JPH0864079A - 回転操作型スイッチおよび多方向入力装置 - Google Patents
回転操作型スイッチおよび多方向入力装置Info
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- JPH0864079A JPH0864079A JP6202159A JP20215994A JPH0864079A JP H0864079 A JPH0864079 A JP H0864079A JP 6202159 A JP6202159 A JP 6202159A JP 20215994 A JP20215994 A JP 20215994A JP H0864079 A JPH0864079 A JP H0864079A
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- H01H25/00—Switches with compound movement of handle or other operating part
- H01H25/06—Operating part movable both angularly and rectilinearly, the rectilinear movement being along the axis of angular movement
Abstract
(57)【要約】
【目的】 操作感触が良好な回転操作型スイッチと、部
品点数や組立工数を削減でき薄型化に好適な多方向入力
装置とを提供する。 【構成】 複数の固定接点２１，２２を有する絶縁基板
４上に、下面に可動接点２７，２９を有する第１および
第２の突出部２６，２５を一体成形した弾性基板５を載
置すると共に、ハウジング１内に回転可能かつ多方向へ
傾倒可能に保持された駆動体２と前記弾性基板５の第２
の突出部２５との間に滑性リング６を介設し、駆動体２
を正逆いずれかの方向へ回転操作した時に、第１の突出
部２６の側面を駆動体２によって押圧することにより、
該第１の突出部２６を斜めに座屈変形させて回転検出用
スイッチの可動接点２７と固定接点２１とを接触させ、
駆動体２を任意方向へ傾倒操作した時に、第２の突出部
２５の天面を滑性リング６を介して駆動体２によって押
圧することにより、該第２の突出部２５を座屈変形させ
て傾倒検出用スイッチの可動接点２９と固定接点２２と
を接触させるようにした。
品点数や組立工数を削減でき薄型化に好適な多方向入力
装置とを提供する。 【構成】 複数の固定接点２１，２２を有する絶縁基板
４上に、下面に可動接点２７，２９を有する第１および
第２の突出部２６，２５を一体成形した弾性基板５を載
置すると共に、ハウジング１内に回転可能かつ多方向へ
傾倒可能に保持された駆動体２と前記弾性基板５の第２
の突出部２５との間に滑性リング６を介設し、駆動体２
を正逆いずれかの方向へ回転操作した時に、第１の突出
部２６の側面を駆動体２によって押圧することにより、
該第１の突出部２６を斜めに座屈変形させて回転検出用
スイッチの可動接点２７と固定接点２１とを接触させ、
駆動体２を任意方向へ傾倒操作した時に、第２の突出部
２５の天面を滑性リング６を介して駆動体２によって押
圧することにより、該第２の突出部２５を座屈変形させ
て傾倒検出用スイッチの可動接点２９と固定接点２２と
を接触させるようにした。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、操作体を回転操作する
ことにより接点を切換える回転操作型スイッチ、および
操作体を回転または傾倒操作することにより種々の接点
を切換える多方向入力装置に関する。
ことにより接点を切換える回転操作型スイッチ、および
操作体を回転または傾倒操作することにより種々の接点
を切換える多方向入力装置に関する。
【０００２】
【従来の技術】従来より、多方向入力装置の一例とし
て、特開平６−１５０７７８号公報に記載されているよ
うに、ハウジング内に駆動体を回転かつ傾倒可能な状態
に保持すると共に、ハウジングの内部に駆動体によって
動作される複数のタクトスイッチを配置し、これらタク
トスイッチを絶縁基板上にはんだ付けしたものが提案さ
れている。前記タクトスイッチとしてはステムが横方向
を向いたホリゾンタルタイプのものと、ステムが上方向
を向いたバーチカルタイプのものとが用いられ、ホリゾ
ンタルタイプのタクトスイッチは駆動体の周縁より突出
する部分を介して２つ配置され、バーチカルタイプのタ
クトスイッチは駆動体の下方に９０度の間隔を保って４
つ配置されている。
て、特開平６−１５０７７８号公報に記載されているよ
うに、ハウジング内に駆動体を回転かつ傾倒可能な状態
に保持すると共に、ハウジングの内部に駆動体によって
動作される複数のタクトスイッチを配置し、これらタク
トスイッチを絶縁基板上にはんだ付けしたものが提案さ
れている。前記タクトスイッチとしてはステムが横方向
を向いたホリゾンタルタイプのものと、ステムが上方向
を向いたバーチカルタイプのものとが用いられ、ホリゾ
ンタルタイプのタクトスイッチは駆動体の周縁より突出
する部分を介して２つ配置され、バーチカルタイプのタ
クトスイッチは駆動体の下方に９０度の間隔を保って４
つ配置されている。
【０００３】このように構成された多方向入力装置は、
駆動体に連結された操作体を正逆いずれかの方向に回転
操作すると、いずれか一方のホリゾンタルタイプのタク
トスイッチが駆動体の突出部に押圧されてオンとなり、
操作体を任意方向に傾倒操作すると、その傾倒方向に位
置するバーチカルタイプのタクトスイッチが選択的に押
圧されてオンとなり、傾倒操作のみならず回転操作によ
ってもスイッチング動作を行うことができる。
駆動体に連結された操作体を正逆いずれかの方向に回転
操作すると、いずれか一方のホリゾンタルタイプのタク
トスイッチが駆動体の突出部に押圧されてオンとなり、
操作体を任意方向に傾倒操作すると、その傾倒方向に位
置するバーチカルタイプのタクトスイッチが選択的に押
圧されてオンとなり、傾倒操作のみならず回転操作によ
ってもスイッチング動作を行うことができる。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前述し
た従来の多方向入力装置では、駆動体の回転によって動
作されるスイッチ素子としてホリゾンタルタイプのタク
トスイッチを用いているため、スイッチがオンした後の
オーバーストロークが得られず、操作体を回転操作する
オペレータにとっては操作感触が悪いという問題があっ
た。このような問題は多方向入力装置に限らず、操作体
を回転操作することによってタクトスイッチを動作する
回転操作型スイッチ全般について発生する。
た従来の多方向入力装置では、駆動体の回転によって動
作されるスイッチ素子としてホリゾンタルタイプのタク
トスイッチを用いているため、スイッチがオンした後の
オーバーストロークが得られず、操作体を回転操作する
オペレータにとっては操作感触が悪いという問題があっ
た。このような問題は多方向入力装置に限らず、操作体
を回転操作することによってタクトスイッチを動作する
回転操作型スイッチ全般について発生する。
【０００５】また、前述した従来の多方向入力装置で
は、複数個のタクトスイッチを絶縁基板上にはんだ付け
する必要があり、しかも、これらタクトスイッチのうち
ホリゾンタルタイプのものはバーチカルタイプのものに
比べて高さ寸法が厚くなるため、部品点数や組立工数が
多くなり、薄型化が妨げられるという問題があった。
は、複数個のタクトスイッチを絶縁基板上にはんだ付け
する必要があり、しかも、これらタクトスイッチのうち
ホリゾンタルタイプのものはバーチカルタイプのものに
比べて高さ寸法が厚くなるため、部品点数や組立工数が
多くなり、薄型化が妨げられるという問題があった。
【０００６】本発明は、このような従来技術の実情に鑑
みてなされたもので、その第１の目的は、操作感触の良
好な回転操作型スイッチを提供することにあり、その第
２の目的は、部品点数や組立工数を削減でき、薄型化に
好適な多方向入力装置を提供することにある。
みてなされたもので、その第１の目的は、操作感触の良
好な回転操作型スイッチを提供することにあり、その第
２の目的は、部品点数や組立工数を削減でき、薄型化に
好適な多方向入力装置を提供することにある。
【０００７】
【課題を解決するための手段】本発明の上記した第１の
目的は、ハウジング内に回転可能に保持された駆動体
と、前記ハウジングに内蔵されたスイッチ素子と、この
スイッチ素子が実装された絶縁基板とを備え、前記駆動
体を回転操作することにより前記スイッチ素子が動作さ
れる回転操作型スイッチにおいて、前記絶縁基板上に前
記スイッチ素子の固定接点を設けると共に、この絶縁基
板上に載置した弾性基板の下面に前記スイッチ素子の可
動接点を設け、前記弾性基板の上面に前記駆動体の回転
領域内に突出する突出部を設け、前記可動接点をこの突
出部の中心に対して偏心した位置に配設することによっ
て達成される。
目的は、ハウジング内に回転可能に保持された駆動体
と、前記ハウジングに内蔵されたスイッチ素子と、この
スイッチ素子が実装された絶縁基板とを備え、前記駆動
体を回転操作することにより前記スイッチ素子が動作さ
れる回転操作型スイッチにおいて、前記絶縁基板上に前
記スイッチ素子の固定接点を設けると共に、この絶縁基
板上に載置した弾性基板の下面に前記スイッチ素子の可
動接点を設け、前記弾性基板の上面に前記駆動体の回転
領域内に突出する突出部を設け、前記可動接点をこの突
出部の中心に対して偏心した位置に配設することによっ
て達成される。
【０００８】また、本発明の上記した第２の目的は、ハ
ウジング内に回転可能かつ多方向へ傾倒可能に保持され
た駆動体と、前記ハウジングに内蔵された回転検出スイ
ッチ素子および複数の傾倒検出スイッチ素子と、これら
の各スイッチ素子が実装された絶縁基板とを備え、前記
駆動体を回転操作することにより前記回転検出スイッチ
素子が動作され、前記駆動体を任意方向へ傾倒操作する
ことにより前記傾倒検出スイッチ素子が選択的に動作さ
れる多方向入力装置において、前記絶縁基板上に前記回
転検出スイッチ素子と前記傾倒検出スイッチ素子の固定
接点をそれぞれ設け、この絶縁基板上に第１および第２
の突出部を有する弾性基板を載置し、前記第１の突出部
を前記駆動体の回転領域内に突出させると共に、前記回
転検出スイッチ素子の可動接点を該第１の突出部の内底
面に中心から偏心させて設け、かつ、前記第２の突出部
を前記駆動体の下面に対向させると共に、前記傾倒検出
スイッチ素子の可動接点をこの第２の突出部の内底面に
設けることによって達成される。
ウジング内に回転可能かつ多方向へ傾倒可能に保持され
た駆動体と、前記ハウジングに内蔵された回転検出スイ
ッチ素子および複数の傾倒検出スイッチ素子と、これら
の各スイッチ素子が実装された絶縁基板とを備え、前記
駆動体を回転操作することにより前記回転検出スイッチ
素子が動作され、前記駆動体を任意方向へ傾倒操作する
ことにより前記傾倒検出スイッチ素子が選択的に動作さ
れる多方向入力装置において、前記絶縁基板上に前記回
転検出スイッチ素子と前記傾倒検出スイッチ素子の固定
接点をそれぞれ設け、この絶縁基板上に第１および第２
の突出部を有する弾性基板を載置し、前記第１の突出部
を前記駆動体の回転領域内に突出させると共に、前記回
転検出スイッチ素子の可動接点を該第１の突出部の内底
面に中心から偏心させて設け、かつ、前記第２の突出部
を前記駆動体の下面に対向させると共に、前記傾倒検出
スイッチ素子の可動接点をこの第２の突出部の内底面に
設けることによって達成される。
【０００９】
【作用】駆動体を正逆いずれかの方向へ回転操作する
と、弾性基板に設けられた突出部（第１の突出部）の側
面が駆動体により押圧され、該突出部は押圧側を支点と
して反対側に傾倒するため、突出部の内底面に設けられ
た可動接点が絶縁基板上に設けられた固定接点に接触
し、回転検出用のスイッチがオン状態となる。ここで、
可動接点は突出部の中心に対して偏心した位置に設けら
れているため、突出部の少ない傾倒量でも固定接点に接
触し、可動接点が固定接点に接触した後も、突出部が弾
性変形してオーバーストロークを得られる。また、上述
した駆動体への回転操作力を解除すると、突出部は自身
の弾性力により傾倒前の姿勢へ戻るため、可動接点が固
定接点から離間し、当初のスイッチオフの状態に復帰す
る。
と、弾性基板に設けられた突出部（第１の突出部）の側
面が駆動体により押圧され、該突出部は押圧側を支点と
して反対側に傾倒するため、突出部の内底面に設けられ
た可動接点が絶縁基板上に設けられた固定接点に接触
し、回転検出用のスイッチがオン状態となる。ここで、
可動接点は突出部の中心に対して偏心した位置に設けら
れているため、突出部の少ない傾倒量でも固定接点に接
触し、可動接点が固定接点に接触した後も、突出部が弾
性変形してオーバーストロークを得られる。また、上述
した駆動体への回転操作力を解除すると、突出部は自身
の弾性力により傾倒前の姿勢へ戻るため、可動接点が固
定接点から離間し、当初のスイッチオフの状態に復帰す
る。
【００１０】一方、駆動体を任意方向に傾倒すると、傾
倒方向に位置する第２の突出部の天面が駆動体により押
圧され、該第２の突出部は座屈変形するため、第２の突
出部の内底面に設けられた可動接点が絶縁基板上に設け
られた固定接点に接触し、傾倒検出用のスイッチがオン
状態となる。また、上述した駆動体への傾倒押圧力を解
除すると、第２の突出部は自身の弾性力により座屈前の
姿勢へ戻るため、可動接点が固定接点から離間し、当初
のスイッチオフの状態に復帰する。
倒方向に位置する第２の突出部の天面が駆動体により押
圧され、該第２の突出部は座屈変形するため、第２の突
出部の内底面に設けられた可動接点が絶縁基板上に設け
られた固定接点に接触し、傾倒検出用のスイッチがオン
状態となる。また、上述した駆動体への傾倒押圧力を解
除すると、第２の突出部は自身の弾性力により座屈前の
姿勢へ戻るため、可動接点が固定接点から離間し、当初
のスイッチオフの状態に復帰する。
【００１１】
【実施例】以下、本発明の実施例を図に基づいて説明す
る。図１は本発明の一実施例に係る多方向入力装置の断
面図、図２は該多方向入力装置の分解斜視図、図３は該
多方向入力装置の要部を示す平面図、図４は該多方向入
力装置に備えられる弾性基板の裏面図、図５は該多方向
入力装置に備えられる絶縁基板の平面図、図６は該多方
向入力装置に備えられる第１の突出部の動作説明図、図
７と図８は該多方向入力装置に備えられる第２の突出部
の動作説明図である。
る。図１は本発明の一実施例に係る多方向入力装置の断
面図、図２は該多方向入力装置の分解斜視図、図３は該
多方向入力装置の要部を示す平面図、図４は該多方向入
力装置に備えられる弾性基板の裏面図、図５は該多方向
入力装置に備えられる絶縁基板の平面図、図６は該多方
向入力装置に備えられる第１の突出部の動作説明図、図
７と図８は該多方向入力装置に備えられる第２の突出部
の動作説明図である。
【００１２】本実施例に係る多方向入力装置は、主とし
て、外殻を形成するハウジング１と、このハウジング１
内に配設された駆動体２と、この駆動体２に一体化さ
れ、ハウジング１の外部に配設された操作体３と、ハウ
ジング１の下端に固定された絶縁基板４と、この絶縁基
板４上に載置された弾性基板５と、この弾性基板５と前
記駆動体２との間に介設された滑性リング６とで構成さ
れている。
て、外殻を形成するハウジング１と、このハウジング１
内に配設された駆動体２と、この駆動体２に一体化さ
れ、ハウジング１の外部に配設された操作体３と、ハウ
ジング１の下端に固定された絶縁基板４と、この絶縁基
板４上に載置された弾性基板５と、この弾性基板５と前
記駆動体２との間に介設された滑性リング６とで構成さ
れている。
【００１３】前記ハウジング１は合成樹脂材からなり、
該ハウジング１の天面中央には透孔７が穿設され、この
透孔７の内部にはガイド部７ａが形成されている。前記
透孔７の周囲には４つの開口８が穿設されており、ま
た、ハウジング１の天面には２本のピン９，１０（図３
参照）が垂設されている。
該ハウジング１の天面中央には透孔７が穿設され、この
透孔７の内部にはガイド部７ａが形成されている。前記
透孔７の周囲には４つの開口８が穿設されており、ま
た、ハウジング１の天面には２本のピン９，１０（図３
参照）が垂設されている。
【００１４】前記駆動体２は合成樹脂材からなり、該駆
動体２の中央には角孔１１を有する軸部１２が設けら
れ、この軸部１２の周囲には複数の翼片１３が一体成形
されている。各翼片１３の上部は湾曲面１３ａとなって
おり、これら湾曲面１３ａは図１に示す支点Ｏを中心と
する球面の一部をなしている。また、前記軸部１２の下
面には半球状の押圧部１４が、該軸部１２の下部には放
射状に延びる４本の腕部１５がそれぞれ一体成形されて
いる。各腕部１５は周方向に９０度の間隔を保ってお
り、これら腕部１５のうち１８０度対向する２本には押
圧部１６が形成されている。前記各翼片１３の下部には
捩じりばね１７が巻回されており、この捩じりばね１７
の両端は、駆動体２に設けられたばね受部１８に係止さ
れると共に、前記ハウジング１のピン９，１０の間に位
置している。さらに、前記軸部１２の一部は前記ハウジ
ング１の透孔７を通って外部に達しており、前記操作体
３の中央に垂設された軸１９が駆動体２の角孔１１に圧
入されることにより、これら駆動体２と操作体３とは一
体化されている。
動体２の中央には角孔１１を有する軸部１２が設けら
れ、この軸部１２の周囲には複数の翼片１３が一体成形
されている。各翼片１３の上部は湾曲面１３ａとなって
おり、これら湾曲面１３ａは図１に示す支点Ｏを中心と
する球面の一部をなしている。また、前記軸部１２の下
面には半球状の押圧部１４が、該軸部１２の下部には放
射状に延びる４本の腕部１５がそれぞれ一体成形されて
いる。各腕部１５は周方向に９０度の間隔を保ってお
り、これら腕部１５のうち１８０度対向する２本には押
圧部１６が形成されている。前記各翼片１３の下部には
捩じりばね１７が巻回されており、この捩じりばね１７
の両端は、駆動体２に設けられたばね受部１８に係止さ
れると共に、前記ハウジング１のピン９，１０の間に位
置している。さらに、前記軸部１２の一部は前記ハウジ
ング１の透孔７を通って外部に達しており、前記操作体
３の中央に垂設された軸１９が駆動体２の角孔１１に圧
入されることにより、これら駆動体２と操作体３とは一
体化されている。
【００１５】前記絶縁基板４はフェノール樹脂等の絶縁
材からなり、その中央部分にはホリゾンタルタイプのタ
クトスイッチ２０がはんだ付けされている。このタクト
スイッチ２０は、上端より突出するステムを押圧するこ
とにより、クリック感触を伴って接点が切り換わる公知
のものである。図５に示すように、この絶縁基板４上に
は、前記タクトスイッチ２０を中心として周方向に９０
度の間隔を保って配置された４組の固定接点２１と、連
続する３組の固定接点２１間に配置された２組の固定接
点２２とがそれぞれ形成されている。また、絶縁基板４
には複数の取付孔２３が穿設されており、前記ハウジン
グ１の下面に設けた突出ピン（図示せず）を各取付孔２
３に圧入し、必要に応じて突出ピンを熱がしめすること
により、ハウジング１と絶縁基板４とは一体化されてい
る。
材からなり、その中央部分にはホリゾンタルタイプのタ
クトスイッチ２０がはんだ付けされている。このタクト
スイッチ２０は、上端より突出するステムを押圧するこ
とにより、クリック感触を伴って接点が切り換わる公知
のものである。図５に示すように、この絶縁基板４上に
は、前記タクトスイッチ２０を中心として周方向に９０
度の間隔を保って配置された４組の固定接点２１と、連
続する３組の固定接点２１間に配置された２組の固定接
点２２とがそれぞれ形成されている。また、絶縁基板４
には複数の取付孔２３が穿設されており、前記ハウジン
グ１の下面に設けた突出ピン（図示せず）を各取付孔２
３に圧入し、必要に応じて突出ピンを熱がしめすること
により、ハウジング１と絶縁基板４とは一体化されてい
る。
【００１６】前記弾性基板５はシリコンゴム等の弾性材
からなり、その中央に窓孔２４が穿設され、前記ハウジ
ング１の下部と絶縁基板４との間に挟持・固定されてい
る。この弾性基板５の上面には、前記窓孔２４を中心と
して周方向に９０度の間隔を保って配置された４つの第
２の突出部２５と、連続する３つの第２の突出部２５間
に配置された２つの第１の突出部２６とが成形されてい
る。図６に示すように、第１の突出部２６は弾性基板５
の上面から斜め上方に延びる薄肉部２６ａを介して上方
に突出しており、その上部は前記駆動体２の押圧部１６
の側面と対向している。また、第１の突出部２６の底面
には前記絶縁基板４上の固定接点２２に対向する可動接
点２７が設けられており、これら固定接点２２と可動接
点２７とで回転検出スイッチ素子の接点部を構成してい
る。この可動接点２７は第１の突出部２６の中心に対し
て前記押圧部１６から遠ざかる方向に偏倚しており、か
つ、該押圧部１６から遠ざかるに従って絶縁基板４から
離れるように傾斜している。一方、図１に示すように、
第２の突出部２５は弾性基板５の上面から外側薄肉部２
５ａを介して水平方向に延びる環状部２８と、この環状
部２８から斜め上方に延びる内側薄肉部２５ｂを介して
上方に突出しており、第２の突出部２５の天面は前記駆
動体２の腕部１５の下面と後述する滑性リング６を介し
て対向している。また、第２の突出部２５の底面には前
記絶縁基板４上の固定接点２１に対向する可動接点２９
が設けられており、この可動接点２９は弾性基板５の外
側に向かうに従って絶縁基板４から離れるように傾斜し
ており、これら固定接点２１と可動接点２９とで傾倒検
出スイッチ素子の接点部を構成している。さらに、図４
に示すように、弾性基板５の裏面には各突出部２５，２
６を繋ぐ空気逃げ用の溝３０が形成されている。
からなり、その中央に窓孔２４が穿設され、前記ハウジ
ング１の下部と絶縁基板４との間に挟持・固定されてい
る。この弾性基板５の上面には、前記窓孔２４を中心と
して周方向に９０度の間隔を保って配置された４つの第
２の突出部２５と、連続する３つの第２の突出部２５間
に配置された２つの第１の突出部２６とが成形されてい
る。図６に示すように、第１の突出部２６は弾性基板５
の上面から斜め上方に延びる薄肉部２６ａを介して上方
に突出しており、その上部は前記駆動体２の押圧部１６
の側面と対向している。また、第１の突出部２６の底面
には前記絶縁基板４上の固定接点２２に対向する可動接
点２７が設けられており、これら固定接点２２と可動接
点２７とで回転検出スイッチ素子の接点部を構成してい
る。この可動接点２７は第１の突出部２６の中心に対し
て前記押圧部１６から遠ざかる方向に偏倚しており、か
つ、該押圧部１６から遠ざかるに従って絶縁基板４から
離れるように傾斜している。一方、図１に示すように、
第２の突出部２５は弾性基板５の上面から外側薄肉部２
５ａを介して水平方向に延びる環状部２８と、この環状
部２８から斜め上方に延びる内側薄肉部２５ｂを介して
上方に突出しており、第２の突出部２５の天面は前記駆
動体２の腕部１５の下面と後述する滑性リング６を介し
て対向している。また、第２の突出部２５の底面には前
記絶縁基板４上の固定接点２１に対向する可動接点２９
が設けられており、この可動接点２９は弾性基板５の外
側に向かうに従って絶縁基板４から離れるように傾斜し
ており、これら固定接点２１と可動接点２９とで傾倒検
出スイッチ素子の接点部を構成している。さらに、図４
に示すように、弾性基板５の裏面には各突出部２５，２
６を繋ぐ空気逃げ用の溝３０が形成されている。
【００１７】前記滑性リング６はＰＶＣやテフロン等の
滑性に富んだ材料からなり、該滑性リング６の内周縁に
は２つの切欠き６ａが形成されている。この滑性リング
６は前記駆動体２の各腕部１５の下面と前記弾性基板５
の各第２の突出部２５の天面との間に介設されており、
弾性基板５の両第１の突出部２６は各切欠き６ａを通っ
て滑性リング６の上方まで延びている。ここで、前記駆
動体２と弾性基板５とは各腕部１５が対応する第２の突
出部２５を若干量押し下げるように、その位置関係が設
定されているため、駆動体２は各第２の突出部２５から
の反力を受けて常に上方へ付勢され、前記ハウジング１
内に水平状態に保持されるようになっている。そして、
各湾曲面１３ａがガイド部７ａに沿って摺動することに
より、駆動体２は回転可能かつ多方向へ傾倒可能である
と共に、各第２の突出部２５の弾性力に抗して押し下げ
ることにより、駆動体２は押圧可能でもある。
滑性に富んだ材料からなり、該滑性リング６の内周縁に
は２つの切欠き６ａが形成されている。この滑性リング
６は前記駆動体２の各腕部１５の下面と前記弾性基板５
の各第２の突出部２５の天面との間に介設されており、
弾性基板５の両第１の突出部２６は各切欠き６ａを通っ
て滑性リング６の上方まで延びている。ここで、前記駆
動体２と弾性基板５とは各腕部１５が対応する第２の突
出部２５を若干量押し下げるように、その位置関係が設
定されているため、駆動体２は各第２の突出部２５から
の反力を受けて常に上方へ付勢され、前記ハウジング１
内に水平状態に保持されるようになっている。そして、
各湾曲面１３ａがガイド部７ａに沿って摺動することに
より、駆動体２は回転可能かつ多方向へ傾倒可能である
と共に、各第２の突出部２５の弾性力に抗して押し下げ
ることにより、駆動体２は押圧可能でもある。
【００１８】次に、このように構成された多方向入力装
置の動作について説明する。図１は非操作状態を示し、
この場合、駆動体２の押圧部１４とタクトスイッチ２０
のステムとの間にはクリアランスが形成され、該タクト
スイッチ２０はオフ状態である。また、第１の突出部２
６の可動接点２７と絶縁基板４上の固定接点２２、およ
び第２の突出部２５の可動接点２９と絶縁基板４上の固
定接点２１はいずれも離間しており、回転検出スイッチ
と傾倒検出スイッチは共にオフ状態である。なお、第２
の突出部２５の環状部２８の下面は絶縁基板４の表面か
ら若干量離間しており、その間隔は前述した押圧部１４
とタクトスイッチ２０のステムとの間のクリアランスと
ほぼ同じに設定されている。
置の動作について説明する。図１は非操作状態を示し、
この場合、駆動体２の押圧部１４とタクトスイッチ２０
のステムとの間にはクリアランスが形成され、該タクト
スイッチ２０はオフ状態である。また、第１の突出部２
６の可動接点２７と絶縁基板４上の固定接点２２、およ
び第２の突出部２５の可動接点２９と絶縁基板４上の固
定接点２１はいずれも離間しており、回転検出スイッチ
と傾倒検出スイッチは共にオフ状態である。なお、第２
の突出部２５の環状部２８の下面は絶縁基板４の表面か
ら若干量離間しており、その間隔は前述した押圧部１４
とタクトスイッチ２０のステムとの間のクリアランスと
ほぼ同じに設定されている。
【００１９】図１に示す非操作状態から、オペレータが
操作体３を正逆いずれかの方向、例えば図３の時計回り
方向に回転すると、操作体３に一体化された駆動体２は
支点Ｏを通る軸線を中心に同方向に回転する。この場
合、合成樹脂材からなる駆動体２とシリコンゴム等から
なる弾性基板５との摩擦係数の違いにより、滑性リング
６は弾性基板５に対して回転せず、駆動体２の各腕部１
５の下面が滑性リング６の上面を回転摺動する。このよ
うにして駆動体２が回転すると、捩じりばね１７はその
一端がピン９に圧接することにより蓄勢され、また、駆
動体２の両押圧部１６の一方がこれに対向する弾性基板
５の第１の突出部２６を押圧するため、図６の２点鎖線
で示すように、該第１の突出部２６の薄肉部２６ａは押
圧側を支点として斜めに座屈変形し、その時に生起する
クリック感触が駆動体２と操作体３を介してオペレータ
に伝達される。このように第１の突出部２６が傾倒する
と、該第１の突出部２６の底面に設けた可動接点２７が
これに対向する固定接点２２に接触して一方の回転検出
スイッチがオンとなるが、前述したように、可動接点２
７は第１の突出部２６の中心に対して押圧側から離れる
方向に偏倚しているため、第１の突出部２６の少ない傾
倒量でも固定接点２１に接触し、可動接点２７が固定接
点２１に接触した後も、第１の突出部２６が弾性変形し
てオーバーストロークを得られる。
操作体３を正逆いずれかの方向、例えば図３の時計回り
方向に回転すると、操作体３に一体化された駆動体２は
支点Ｏを通る軸線を中心に同方向に回転する。この場
合、合成樹脂材からなる駆動体２とシリコンゴム等から
なる弾性基板５との摩擦係数の違いにより、滑性リング
６は弾性基板５に対して回転せず、駆動体２の各腕部１
５の下面が滑性リング６の上面を回転摺動する。このよ
うにして駆動体２が回転すると、捩じりばね１７はその
一端がピン９に圧接することにより蓄勢され、また、駆
動体２の両押圧部１６の一方がこれに対向する弾性基板
５の第１の突出部２６を押圧するため、図６の２点鎖線
で示すように、該第１の突出部２６の薄肉部２６ａは押
圧側を支点として斜めに座屈変形し、その時に生起する
クリック感触が駆動体２と操作体３を介してオペレータ
に伝達される。このように第１の突出部２６が傾倒する
と、該第１の突出部２６の底面に設けた可動接点２７が
これに対向する固定接点２２に接触して一方の回転検出
スイッチがオンとなるが、前述したように、可動接点２
７は第１の突出部２６の中心に対して押圧側から離れる
方向に偏倚しているため、第１の突出部２６の少ない傾
倒量でも固定接点２１に接触し、可動接点２７が固定接
点２１に接触した後も、第１の突出部２６が弾性変形し
てオーバーストロークを得られる。
【００２０】そして、操作体３に対する上記回転操作力
を除去すると、駆動体２は捩じりばね１７の蓄勢力によ
り図３の状態に回転復帰し、第１の突出部２６も自身の
弾性によって図６の実線で示す位置に自動復帰するた
め、可動接点２７が固定接点２２から離間して回転検出
スイッチは元のオフ状態に戻る。なお、上記とは逆に、
オペレータが操作体３を図３反時計回り方向に回転する
と、捩じりばね１７はその他端がピン１０に圧接するこ
とにより蓄勢され、弾性基板５のもう１つの第１の突出
部２６が駆動体２の他の押圧部２６によって押圧される
ため、他方の回転検出スイッチがオンとなる。
を除去すると、駆動体２は捩じりばね１７の蓄勢力によ
り図３の状態に回転復帰し、第１の突出部２６も自身の
弾性によって図６の実線で示す位置に自動復帰するた
め、可動接点２７が固定接点２２から離間して回転検出
スイッチは元のオフ状態に戻る。なお、上記とは逆に、
オペレータが操作体３を図３反時計回り方向に回転する
と、捩じりばね１７はその他端がピン１０に圧接するこ
とにより蓄勢され、弾性基板５のもう１つの第１の突出
部２６が駆動体２の他の押圧部２６によって押圧される
ため、他方の回転検出スイッチがオンとなる。
【００２１】また、図１に示す非操作状態から、オペレ
ータが操作体３の任意の周辺部、例えば操作体３の左上
端部を押圧すると、操作体３と駆動体２は支点Ｏを中心
として同図の２点鎖線で示す方向に傾倒し、駆動体２の
各腕部１５のうち図１の左側に位置する腕部１５が、滑
性リング６を介してその下方に位置する第２の突出部２
５を押圧する。この時、弾性基板５の第１の突出部２６
は滑性リング６の切欠き６ａ内に位置しているため、滑
性リング６が傾倒しても第１の突出部２６には何ら押圧
力は作用しない。このようにして第２の突出部２５が腕
部１５によって押圧されると、該第２の突出部２５は、
まず外側薄肉部２５ａが変形して環状部２８が絶縁基板
４に当接した後、図７に示すように内側薄肉部２５ｂが
座屈変形し、その時に生起するクリック感触が駆動体２
と操作体３を介してオペレータに伝達される。そして、
第２の突出部２５が座屈すると、該第２の突出部２５の
底面に設けた可動接点２９がこれに対向する固定接点２
１に接触して任意の傾倒検出スイッチがオンとなるが、
前述したように、この可動接点２９は弾性基板５の外側
に向かうに従って絶縁基板４から離れるように傾斜して
いるため、可動接点２９は固定接点２１に対して平行な
状態で接触する。
ータが操作体３の任意の周辺部、例えば操作体３の左上
端部を押圧すると、操作体３と駆動体２は支点Ｏを中心
として同図の２点鎖線で示す方向に傾倒し、駆動体２の
各腕部１５のうち図１の左側に位置する腕部１５が、滑
性リング６を介してその下方に位置する第２の突出部２
５を押圧する。この時、弾性基板５の第１の突出部２６
は滑性リング６の切欠き６ａ内に位置しているため、滑
性リング６が傾倒しても第１の突出部２６には何ら押圧
力は作用しない。このようにして第２の突出部２５が腕
部１５によって押圧されると、該第２の突出部２５は、
まず外側薄肉部２５ａが変形して環状部２８が絶縁基板
４に当接した後、図７に示すように内側薄肉部２５ｂが
座屈変形し、その時に生起するクリック感触が駆動体２
と操作体３を介してオペレータに伝達される。そして、
第２の突出部２５が座屈すると、該第２の突出部２５の
底面に設けた可動接点２９がこれに対向する固定接点２
１に接触して任意の傾倒検出スイッチがオンとなるが、
前述したように、この可動接点２９は弾性基板５の外側
に向かうに従って絶縁基板４から離れるように傾斜して
いるため、可動接点２９は固定接点２１に対して平行な
状態で接触する。
【００２２】そして、操作体３に対する上記傾倒操作力
を除去すると、第２の突出部２５の自身の弾性により傾
いていた駆動体２と滑性リング６が図１に示す位置まで
上昇し、可動接点２９が固定接点２１から離間して傾倒
検出スイッチは元のオフ状態に戻る。なお、オペレータ
が操作体３の他の周辺部を押圧して傾倒した場合、その
傾倒方向に位置する１つもしくは２つの第２の突出部２
５が上記と同様にして動作し、他の傾倒検出スイッチが
オンとなる。
を除去すると、第２の突出部２５の自身の弾性により傾
いていた駆動体２と滑性リング６が図１に示す位置まで
上昇し、可動接点２９が固定接点２１から離間して傾倒
検出スイッチは元のオフ状態に戻る。なお、オペレータ
が操作体３の他の周辺部を押圧して傾倒した場合、その
傾倒方向に位置する１つもしくは２つの第２の突出部２
５が上記と同様にして動作し、他の傾倒検出スイッチが
オンとなる。
【００２３】さらに、図１に示す非操作状態から、オペ
レータが操作体３の中央部を押し込むと、操作体３と駆
動体２および滑性リング６は各第２の突出部２５の弾発
力に抗して下降し、駆動体２の押圧部１４がタクトスイ
ッチ２０のステムを押圧するため、このタクトスイッチ
２０からのクリック感触が駆動体２と操作体３を介して
オペレータに伝達され、該タクトスイッチ２０はオン状
態となる。この時、各第２の突出部２５も駆動体２から
の押圧力を受け、図８に示すように環状部２８が絶縁基
板４に当接するまで変形するが、この押圧力によって変
形するのは外側薄肉部２５ａのみであって、比較的大き
な押圧力を要する内側薄肉部２５ｂは座屈変形しないた
め、第２の突出部２５によってタクトスイッチ２０から
のクリック感触が減ぜられることは抑制される。
レータが操作体３の中央部を押し込むと、操作体３と駆
動体２および滑性リング６は各第２の突出部２５の弾発
力に抗して下降し、駆動体２の押圧部１４がタクトスイ
ッチ２０のステムを押圧するため、このタクトスイッチ
２０からのクリック感触が駆動体２と操作体３を介して
オペレータに伝達され、該タクトスイッチ２０はオン状
態となる。この時、各第２の突出部２５も駆動体２から
の押圧力を受け、図８に示すように環状部２８が絶縁基
板４に当接するまで変形するが、この押圧力によって変
形するのは外側薄肉部２５ａのみであって、比較的大き
な押圧力を要する内側薄肉部２５ｂは座屈変形しないた
め、第２の突出部２５によってタクトスイッチ２０から
のクリック感触が減ぜられることは抑制される。
【００２４】このように上記実施例にあっては、操作体
３によって駆動体２を正逆いずれかの方向へ回転操作す
ると、弾性基板５に設けられた第１の突出部２６の側面
が駆動体２の押圧部１６により押圧され、該第１の突出
部２６の薄肉部２６ａは押圧側を支点として反対側に斜
めに座屈変形するが、第１の突出部２６の内底面に設け
られた可動接点２７は第１の突出部２６の中心に対して
偏心した位置に設けられているため、該可動接点２７は
第１の突出部２６の少ない傾倒量でも絶縁基板４上に設
けられた固定接点２１に接触し、回転検出用のスイッチ
がオン状態となる。そして、可動接点２７が固定接点２
１に接触した後も、第１の突出部２６が弾性変形するこ
とによりオーバーストロークを得られるため、操作感触
を高めることができる。
３によって駆動体２を正逆いずれかの方向へ回転操作す
ると、弾性基板５に設けられた第１の突出部２６の側面
が駆動体２の押圧部１６により押圧され、該第１の突出
部２６の薄肉部２６ａは押圧側を支点として反対側に斜
めに座屈変形するが、第１の突出部２６の内底面に設け
られた可動接点２７は第１の突出部２６の中心に対して
偏心した位置に設けられているため、該可動接点２７は
第１の突出部２６の少ない傾倒量でも絶縁基板４上に設
けられた固定接点２１に接触し、回転検出用のスイッチ
がオン状態となる。そして、可動接点２７が固定接点２
１に接触した後も、第１の突出部２６が弾性変形するこ
とによりオーバーストロークを得られるため、操作感触
を高めることができる。
【００２５】また、操作体３の任意の周辺部を押圧して
駆動体２を任意方向に傾倒すると、傾倒方向に位置する
第２の突出部２５の天面が駆動体２の腕部１５により押
圧され、該第２の突出部の内底面に設けられた可動接点
２９が絶縁基板４上に設けられた固定接点２２に接触し
て、傾倒検出用のスイッチがオン状態となるため、回転
検出用スイッチと傾倒検出用スイッチの各可動接点２
７，２９を弾性基板５の第１および第２の突出部２６，
２５に全て一体形成することができる。したがって、こ
れら回転検出用スイッチと傾倒検出用スイッチの接点部
の構成部品としては、絶縁基板４とその上に載置された
弾性基板５だけとなり、部品点数や組立工数の大幅な削
減が図れるのみならず、回転検出用のスイッチとしてホ
リゾンタルタイプのタクトスイッチを用いる必要がない
ため、多方向入力装置の高さ寸法が大型化することを防
止できる。
駆動体２を任意方向に傾倒すると、傾倒方向に位置する
第２の突出部２５の天面が駆動体２の腕部１５により押
圧され、該第２の突出部の内底面に設けられた可動接点
２９が絶縁基板４上に設けられた固定接点２２に接触し
て、傾倒検出用のスイッチがオン状態となるため、回転
検出用スイッチと傾倒検出用スイッチの各可動接点２
７，２９を弾性基板５の第１および第２の突出部２６，
２５に全て一体形成することができる。したがって、こ
れら回転検出用スイッチと傾倒検出用スイッチの接点部
の構成部品としては、絶縁基板４とその上に載置された
弾性基板５だけとなり、部品点数や組立工数の大幅な削
減が図れるのみならず、回転検出用のスイッチとしてホ
リゾンタルタイプのタクトスイッチを用いる必要がない
ため、多方向入力装置の高さ寸法が大型化することを防
止できる。
【００２６】さらに、駆動体２の各腕部１５の下面と弾
性基板５の各第２の突出部２５の天面との間に滑性リン
グ６を介設すると共に、該滑性リング６に弾性基板５の
両第１の突出部２６が挿通する切欠き６ａを形成したた
め、操作体３によって駆動体２を回転操作した時、滑性
リング６は弾性基板５に対して回転せず、駆動体２の各
腕部１５の下面が滑性リング６の上面を回転摺動する。
したがって、各第２の突出部２５が駆動体２の回転によ
って摩耗することはなく、接点部の寿命を長くすること
ができる。
性基板５の各第２の突出部２５の天面との間に滑性リン
グ６を介設すると共に、該滑性リング６に弾性基板５の
両第１の突出部２６が挿通する切欠き６ａを形成したた
め、操作体３によって駆動体２を回転操作した時、滑性
リング６は弾性基板５に対して回転せず、駆動体２の各
腕部１５の下面が滑性リング６の上面を回転摺動する。
したがって、各第２の突出部２５が駆動体２の回転によ
って摩耗することはなく、接点部の寿命を長くすること
ができる。
【００２７】なお、上記実施例では、操作体３の回転操
作と傾倒操作およびプッシュ操作に応じて種々の接点を
切換える多方向入力装置について説明したが、操作体３
のプッシュ操作を省略し、操作体３の回転操作と傾倒操
作のみが可能な多方向入力装置にも本発明を適用するこ
とができる。また、操作体３の傾倒操作とプッシュ操作
を省略し、操作体３を回転操作することにより接点を切
換える回転操作型スイッチにも本発明は適用することが
できる。
作と傾倒操作およびプッシュ操作に応じて種々の接点を
切換える多方向入力装置について説明したが、操作体３
のプッシュ操作を省略し、操作体３の回転操作と傾倒操
作のみが可能な多方向入力装置にも本発明を適用するこ
とができる。また、操作体３の傾倒操作とプッシュ操作
を省略し、操作体３を回転操作することにより接点を切
換える回転操作型スイッチにも本発明は適用することが
できる。
【００２８】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の回転操作
型スイッチによれば、ホリゾンタルタイプのタクトスイ
ッチを用いることなく、弾性基板に設けられた突出部を
駆動体によって傾倒することによって、オーバーストロ
ーク付きの接点切換え機構を実現できるため、操作感触
を高めることができる。
型スイッチによれば、ホリゾンタルタイプのタクトスイ
ッチを用いることなく、弾性基板に設けられた突出部を
駆動体によって傾倒することによって、オーバーストロ
ーク付きの接点切換え機構を実現できるため、操作感触
を高めることができる。
【００２９】また、本発明の多方向入力装置によれば、
絶縁基板上に載置された弾性基板に回転検出スイッチと
傾倒検出スイッチの各可動接点を設けることができるた
め、部品点数や組立工数を削減できると共に、薄型化を
図ることができる。
絶縁基板上に載置された弾性基板に回転検出スイッチと
傾倒検出スイッチの各可動接点を設けることができるた
め、部品点数や組立工数を削減できると共に、薄型化を
図ることができる。
【図１】本発明の一実施例に係る多方向入力装置の断面
図である。
図である。
【図２】該多方向入力装置の分解斜視図である。
【図３】該多方向入力装置の要部平面図である。
【図４】該多方向入力装置に備えられる弾性基板の裏面
図である。
図である。
【図５】該多方向入力装置に備えられる絶縁基板の平面
図である。
図である。
【図６】該多方向入力装置に備えられる第１の突出部の
動作説明図である。
動作説明図である。
【図７】該多方向入力装置に備えられる第２の突出部の
傾倒時の動作説明図である。
傾倒時の動作説明図である。
【図８】該第２の突出部のプッシュ時の動作説明図であ
る。
る。
１ ハウジング ２ 駆動体 ３ 操作体 ４ 絶縁基板 ５ 弾性基板 ６ 滑性リング ７ 透孔 ９，１０ ピン １１ 中央可動接点 １２ 軸部 １３ 翼片 １３ａ 湾曲面 １４ 押圧部 １５ 腕部 １６ 押圧部 １７ 捩じりばね １８ ばね受部 ２０ タクトスイッチ ２１，２２ 固定接点 ２５ 第２の突出部 ２５ａ 外側薄肉部 ２５ｂ 内側薄肉部 ２６ 第１の突出部 ２６ａ 薄肉部 ２７，２９ 可動接点 ２８ 円環部
Claims (3)
- 【請求項１】 ハウジング内に回転可能に保持された駆
動体と、前記ハウジングに内蔵されたスイッチ素子と、
このスイッチ素子が実装された絶縁基板とを備え、前記
駆動体を回転操作することにより前記スイッチ素子が動
作される回転操作型スイッチにおいて、前記絶縁基板上
に前記スイッチ素子の固定接点を設けると共に、この絶
縁基板上に載置した弾性基板の下面に前記スイッチ素子
の可動接点を設け、前記弾性基板の上面に前記駆動体の
回転領域内に突出する突出部を設け、前記可動接点をこ
の突出部の中心に対して偏心した位置に配設したことを
特徴とする回転操作型スイッチ。 - 【請求項２】 ハウジング内に回転可能かつ多方向へ傾
倒可能に保持された駆動体と、前記ハウジングに内蔵さ
れた回転検出スイッチ素子および複数の傾倒検出スイッ
チ素子と、これらの各スイッチ素子が実装された絶縁基
板とを備え、前記駆動体を回転操作することにより前記
回転検出スイッチ素子が動作され、前記駆動体を任意方
向へ傾倒操作することにより前記傾倒検出スイッチ素子
が選択的に動作される多方向入力装置において、前記絶
縁基板上に前記回転検出スイッチ素子と前記傾倒検出ス
イッチ素子の固定接点をそれぞれ設け、この絶縁基板上
に第１および第２の突出部を有する弾性基板を載置し、
前記第１の突出部を前記駆動体の回転領域内に突出させ
ると共に、前記回転検出スイッチ素子の可動接点を該第
１の突出部の内底面に中心から偏心させて設け、かつ、
前記第２の突出部を前記駆動体の下面に対向させると共
に、前記傾倒検出スイッチ素子の可動接点をこの第２の
突出部の内底面に設けたことを特徴とする多方向入力装
置。 - 【請求項３】 請求項２の記載において、前記弾性基板
と前記駆動体との間に滑性リングを介設し、この滑性リ
ングを前記第２の突出部の天面に載置すると共に、該滑
性リングに前記第１の突出部が挿通する切欠きを設けた
ことを特徴とする多方向入力装置。
Priority Applications (3)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP20215994A JP3219353B2 (ja) | 1994-08-26 | 1994-08-26 | 回転操作型スイッチおよび多方向入力装置 |
| KR1019950021167A KR0154253B1 (ko) | 1994-08-26 | 1995-07-19 | 회전조작형 스위치 및 다방향입력장치 |
| US08/515,079 US5621196A (en) | 1994-08-26 | 1995-08-14 | Rotary operation switch and multidirection input apparatus |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP20215994A JP3219353B2 (ja) | 1994-08-26 | 1994-08-26 | 回転操作型スイッチおよび多方向入力装置 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0864079A true JPH0864079A (ja) | 1996-03-08 |
| JP3219353B2 JP3219353B2 (ja) | 2001-10-15 |
Family
ID=16452940
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP20215994A Expired - Fee Related JP3219353B2 (ja) | 1994-08-26 | 1994-08-26 | 回転操作型スイッチおよび多方向入力装置 |
Country Status (3)
| Country | Link |
|---|---|
| US (1) | US5621196A (ja) |
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