JP3713367B2 - 多方向入力装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、操作レバーの傾倒方向に応じて位置検出信号を出力させる多方向入力装置に係り、特に、操作レバーの保持構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、特開平7−161259号公報に開示されているように、上面を開口したハウジングと、ハウジングの開口端に被着された蓋体と、ハウジングと蓋体の内部に配設された可動接点および複数の固定接点と、可動接点を各固定接点に対して接離させる操作レバーとを具備した多方向入力装置が提案されている。前記操作レバーは蓋体を挿通して上方へ突出しており、この操作レバーに駆動体がスプライン結合されている。駆動体は半球状の摺動面を有し、この摺動面は蓋体に形成された球面状の受面にスプリングの付勢力によって圧接されている。
【0003】
このような多方向入力装置において、操作レバーはスプリングからの上方への付勢力によって中立位置に保持されており、操作レバーが中立位置にある時、可動接点は全ての固定接点と離反している。一方、操作レバーを中立位置から任意方向に傾倒すると、操作レバーに連動して駆動体が蓋体の受面にガイドされながら回動し、可動接点が傾倒方向に位置する固定接点と接触する。また、操作レバーへの傾倒操作力を除去すると、駆動体と操作レバーはスプリングの付勢力によって中立位置に復帰ため、再び可動接点は全ての固定接点と離反する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、前述した従来の多方向入力装置において、ハウジングの開口端に被着された蓋体を導電性の金属材料で形成すると、蓋体に流れた静電気を内部の可動接点に対して遮断するための面倒な絶縁処理が必要となるため、一般的には蓋体を絶縁性の合成樹脂で成形している。しかしながら、このように蓋体を合成樹脂で成形した場合、多方向入力装置の小型化に伴って蓋体の受面が小さくなっていくと、駆動体を保持する受面の機械的強度が低下し、操作レバーと駆動体が蓋体から抜け出してしまうという問題があった。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明は、操作レバーを傾倒可能に保持する蓋体として、合成樹脂製のベース材とこのベース材にインサートされた金属板との積層構造を採用し、この金属板の一部を露出させて受面を形成することにより、該受面で操作レバーに設けられた半球状の摺動面を傾倒可能に保持することとする。このように構成すると、蓋体の外表面を絶縁処理の不要な合成樹脂で形成したのにも拘らず、受面の機械的強度が金属板によって大幅に高められるため、多方向入力装置が小型化されても操作レバーの脱落を確実に防止することができる。
【0006】
【発明の実施の形態】
本発明の多方向入力装置では、半球状の摺動面を有する操作レバーと、前記摺動面を傾倒可能に保持する受面が形成された蓋体と、前記摺動面を前記受面に圧接する付勢部材とを備え、前記操作レバーを任意方向へ傾倒操作することにより、その傾倒操作に応じた位置検出信号が出力される多方向入力装置において、前記蓋体を合成樹脂製のベース材とこのベース材にインサートされた金属板とで構成すると共に、この金属板の一部を前記受面に沿って露出させた。
【0007】
前記摺動面は操作レバーに一体的に設けることもできるが、操作レバーにスプライン結合された駆動体に形成しても良く、この場合は、駆動体をガイド部材として操作レバーをプッシュ操作することができる。
【0008】
また、前記金属板に蓋体から突出する取付脚を形成し、この取付脚を用いて蓋体とその下側に配置された部材とを一体化すると、蓋体の金属板を固定部材として兼用することができ、部品点数の削減化が図れる。
【0009】
【実施例】
実施例について図面を参照して説明すると、図1は実施例に係る多方向入力装置の非操作状態を示す断面図、図2は該多方向入力装置の傾倒操作状態を示す断面図である。
【0010】
実施例に係る多方向スイッチは、上面を開口したハウジングを備えており、このハウジングは合成樹脂製の基台1と合成樹脂製のウエハ2とで構成されている。ウエハ2は後述するロータリスイッチの外殻を形成するもので、基台1とウエハ2は凹凸部の嵌合により一体化されている。ウエハ2の上部開放端に球面状の受面3aを有する蓋体3が被着されており、この蓋体3は合成樹脂製のベース材4とこのベース材4にインサートされた金属板5とで構成されている。金属板5の内周部は上方へ向けて湾曲形状に絞り加工されており、この湾曲部5aを受面3aに沿って露出させることにより、受面3aとその近傍の機械的強度が大幅に高められている。また、金属板5の外周部にベース材4の外部へ突出する取付脚5bが形成されおり、この取付脚5bを基台1の下面側に折り曲げることにより、蓋体3とその下側のハウジング(基台1とウエハ2)とは一体化されている。前記蓋体3の受面3aに合成樹脂製の駆動体6が挿入されており、この駆動体6には受面3aに沿って回動する半球状の摺動面6aが形成されている。駆動体6に金属製の操作レバー7が挿入されており、これら駆動体6と操作レバー7は一体的に傾倒可能であるが、両者6,7はスプライン結合されて軸線方向へ相対移動できるようになっている。
【0011】
前記基台1の内底面に中央固定接点8とコモン接点9および周辺固定接点10が配設されており、これら接点8,9,10は端子として外部へ導出されている。コモン接点9上に可動接点板11が載置されており、この可動接点板11の中央部に中央固定接点8と接離可能な接片11aが形成されている。可動接点板11と操作レバー7との間にクリックゴム12が介設されており、操作レバー7をプッシュ操作するとクリックゴム12が座屈して接片11aを押圧するようになっている。周辺固定接点10は周方向に所定間隔を保って複数、例えば8つ配列されており、これら周辺固定接点10の上方に導電性金属からなる可動体13が配置されている。可動体13の内周縁は前記駆動体6と係合しており、可動体13の外周縁に複数、例えば8つの突部13aが周方向に所定間隔を保って形成されている。基台1の内底面と可動体13との間に導電性のコイルばね14が介設されており、可動体13はコイルばね14の付勢力によって駆動体6の下面に圧接され、かつ、可動体13とコモン接点9はコイルばね14を介して常時導通されている。
【0012】
前記ウエハ2の内部に合成樹脂製の操作リング15が回転可能に保持されており、これらウエハ2と操作リング15でロータリスイッチが構成されている。ウエハ2の内底面に複数のパターン接点16群が周方向に所定間隔を保って配設されており、これらパターン接点16は端子として外部へ導出されている。操作リング15の内周面の上部に複数、例えば8つの切欠き15aが形成されており、前記可動体13の各突部13aはこれら切欠き15a内にそれぞれ挿入されている。また、操作リング15の下面に摺動子17が取り付けられており、摺動子17はパターン接点16群上を摺動するようになっている。さらに、操作リング15の上面に図示省略したカム山が形成されており、前記蓋体3の下面に取り付けられたクリック板18がこのカム山と係脱することによってクリック感(節度感)が生起されるようになっている。
【0013】
このように構成された多方向入力装置において、図1の中立位置に保持された操作レバー7を任意方向へ傾けると、操作レバー7と一体的に傾倒する駆動体6の摺動面6aは蓋体3の受面3aにガイドされながら回動し、可動体13をコイルばね14に抗して押し下げる。これにより、図2に示すように、可動体13の下端が傾倒方向に位置する周辺固定接点10に接触し、この周辺固定接点10とコモン接点9との間が可動体13とコイルばね14を介して導通されるため、例えば、コモン接点9と各周辺固定接点10間の出力信号をマイコンに取り込めば、どの周辺固定接点10からオン信号が出力されるかによって操作レバー7の傾倒方向を判定できる。この場合、可動体13の各突部13aは操作リング15の切欠き15a内を移動するため、操作リング15は操作レバー7の傾倒操作の妨げにならない。また、操作レバー7に対する上記傾倒操作力を除去すると、可動体13がコイルばね14の弾発力によって上昇し、駆動体6と操作レバー7が図1の中立位置に復帰ため、再び可動体13は全ての周辺固定接点10と離反してオフ状態となる。
【0014】
一方、操作レバー7を図1の中立位置で押し込むと、駆動体6と可動体13はコイルばね14からの弾発力を受けて移動せず、操作レバー7のみが真下に移動してクリックゴム12を押圧する。これにより、クリックゴム12が座屈して可動接点板11の接片11aを中央固定接点8に接触させるため、中央固定接点8に電圧を印加しておけばコモン接点9との間が可動接点板11を介して導通され、そのオン信号に基づいてマイコンが操作レバー7のプッシュ動作を検出できる。
【0015】
また、ロータリスイッチを操作する場合は、図1の中立位置に保持された操作レバー7を正逆いずれかの方向へ回転すると、操作レバー7と駆動体6および可動体13が一体的に回転し、この回転が突部13aと切欠き15aの係合部分を介して操作リング15に伝達されるため、操作リング15が操作レバー7に連動して回転する。これにより、クリック板18とカム山との係脱によりクリック感が生起されると共に、摺動子17がパターン接点16群上を摺動して接離するため、操作リング15の回転量(すなわち、操作レバー7の回転量)に応じたオン/オフ信号が出力される。
【0016】
なお、上記実施例において、操作レバー7の傾倒時および回転時に、合成樹脂製の駆動体6はコイルばね14によって金属製の可動体13に圧接されているが、両者は合成樹脂と金属の摺動となるので、操作感触を向上できると共に、寿命を延ばすことができる。
【0017】
また、上記実施例では、多方向入力装置の外側にロータリスイッチを一体的に組み込んだ複合操作型スイッチを例示して説明したが、本発明をロータリスイッチが組み込まれていない多方向入力装置に適用できるのはいうまでもないことである。
【0018】
さらに、多方向入力装置のスイッチング構造も上記実施例に限定されるものではなく、要は、操作レバーの傾倒動作に応じて位置検出信号を出力するものであれば良い。
【0019】
【発明の効果】
本発明は、以上説明したような形態で実施され、以下に記載されるような効果を奏する。
【0020】
半球状の摺動面を有する操作レバーと、前記摺動面を傾倒可能に保持する受面が形成された蓋体と、前記摺動面を前記受面に圧接する付勢部材とを備え、前記操作レバーを任意方向へ傾倒操作することにより、その傾倒操作に応じた位置検出信号が出力される多方向入力装置において、前記蓋体を合成樹脂製の基台材とこの基台材にインサートされた金属板とで構成すると共に、この金属板の一部を前記受面に沿って露出させると、蓋体の外表面を絶縁処理の不要な合成樹脂で形成したのにも拘らず、受面の機械的強度が金属板によって大幅に高められるため、多方向入力装置が小型化されても操作レバーの脱落を確実に防止することができる。
【0021】
また、前記金属板に蓋体から突出する取付脚を形成し、この取付脚を用いて蓋体とその下側に配置された部材とを一体化すると、蓋体の金属板を固定部材として兼用することができ、部品点数の削減化が図れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例に係る多方向入力装置の非操作状態を示す断面図である。
【図2】該多方向入力装置の傾倒操作状態を示す断面図である。
【符号の説明】
1 基台
2 ウエハ
3 蓋体
3a 受面
4 ベース
5 金属板
5a 湾曲部
5b 取付脚
6 駆動体
6a 摺動面
7 操作レバー
8 中央固定接点
9 コモン接点
10 周辺固定接点
11 可動接点板
13 可動体
14 コイルばね
Claims (2)
- 半球状の摺動面を有する操作レバーと、前記摺動面を傾倒可能に保持する受面が形成された蓋体と、前記摺動面を前記受面に圧接する付勢部材とを備え、前記操作レバーを任意方向へ傾倒操作することにより、その傾倒操作に応じた位置検出信号が出力される多方向入力装置において、
前記蓋体を合成樹脂製のベース材とこのベース材にインサートされた金属板とで構成すると共に、この金属板の一部を前記受面に沿って露出させたことを特徴とする多方向入力装置。 - 請求項1の記載において、前記金属板に前記蓋体から突出する取付脚を形成し、この取付脚を用いて前記蓋体とその下側に配置された部材とを一体化したことを特徴とする多方向入力装置。
Priority Applications (1)
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JP23267197A JP3713367B2 (ja) | 1997-08-28 | 1997-08-28 | 多方向入力装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP23267197A JP3713367B2 (ja) | 1997-08-28 | 1997-08-28 | 多方向入力装置 |
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1997
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