JP3525975B2 - 流体噴射式織機の多色緯入れ装置 - Google Patents
流体噴射式織機の多色緯入れ装置Info
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- JP3525975B2 JP3525975B2 JP12268896A JP12268896A JP3525975B2 JP 3525975 B2 JP3525975 B2 JP 3525975B2 JP 12268896 A JP12268896 A JP 12268896A JP 12268896 A JP12268896 A JP 12268896A JP 3525975 B2 JP3525975 B2 JP 3525975B2
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- mixing pipe
- suction
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は流体噴射式織機の多色
緯入れ装置に関するものであり、さらに詳しくはノズル
群中の少なくとも1個の緯糸混合パイプから噴射される
気流を偏向させ、その緯糸混合パイプから射出される緯
糸をその偏向された気流により変形筬の飛走溝内に導く
型式の多色緯入れ装置における気流偏向技術の改良に関
するものである。
緯入れ装置に関するものであり、さらに詳しくはノズル
群中の少なくとも1個の緯糸混合パイプから噴射される
気流を偏向させ、その緯糸混合パイプから射出される緯
糸をその偏向された気流により変形筬の飛走溝内に導く
型式の多色緯入れ装置における気流偏向技術の改良に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】上記型式の多色緯入れ装置において緯糸
の良好な飛走、ひいては良好な緯入れを行うためには、
各緯糸混合パイプから射出される緯糸をなるべく飛走溝
の中心線に沿うように導く必要がある。
の良好な飛走、ひいては良好な緯入れを行うためには、
各緯糸混合パイプから射出される緯糸をなるべく飛走溝
の中心線に沿うように導く必要がある。
【0003】かかる要請に応えたものとして特公平5−
15811号に提案された多色緯入れ装置がある。この
先願技術においては、コアンダ効果を利用して緯糸混合
パイプから噴射される気流を飛走溝中心線に向けて偏向
させるものである。
15811号に提案された多色緯入れ装置がある。この
先願技術においては、コアンダ効果を利用して緯糸混合
パイプから噴射される気流を飛走溝中心線に向けて偏向
させるものである。
【0004】すなわちノズル群の中央に飛走溝中心線に
ほぼ合芯させた流線形状の緯糸ガイドが設けられてい
る。この緯糸ガイドは、射出方向に沿って飛走溝中心線
からの距離が漸増した後漸減するような形状の外周面
を、有している。緯糸混合パイプの噴射口から噴射され
た気流はコアンダ効果によりこの外周面に沿って流れ、
最終的には飛走溝中心線に向けて偏向される。したがっ
て緯糸混合パイプから射出された緯糸はこの偏向する気
流に乗って飛走溝内に導かれる。
ほぼ合芯させた流線形状の緯糸ガイドが設けられてい
る。この緯糸ガイドは、射出方向に沿って飛走溝中心線
からの距離が漸増した後漸減するような形状の外周面
を、有している。緯糸混合パイプの噴射口から噴射され
た気流はコアンダ効果によりこの外周面に沿って流れ、
最終的には飛走溝中心線に向けて偏向される。したがっ
て緯糸混合パイプから射出された緯糸はこの偏向する気
流に乗って飛走溝内に導かれる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしこの従来技術の
装置の場合には、緯糸ガイドが緯糸混合パイプの噴射口
より筬側に向けて突出している。この故に緯糸混合パイ
プの噴射口とカッターとの間の間隔が必然的に増大する
ことになる。
装置の場合には、緯糸ガイドが緯糸混合パイプの噴射口
より筬側に向けて突出している。この故に緯糸混合パイ
プの噴射口とカッターとの間の間隔が必然的に増大する
ことになる。
【0006】この結果待機中の緯糸混合パイプから突出
する緯糸先端部が通常の場合より長くなる。このように
緯糸先端部が長くなると、射出中の緯糸と絡み合った
り、射出時における振れが大きくなったりして、いずれ
の場合にも緯入れ不良を招来するという問題がある。
する緯糸先端部が通常の場合より長くなる。このように
緯糸先端部が長くなると、射出中の緯糸と絡み合った
り、射出時における振れが大きくなったりして、いずれ
の場合にも緯入れ不良を招来するという問題がある。
【0007】かかる従来技術の実情に鑑みてこの発明の
目的は、緯糸の絡合いや振れの増大による緯入れ不良を
招来することなくして、緯糸混合パイプから射出される
緯糸を確実に飛走溝内に導くことにある。
目的は、緯糸の絡合いや振れの増大による緯入れ不良を
招来することなくして、緯糸混合パイプから射出される
緯糸を確実に飛走溝内に導くことにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】このためこの発明におい
ては、緯糸混合パイプの噴射口近傍に吸引口が設けられ
た吸引部材により緯糸混合パイプから噴射させる気流を
偏向させる手段を構成したことを要旨とするものである
ては、緯糸混合パイプの噴射口近傍に吸引口が設けられ
た吸引部材により緯糸混合パイプから噴射させる気流を
偏向させる手段を構成したことを要旨とするものである
【0009】
【作用】吸引部材の吸引によりノズル群の中央部に負圧
が生じて噴射気流が飛走溝中心線に向けて偏向され、こ
の気流に乗って射出緯糸が飛走溝内に導かれる。
が生じて噴射気流が飛走溝中心線に向けて偏向され、こ
の気流に乗って射出緯糸が飛走溝内に導かれる。
【0010】
【実施例】図1、図2に示すのはこの発明の装置の一例
であるが、図1中においては構造を明示するために手前
側の一部を削除して示してある。変形筬の飛走溝中心線
の延長線を囲んで8個の緯糸混合パイプ3がほぼ同心状
の配置で筬支持部材1上に固定されており、そのほぼ中
央に吸引部材である吸引パイプ5が設けられている。
であるが、図1中においては構造を明示するために手前
側の一部を削除して示してある。変形筬の飛走溝中心線
の延長線を囲んで8個の緯糸混合パイプ3がほぼ同心状
の配置で筬支持部材1上に固定されており、そのほぼ中
央に吸引部材である吸引パイプ5が設けられている。
【0011】この吸引パイプ5の吸引口は緯糸混合パイ
プ3の噴射口の近傍に位置している。好ましくは緯糸混
合パイプ3の噴射口の位置より若干後退した位置に吸引
口を位置させる。また吸引パイプ5は図示しない適宜な
吸引源に接続されている。
プ3の噴射口の近傍に位置している。好ましくは緯糸混
合パイプ3の噴射口の位置より若干後退した位置に吸引
口を位置させる。また吸引パイプ5は図示しない適宜な
吸引源に接続されている。
【0012】吸引パイプ5が吸引を始めると、その負圧
効果により緯糸混合パイプ3からの気流が飛走溝中心線
の延長線側に偏向し、これに乗った緯糸が飛走溝内に円
滑に導かれる。
効果により緯糸混合パイプ3からの気流が飛走溝中心線
の延長線側に偏向し、これに乗った緯糸が飛走溝内に円
滑に導かれる。
【0013】図示の場合には緯糸混合パイプ3の噴射口
が全て吸引パイプ5の吸引口から等距離に位置している
が、この発明はこれに限定されるものではない。1個の
緯糸混合パイプ3の噴射口を吸引口から離して負圧が作
用しないようにして、その緯糸混合パイプを通常のノズ
ルのように変形筬の飛走溝に対して平行に配置してもよ
い。
が全て吸引パイプ5の吸引口から等距離に位置している
が、この発明はこれに限定されるものではない。1個の
緯糸混合パイプ3の噴射口を吸引口から離して負圧が作
用しないようにして、その緯糸混合パイプを通常のノズ
ルのように変形筬の飛走溝に対して平行に配置してもよ
い。
【0014】また、緯糸選択信号に合わせて吸引の負圧
をレギュレータや絞り弁等により調整したり、あるいは
吸引噴流の噴射タイミング(時間)を開閉弁で調整する
ことにより、緯入れされる糸に合わせて偏向角度を変更
することができる。このような調整により、例えば飛走
姿勢が悪くしかも飛びにくい糸を筬溝の奥側(底側)に
向かわせたり、あるいは飛びやすいが損傷しやすいデリ
ケート糸を筬溝の手前側へ向かわせることにより緯入れ
の安定ならびに緯糸の損傷を防ぐことができる。
をレギュレータや絞り弁等により調整したり、あるいは
吸引噴流の噴射タイミング(時間)を開閉弁で調整する
ことにより、緯入れされる糸に合わせて偏向角度を変更
することができる。このような調整により、例えば飛走
姿勢が悪くしかも飛びにくい糸を筬溝の奥側(底側)に
向かわせたり、あるいは飛びやすいが損傷しやすいデリ
ケート糸を筬溝の手前側へ向かわせることにより緯入れ
の安定ならびに緯糸の損傷を防ぐことができる。
【0015】
【発明の効果】吸引管の吸引により緯糸混合パイプの噴
射口近傍に負圧が生じて、噴射気流が筬の飛走溝に向け
て偏向されるので、従来のように緯糸混合パイプの噴射
口よりも筬側にガイド部材などを配置する必要がなくな
り、緯糸混合パイプの噴射口とカッターとの間の間隔を
小さくできる。この結果待機中の緯糸混合パイプから突
出する緯糸先端部が短くなるので、緯糸射出時における
絡合いや大きな振れがなくなり、緯入れが安定となる。
射口近傍に負圧が生じて、噴射気流が筬の飛走溝に向け
て偏向されるので、従来のように緯糸混合パイプの噴射
口よりも筬側にガイド部材などを配置する必要がなくな
り、緯糸混合パイプの噴射口とカッターとの間の間隔を
小さくできる。この結果待機中の緯糸混合パイプから突
出する緯糸先端部が短くなるので、緯糸射出時における
絡合いや大きな振れがなくなり、緯入れが安定となる。
【図1】この発明の装置の一例を示す一部削除側面図で
ある。
ある。
【図2】同じく筬側から見た端面図である。
1 :筬支持部材
3 :緯糸混合パイプ
5 :吸引部材
─────────────────────────────────────────────────────
フロントページの続き
(56)参考文献 特開 平1−168942(JP,A)
特開 平1−298249(JP,A)
特開 昭61−138747(JP,A)
実開 平4−53081(JP,U)
(58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名)
D03D 47/27
D03D 47/38
D03D 51/00
Claims (2)
- 【請求項1】ノズル群のうち少なくとも1個の緯糸混合
パイプから噴射される気流を偏向させる手段を具えた多
色緯入れ装置であって、上記の気流を偏向させる手段が
緯糸混合パイプの噴射口近傍に吸引口が配置された吸引
管であり、緯糸混合パイプから噴射される気流を該吸引
管の吸引作用により筬の飛走溝に向けて偏向させて緯糸
混合パイプから射出される緯糸を飛走溝内に導いて緯入
れを行うことを特徴とする流体噴射式織機の多色緯入れ
装置。 - 【請求項2】前記の吸引管を各緯糸混合パイプが取り囲
んでいることを特徴とする請求項1に記載の装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP12268896A JP3525975B2 (ja) | 1996-04-19 | 1996-04-19 | 流体噴射式織機の多色緯入れ装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP12268896A JP3525975B2 (ja) | 1996-04-19 | 1996-04-19 | 流体噴射式織機の多色緯入れ装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH09291439A JPH09291439A (ja) | 1997-11-11 |
JP3525975B2 true JP3525975B2 (ja) | 2004-05-10 |
Family
ID=14842169
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP12268896A Expired - Fee Related JP3525975B2 (ja) | 1996-04-19 | 1996-04-19 | 流体噴射式織機の多色緯入れ装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3525975B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN114657681B (zh) * | 2022-03-29 | 2022-12-16 | 南通市嘉宇斯纺织集团有限公司 | 一种喷气织机用喷嘴集束器 |
-
1996
- 1996-04-19 JP JP12268896A patent/JP3525975B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH09291439A (ja) | 1997-11-11 |
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R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
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