサブノズル群付近においてはメイ
ンノズルから噴射された空気流の影響が大きいこ
とから、このメインノズルにもつとも近いグルー
プのサブノズル群に対応する部分のみの筬羽底
部3aを緯糸飛走方向の下流に向けて筬羽の背面
側に所定角度傾斜させておく。
に示すように、各サブノズル6は複数のグループ
に分割されており、各グループ毎に緯糸飛走方向
に行くにしたがつてリレー的に一定期間噴射する
ものである。この場合において、メインノズルに
もつとも近いサブノズル群付近においてはメイ
ンノズルから噴射された空気流の影響が大きいこ
とから、このメインノズルにもつとも近いグルー
プのサブノズル群に対応する部分のみの筬羽底
部3aを緯糸飛走方向の下流に向けて筬羽の背面
側に所定角度傾斜させておく。
また、緯入れ終了地点たる反緯入れ側において
は、緯糸は最終サブノズル群の補助噴射によつて
更に加速されることになる。この場合において
は、緯入れ終了時の緯糸係止時においてそれまで
高速飛走し続けていた緯糸を急激に係止させるこ
とになり、この係止時に糸切れを生じさせる。こ
の現象は、特に緯糸の慣性力が大きくなる広幅の
織物の製織時に顕著に現われる。この場合には最
終サブノズル群に対応する部分の筬羽2の底部
3aを緯糸飛走方向の下流に向けて筬羽の背面側
に所定角度傾斜させて、筬羽2の背面へ逃げる気
流nの逃げ量を多くすることによつて緯入れ終了
付近における緯糸の飛走速度を落すことができ、
糸切れの発生を回避することができる。
は、緯糸は最終サブノズル群の補助噴射によつて
更に加速されることになる。この場合において
は、緯入れ終了時の緯糸係止時においてそれまで
高速飛走し続けていた緯糸を急激に係止させるこ
とになり、この係止時に糸切れを生じさせる。こ
の現象は、特に緯糸の慣性力が大きくなる広幅の
織物の製織時に顕著に現われる。この場合には最
終サブノズル群に対応する部分の筬羽2の底部
3aを緯糸飛走方向の下流に向けて筬羽の背面側
に所定角度傾斜させて、筬羽2の背面へ逃げる気
流nの逃げ量を多くすることによつて緯入れ終了
付近における緯糸の飛走速度を落すことができ、
糸切れの発生を回避することができる。
この場合においても緯糸飛走方向の下流に向け
て傾斜角度が落ちないようにしておいてもよい。
て傾斜角度が落ちないようにしておいてもよい。
また、このように部分的に緯糸飛走速度を落す
ことは全体的に緯糸の搬送力を弱めることにもな
るので、他の領域においては、逆に筬羽の背面へ
逃げる気流nを減らすべく9、前記とは反対方向
たる緯糸飛走方向の下流に向けて筬羽の前面側へ
傾斜するように傾斜させておいてもよい。
ことは全体的に緯糸の搬送力を弱めることにもな
るので、他の領域においては、逆に筬羽の背面へ
逃げる気流nを減らすべく9、前記とは反対方向
たる緯糸飛走方向の下流に向けて筬羽の前面側へ
傾斜するように傾斜させておいてもよい。
なお、上記実施例においては筬羽を緯糸飛走方
向に対して垂直に維持せしめた状態で底部3aを
所定方向に傾斜するようにしたが、この考案はこ
れに限定されるものではない。更によりよい効果
を得るためには、底部3aを傾斜させておくほ
か、筬羽2自体も第2図に示すように筬羽2の織
り前側がメインノズル側即ち、緯入れ側に接近す
るように所定角度傾斜させておいても良い。もつ
とも、気流nを増大させる必要がある部分以外で
あつて、緯糸の搬送力を強める必要がある部分に
ついては筬羽溝底部3aを緯糸飛走方向の下流に
向けて筬羽の前面側へ傾斜させるが、このとき筬
羽も前記とは逆に織り前側が反緯入れ側に接近す
るように傾斜させておいても良い。上記実施例で
は、筬羽2の溝部4を画定形成する底部3a、上
壁部3b、および下壁部3cのうち底部3aのみ
を緯糸飛走方向の下流に向けて筬羽2の背面側に
傾斜させたが、第8図に示すように更に上壁部3
bおよび下壁部3cについても緯糸飛走方向の下
流に向けてそれぞれ筬羽の上方およびに下方の側
に所定角度傾斜させる。そうすれば筬羽2の列の
間から上下方向へ流れる気流r,sが増大し、筬
羽2の前面の上下へはねかえる気流p,qを減少
させることができるのでいつそう好ましい。
向に対して垂直に維持せしめた状態で底部3aを
所定方向に傾斜するようにしたが、この考案はこ
れに限定されるものではない。更によりよい効果
を得るためには、底部3aを傾斜させておくほ
か、筬羽2自体も第2図に示すように筬羽2の織
り前側がメインノズル側即ち、緯入れ側に接近す
るように所定角度傾斜させておいても良い。もつ
とも、気流nを増大させる必要がある部分以外で
あつて、緯糸の搬送力を強める必要がある部分に
ついては筬羽溝底部3aを緯糸飛走方向の下流に
向けて筬羽の前面側へ傾斜させるが、このとき筬
羽も前記とは逆に織り前側が反緯入れ側に接近す
るように傾斜させておいても良い。上記実施例で
は、筬羽2の溝部4を画定形成する底部3a、上
壁部3b、および下壁部3cのうち底部3aのみ
を緯糸飛走方向の下流に向けて筬羽2の背面側に
傾斜させたが、第8図に示すように更に上壁部3
bおよび下壁部3cについても緯糸飛走方向の下
流に向けてそれぞれ筬羽の上方およびに下方の側
に所定角度傾斜させる。そうすれば筬羽2の列の
間から上下方向へ流れる気流r,sが増大し、筬
羽2の前面の上下へはねかえる気流p,qを減少
させることができるのでいつそう好ましい。
《考案の効果》
この考案によれば、筬を構成する筬羽のうち所
定の筬羽の溝部を画定する底部3aを緯糸飛走方
向の下流に向けて筬羽の背面側に所定角度傾斜さ
せてサブノズル6から噴射された空気流の筬羽2
の背面へ逃げる気流nの量を調整することができ
る。
定の筬羽の溝部を画定する底部3aを緯糸飛走方
向の下流に向けて筬羽の背面側に所定角度傾斜さ
せてサブノズル6から噴射された空気流の筬羽2
の背面へ逃げる気流nの量を調整することができ
る。
これによつて緯糸飛走路内の高速風速域を飛走
路を形成する筬羽の溝部前後方向に移動調節せし
めることができるので、高速風速域を筬羽の背面
方向すなわち、筬羽の溝部の底部方向へ移動させ
てやれば、飛走緯糸が緯糸飛走路である溝部から
飛び出したりすることがなくなる。
路を形成する筬羽の溝部前後方向に移動調節せし
めることができるので、高速風速域を筬羽の背面
方向すなわち、筬羽の溝部の底部方向へ移動させ
てやれば、飛走緯糸が緯糸飛走路である溝部から
飛び出したりすることがなくなる。
また、この筬羽2の背面へ逃げる気流nの量の
調整は飛走緯糸の飛走速度を調節することにもな
るので、反緯入れ側付近の筬羽を筬背面へ逃げる
気流を増やすように傾斜させておくと、緯入れ終
了時に緯糸飛走速度を落させしめてやることがで
き、飛走緯糸に係止時における急激な係止シヨツ
クが掛ることもないので、飛走緯糸が糸切れする
といつたこともなくなる。
調整は飛走緯糸の飛走速度を調節することにもな
るので、反緯入れ側付近の筬羽を筬背面へ逃げる
気流を増やすように傾斜させておくと、緯入れ終
了時に緯糸飛走速度を落させしめてやることがで
き、飛走緯糸に係止時における急激な係止シヨツ
クが掛ることもないので、飛走緯糸が糸切れする
といつたこともなくなる。
第1図;この考案のエアージエツトルーム用筬
の第1の実施例を示す部分説明図。第2図;この
考案の第2の実施例を示す部分説明図。第3図;
この各実施例の説明に用いる説明図。第4図A,
B,C;サブノズルから噴射されたエアーの分散
進行方向を示す側面図、正面図及び−線断面
図。第5図;緯糸飛走路内の風速域を調べるため
のサンプル地点を示す上面断面図。第6図;第4
図に示す各地点における風速域を示す分布図、第
7図;従来のエアージエツトルーム用変形筬の筬
羽による気流流れ方向を示した説明図。第8図;
この考案の第3の実施例を示す部分説明図(筬羽
の部分正面図)。 1…筬、2…筬羽、3…溝部、5…緯糸飛走
路、6…サブノズル。
の第1の実施例を示す部分説明図。第2図;この
考案の第2の実施例を示す部分説明図。第3図;
この各実施例の説明に用いる説明図。第4図A,
B,C;サブノズルから噴射されたエアーの分散
進行方向を示す側面図、正面図及び−線断面
図。第5図;緯糸飛走路内の風速域を調べるため
のサンプル地点を示す上面断面図。第6図;第4
図に示す各地点における風速域を示す分布図、第
7図;従来のエアージエツトルーム用変形筬の筬
羽による気流流れ方向を示した説明図。第8図;
この考案の第3の実施例を示す部分説明図(筬羽
の部分正面図)。 1…筬、2…筬羽、3…溝部、5…緯糸飛走
路、6…サブノズル。
Claims (1)
- 【実用新案登録請求の範囲】 緯糸飛走案内通路を画定形成する溝部が筬羽前
面に一体的に形成された形式であつて、 筬を構成する各筬羽の内所定の筬羽の溝部を画
定する底部が緯糸飛走方向の下流に向けて筬羽の
背面側に所定角度傾斜するように形成されてい
る。 ことを特徴とするエアージエツトルーム用筬。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP17875686U JPH0345969Y2 (ja) | 1986-11-19 | 1986-11-19 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP17875686U JPH0345969Y2 (ja) | 1986-11-19 | 1986-11-19 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS6385686U JPS6385686U (ja) | 1988-06-04 |
JPH0345969Y2 true JPH0345969Y2 (ja) | 1991-09-27 |
Family
ID=31121190
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP17875686U Expired JPH0345969Y2 (ja) | 1986-11-19 | 1986-11-19 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0345969Y2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2724587B2 (ja) * | 1988-04-12 | 1998-03-09 | 旭化成工業株式会社 | エアジェットルーム用オサ羽及びその製造方法 |
-
1986
- 1986-11-19 JP JP17875686U patent/JPH0345969Y2/ja not_active Expired
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS6385686U (ja) | 1988-06-04 |
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