JPH0345968Y2 - - Google Patents

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JPH0345968Y2
JPH0345968Y2 JP17875586U JP17875586U JPH0345968Y2 JP H0345968 Y2 JPH0345968 Y2 JP H0345968Y2 JP 17875586 U JP17875586 U JP 17875586U JP 17875586 U JP17875586 U JP 17875586U JP H0345968 Y2 JPH0345968 Y2 JP H0345968Y2
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reed
weft
airflow
sub
nozzle
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【考案の詳細な説明】 《産業上の利用分野》 この考案はエアージエツトルーム用にいられる
筬、更に詳しくはエアーガイドが各筬羽に一体形
成された変形タイプの筬に関するものである。
《従来技術及びその問題点》 一般にこの種の筬においては第3図A,B,C
に示すように、筬を構成する筬羽2の各々は前部
を杼口方向に膨出させ、その高さ方向の略中央部
が杼口側へ開口し、底部3a,上壁部3b、下壁
部3Cを有する溝部4を形成している。各筬羽2
の溝4は同一高さ位置に並列位置されて筬の幅方
向に延在するエアーガイド(緯糸案内通路)たる
緯糸飛走路5を形成している。この緯糸飛走路5
の前側所定位置には所定の間隔をもつて緯入れ方
向に点在するように配置されたサブノズル6が位
置する。図示しないメインノズルより緯糸飛走路
5に向けて噴射された緯糸は、サブノズル6の空
気噴射口9から噴射される補助気流と相まつて緯
糸飛走路5を飛走し緯入れされる。
緯糸飛走路5内のサブノズル6による空気流
は、緯糸搬送方向の気流(m方向の気流)のほか
に一部は緯糸飛走路5から筬羽2の前面の上下へ
はねかえつたり(p,q方向)、筬羽2の列の間
から筬の背面へ気流nとして流れたり、また、筬
羽2の列の間から上下方向rとs方向に漏洩して
いる。
ところで、近年においては織機の高速化が要望
され、これによつてエアージエツトルームも飛躍
的に高速化され、サブノズルからの噴射空気量も
これにともなつて増大している。また織物の多様
化により経糸密度の高い織物を製織するとが増
え、これにともない筬羽の間隔も狭くなつている
のが現状である。
このため、サブノズル6から噴射された空気流
の内、筬羽2の前面に向けて流れる気流p,qが
増大している。また、第4図に示すような緯糸飛
走路の各地点(a〜h)における風速分布は第5
図に示すとおりである。即ち、c〜e間における
緯糸飛走路内の風速の高速域が筬羽の溝部4の前
面へ移動して形成されているのがわかる。ところ
で第6図に示すように、サブノズル6から噴射さ
れた空気流は直接気流mとなる気流Q1、筬羽2
の溝底部3a、および上下壁部3b,3cに衝突
する気流Q2、筬羽2の側面に衝突して筬羽の間
へ流れ込む気流Q3に分けられる。上記気流Q2
一部分は溝底部3a、および上下壁部3b,3c
に衝突後跳ね返つて気流Q1とともに気流mとな
るか、前記筬羽の溝部4の前面へ飛び出す気流
p,qとなる。また他の一部分は気流Q3ととも
に壁面付着流効果による気流Q4となつて流れ込
む。即ち、上記気流nは気流Q3と気流Q4との和
である。このとき、上記サブノズルからの噴射空
気量が多いとサブノズルからの空気流はより強く
溝底部3a、および上下壁部3b,3cに衝突し
て気流Q2が増大し、緯糸飛走路内の気流が乱れ
て筬羽の溝部4の前面への気流p,qが増大する
ことになる。
更に、気流Q3がいつそう強く筬羽の側前面に
衝突して跳ね返るため筬羽2間の気流が乱れてス
ムースに筬羽背面へ流れ出なくなるとともに、こ
れによつて気流Q4の壁面付着効果を阻害し気流
Q2が増加する原因となる。
この結果、全体的に風速の分布が筬羽の溝部4
の前面側へ移動し、緯糸を飛走させる風速の高い
高速域もより筬羽の溝部4の前面側に存在するこ
ととなる。
このため、気流速度の高い部分によつて搬送さ
れる緯糸は筬羽2の溝部4で形成される緯糸飛走
路の前面側で飛走し、更に増加した気流p,qに
のつて緯糸飛走路より飛び出しやすくなり、これ
が緯糸飛走ミスや経糸との搦まりを生じせしめ、
織機の稼働効率の低下および織物品質に重大な欠
点を生じさせている。
《問題点を解決するための手段》 この考案は上記従来のエアージエツトルームの
問題点に鑑みて提案されたもので、メインノズル
より緯糸飛走路にむけて噴射された緯糸が緯糸飛
走路から飛び出て緯入れミスが生じるといつたこ
と等を有効に防止し、もつて織機の稼働効率の向
上および織物品質の向上を図ろうとすることを目
的とする。
斯かる目的を達成するため、この考案の基本的
構成は、第1図に示すように、緯糸飛走通路が画
定形成されたいわゆる変形筬を構成する各筬羽2
のうち所定の筬羽を、織り前側が緯糸飛走方向上
流に向くように所定角度傾斜させておくものであ
る。
《考案の作用》 このように、この考案の筬によれば、例えば筬
羽2を該筬羽の織り前側が緯入れ側即ちメインノ
ズル側に接近するようにΘだけ傾斜させた場合、
サブノズル6か噴出された空気流の内、筬羽2の
メインノズル側の側壁面に衝突する気流Q′3は、
気流Q′3の側壁面に対する入射角が通常の場合よ
りもΘだけ大きくなるので、気流Q′3の筬羽2の
側壁面への衝突が緩和され、乱れが少なくなり、
筬羽2の背面方向へ向つて流れ易くなる。そうす
れば、この気流Q′3の流れがスムースになり、気
流Q′3の量を増大させることになる。
更に、この気流Q′3が増大すると、その気流Q′3
の増大により壁面付着効果が顕著になり、筬羽2
の緯糸到達側壁面、言い換えれば、反緯入れ側の
側壁面に沿つて流れる気流Q′4の量も増大するこ
とになり、第3図に示した筬羽2の背面側に逃げ
る気流nの量が増大することになる。これによつ
て、緯糸飛走路内の風速の高速域の分布が緯糸飛
走路を形成する溝4の底部3a方向へと移動し、
メインノズルから飛走された緯糸が緯糸飛走路か
ら飛び出すといつたことがなくなる。
《実施例》 この考案においては筬を構成する各筬羽のうち
所定の筬羽を織り前側が緯糸飛走方向の上流に向
うように所定角度傾斜させるものであるが、どの
筬羽を傾斜させておくかは任意に設定できるもの
である。
即ち、筬羽の全てを傾斜させておいても良い
し、目的に応じて筬の一部分のみを傾斜させてお
いても良い。
もつとも、傾斜角度は経糸に悪影響をおよぼさ
ない程度であることが必要であるので、この傾斜
角度Θは0.7度位が適正値である。
また、傾斜させる筬羽全てに同じ傾斜角度を持
たせる必要はなく漸次傾斜角度を増やすようにし
ておいてもまた、これとは逆に減らすように設定
しておいても良いことはいうまでもない。
一般にエアージエツトルームにおいては第2図
に示すように、各サブノズル6は複数のグループ
に分割されており、各グループ毎に緯糸飛走方向
に行くにしたがつてリレー的に一定期間噴射する
ものである。この場合において、メインノズルに
もつとも近いサブノズル群付近においてはメイ
ンノズルから噴射された空気流の影響が大きいこ
とから、このメインノズルにもつとも近いグルー
プのサブノズル群に対応する部分のみの筬羽を
筬羽の織り前側が緯入れ側に接近するように傾斜
させておく。
また、緯入れ終了地点たる反緯入れ側において
は、緯糸は最終サブノズル群の補助噴射によつて
更に加速されることになるが、この場合において
は、緯入れ終了時の緯糸係止時においてそれまで
高速飛走し続けていた緯糸を急激に係止させるこ
とになり、この係止時に糸切れを生じさせる。こ
の現象は、特に緯糸の慣性力が大きくなる広幅の
織物の製織時に顕著に現われる。この場合には最
終サブノズル群に対応する部分の筬羽2を筬羽
の織り前側が緯入れ側に接近するように傾斜させ
て、筬羽2の背面へ逃げる気流nの逃げ量を多く
することによつて緯入れ終了付近における緯糸の
飛走速度を落すことができ、糸切れの発生を回避
することができる。
この場合においても傾斜角度を緯糸飛走方向の
下流に漸次増大させるようにして、急激に飛走速
度が落ちないようにしておいてもよい。
また、このように部分的に緯糸飛走速度を落す
ことは全体的に緯糸の搬送力を弱めることにもな
るので、他の領域においては、逆に筬羽の背面へ
逃げる気流nを減らすべく、前記とは反対方向た
る筬羽の織り前側が反緯入れ側に接近するような
傾斜を持たせるように設定しておいてやつても良
い。尚、上記実施例のように筬羽全体を所定角度
傾斜させる他に、経糸送り出し方向に対する筬羽
の一部のみを傾斜させる構成、言いかえれば筬羽
をくの字に曲げて形成しても本考案の技術思想を
免脱するものではない。
《考案の効果》 この考案によれば、筬を構成する筬羽のうち所
定のものを織り前側が緯糸飛走方向の上流に向う
よう所定角度傾斜させてサブノズル6から噴射さ
れた空気流の筬羽2の背面へ逃げる気流nの量を
調整することができ、これによつて緯糸飛走路内
の高速風速域を飛走路を形成する筬羽の溝部前後
方向に移動調節せしめることができるので、高速
風速域を筬羽の背面方向すなわち、筬羽の溝部の
底面方向へ移動させてやれば、飛走緯糸が緯糸飛
走路である溝部から飛び出したりすることがなく
なる。また、この筬羽2の背面へ逃げる気流nの
量の調整は飛走緯糸の飛走速度を調節することに
もなるので、反緯入れ側付近の筬羽を筬背面へ逃
げる気流を増やすように傾斜させておくと、緯入
れ終了時に緯糸飛走速度を落させしめてやること
ができ、飛走緯糸に係止時における急激な係止シ
ヨツクが掛ることもないので、飛走緯糸が糸切れ
するといつたこともなくなる。
【図面の簡単な説明】
第1図は、この考案のエアージエツトルーム用
筬の一実施例を示す部分説明図。第2図は、この
考案の他の実施例の説明に用いる説明図。第3図
A,B,Cは、サブノズルから噴射された空気流
の分散進行方向を示す側面図、正面図及び−
線断面図。第4図は、緯糸飛走路内の風速域を調
べるためのサンプル地点を示す上面断面図。第5
図は、第4図に示す各地点における風速域を示す
分布図。第6図は、従来のエアージエツトルーム
用変形筬の筬羽による気流流れ方向を示した説明
図。 1…筬、2…筬羽、5…緯糸飛走路、6…サブ
ノズル。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 緯糸飛走案内通路が筬羽前面に一体的に形成さ
    れた形式であつて、 筬を構成する各筬羽の内所定の筬羽を織り前側
    が緯糸飛走方向の上流に向うように所定角度傾斜
    させて形成している。 ことを特徴とするエアージエツトルーム用筬。
JP17875586U 1986-11-19 1986-11-19 Expired JPH0345968Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP17875586U JPH0345968Y2 (ja) 1986-11-19 1986-11-19

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JP17875586U JPH0345968Y2 (ja) 1986-11-19 1986-11-19

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Publication Number Publication Date
JPS6385685U JPS6385685U (ja) 1988-06-04
JPH0345968Y2 true JPH0345968Y2 (ja) 1991-09-27

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ID=31121188

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