JP3937670B2 - 多方向操作スイッチ - Google Patents

多方向操作スイッチ Download PDF

Info

Publication number
JP3937670B2
JP3937670B2 JP2000008886A JP2000008886A JP3937670B2 JP 3937670 B2 JP3937670 B2 JP 3937670B2 JP 2000008886 A JP2000008886 A JP 2000008886A JP 2000008886 A JP2000008886 A JP 2000008886A JP 3937670 B2 JP3937670 B2 JP 3937670B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
flange portion
fixed contact
contact
movable contact
case
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2000008886A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2001202855A (ja
Inventor
泰宏 頼経
哲也 福田
順 佐藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Corp
Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Panasonic Corp
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Panasonic Corp, Matsushita Electric Industrial Co Ltd filed Critical Panasonic Corp
Priority to JP2000008886A priority Critical patent/JP3937670B2/ja
Publication of JP2001202855A publication Critical patent/JP2001202855A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3937670B2 publication Critical patent/JP3937670B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01HELECTRIC SWITCHES; RELAYS; SELECTORS; EMERGENCY PROTECTIVE DEVICES
    • H01H25/00Switches with compound movement of handle or other operating part
    • H01H25/04Operating part movable angularly in more than one plane, e.g. joystick
    • H01H25/041Operating part movable angularly in more than one plane, e.g. joystick having a generally flat operating member depressible at different locations to operate different controls

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、主としてオーディオ機器、ゲーム機器、カーナビゲーションシステム等の各種電子機器の入力操作部等に使用され、操作軸の傾倒操作およびプッシュ操作によって駆動する多方向操作スイッチに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
近年の多方向操作スイッチについて、図面を用いて説明する。図11は従来の多方向操作スイッチの分解斜視図、図12は図11におけるX−X線による断面図、および図13は同要部であるケースの上面図である。
【0003】
同図において、1は絶縁樹脂製のケースであり、上方開口の凹部の内底面には、中央固定接点2Aおよび外側固定接点2B並びにそれらの中間の前後左右の四箇所の位置に四つの内側固定接点2Cが設けられている。
【0004】
そして、3は外形が円形ドーム状に形成された弾性金属薄板製の可動接点で、外周下端部が外側固定接点2B上に載置されてケース1の凹部内に収容されている。
【0005】
この可動接点3の中央頂点部には、中央固定接点2Aよりも大きい範囲の孔3Aが設けられている。
【0006】
そして、4は上方に突出する水平断面が略四角形の操作軸4Aとその下方のフランジ部4Bとが一体形成された絶縁材料製の操作体で、フランジ部4B下部には導電性の鋲5が固着されている。
【0007】
この鋲5の下方平坦部5Aは、四つの内側固定接点2Cを繋ぐ円形の仮想線の大きさと同等、もしくはそれよりも少し大きい円形状に形成されており、フランジ部4B下部にこの鋲5が固着された操作体4は、鋲5の下方平坦部5Aの端部がそれぞれの内側固定接点2Cの略上方に位置するように、かつ下方平坦部5Aの裏面が可動接点3の孔3Aの周囲部分に当接状態になるように、可動接点3上に配されて、フランジ部4Bがケース1の凹部内に収容されている。
【0008】
そして、6は中央部分に略四角形に形成された軸受部6Aを有する金属板製のカバーで、その軸受部6Aに操作体4の操作軸4Aを上方に突出させるようにして挿通保持すると共に、軸受部6Aの略四角形のそれぞれの辺部が内側固定接点2Cを設けた方向に対応するように、ケース1に固着され、ケース1の凹部を覆っている。
【0009】
また、このカバー6の裏面は、操作体4のフランジ部4B上面に当接しており、フランジ部4B下面に鋲5が固着されている操作体4は、カバー6裏面と可動接点3上面とにより挟持されて、図12に示す操作軸4Aに操作力が加わっていない通常状態においては垂直中立位置を保っている。
【0010】
そして、図12等に示す7は、操作体4の操作軸4Aの上端に結合された操作つまみである。
【0011】
次に、上述のように構成された従来の多方向操作スイッチの動作について説明する。
【0012】
まず、操作体4が垂直中立位置にあり、可動接点3を押さない図12の状態においては、いずれのスイッチ接点間もオフ状態になっている。
【0013】
そして、図14の断面図に矢印で示すように、操作体4の操作軸4Aの上端に装着された操作つまみ7の左上面を指等で下方向に押し下げると、操作体4はフランジ部4Bの右側上端部4B1を支点として傾き、フランジ部4B下面に固定された鋲5の下方平坦部5Aの左側端部5A1が、左側に配された内側固定接点2Cの上方位置に対応する可動接点3の上面左側部分を押し下げ、可動接点3を部分的に反転させて節度を生じる。
【0014】
それと同時に、左側の内側固定接点2Cと外側固定接点2Bとの間は可動接点3を介して導通し、これらの接点2C、2Bに対応する所定の端子8間が導通状態になる。
【0015】
なお、このときに可動接点3の中央頂点部には、中央固定接点2Aよりも大きい範囲の孔3Aが設けられているために、中央固定接点2Aと可動接点3が接触することはない。
【0016】
また、操作体4も左側の内側固定接点2C側を支点として傾いてその反対側は上方に離れる方向に移動しているために、フランジ部4B下面に固着された鋲5も中央固定接点2Aと接触しないようになっている。
【0017】
この後、操作つまみ7に加えていた押し力を除くと、円形ドーム状の可動接点3が元の形状に復元して可動接点3が左側の内側固定接点2Cから離れると共に、その復元力によって操作体4は元の垂直中立位置へ押し戻され、図12に示すいずれのスイッチ接点間もオフ状態に戻る。
【0018】
また、操作体4に装着された操作つまみ7の上面を押す位置を右、前、後と変えると、前記と同様にして、その方向に対応した所定の端子8間が導通状態になり、その押圧力を除くと、図12に示す通常状態に戻る。
【0019】
次に、図15の断面図に矢印で示すように、指等で操作つまみ7の中央上面に上方から垂直に押し力を加えて操作体4を押し下げると、操作体4に固定された鋲5は円形ドーム状の可動接点3の中央部を押し下げて可動接点3を全体的に反転させて節度を生じる。
【0020】
それと同時に、鋲5の下方平坦部5Aの中央下部が、ケース1底面の中央固定接点2Aに当接し、鋲5と接触している可動接点3を介して中央固定接点2Aと外側固定接点2Bとの間が導通状態となり、それらに対応する所定の端子8間が導通する。
【0021】
この後、前記押圧力を除くと、操作体4は円形ドーム状の可動接点3の復元力によって押し上げられて、図12に示すいずれのスイッチ接点間もオフ状態に戻るものであった。
【0022】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら従来の多方向操作スイッチにおいては、操作体4は、操作軸4Aがカバー6の軸受部6Aに挿通保持されるのみで係合されていたため、指等で行われる所定操作時に、操作体4が少し回転したり、またはこじりながら傾倒および下方への全体的な移動をしていくことがあり、この場合には良好な操作感触が得られないという課題があった。
【0023】
本発明は、このような従来の課題を解決するものであり、構成部品点数を増加させることなく、所定操作時における操作体の移動時のこじり等を低減させることができる多方向操作スイッチを提供することを目的とする。
【0024】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために本発明は、凹部の内底面に中央固定接点および外側固定接点並びにそれらの中間の前後左右の四箇所の位置に内側固定接点を備えた絶縁樹脂製のケースに、中央頂点部に孔部を有する円形ドーム状の可動接点を、その外周下端部を外側固定接点上に当接させて載置し、この可動接点上にフランジ部下面に導電部を有する操作体を配し、ケース凹部を覆うようにケースに装着されるカバーの軸受部で操作体のフランジ部上面中央に突出する操作軸を挿通保持すると共に、その操作軸の周囲部分に設けたフランジ部上方に突出する突部をカバーの孔部に挿通させ、さらにその突部のカバーから突出した上端に下端部を当接させて装着された操作つまみからなるものとし、前記操作つまみを介して操作体が傾倒するように操作軸に力を加えると、前記操作つまみと一体的に結合した状態で操作体は、傾倒方向とは反対側の上端部が支点となり、フランジ部の突部が前記カバーの孔部に挿通状態のままで全体的に傾倒し、前記操作つまみを介して操作軸を押し下げると、前記操作つまみと一体的に結合した状態で操作体は、フランジ部の突部が前記カバーの孔部に挿通状態のままで全体的に下方に移動していくようにするものである。
【0025】
これにより、操作軸への所定操作時に、フランジ部上面に設けた突部がカバーの孔部に挿通された状態のままで、操作体を傾倒または全体的に下方に移動させるようにできるため、構成部品点数を増加させることなく、操作体のこじり等を低減できて、所定操作時の良好な操作感触が得られる多方向操作スイッチを安価に提供することができる。
【0026】
【発明の実施の形態】
本発明の請求項1に記載の発明は、上方開口の凹部を備え、その底面に中央固定接点および外側固定接点並びにそれらの中間の前後左右の四箇所の位置に内側固定接点を備えたケースと、外形が円形ドーム状で中央頂点部に前記中央固定接点よりも大きい範囲に設けられた貫通孔を有し、外周下端部が外側固定接点上に載置された弾性金属薄板製の可動接点と、上方に突出する操作軸の下方に一体形成されたフランジ部を備え、このフランジ部下面に設けられた前記可動接点の貫通孔よりも大きい範囲の導電部が可動接点の貫通孔の周囲部分に当接し、かつ内側固定接点上方に対応する位置を押圧可能に可動接点上に配されると共に、前記操作軸の周囲部分に上方に突出する突部が設けられた絶縁材料製の操作体と、前記操作体のフランジ部上面に設けられた突部を上方に突出させるように対応する孔部に挿通させると共に、中央に設けた軸受部で前記操作体の操作軸を挿通保持し、前記ケースの開口部を覆うようにケースに固定された金属製のカバーと、前記操作体のフランジ部上面に設けられた前記突部の前記カバーから突出した上端に下端部を当接させて装着された操作つまみとからなり、前記操作つまみを介して前記操作体が傾倒するように前記操作軸に力を加えると、前記操作つまみと一体的に結合した状態で前記操作体は、傾倒方向とは反対側の上端部が支点となり、前記フランジ部の突部が前記カバーの孔部に挿通状態のままで全体的に傾倒して前記可動接点を部分的に反転させ、これにより前記傾倒方向側に配された内側固定接点と前記外側固定接点との間のスイッチングがなされ、前記操作つまみを介して前記操作軸を押し下げると、前記操作体は、前記操作つまみと一体的に結合した状態で前記フランジ部の突部が前記カバーの孔部に挿通状態のままで全体的に下方に移動して前記可動接点を全体的に反転させ、これにより前記中央固定接点と前記外側固定接点との間のスイッチングがなされることを特徴とする多方向操作スイッチとしたものであり、操作軸への所定操作時に、フランジ部上面に設けた突部がカバーの孔部に挿通された状態のままで、操作体を傾倒または全体的に下方に移動させるようにできるので、構成部品点数を増加させることなく、操作体のこじり等を低減できて所定操作時の良好な操作感触が得られる多方向操作スイッチを安価に実現できるという作用を有する。さらに、操作つまみに加わる操作力を操作軸の周囲に設けられた突部にも直接伝達でき、操作つまみと操作体とを広い面積で一体的に結合した状態で移動させることができるため、操作体の所定の移動を、容易に安定化させることができるという作用も有する。
【0027】
請求項2に記載の発明は、請求項1記載の発明において、操作体のフランジ部上面の突部が、操作軸の中心から等距離の位置に複数個配されたものであり、請求項1に記載の発明による作用に加えて、操作体の突部が操作軸に対して等距離の位置に設けられているため、傾倒操作時に操作体がスムーズに傾倒するようにできるという作用を有する。
【0028】
請求項3に記載の発明は、請求項1記載の発明において、操作体のフランジ部の側方角部を、ケースの凹部に設けられた側壁角部に対応させたものであり、操作体の回転をケースで確実に規制できるようになるため、所定操作時の操作体の回転等を容易に低減できるという作用を有する。
【0030】
請求項に記載の発明は、請求項1記載の発明において、操作体のフランジ部上面の突部の配設位置が、ケースの内側固定接点の配設方向に合わせられているものであり、請求項1に記載の発明による作用に加えて、傾倒操作時に、操作つまみに加える操作力は、前記傾倒方向に最も近い位置の突部に大きい力で伝達され、操作体はその突部を中心として傾倒していくようになるため、突部の位置をケースの内側固定接点の配設方向に合わせることにより、傾倒操作時の安定したスイッチング特性が得られるものにできるという作用を有する。
【0031】
請求項に記載の発明は、請求項1記載の発明において、操作体のフランジ部の大きさが、ケースに配された内側固定接点どうしを繋ぐ仮想線で囲われる円形範囲よりも大きく形成されているものであり、傾倒操作時に、ケースに当接する傾倒支点部分を内側固定接点の外側にできるため、操作体の傾倒操作角度を小さくできて、こじり等を低減できると共に、使用機器の外装ケース等に設けられた操作つまみの挿入孔の径も小径にでき、その挿入孔からの塵埃の侵入も低減できるという作用を有する。
【0032】
請求項に記載の発明は、請求項1記載の発明において、操作体のフランジ部と導電部とが、導電性材料で一体形成されたものであり、部品点数および組立工数が少なくできて安価なものを容易に得ることができるという作用を有する。
【0033】
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。
【0034】
なお、従来の技術の項で説明した構成と同一構成の部分には同一符号を付して,詳細な説明を省略する。
【0035】
(実施の形態1)
図1は本発明の第1の実施の形態による多方向操作スイッチの分解斜視図、図2は図1におけるY−Y線による断面図、図3は同要部であるケースの上面図である。
【0036】
同図において、11は上方開口の凹部を備えた絶縁樹脂製のケースで、その内底面には、中央固定接点12Aおよび外側固定接点12B並びにそれらの中間の前後左右の四箇所の位置に内側固定接点12Cが配されている。
【0037】
そして、このケース11の外側固定接点12B上に、弾性金属薄板からなる円形ドーム状の可動接点3の外周下端部が当接状態に載置され、可動接点3はケース11の凹部内に収容されている。
【0038】
この可動接点3は、中央頂点部に孔3Aを有し、その孔3Aの径は中央固定接点12Aよりも大きく形成されていることは従来の技術の場合と同じである。
【0039】
そして、13は、根元部が水平断面で略四角形の上方に突出する操作軸13Aとその下方のフランジ部13Bとが一体形成された絶縁材料製の操作体であり、このフランジ部13Bの下面には、導電部となる導電性の鋲5が固定されている
【0040】
なお、この鋲5の下方平坦部5Aの外形は、四つの内側固定接点12Cを繋ぐ円形の仮想線の大きさと同等、もしくはそれよりも少し大きい円形状に形成されており、この鋲5が固着された操作体13は、鋲5の下方平坦部5Aの端部が、それぞれの内側固定接点12Cの略上方に位置するように、かつその下方平坦部5Aの裏面が可動接点3の孔3Aの周囲部分に当接状態になるようにして可動接点3上に配され、フランジ部13Bがケース11の凹部内に収容されている。
【0041】
しかしながら、図1の分解斜視図に示すように、この操作体13のフランジ部13Bは、角部13Cを有する四角形の外形形状に形成されており、この角部13Cが、ケース11の凹部に設けられた側壁角部11A内に挿入されて配されていると共に、前記の状態で内側固定接点12Cの配された方向に対応するフランジ部13B上面の四箇所の位置、つまり操作軸13Aを中心として、それから等距離の互いに直交する位置に四つの突部14が設けられたものとなっている。
【0042】
そして、15は、ケース11の開口部を覆っている金属製のカバーであり、操作体13の中央上方に突出している操作軸13Aの根元部を、中央に設けられた略四角形に形成された軸受部15Aで挿通保持すると共に、操作軸13Aの周囲に形成された突部14を、孔部15Bから上方に突出させるようにして挿通させている。
【0043】
なお、このカバー15は、軸受部15Aの略四角形のそれぞれの辺部が、内側固定接点12Cが設けられた方向に対応するようにケース11に固定され、この軸受部15Aと操作軸13Aとの係合部分において、操作体13の回転を防止できる構成に加えて、操作体13は、フランジ部13B上面に設けられた突部14がカバー15の孔部15Bに挿通され、かつ操作体13のフランジ部13B外周の角部13Cをケース11の側壁角部11Aに対応させて配しているため、さらに回転し難いものとなっている。
【0044】
そして、このカバー15の裏面は、操作体13のフランジ部13B上面に当接しており、フランジ部13B下面に鋲5が固定された操作体13は、カバー15裏面と可動接点3上面とにより挟持されて、図2に示す操作軸13Aに操作力が加わっていない通常状態において垂直中立位置を保っている。
【0045】
そして、図2等に示す16は、操作体13の操作軸13Aの上端に、圧入等により結合された操作つまみである。
【0046】
次に、上述したように構成された本発明による多方向操作スイッチの動作について説明する。
【0047】
まず、操作体13が垂直中立位置にあり、可動接点3を押さない図2の状態においては、いずれのスイッチ接点間もオフ状態になっている。
【0048】
そして、図4の断面図に矢印で示すように、操作体13の操作軸13Aの上端に装着された操作つまみ16の左上面を指等で下方向に押し下げると、操作体13はフランジ部13Bの右側上端部13B1の辺を支点として傾いていく。
【0049】
このときは、操作体13のフランジ部13B上面の突部14は、カバー15の孔部15Bに挿通状態で操作体13は傾倒していくため、傾倒支点がずれ難くできて、操作体13のこじり等を容易に低減できる。
【0050】
そして、操作体13の傾倒に伴って、操作体13のフランジ部13B下面に固定された導電性の鋲5の下方平坦部5Aの左側端部5A1が、左側に配された内側固定接点12Cの上方位置に対応する可動接点3の上面左側部分を押し下げ、可動接点3を部分的に反転させて節度を生じる。
【0051】
それと同時に、ケース11底面左側の内側固定接点12Cに可動接点3裏面が接触し、可動接点3を介して外側固定接点12Bと内側固定接点12Cとの間が導通状態となり、この二つの固定接点12Bと12Cに接続された所定の外部導出用の端子17間が導通する。
【0052】
この傾倒操作時に、可動接点3および鋲5が、中央固定接点12Aに接触しない。
【0053】
そして、操作つまみ16に加えていた押し力を除くと、円形ドーム状の可動接点3が元の形状に復元して可動接点3が左側の内側固定接点12Cから離れると共に、その復元力によって操作体13は元の垂直中立位置へ押し戻され、図2に示すいずれのスイッチ接点間もオフ状態に戻る。
【0054】
また、操作体13に装着された操作つまみ16の上面を押す位置を右、前、後と変えると、前記と同様にして、その方向に操作体13が傾倒し、傾倒した方向のスイッチ接点間が導通し、対応する端子17間が導通状態になり、その押圧力を除くと、図2に示す通常状態に戻る。
【0055】
本実施の形態による多方向操作スイッチは、操作体13の操作軸13Aに加えて、操作体13のフランジ部13B上面に設けた突部14をカバー15の孔部15Bに挿通させた構成であるために、前記傾倒操作時において、操作体13の傾倒移動時のこじり等を低減でき、かつその傾倒支点もズレ難くできるため、操作体13は常に所定の傾倒角度で傾倒して所望のスイッチ接点間を導通させることができると共に、その際に常に良好な節度感触が得られるものとなる。
【0056】
一方、図5の断面図に矢印で示すように、指等で操作つまみ16の中央上面を垂直下方に押し下げていくと、操作体13は全体的に下方に移動していき、操作体13のフランジ部13B下面に固定された鋲5は、円形ドーム状の可動接点3の中央部を押し下げ、可動接点3を全体的に反転させて節度を生じる。
【0057】
それと同時に、鋲5の下方平坦部5Aの中央下部が、ケース11底面の中央固定接点12Aに当接し、鋲5と電気的に接続されている可動接点3を介して外側固定接点12Bと中央固定接点12Aとの間が導通状態となり、この二つの固定接点12Bと12Aに接続された所定の外部導出用の端子17間が導通する。
【0058】
そして、前記押圧力を除くと、円形ドーム状の可動接点3は元の形状に復元し、操作体13はその力が押し上げられて、元のいずれのスイッチ接点間もオフ状態である図2に示す通常状態に戻る。
【0059】
なお、このプッシュ操作の際においても、操作体13は、フランジ部13Bの突部14がカバー15の孔部15Bに挿通された状態のままで下方に移動していくため、操作体13の傾倒等を容易に防止できて、良好な操作感触が得られるものとなる。
【0060】
このように本実施の形態による多方向操作スイッチは、操作体13のフランジ部13Bの上面に設けた突部14をカバー15の孔部15Bに挿通させることによって、所定操作時における操作体13のこじり等を低減させることができるため、部品点数を増加させることなく、所定操作時の可動接点3の明確な節度感触、および安定したスイッチング特性を得ることができるものを安価に実現できる。
【0061】
なお、前記には、操作体13のフランジ部13Bに設けた突部14を、内側固定接点12Cの配された方向に対応させて設けたものを説明したが、その配設位置や個数などは必要に応じて適宜設定すれば良い。
【0062】
この際に、複数個の突部を配する場合には、操作軸を中心として等距離の位置に配すると、傾倒操作時に操作体がスムーズに傾倒できるものとなる。
【0063】
また、図6の断面図に示すように、操作体18のフランジ部18Aの大きさを、ケース11に配された内側固定接点12Cどうしを繋ぐ仮想線で囲われる円形範囲よりも大きく形成して、その外周位置に突部20を形成し、カバー19の孔部19Aに挿通させる構成とすると、傾倒操作時に、カバー19に当接する傾倒支点部が内側固定接点12Cに対して大きく外側位置にできるため、操作体18の傾倒操作角度を小さくできて、さらにこじり等が少なくかつ傾倒支点もズレ難いものが得られる。
【0064】
そして、前記構成のものを用いた使用機器においては、その多方向操作スイッチの傾倒操作角度が小さくて済むものであるため、外装ケース等に設けられる操作つまみ16挿通用の孔も小さい径のものにでき、その挿通用の孔からの使用機器内への塵埃等の侵入を低減できるという効果も奏する。
【0065】
さらに、操作体13の導電部としては、金属製の鋲5以外の導電性部材を固定しても良いし、フランジ部の下面に導電メッキを施したものとしても良い。
【0066】
また、図7に示すように、導電部、操作体および突部を導電性材料で一体形成した導電部付操作体21としても良く、この構成とすると、部品点数および組立工数が少なくできるため、組立て易くて安価なものが容易に実現できる。
【0067】
(実施の形態2)
図8は第2の実施の形態による多方向操作スイッチの断面図である。
【0068】
同図に示すように、本実施の形態による多方向操作スイッチは、実施の形態1によるものに対して、操作つまみ30の装着状態が異なるものであり、操作体13の操作軸13Aの上端に固定された操作つまみ30の外周下端部30Aは、フランジ部13Bの突部14の上端面に当接状態になっている。
【0069】
その他の構成部分は、実施の形態1によるものと同じであるため、説明を省略する。
【0070】
また、動作についても、殆ど実施の形態1によるものの場合と同じであるため、詳細な説明は省略するが、本実施の形態によるものは、図9の断面図に示すように、操作つまみ30の左側部分を押して操作体13を傾倒させる際には、操作つまみ30の左側の外周下端部30Aで、操作軸13Aよりも外方に位置する左側の突部14A上端を直接的に押し下げていくようにできる、すなわち操作つまみ30と操作体13とを広い面積で一体的に結合した状態で操作体13を傾倒させていくことができるため、より安定的に操作体13の傾倒移動をさせることができる。
【0071】
なお、操作体13のフランジ部13B上面の突部14の配設位置を、内側固定接点12Cの配設方向に合わせておくと、前記傾倒操作時に、操作つまみ30に加わる操作力は、前記傾倒方向に最も近い位置の突部14に大きい力が伝達されて、操作体13はその突部14を中心として傾倒していくようにできるため、傾倒操作時の安定したスイッチング特性を保証することもできる。
【0072】
また、図10に示す操作つまみ30の中央部分を押して操作体13を全体的に押し下げるプッシュ操作時においても、その操作力を、突部14を介して広い面積で操作体13に加えるようにできるため、こじり等が少なくできて安定した操作性を有するものにできる。
【0073】
【発明の効果】
以上のように本発明は、操作体のフランジ部上面に設けられた突部を上方に突出させるようにカバーの孔部に挿通させ、その突部のカバーから突出した上端に下端部を当接させて装着された操作つまみからなるものとし、前記操作つまみを介して操作体が傾倒するように操作軸に力を加えると、前記操作つまみと一体的に結合した状態で操作体は、傾倒方向とは反対側の上端部が支点となり、フランジ部の突部がカバーの孔部に挿通状態のままで全体的に傾倒して可動接点を部分的に反転させ、これにより傾倒方向側に配された内側固定接点と外側固定接点との間のスイッチングがなされ、前記操作つまみを介して操作軸を押し下げると、前記操作つまみと一体的に結合した状態で操作体は、フランジ部の突部がカバーの孔部に挿通状態のままで全体的に下方に移動して可動接点を全体的に反転させ、これにより中央固定接点と外側固定接点との間のスイッチングがなされるものとしている。これにより、構成部品点数を増加させることなく、操作つまみに加わる操作力を操作軸の周囲に設けられた突部にも直接伝達でき、操作つまみと操作体とが広い面積で一体的に結合した状態で安定して移動されるものにできて、所定操作に伴う操作体の移動時のこじり等を容易に低減させることができ、所定操作における良好な操作感触および安定した操作性を備えた多方向操作スイッチを安価に実現できるという有利な効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態による多方向操作スイッチの分解斜視図
【図2】同図1におけるY−Y線による断面図
【図3】同要部であるケースの上面図
【図4】同傾倒操作状態を示す断面図
【図5】同プッシュ操作状態を示す断面図
【図6】同他の実施の形態を示す断面図
【図7】同他の実施の形態を示す断面図
【図8】本発明の第2の実施の形態による多方向操作スイッチの断面図
【図9】同傾倒操作状態を示す断面図
【図10】同プッシュ操作状態を示す断面図
【図11】従来の多方向操作スイッチの分解斜視図
【図12】同図11におけるX−X線による断面図
【図13】同要部であるケースの上面図
【図14】同傾倒操作状態を示す断面図
【図15】同プッシュ操作状態を示す断面図
【符号の説明】
3 可動接点
3A 孔
5 鋲
5A 下方平坦部
5A1 左側端部
11 ケース
11A 側壁角部
12A 中央固定接点
12B 外側固定接点
12C 内側固定接点
13、18 操作体
13A 操作軸
13B、18A フランジ部
13B1 右側上端部
13C 角部
14、20 突部
15、19 カバー
15A 軸受部
15B、19A 孔部
16、30 つまみ
17 端子
21 導電部付操作体
30A 外周下端部

Claims (6)

  1. 上方開口の凹部を備え、その底面に中央固定接点および外側固定接点並びにそれらの中間の前後左右の四箇所の位置に内側固定接点を備えたケースと、外形が円形ドーム状で中央頂点部に前記中央固定接点よりも大きい範囲に設けられた貫通孔を有し、外周下端部が外側固定接点上に載置された弾性金属薄板製の可動接点と、上方に突出する操作軸の下方に一体形成されたフランジ部を備え、このフランジ部下面に設けられた前記可動接点の貫通孔よりも大きい範囲の導電部が可動接点の貫通孔の周囲部分に当接し、かつ内側固定接点上方に対応する位置を押圧可能に可動接点上に配されると共に、前記操作軸の周囲部分に上方に突出する突部が設けられた絶縁材料製の操作体と、前記操作体のフランジ部上面に設けられた突部を上方に突出させるように対応する孔部に挿通させると共に、中央に設けた軸受部で前記操作体の操作軸を挿通保持し、前記ケースの開口部を覆うようにケースに固定された金属製のカバーと、前記操作体のフランジ部上面に設けられた前記突部の前記カバーから突出した上端に下端部を当接させて装着された操作つまみとからなり、前記操作つまみを介して前記操作体が傾倒するように前記操作軸に力を加えると、前記操作つまみと一体的に結合した状態で前記操作体は、傾倒方向とは反対側の上端部が支点となり、前記フランジ部の突部が前記カバーの孔部に挿通状態のままで全体的に傾倒して前記可動接点を部分的に反転させ、これにより前記傾倒方向側に配された内側固定接点と前記外側固定接点との間のスイッチングがなされ、前記操作つまみを介して前記操作軸を押し下げると、前記操作つまみと一体的に結合した状態で前記操作体は、前記フランジ部の突部が前記カバーの孔部に挿通状態のままで全体的に下方に移動して前記可動接点を全体的に反転させ、これにより前記中央固定接点と前記外側固定接点との間のスイッチングがなされることを特徴とする多方向操作スイッチ。
  2. 操作体のフランジ部上面の突部が、操作軸の中心から等距離の位置に複数個配された請求項1記載の多方向操作スイッチ。
  3. 操作体のフランジ部の側方角部を、ケースの凹部に設けられた側壁角部に対応させた請求項1記載の多方向操作スイッチ。
  4. 操作体のフランジ部上面の突部の配設位置が、ケースの内側固定接点の配設方向に合わせられている請求項1記載の多方向操作スイッチ。
  5. 操作体のフランジ部の大きさが、ケースに配された内側固定接点どうしを繋ぐ仮想線で囲われる円形範囲よりも大きく形成されている請求項1記載の多方向操作スイッチ。
  6. 操作体のフランジ部と導電部とが、導電性材料で一体形成された請求項1記載の多方向操作スイッチ。
JP2000008886A 2000-01-18 2000-01-18 多方向操作スイッチ Expired - Fee Related JP3937670B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000008886A JP3937670B2 (ja) 2000-01-18 2000-01-18 多方向操作スイッチ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000008886A JP3937670B2 (ja) 2000-01-18 2000-01-18 多方向操作スイッチ

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2001202855A JP2001202855A (ja) 2001-07-27
JP3937670B2 true JP3937670B2 (ja) 2007-06-27

Family

ID=18537101

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000008886A Expired - Fee Related JP3937670B2 (ja) 2000-01-18 2000-01-18 多方向操作スイッチ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3937670B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US20220236759A1 (en) * 2019-10-29 2022-07-28 Alps Alpine Co., Ltd. Operation device

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005032486A (ja) 2003-07-09 2005-02-03 Alps Electric Co Ltd 多方向入力装置
JP2005302462A (ja) * 2004-04-09 2005-10-27 Matsushita Electric Ind Co Ltd 多方向操作スイッチ
JP4530226B2 (ja) * 2006-02-21 2010-08-25 アルパイン株式会社 ノブ

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US20220236759A1 (en) * 2019-10-29 2022-07-28 Alps Alpine Co., Ltd. Operation device
US11953929B2 (en) * 2019-10-29 2024-04-09 Alps Alpine Co., Ltd. Operation device

Also Published As

Publication number Publication date
JP2001202855A (ja) 2001-07-27

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3219353B2 (ja) 回転操作型スイッチおよび多方向入力装置
US6162999A (en) Multi-directional operating switch
US6794589B2 (en) Multiple electrical switch arrangement
EP1069581B1 (en) Multi-directional operating switch and multi-directional operating device using the same
JP4882842B2 (ja) 多方向入力装置
JP3531540B2 (ja) 多方向操作スイッチ
KR20030014159A (ko) 스냅돔형 접촉자를 구비한 라커스위치
JP2002063830A (ja) 押釦スイッチ及びこれを用いた複合スイッチ
US20050000783A1 (en) Multi-directional slide switch
US6703571B2 (en) Multi-directional operating switch
KR100279397B1 (ko) 다방향 스위치
JP2002042612A (ja) 操作装置
JP3812008B2 (ja) 多方向操作スイッチおよびこれを用いた多方向操作装置
JP3937670B2 (ja) 多方向操作スイッチ
JP3816664B2 (ja) 多方向スイッチおよびこの多方向スイッチを用いた電子機器
JP2001229784A (ja) スイッチ装置
JP3763044B2 (ja) 多方向スイッチ
JPH1124777A (ja) 多方向スイッチ
JP3219354B2 (ja) 多方向入力装置
WO1997021236A1 (fr) Interrupteur a bascule
JP4186612B2 (ja) 複合操作型電子部品
JPH08195144A (ja) 十字方向スイッチ
JP2002313189A (ja) 多方向スイッチ
JP3183866B2 (ja) 多方向入力スイッチ
JPH11144568A (ja) 多方向スイッチ

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20040423

RD01 Notification of change of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7421

Effective date: 20050630

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20060801

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20060925

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20061212

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20070131

A911 Transfer of reconsideration by examiner before appeal (zenchi)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A911

Effective date: 20070216

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20070306

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20070319

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110406

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120406

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130406

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130406

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140406

Year of fee payment: 7

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees