JP2623701B2 - ジェットルームにおける緯入れ装置 - Google Patents

ジェットルームにおける緯入れ装置

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JP2623701B2 JP63144148A JP14414888A JP2623701B2 JP 2623701 B2 JP2623701 B2 JP 2623701B2 JP 63144148 A JP63144148 A JP 63144148A JP 14414888 A JP14414888 A JP 14414888A JP 2623701 B2 JP2623701 B2 JP 2623701B2
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雅雄 白木
新一郎 松山
国広 石川
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株式会社豊田自動織機製作所
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    • DTEXTILES; PAPER
    • D03WEAVING
    • D03DWOVEN FABRICS; METHODS OF WEAVING; LOOMS
    • D03D47/00Looms in which bulk supply of weft does not pass through shed, e.g. shuttleless looms, gripper shuttle looms, dummy shuttle looms
    • D03D47/27Drive or guide mechanisms for weft inserting
    • D03D47/277Guide mechanisms
    • D03D47/278Guide mechanisms for pneumatic looms

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は筬羽の前面にガイド孔を持つ変形筬を用いた
緯入れ装置に関するものである。
[従来の技術] 変形筬の前記ガイド孔の列により形成される緯入れ通
路を飛走する緯糸の速度を上げる一方法として、例えば
特公昭59−26688号公報及び特公昭60−14865号公報に開
示されるようにガイド孔の形成壁面を緯入れ方向に対し
て傾斜させ、緯入れ通路内を流れるエアの漏洩を防止し
て流速を高める方法がある。特公昭59−26688号公報で
はガイド孔を形成する上壁面、下壁面及び奥壁面を同じ
傾斜角に設定してあり、特公昭60−14865号公報では上
壁面及び下壁面に傾斜を持たせ、奥壁面は傾斜なしとし
ている。両公報のいずれの場合にも、ガイド孔形成壁面
の傾斜角を増大するにつれて流速が増大し、緯糸の飛走
速度を高めることができる。
[発明が解決しようとする課題] しかしながら、特公昭59−26688号公報の場合には傾
斜角の増大に伴ってガイド孔の開放口からのエア漏洩が
大きくなり、この漏洩エアに乗って緯糸先端部が緯入れ
通路から外部へ飛び出してしまうという飛走トラブルが
多発する。特公昭60−14865号公報の場合には各筬羽の
傾斜のない奥壁面間から外部へ漏洩するエア流量が傾斜
のある奥壁面間からの漏洩量に比して多く、このエア漏
洩が緯入れ通路内の緯糸先端部を奥壁面側へ引き付ける
作用として働く。そのため、飛走トラブルの発生割合は
極めて少ないが、このエア漏洩により緯入れ通路内の流
速低下が比較的大きく、緯糸飛走速度の高速化が阻害さ
れる。
クローズドタイプの緯糸ガイドを対象とする特公昭47
−23357号公報では、糸抜け部と対向する奥部の壁面傾
斜角が他の形成壁面に比して大きく設定されており、緯
糸先端部を糸抜け部から遠ざける作用が得られるが、緯
糸ガイドとは異なって筬羽が密に近接する変形筬では奥
壁面の傾斜角を大きく設定すれば奥壁面間からのエア漏
洩が減り、飛走トラブルが多発する。
本発明は緯糸の飛走速度の高速化及び飛走トラブルの
低減を共に満たし得る変形筬使用の緯入れ装置を提供す
ることを目的とするものである。
[課題を解決するための手段] そのために本発明では、上壁面、下壁面及び奥壁面か
らなるガイド孔の下壁面の開放端近傍に緯入れ用補助ノ
ズルの噴射口を設定すると共に、前記上壁面と奥壁面と
に交差する噴射流路を持つように緯入れ用補助ノズルの
噴射方向を設定し、緯入れ方向へ向かうにつれて緯入れ
通路側へ入り込む傾斜を上壁面及び奥壁面に設けると共
に、上壁面の傾斜角を奥壁面の傾斜角よりも大きくし
た。
[作用] 緯入れ用補助ノズルからの噴射エアは専ら上壁面及び
奥壁面に当たる。奥壁面に向かったエアの一部は奥壁面
から漏洩し、このエア漏洩が飛走緯糸を開放口から奥壁
面側へ引き付ける作用をもたらす。奥壁面からの反射流
は上壁面からの反射流により押さえこまれ、奥壁面から
の反射流が開放口から漏洩することを抑制される。この
漏洩抑制作用と前記引き付け作用との兼ね合いは緯入れ
通路内の流速及び飛走トラブルの発生割合を左右する
が、奥壁面の傾斜角を上壁面の傾斜角よりも小さくする
ことにより漏洩抑制作用と引き付け作用との兼ね合いを
最も適正に設定することができ、飛走トラブルの発生割
合を抑制しつつ緯糸飛走速度を高めることができる。
[実施例] 以下、本発明を具体化した一実施例を図面に基づいて
説明する。
スレイ1の前面には緯入れ用補助ノズル2が緯入れ方
向へ取付位置調整可能に装着されており、緯入れ用補助
ノズル2の噴射口2aが変形筬3のガイド孔4の列により
形成される緯入れ通路Sの最下位の高さ位置に設定され
ている。変形筬3のガイド孔4は、略水平な上壁面4a
と、略垂立な奥壁面4bと、上壁面4aに対して若干傾斜す
る下壁面4cとにより略四角形状に形成されており、各壁
面4a,4b,4cには緯入れ方向に対する傾斜が設けられてい
る。
第2図に示す奥壁面4bの傾斜角θ2は第3図に示す上
壁面4aの傾斜角θ1の略半分に設定されており、下壁面4
cの傾斜角θ3は上壁面4aの傾斜角θ1と同じ又は異なる
角度に設定されている。そして、第1〜3図に矢印Pで
示すように、下壁面4cの開放端近傍の噴射口2aの噴射方
向Pは上壁面4aと奥壁面4bとの境界付近を指向するよう
に設定されており、外側流線lで区切られる噴射流路が
上壁面4a及び奥壁面4bと交差する。
奥壁面4bの傾斜角θ2が比較的小さいため、第2図に
示すように奥壁面4bへ向かう噴射流の一部(記号Δで示
す)が奥壁面4b間から漏洩する。一方、上壁面4aの傾斜
角θ1は比較的大きく設定されているため、上壁面4aへ
向かう噴射流が上壁面4a間から漏洩する割合が少なく、
上壁面4aへ向かう噴射流の反射割合が大きい。このよう
な反射割合の大きい上壁面4aからの反射流は奥壁面4bか
らの反射流がガイド孔4の開放口へ向かう作用を抑制す
る。従って、緯入れ用メインノズル5から緯入れ通路S
へ射出された緯糸は奥壁面4b間からの漏洩作用とガイド
孔4の開放口からの漏洩抑制作用とを受けつつ緯入れ通
路S内を飛走する。
第4図の曲線C1は上壁面4aの傾斜角θ1と奥壁面4bの
傾斜角θ2とを等しくした場合の緯糸飛走速度を示し、
曲線C2は本実施例の場合の飛走速度を示す。傾斜角θ2
を傾斜角θ1に等しくした場合には奥壁面4b間からの流
体漏洩が少なくなり、この流体漏洩に起因する流速低下
が少なくなる。そのため、θ1=θ2の場合の傾斜角θ1
の増加に伴う緯糸速度増加割合は本実施例の場合(θ1
>θ2)に比して高く、緯糸飛走速度の高速化には都合
がよい。しかしながら、緯糸飛走速度がある限界(第4
図にV1で示す)、即ち傾斜角θ1がある限界(第4図に
αで示す)を越えると、奥壁面4bからの反射流がガイド
孔4の開放口へ向かう作用を上壁面4aからの反射流によ
り抑制する効果が奥壁面4b間からの流体漏洩減少に起因
して急激に低減し、奥壁面4bからの反射流量に起因する
ガイド孔4の開放口からの流体漏洩が急激に増える。こ
れにより緯糸先端部が緯入れ通路Sから飛び出すという
飛走トラブルが多発するようになり、座標点X(α,
V1)が緯入れ安定性の限界を表すことになる。
本実施例の場合(θ1>θ2)、奥壁面4b間からの流体
漏洩作用と上壁面4aからの反射流による前記抑制作用と
が効率よく整合し、飛走トラブルが多発するようになる
限界Yが座標点X(α,V1)で表される緯入れ安定性の
限界を越える。限界Yを座標点Y(β,V2)で表せば、
β>αかつV2>V1となり、傾斜角θ1を適宜増大するこ
とにより飛走トラブルを抑制しつつ緯糸飛走速度を高め
ることができる。これは、ガイド孔4の開放口からの流
体漏洩を抑制する作用と奥壁面4b間からの流体漏洩によ
り緯糸引き付け作用との適切な整合により得られるもの
であり、この適切な整合性が奥壁面4bの傾斜角θ2を上
壁面4aの傾斜角θ1よりも小さくすることにより得られ
る。
本発明は勿論前記実施例にのみ限定されるものではな
く、例えば緯入れ用補助ノズル2の噴射方向が上壁面4a
と奥壁面4bとの境界から上壁面4a寄りあるいは奥壁面4b
寄りを指向するように設定してもよく、このような設定
によっても上壁面4aからの反射流による奥壁面4bからの
反射流の制御は効果的に行われる。又、ガイド孔の下壁
面の傾斜角を奥壁面の傾斜角に合わせてもよい。
さらに、奥壁面4bは第1図のように緯入れ側から見
て、実施例のように筬羽の長手方向に直線的な壁面に限
らず、湾曲状あるいはほぼ湾曲に近い壁面に形成しても
本発明を実施することができる。
[発明の効果] 以上詳述したように本発明は、上壁面及び奥壁面に交
差する噴射流路を持つように緯入れ用補助ノズルの噴射
方向を設定し、上壁面及び奥壁面を緯入れ方向に対して
傾斜させると共に、上壁面の傾斜角を奥壁面の傾斜角よ
りも大きくしたので、上壁面からの反射流による奥壁面
からの反射流の適切な制御、即ちガイド孔の開放口から
の流体漏洩を抑制する作用と奥壁面4b間からの流体漏洩
による緯糸引き付け作用とを適切に整合することがで
き、これにより飛走トラブル発生を抑制しつつ緯糸飛走
速度を高め得るという優れた効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
図面は本発明を具体化した一実施例を示し、第1図は側
断面図、第2図は第1図のA−A線拡大断面図、第3図
は第1図のB−B線拡大断面図、第4図は上壁面の傾斜
角と緯糸飛走速度との関係を示すグラフである。 緯入れ用補助ノズル2、噴射口2a,変形筬3、ガイド孔
4、上壁面4a、奥壁面4b,緯入れ通路S、傾斜角θ1,θ
2、噴射方向P。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】多数枚の筬羽の前面に凹設されたガイド孔
    の列により形成される緯入れ通路に向けて緯入れ用メイ
    ンノズルから緯糸を射出すると共に、複数の緯入れ用補
    助ノズルからの噴射流により緯入れ通路内の緯糸の飛走
    を助勢するジェットルームにおいて、上壁面、下壁面及
    び奥壁面からなる前記ガイド孔の下壁面の開放端近傍に
    緯入れ用補助ノズルの噴射口を設定すると共に、前記上
    壁面及び奥壁面に交差する噴射流路を持つように緯入れ
    用補助ノズルの噴射方向を設定し、緯入れ方向へ向かう
    につれて緯入れ通路側へ入り込む傾斜を上壁面及び奥壁
    面に設けると共に、上壁面の傾斜角を奥壁面の傾斜角よ
    りも大きくしたジェットルームにおける緯入れ装置。
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